★ものすごく面白い写真を見ましたのでご紹介します。
10月23日の「藤原の効果」という話で、渦の輪の話もしました。
それの、火山バージョンです。
ナショナル・ジオグラフィクス・ニュースです。
とにかくまあ、みごとなものです。
最初のリンクだけでもぜひご覧ください。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013111804
完璧な形、エトナ山から煙の輪
A. R. Williams, National Geographic News, November 18, 2013
火山の渦輪は、瞬間的に吹き出した煙と、周囲の静止した空気の間で摩擦が働いて形成される。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013111803
渦輪、エトナ山から煙の輪
イタリア、エトナ火山の碧空に浮かぶ蒸気の輪。吹けば飛ぶようなサイズに見えて、実際には直径約50メートルもある。最大ではその4倍にも達するという。
蒸気が噴出してできる“渦輪(うずわ=vortex ring)”という現象で、大変珍しいという。最近の火山活動で、円く小さな開口部が噴火口に生まれ、一連の輪を大空に放ったらしい。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013111802
輪ができる瞬間、エトナ山から煙の輪
イタリア、エトナ山の上空に、噴煙の“ドーナツ”が浮かぶ(11月11日)。
中心部の空気が外側より速く動くと、縦回りの渦が発生してドーナツ状になる。形状を保ったまま、高度約1キロまで上昇する場合もあるという。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013111801
活動再開、エトナ山から煙の輪
火山学者で写真家のトム・ファイファー(Tom Pfeiffer)氏は11月11日の午後、嵐が吹きすさぶエトナ火山を訪れていた。激しい雨と雪で視界が遮られる中、時折、凍てつくような風が吹いて雲が流れ去り、空が晴れ渡った。すると、煙をポッポッと吐き出す火山が目に入ったという。
「噴火の音が響き、たまに吹き出す噴煙が見えた」とファイファー氏は語る。「突然、完璧なリング状に姿を変えて大空を駆け上がると、すぐに2つ目、3つ目が後を追ったんだ」。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/5_73450_600x450.jpg
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/2-etna-eruption-steam-circles_73449_600x450.jpg
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/4-etna-eruption-steam-circles_73452_600x450.jpg
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/1-etna-eruption-steam-circles_73447_600x450.jpg
↑これは写真だけへのリンクです。
★いや、参りましたね。私の記事では↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-f0d3.html
2013年10月23日 (水)「藤原の効果」
・イルカが水中でバブルリングというものを吹く
・人間にもバブルリングを作れますよ。わたしも、出来ます。
・理科の実験ショーとかいうので、「煙の大砲」というようなの
・煙草の箱を指先でとんとん、と叩くと、直径が1cm足らずのミニ・リングが飛び出してきます
こんなお話をしました。
直径1cm足らずのタバコの煙の輪から、直径50m(最大では約200m)の火山の煙の輪まで、同じ原理でその生成を理解することができる。
科学(理科)の楽しさってこれですよね。
一つの確かな原理・原則をもって、多様な現象をその一つの原理から理解することができる。
ものすごいですよね。
ぜひリンクをたどって、写真を見てその醍醐味を満喫してください。
{地球上で物質の化学を進めて行って、宇宙の星の物質まで議論できる。これもものすごいことだとは思いませんか?
元化学教師としてはそういう醍醐味を味わってほしかったな。}
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