ベニシジミ
2013.10.3
ベニシジミがキバナコスモスで吸蜜。
眼が独特ですね。真っ黒。
白い顔につぶらな黒い瞳、と見えます。
ゆったりしていてくれて、写真が撮りやすかったです。
真正面ショットも撮れました。
眼が合った。
なぁに?
ヤマトシジミではここまでは近づけません。
ありがとう、素敵な写真を撮らせてくれて。
★ところで、チョウの口は「吸う口」ではないのではないか、という声があります。
蜜という液体に、細い管の口。だから毛細管現象で自動的に上がってくるので、吸ってはいないのではないか、というのですね。
液体と管があれば毛細管現象、と発想するのはちょっとまずいですね。短絡的。
いかにも理科的に見えますが、論理性はない。
蜜は水より粘っこいです。水ほど楽に細管を上がりません。
口の先端から咽まで上がってくるとしても時間がかかります。
チョウの蜜を吸う行動を見ていると、非常に短い時間で次々と移動していくものも多くあります。あんな短時間の間に、蜜が毛細管現象で上がっていくとはとても思えません。
そして
液体に細い管が立っていて、上端部のAまで毛細管現象で液体があがったとしましょう。
で、どうなるの?
そこまで。
そこまでが毛細管現象なんですね。
Aから液体が噴き出すわけじゃないんです。
ですから、この管がチョウの口吻だとして、Aは頭部の中の咽頭のあたりなのですが、そこをこえて、自動的に消化管に蜜が入っていくわけはないのです。
じゃぁどうしたらいいの?
ポンプが必要なのです。
咽喉がポンプ作用をするのです。
膨らんだり縮んだりして、積極的に「吸う」しかないのですよ。
蚊がヒトの血を吸うときだって、ポンプで吸っているんです。
論理的に考えればそれしかないことが分かると思います。
★
http://www.pteron-world.com/topics/anatomy/digestion.html
ぷてろんワールドというサイトの、チョウの体の仕組みの解説です。
花の蜜まで口吻を伸ばし、頭部内にあるポンプを使い、蜜を吸い上げます。
・・・
頭部内のポンプの仕組みは単純で、咽頭(いんとう)の大きさを変化させることによって、液体を吸い上げています。咽頭を膨らませると、口吻から液体が吸い込まれ、その後口吻を閉め、咽頭を縮めると食道(しょくどう)へ液体が流れていくという仕組みです。
食道を通った液体は胃へと流れ込みます。成虫の胃は幼虫の胃より大きく、沢山のエサを蓄えておくことが出来ます。その後中腸(ちゅうちょう)、後腸(こうちょう)、直腸(ちょくちょう)へと移動し、最後に尿として排出されます。
http://www.pteron-world.com/topics/anatomy/seichu/head2.html
↑同じ、ぷてろんワールドのチョウの頭部の構造の解説です。
↓この前のページもものすごく面白いので、よかったらどうぞ
http://www.pteron-world.com/topics/anatomy/seichu/head.html
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