ササグモ
2013.5.15
獲物はハチの仲間でしょうか。
肉食性のクモや昆虫は、自分の体と同じ程度の大きさの獲物を狩ります。
肉食性を「残酷だ」と嫌う方もいらっしゃいますが、人間だって残酷だ、しかも無駄に残酷だ。
クモに感情移入してしまうと、おいしそうな御馳走が手に入ってよかったね、ゆっくり食べてね、という気分になるんですよ。
★昨日のNHKテレビの2時台の「情報まるごと」という番組で、九州から「加治木くも合戦に備えて小学校の教室でコガネグモを飼育している」というレポートがありました。
鹿児島県姶良市加治木町で毎年6月の第3日曜日に開催されるコガネグモのくも合戦です。
教室の中で大型のクモであるコガネグモを放し飼いしてるんですね。エサの昆虫を網に投げてやると、クモが糸でぐるぐる巻きにして食べる。授業中も机のそばにクモがいる。
素晴らしいですね。嬉しくなりました。
最初は嫌いだったり、怖かったりするでしょう。でも、やがて情が移る。
自分たちのクモに勝ってほしくなる。
クモが強くなるように、「おいしそうな虫」を与えたくなる。
いいんですよ、それで。残酷な人間に成長したりはしません。情緒こまやかな優しい人になれますよ。
むしろ、命の瀬戸際のところを体験していないことの方が現在問題なのではないかなぁ。
自分たちだって他の生物の命をもらって生きているのだ、ということはきちんと認識しなければなりません。
★昔、福音館の「かがくのとも」だったかな、で、クモ合戦の話を読んで、我が家でもコガネグモを飼育したことがあるんですよ。クモの飼育は難しい。でも、面白い経験でした。
大きな箱に網を張らせて、バッタなどの昆虫を投げてやると、糸で巻いて食べるんです。
こんな小さな命も、自力で真剣に生き抜いているんです。
飼育といったって、「生かしてやる」のではないのです。
自分で生きている虫やクモに「立ち会う」ことができるだけなんです。
世話はできます。でも食べて、成長して、繁殖して、死んでいくという過程に介入なんかできはしないのです。みんな自分でやって行くのです。
そういう経験は人間を豊かにすると思いますよ。
人間だけ偉いと思い上がったりすることは少なくなると思います。
長年、虫と付き合ってきた夫婦はそう思います。
★イルカさんの歌、心に滲みるなぁ
・・・
人間だけが えらいんだ なんて ことだけは思わないでください
・・・
産まれて そして死んで行く 私が土になったら お花達よ そこから咲いて下さい
・・・
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