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2013年6月 4日 (火)

ニホンミツバチ

0504_12nihonmitubati 2013.5.4
ゼニアオイの花に頭を突っ込んで蜜を吸っています。
我が家の周辺ではセイヨウミツバチとニホンミツバチと、同じくらいの頻度で見かけますが、今シーズンはまだセイヨウミツバチは姿を見せていません

オオスズメバチと闘う能力を持ったミツバチです。セイヨウミツバチはオオスズメバチにはかないといいます。
同じ地域で生きていくためには、やられっぱなしではダメなわけで、闘う能力を進化の過程で獲得してきたのですね。
オオスズメバチを見つけると、フェロモンで非常招集をかけて多数の働き蜂がオオスズメバチを中心にして集まり、「蜂球(ほうきゅう)」をつくってオオスズメバチを閉じ込めます。胸の翅の筋肉の発熱で、蜂球の内部は高温(46~47℃)になります。ニホンミツバチは49℃くらいまでは耐えられるのですが、オオスズメバチは45℃くらいまでしか耐えられずに死ぬのです。すごい方法です。
ニホンミツバチはセイヨウミツバチより蜜集めの効率がよくないと聞きますが、やはり在来種の方がその土地で生きていく力が強い。ニホンミツバチも見直されてもいいのではないでしょうかねぇ。

★参考
私のHPで多少詳しく扱っています。どうぞ。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/76th/sci_76.htm
[おまけ]というところに書き込んであります。

★スズメバチとミツバチの闘い。
詳しい論文があります↓
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2012/11.html
「2012/3/15」の日付です。

ニホンミツバチの攻撃行動(熱殺蜂球形成)における脳の活動を解明
— 蜂球内の高温情報は脳の高次中枢(キノコ体)で処理される —

発表概要
ニホンミツバチの働き蜂は、巣内に侵入したオオスズメバチに対して、「集団で取り囲み、発熱して蒸し殺す」という特徴的な攻撃行動(熱殺蜂球形成)を示す。今回我々は神経興奮のマーカー遺伝子を用いて、熱殺蜂球を形成しているニホンミツバチの脳では、高次中枢(キノコ体)の一部の神経細胞が興奮していることを見出した。同様な神経興奮は、働き蜂を単に蜂球内と同じ高温状態に曝すことでも生じた。熱殺蜂球形成時には、脳の高次中枢で高温情報が処理されると考えられる。
 ・・・
1. これまでの研究でわかっていた点
ミツバチというと一般的には「刺す」虫をイメージされると思います。しかしながら、小野らは1995年に、日本在来種のミツバチであるニホンミツバチ(Apis cerana japonica)は、天敵であるオオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)が巣内に侵入すると、数百匹の働き蜂がスズメバチに一斉に殺到し「蜂球」と呼ばれる集団を形成し、刺すのではなく、飛翔筋を震わせ、発熱してオオスズメバチを「蒸し殺す」ことを発見しました(文献1)。このとき蜂球内の温度は46~47°Cという高温になりますが、オオスズメバチの上限致死温度(約45℃)がニホンミツバチ(約49℃)に比べて若干低いため、オオスズメバチは蒸し殺されるのです(文献1)。この熱殺蜂球形成は、西欧原産のセイヨウミツバチ(Apis mellifera ligustica)では見られないことから、東アジアに棲息するオオスズメバチの存在という淘汰圧(注1)の元に 、ニホンミツバチが独自に獲得した防衛行動と考えられてきました。
・・・

2010年9月19日付の読売新聞の記事

こわぁ~!ミツバチの必殺「サウナ攻撃」
 ニホンミツバチは、天敵のスズメバチから攻撃されると、数百匹で取り囲み「蜂球」を作って高熱で殺すが、呼気中の水分などを活用し、高湿度のサウナ風呂状態にして効果的に撃退していることが、京都学園大の坂本文夫教授と菅原道夫客員研究員らの研究で明らかになった。
 25日に東京都で開かれる日本動物学会で発表する。
 スズメバチは幼虫を狙ってミツバチの巣を襲う。ミツバチは個別では太刀打ちできないので、群がってテニスボールほどの大きさの蜂球を作って対抗。羽を動かす筋肉を発熱させ、蜂球内部の温度を上げてスズメバチを殺す。坂本教授らが調べたところ、ミツバチの天敵であるスズメバチ4種の致死温度は47・5~49・8度だが、蜂球内では約46度で10分後にほとんどのスズメバチが死んでいた。
 ミツバチが発熱する際、エネルギー燃焼の副産物として腹部の気門から水分と二酸化炭素(CO2)を放出。蜂球内では湿度が約100%、CO2濃度も約100倍になり、この条件ではスズメバチの致死温度は2~6度下がり、46度でも殺せることが分かった。ミツバチの致死温度(約50度)は下がらない。
 乾式サウナは80度以上でも問題ないが、湿度が高いスチームサウナでは温度を抑えないと耐えられないように、ミツバチは呼気の水分を利用して撃退しているらしい。

★セイヨウミツバチだって、まるっきり防御手段がないわけではないようです。
ウィキペディアから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81
ミツバチ

ミツバチの天敵としてアジアだけに生息するオオスズメバチがいるが、アジアで進化したトウヨウミツバチはオオスズメバチへの対抗手段を獲得した。巣の中に侵入したスズメバチを大勢のミツバチが取り囲み蜂球(ほうきゅう)とよばれる塊をつくり、蜂球の中で約20分間の間に48℃前後の熱を発生させる。取り囲まれたスズメバチは上限致死温度が44~46℃であるために耐えられずに死んでしまうが、ミツバチは上限致死温度が48~50℃であるため死ぬことはない(前述のように巣から女王が移動する場合も「分封蜂球」という蜂球を作る)。
 セイヨウミツバチは上限致死温度がトウヨウミツバチよりも低く、蜂球を作ることができないが、やはり大群でモンスズメバチの腹の周りを圧迫し、呼吸を不可能にして約1時間かけて窒息死させるという対抗手段を持っていることがわかった。これをasphyxia-balling(窒息スクラム)と呼ぶ[4][5]。
 古くから使われていたニホンミツバチに比べより多くの蜜を採集するセイヨウミツバチが1877年に導入された。セイヨウミツバチは繁殖力も旺盛なことから野生化しニホンミツバチを駆逐してしまうのではないかと懸念された。実際に北米では養蜂のために導入した後、野生化している。しかし、日本では現在まで一部の地域を除いて野生化は確認されていない。これは天敵オオスズメバチの存在によると考えられている。セイヨウミツバチの窒息スクラムはモンスズメバチ以下の敵しか想定しておらず、オオスズメバチの襲撃を受けると容易に巣を全滅させられるためと説明される。

上のウィキぺディアの脚注[5]です↓

ミツバチ、必殺技「窒息スクラム」で天敵スズメバチを撃退
    2007年09月18日 13:24 発信地:パリ/フランス
【9月18日 AFP】天敵のスズメバチに襲われたミツバチは、スクラムを組んで相手を窒息状態に追い込み反撃する--このような研究報告が、17日発行の英科学誌「カレント・バイオロジー(Current Biology)」に掲載された。
 研究報告によると、スズメバチが蜜を横取りするためにミツバチの巣に入り込むと、ミツバチはスクラムを組んでスズメバチの腹部の周りに輪を作り、呼吸できないよう強く締め付け窒息死させる。
 この研究を行ったのはAlexandrous Papachristoforou氏率いる、ギリシャのアリストテレス大学(Aristotle University)の研究チーム。研究室と自然環境の両方で何度もこの「asphyxia-balling(窒息スクラム)」攻撃を目撃したという。窒息までにかかる時間は平均57.8分とされている。
 なお同研究によると、欧州に生息するミツバチと、アジアに生息するミツバチとでは殺害の方法が異なることも分かっている。アジアのミツバチもスクラムを組んでスズメバチを囲い込むが、窒息させるわけではなく、締めつけながら羽を激しく動かし、スズメバチの体温を上げて「熱死」に追い込むという。(c)AFP

すごいものですね。

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