ヒガンバナ
2013.11.11
ヒガンバナの葉が茂っています。濃い緑がきれい。
先日読んだ本から引用します↓
「これでナットク!植物の謎 Part2」日本植物整理学会、ブルーバックスB1821、2013.6.20
ヒガンバナは、九月上旬に花をつける茎(花茎)が伸びて花を咲かせます。そして九月下旬に花が終わって花茎が枯れると、その根元に葉が出てきます。冬の間は葉を茂らせて光合成を行い、それによってつくられた養分を地下部にある鱗茎に蓄えていきます。四月になると葉は次第に枯れていき、地上部は姿を消します。しかし地下部の鱗茎は生きており、次に花を咲かせるまでは休眠しています。
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ヒガンバナも、葉の茂る時期にそこでフロリゲンがつくられ、鱗茎の茎頂に運ばれて花芽を形成し、葉がなくなったころには花芽を持った鱗茎が完成しているのです。ただし、その鱗茎は九月まで休眠していると考えてよいでしょう。
フロリゲンというのは花芽をつくりだす花成ホルモンのことです。
写真の葉は、現在、栄養を作って鱗茎に蓄えると同時に、フロリゲンを鱗茎に送って、花芽を作っている最中なのですね。
静かに見える植物体ですが、来年の花のために現在活動中、やがて休眠期を迎えます。
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