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2013年7月 3日 (水)

アゲハ幼虫

0611_4ageha1 2014.6.11
ここに4,5匹見えていますが、今回の幼虫「集団」は全部で14匹。
全員、無事羽化していきましたが、おいおい登場してきます。
いっぱいいると食料も大量に必要。
葉を換えていたら、葉にあたったのでしょう、1匹が怒りました。
0611_4ageha2
その瞬間は撮れなかったのですが。
わぁ、ごめん、ごめん、怒らないで、怒らないで
と平謝りして、おさまるところ。
有名な二股に分かれたオレンジ色の「臭角」が引っ込んでいくところです。
頭と胸の間のところだということがよく分かります。
0611_4ageha3
引っ込みきったところ。
内部にくぼみこんだ袋状のものです。そこへ「におい物質」を分泌して貯めておき、体内の圧力で反転させて押し出して「角」にします。すると貯まっていた物質が揮発してにおうわけです。
化学防衛、というようです。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/honce/defense.htm

アゲハチョウ類幼虫の臭角分泌物
臭角とは?
 アゲハチョウ類の幼虫は「臭角」と呼ばれる一対の細長い角状の分泌器官(黄色~赤紫色)を持っています。普段は皮膚の下に内臓されているのですが、幼虫を触ったりして驚かせると、背中部分の頭と胸の間からこれを反転させて突き出して敵を威嚇します。このとき臭角の表面は液体の分泌物で覆われていて、ここから特異な匂い(悪臭)を発散させます。このようなことから幼虫の臭角分泌物は外敵から身を守るための防御物質(化学兵器)と考えられています。

どんな物質か、説明や化学構造式なども載っていますので、ごらん下さい。

ところで、「くさい」ということになっているのですが、私はどうも慣れてしまったせいか、芳香に感じられるようになってしまいました。
独特の「特異臭」というんでしょうね。
有機化学の出身ですので、色々なにおいを嗅いできました。
そう悪い臭いじゃない、と感じています。ただ、幼虫を不必要に興奮させてしまったことに後ろめたさを感じてしまいます。
ごめんな。

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