明日は立冬
★昨日の最低気温は13.2℃でした。(この日の場合は、最低気温は朝方に出ました)
で、テレビでアナウンサーも気象予報士さんも、みんな、今朝は冷え込みましたねぇ、と騒いでいました。
突然急激に冷え込んだ、秋を通り越して冬が来たようだ、とまあ、大仰なことでした。
実は、先月、10月27日の最低気温は12.0℃だったんですがね。
しかも、11月5日の最低気温の平年値は、11.9℃なんです。ですから、平年より1.3℃高かったわけです。
アナウンサーさんはまだしも、気象予報士さんはせめて一言
「平年の最低気温は12度くらいですから、この冷え込みでも平年よりは少し高いのですね」
くらいのことを付け加えておいてもいいんじゃないかなぁ。
季節は着実に進む。
温暖化もあろうし、寒暖もあろうけれど、やはり「30年間の平均」には重みがあります。
今はこういう季節なんですよ、ということを、知らせるのもお仕事でしょ。
★{東京で}
立秋の日の最低気温の平年値は24.8℃でした。これが年間で一番高い最低気温です。
明日、11月7日は立冬、最低気温の平年値は11.6℃。
もう13.2℃も下がってきたんですね。
そして、最低気温の平年値の年間の谷底は、立春直前の1月末頃、2.2℃です。
現在から10度も下がらないのですね。
秋の進行の速さがわかりますし、身に沁みます。
太陽が一番低くなる冬至まであと45度(角度)の位置に来ました。冬至から45度進めば立春。
「夏至・冬至・春分・秋分・立春・立夏・立秋・立冬」という「二至二分・四立」とは、黄道上の太陽の位置を45度ずつに区切ってつけられた名前です。
生活感覚にとても役立つ指標です。
名前の意味にとらわれすぎず、お日様の姿を体に感じる指標に役立ててください。
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