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2013年8月27日 (火)

固体燃料ロケット「イプシロン」

★固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げが中止になってしまいましたね。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が「問題が生じたため、本日の打ち上げは中止」と発表した。

とのことです。
その瞬間だけ、ネットでライブ中継を見ていたのですが、あらまぁ、ダメだったみたい、と見ていて分かりました。
そばで見ていた妻に「打ち上げ失敗という『可能性』はいつだってあるんだよな」「オレもかなりしつこいなぁ」と笑ったのです。

★朝から、NHKなどイプシロンの話題をたくさん流していました。
苦労して成功にたどりつく「成功譚」が好きだからなぁ。物語・物語って、うるさい!うんざりです。
「ホントに『物語』が好きだからなぁ。打ち上げ失敗の『可能性』だってゼロじゃないのになぁ」と話していました。
打ち上げ自体は成功しても人工衛星の放出ができなかったとか、発射台で爆発しちゃうとか、いったん上昇を始めたのに、管制が効かなくなったので爆破するとか、いろいろ考え得るケースはあるわけで、それらは「可能性」だと考えます。どのケースが最も起こりやすいかを見積もると「蓋然性」とか「確率」になるのではないかなぁ。

★「しつこい」というのはこういうことです。
実は今年の6月1日付の朝日新聞「週末be」の「(beランキング)気持ちが悪い日本語」というのに、「台風が上陸する可能性がある」という表現が気持ち悪いという話があったのですね。
私は何とも思いません。台風が「上陸する」という事態と「上陸しない」という事態があって、どちらかが起こるのでしょ、だったら、どちらに対しても「可能性」といっていいと思っているんですね。
上陸しない「可能性」と上陸する「おそれ」ということになるらしいのです。

positiveな事態に「可能性」、negativeな事態には「おそれ」という感覚があるらしい。可能性という言葉には更に、将来の「発展性」のような感覚があるようですね。
失敗の方は起こって欲しくないから「おそれ」らしい。

そういう意味合いを抜きにして、単純・乾燥した(無味乾燥ではなく無意味・乾燥が好きです)言葉が好き。これっていわゆる「理系的発想」なのでしょうか。
言葉の意味をできるだけそぎ落として使う。あいまいさを排除して使う。
ですから、その「何か」に対する「価値的な態度」を問題にする気は全くないのです。
{これじゃ「詩」は書けませんわね。}

★そんなこんなで、しつこく「negativeな事態が起こる『可能性』」を言い続けているものですから、イプシロン発射が中止になって、残念ではありますが、「一つの可能な(ありうる)事態が起こった」と了解しています。

ダメだったら致命的な事態になる前に、踏みとどまって引き返し、ちゃんと整ったらまたやればいい。単純にそう思います。
今回の「中止」は決して「失敗」ではありませんが、あえて「失敗」という言葉を使って。

失敗したらもうダメだ、なんて思わないこと。
失敗は次へ進むためのステップを一つ前進したということなのですから。

次の発射予定はいつになるのかな、楽しみですね。

{高校生がね、何か失敗すると自分というものが「全否定」されてしまったと感じる傾向が強まっています。だから、ものすごく失敗を恐れる。理科なんてものは、失敗しなければ学べないのにね。そんなことも、頭をよぎります。現役を退いたのですが、気になることなのです。失敗を楽しみましょうよ。}

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