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2013年9月30日 (月)

ヒガンバナ

0918_5higanbana3 2013.9.18
ヒガンバナはどうしてちゃんと彼岸のころに咲けるんだろう。
0919_8higanbana2 9.19
年によって暑い秋もあるし、寒い秋もあるし。
0922_4higanbana 9.22
それでもちゃんと彼岸の頃に咲く。
温度よりは日長の方がきっと大事なんじゃないか。短日植物なんだろうな。
ん?それにしては、日射を受ける葉がないんですよね。
葉がないのに、季節が来ると、茎がすっくと立ち上がってきて花が咲く。
土の中で感じられるものといえば地熱ですが。
困ったな。

検索してみたら
日本植物生理学会「みんなのひろば」というところに質問と回答がありました↓
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?stage=temp_search_ques_detail&an_id=257&category=mokuji

質問:彼岸花はどうやって季節を知るのですか?

回答:
 『 彼岸花はどうやって季節を知るのですか?』について私の考えを述べさせて頂きます。
1.ヒガンバナは普通9月中・下旬に開花し、開花後に葉を地上に展開させ、翌年の5月中・下旬に葉が枯死し、夏を越します。一方、球根内での花芽の分化・発達についてみますと、花芽分化は葉が生育中の4月下旬に始まります。葉が枯れた後の6月中旬に雌ずい形成期、8月下旬に花粉形成期と発達して、9月中・旬に開花します。
2.冬期、最低20℃程度の加温室で栽培すると夏にも葉を展開させて常緑性になります。しかし、このような条件下では、花芽は分化しません。このことから、ヒガンバナの花芽分化には低温遭遇を必要とし、低温はバーナリゼーション(春化処理)として作用しているようです
3.花芽分化および雌ずい形成までの発育適温は25~30℃付近にありますが、分化・発育の可能な温度範囲は10~30℃で広いことから、自然条件下では温度が上昇に向かう4月下旬から花芽分化が始まるようです
4.雌ずい形成期に達すると、それまでの発育を促した高温(25~30℃)ではかかえって発育が抑制され、適温は20℃付近に低下します。自然環境下での開花が9月中・下旬になることや関東での開花が関西より10日ほど早くなるのは、この発育適温の低下によるものといえます。
5.以上のように、ヒガンバナは温度(特に地温)を感じて花芽の分化および発達が進行しているようです。また、花芽分化に対して低温はバーナリゼーションとして作用しているようです。

森 源治郎(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)
2006-11-22

なるほど
「ヒガンバナは温度(特に地温)を感じて花芽の分化および発達が進行しているようです。」
そうなのか。
年による変動の大きい「気温」ではなくて、日射を受けて蓄熱、放熱する「地熱」を感じているというのです。
そうならば、毎年、ほぼ同じ彼岸の頃に咲く、という規則正しさが納得されます。
こんなことを妻に話したら、ものすごく寒かった夏、ヒガンバナが1カ月近く早く咲いてしまったことがあったわ、と申しておりました。

0924_14higanbana1 9.24
3枚の写真でパノラマ化してあります。
なんにも手を加えずにいますが、ずいぶん生息範囲が拡大してきました。
縦の柱が3本写っていますが、初めの頃は、一番右の柱の右に少し生えているだけだったのです。
今は3本の柱の両側にまで生えていますから、ゆっくりゆっくりですが、ずいぶん広くなりました。
毎年、楽しみに見ています。

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