日の出・日の入りの方位
★もう2週間くらいで夏至ですね。6月21日。
夕方、日が差し込むお部屋にいらっしゃる方はお気づきだと思いますが、日の入りの方角がすごく北寄りになっていますよね。
あれぇ、こんなに差し込んでくるんだっけ、というような場所が照らされる。
日の入りは今日6月7日で18:55{夏至の6月21日には19:00}
この時刻なら、部屋にいる方もいらっしゃるでしょう。
日の出はちょっとね。
6月5日~21日の間が4:25です。この時間帯に日の出の方角を意識するような状態の方はおそらく少ない。
★さて、
国立天文台 > 暦計算室 > 各地のこよみ > 東京(東京都): Tokyoのこよみ
というページにデータがそろっていました。
ここです↓
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/dni13.html
一つ前のレベルに上がれば、各地が選べますから、ご自分の住んでいる場所の近くも選べます。
-------- ご利用にあたって --------
●各地のこよみ」は都道府県庁所在地等の日の出入り、月の出入り、南中時を3年分3ヶ月ごとにまとめたものです。
●任意の場所や日時について調べたい場合は、「こよみの計算」をご利用ください。
●「こよみの計算」では各地の日の出入り、月の出入りの他、惑星の出入り、太陽・月・惑星の高度方位、夜明・日暮、月の位相・月齢などをいろいろな条件を設定して調べることができます。
このデータをコピーして、エクセルにテキストとして貼り付け、方位だけ残してあとは非表示にしてグラフ化しました。
●出入りの時刻は太陽の上辺が地平線に一致する時刻です。
●方位は北を0°とし、東回りに測った角度です。
ということで、グラフの縦軸は北を0度とした東回りの角度です。
いかがでしょう。
夏至の日、日の出は真東より30度北寄りで、日の入りは真西より30度北寄りです。
太陽が空にある時間もそれだけ長いわけですね。
冬至の日なら、逆に真東より30度南寄りの方位から出て、真西より30度南寄りの方位へ沈みます。
部屋にいて、夕方の日の差し込む向きなど観察して見て下さい。
壁にテープか何かで、夏至の日はこの角度、冬至の日はここ、と日時計ならぬ、年時計のようなものができるかもしれませんね。
★東京スカイツリーを日時計にできないか、と前に話したことがありますが、二至二分の年4日くらいの日の出・日の入り方位を石碑かなんかにして、町おこしにでも使えないかなぁ。
ストーンヘンジはそういう構築物だという話がありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%B3%E3%82%B8
ストーンヘンジは北東-南西に向いており、至点と昼夜平分点に特段の重要性が置かれたのだと考えられている。例えば、夏至の朝には太陽はヒールストーンの付近から昇り、太陽の最初の光線は馬蹄形の配置の中にある遺跡の中央に直接当たる。このような配置は単なる偶然では起こりえない。
ピラミッドとか、古代の文明の建造物の中にも、特定の日に特定の影ができるとか、特定の日に奥まで日が差し込むとか、ありますよね。
あれの、東京スカイツリー・バージョンはどうかな、などと思ったのでした。
あるいは、スカイツリーの展望台に、「夏至の日はこの方向から日が昇ります」というような表示をつけたら、面白いんじゃないでしょうかね。
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