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2013年8月26日 (月)

減圧

★下のようなニュースを聞いたのですが・・・

NHK
家庭で節水「自主減圧を」(8月19日 18時58分)
高松市では、節水を進めるため、家庭で自主的に水道の水圧を弱めるよう、呼びかけることにしています。
この「自主減圧」は、家庭の水道の元栓を調節して水圧を弱めることで節水する取り組みです。
高松市の上下水道のモニターをしている○○さんの自宅では、取水制限が強化されたことを受けて、自主減圧の作業が行われました。
○○さんは家の外にある水道の元栓をいったん閉めてから左に1回転させて少し開け、蛇口から出る水の量を減らしました。
こうした調整によって蛇口から出る水は通常の半分程度になり、1日に1世帯当たり50リットルから200リットルの節水が見込めるということです。
・・・高松市は、1日1万トンの節水を目標にしていて、21日に各家庭にチラシを配って自主減圧を呼びかけることにしています。
○○さんは「減圧しても不便は感じない程度の水の量は出ています。水不足にならないよう節水に心がけたい」と話していました。
高松市上下水道局課長補佐は「生活に不便のない程度にバルブを閉めたり、水の出しっ放しをなくしたりして、少しずつでも節水をお願いしたい」と話していました。

流体力学的には、水が流れる時は、圧力は流速で変化することは一応知っています。
静水圧とは違いますね。静水ならパスカルの原理でしょうが、流水だとベルヌーイの定理が基本ですね。

下のサイトから引用します↓
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/yamalab/2007/toda/fluid/
ベルヌーイの定理

・・・
ベルヌーイの定理は、次式で表されます。
Exp01
ここで、vは流速[m/s]、pは圧力[N/m2]、gは重力加速度[m/s2]、zは高さ[m]、ρが密度[kg/m3]です。各項の単位は[m]になっています。高さzは、どこを基準としても構いません。
この定理は、非圧縮性の粘性のない流体(完全流体)の同一流線上で成り立ちます。

vが大きくなるとpは小さくならざるを得ません。
ビニールホースで水撒きする時に、ホースの先端を指でつぶして水の出口を狭くすると流速が増して遠くまで飛びますね。
水道の元栓を絞ると、そこから先で、水の流速は増すでしょうが圧力は下がるんでしょうね。流れている時は。

水道の蛇口を開かない限りは、静水ですから、水道の給水所でかけた給水圧が元栓のところまでは来てますし、元栓から蛇口までも圧力は到達しています。そういう意味では、元栓を絞っても、蛇口を開かない限り「減圧」にはなりませんね。

どうもなぁ
「元栓を絞って、流量制限をする」
という表現の方が直感的に分かりやすいと思うのですが。如何でしょうか。

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