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2013年9月 3日 (火)

上昇気流のきっかけ

★昨日のニュースから抜粋します

気象庁「竜巻の可能性高い」(NHK 9月2日 18時51分)
・・・
気象庁によりますと、突風が発生した当時、関東地方には南から暖かく湿った空気が流れ込んでいましたが、地表付近の気温が33度前後だったのに対して上空6000メートルは氷点下6度程度で温度差が大きく、大気の状態が非常に不安定になっていました。
特に午後2時ごろは埼玉県や千葉県付近で局地的に冷たい北寄りの風が吹き込み、暖かい南風とぶつかって上昇気流が生じたため、急速に積乱雲が発達していたということです。
・・・

何かのきっかけで地表の「空気塊」が持ち上げられた時、大気の状態が安定だと、上空では膨張による冷却で周囲より冷たくなって降りてきてしまいます。安定。
ところが大気の状態が不安定だと、上空へ行っても寒気が入っていて周囲の方が冷たいので、空気塊の上昇が止まらずに上昇し続けて積乱雲が発達していくのでした。

その「何かのきっかけ」なのですが。
よくあるのは山を吹き上げる風、ですね。
関東平野では、夕立ちは山沿いで発生して、平野部へ移動してくることが多い。
というのは山の斜面を吹き上げられたからですね。

今回の竜巻は、山沿いからやってきたわけではない。どういう「きっかけ」だったのかな、と思っていたら、「風の衝突」だったようです。
Tatumaki1
↑これが「大気の状態が不安定」という図。
Tatumaki2
↑これが風がぶつかって上昇気流のきっかけとなったという図。

その後の竜巻の成長については、気象庁の詳細な分析をまたなければいけませんが、さしあたって、「きっかけ」がどういうものだったのか、分かって、納得しました。
ニュースは「肝要なポイント」を押さえるべきですね。
報道者のレベルが問われるシーンです。

災害の発生直後と、概要はある程度判明してきたが暗くなってきて、当面新しいことが入ってくることはほとんどないだろう、という状況では、ニュース番組の構成は変わってくるはずです。
時々テレビをつけて状況を見ていましたが、センスが悪い、能のない報道を続ける、というシーンも見かけました。事後の「反省会」で分析するべきでしょうね、と思いました。

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