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2013年11月27日 (水)

別品

★亡くなられた天野祐吉さんの「CM天気図」

「別品」の国へ――2013年10月9日
・・・前略
 「“成長は善である”とはなんたる言い草か。私の子供たちが成長するのなら至極結構であろうが、この私がいま突然、成長し始めようものなら、それはもう悲劇である」と、経済学者のシューマッハーさんも言っている。成長から成熟へ。すぐれた哲学者や経済学者の人たちが言うように、基本路線を大きく変えるときだと思うよ。
 これは前にも言ったが、むかしの中国では、品評会などでの入選順位を、1等・2等・3等……ではなく、1品・2品・3品……と呼んだそうな。で、その審査のモノサシでははかれないが、すぐれて個性的なものを「別品」と呼んで評価したという。
 別品。いいねえ。世界で1位とか2位とか、何かにつけてそんな順位を競い合う野暮(やぼ)な国よりも、戦争も原発もない「別品」の国がいいし、この国にはそれだけの社会的・文化的資産もある。
 そうそう、別品の国に8万人の競技場はいらない。え? いつ国の路線を切り替えるかって? そりゃあんた、いまでしょ。

★「別品」これを何と読みましょうか。
「べっぴん」 普通に読むと、こうでしょうね。
ただどうも「別嬪」と同音なので、ちょっとイメージが引きずられそうな気もする。

べっ‐ぴん【別品】
特別によい品物。「別嬪」の意にも用いる。
広辞苑第六版より引用

「べつひん」という読みは辞書にはないですが、悪くはない。
ただ「じょうひん」「げひん」「べつひん」という並びになりそうですね。

仏教用語にね「上品:じょうぼん」「下品:げぼん」というのがあるんですよ。

じょう‐ぼん【上品】ジヤウ‥
①〔仏〕極楽浄土に往生する者の階位を上・中・下に三分した、その最上位。さらに上品上生じょうしょう・上品中生・上品下生に区分する。 →九品くほん。
②上等。最高級。沙石集[5]「―の絹一疋に売りてんや」 →上品じょうひん。
広辞苑第六版より引用

これをお借りして「べつぼん」というのはどうでしょう。
これも辞書にはない読みになりますが、私は個人的はよい読みではないか、などと思っています。

単なる言葉遊びの気もしますが、どのように感じられますか?

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