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2013年6月

2013年6月28日 (金)

デュランタとビワ

0607_8dyuranta 2013.6.7
袋小路の突き当り。
デュランタが咲き始めました。
妻としては、ちょっと似た花、ルリマツリも欲しいらしいです。
0607_9biwa
デュランタの前で、顔を上へあげるとビワ。
上見ればビワ、下見ればデュランタ。歌にはならんなぁ。
これ以降、ビワを毎日のようにむしゃむしゃ食べました。
0610_4biwa 6.10
収穫
0612_biwa
こんなに一度に撮れたから記念写真撮ってよ、と持ってきました。
ビワジャムもつくるかとか言ってたのですが、結局、むしゃむしゃみんな食べてしまいました。
虫の孔か?というのもあって、ナイフで追跡しましたが結局いなかったので全部食べた、とかね。どうも、わたしらこういうのには貪欲というか野蛮というか。
割れていようが、傷んでいようが、食べちゃう。味が濃くってね、ジューシーだし、手がベトベトしてくるほど糖度も高いし酸味もある。楽しい日々でした。

★昔話
梨なんかをむいていると、虫が食べた小さな穴が開いてたことないですか?
ナイフで削って食べながら追跡していって、かまどのあたりで、5,6mmくらいの幼虫を発見したり。幼虫だけ取り除いてあとはみんな食べちゃう。
栗を煮て、ナイフ片手に懸命にむいていると、中からイモムシが出てきませんでしたか?
結局虫以外は食べちゃうんですけど。
「米つなぎ虫」とかいう幼虫を、広げた米からつまみだして、捨てる。で、虫を取ったら炊いて食べる。って、当たり前だったんですけど。こういう仕事は子どもの仕事、私らの仕事でした。取り残しもたまに(というか、よく)ありましたけど。

★新聞記事で、6月20日に、小学校の6年生の給食で、ご飯の運搬容器に体長6mmのガが1匹混入していた、というのを読みました。
全児童にご飯を食べさせなかったそうです。「健康への影響はなかった」と結ばれてましたが、健康に影響するわけなんかないじゃん!

団塊のジジババは孫世代よりタフかもしれない。

寄生バチだと思います

0607_6kiseibati 2013.6.7
小さなハチです。おそらく寄生バチだろうと思いますが、何に寄生するハチかは分かりません。
ヒメバチとかコマユバチとかいうグループの仲間だろうと想像しています。
寄生バチはむずかしい。

ヤゴの脱け殻

0607_3nukegara 2013.6.7
池のそばで拾ってきた脱け殻。
シオカラトンボかオオシオカラトンボか、でしょう。
胸部背面の割れ目から「糸」のようなものが出ています。
気管でしょうか。
論理的には腸の表皮も脱皮するはずですが、おそらく成虫になってから糞と一緒に捨てるんでしょうね。違うかなぁ。見たことはありません。


おまえ、蛇か?

0609_5birodosuzume1 2013.6.9
妻が飼育ケースに何か入れて、蛇がいた、とか言いながら2階へ持ってきました。
一瞬、アオダイショウの子を再発見して、ケースに押し込んで連れてきたのか、と思いましたが。
連れてきたのは「この子」。
ビロードスズメの終齢幼虫です。
0609_5birodosuzume2
ね、蛇ですね。
去年カラーの葉を食べ尽くしてしまって、どこかその辺で蛹になったやつがいました。たくさん。
そいつが羽化して産卵して、今、この子、なのではないでしょうか。
スズメガの幼虫ですから、「尻尾ぴょん」です。
これはさすがに蛇っぽくないなぁ。
実は私の正体はスズメガです、と告白しちゃってますね。
自分たちは見たこともなく、種として利害関係もないのに、擬態すると生存上有利だ、という進化圧で、ここまで似てくるんですかねぇ。信じられないけど、似てます。

アオダイショウ

0607_2aodaisyo1 2013.6.7
妻が庭の道路側あたりで、茂った枝を払って風通しよくしようと、潜り込んでいた時のこと。
アオダイショウの子どもがいて、早速コンデジをとってきて、撮影。
蛇の顔は右向いてます。
0607_2aodaisyo2
こうやって穏やかな気分のときの幼体の顔は「幼顔」といえますね。
興奮させるとちょっとすごくなるけど。
0607_2aodaisyo3
でね、トグロを巻いたままなので、どのくらいの長さか分かんない
ちょっと延びてみてよ、と突っついてみたのだそうです。
0607_2aodaisyo4
かなりの長さだったわ、といっていましたが、写真には収まりきらなかったようです。
怖れを知らない人だ、蛇、突っつくか?普通。
昔、捕虫網でアオダイショウの子どもを捕まえてきたこともあるしなぁ。

ネズミが跋扈していたような時代には、アオダイショウは屋根裏の守り神みたいなもので、歓迎されたと聞きます。
私らの世代はそれほどの昔じゃないけど、ある程度アオダイショウとの付き合いを親世代に教わりました。
年に1,2回、あるいは、何年かに何回か、という程度の付き合いですが、察するところ、この近辺で繁殖していることは確かなようです。

ナスなど

0606_13nasu 2013.6.6
これが”初”収穫。
必ず「偶数」。半分コ精神です。
この実は、ざっくりきざんで、小鉢に入れ、ラップをして電子レンジで適当にチン。
味付け一切なし。
これがおいしいんだな。口に入れた瞬間、おっ、と感じるのはその甘味ですね。
ナスってこんなに甘かったっけ。という驚き。
新鮮なものは、味付けなんかしないで、電子レンジでチン、というのが一番おいしい食べ方のように感じています。かぼちゃ、じゃがいも、枝豆、なす、などなど、味付けなしが最高においしいです。お試しください。
茹でると味が逃げるというか、稀釈された感じ。
電子レンジ・チンは濃厚な味が楽しめます、
枝豆の電子レンジ・チンは豆のこってりした味が楽しめます。少しは塩を振った方がいいけど。

0607_13itadakinasu 6.7
翌日、ちょっと二つ先の駅へ買い物に。
弁当屋さんの幟。
「旬!いただきナス」
ですって。
これを中年以上の男性がやると、おじさんギャグだと、しら~っとされますが、商売でやる分にはいいんですかね。これは年齢・性別差別だ!{説得力薄い、頭の毛とおんなじ}。
旬というには少しはやめじゃないでしょうかねぇ。
「はしり」というほうがよくないか、6月上旬だと。

思い出して
0608_1nasu1 6.8
浅間神社のお守り、もらいもの。
願い叶う成す(茄子)守
だそうです。
{浅間神社に詣でた鳩山さんはすぐやめたしなぁ、なんて呟くのは野暮か。あの人は3つの願いは既に叶ってしまっていたんだろうなぁ。}
0608_1nasu2_2
無色透明ナスの中身はこれ。
結びかんざし、米粒、小判、だそうです。
金運はなぁ、下り坂への一方通行を下っている最中だからなぁ、回復は無理でしょ。

0626_2nasutomato 6.26(8:50)
朝採りナス・トマト。
また偶数。ですね。
このナスは、電子レンジ・チンもせず、生のまんまガブッ。
ワイルドですねぇ。
皮の内側あたりから、「茄子の香り」というのが濃厚に漂う。
うまいっす。
マヨネーズもドレッシングも、一切なし。ガブッ。

私の、トマトの大好きな食べ方は
頭に齧りつく、中のとろっとした液に包まれた種を、ちゅう~っと吸う。
この酸味と甘みが混然とした味が大好きなんです。
液体部分を吸った後、おもむろに果肉を食べる。
畑でもぎ取ったトマトなんか、こうやって食べると絶品ですよね、体に元気がみなぎっちゃう。酸味がいい、濃い酸味が最高。
スーパーで年がら年中売っているトマトは、味が希薄でいけません。
冬場に食べるのは不自然でエコじゃない、と冬はスーパーでトマトに手を出しません。
厚くなってきたら買うのですが、なるべく小ぶりで味の濃いのを探しますけど。

さて、前置きが長くなった。我が家のトマトはおいしいです。
ちゃんと酸っぱい。トマトの香り、というのが口の中に広がる。
数はそう多くは稔りませんが、濃い味を楽しんでおります。

ヤマトシジミ

0606_10yamatosijimi1 2013.6.6
ゼニアオイの花に来たヤマトシジミ。
なんだか、ちょっと感じが違う。
普通、チョウが花の蜜を吸うときは、花の開いた側(表としますか)から花の奥へ口吻を伸ばして蜜を吸います。
見ていると、どうも、花の中へは入らない。
ひょっとして、花のサイズが大きいし、完全に開いていないから、ヤマトシジミの体の大きさでは潜り込めないし、口吻を伸ばしても蜜まで届かないんじゃないか。
花弁の外(裏)から、口吻を挿し入れて蜜を吸おうとしているように思われます。
0606_10yamatosijimi2
最初の写真の下右の花へ移って同じ行動を取っています。
不鮮明ですが、口吻を伸ばして、萼と花弁の間に挿しこんでいます。
花が終わりにさしかかり、しぼみかかってくると、花弁の付け根が緩んで、外から子房のそばへ口吻を挿し入れられるのではないでしょうか。
つぼみや最盛期の花とは多分少し状況が変わるのではないかな。
そういう知識があるのか、花の外から蜜の香り、あるいは蜜が発酵しかかったような香りがして、それに誘引されたのか。
詳しいことは分かりません、私の推測です。
でも、ちょっと面白い行動でしたのでお目にかけます。

ワタノメイガ

0606_9watanomeiga1 2013.6.6
ちょっと前にワタノメイガのことを書きましたが、追加。
これはタチアオイの葉です。
こんな風に切れ込みがあって、切れ込みの先を巻いてあったら、その中にワタノメイガの幼虫がいます。
アオイ科の植物で、こういう風になっていたら要注意です。
0606_9watanomeiga2
面白いことに、葉に切れ込みを入れているのに、その先が枯れません。
巻いた部分への栄養はちゃんと送られてくるように、葉脈の切り方が工夫されているわけです。枯れてしまったら食べられませんものね。生きる知恵を備えているわけです。
今回、この葉っぱをこうやっていじっていたら、中の終齢幼虫が、実の危険を感じたのでしょう、巻いた部分を私が開く前に自ら飛び降りました。
0606_9watanomeiga3
これです。
おそらく、鳥に狙われて葉が揺れるとか、アシナガバチやスズメバチの狩りで見つかりそうになるとか、そういう危険を感じた時の緊急避難行動でしょう。
こういう時に「甘く」なってしまうのが、私の性格(いいかわるいか、わかりませんが)。
タチアオイの茎まで帰りつけるのなら、帰ってもいいよ、と黙認。
どうなったかなぁ。

ハラビロカマキリ

0606_7harabiroonosiroibana 2013.6.6
家の外、ガレージのすぐそばのオシロイバナの葉の上です。
どんどん広がって行くようです。
卵かいも4個くらいあったはずですので、一匹のメスカマキリの卵だけではないと思うんですね。
あっちこっちで大きくなって、なるべく近親交配を避けて、種の「元気さ」を保ってほしいですね。
可能なら、どこか別のところから連れて来て、種の活力を上げてやりたいのですが。
めっきり減ったからなぁ。
多摩川の河川敷がものすごくきれいに整備されて、虫の居場所がなくなってしまったのが大きな影響を及ぼしている気がします。
手入れをすれば虫は減る。

カナヘビ

0606_3kanahebi 2013.6.6
カナヘビって結構樹上性があるんですね。
地面も走っているけど、高いところでもよく見かけます。
トカゲは地面でしか見ていないと思いますが。
上の写真はビヨウヤナギの花の下、ホトトギスの葉の上です。

0610_17kanahebi1 6.10
ここは玄関前。南殿桜の葉から、背の高いトクサに移ろうと考えているところ。
慎重な感じでした。
ほぼ水平な葉から垂直に立つトクサに移るので、何か「調べている」感じかな。
トクサに手をかけて、足場の安定性など調べているのかもしれません。
0610_17kanahebi2
かなり、どっこいしょ、の感じで乗り移りました。
0610_17kanahebi3
いったんこの姿勢になってしまうと、安定したようで、しばらく見ていましたが、のんびりと落ち着いていました。
むちゃくちゃに飛び移ったりしないところが、好もしい。
そういう慎重さを持っていたんだね、とにこにこしました。

2013年6月27日 (木)

ランタナ

0606_2lantana1 2013.6.5
ひとしきりランタナが満開の時期でした。
0606_2lantana2
「ひとしきり」というのは、いったん花を休んで、実を成熟させ、その後にまた花の時期が来るからです。
チョウが好きな花です。小型のシジミチョウなどにはちょっと蜜が深くにあるので向きませんが、モンシロチョウ以上の大きさのチョウなら、蜜まで口吻が届きます。
アゲハも好きですね、この花。
羽化したアゲハが、この花のあたりで休息していたりすると嬉しくなります。
花も美しいし、チョウも来るし、スペースがありましたら導入して楽しんで下さい。

テッポウユリ

0606_1teppouyuri1 2013.6.6
テッポウユリが咲き始めました。
0606_1teppouyuri2
この花、好きです。
0606_1teppouyuri3
やわらかな白。なんともいえません。

0608_3teppouyuri 6.8
3輪目が開き始めました。
0610_5teppouyuri 6.10
咲きそろいました。
「妍を競う」というのはこういうことでしょうか。

けん【妍】美しいこと。なまめかしく、あでやかなこと。[広辞苑第五版]

「険」ではありません。それだと何だか「険悪」な雰囲気になってしまいます。

0613_3teppouyuri 6.13
雨に濡れそぼつ白百合たち。
{じいさんが雨に濡れても単にびしょぬれ。美しい百合だから「濡れそぼつ」なんて使いなれない言葉を引っ張り出してみました。}

テッポウユリ(鉄砲百合)ねぇ、鉄砲というのは、イメージがちょっとなぁ。
白百合でいいなぁ。
私の年代だと「北上夜曲」を思い出しますね。

匂い優しい白百合の
濡れているよなあの瞳
・・・

あの白百合はテッポウユリなのでしょうか?
私だって、昔、多感な少年だった時代があるんです。っ。
で、口ずさんで、うっとりしてました。

高校時代に、雑誌文芸部の文芸旅行と称して、駅弁大食い旅行、入場券収集旅行などしましたが、北上川のそばで宮沢賢治ゆかりの地へも行きました。北上夜曲も思い出していましたっけ。
あざみの歌とか、叙情的な歌が結構あったものでした。

ササグモ

0605_3sasagumo1 2013.6.5
常連のササグモ。幼体ですが、オスです。
触肢の先端がボクシングのグローブみたいになっているのはオスの特徴。
0605_3sasagumo2_2
この触肢がオスの「交尾器」なのです。
クモを見て、ボクシング選手みたいだなと思ったらそれは先ず確実にオスです。
そのことを理解する前の私は、なんだか全体の見かけは同じなのに、どうしてこんなグローブをはめたような格好しているんだろう、別種かなぁ、と悩んだこともありました。
参考にして下さい。

アジサイ

0605_2ajisai 2013.6.5
ガクアジサイの「墨田の花火」です。
外の白い萼が開く姿を花火にたとえたものでしょう。
0607_4niwaajisai
中の花も開いて、これで完全に開花した、といえる状態でしょうね。
写真は庭のものですが、これを外の小さな公有地にも植えてあり、そちらも同時に花が咲いています。突き当りですから誰もが見てくれるというわけでもないですが、保育園児には見てもらえます。
線路際などに花を咲かせるのも、お散歩に来た園児たちに楽しんでもらえたらいいな、というのがかなり大きな動機になっています。
にぎやかなのは楽しいものです。

アオスジアゲハ

0605_1aosuji1 2013.6.5
アオスジアゲハの終齢幼虫を妻が見つけてきました。
0605_1aosuji2
これも頭は下に曲げたところにあります。
0605_1aosuji3
ここが頭。側単眼が見えます。

屋外で終齢まで成長した幼虫は、かなりの高率で寄生されています、経験上。
寄生バエは葉に産卵し、卵のついた葉を幼虫が食べることで寄生が成立します。
うまく卵を食べてくれるかどうか、寄生する側も効率の低い寄生方法です。

さて、この幼虫蛹になりまして。

0620_4aosujiageha 6.20
羽化直前

0621_2aosuji1 6.21
羽化しました。
周囲の白いのはティッシュペーパーです。
経験的にアオスジアゲハが羽化の失敗率が高い。
で、足場としてティッシュをはりめぐらしてあるわけです。
0621_2aosuji2
外で放すところ。飛び立つ寸前。
この独特の青がいいですね。

↓もう一回、羽化直後の写真を
0621_2aosuji3
右上に蛹の脱け殻があります。
そこから羽化してそのまま脱け殻につかまって翅を展開して体を乾かしてくれればいいのですが、どうしても前へ歩いてしまうんですね。
で、脱け殻の頭のちょっと先に今、つかまっていますね。
この「何歩」かが危ない。
足場が悪くて滑ってしまうと、落っこちる。
すぐ気づいてあげられればいいけれど、必ず気づけるわけではなし。
で、このティッシュで足場を作ってあげる方法を考えたわけです。
以来、ほとんど失敗しなくなりました。

今回は、終齢で連れて来て、寄生の不安があったけれど、ちゃんと羽化できて、しかも失敗もしなかった。

ホッとしました。かなり幸運でした。
よかったね、よかったね、と話しかけながら空へ放してやったのでした。

アダンソンハエトリ

0604_11adanson1 2013.6.4
カーテンについていたアダンソンハエトリ、オスの幼体かな。
0604_11adanson2
床に降りたところ。
この黒っぽいのがオスの模様。
結構目立ちます。
やけに頭でっかちでお腹が小さいですね。
赤ちゃん体形というのでしょうか、クモでも。
ハエトリグモはやっつけない方がいいですよ。いろいろ食べてくれるから。
人には無害だし。

巨峰

どういうわけか、ブドウの巨峰です。
0604_10kyohou 2013.6.4
0614_6kyohou 6.14
10日後。ブドウらしくなってきました。
0622_11kyohou 6.22
わぁ。
勝手口の外に「棚」があるのですが、これはかなり昔にブドウを育てた棚なんですね。
そこにまた、今年は巨峰。
どうなるかなぁ。
今年の収穫より、来年以降の成長に関心があります。
ブドウ棚がちゃんとできたら楽しいんだけどな。
素人のやることですから、夢ばっかりで実質がついていかないんですよね。
ま、楽しみはいっぱいなんです。

シラン

0604_8siran 2013.6.4
これは線路際。4,5個の実が成熟中。
庭でも2,3個。
途中で落ちてしまうこともしばしば。
完全に熟して生息範囲が広まりますように。

オオカナダモの花

0604_7ookanadamo 2013.6.4
今年はずいぶんいっぱい咲いてくれます。
しかも、少し高い位置の水槽で。
ということは、腰をかがめなくとも撮影できる。
うれしいですね。
地面に掘った池での撮影は「頭に血が上る」。
体を戻した時にくらくらするもんなぁ。
1mくらいから1.5mくらいの狭い幅の高さが私の「写真世界」のメイン。
世界のほんの一部しか見ていません。


これナンだ?

0603_17amamizu 2013.6.3
これナンだ?
雨水貯留タンク
です。
屋根から下りてくる雨どいの途中から雨水をここに取り込んで溜めて、庭の水やりに使おうという魂胆。
大田区から助成金が出るという話を聞いて、乗りました。
エコだなぁ。
で、設置してしばらく、早すぎた梅雨入り宣言の期間、全然雨降らなくって、全く水が溜まりませんでした。区から、設置状況チェックの方が見えた時も、からっぽ。笑ってしまった。
でも、さしたる雨ではないと思っても、2,3回降ると満タンになりました。屋根の面積に降る雨ってすごいですね。
満タン以降は、オーバーフローして外の流しに流出するようになっています。
コックの高さから、両側の脚のような部分までは「デッド・ボリューム」ですね。40L。
コックより上の部分が「活量」で、100Lあります。

0614_5tank 6.14
タンクの上の蓋を開いて、中の「満タン水面」を撮影。
丸い穴の縁が、水面に映っているのが見えるのですけど、分かりにくかったなぁ。

さっそく、庭の水やり、池の水の補充などに利用しています。
災害時などは、飲料水にはなりませんが、雑用水やトイレの水、くらいにはなりますね。
そういうことできっと、区から助成金がでるのでしょう。
どうしようもなければ飲んじゃったって、ま、なんとかなるでしょうけど。おおぴらにはやってはいけないことです。

なんだか、家全体が「ビオトープ」になってきたような気もします。

2013年6月26日 (水)

つぶやき

★つぶやき
昨日の新聞にサザンオールスターズの大きな写真が載っていました。
なんとまぁ、みなさん年齢を重ねた「よい」お顔になられましたことよ。感慨深い。
35年も前なんですね。
「胸騒ぎの腰つき」というのが聞き取れなくって「胸騒ぎ残し過ぎ」なんて聞えてましたっけ。
なんでそんなもん残すんだ?
「今何時」というのも流行ったなぁ。「そうねだいたいね」という返事でね。
やたら賑やかな連中が、軽トラかなんかに乗っかって、湘南から殴りこんできた、という印象がありましたっけ。
桑田さんは、頭の上の団塊の世代が鬱陶しい、っていってたよなぁ。
今ひょっとすると、若い連中は、おじさんたちがやけに乗りまくって、あの世代鬱陶しい、とか言われてるかも。大体「世代論」というのはそうなるんだよなぁ。

団塊の世代は、口で言う理想と、自分の実生活が一致していない、と下の世代から言われて久しい。
そのことば、団塊世代が60年安保世代に言った言葉そのまんまなんですよね。
あいつら、カッコイイこといって、学生運動やって、自分の家庭じゃ「家長」なんだし、学生運動やったくらいの奴のほうが仕事ができる、とかいわれて昇進競争にめり込んだんじゃないか。
俺たちは違うんだ。俺は今でも大学闘争の「続き」やってんだ。
何て言ってたら、下の世代から同じ言葉を食らいましたねぇ。

年とったサザンを見ていて、いろいろ思うこと、しばし、なのでした。

稀有な音楽集団の復活を寿ぎます。

ビヨウヤナギ

0604_4biyouyanagi 2013.6.4
庭の隅です。
陽当たりの悪い庭でして、その悪条件下でもビヨウヤナギは咲きます。
午前中はほとんど陽が差さず、昼ごろの上からの陽射しは入ってくることができます。
この写真も、たまたま、上の方からの陽射しで花が光り、向こう側は日陰になっている状態です。
輝く花です。明るくって嬉しいですよ。

ブラックベリー

0604_1blackberry 2013.6.4
ブラックベリーの花と実の過渡的な状態です。
私の趣味で、「時間を写す」というのをよく試みます。
生きるとは変化すること、ですから、生きる姿を撮りたいということです。
いくら美しくても、停止したものは愛でるに値しません。

ヒメクチナシ+

0603_14himekutinasi1 2013.6.3
ヒメクチナシが咲き始めました。
0603_14himekutinasi2
強い香りが漂い始めます。
ん?なんかいる。
0603_14himekutinasi3
これはササグモの幼体ですね。おそらく孵化して間もない。
赤ちゃんっぽいです。
0603_14himekutinasi4
みつかっちゃった、と半分隠れました。
大人のササグモが花でたたずむのをよく見る、と書きましたが、赤ちゃんも、なのですね。
ササグモのメスが卵のうを守る姿をまた見たいなと思っていますが、今年はまだ見つけていません。

0604_6himekutinasi
ヒメクチナシの花はすぐ、くたっとなってしまうのですが、いい具合に、力強い状態を撮れました。白一色ですが、うまく撮れたと思います。

ワタノメイガ

0603_13watanomeiga 2013.6.3
成虫を見ていないのですが、幼虫がいるからには、成虫が飛来したはず。
タチアオイの葉を巻きます。巻いた中に1匹の幼虫がいます。
綿はアオイ科なんですね。ですから、アオイ科のタチアオイにも来るのです。
タチアオイのほか、フヨウ、ムクゲなどもご注意ください。
せっかく咲いたタチアオイ、守ってやっています。{=手で駆除してます}
漢字で書くと「綿野螟蛾」でしょうか。「綿の螟蛾」ではないはずです。

ガのことならここ↓
http://www.jpmoth.org/Crambidae/Pyraustinae/Haritalodes_derogata.html

ここは幼虫図鑑↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/watanomeiga.html

ブルーサルビアとラベンダーとハチ

0603_12bluesalvia {写}2013.6.3
これはブルーサルビア。
シソ科の花の姿で、葉が少し幅広。
0608_6nihonmitubati1 6.8
これはラベンダーにハチが来たところ。
0608_6nihonmitubati2
蜜を吸っています。
このハチがよく分からなくなってしまったやつでして。
この写真の撮影時はニホンミツバチだろうと信じて疑わなかったのですが。
そばに巣があるというわけではないのに、このハチ、この辺りをテリトリーにしているように思えました。いつ行ってもおそらく同じ個体が、ラベンダーからホタルブクロのあたりを飛びまわっていて。
どういうことかな、と思ってはいました。
ひょっとすると、ハキリバチの仲間かもしれません。
わからなくなりました。

ラベンダーは顔を近づけると芳香があるのですが、強く香りが立つ、というほどではありません。
香水や芳香剤などより、本物の花の方が上品でいい香りでした。
そばにあるヒメクチナシが咲いたら、香りは負けるね、と妻と話しています。
ブルーサルビアよりも葉が細いので間違えることはないと思います。

ヨモギエダシャク

0603_10yomogiedasyaku1 2013.6.3
線路の柵の柱をシャクトリムシが下へ向かって移動していました。
下の方が頭です。
足元に開いて見えるのが尾脚。
この尾脚の把握力というのはすごいもので、いつだったか、虫体をつまんで枝から引きはがそうとしたら、腹部がちぎれてしまったことがあって、後悔しました。自分の体がちぎれても尾脚でつかまり続けていたのです。シャクトリムシを移動させる必要があったら、注意して下さい。虫をなだめて脚を離させる必要があります。
0603_10yomogiedasyaku2
みごとな「Ω」状態。
シャクトリムシ!ですね。
0603_10yomogiedasyaku3
で、尾脚を固定して、頭を起こし、ぐるぐると頭を回して、周囲を探ります。
側単眼はありますが、周囲の状況が「見える」ほどの視力はない。
頭を回して、何かに触れたらそちらへ移るかもしれません。
コンクリートの柱を下っていますので、何もないのですが、一歩一歩、尺を取るたびに丹念に頭を回しながら降りていきました。
食べられる草までたどりつくのには時間がかかりそうでしたが、多分大丈夫でしょう。

キイチゴ

0603_9kiitigo 2013.6.3
キイチゴの実が熟しました。
妻と半分コ。
ひたすら甘い実でした。
酸味・渋味など、一切なし。
こんなに甘くていいのかよ、というほどの甘さ。
数は少なかったけれど、満足しました。

ハラビロカマキリ

0603_6harabiro1 2013.6.3
わぁ、わぁ、わぁ。
カラーの葉にいっぱい!
0603_6harabiro2
立派な姿、おおすごいね。
0603_6harabiro3
この卵のうですね。まだ孵化の最中のようです。
0603_6harabiro4
見て下さい、まったくまぁ、すごいことになっています。
何匹生き残れるか分かりませんが、とにかく頑張れ。
0603_6harabiro5
座りこんで眺めていたら、葉の向こう側の幼虫の影。
かっこいいぞ。
0603_6harabiro6
さ、家へ入るか、と立ち上がって玄関ドアのところへ行ったら、壁面にもいました。
なるべく早目に分散して、生き残りのチャンスを広げて下さい。
楽しみにしてるよ。

モンシロチョウ

0603_5monsiro1 2013.6.3
今年はなぜか庭をモンシロチョウが飛びまわります。
例年、見かけることは見かけるけれど、こんなに庭をうろうろ行き来はしてなかったよなぁ。
15匹でしたか、どんどん羽化して放したその影響でしょうか。
やけに人なつっこいんだよなぁ。
0603_5monsiro2
ランタナの花でゆっくり吸蜜。
よく、アゲハがランタナの周辺で舞ってくれてうれしい思いをするのですが、今年はモンシロチョウも撮って撮ってと目の前に割りこんできますからね。
チョウと生きる日々、とかいう詩でも書けそうだ。
詩心がないから見込みはないけど。

ナガサキアゲハ羽化のあと

★昨日羽化したナガサキアゲハについて、追加。
Nagasakisanagi1
蛹になった翌日から、ほぼ同じアングルで毎日、蛹の写真を取っていました。
左が6.13で、右は6.24(12:50頃です)
目立って「羽化が近い」という変化は見えません。
アゲハの場合では、蛹の中の翅の模様が透け始めてから、1日から長ければ3日近くかかることが多いのですが。
右の前日の写真を見ると、結果的に、翅が黒ずんで来ているように思われます。
翅の縁のところが変化してますか。
結果的に、でして、その時には気づかない範囲です。
Nagasakisanagi2
もう一つのアングルでの比較。
やはり、ほとんど分かりませんね。

半日、12時間程度の時間スケールで一挙に羽化に至ったようです。
すごいですね。

0625_2n3
脱け殻。
0625_2n4
頭部付近。口吻、触角、前脚、中脚の盛り上がりがはっきり分かります。
どこが割れたかも見えますね。
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出るぞ、とはばたいたので、鱗粉が少し散ったようです。
0625_2n6
今回もまた、気管の脱け殻が見えます。
前回のは、幼虫の気管が蛹の体から抜けたところでした。
今回のは、蛹の気管が、成虫の体から抜けたものです。
気管の脱け殻をきちんと意識してみたのは初めてでした。
セミの脱け殻では、一応気管の脱け殻とは知っていても、あまりきちんと対応関係まで見ていなかったかなぁ。すごい学習をさせてもらいました。

チョウたちとの付き合いがまた改めて楽しくなってきましたよ。
現在、アゲハの蛹がいっぱい、幼虫もいて、私たちも日々一緒に「成長」しています。

2013年6月25日 (火)

ナガサキアゲハ羽化

★ナガサキアゲハが羽化しました。
2013.6.25
朝5時50分過ぎ、先に2階から階下へ降りていった妻が、わぁ羽化してる!
ナガサキアゲハかぁ!と叫びながら、私も追います。
0625_1n1_2
見ればケースの中に黒い姿。
おぉ羽化したんだ!
昨夜はまだそんなに黒くなってなかったんだけどなぁ、と妻。
う~ん、ダイナミックに大きい。

6月11日に前蛹になり、6月12日に蛹になりました。
2週間ですね。

0625_2n1
9時40分頃。もう出る、といって、パタパタし始めましたので、外へ行ってケースの蓋をあけると
0625_2n2
勢いよく飛び出して来て、飛び去りました。
一挙に5~6mの高さまで舞いあがっていく飛翔力。ダイナミックですね。
また来いよ、と声をかけてさようなら。
いやぁ、気分がいい。

羽化のタイミングをつかみ損ねて、ちょっと虚を衝かれましたが無事旅立ってくれたので、ほっとしました。失敗させたりしたら、落ち込んじゃうもんなぁ。
とにかく御報告します。

ナガサキアゲハの前の記事へのリンクなどは、後からもう一回やります。お待ちください。

チュウレンジバチの幼虫

0603_4tyuurenji 2013.6.3
桜桃の木は守ります。
で、チュウレンジバチの幼虫は、ゴメン、処分。
殺虫剤は使いませんので、私が自分で「いたみ」を引きうけながら、つぶします。
ゴキブリの手づかみも大分上達してきたし、あ~あ、汚れた手になってきましたが、スマンナァ。

錯覚

0603_3tane1 2013.6.3
玄関を出て、ふと下を見たら、何かが震えていました。
触角の長い虫が、触角を震わせているのかな、と思いましたが
0603_3tane2
よく見ると、ハルジオンか何か、キク科の花の実が引っかかって、風で振動しているのでした。
サムネイルの状態で、ぼんやり眺めて下さい。そんな気がしませんか?

ミズヒキ

0602_5mizuhiki 2013.6.2
もうこの花の時期でしたか。
足元に一本。
ちょっと早目の感じがしますが。
去年、このミズヒキの葉にV字形のような斑が入っていたのに気づき、今年はあの葉をちゃんと見ようと思っていたのですが。
気づかずにいるうちに花が咲いてしまいました。
迂闊なことでした。ハンセイ。


アオスジアゲハ

0602_1aosuji 2013.6.2
線路内を、アオスジアゲハが飛んでいました。
難しいなぁ、と思いながら撮影。
なんとか、この程度に写りました。
体は立った状態で、翅を打ちおろして腹側の方にきている状態です。
アオスジアゲハといえば、直線的・鋭角的な飛翔が鮮やかですが、こういう、空中停止状態もできます。
昆虫少年あこがれのチョウ、なのですけれど、最近は昆虫少年のほうが絶滅危惧になりそうでこわい。網で虫取ってもいいんです。そのくらいで絶滅したりしませんし、残酷なことでもありません。他者の命と直接接触することの驚き、感動の方がずっと大事。
昆虫少年は将来やさしいひとになりますよ。(ここで「わたしみたいに」なんて書くと信頼性が疑われてしまうなぁ)。

キオビツチバチ

0601_10kiobitutibati1 2013.6.1
タチアオイのつぼみです。
キオビツチバチで間違いないと思いますが、キオビツチバチは花のつぼみにも関心があるのでしょうか。
産卵は土の中の虫を探すのだし。
活動のエネルギーを得るのなら花の方がいいと思いますが。
つぼみはまだ甘くないでしょ。
0601_10kiobitutibati2
花粉がいっぱいついています。花を訪れてきたという証拠。
つぼみにもちょっとよってみたのでしょう、ついでに。
人の浅知恵で想像しすぎはいけませんね。

タチアオイにナミテントウ

0601_9namitentou1 2013.6.1
私の好きなパターンで「赤と黒」というやつです。
0601_9namitentou2
ついでに(というわけでもないけれど)クロヤマアリも参加してきました。
色の対比が鮮やかでしょ。
タチアオイの花を舞台とする虫たちの活動が楽しみです。

ハキリバチの仲間でしょうか

0601_8hati1 2013.6.1
ビヨウヤナギの花に来ていたハチ。
翅をはばたいていて、フラッシュが反射して動きが写っています。
撮影時は、てっきりミツバチだろうと思っていました。黒っぽいからニホンミツバチかな、と。
ところが、パソコン画面上でよく見ると、顎がすごい。
これ、ミツバチの口ではないようですね。
0601_8hati2
胸も腹も全部黒い。
なんだろなぁ。
バラハキリバチ、というのが似ている気がしますが、確証はありません。
0601_8hati3
腹部腹面は黒くないようです。

0602_8hakiribatika 6.2
こういうハチを、ずっとホタルブクロの周辺で見かけていました。
てっきりニホンミツバチだと思っていました。
で、よく見たら、このハチも顎がすごい。これはミツバチではなさそう。
上のハチともまた色合いが違います。こまった。
福光村昆虫記というサイトを見ていましたら
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/hachi_.html
このページのかなり下の方に、形容詞のつかない「ハキリバチ」というのの写真があり、似てます。
分からなくなってしまいました。
詳しい方、助けて下さい。

ハキリバチというのを名前は知っていても、実物で確認したことがありません。
きっとハキリバチの仲間なのだろうな、と思うだけです。信用しないでください。

タチアオイ

0601_5tatiaoi1 2013.6.1
地面にタチアオイの花殻が落ちていました。ということは
0601_5tatiaoi2
これが青い「実」です。
下から上へ花が咲き進んでいったのですから、実ができて熟していくのも下から上へ。

0622_13tatiaoi1 6.22
完全に熟して、採取できるくらいになり始めました。
ばらすと
0622_13tatiaoi2
こうなります。

思い出します。2年前、こういう種をまいて、やっと今年咲いてくれたのです。
こ種達の「親」を見て下さい↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-1d26.html
2011年7月19日 (火)「タチアオイ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-1d26-1.html
2011年7月26日 (火)「タチアオイ」

命が一代つながりました。どんどんつないでいきたいですね。



シクロペンタジエン

★先日NHKのニュースで「シクロペンタジエン」という物質の名前が聞こえてきました。
で、NHKのサイトから内容を読んでみました。

茨城 化学工場で爆発3棟全焼(NHK 06月17日 07時04分)
 16日夜、茨城県の化学工場で敷地内にある倉庫が爆発してあわせて3棟が全焼しました。
けが人はいませんでした。
 ・・・
 これまでの警察の調べで、爆発があった倉庫には、シクロペンタジエンと呼ばれる、温度が上がると引火しやすい化学物質が保管されていて、通常は氷点下の状態で管理されていたということです。
 ・・・

おそらく、普通の方はシクロペンタジエンなんて、まるっきり御存知ないと思います。
Cyclopentadiene
構造式はこんなもの。
「シクロ」は「輪になった化合物」という意味。
「ペンタ」は炭素原子5個。
「ジ」は「2つの」
「エン」は「二重結合」
あわせて「炭素原子5個が輪になり、二重結合が2つある化合物」という意味になります。
図を見ていただくと、そうなっていますでしょ。

ところで、「かかし」爺さんが化学科の学生だった頃(大昔、40年以上も前)。
卒論の研究テーマが「ビシクロ[3.1.0]ヘキサンの反応」だったんですね。
なんだ?でしょ。
Bicyclo310hexane
こういう化合物なのですが、卒論期間では「反応」までたどりつけず「合成」で終わってしまいました。
この化合物を合成するときの出発物質がナント!シクロペンタジエンなのでした。
正直「くさい」液体です。
室温では分子が二つくっついてしまってジシクロペンタジエンという「二量体」という状態になっていますので、蒸留してシクロペンタジエンの単量体にします。二量体の沸点が170℃くらい、蒸留して出てきた単量体をドライアイス・エタノール(約マイナス70℃)で冷却して単量体として保存します。
温度差が240℃もあるんですよ。ちょっと危なっかしい蒸留でしたね。これが私の日常だったのです。

ニュースでは「通常は氷点下の状態で管理」となっていますが、どの程度のレベルだったのかな。
冷凍庫レベルなら-20とか-30℃のレベル。
ドライアイス・エタノールなら-70℃のレベル。
液体窒素なら-200℃くらいのレベル。
さて、どのくらいのレベルだったのか。

確かに「温度が上がると引火しやすい化学物質」ではありますが、引火性の点で低温管理していたというよりは、おそらく製品原料として、二量化しないように、単量体で保存するための低温だったろうと思います。
そんなところを知っている記者さんは、まずいないでしょうね。
私の方がちょっと変わった経歴を持っているせいで知っていたわけです。

★ビシクロ[3.1.0]ヘキサンの図で、Aの炭素原子の位置によって、Bの炭素原子との距離が変わります。
そのことが、化学反応にどういう影響を及ぼすかというのが、本来のテーマでしたが、合成が厄介でしてね、卒業までに、ガラスアンプル1本の高純度サンプルを作るのが精一杯だったというわけです。

★この卒研で、朝早くから夜中まで実験漬け。
大学生という若さでしたが、体力的にきつかったです。で、化学の大学院への進学はやめたんですね。で、すぐ教師になろうかとも思ったのですが。
化学科を出て化学教師になる。なんだか、ストレートすぎて面白味がないじゃないですか。教師としての「厚み」に欠ける。で、寄り道をすることにして。
科学史・科学哲学という大学院へ行ったのですが、今度は毎日「古本(文献)漬け」。
これは私にはちょいと向かなかった。
で、やっぱり、もうちょっと「生きのいい」教職が私向きでした。
でもまぁ、その教職も50代までしか続かなかったということでして。
教師も「立ち仕事」なんですね。結構辛かった。
かかし爺さんはもう、体力がありません。

★ビシクロ[3.1.0]ヘキサンのAの炭素原子をシクロペンタジエンの5角形の輪にくっつける反応なのですが。
つくりたてほやほやの銅原子を触媒に使いました。
酢酸銅に亜鉛の微粉末を入れて、「イオン化傾向」を利用して、亜鉛微粉末の表面に銅原子を析出させてすぐに触媒として使いました。
この時、うっかり、酢酸銅の溶液にオープンな容器のまま亜鉛粉末を放りこんで、ひどい目にあった。
強烈な酢酸臭が鼻を直撃、ガーン。以後、実験はちゃんとクローズドにしてやることにしましたが、この経験は後で役に立ちました。
高校化学教師として、イオン化傾向は当然扱います。
通常、金属の析出しか見ませんが、私には卒研の経験がある。
試験管に、硫酸銅の濃い溶液を入れて、亜鉛粉末とか、スチールウールを入れると、赤い銅が析出するのは普通として、沸騰するくらいの激しい発熱をするのです。
イオン化傾向の反応の際に、エネルギーが放出されるんだね。普通は熱として。
このエネルギーを「電気」として取り出すことはできないだろうか?
というのが、電池の導入。
概念の進め方が、実に素直になります。

銅と亜鉛で、ダニエル電池。ですね。
水素が燃えると熱が出る→燃焼・爆発
そのエネルギーを熱にしないで電気エネルギーにするのが燃料電池。

というわけで、化学科学生のやらかした「偶然」が、高校化学教師の教材になったのでした。
どこで何に出会うかなんて、全く分かりません。人に可能なことはその偶然をきちんと受け止めることだけです。

高伝熱チタン

★6月20日の朝日新聞に「高伝熱チタン、海洋発電に採用 神戸製鋼が開発」という記事がありました。

 ・・・熱を伝えやすいチタン板が、沖縄県の海洋温度差発電施設の熱交換器に約3トン採用された。板の表面に細かい突起をつくって表面積を広げ、従来品より約2割熱を伝わりやすくした。・・・。海洋温度差発電は、冷たい深層水と温かい表層水の温度差を利用して、媒体を気化させ、タービンを回し発電する。熱交換器の性能が発電能力を左右するという。

ん?チタンってそんなに熱伝導率がよかったっけ?
理科年表で調べてみました。
そもそも熱伝導率というのは

厚さ1mの板の両面に1Kの温度差があるとき、その板の1m^2の面を通して1sの間に流れる熱量
と定義されます。
単位は W/m・K です。(熱伝導率の値は温度によって変わりますので、下の数値は0℃でのものです。)

★ちょっと付け加え。あれ、面積が入ってないゾ。
kを熱伝導率、1秒で流れる熱量をQワット(W)とすると
Q=k・断面積・温度勾配
この式は
1秒間に流れる熱量は、断面積に比例し、温度勾配に比例する。kは比例定数。
こう読みます。
そうすると
k=Q/(断面積・温度勾配)
分母はm^2・(K/m)ですので、mがキャンセルして
m・Kになりますね
ですから熱伝導率の単位は
W/m・K
となるのです。

熱伝導率
金:319
銀:428
銅:403
白金:72
アルミニウム:236
鉄:83.5
18-8ステンレス:15
チタン:22

金・銀・銅・アルミニウムがすごいですね。
銀の鍋を使えば熱伝導率はいいけれど、値段が高すぎます。
そこで「銅の鍋・ヤカン」などが使われます。
アルミニウムが結構熱伝導率が大きい。しかも比較的安いですから、鍋やヤカンなどに使います。冷凍食品の解凍用の台にもアルミニウムを使いますね。
白金が意外と熱を伝えにくい。鉄よりも伝えにくいんですね。
ステンレスは風呂桶にも使うくらい熱伝導率は小さい。
ちなみに我が家の風呂桶はステンレス。30年以上使ってますが、時々研磨すればきれいになるし、使い勝手はいいですよ。

さて、チタン。ステンレスと同じ程度の熱伝導率ですね。
こんなので熱交換器に使えるのでしょうか?
そこにメーカーの工夫があるわけで、「板の表面に細かい突起をつくって表面積を広げ、従来品より約2割熱を伝わりやすくした」ということです。

kを熱伝導率、1秒で流れる熱量をQワット(W)とすると
Q=k・断面積・温度勾配
でした。
断面積にも比例していますね。ですから、これを大きくすることで熱の流量を大きくできるわけです。
相手が海水で、鉄はさびやすい。ステンレスもさびにくいけれど、小さな傷とか切断面のところとかでは錆びます。一旦さびると、錆びは進行します。
チタンは加工が難しかったりしますが、錆びにくいです。海水相手には丈夫な材料。
熱伝導率の低さを補うことができる、というところまで来たのでしょう。

★先日の記事でチタンの屋根や、チタンのハンコの話をしましたので、こういう用途も開発されてきたのか、と面白かったのでご紹介します。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-185d.html
2013年6月10日 (月)「チタン」

2013年6月24日 (月)

ナス

0531_11nasu1 2013.5.31
ナスの花。次々と咲いています。
何と言っても「ナス科」の御本家だもんな。見事にナス科の花。
0531_11nasu2
で、ナスの実。
食べるには、まだちょっと早い。
焦らず、じっくり待ちましょう。
露地もの、といいますか、ベランダもの。
温室育ち、ではないので、きっと歯ごたえのあるナスが食べられそうですね。

花を愛でる

0529_8sasagumo 2013.5.29
「花を愛でるだけでなく」なんてことを前の記事で書きましたが、ササグモが花を愛でるというのは風流だ。
クモですからね、寿命は長くはない。
花のそばにいれば狩りのチャンスが増えるという生存・繁殖戦略ですが、こうやって、実際に花のところにいるササグモを見ると、なんとなく嬉しくなるんですよ。
まるでクモが花を見ているようだ。
花はこれ、センリョウです。
ゆっくり眺めて下さい。なかなか佳い姿でしょ。

キオビツチバチ と

0531_7kiobitutibati 2013.5.31
タチアオイの花にて。
ぼんやりしか写っていませんが、キオビツチバチでしょう。
0531_8hati
これもタチアオイの花の中。
これもハチの仲間ですが、胴体が全然見えなかったのです。
頭だけ。
口を伸ばしているようですが、なんというハチなのか、私には頭の模様だけでは判別できませんでした。
どなたか、わかりませんか?

ブラックベリー

0531_4blackberry 2013.5.31
花弁が落ち、間もなくオシベも落ち、実が熟し始めるというところ。
経過を目の前でじっくり見るのは初めてですので、面白いです。
食い意地も張ってますが、とにかく好奇心だけで生きているような爺さんですから、新しいものを見るのは楽しくて仕方ない。
知らなかったことを知るのは喜びだ、という原点で生活できるなんて、贅沢だなぁ。

アゲハ

0530_ageha1 2013.5.30
これは何をしているところかといいますと。
脱皮したての幼虫が、脱いだ自分の皮を食べているところです。
エコですね。自分の皮も無駄にしない。栄養価があるかどうか、よくわからないけど。
0530_ageha4
「爪を噛むのはよくないわ♪」という歌がありますが、
「皮を食べるのいいことね♪」と替え歌にしましょうか。

0530_ageha2
こちらは普通に葉を食べている幼虫。
0530_ageha3
大きくなるにつれて、食べ方がダイナミックになる。
これが見ていて楽しい。
終齢幼虫なんか、バリバリ音を立てて食べますから、テレビ見ながら、お、元気だな、と笑っています。
正直言って、葉っぱだけですから、栄養価が低い。で、量をたくさん食べないといけないわけです。大変だよな君たちも。


ラビットアイ

0528_12rabiteye1 2013.5.28
ラビットアイの実がゆっくり熟してきています。
0528_12rabiteye2
こういうタグがあるのでラビットアイという名が分かるのですが、ブルーベリーの品種名のようですね。
ブラックベリー、ブルーベリーなど、果樹が増えてます。
楽しいですね。
ナツミカン、キンカン、ビワ、サクランボ、イチゴ、キイチゴ、フサスグリ、ブラックベリーにブルーベリー。ブドウの巨峰も成長中。
トマトやナスがあり、コマツナはモンシロチョウに食べられちゃったけど。

何やってんでしょうね、かかしさん夫婦は?

夏至の(翌日の)太陽高度

6月21日、夏至でしたが、東京は雨。日差しはありませんでした。
直近の6月22日。太陽の南中は11時43分頃。
本屋さんから帰宅したのが11時30分頃。
陽射しがありましたので、さっそく用意しておいた1mのものさしと、巻き尺を持って道路へ。
0622_7kage1 2013.6.22
巻き尺は30cm出してあります。
巻き尺が光ってしまいました。
0622_7kage2
長さ1mにセットしてあるステッキ。少し薄日になってしまって、巻き尺はぼんやりわかりますが、影が薄くなってしまった。
ムズカシイ。
0622_7kage3
影の長さは、おおよそ27cmありました。

(100/27)のアークタンジェントをとりますと => 約75度

北緯35度の地点で、夏至の太陽南中高度は78度。

いい加減な割によくあってます。「ピッタンコ」
よかったよかった。

影の一番短い頃です。

★参考
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2786.html
2012年6月19日 (火)「光の季節」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-752c.html
2013年5月30日 (木)「夏と紫外線」

ブラックベリー

0528_11blackberry1 2013.5.28
これブラックベリーの花です。バラ科キイチゴ属です。
0528_11blackberry2
つぼみ。お菓子みたい。
かかしさん、よくブラックベリーだって分かりましたね。
はいはい、ありがたいことで
0528_11blackberry3
タグがついてましてね。うれしいですね。
私の誕生日へのプレゼントなのです。
thorn free だそうで。トゲなし、ですね。

thorn:{名詞}とげ;[比ゆ的に]苦痛[苦悩]の種;植 イバラ

そうなのか。タグのお陰で「悩みなし」ですね。

0528_11blackberry4
少しぼけますが、フラッシュを使わずに自然な色を出してみました。
淡いピンクを表現したくて。
実が熟したら、もち、食べます。舌が黒くなるだろうなぁ。楽しみ。

★生物の授業で、発生の話に必ず「桑実胚」というのが出てきますね、覚えておられますか。
桑の実、といっても実物を知っている生徒は少ない、というか、いない。
で、代わりに、生物室の前で栽培していたブラックベリーの実を使って、こんな感じなんだよ、とやったことがあります。思い出しました。

ナガサキアゲハ:4

0612_3nagasaki 2013.6.12
7時59分の時点で蛹は真っ直ぐでした。
妻曰く、この蛹は「反らない」のね。
0612_4nagasaki1
11時28分の時点で。
反っちゃいました。
ずいぶん形を変えるものなのですね。
体内での「再配置」のようなことが起こっているのかもしれません。
そして、触角・口吻などの管状のものがつぶれたようになり、蛹の体に密着しているようです。
0612_4nagasaki2
角のようなものの根元あたり。
触角と口吻との位置関係から言うと、眼がこの辺りにあってもいいと思うのです。
なんとなく眼のような模様があるようにも思います。
蛹を解剖して調べたわけではありませんから確かなことは分かりません。

この日以降
0613_1nagasaki1 6.13
こういうアングルと
0613_1nagasaki3 
こういうアングルで、毎日、撮影を続けています。

蛹化してから羽化まで、よく分かりませんが、2週間くらいはかかるかな、と思っていますが。
さて、羽化のご報告ができるのはいつになるでしょう。

ナガサキアゲハ:3

0611_1nagasaki1 2013.6.11
朝8時前。
お、前蛹になっている!
「終齢幼虫がサナギになるために、体のまわりに帯糸を巻いたときから、幼虫の皮を脱ぐまでの期間を前蛹といいます」{平賀壮太 著「蝶・サナギの謎」トンボ出版(2007年)、から引用}
確かにそうなっていますね。
腹端部は糸のマットに固定してあります。
後でする話との関係で、体の横の気門に注目しておいてください。
0611_1nagasaki2
前蛹の頭部付近のアップ。
幼虫から蛹への大変化を成し遂げる前の、静かな「祈り」の時間とでもいいましょうか。
体内では大きな変化が起き始めているはずです。

平賀先生の「蝶・サナギの謎」から引用します。記述されているチョウはアゲハです。

①終齢幼虫はサナギになる前に最後の脱糞(下痢便)をして、サナギになる場所を探し歩きまわる。
②サナギになる場所を定めて静止する。
③糸を吐いて足場を作る。
・・・
⑥たんねんに糸山を作る。
⑦糸山に尾脚を固定する。
⑧糸を吐いて帯糸を作る。右側から始めて左側に糸を固定し、再び糸を吐きながら右に戻る動作を7回半行い、帯糸を太くする。
・・・
⑩帯糸は腹節2と腹節3の間にかかっている。
⑪2~3時間後に腹脚を台座から離す。

写真の前蛹はここまで進行した状態ですね。
腹脚が離れています。

★翌12日
0612_1nagasaki1 6.12
朝、7時18分。
見ると、姿はまだ前蛹ですが、幼虫の皮がパリパリに乾燥して、皺が寄って、もうはがれそう。
なんだか、体の横に白い線があるみたい。
→※これについては後ほど詳細にお話しします。
0612_1nagasaki4
表面に皺が寄って、脱げそうですね。

そうこうするうちに脱皮が始まりました。
大声で、妻を呼び二人で観察。
前蛹の脱皮の瞬間というのはなかなか見られないものなのです。
0612_2nagasaki1
背中が割れて、皮を腹端の方へ脱ぎ送っているところ。

平賀先生の本から

⑫脱皮前になると皮に皺がより、胸部背面が割れてサナギの突起が現れ、幼虫の皮を脱ぎ、最後に尾端の突起を抜き出して糸山に押しつけて固定する。この脱皮の過程で帯糸は後胸節の上に移動する。体をくねらせて、脱いだ皮を落下させる。
・・・

0612_2nagasaki2
腹端近くの拡大。側単眼が見える頭部、脚、腹脚、みんなここに固まっています。
0612_2nagasaki3
蛹の腹端部がもう糸山に固定されています。脱け殻は全部腹の上。
0612_2nagasaki4
体をよじって脱け殻を落とした瞬間です。
7時25分でした。
腹がまだ大きく曲がっています。
ここで気づいたこと。
0612_2nagasaki5
蛹の頭の付近なのですが、管状の構造が2対4本見えています。
外側の短めのものは触角ですね。
内側の長めのほうは口吻です。
その間に前脚と中脚があります。
触角の外側には、前翅の姿が見えます。これははっきりしている。
前翅と重なって、縁だけですが後翅も見えています。
帯糸の位置は、後胸のところにずり上がりました。また糸の色も黒くなりました。前蛹になった時は無色の糸でしたが。酸素に触れて色が変わり、硬くなったのだと思います。
0612_2nagasaki6
脱皮の活動を終えて、落ち着いたのでしょうか、腹の屈曲が少なくなりました。
見ていた私たちも、ここでホッと息が抜けました。
0612_2nagasaki7 {写}N7
真横からも見てやって下さい。
触角の先端のところが浮いていて、管状だということが鮮明です。
脱皮というのはどのレベルでも緊張させられます。よかったね。

★ところで「※」の話。
「体の横に白い線があるみたい」
これは、パソコンの大きな画面で見て分かりました。
0612_1nagasaki2
幼虫の皮が薄く半透明になって蛹の体から浮いています。
写真の右の方の、幼虫の皮の気門を見て下さい。
気門から管が出て、蛹の体につながっています。
この構造を左へ見ていくと、幼虫の皮がたくさん腹端へ送られた部分で管が長く出ているのです。
一本につながって見えた白い線は、幼虫の気管が抜けて、並んでつながって見えていたのですね。
「気管の脱皮」をはっきり見たのは初めてでした。ちょっと興奮気味。
知識としては知っていたけれど、実際、こういう風に抜けるのか、とまぁ、妻にもこの写真を見せて、二人で騒ぎまくっておりました。
0612_1nagasaki3
腹端部。皮がずいぶんもう送られてきています。腹脚も抜け、気管も抜けています。
こんな風に拡大して見たのは初めてです。

★気管なんて体内のものが、何で抜けるのだろう?
人間の肺を考えて下さい。口や鼻から吸い込んだ「外界」の空気はそのまま肺の中に入り、そこで「体内」の血液に酸素を渡し、二酸化炭素を受け取って出てきます。つまり、空気は、本当の意味での「体の中」へは入っていなのですね。体の表面が内側へくぼんで肺になり、その薄い膜を介して、酸素や二酸化炭素の受け渡しをしているのです。
昆虫では肺がなくって、気門から気管を通して体内に酸素が送られる、ということを学びます。
気管は形状は「管」ですが、外皮の細いくぼみなのです。気管という管は、外皮と一続きなのですね。ですから、外皮を脱ぐときは、気管も一緒に脱ぐしかないのです。
Kikan
概念図を描いてみました。
動物の体では、体内というものは外界とは厳密に仕切られています。
体に穴があいて、体内に体外が侵入したら、生命の危機です。
厳密にはクチクラだとか何層にもなっていますが、一枚の仕切りで内外が仕切られていると簡略化しました。
気管は、「くぼみ」です。そして、そこでガス交換をしています。
それが図の左。

図右:脱皮前には、新しい表皮が形成されて、古い表皮が脱ぎ棄てられます。
ということは、気管も一緒に脱げるのだということが理解して頂けると思います。
セミの脱け殻を拾って中を見ると、白い糸のようなものがたくさんありますね。あれも気管の脱け殻なのです。体の表面の皮を脱ぐ、ということは、一続きになったもの全部を脱ぐことなのですね。
おそらく、消化管の表皮も脱いでいるのでしょう、論理的には。
自分の目で確認はしていませんが。

★私のホームページです↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/ecdysis.htm
昆虫の皮膚と脱皮

かなり詳しいです。興味がおありでしたら読んでみてください。

★「ナガサキアゲハ:2」はここ↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-977d.html

2013年6月23日 (日)

ゼニアオイの実

0529_7zeniaoi 2013.5.29
ゼニアオイの実です。
園芸店で種を買うのももちろんいいのですが、こういう風にみのった種をまくのも楽しい。
丹精込めておられるお家でしたら、家の方に声をかけて、種を頂くと良い。
花を持ち去られたりしたら不愉快ですが、種を差し上げるのは楽しい。
花が咲くまで2年くらいかかりますけど、見てやって下さいね、とか、話がはずみます。
タチアオイの花が咲いて、通行人の方と立ち話することが増えました。
花だけを愛でるのではなく、成長、結実また成長、と楽しんでいただけると嬉しいですね。

タチアオイ

0529_5aoi 2013.5.29
タチアオイ、ゼニアオイの咲く中をゆく東急多摩川線。
アハ。
視角の効果で、花畑を行く電車みたいになりました。
都会のローカル線といいますか。花と電車の構図が撮れました。のどかですね。

ホソヒラタアブ

0529_4hosohirata 2013.5.29
ビヨウヤナギの花にて。
アブが口でオシベの葯を別のつぼみに押しつけています。
吸っているのか舐めているのか、その辺はよく分かりませんが、アブだとこういう「食べ方」です。
ハチだと蜜を「吸い」ますよね。

2013年6月21日 (金)

ナミテントウ

0528_8namitentou 2013.5.28
ゼニアオイの葉にて。
黄色の二紋タイプ。
覆面レスラーの覆面みたいな感じもするけど。
もうひとつの「見どころ」は。
葉っぱのかわいらしさ。ですね。
テントウムシが乗って葉の面積のかなりの部分を占領されていますから、葉の面積も想像がつこうというものです。
テントウムシさんがアブラムシから守ってくれているんだよ。
どっちを見るか、お好きな方でお楽しみください。

ナンテン

0528_5nanten 2013.5.28
ナンテンの花です。花がいっぱい咲いて、花殻が地面を白くするくらいなのに、あの赤い実はほとんどなりません。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/berberidaceae/nanten/nanten.htm
このサイトによりますと

6月頃に花を咲かせるが、その頃は梅雨入りのシーズンでもある。開花しているときに長雨があると花粉が破壊されてしまい、果実の稔りが悪くなる。軒下に植えると毎年果実を楽しむことができる。

実がならないのは雨ざらしのせいでしょうか。軒下がいいそうです。
庭に2本ありますが、どちらもあまり実はならない。
傘でも立ててやりますかねぇ。

ネコハグモ

0528_4nekohagumo1 2013.5.28
私の目に先に入ってきたのは、白いエノキワタアブラムシの方です。
で、近づいてみれば、ネコハグモの獲物になったものでした。
体の大きさの割に獲物が大きい。網という道具のお陰ですね。
0528_4nekohagumo2
まだ幼体です。
この写真の、幼体の体の右上に見えているのは、獲物ではなく、脱皮の脱け殻ではないかという気もしますが、確認はできませんでした。

カナヘビ

0528_2kanahebi 2013.5.28
わっ、ダイジョウブかよ!
尻尾を自切したカナヘビが走って行きました。
何だか変でしょ、尻尾がないと。
普段よく、穏やかに被写体になってくれるカナヘビですが、この時は興奮していたのか、気が立っていたのか、走り去っていきました。
確認しきれませんが、自切した面の筋肉の束が見えたように思います。
独特な形状の面でして、筋肉が収縮して、出血もしません。
ただ、バランスがね、気分悪いでしょうね。
0531_1kanahebi 5.31
0603_7kanahebi 6.3
本来こういう尻尾なんですから。
下の写真の個体は、妙に尻尾が長いという気もしますけどね。

自切した後は、再生しますが、本来の長さまでは伸びないことも多いようです。

なんだろう、やっぱり猫に構われちゃったかなぁ。

マルカメムシ

0527_13marukamemusi 2013.4.27
タチアオイでみかけました。
カメムシっぽくないですね。
なんでも「悪臭で有名」とか。
興奮させたらね。でも見てる分にはちっこくってかわいいです。
刺すわけでもなし、敬して遠ざく、でいきましょう。
言い換え「接近戦は敬遠しましょう」。


ラベンダー

0527_9lavender1 2013.5.27
今年初めて間近に見ることができたので、うれしくてしかたない。
時をかける少女、でしたか、私は原作に近い時代に読んだのではなかったか。うろおぼえ。
0527_9lavender2
有名なわりに実物を知らないまま馬齢を重ねましたが、ここに至って、こんなシソ科の花だったのか、と知って、はしゃいでおります。
自分の中で、ラベンダーとシソ科が結びつきませんで、そのギャップを楽しんでいるわけです。
ミツバチかな、飛来しているようですよ。

ヒメジャノメ

0527_5himejanome 2013.5.27
ヒメジャノメです。
近づきにくいところでよく見かけます。
0603_8himejanome 6.3
見かける頻度が高い気がします。
同じ個体か。それとも個体数が多いのか。
ススキとかエノコログサなどのイネ科の植物が食草ですから、エノコログサのいっぱいあるこの辺りで繁殖していてもおかしくはない。
このヒメジャノメの幼虫は「猫顔」の幼虫として有名です。
http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/janome/himeja/himeja.html
ここはすごく詳しい。
幼虫の顔も見られます。面白いですよ。
一度自分で実物を見てみたいものだと思うのですが、今のところ御尊顔を拝し奉ることができずにいます。
ザンネンです。

フサスグリ

0527_4husasuguri 2013.5.27
フサスグリの実が色づいてきました。
0529_1husasuguri 5.29
どんどん色が濃くなります。
0531_2husasuguri 5.31
もう真っ赤。
もちろん、夫婦二人で半分コして食べました。
酸味と甘味がたっぷり、野性味の濃いデザートでした。
スグリ酒とかスグリジャムにするほどの量はないので、果実そのものの味を楽しみました。
豪華な食生活だなぁ。

ソヨゴ花

0527_2soyogo 2013.5.27
駅からの帰りがけ。ソヨゴの花が咲いていましたので撮影。
ソヨゴはモチノキ科で、雌雄異株だそうです。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/aquifoliaceae/soyogo/soyogo2.htm

ソヨゴは雌雄異株であり、花は6月頃に咲く。雌花は葉腋から3~4cmの花柄を出し、1個の白い花を咲かせる。花弁は長さ2mmほどで、5枚または6枚であり、6枚の物が多い。中心部に大きなめしべがあり、その周辺に小さな(退化した?)おしべがある。雄花の花柄は枝分かれし、3~8個の花を付ける。花弁は長さ1.5mmほどで、花弁の数は3~4枚であり、3~4本のおしべがある。

やがて実がなりますから、雄株もそばにあるはずですが、きちんと意識して観察したことがなくって。申し訳ない。

アゲハいっぱい

0521_16ageha 2013.5.21
あまり整理しないままお目にかけます。
幼虫が3匹見えていますが
0522_4ageha1 5.22
食事にでかけて帰ってきた2匹。今食事中だよ、というのが1匹。
0522_4ageha2
かなり大きくなった方はダイナミックに葉を消滅させていきます。
0523_2ageha1
以前にも書きましたが、ウンチというものは生きていくうえでものすごく大事なもの。
体のサイズに応じたウンチをしてます。
ウンチは元気の印。
0523_2ageha2 5.23
産みたてではないですが、新しい卵。
0523_2ageha3
上の方に、もう孵化するぞ、という卵。
下には幼虫。

にぎやかな状態が続きます。

ナガサキアゲハ:2

0521_1nagasaki 2013.5.21
茶色くなった葉から移動させた先の葉の上。昼前ころです。
この場所にじっとして、動いていないような気がしました。
移動の時に何か重要な影響を与えてしまって、葉に噛みつく動作が起こせなくなっているのではないか、などと心配しました。
続けて、説明しますが、この写真に実は解答のヒントがあったのです。

0521_17nagasaki
幼虫の位置が少し変わりました。向きも上向きになっています。夜7:30頃。
動くんだな。
あれっ、葉の齧り跡が変化した!
最初の写真と、この写真の食痕を比べて下さい。
明らかに、下の方が、食痕が増え、深くなっています。

そうか、なるほど、居場所と食事場所を変えているんだ!
この場所から上へ登って行って、葉の縁を食べ、食べ終わったらまたこの場所に戻ってきているんですね。戻った時ばかりを見るから、動かないのではないかと心配してしまったのでした。

0522_3nagasaki1_2 5.22
食痕が大きくなったぞ!
前の写真と比べて下さい、どこをどう食べたかよく分かります。
こういうふうに、休息場所から食べる場所へ出かけていって、また戻ってくる、という行動には生存上の利点があるのでしょうね、きっと。
人間的に言うと、「まめ」ですね。
食べ物の上で生活しているんだから、食べたらそこで休み、またそこで食べればよさそうなものですけれど。

0603_1nagasakiageha 6.3
これ、この齢に脱皮したてですね。
昆虫は体の表面が外骨格で、新たな成長ができません。ですから、古い皮を脱ぐわけですが、新しい皮には、これからの成長のための「伸び代」がありますので、しわしわなんです。細くって。なんだか頼りないものです。
で、どんどん食べてどんどん成長して、膨らんだ風船のように、パンパンになると、また脱皮する。ということですね。

0603_2kuroageha
これはクロアゲハの幼虫。これもまだ成長しきっていませんね。
模様に注目しておいてください。
0606_11nagasakiageha2 6.6
これがナガサキアゲハ。
模様が違いますね。でも、なかなか見分けがつきません。
すぐ分からなくなって調べてみるしかない。

0606_11nagasakiageha4 6.6
これはナガサキアゲハの胸部背面。
頭のようにみえますが実は胸部背面の模様なのです。
0606_12kuroageha2
こちらがクロアゲハ

蛇への擬態でしょうね、やっぱり。それにしても見事な「眼」です。どうみたって眼にしか見えない。
眼の輝きまで白で演出しているのですから、すごいよなぁ。

0609_4nagasakiageha3 6.9
これ、ナガサキアゲハの本当の頭の部分。
丸いぽちぽちは側単眼、片側6個あります。
ほとんど明暗しか感じていないと思います。それでいろいろな行動ができるのですからすごいですね。

さあ、このあたりまでが「幼虫」の時代。

★ナガサキアゲハ:1はここ↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-0e13.html

次は蛹へ。

2013年6月20日 (木)

カシワバアジサイ

0526_1kasiwabaajisai1 2013.5.26
プール前のポッドです。
この株を見て、カシワバアジサイというものを知ったのでした。
0526_1kasiwabaajisai2
個々の花はアジサイ、集合した姿はこんもり。
0526_1kasiwabaajisai3
葉に切れ込みがあります。
この場所で花を見るのは3年目くらいかな。
よそでも見た記憶がありますが、そこへ行けば必ず見られる、というようでもない。
もっとこの季節に外出すればいいんですけどね。きっとあちこちにあるのだと思います。

南殿

0524_13naden 2013.5.24
初春の新芽とは違う、新芽が出ています。
花も終わり、落ち着いて強い日差しを受けながら「繁ろう」としているのでしょう。
0524_13naden2
葉を増やし、「基礎体力」を増強して、また来年の花のシーズン=(植物にとっての)繁殖シーズンに備えているのだと思います。
初夏の新芽は力強いですね。

ハラビロカマキリ

0524_5harabiro 2013.5.24
あちこちにハラビロカマキリの幼虫が広がっています。
こちらはハチの上。
0526_2harabiro 5.26
こちらは2階の雨戸を開けたら、下から伸びてきたヤマノイモの葉にいたもの。
つい、「やあ」と声をかけてしまいます。
散らばって成長して、あちこち交雑できるといいのですが。
他所で卵を見つければ、持ってきて、系統を交雑できるのですが。
なかなかこのごろカマキリの卵を見かけることは少ないです。

モンシロチョウ

0524_4monsiro 2013.5.24
小松菜の花の蜜を吸うモンシロチョウ。
今年のチョウのシーズンの開幕を飾ったのはモンシロチョウ。
0527_3monsiro 5.27
これまでに、14,5匹羽化して旅立っていきました。
飼育した全員が寄生もされずに元気に成虫になれました。かなりすごいことです。
0528_3monsirototte 5.28
その後、なんだか、庭に「人なつっこい」モンシロチョウがいるんですね。
これは目の前のイチョウのハチで。花があるわけでもないのに、静かに被写体になってくれる。
0529_3monsiroonhototogisu 5.29
これはすぐそばのホトトギスの葉の上。
室内にいても、庭を行き来する白い蝶が目立つ。
これはオスで、自分が羽化した周辺で自分より遅れて羽化してくるメスを待っている、という状況なのかな、とも思います。それをこちらが「人なつっこい」などと勘違いしているのかもしれません。
多分そうなんでしょう。でも、やっぱり内心嬉しいことは隠しようがないんです。

(多分)アシナガグモ幼体

0524_3asinagagumo1 2013.5.24
クモの幼体です。
0524_3asinagagumo2
この格好はアシナガグモではないかなぁ。
この場所で成長して、成体の姿を見せてくれればある程度判断できるとは思いますが。
見かけたのはこの日だけ。
結局分かりません。伸びた姿だけでアシナガグモかなぁ、と想像するのみです。

オオカナダモの花

0524_2ookanadamo 2013.5.24
ガラスの水槽の水面。
撮影しやすくて助かります。
地面に掘った池だと、腰が苦しい。
昔使った火鉢に水を張った水槽もあります。
いったいどういう生活を楽しんでいるのか、分かりにくいですね。
上の水槽には、メダカがいて、オタマジャクシもカエルになるまでここで分家して飼育したり。
いろいろあるのです。
オオカナダモの花は、白くて撮影がきびしい。
露出補正して見たりして、やっと、花びらの質感が少しは写しとれたでしょうか。

シオカラトンボ羽化

0524_1tonbo1 2013.5.24
午前10時ころ。
トンボが羽化したようよ、と妻の呼ぶ声。
池の向こうのボウガシの葉にとまっている、と。
しばらくうまく認識できなくて、どこだどこだ、と探してしまいました。
シオカラトンボかな。
成熟すると青・白になりますね。
マクロレンズではこれが限界。
0524_1tonbo2
ズームの効くコニカミノルタのZ3。
明るい空が背景になるので、うまく撮れるか気になりましたが、撮影。
なかなかの画像を得ました。

古池で生活していたヤゴが羽化してきたようです。
ほんのわずかの「水場」ですが、非常に面白い生態系が生じてきます。
楽しいですよ。

キイチゴ

0523_14kiitigo 2013.5.23
キイチゴの実です。おいしそうでしょ。
頂き物の木に実ったもの。
妻と二人で食べちゃいました。
洗いもせずに口にポイ。
甘かったぁ。こんなに甘くていいのかよ、というくらい。
酸味も渋味もない。おいしかったです。

どうも、団塊世代の同い年夫婦、こういうの気にもせずそのまま食べちゃう。
よく見たらダニなどいるかもしれませんね。
「んなもん、たんぱく質、たんぱく質」だって私らサルだもん。
となってしまうわけですね。
保存すべき食品にこういうのが接触することは避けます。
菌がついて繁殖するかもしれないし。
でも、口にする分には、量が少ないんだから、自前の消化力で大丈夫。しくじってもまぁ、お腹が特急になるくらいのものです。そういう生活感覚を共有しております。

テントウムシの蛹化

0523_13tentou1 2013.5.23
毎日昼に散歩して、定時の観察を続けているわけですが、たまにこういう出来事に遭遇します。テントウムシの幼虫が蛹になるための脱皮を終えた直後ですね。
幼虫の体と蛹の体の中間といった姿。
知らないとちょっとグロテスクに感じるかもしれません。
0523_13tentou2
で、こういう風に体を前に屈めます。
0523_13tentou3
このような姿になると、テントウムシの蛹だ、と認識しやすくなりますね。
この後、色が変わっていきます。そこまでは付き合えませんでした。
蛹化直後の姿に接することができたのでご紹介します。

世の中というものは、すべて偶然でできています。
この蛹化を見ることができたのは偶然です。
ただ、その偶然と遭遇した時に、あ、これはこういう出来事だ、と認識し、撮影し、ブログに載せる、というのは私の意志です。
人生もまた然り。単なる偶然の集積体なのですが、それにどう対処していくか、についてその人の「意志」が働き、「生き方」が明らかになるのです。

タチアオイ

0523_11tatiaoia1 2013.5.23
今回は、オシベとメシベについて。
奥の方から「開いて」きているのがオシベですね。
この時、メシベの柱頭はむき出しになっていないように思うのです。
つまり、自家受粉を避けて、オシベが先行して花粉を出し、その花粉を自分では受けずに他の花へ送ろうとしているのではないか。
0523_11tatiaoia2
オシベがよれよれになったようなところで、メシベの柱頭が開いた、と思います。
0523_12tatiaoib
他の株でもそうです。
花は茎の下から上へ咲き上がっていきますから、メシベの柱頭が開いている花は相対的に下にあります。
咲いたばかりの花は「花粉を送り」、成熟した花は「花粉を受ける」という時間差を生み出しているのではないでしょうか。
自家受粉を完全にブロックできるとは限りませんが、なるべく、他の花の花粉を受けようとしています。
このように時間差をつけて自家受粉をなるべく避けようとする花は多くありますよね。
植物の生き方の工夫を見るのも楽しいものです。

2013年6月19日 (水)

アメリカシロヒトリ

0523_9americasirohitori 2013.5.23
桜桃の葉です。
この葉だけ、うじゃ。
アメリカシロヒトリの一齢幼虫でしょう。
悪いけど、駆除。
我が家でこのガの幼虫にお目にかかるのは初めてです。
あちこちのサクラの木で、見てはきましたけど。
大きくなると、「毛」虫になり、毒があるのではないか、と大騒ぎなのですが、ドクガの幼虫のようなことはありません。鳥が食べると幼虫の体内に蓄積された毒にあたるようですが、毛は大丈夫。チクチクしますから、アレルギーなどの懸念のある方は、遠ざけて下さい。

アメリカシロヒトリは漢字で書けば「亜米利加 白 灯盗」かな。

北米原産で、戦後、物資にくっついて渡来したと言います。で「アメリカ」。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/amerika-sirohitori.html
↑幼虫図鑑ですが、成虫も見られます。
成虫の翅は「白」い。
灯火にひかれて飛来するということで「灯盗」ガです。
火取蛾、燈取蛾、灯取蛾、火盗蛾、灯盗蛾など色々な表記があるらしい。

かつて勤務していた学校のサクラにアメリカシロヒトリが発生しまして、事務の方が注意書きを貼りました。
「アメリカヒロシトリが発生しています、注意して下さい」
授業で、「ひろし」君、君を取ったりしないから大丈夫だよ、と名前の由来など話しましたっけ。

ハラビロカマキリ

0523_5harabiro1 2013.5.23
庭へ出て、一歩ずつゆっくり移動して行ったら。
鉢植えのイチョウの葉に、ハラビロカマキリの幼虫。
この「目が合った」という感覚がたまらないですね。何か用ですか?と言われてしまったような気がする。見まわせば、幼虫がいっぱい。
え?!どこで羽化したんだろう。
これだけ群れているということは近くで孵化したはずだけど。
0523_5harabiro2
去年、庭木の枝で見つけた卵のうは、この場所からはちょっと離れたところに置いてあって、まだ孵化した様子はありませんでした。
0523_5harabiro3
妻を呼んで、二人で一緒に大はしゃぎ。
わ、大変、わ、かわいい、わ、どこから来たの?
腹をきゅっと上に曲げた姿勢がハラビロカマキリ独特のスタイル。
0523_5harabiro4
この首を回してこちらを見る姿勢、成虫がこの姿勢をとると、何か用かい、と迫力があるのですが。
一人前に、何か用かい、と言われちゃったぞ。
いえ別に。

後で気づいたのですが、このイチョウのハチが置いてあるそばに、ベランダの柱がありまして、その側面に卵のうがありました。孵化した跡も残っていました。
そこから真っ直ぐ降りて、隣のハチへ移動してきたのですね。
にぎやかなことです。

ビヨウヤナギ

0522_12biyouyanagi 2013.5.22
もう花の季節が来るよ、といっています。
この場所は道の突き当り、日当たりはいいですが、庭の日当たりの悪いところでも同様に花の準備が進んでいます。
日差しの少なめでも成長・開花してくれます。

花の盛りの一時期、一隅を照らす、という感じに明るく咲きますね。
今いるその場所を照らす、というのが一隅を照らす、ですよね。
花たちはすべて、その場所を照らします。
ヒトの及ぶべくもない「徳」ですね。
0524_9biyouyanagi 5.24
ほら、照らし始めましたよ。

クロヤマアリ

0522_10haari 2013.5.22
電柱にいました。
結婚飛行というやつですね。
雌雄も分かりません。
交尾の前か後なのかもよく分かりません。
交尾後のメスという可能性が大きいかな、と漠然と思っています。
そうならば、この後地面に降りて翅を全部落とし、新しい巣を造りにかかるのでしょう。

キオビツチバチ

0522_9kiobitutibati1 2013.5.22
私の写真では腹部の黄色い帯がつながっていますが、つながらずに左右二つの黄色い斑紋であるような写真も多くあります。いいんだろうなぁ、キオビツチバチで。自信はないです。
昆虫エクスプローラによりますと

黒色で、腹部に大きな黄色い紋があるツチバチの仲間。オスの触角は長く、前翅長の3分の2ぐらいある。幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育つ。

とありました。
0522_9kiobitutibati2
触角が長いと思いますが。いかがでしょう。そうならばオスですね。
0522_9kiobitutibati4
ツチバチですから、メスは土の中のコガネムシの幼虫を探すわけですが、私がそうそう地面近くに顔を持って行くことはない。
私がツチバチを見るのは、花で、なのです。
オスは交尾が仕事。ということは活動エネルギーを求めて花に来ているのでしょうね。
花で見るツチバチはオスが多いのだろうか?よく分かりません。

キンケハラナガツチバチとかヒメハラナガツチバチとか、花に飛来して夢中になって花に頭を突っ込んでいる姿を見かけることが多いですね。
今回のキオビツチバチも花粉だらけ。おそらく花の中に潜り込んできたのでしょう。
花の蜜をたっぷり吸ったかな。

タチアオイ

0522_8tatiaoib1 2013.5.22
光のトンネルのようですね。
0522_8tatiaoib2
花粉が丸い粒々だということを撮影しようと頑張っていたら、アリがout of focusですが割り込んできました。
せっかくだから、花粉を運んでくれたらいいのにね。
0522_8tatiaoib3
葉の上をナミテントウの幼虫が歩いていました。
齢が異なるのか、それとも同じ齢だけれど、なりたてと終わりごろの違いなのか、よく分かりませんが、いっぱい食べて下さい。
花が咲けば虫が来る。それが自然です。

カナヘビ

0522_7kanahebi 2013.5.22
池のそばでよく見かけることと、お腹の具合を見ますと、ひょっとしてカナヘビが上陸してきたチビカエルを食べているのではないか、という気がします。多分ね。
上陸したてのカエルは小さいし、運動能力も低いし、きっと食べられちゃうんだろうな。
もちろん、食べ尽くされてしまうわけでもなし、カナヘビ関門を通過して成長していくカエルもたくさんいると思います。
介入する気はありません。
みんなそれぞれに全力で生きているのです。

ミヤコグサ

0520_7miyakogusa 2013.5.20
マメ科の葉ですね。
下に引用するような、「マメ科のモデル生物」という意味合いの文脈の中で種を頂戴しました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%82%B0%E3%82%B5

また近年、モデル生物としての利用が注目されている。栽培が比較的容易で生活環のサイクルが比較的短く(播種から2月ほどで開花)、染色体数2n=12、ゲノムサイズは約4億5千万塩基対(作物の中では短いイネと同程度、シロイヌナズナの3.6倍ほど)と小さいことから、マメ科のモデル生物として優れたものとなりうるという。また作物改良への応用も期待され、ゲノムプロジェクトが進められている。共生する根粒菌はミヤコグサ根粒菌 (Mesorhizobium loti) で、すでにゲノム解析が完了している。

http://www.geocities.jp/mc7045/sub77.htm

最近、この日本に自生するミヤコグサがマメ科植物の分子遺伝学解析の有力な候補として世界的な脚光を浴びている。
マメ科はキク科、ラン科に次いで3番目に大きなグループを形成しており、食用、飼料として重要な植物であると共に、根にバクテリアが共生し空気中の窒素を固定して緑肥を作る等、他の植物に無い特質を持っているにもかかわらず、マメ科特有の形質を生み出す遺伝子、ゲノム情報はこれまでほとんど明らかにされてこなかった。
1990年代に日本に自生するミヤコグサがこの分子遺伝学的解析に好適な形質を持つ事が分かり、種々の研究がされ始めている。
春に咲くマメ科の植物にはミヤコグサとそっくりな小さな花を付けるヨーロッパ原産の牧草であるウマゴヤシ、野に咲くクサネム、山に咲くキバナレンリソウ等、似た花は多いが、研究者にとって、どれでも良いという訳ではなく、ミヤコグサの特殊な性質が明らかになった事で遺伝子学的研究が進み始めたものである。

0616_1miyakogusa 6.16
最初の花が咲きました。
みごとにマメ科の花です。
小さな花です。
しくじってはいけないと少々緊張気味でしたが、何にもしてくれなくても、自力でちゃんと生きるんだ、なんとかするさ、というのが生き物の力ですね。
雨の後だったので濡れています。
これからも観察を続けます。つぼみも見えていますね。

ナガサキアゲハ:1

0516_4tamago1 2013.5.16
キンカンの枝を眺めておりましたら、「巨大な」卵を発見。
さっそく妻を「巨大な卵があるゾ~」と呼びました。
何よ、といって出てきた妻も、「ホント、巨大だわねぇ」と感激。
その巨大さは、というと
0516_4tamago2
こんな!直径2mm近くもあるんですよぉ。
アゲハの卵は見慣れている私共です。
その目から見て、これは大きい。クロアゲハか?いや、ナガサキアゲハか?
ナガサキアゲハは飼育経験が少ないので、この卵を見て断定はできませんが、アゲハでないことはまず確かです。
とにかく、枝を切って、小瓶に挿し、室内で観察することに、即決。

0517_1tamago 5.17
前のスケール入りの写真で、卵のてっぺんに、小さな円形領域があって、少し色が濃くなっています。
それがここでは色が変わってきました。卵の中で発生が進んでいるのでしょう。

0518_2tamago1 5.18
てっぺんの色は濃くなり、卵本体にも色が現れてきました。
0518_2tamago2
真横から見るとこんな感じ。
てっぺんの色の濃いところを「北極」とすると、北半球の色が濃いですね。南半球は色が薄い。
何か、卵の中の発生過程を反映しているのだと思いますが、詳細は分かりません。
カエルの発生では「動物極」「植物極」がありますが、昆虫では「表割」といって、核が卵の表面にいっぱい並んで、一挙に細胞層を形成します。もちろん前後軸・腹背軸というのはありますが、そういうことが卵の表面にどう見えるかについての知識は私にはありません。

0519_2tamago 5.19
葉が枯れてきてしまいました。
卵の色の濃淡が強くなってきました。

0520_1nagasakitamago 5.20の朝、8:13です。
わっ。もうすぐ孵化ですね。
卵の殻と中の幼虫の体の間にすき間ができて中の幼虫が透けているのだと思います。

0520_2nagasakihuka1 11:39
気づいたら、孵化してしまっていて、卵の殻を食べていました。
0520_2nagasakihuka2 12:06
もうほとんど食べ終わるところ。
オイシイ、オイシイ。
お母さんが持たせてくれた最初の食事だものね、おいしいよね。

ところで、卵が乗っていた葉は茶色くなってしまっています。
茎を水に浸してあるのですが、長持ちしないのです。
茶色くなった葉は、生まれたての幼虫には食べられない。
そこで、新芽を指先に持って、そっと幼虫の前から体の下へ、強すぎたら落としてしまうし、かといって全く押さなければ乗ってきてはくれないし。微妙な力加減で、乗り移らせます。
0520_3nagasakihuka1 12:11
新しい葉に乗り移って、ほんのわずか葉の縁をかじってくれたところ。
白い毛、もじゃもじゃ幼虫。
アゲハでもなし、クロアゲハでもないよなぁ。
0520_3nagasakihuka2
葉の縁から面へ歩いてきました。
0520_3nagasakihuka3
これが、上から見た姿。
ね、ずいぶん白っぽいでしょ。
おそらくナガサキアゲハですね。

ちょっと前に一度飼育したことがあります。
去年は会っていません。
今年も、成虫を見かけたという感じはありませんが、こうやって産卵してくれて孵化しましたので、丹念に見ていこうと思います。

★ナガサキアゲハ:2 はここ↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-977d.html

2013年6月18日 (火)

ユウマダラエダシャク

0522_5yuumadaraedasyaku 2013.5.22
こんなガがいた、と妻が透明ケースに入れて連れてきました。記念写真を撮ってあげて、というわけです。で、記念写真を撮って、発見場所に放してやりました。
シャクガだろうとは思いましたが、せっせと調べて
ユウマダラエダシャクであることが判明。
「夕斑枝尺」らしいです。あまり意味鮮明な命名じゃないですね。
夕暮れに灯火に飛んでくるまだら模様のシャクガ、でしょうか。

「昆虫エクスプローラ」によりますと

白色地に、灰褐色~褐色の斑紋があるシャクガ。鳥の糞に擬態していると言われる。
幼虫は、マサキ、コマユミ、ツルマサキなどの葉を食べて育つ。

鳥の糞、ねぇ。食草は我が家にはないです。どこかで育って羽化して飛んで来たのでしょう。
うちの子、ではなく、お客様、でした。

タチアオイにて

0521_9tatiaoia1 2013.5.21
お、ヒメカメノコテントウだ。
0521_9tatiaoia2
お、ヒメマルカツオブシムシだ。
0521_10tatiaoib1
わぁ、スゴっ。
0521_10tatiaoib2
読者の方に、わあ、と言っていただけるかなぁ。

なんだか語彙が貧弱ですね。
お、わ、しかないぞ。
とにかく、きれいなんです。



アゲハ産卵

0521_8ageha1 2013.5.21
キンカンの木のそばに立っていましたら
目の前にアゲハが飛んできて舞う。
0521_8ageha2
産卵場所を探しているのでしょう、止まってくれない。
0521_8ageha3
黒い矢印で指しているところが、腹を曲げて産卵しているところです。
こういうシーンを見たら、視線を固定して、このあたり、と近づき、その場所を確認してください。
産みたての卵がある確率が高いです。
案の定、この時も卵がありました。
もちろん、家にとりこんで飼育することに。

http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/069/research_1.html
一部引用します

 アゲハチョウのメス成虫の産卵行動は、飛ぶことから始まる。主に視覚情報を頼りに葉にとまり、葉を前脚でたたく。これを「ドラミング」と呼ぶ。前脚ふ節 には化学感覚子があって、葉の表面に存在する化合物を感じ取り、その組み合わせによって植物種を識別し、適切と判断すると卵を産む。その後その場を飛び去 り、一連の作業を繰り返すのである。ナミアゲハについては、主な食草であるミカン科植物から、化合物10種が「産卵刺激物質」として同定されており、これ らを混合すると生葉と同程度に産卵行動を誘発する

ナミアゲハの味覚感覚子は、メス前脚の先端のふ節の毛のように並んでいる。味覚受容体は、味覚感覚子の中の味覚神経細胞の表面にある。

研究過程がわかる面白いサイトです。関心がおありでしたらぜひどうぞ。
卵から孵化した幼虫が食べるべき葉をきちんと確かめて産卵する。そして、幼虫の最初の食べ物は卵殻である、すごい仕組みですね。

アゲハのお母さんはすごい仕事をしているんですね。

カズノコグサ

0521_6kazunokogusa1 2013.5.21
お、カズノコグサの実が熟したようだ、と撮影。
よく見ると
0521_6kazunokogusa2
これアブラバチに寄生されたアブラムシです。
体が丸くなってしまうのが特徴。
で、体に円形の穴が開いていますので、ここからアブラバチが羽化していったということです。
0521_6kazunokogusa4
実をほぐしてみたらこんなでした。
このカズノコグサの場所に、雨水貯留タンクというのを設置しましたので、来年はどうなりますか。実が散らばっていて、生えてくるかな?

0521_6kazunokogusa3
カズノコグサに集中していたら、隣にかすかな羽音を立ててハチが飛んできました。
名前は分かりません。しばらく花の中に頭を突っ込んでいました。
写真撮って、という雰囲気ですね。

偽海葱

0521_4seaonion1 2013.5.21
今年もまたこの花の季節。
0521_4seaonion2
下から咲きのぼっていくのですが、だんだん重くなるのか、いつも倒れてしまいます。
ごめんね、お世話しなくって。
世話もしていないのですが、30年も自力で生きています。
タフです。
で、毎年すっきりした気持ちのよい花を咲かせてくれます。

何をしているのか

0521_3hae1 2013.5.21
また見てしまいました。
ハエが「口提灯」を出している。
0521_3hae2
ひっこめた。
0521_3hae3
また出した。
これ、どういう行為なのでしょう?

以前にも何回かブログに書いています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-4ba0.html
2013年1月 9日 (水)「ハエ」
   私は勝手にこのしぐさを「ハエのゲップ」と呼んでいますが

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-49e5.html
2013年1月21日 (月)「ハエ目3種」
   どうも、ゲップをしているように見えて仕方ない。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-4ba0.html
2010年10月14日 (木)「ハエ」

やはり、口から「液滴」を出してますよね。
で、吸い込んだり。
「反芻」してるんですかね。(ウシさんみたいに)
いっぺんに吸い込み過ぎて「ゲップ」をしてるのかな。
しばらく、出したり引っ込めたりしていました。
鼻提灯ならぬ、口提灯なのでした。

ハエの顔なんてまじまじと見つめた方は少ないかもしれません。
大型のハエを見たら、ちょっと観察して見て下さい。
ひょっとして、こういうシーンが見られるかもしれません。
この行為の意味をご存じでしたら是非教えて下さい。


アゲハの

0521_2ageha1 2013.5.21
アゲハの卵です。
写真で見て気づいたのですが、ちょっとピースマークのような人の顔みたいにも見えますね。
0521_2ageha2
こちらは食事中の幼虫。
飼育中の個体数が増えてしまって、個体を特定できなくなっています。
毎日、アゲハたちの幼虫を眺めて、葉を入れ替えて、人間離れした生活になってきたかも。

私は「人間好きの人間関係嫌い」ですが、虫さんたちはつきあいがいい。
じめじめした人間関係なんかとは無縁。
ぐんぐん成長して、蛹化し、羽化し、旅立っていく。
うれしいかぎりです。

双葉

0520_6hutaba1 2013.5.20
双葉の間から本葉が1対。
その間からまた葉が。
よい眺めですね。
0520_6hutaba2
あっちでも、こっちでも。
変化朝顔はうまく咲くでしょうか。

と思ったら
0520_6hutaba3
私だって双子葉植物なんだからぁ。
と主張しているのは、カタバミ。
カタバミの双葉をちゃんと見るのは初めてだなぁ。
確かにねぇ。双子葉植物だよね。
0520_6hutaba4
右の方にも芽生え。
なんだっけ。見たことあるけど、思い出せなくって、ゴメン。
キミ、かわいいヨ♪

ホソヘリカメムシ

0517_12hosoherikamemusi_2 2013.5.17
ついこの間も登場しましたが、今回は
街で出会った有名人!

なにをおっしゃるかかしさん、ですよね。
産総研のプレスリリースから引用します。

ホソヘリカメムシの腸内共生細菌は共生時にポリエステル顆粒を細胞内に蓄積
共生細菌のポリエステル合成能が正常な共生に必要であることを発見
バイオテクノロジーと微生物共生のあいだの予想外で興味深い関係への発展を期待

あらら、ホソヘリカメムシさんがこんなところに登場していました。
へぇ、君って意外なところで有名なんだねぇ、と驚いた次第です。

ダイズなどの農作物の害虫として知られるホソヘリカメムシの成長や繁殖に有益な影響をあたえる腸内共生細菌が、ポリエステルであるポリヒドロキシアルカン酸(PHA)を宿主と共生している時に細胞内顆粒として蓄積すること、その細胞内ポリエステルの蓄積が正常な共生関係の維持に必要なことを明らかにした。
 多くの細菌が糖や油脂を栄養源として、大量のPHA(時に乾燥重量の90 %以上)を合成して貯蔵炭素源として細胞内に蓄積し、飢餓や環境ストレス下での生存に備えることが知られている。一方でPHAはバイオプラスチック原料として注目されてきた。昆虫と細菌の共生関係の維持にPHAが関わるという今回の新たな知見は基礎生物学的に興味深いだけでなく、バイオテクノロジーと微生物共生の間の予想外の関係などへの展開を期待させる。

「害虫」の成長や繁殖に「有益」というのは、難しい関係ですねぇ。
詳しくは↓ここへ
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130611/pr20130611.html

冒頭の写真のホソヘリカメムシの腸内細菌もポリエステルを作ってるんでしょうね。
う~む、想像して見てもよく分からないけど、スゴイんだ。







2013年6月17日 (月)

アゲハ

0616_3ageha1 2013.6.16
昨日、朝に羽化した二匹のうちの一匹。
羽化の瞬間は見ていませんので、順序が分かりませんが、これが先に羽化したのでしょう、出たがります。
0616_3ageha2
9:47。元気に旅立っていきました。

日曜の習慣で、プールへ行って泳いできまして、1400mほど。
帰ってきて玄関ドアを開けたら、パタパタ大きな音を立てて、遅いじゃないか!出たいよ、と言われてしまった。
0616_4ageha
記念写真はこれだけ、すごい勢いで飛び出していきました。
こうして、今日の二匹目も無事出立。
これから忙しくなる予感。

蓋の裏を見たら
0616_6ageha1
前蛹になろうとしているのかな、じっとしています。
美しいですね。
この幼虫を、蓋の外から見ると
0616_6ageha2_2
かっわいい!
白い矢印で指しているあたり、頭部の両側にくろいぽちぽちがあります。
これが単眼。
赤い矢印で指しているあたりに、脚が3対あるのですが、ちょと隠れてますね。
緑の矢印で指しているあたりに、腹脚4対あるのですが、そのうちの2対が見えています。残り2対は曲げている腹部のあたりにありますが、見えていません。
黄色いの矢印で指しているのは尾脚1対です。

★昔話。妻が妊娠中。日曜でしたか、二人で散歩していたら、ミカンの木にアゲハの終齢幼虫がいました。これ、アゲハになるんだぜ、と教えて、家へ連れて帰りました。
私が小学生・虫博士だった頃に使っていた金網を張った飼育籠がありましたので、そこへいれてやりました。
幼虫が歩く。
脚、腹脚、尾脚を使って、金網の目をはさみながら進む。
これが、とんでもなくかわいい。とくに腹脚でしがみつくような姿がたまらないんですね。
つわりがあって、ちょっと虫のにおいで気分悪かったけど、あの歩く姿のかわいさに、私は完全に負けたのよ、と妻は後に言いました。
「アゲハ教」の信者になりましたね。
幼虫を見つけた木から葉を頂いて飼育し、蛹化し、羽化しました。
終齢まで外で育って、寄生されていなかったのは最初の飼育にとっては、とっても幸運でした。
{あれで寄生バチでも出てきちゃったら、続かなかったかも}
大型の美しいアゲハが羽化して旅立っていく姿に、もうしびれまくって、以来ほぼ40年、アゲハの飼育を続けている夫婦なのです。

大田区へ引っ越してきて、区の木がクスノキだと知って、区役所から苗を頂いて木を育て、アオスジアゲハも飼育してきました。
いやもう、ツマグロヒョウモンやら、キアゲハやら、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、モンシロチョウ、ルリタテハ、オオスカシバ、ビロードスズメ、セスジスズメ、エビガラスズメなどなど。
思えばずいぶんいろいろなチョウ・ガを育てましたねぇ。
これからも、まだまだ続けることになります。
よろしくお付き合いのほど願い奉ります、と、ちょうちょさんたちに申し上げなければね。

卵産みに来ていいよぉ。

ササグモ

0518_10sasagumo 2013.5.18
ん?どうしたのかな?とパチリ。
よく見れば、別に何ともないのですが。
脚を体に引きつけていることが多いのですけれど、この時は右前脚だけ伸ばしている。
伸ばすとこんなに長いのかよ、と、いつもと見え方が違ったのでびっくりしたのです。
何かあったのかな?と。
たまたまこんな姿勢だった、というだけのことのようでした。
左前脚を伸ばしたら、同じ長さになりますかねぇ?なんだか、やっぱり妙な気分も残るのでした。

ナミテントウ幼虫

0518_7namitentou1 2013.5.18
ナミテントウの幼虫が隅々までチェックしてくれています。
タチアオイのつぼみの下に頭を突っ込んでいる。
0518_7namitentou2
ゼニアオイの花の裏側に潜り込んでいる。花粉もついてますから、花の中にも行ってきたようです。
0518_7namitentou3
花粉がついてますねぇ。
アブラムシを食べるついでに、授粉まで手伝ってくれていますよ。
ありがとうね。

ヒメカメノコテントウ

0518_6himekamenokotentou 2013.5.18
もうちょい、黄色と黒というのが普通に見かけるタイプ。
今回は色の変異タイプですね。
小型のテントウムシです。目立たないのですが、認識パターンが形成されればそれなりに見えるようになります。
肉眼でなんでも見えるのではなく、認識パターンがないと見えないのです。
不思議ですね。

ローズマリー

0518_1rosemary1 2013.5.18
駅前の元花屋さん宅の花壇。
季節ごとに花を変えられますが、今回はローズマリー。
0518_1rosemary2
蒲田の本屋へ行こうと駅に来たところです。いつも携帯しているコンデジでの撮影。
ちょっと鮮明さにかけますが、写せないよりはずっといい。
いつもツタバウンランと間違えるのですが、少しは頭の中が整理されてきましたか、今回はすぐ思い出せました。ただし、ストレートにローズマリーと思い出したのではなく、「スカボロー・フェア」がらみだよなぁ、と思い出したのです。で、口ずさんでみて「パースリー・セイジ・ロズマリー&チャイム・・・」。あぁそうだ、ローズマリーだ、と。
{チャイムはタイムなんですが、そう聞こえてそう覚えてしまったもので。}

昨日の夕飯、思い出せます?
なんだか自信ないなぁ。コマッタ。

タチアオイ

0517_12tatiaoic 2013.5.17
タチアオイの「3」色目です。
ピンクと赤はすでにご紹介していますが、こういう色の花が咲き始めました。
色の名前がわかりません。紫ですか?茶系と言うべきですか?
すごく「濃い」色です。

3色のタチアオイと紫のゼニアオイが、わあっと咲いていますと、目立ちますねぇ。
通行する方との立ち話が増えました。
みなさん見ながら通っておられるようで、嬉しい限りです。
種蒔いてから2年かかりました。咲くまで。
まだ当分は楽しめそう。うれしいなぁ。

チャドクガ

0517_11tyadokuga 2013.5.17
いくら私が虫好きでも、これは願い下げです。
何度も書いていますが、浴槽洗いの泡洗剤を使うのがいいです。
幼虫のいる葉の下に塵取りをそっと入れて、洗剤の泡をスプレーします。
幼虫は死にますし、泡につつまれて濡れたまま落ちてきますから、「毒毛」が飛散する心配もない。
これが一番ストレスの少ない対処法だと思います。

この日、もう一カ所幼虫のついた葉を見つけて、駆除。
さらに、木の後ろに回ったら、すごいものを見ました。
多分、葉から葉への移動中だったと思うのですが、ツバキの木の幹を「流れるように、渦を巻いて」集団で移動していました。
おそらく、この幼虫たち、体の接触を重要な情報にしていて、単独では行動しない。
で、移動の際も、体の接触を保ったまま歩くので、「流れ」のようになるのです。

マイッタ。ま、なんとか、泡スプレーで駆除しました。
風通しがよくなるように、かなり枝を切りました。
盛夏をはさんだ両側の季節で発生します。
御用心ください。

ツユクサ

0517_9tuyukusa 2013.5.17
ツユクサの季節です。
この「青」。他の花ではちょっと見ない鮮やかさですね。
低いところで咲いて、あまり目立ちませんが、もっと評価されてもいい花ではないかな。

広辞苑を引いてみたら
   つゆくさ‐いろ【露草色】露草で染めた色。はなだいろ。つゆくさ。
風流ですね。どんな媒染をつかったら鮮やかな色になるのかな。

アオイガイ

★6月11日の夕刊を見ていましたら、タイヤの広告が載っていました、一面広告です。
で、オウムガイの写真が大きく載っている。
ん?どういう関係だ?

水の中を優雅に泳ぐオウムガイは、イカやタコの仲間として知られている。
生きた化石と呼ばれる彼らは、大きな殻に守られ数億年もの間、種を存続させてきた。
その殻は、さながら命を守る鎧のようなものだ。強度を増すことで万が一の場合の安全を確保する。
それは、ランフラットタイヤにも共通する考え方だ。空気圧に頼らない強固な構造を実現したこのタイヤは完全なパンク状態になっても、所定の速度で一定の距離(※)を走ることができる。(後略)
※空気圧ゼロの状態で、時速80kmで80km走行できることがランフラットタイヤとしての要件。

あんまりピンときませんけどね。
「強度を増す」ことが第一に重要であるなら、ゴムタイヤをやめて鉄の車輪でも履いたら?
引き合いにオウムガイを出すのはまるっきりそぐいませんね。
やわらかな体のイカやタコだって、「数億年もの間、種を存続させてきた」じゃないですか。

頭足類というのは、軟体動物門の頭足綱に属する動物の総称です。
イカ、タコ、オウムガイ、コウモリダコや絶滅したアンモナイトなどを含むのですが、繁栄しているのは軟らかい方のイカやタコ。広告が主張する「硬派」路線をとったアンモナイトは絶滅、オウムガイも細々と命脈をつないでいるのが現状。

硬い殻が有利ならみんなそうなるかというとそうじゃない所が生物システムの柔軟性。
生存戦略として、硬い殻、重い殻は必ずしも有利というわけではなかったのですね。

というわけで、全然、まるっきり、説得力のない広告でした。広告費かけたのに残念ですね。

★ま、それはそれとして。これを見て思い出したのが「アオイガイ」。
4月にNHKで見て、お、面白い、ブログに書けそうだな、と思いつつ、放置していました。

   唐津沖 貝殻まとった珍しいタコ(NHK 2013年4月12日 5時7分)

佐賀県の唐津市沖で、生きた状態で見つかることが珍しい、貝殻をまとった小さなタコが見つかりました。
このタコは、11日の朝、唐津市呼子町の沖合で定置網にかかった状態で見つかり、佐賀県武雄市の県立宇宙科学館に移され、展示されています。
「アオイガイ」という名前の体長13センチのタコで、みずから分泌した物質によって作られた貝殻をまとっています。
アオイガイは温帯や亜熱帯の海に生息し、貝殻の形が植物のアオイに似ていることから、この名前がつけられているということです。
県立宇宙科学館によりますと、アオイガイは死んだ後の貝殻が見つかることはよくありますが、詳しい生態は分かっておらず、今回のように生きた状態で見つかるのは大変珍しいということです。
県立宇宙科学館の田鎖和哉統括マネージャーは、「私も本物を見たのは初めてで、これがタコの仲間だというので、本当にびっくりしました。少しでも長生きをさせて、たくさんの方に見ていただきたいです」と話していました。

具体的にどんなものかと言いますと、下のサイトの写真がいいですね。ぜひご覧ください。
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tako/aoigai.html
軟体動物門頭足綱八腕目カイダコ科「アオイガイ」

たしかにこれはタコには見えないですね。

このサイトの「他のタコの仲間にはここから!」というリンクをクリックすると、いろいろな種類のイカやタコが見られます。どうぞ。

★私の個人的データベースを検索したら、2件ヒットしました

殻があっても「アオイガイ」でも、タコ 静岡で展示(朝日新聞 2008年05月01日)
 タコの仲間なのに透き通った薄い殻を持つ「アオイガイ」のメスの展示が、静岡市清水区三保の東海大学海洋科学博物館で始まった。「生きた状態で展示されるのは大変珍しい」(柴田勝重学芸員)という。
生きたままの展示は珍しいというアオイガイ=静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館
 三保海岸の浅瀬で捕獲され、殻の大きさは9センチほど。吸盤で水槽のガラスに吸いついていることが多いが、時々泳ぐという。
 暖かい海に生息し、殻を持つのはメスだけ。ヤドカリとは異なって殻は自前で、大きな物では25センチほどになる。個体を二つ合わせると植物のアオイの葉に似ていることが、名前の由来という。

精子運ぶ腕 撮影に成功:アオイガイ(朝日新聞 2006/4/14)
 タコの仲間であるアオイガイは、メスが貝のような殻をつくるカイダコ類の一種だ。オスが精子の詰まった腕(交接腕)を切り離してメスに預ける珍しい習性をもつ。静岡県在住の水中写真家、阿部さんは、交接腕が、切り離された後も長時間「生き続ける」様子の撮影に成功した。
 阿部さんは1月、豪メルボルン博物館が島根県沖の日本海で実施した調査に同行した。定置網にかかった殻の直径約12cmのアオイガイのメスを水槽に入れたところ、体内から長さ8cmの交接腕が出てきた。腕は水槽内で5日間活動を続けた。
 土屋光太郎・東京海洋大助教授(軟体動物学)によると、交接腕は中に精子入りのカプセルが詰まっている。腕を切り離したオスはすぐ死ぬが、交接腕はメスの体内で受精の時期を待つという。
 広い外洋でアオイガイの雌雄が出会う機会は少ない。オスは出会ったメスが未成熟でも、交接腕を切り離して預けることで、繁殖の確率を高めているらしい。

面白い生態ですね。

★オマケ
オウムガイの学名は Nautilidae というのですが、これがSF「海底二万里」のノーティラス号のもとなんです。で、アメリカの潜水艦にもノーティラスという名前がありましたっけね。
今度、潜水艦ノーティラス号の名前に接することがあったら「あ!オウムガイだ!」と叫んで下さい。

2013年6月14日 (金)

アゲハ羽化

0614_1ageha 2013.6.14
朝、6:40頃です。
毎朝、6:25~6:35のみんなの体操・ラジオ体操をするのが私の日課です。
茶箪笥の上に置いた飼育ケースの中の蛹の色が黒くなって、お、羽化直前だな、と思いながら体操をしていました。体操が終わったらカメラを取ってきて、羽化直前の蛹、というのを撮影しようと、思いながら。
実際に体操を終えて、さてカメラ取りに行こう、と思ったら羽化が始まりました、目の前で。
わっ羽化が始まった!と妻を呼んで、見てましたら、脱け殻から落っこちてしまった。
いかん!と二人であわてまして。
こういう時の対策は、ティッシュを垂らしてつかまらせてやることです。
二人ともこういうことはよく知っていますから、ティッシュとセロテープを即座に取ってきて、ティッシュにつかまらせ、そのティッシュをケースの縁にかけるようにして、外側でセロテープで止めます。で、そっと蓋を乗せて、落ち着かせたところが、この写真。
目の前で落っこちてすぐつかまらせましたから、ダメージ一切なし。
よかった、よかった。

0614_13ageha
14:16
コーヒータイムだ、とコーヒーを淹れに降りていったら、アゲハが翅をぱたぱたさせて、出たいよ、と言いました。
で、私はカメラを準備、妻はケースを持って玄関の外へ。
もう、ぱたぱたはばたきが激しくなってきました。
ゆったりと記念写真を撮るゆとりはなさそう。
はばたいているところを、すき間からなんとか撮影して、蓋を取ったら、一気に飛び出していきました。
嬉しくって。(朝、ちょと失敗があったので)

コーヒーを淹れて、心ほかほか、味わったのでした。
お知らせまで。

ラベンダー

0517_8lavender 2013.5.17
他所のラベンダーは見ますけど、自宅で育てたラベンダーの開花は初めてで、期待感が大きい。
0521_15lavender 5.21
気をもたせますね。
0524_7lavender 5.24
おお、シソ科の花だ。
こんな花だったのか、と改めて感心。
自宅で育てると、心おきなくそばによって眺めることができるのがいいですね。
他所だと、変な爺さんが覗いてる、と警戒されそうだもんな。
開花した花の右奥の方に、クモがぼんやり写っていますね。
なんだろう、ササグモではない気がする、ネコハグモかな。

梅に鶯、竹に雀、花に蜘蛛。
「取り合わせのよい二つのもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ」です。

な~らんだ

0517_7niwazekisyoudokudami 2013.5.17
庭で。
白い花のそばというのは、露出が難しくって。
露出補正とか考えるのですが、うまくいきません。
どこを重点に測光するといいのか、把握できていません。
白は難しい。

ササグモ

0517_6sasagumoplus 2013.5.17
なんだか、ぐしゃぐしゃな写真です。
ササグモがいることに最初は気づかなかったのです。
別に擬態しているわけではないでしょうが、見えづらかったです。
上の方に2匹ヒメマルカツオブシムシがいますが、狙われていません。{少なくとも私が見ている間は無事でした}
花はただきれいなだけではないのでして、花を舞台として色々な昆虫やクモが交錯します。
それがまた、花の魅力ですね。

オオスズメノカタビラ

0517_4oosuzumenokatabira 2013.5.17
雑草園ですね、我が家の庭は。
確かこれ、オオスズメノカタビラでしたよね。
メンドくさくなって、イネ科!と叫びたくなりますが。
何が生えてくるか、分かったもんじゃないなぁ。
トホ。

エノキワタアブラムシ

0516_15enokiwataaburamusi 2013.5.16
ふわ~っと白い綿くずが飛ぶような虫です。
なかなか鮮明な画像が撮れません。
今回は少しだけ虫の姿が見えるかな。
たまたま葉の縁でおとなしくしていましたので、2,3枚撮って、これが一番、この程度が私の限界。
なのでした。

ナミテントウ

0516_14namitentoukoubi 2013.5.16
ナミテントウが交尾していました。
遺伝子を混ぜて多様な子孫を作っていくのが生物の基本。動物も植物も。
減数分裂など動物も植物も同じシステムを使っていますね。
ゾウリムシだって減数分裂をする。
ヒトを含んで、みんな仲間なんですよ。
ヒトの「倫理観」で、交尾を「結婚」なんて置き換えてはいけません。
大事なことは、事実をきちんと学ぶことです。

シラヒゲハエトリ

0516_13sirahigehaetori 2013.5.16
クモ図鑑で「壁、板塀、ブロック塀に多いが・・・」と記述がありましたが、その通り、撮影場所はブロック塀です。
で、よく見ていただきたいのですが、どうも、クモを捕獲したようです。
獲物の姿が完全には分かりませんが、ひょっとすると同種のシラヒゲハエトリかもしれません。
共食いということでしょう。

肉食性のクモや昆虫ではよく起こることです。毛嫌いしないでください。
ヒトの「倫理観」で他の生物を律してはいけないのです。
多少の擬人化はいいとして、ヒトの倫理観を他の生物に押しつけてはいけません。
「ヒトの倫理観」もまた、ヒトという生物の進化の過程でヒトが獲得したものだ、と考えるべきでしょう。生物界のルールなんかでは全くありません。
冷静に見守りましょう。

ササグモ

0516_6sasagumo1 2013.5.16
ササグモですから、見慣れてますが。
なんだか、模様が微妙に違う。
0516_6sasagumo2
周囲を見回して、別のササグモと比較。
0516_6sasagumo3
肉眼的には結構、あれっ、という感じでしたが、こうやってみると、そう違わないなぁ。
人生いろいろ、ササグモいろいろ。(♪)

アジサイとアオガエル

0601_1aogaeru1 2013.6.1
実はですね。5月の中頃から、庭でカエルの声がするようになったのです。(ヒキガエルではありません)
最初は夕方から夜に鳴き声が聞こえるようになりました。
結構、高音でコロロロロというような感じ。
雨が降ると日中も鳴き通します。
聞いてる分には楽しくっていいのですが、ここに配偶者はいないだろ、というのが心配。
0601_1aogaeru2
この日、昼の散歩に出たら、アジサイの葉の上に、いましたねぇ。
妻を呼んで来て二人でじっくり観察。
しっかしまぁ、アジサイの葉の上とは。あまりにも「ぴったり」。
決まってますね。お前、役者じゃのう、と笑いました。

これが敏感なやつでしてね、鳴き声で方向を定めて動くと、ピタッと鳴きやむ。
どうしても見ることができずにいたのです。
この日は「お昼寝」でしょうか。気持ちよさそうな顔。
鳴き声はしなかったのですが視覚的に発見できてよかった。
0601_1aogaeru3
なんだか、うっとりしている、という風に見えます。
かかしさんちは居心地がいい。ホントかよ。

で、これは何蛙なのか?カエルには詳しくなくって。
アマガエルだろう、と何となく思っていましたが。

ウィキペディアでみると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%A8%E3%83%AB

ニホンアマガエルの鳴き声は「ゲッゲッゲッゲッ…」「クワックワックワッ…」という表現をされる。鳴くのはすべてオスで、オスの喉には鳴嚢(めいのう)という袋があり、声帯で出した声を鳴嚢で共鳴させて大声を生みだしている。

聞きなしで判別するのは難しいですが、「ゲッゲッゲッゲッ…」「クワックワックワッ…」という感じじゃないなぁ。

↓このサイトでは
http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/nihonama.htm

シュレーゲルアオガエル
  鳴き声:キリリリリ、カララララ
ニホンアマガエル:
  鳴き声:クワッ、クワッ、クワッ、クワッ・・・

う~むぅ。シュレーゲルアオガエルのようですね。

 ニホンアマガエルは、吻端が裁断的に鼻孔のところからほぼ垂直に落ちますが、シュレーゲルアオガエルでは鋭角に尖ります。
 鼓膜から吻端にかけて、ニホンアマガエルでは黒いラインが入りますが、シュレーゲルアオガエルでは模様は入りません。

そうなんだぁ。
ということで、シュレーゲルアオガエルのようです。
初めてお目にかかります。

12、13日は13日の未明に熱帯低気圧になった台風3号がもちこんできた雨が一日中降り続きました。
そしてアオガエルも、一日中鳴き続けました。
雨だよぉ、気持ちいいよぉ、といっているようでした。

初めの方でも書きましたが、配偶者はいないと思います。
いいのかなぁ。心配でなりません。

★ヒキガエルはね、U君と理科おじさんやってたころに、カエルの変態を見るのはいい経験だろうと、六郷用水で一緒にオタマジャクシを採集してきて一緒に育てたのです。
でも、シュレーゲルアオガエルは、勝手にやってきたものです。
どこから来たのでしょう?謎だなぁ。{飼育していたのが逃げ出した?}


涼しげに

0515_15kazari 2013.5.15
玄関の下足箱の上。
鉢に水を張って、ガラス玉を浮かせてありました。入っている葉っぱはアジサイの葉(本物)。
妻に聞くと、なんかの拍子に買って使わないでいたものだそうです。
ちょっと涼しげでいいでしょ。と。
なるほど。
アジサイとカエルと金魚。
季節だなぁ。

次の記事は本物で。


2013年6月13日 (木)

メスジロハエトリ

0515_12mesujiro1 2013.5.15
メスジロハエトリのメス。
ネコハエトリほどにはじっくり撮影させてくれません。
こちらの存在に気づくと、サッと隠れます。
0515_12mesujiro2
この横顔がね、擬人化しやすいというか、ヒトではなく、犬とかに擬しやすいというか。
かわいいでしょ。

メスジロハエトリのオスは黒いんですが、別にオスクロハエトリという種もあるんですね。
多分私はオスクロハエトリを見たことはないと思っています。
ややこしい話だ。

セグロアシナガバチ

0515_11seguro1 2013.5.15
セグロアシナガバチが狩りをしているのだと思います。
せわしなく葉の間をくぐり、裏面を探り、枝を移り・・・
0515_11seguro2
まともに体全体を見せてはくれませんでした。
この独特の模様だけ。
「創設女王」かな。まず自分で小さな巣を作り、何匹かの幼虫を育て、それが羽化すると色々な仕事を任せられるようになる。
幼虫のための餌探しのように思います。
私が排除したくなるような近くで営巣しないでね。
今のところ家を出たすぐにアシナガバチの巣は見ていませんが。

テントウムシ

0516_9tentou 2013.5.16
前の記事に続いて、この写真のテントウムシも怪我をしています。
鳥につつかれたか、食べられそうになったか、で、脱出してきたのだと思います。
カナヘビは、爬虫類ですから、傷を負っても傷がふさがります。
昆虫では、成虫になってからは、傷の回復は無理ですね。
幼虫の時だと、脱皮の時に多少の傷なら再生できますが。
生きるということは、大変なんだなぁ。
とにかく、生を全うできますように、祈るのみです。


カナヘビ

0515_1kanahebi1 2013.5.15
イチイの木の上にいました。
何の気もなく撮影したのですけれど
0515_1kanahebi2
頭部、右目の後ろ側、怪我してますね。もう治ったようではありますが。
相手は誰?
猫かな。爪を立てた手で叩かれた。噛みつかれた。
トカゲに噛みつかれた?トカゲならもっと歯が密生しているよなぁ。
鳥につつかれた、ということはないでしょう、この傷だと。
よく分からないのですけれど、危機を脱出して生き延びたカナヘビのようです。
偉かったね、勝てなくったって、負けないんだもんね。
生き延びて下さい。


ゼニアオイ

0514_12zeniaoi 2013.5.14
こちらは2年生草本っていうのですが、これまた世話をしてませんが、ここでずっと咲いています。
去年の冬から今年の今に至る期間、数の多少はあっても「咲きっぱなし」でした。
冬の最中にもぽつんぽつんと咲いていました。
咲かない冬もありました。
秋深くまでは確実に咲きます。
不思議な花ですよ。
種をもらってきて蒔いて、定着しました。
お試しください。
園芸的な繊細な品種もまあいいですけど、こういう逞しい花は付きあっていて楽しいです。
君、頑張ってるねぇ、という気にさせられますから。

ブルーサルビア

0514_11bluesalvia 2013.5.14
今年はブルーサルビアの元気がいい。
ふと気がついてみると、ラベンダーも同じシソ科で、確かに雰囲気は似ていますね。
ブルーサルビアの「香り」というのは意識したことがないけれど。
花を摘んで来て狭い空間においたら香るのかな?
一年草だ、という話もあるのですが、この線路際に植えたままずっと放置していて毎年咲く多年草のようなんですよ。そういうのもありなんでしょうね。冬でも零下に下がる日はほとんどないし。

よくわかりません

0514_10humei 2013.5.14
ケバエの仲間かなとも思うのですが、よく分かりません。
すれ違い的な撮影で写真はこれ一枚。
ハエ目なのだろう、というあいまいなことしか言えないなんて、悲しい。

シラン

0514_8siran 2013.5.14
花殻を脱ぎ捨てて、実の成熟にかかるところ。
花の数だけの実はできません。
実をつけることのできない花もかなりあるのですが、その差は何なのでしょうね。
生息範囲が広がって行くことを楽しみにしています。


コクロヒメテントウ

0514_5kokurohime 2013.5.14
鮮明さに欠けますが、脚や頭が一応見えるという写真。
白い蝋状の物質がまだ少ない時期だったのかな。
これがこんもりしてしまうと、まるっきり分からなくなります。

クサカゲロウの幼虫も虫本体が見えなくなりますが、あれは分泌物ではなくって、捕食したアブラムシの残骸やごみを背負います。

どちらにしても、生存率がこれで上がるのでしょうかねぇ、と思いますが。
成功した生存戦略ではあるのでしょうね。


2013年6月12日 (水)

ササグモ

0515_2sasagumo 2013.5.15
獲物はハチの仲間でしょうか。
肉食性のクモや昆虫は、自分の体と同じ程度の大きさの獲物を狩ります。
肉食性を「残酷だ」と嫌う方もいらっしゃいますが、人間だって残酷だ、しかも無駄に残酷だ。
クモに感情移入してしまうと、おいしそうな御馳走が手に入ってよかったね、ゆっくり食べてね、という気分になるんですよ。

★昨日のNHKテレビの2時台の「情報まるごと」という番組で、九州から「加治木くも合戦に備えて小学校の教室でコガネグモを飼育している」というレポートがありました。
鹿児島県姶良市加治木町で毎年6月の第3日曜日に開催されるコガネグモのくも合戦です。
教室の中で大型のクモであるコガネグモを放し飼いしてるんですね。エサの昆虫を網に投げてやると、クモが糸でぐるぐる巻きにして食べる。授業中も机のそばにクモがいる。
素晴らしいですね。嬉しくなりました。
最初は嫌いだったり、怖かったりするでしょう。でも、やがて情が移る。
自分たちのクモに勝ってほしくなる。
クモが強くなるように、「おいしそうな虫」を与えたくなる。
いいんですよ、それで。残酷な人間に成長したりはしません。情緒こまやかな優しい人になれますよ。
むしろ、命の瀬戸際のところを体験していないことの方が現在問題なのではないかなぁ。
自分たちだって他の生物の命をもらって生きているのだ、ということはきちんと認識しなければなりません。

★昔、福音館の「かがくのとも」だったかな、で、クモ合戦の話を読んで、我が家でもコガネグモを飼育したことがあるんですよ。クモの飼育は難しい。でも、面白い経験でした。
大きな箱に網を張らせて、バッタなどの昆虫を投げてやると、糸で巻いて食べるんです。

こんな小さな命も、自力で真剣に生き抜いているんです。
飼育といったって、「生かしてやる」のではないのです。
自分で生きている虫やクモに「立ち会う」ことができるだけなんです。
世話はできます。でも食べて、成長して、繁殖して、死んでいくという過程に介入なんかできはしないのです。みんな自分でやって行くのです。
そういう経験は人間を豊かにすると思いますよ。
人間だけ偉いと思い上がったりすることは少なくなると思います。
長年、虫と付き合ってきた夫婦はそう思います。

★イルカさんの歌、心に滲みるなぁ
・・・
人間だけが えらいんだ なんて ことだけは思わないでください
・・・
産まれて そして死んで行く 私が土になったら お花達よ そこから咲いて下さい
・・・

アダンソンハエトリ+ネコハエトリ

0514_1adanson1 2013.5.14
アダンソンハエトリのメスでしょう。
洗面所の窓の枠。屋内タイプのハエトリグモの代表格。
ちょっと戸惑ったのです。
よく見かけるのは、黒っぽい体に白いてんがあるオスのほうでして、そのイメージが強くって。
0514_1adanson2
学名は「Hasarius adansoni」。
「adanson+i」ですから、男性のAdanson さんへの献名ですね。
部屋の中を走っているクモがいたら、適当に部屋の隅にでも追いやって下さい。
人に悪さはしません。
クモって面白いもので、外に出してやろうかな、手に乗りな、と手を出してもなかなか乗ってはくれません。体温を感じるのでしょうか、手に触れたとたんに跳び退いてしまいます。
うまく手のひらの中に包み込むように追い込むか、体温のない、紙の上にでも追い上げて、移動させてやって下さい。
恒温動物は苦手のようですよ。

0514_2nekohaetori 5.14
こちらは屋外派。このふさふさ感が好きでしてね。
お気に入りのクモのひとつ。
これもメスです。オスは黒っぽいです。
単眼がいっぱいなのですが、正面の1対が完全に前向きで大きい。それで「目が合った」という気分にさせられるのですね。

アゲハ

0513_35ageha 2013.5.13
タチアオイの葉の向こうでアゲハが舞っています。
この時はタチアオイの花はまだだったはず。ユウゲショウなどが咲いていたのかな。
ミカン類の木はここからは遠い。
40年もアゲハなどの飼育にいそしんできました。
今年もまた飼育が始まっています。
うちから旅立っていったチョウの子孫なんてのも、来ているのかもしれません。
親類づきあいみたいなものですね。
楽しいですよ、人生の楽しみの一つにいかがでしょうか。

カメムシたち

0513_34hosoherikamemusi 2013.5.13
ホソヘリカメムシで間違いないはずです。
ものすごく特徴的なスタイルですから。
福光村昆虫記では「後肢腿節が特徴的で、カニ足のガニ股です」
こういう表現をしています。
私は「あぐらでもかいているような姿です」と書いたことがあります。
↓ここ
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-30ed.html
2010年11月 8日 (月)「ホソヘリカメムシ」

0514_6kamemusi 5.14
ハリカメムシじゃないかと思うのですが。
ホソハリカメムシと識別できているわけではないのですけど、なんとなく、ハリカメムシだろうと。
0514_7kamemusi 5.14
ハラビロヘリカメムシでしょう、きっと。

ややこしくってダメです。
カメムシであることだけは絶対間違いない!なんて、いばれるような話ではないのですけど。
いろいろなカメムシたちがやってきてくれて、ありがとう。
名札でもつけて来てくれると助かるんだけどね。

アブラバチ

0513_33aburabati 2013.5.13
このハチ、状況的に見て、アブラバチの仲間だと思います。
アブラムシに産卵して、幼虫がアブラムシの体内を食いつくして羽化する寄生バチです。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-6a1c.html
2010年5月28日 (金)「アブラバチ:2」
↑この記事で、アブラムシから羽化して出てきたハチを掲載しました。
このハチに寄生されたアブラムシは、特徴的な「球形」になり、羽化時にまん丸い穴をあけられます。これも上の記事で見られます。

不思議な生き方ですよね。
前の記事で、テントウムシがアブラムシを食べてくれた、という短歌をご紹介しましたが、これはおそらくかなり知られるところでしょう。
多くのテントウムシの成虫・幼虫がアブラムシを食べる。

ヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べます。
クモの幼体は何でも食べますが、アブラムシも食べます。小さなササグモがアブラムシを食べているのはよく見ます。
クモの幼体の網に、有翅タイプのアブラムシが引っかかっていることも多いです。
カマキリの小さな幼虫もアブラムシは餌として適度な大きさ。
カマキリの幼虫を飼育する時はアブラムシは欠かせません。
そして、このアブラバチ。アブラムシに寄生します。

それでもなお、アブラムシは絶滅はしません。
自然というものはそういうものです。
嫌いだから、害虫だからといって殲滅戦を試みるのは、智恵足らずの「ヒトの愚」です。
自分自身の生存の基盤を危うくする行為でしょう。

テントウムシ孵化

0513_31tentouhuka 2013.5.13
サムネイルのままでは何だかよく分からないですね。拡大すると、孵化したばかりのテントウムシの幼虫が集合していることが分かります。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-b266.html
2013年6月 7日 (金)「テントウムシの卵」
↑この記事でお目にかけた、タチアオイの茎に生みつけられた卵が孵化したのです。

ラグビーのスクラムでも組んでいるようですね。
そして、散っていく。
タチアオイの茎や葉にアブラムシはいっぱいいますから、どんどん食べていいよぉ。


朝日歌壇(6/9) 馬場あき子選
カサブランカの莟(つぼみ)に湧きたるアブラムシをてんとうむしが食いつくしたり
                                      (松戸市)猪野富子

「百合の女王」でしたっけ、カサブランカ。
カーサは家、ブランカは白。白い家、かな。
モロッコの都市だし、映画だし、百合だし。
てんとうむしがアブラムシを食いつくすまで、見守って下さってありがとうございました。
殺虫剤を噴霧すれば話は早いけれど。心がパサつきますね。

{ついでに。モンブランという山。モンはマウンテン=山、ブランは白、で白い山ですね。}

おいしそ

0513_30kohanabati 2013.5.13
花も虫もなんどもお目にかけている題材ですが。
体中花粉だらけにしてしがみつく姿がかわいらしくって。
ほほ笑ましいよなぁ。

「おいしい」という言葉は使えないけれど、体で表現してますよね。
やはり虫にも「心」はある、と思うんです。
言語表現はできませんが、身体表現はしています。
警戒・恐怖という状態にはない、ということは絶対でしょ、この写真のハチ。
虫さんと語らって下さい。

ホオズキカメムシ

0513_28hoozukikamemusi1 2013.5.13
ふと気づくと、シャツにホオズキカメムシがくっついていました。
手を出したら
0513_28hoozukikamemusi2
乗ってきて、高い方へ歩いていきます。
昆虫の多くは手乗りにした時に傾けてやると上へ向かいます。習性を利用してコントロールしましょう。むやみとつまんだりすると興奮しますからね。
で、この時は、指の先までたどり着いて、しばらくして、翅を開いて飛んでいきました。
撮影はできませんでしたが、肉眼では一瞬、腹部背面の鮮やかな赤い色を視認しました。
あの美しい色を写真に撮るのは難しいんだよなぁ。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-a961.html
2011年5月11日 (水)「ホオズキカメムシ」
↑ここに、ホオズキカメムシの腹部背面の赤い色の写真を載せてあります。
ご覧ください。

マツバギク

0513_21matubagiku1 2013.5.13
ハマミズナ科>マツバギク属>マツバギク
{ウィキペディアでの記載}
マツバボタンとは違います。
キク科でもないです。
でも、とってもきれい。
で、マンションの植え込みから少し引っ越して来てもらってプランターに植えたものもあるのですが、あまり盛大には育ってくれず、ぽつんぽつんと花を咲かせてくれます。

ところが今年、勝手口の外のドアの下、舗装とのすき間に、いつの間にかマツバギクがやってきました。私らは何もしてませんが。
で、勝手に盛り上がって、茂り、たくさん花を咲かせています。
条件的にはいい場所とはいえないはずですが、どうしちゃったんでしょうね。
笑いながら勝手口を出入りしております。
0513_21matubagiku2
葉は棒状です。棒状ですけど、太いです。これを「松葉」に見立てるのは、かなり苦しいなぁ。
つぼみなのかな?と思いますがよく分からないです。
あんまり真剣に毎日見ているわけではないので、これがどう成長したのか、見極めていません。ごめんな。

酢酸ビニル

★新聞で見かけた記事。

タンクローリーから化学品、児童ら24人軽症 富山(朝日新聞2013年6月11日1時26分)
 10日午後4時20分ごろ、富山県砺波市の県道交差点付近で、走行中のタンクローリーが黒い液体を漏らしていると、県警に通報があった。砺波署によると、近くを歩いていた児童らに微量の液体がかかり、臭いをかいだ児童21人とタンクローリーの男性運転手ら計24人が体に不調を訴えた。病院で診察を受けたが、いずれも軽症という。
 砺波署によると、液体は化学品「酢酸ビニル」で、タンクローリーの上部から漏れていた。同署は安全弁が適切に閉じていたのかどうかなどについて調べる。

ん?なんで酢酸ビニルが「黒い」んだ?
なにかとの混合物だろうけど、なにと混ざってたんだろう?
「臭いをかいだ」という表記は不快!
「におい(匂い)をかいだ」んでしょ。その「匂い」が「くさい(臭い)」かどうかはまた別の話でしょ。{私は化粧品の「臭い」が嫌いです。}
酢酸ビニルなら加水分解して「酢」のにおいがするでしょうけど。
酢酸ビニルのモノマーだったら、飲みこめば有毒でしょうけど、猛毒というほどでもないはず。
皮膚についたって、そう激しい「薬傷」にはならないなぁ。

★読売では

タンクローリーの薬剤噴出、児童らに降りかかる(読売新聞 2013年6月11日08時11分)
 10日午後4時半頃、富山県砺波市秋元の県道を走っていたタンクローリーから薬剤が噴き出し、下校途中の市立砺波東部小の児童21人を含む24人が薬品を浴びたり、気分の悪さを訴えたりして市内の病院で診察を受けた。
 いずれも症状は軽く、入院した患者はいないという。砺波署や消防によると、タンクローリーは薬剤を噴射した状態で約600メートル走行。タンク上部の弁が壊れ、漏れ出したとみられるという。男性運転手も病院に搬送された。
 薬剤は、接着剤などに使われる「酢酸ビニル」が混ざった液体。酢酸ビニルは高岡市の肥料製造業者が土に混ぜ合わせ、水に溶けにくい商品を作るのに仕入れたが古くなったため廃棄したもので、委託を受けた富山市の運搬業者が同市内の処理施設に運ぶ途中だった。
 同小では午後8時半頃まで教職員が全児童に症状が出ていないか電話で確認するなど、対応に追われた。
 運搬業者によると、タンクローリーはホースで石炭などをタンクに吸い取るバキューム車で、昨年、タンク内などを改修したという。男性社長は「液体に関する説明は無かった。25年以上やっているがこんなことは初めて」と話していた。
 現場近くに住む男性(71)は「噴水のように約3メートルの高さまで噴き上がり、驚いた。孫が運ばれたので心配。自宅の壁や塀にもかかり、ツンとする匂いが漂っている」と困惑した様子で話した。周辺は交通が規制され、マスク姿の作業員が路上に流れた薬剤を洗い流していた。
 独立行政法人・製品評価技術基盤機構の竹田宜人調査官によると、酢酸ビニルは人体に有害だが毒性は弱い。吸い込むとせきが出たり、息切れ、めまいが起きたりすることがある。また、皮膚にかかると赤くなり痛みが出ることもあるという。

「薬剤は、接着剤などに使われる「酢酸ビニル」が混ざった液体。酢酸ビニルは高岡市の肥料製造業者が土に混ぜ合わせ、水に溶けにくい商品を作るのに仕入れたが古くなったため廃棄したもの」
なるほどね。 酢酸ビニルポリマーのエマルジョン(乳濁液)じゃないかな。
ひょっとしてもう土と混合してたんじゃないか?それなら黒くなるし、土の不純物で加水分解が速まって酢酸臭もきつかったかもしれない。

酢酸ビニルポリマーは、身近なところでは商品名「木工用ボンド」の主成分です。エマルジョン系接着剤というのかな。本来白いはずですね。
モルタルを盛る時に、下地に塗っておくと接着がいいようですね。建築用にも使う。
チューインガムのガムベースも酢酸ビニルポリマー。化粧品で接着性のものは大抵酢酸ビニルポリマー。皮脂を毛穴から「ひっこぬく」パックみたいなのあるでしょ、あれもそう。
おそらくつけまつげなどで接着剤を使うとしたら酢酸ビニルポリマー。
身近に色々使われているんです。
土の粒をまとめて、顆粒というか団粒というかにするのにも使えるということなのでしょう、初めて知ったけど。

変なものが吹きあがって、体にかかって、酸っぱい嫌なにおいはするし、びっくりして気分が悪くなった、ということだと思われます。

化学品への基礎知識は命を守ります。
よほど変なものでない限り、水で洗いながす、これを第一処理にして下さい。
口に入れない、目に入れない、これは常に必要なこと。

2013年6月11日 (火)

オオバコ

0513_19oobako1 2013.5.13
我が家の庭にオオバコが生えてました。
あれオオバコだよね、と妻に聞くと、そうなの、好きな草だから大事にしている、とのこと。
大事にして踏んづけないと、他の草に負けるかもしれません。
0513_19oobako2
つぼみ。
0513_19oobako3
誰かが葉をずいぶんかじったようですね。

オオバコ相撲って今の子は知ってるかな?
http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/river/enc/genre/02-reki/reki0210_002.html
最上川文化館というところのサイトです。
オオバコ相撲の図解がありますので、ご覧ください。
今はゲーム機とかおもちゃとか発達してますからね、草遊びなんて古臭いかなぁ。
やってみると結構「熱く」なったりするのですが。

ハルジオンにて

0513_17harujion1 2013.5.13
ササグモというクモはホント、よく花の上にいます。
待ち伏せタイプなんですね。花に虫がくることをよく知っている。
不思議なことです。
0513_18harujion2
こちらはルリマルノミハムシ。
ヒメマルカツオブシムシは、茶系の模様がありますし、反射が強くないので撮影しやすいのですが。
ルリマルノミハムシはほとんど黒で、反射も強く、撮影しても面白味の少ない被写体です。
{ゴメン、悪口じゃないよ}
後脚が体の脇にはみ出した独特のスタイルがありますので、これで一目でルリマルノミハムシだ、と分かります。

ハクチョウゲ

0513_14hakutyouge1 2013.5.13
家の近くのマンションの植え込み。
ハクチョウゲです。
我が家のハクチョウゲは鉢植えで少しずつ大きくなって花が咲くようになったのですが、ここではもちろんそんな手間かけていられませんから、大人の木が植えられました。
0513_14hakutyouge2
もとは、ジャノメエリカの木があった場所です。
ジャノメエリカは2株あったのですが、一つの株が枯死してしまいました。理由は不明。
で、その場所に新たに植えられたのがハクチョウゲというわけなのです。
0513_15hakutyouge1
花は真っ白なのですが
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つぼみは薄く紫がかっています。
開くと見えなくなる色です。

刈り込みに強い木だと聞いています。
素人が適当に丸く刈り込んでも大丈夫なようです。

シラン

0513_13siran1 2013.5.13
帰り道。あれ?これ、シランだよね。
へぇ、白いシランというのもあるのか。
0513_13siran2
花はやっぱりどう見てもシランですね。

調べてみると、シロバナシランという品種があるのですね。
「白い花が咲く紫の蘭」かぁ。何となく言語矛盾のような気もするけど、ま、いいやね。
{トゲナシトゲトゲよりは}

ブドウスカシクロバ

0513_10budousukasikuroba1 2013.5.13
ベニカナメモチの花を眺めていましたら、黒っぽく青く輝くような翅の昆虫がいました。
私の知識の範囲でこれに似たものというと、タケノホソクロバですが、タケノホソクロバは翅は透けてません。この写真の昆虫は翅が透けてるんです。
でもまぁ、予想はほぼ当たっていました。ブドウスカシクロバでした。
幼虫がブドウの仲間の葉を食い、翅が透けている、黒っぽい蛾ということでブドウスカシクロバです。
上の写真、口の辺りも注目して下さい。黄色い丸いものがありますが、これ、巻いた口吻です。黄色なので目立ちます。最初はないかと思いました。口に黄色いものをくわえているのかなぁ、だとすると、蛾というのは妙だよなぁ、などとも思いましたが、口吻だということにしばらくして気づきました。
0513_10budousukasikuroba2
ほら、きれいでしょ。翅は透けていて、黒い縁取りがあるのが肉眼ですぐ分かります。
腹部が青く輝くのがとってもきれい。
0513_10budousukasikuroba3
ずっと追って見てましたら、妙なことが起こりました。
口のところを見て下さい。
肉食昆虫ではないのに、何か口にくわえたように見えます。
これは蛾の方がやっていることではなくって、口のところに「大胆にも」他の昆虫がくっついたのです。
それはヒメマルカツオブシムシなのでした。
どういうわけでこんな風にくっついちゃったのか、よく分からないのですが、蛾のほうとしてはおそらく迷惑なことでしょう。
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クロバには手(前脚)で掻き落とす、という技はないようで、口吻を伸ばしにかかりました。
カツオブシムシは揺さぶられてぼやけて写りました。
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振り落とされたカツオブシムシがクロバのすぐ下にいます。
クロバの方は、伸ばした口吻でベニカナメモチの花のメシベの付け根あたりを探って蜜を飲んでいるのでしょう。
この頃になって気づいたのですが、ヒメマルカツオブシムシがいっぱいいるんですね。
キク科の花でよく見ますが、別に他の花でもいいようです。
たかっています。
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ブドウスカシクロバは邪魔者が落ちたのでゆっくりと蜜を探っているようですね。
触角に特徴があります。
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見て下さい。ぱっとみて5匹くらいヒメマルカツオブシムシがいます。
こういう状態で、なんかの拍子に「接近遭遇」をして、カツオブシムシがクロバの口に乗ってしまったんでしょうね。
なんだか可笑しい。
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向こう側に私の左手がぼやけて写っています。
そろそろおしまいにしようかな、最後にもう一回記念写真を撮りたいな、と手を添えてアングルを調整しているところです。
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このくらいお目にかければ、間違いようもない。
参考にして頂いていいと思います。
ずいぶん長時間付き合ってくれました、ありがとう。

★参考
蛾ならここ、というサイトです。↓
http://www.jpmoth.org/Zygaenidae/Procridinae/Illiberis_tenuis.html
【幼虫食餌植物】 ブドウ科:ブドウ(※KD)、ヤマブドウ(※SG),エビヅル、ノブドウ
翅の外縁が黒っぽくなる。お腹は瑠璃色に光る。青紫の光沢がかなり強いのと、縁に沿って黒みが強い。

幼虫図鑑↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/budousukasikuroba.html
毛は毒針だそうです。

タケノホソクロバという蛾の幼虫は笹の葉をスパッと切ったような食べ方をします。
で、成虫は無毒ですが、幼虫の毛は有毒です。
ブドウスカシクロバの幼虫の毒性についてあまり記述がないのですが、一応、やはり警戒した方がいいのでしょう。

タケノホソクロバについては、下に引用する私のブログを参照してください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-c183-1.html
2011年6月15日 (水)「タケノホソクロバ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-c183.html
2011年7月28日 (木)「タケノホソクロバ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-b7e8.html
2010年10月28日 (木)「タケノホソクロバ幼虫」





ヘラオオバコ・ベニカナメモチ

0513_9heraoobako1 2013.5.13
足元にヘラオオバコの花が咲いていました。
スモウグサのオオバコよりずっと背が高いです。
花が下から上へ咲き上がっていく姿が楽しい。
0513_9heraoobako2
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/plantaginaceae/heraoobako/heraoobako.htm
オオバコ科>オオバコ属>ヘラオオバコ
です。

ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代には渡来したという。多年生の草本で地下に太い根茎がある。葉は細長く、長さ20cmほどになる。春から夏にかけて高さ30cmほどの花茎をだし、下部から上部へと次々に開花する。生育地は路傍や牧草地、堤防などであり、刈り取りには強いものの、踏みつけには弱い。
 和名はオオバコの仲間ではあるが、葉が細長くヘラ型であるとの意味。

オオバコは「車前草」ともいわれて、車の通る道で踏みつけられても大丈夫というくらい、踏みつけに強くて、かえって踏みつけられない場所では他の草に負けてしまう、というようなことが有名ですが、ヘラオオバコは踏みつけには弱いそうです。
いろんな特性があるものです。

さて、ベニカナメモチ
0513_10benikanamemoti 2013.5.13
小さな花がコデマリのように集まって咲きます。
バラ科です。
六郷用水跡の水路の散策路に植えられたベニカナメモチ。
区が立ててくれたタグで名前を知ったものです。
ただ、花は、遊歩道側ではなく、車道側に多く咲いていますので、散策していて気づかない方も多いかもしれません。
いい花でしょ。

この花で、初めて見る昆虫がいましたが、それは次の記事で。

スイカズラ

0513_8suikazura3 2013.5.13
さて、お目当てのスイカズラ。
何回か登場していますから、ごちゃごちゃいいません。
前のニシキウツギと同様、花の色が変化するのですね。
咲き始めは白、だんだん黄色くなります。
私の個人的趣味として、メシベの柱頭が緑色の球になっているのが、どうにも大好きで、これを見ると嬉しくなるのです。
0513_8suikazura2
ほらね。
0513_8suikazura1_2
こんな風に二つの花が並んでいる、というのが典型的な姿かな、そうじゃないのもいっぱいありますけれど。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/caprifoliaceae/suikazura/suikazura2.htm
スイカズラ科>スイカズラ属>スイカズラ
です。

 スイカズラは春に1カ所から2つ花を咲かせる。つぼみは薄く紅色を帯びており、開花した直後は白色、やがて黄色になり、最後には紫色を薄く帯びる。この花の色が変化する葉形の変化する状況から、金銀花という呼び名もある。花の形はおもしろい。スイカズラ属の他種の花冠の先端は普通に5つに分かれているが、スイカズラの花は5つに分かれているものの、4つは上側に、1つは下側に反り返っている。見方によっては手のひらのようであり、親指以外の4本をひっつけて上に反らし、親指を下に広げたような形となっている。花筒には毛があり、雄しべは5本。雌しべの先端の柱頭は大きい。

「金銀花」というのがあるのですね。「忍冬」というのは知ってましたけど。
いろんな見立てをしてきたのですね。

ニシキウツギ

0513_7nisikiutugi1 2013.5.13
ハナモモのそば、私にとって見慣れない花がありました。
0513_7nisikiutugi2
紅白というか、赤が鮮やかではないけれど。
どうみても、同じ木から二色の花が咲いている。ふ~ん、なんだろう。
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葉っぱも意識して全体像。

帰宅して、妻にあの花は何だろう?と聞くと、既に認識していまして、あれね、なんとかウツギっていうのよ。と。
さて、「ウツギ」ねぇ。
調べてみたら、ニシキウツギというのがぴったり。
この名前を探しあてた瞬間はてっきり「錦空木」だとおもったのですが、違いました。
「二色空木」でした。
http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-nisikiutugi.htm
「樹木図鑑」というサイトです。

スイカズラ科>タニウツギ属>ニシキウツギ
花の色が、初めは淡黄白色で、のちに紅色に変わることから付けられた名。

そうなんだ!白っぽく(淡黄白色)で咲いて、その後色素を発色させて赤くなるのですね。
なるほどねぇ。
妻の記憶力に感謝。

ところで、スイカズラ科とありますね。
実はこの日の散歩、車で走っていて気づいたスイカズラの花と、ベニカナメモチの花を撮影しようというのがメインテーマだったのです。偶然だなぁ。
次の記事はスイカズラへ。

ハナモモ

0513_6hanamomo 2013.5.13
六郷用水跡の水路、水車付近へ散歩。
ハナモモに実がなっていました。
ん?八重咲きじゃなかったっけ?結実するのかな?
0330_2hanamomo1 3.30
3月30日のハナモモの花。
花全体の姿としては八重咲きのような。
0330_2hanamomo2
花の中心部にはメシベ・オシベが完備しています。
これなら結実も可能のようですね。
花弁が分かれて八重になっているのでしょう。
オシベが花弁のようになった八重だったら、結実しにくいですよね。

一瞬、梅じゃないよね、と見直してしまったのでした。

2013年6月10日 (月)

ディジタリス

0513_3digitalis1 2013.5.13
去年初めて知った花、ディジタリス=Digitalis=ジギタリス。
車でそばを走ることはしばしばなので、気にしていましたら、咲き始めたようでしたので、モンパルで行ってみました。
0513_3digitalis2
てっぺんまでは咲き登っていませんでしたが、ある意味、ちょうど見ごろですね。
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メシベが上の方に貼りついているようでしたので
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道に座りこんで中を覗いてみましたが、あまり良く分かりませんでした。
おそらくハチなどが入り込むとその背中に花粉をつけたり、受粉したりするのでしょう。

この花と出会った経緯は下に書いてあります。よろしかったらどうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-e3d4.html
2012年4月23日 (月)「なんだろう?」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-b149.html
2012年4月23日 (月)「ディジタリス」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-9f44.html
2012年5月29日 (火)「ディジタリス:1」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-3703.html
2012年5月29日 (火)「ディジタリス:2」

ディジタリスのおうちの門の脇に鉢植えのかんきつ類。
0513_4mikan
花を咲かせていました。
手入れがよくって、葉がみずみずしい。
アゲハたちがみたら、まぁおいしそう!と叫ぶんじゃないか、と、思ってしまった私です。
ミカンの葉がおいしそうで仕方ありません。

カブトムシ

0513_2kabutomusi 2013.5.13
3月まで妻が講師をしていた学校で、頂戴したカブトムシの幼虫。
虫好きの数学のおばさん先生、だったので、職員室でそういう話がいろいろ出たらしいです。
で、お子さんとカブトムシを育てていらっしゃった先生から頂戴しました。
なつかしいなぁ。
私たちも子育て中、育てましたよ。
秋田の八峰で、夜、街灯のところに行くと、クワガタやカブトがいましてね。採集して育てましたっけ。交尾、産卵、幼虫、蛹、成虫と、一通り全部、手がけましたっけ。
我が家の裏の腐葉土は、全く一切自然のままできた腐葉土です。その中で、成長中。
そのうち羽化して出てくるかなぁ、と毎日、土が乾燥しすぎないように眺めています。

アサガオ

0512_1asagao1 2013.5.12
アサガオの双葉の間から本葉。
変化朝顔というのの種が発芽したところです。
花が「変化」しているのでしょうが、誕生の姿はちゃんと「双子葉植物」。
0512_1asagao2
こちらの芽生えは、本葉が出てきたけど、まだ開いていない状態。
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こちらは、土を押しあげて、芽生えるゾ、という瞬間。

幼きものはかわいらしきかな。

植物も、動物も。

テントウムシ蛹→羽化

0510_13tentou1 2013.5.10
カエデの葉の上にテントウムシの蛹。
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翅とか頭とか分かりますが、成虫の姿とはなかなか結びつきにくいかもしれません。
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ここから毎日、見ていたら
0512_6uka1 5.12
ちょうど羽化の瞬間に立ち会えました。
0512_6uka2
きれいですねぇ。まだ翅も軟らかくって、みずみずしい。
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完全に抜けて
0512_6uka4_2
向きを変えて、これで動かなくなりました。
さて、黄色いテントウになったのでしょうか?
0513_1namitentou1 5.13
翌日見ると、近くの葉の裏にいました。
前の日に羽化したものでおそらく間違いないでしょう。
ナミテントウなのでした。
黒く輝く翅に濃い黄色の斑点。
羽化したての姿からは想像つきませんね。
0513_1namitentou2
葉の表側には、脱け殻。
幼虫→蛹→成虫というこの変化、何度見ても不思議です。
体の大改造をするんですものね、我々哺乳類にはちょっと想像が及びません。

ハクチョウゲ

0510_3hakutyouge1 2013.5.10
ハクチョウゲの花は基本的にはこのようにきれいな五弁花なのですが。
0510_3hakutyouge2
たまにはしくじることもあるようで。
おっと、ひっかかっちゃったい。マズイ姿を見られちまった。

ヒメマルカツオブシムシ

0510_2himemaru 2013.5.10
ヒメマルカツオブシムシが写っていますが、花が分かりにくいですね。
カラーです。
キク科の花、ハルジオンとかヒメジョオンとかで見かけることの多い虫ですが、こんなところに潜り込んでいました。
花粉を食べようとしているのかな。
それにしても、よくここにはおいしいものがありそうだ、と分かるものですね。
複数のヒメマル・・・がいますから、一匹だけ偶然にたどりついた、のではないのではないでしょうか。
何か、サインがある。視覚的なものか、「香り」のようなものか、???
そのサインによってここに飛来したのだと思いますが。

イワレンゲ

0509_16iwarenge 2013.5.9
去年、妻が頂いてきたイワレンゲ。
すごく小さかったのですが、逞しく成長しています。
これまでにあまり経験のない「姿」ですね。茎・葉という感じがないんです。葉が重なってるんでしょうか。おもしろい。
楽しみにして眺めています。

ビネガーシンドローム

★こんな記事がありました。

「時代の証人」写真原板守れ:収集・保存作業 国内で本格化(6/5)
 トランクの中で酸っぱい臭いを漂わせるフィルム。溶け出したフィルムのしみが広がる紙のネガ袋ーー。・・・
 1950年代ごろからフィルム素材の主流となった酢酸セルロースは、高温多湿の密閉状態が続くと「ビネガーシンドローム」と呼ばれる変色や溶解を起こす。
・・・

元化学教師として、一言。
セルロースはグルコース(ブドウ糖)が連なった高分子です。
もともとグルコースには-OH基が1分子に5つあります。そのうち2つはグルコース同士がつながって高分子になるために使ってしまいますので、セルロース中のグルコース単位には-OHが3つあることになります。

細長い分子と分子の間で、
-O…HO-
   H
 という水素結合による橋渡しがいっぱいできて、これがセルロース繊維の独特な性質を生み出します。

さて、-OHはアルコール基です。{酔ったりはしません、このーOHで。}
でもアルコール基ですから、酢酸の-COOHとの間で、「エステル結合」をします。
それが「酢酸セルロース」なのです。
フィルムベースのほか「アセテート繊維」というのも酢酸セルロースです。

エステルというのは、-OHと-COOHから、HOが抜けてエステル結合と名前の付いた結びつきでできるものです。
それが「高温多湿の密閉状態が続くと」逆に、水がエステル結合に入り込んで切れます。これを「水が入って分解する」ので「加水分解」といいます。
加水分解すれば当然、酢酸ができますから「酸っぱい臭いを漂わせる」ことになるのです。
酢酸の薄い溶液は食酢=vinegarですので、
「vinegar syndrome」となるのですね。
敢えて訳せばフィルムの「食酢症候群」とでもなるのでしょう。

エステルというと、化学用語で身近ではないような気がするかもしれませんがちがうんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB
↑これはエステルの話ですが、「エステル香料」についても触れています。果実臭がするエステルがあるのですね。
強烈な悪臭の酪酸とエタノールから、酪酸エチルというパイナップルの香りの物質ができます。
これを生徒にやらせると面白いです。

石鹸は油脂から作ります。
油脂は脂肪酸とグリセリンのエステルです。
で、アルカリ性で煮ると加水分解が速くなって、グリセリンと脂肪酸ナトリウムができますが、この脂肪酸ナトリウムが石鹸の主成分なのです。
身近でしょ。

チタン

★面白い記事を読みました。

チタンの使途、寺社の瓦に活路 耐震性向上、鉄鋼業界売り込み(朝日新聞 2013年6月6日)
 ゴルフクラブなどに使われるチタンを神社仏閣の屋根瓦に使ってもらおうと、鉄鋼メーカーが売り込んでいる。軽くてさびないのが売りで、鹿児島市で今春改修した寺でもチタンが使われた。コストがまだ高いが、耐震性も向上する、という。
 鹿児島市の本願寺鹿児島別院は、約3千平方メートルの屋根瓦がチタン製になった。重さは約15トンで、従来の粘土製の約10分の1。屋根を軽量化することで、建物の耐震性も高めた。使われたのは、神戸製鋼所が今年開発した純チタンの薄板だ。独自の表面加工技術で、鬼瓦のような複雑な形もつくれるという。
 東京都の浅草寺で2010年に完了した屋根のふき替えでは、新日鉄住金製のチタン屋根が使われた。屋根の重さは改修前の約930トンの5分の1に。
 チタンは重さが鉄の約6割で、変色や腐食に強く、寿命が長い。工場の配管や航空機のエンジンにも使われる。ただ、耐久性が高いために更新需要が少なく、使い道の拡大が課題だ。メーカーは「ふき替えが半永久的に不要」(新日鉄住金)、「古い寺社の耐震工事が進み、ビジネスチャンス」(神戸製鋼所)と期待する。

「耐久性が高すぎて、更新需要が少ない」というのがおかしい。
昔から、作る側、売る側としては、適当な寿命を持つのがいい、という話はあるんですけど。
テレビ、洗濯機、車・・・買い替え需要がないと、いずれ「飽和してしまう」のですね。明白なことです。
地デジに移行した時は、無理やり買い替え需要を引き起こして買わせました。で、その後テレビが売れなくなっちゃった。当たり前ですよね。新機種が出たからってそうそう買い変える気にはなりません、庶民は。

★話題の向きを変えまして。
昔、「生活化学」という講座を持った時に、チタンを中心教材として使ったことがあります。
その当時、もう、寺社の屋根の葺き替えの話もありました。金属としての特性が優れている。
ジェット戦闘機の機体にも使われています。軽くて丈夫。
その後、カメラのボディや、メガネフレームとして普及し始めました。
高かったけど自転車にも使われますね。
で、そのチタンの酸化物の結晶がチタニアダイヤという、屈折率の強烈に大きな透明結晶。
屈折率が大きいものを粉末にすると、隠蔽性能の高い白色顔料になります。
買い物袋の白は酸化チタン。石鹸や、飴などにも使われてましたね。
さらに、酸化チタン結晶が光のエネルギーを得て、高エネルギーの電子と電子の抜けた穴ができて、表面で酸化還元反応を起こす。で、汚れのつかない塗装材にもなりますし、超親水性というので、鏡や家の外壁の表面処理も。うまく行けば「人工光合成」への道につながるかも。

とまぁ、チタンを巡っては、話題が豊富なのです。
チタニアダイヤや酸化チタンの白色顔料は入手して、教材として生徒に見せたりできたのですが。
金属のチタンは、まあ、メガネフレームくらいでした。
そのうち、新聞広告で、山梨県のハンコ業者が、チタンの印鑑を試験的に売り出しました。
当時、チタンの印鑑は大同特殊鋼という会社が作っているくらいで、すごく高かったんです。安月給の高校教師の小づかいでは苦しかった。
それが、需要の多寡を知るためだったんでしょうね、試験販売で1万円を切る値段で売り出したんです。
さっそく電話して、認め印を作りました。
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これです。
金属だけど朱肉ののりはどうなんだろう?と思っていましたが、梨地加工がしてあるのかな、印影はとてもきれいです。高校では、出勤時、出勤簿に押印したのですが、理系の副校長あたりには「チタンだよ、いいだろ」と自慢して、幼いね、とか笑われたり。
それまでは、ハンコを落として欠け印にしてしまったことも、何度かあったのですが、チタンの印鑑にして以来、大丈夫。買換え需要は起こりませんねぇ。
密度の小さな金属とはいっても、そこはやっぱり金属、持ち重りがしましてね、敢えていえば「ズシッ」という感じ。
役所関係で、押印が必要な時に、係の人に渡して押してもらうこともあるのですが、手に持った瞬間ゼッタイいいますね「お、重いね」と。
そこで、チタンなんですよ、元高校理科教師としてはこれが教材にもなるし・・・と一言多いんだなぁ、私、ウンチクじいさん。
もう、じいさんになって、ハンコなんか押すことも減ったし、一生ものですね。
いや、ひょっとすると、先祖代々のハンコ、になるかもね。
棺に入れちゃだめです。あの世への旅路の路用としてとかいって、1円玉を入れることがありますが、アルミニウムは融点が660℃、ですから骨揚げのとき、金属としての姿は残っていませんけど。
チタンの融点は1666℃ですから、残っちゃいます。

簡易型のノギスでハンコの寸法を大雑把に見積もると
直径1.2cm、長さ6.1cmでした。
体積を計算すると6.9立方cm。
チタンの密度は理科年表によると、4.54g/cm^3
掛けあわせて、31.3g(約31g)
台所のデジタルタイプのキッチンスケールで測ってみたら、「30.5g」(約31g)
ま、あってますね。

いかがでしょう、元理科教師というものは日常生活の中でも、変なこと考えるものですね。

2013年6月 7日 (金)

日の出・日の入りの方位

★もう2週間くらいで夏至ですね。6月21日。
夕方、日が差し込むお部屋にいらっしゃる方はお気づきだと思いますが、日の入りの方角がすごく北寄りになっていますよね。
あれぇ、こんなに差し込んでくるんだっけ、というような場所が照らされる。
日の入りは今日6月7日で18:55{夏至の6月21日には19:00}
この時刻なら、部屋にいる方もいらっしゃるでしょう。
日の出はちょっとね。
6月5日~21日の間が4:25です。この時間帯に日の出の方角を意識するような状態の方はおそらく少ない。

★さて、
国立天文台 > 暦計算室 > 各地のこよみ > 東京(東京都): Tokyoのこよみ
というページにデータがそろっていました。
ここです↓
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/dni13.html
一つ前のレベルに上がれば、各地が選べますから、ご自分の住んでいる場所の近くも選べます。

-------- ご利用にあたって --------
●各地のこよみ」は都道府県庁所在地等の日の出入り、月の出入り、南中時を3年分3ヶ月ごとにまとめたものです。
●任意の場所や日時について調べたい場合は、「こよみの計算」をご利用ください。
●「こよみの計算」では各地の日の出入り、月の出入りの他、惑星の出入り、太陽・月・惑星の高度方位、夜明・日暮、月の位相・月齢などをいろいろな条件を設定して調べることができます。

このデータをコピーして、エクセルにテキストとして貼り付け、方位だけ残してあとは非表示にしてグラフ化しました。

●出入りの時刻は太陽の上辺が地平線に一致する時刻です。
●方位は北を0°とし、東回りに測った角度です。

ということで、グラフの縦軸は北を0度とした東回りの角度です。
Houi2
いかがでしょう。
夏至の日、日の出は真東より30度北寄りで、日の入りは真西より30度北寄りです。
太陽が空にある時間もそれだけ長いわけですね。
冬至の日なら、逆に真東より30度南寄りの方位から出て、真西より30度南寄りの方位へ沈みます。
部屋にいて、夕方の日の差し込む向きなど観察して見て下さい。
壁にテープか何かで、夏至の日はこの角度、冬至の日はここ、と日時計ならぬ、年時計のようなものができるかもしれませんね。

★東京スカイツリーを日時計にできないか、と前に話したことがありますが、二至二分の年4日くらいの日の出・日の入り方位を石碑かなんかにして、町おこしにでも使えないかなぁ。

ストーンヘンジはそういう構築物だという話がありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%B3%E3%82%B8

ストーンヘンジは北東-南西に向いており、至点と昼夜平分点に特段の重要性が置かれたのだと考えられている。例えば、夏至の朝には太陽はヒールストーンの付近から昇り、太陽の最初の光線は馬蹄形の配置の中にある遺跡の中央に直接当たる。このような配置は単なる偶然では起こりえない。

ピラミッドとか、古代の文明の建造物の中にも、特定の日に特定の影ができるとか、特定の日に奥まで日が差し込むとか、ありますよね。
あれの、東京スカイツリー・バージョンはどうかな、などと思ったのでした。

あるいは、スカイツリーの展望台に、「夏至の日はこの方向から日が昇ります」というような表示をつけたら、面白いんじゃないでしょうかね。

樹液

0509_15kusunoki 2013.5.9
ふと気づいたら、路面に黒ずんだ部分があります。
この真上はクスノキ。
新緑の葉から出る樹液のせいですね。
新緑の季節に街路樹の下に止めた自動車の窓ガラスがべたべたになる、なんていう経験はありませんか?
あれ、ふき取るのが大変ですよね。
クスノキの葉をみると、濡れて輝いていました。ベトベト。
虫が貼りついてしまう、というようなことはないのかな?

ゼニアオイ

0509_14zeniaoi 2013.5.9
ゼニアオイの青い実。
熟したものを見かけたら、一つ二つ頂いて、蒔いてみてください。
高い発芽率で芽が出ると思います。
タチアオイほど大きな花ではないですが、いい花ですよ。
なんでこんな素敵な花に「銭」なんて名がついているのか、いつも不満です。
アブやミツバチも訪れてくれますから、虫も楽しめます。

スイートピー

0509_12sweetpea1 2013.5.9
あれえ!?ですね。
スイートピーの花が斑入りになっちゃった。
0509_12sweetpea2
園芸店で買った種じゃないんです。去年この辺りで咲いて結実したものを、ことしまた蒔いて花を咲かせているのです。
去年はこういう斑入りの花はなかった。
ですから、ことし、遺伝子に何かが起こったのです。
トランスポゾンという「動く遺伝子」というやつでしょう。
色素を作る酵素の遺伝子に、トランスポゾンが割り込んで、その遺伝子が働きを失う、そうすると、その部分だけ色素が造られなくなり「斑入り」になる。という話ですね。
私も「オシロイバナ」で何度かこの話をしてきました。オシロイバナの斑入りはすごいですものね。
しっかしまぁ、スイートピーでも起きるんですねぇ。トランスポゾンの動き。
トランスポゾンは「きまぐれ」ですから、また出ていってしまうこともあります。
さて、どうなることか、この株にリボンでマークをつけて、種を採るつもりです。

★参考
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?ques=true&quesid=2060
日本植物生理学会のサイトです。
オシロイバナの色素について

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-6347.html
2011年9月28日 (水)「オシロイバナ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_8aa8.html
2007年11月 6日 (火)「ブドウの果皮の色とトランスポゾン」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_91ea.html
2007年9月 4日 (火)「アサガオの花いろいろ」



ドクダミ

0509_10dokudami1 2013.5.9
花の盛りにはもうきちんと見る気が出なくなりますが、咲き始めの頃はじっくり見る。
花弁が開き切っていません。
0509_10dokudami2
かぶり物をかぶった人物に見えませんか?
あるいはサトイモ科のザゼンソウみたいな感じ。
0509_10dokudami3
もうすぐ咲くよ、という私の好みの状態。
コショウ目 Piperales>ドクダミ科 Saururaceae>ドクダミ属 Houttuynia>ドクダミ H.cordata
だそうです。
植物分類は分かってません。ほぼ自信があるのは「キク科」だけだなぁ。

クロウリハムシ

0509_7kurourihamusi1 2013.5.9
クロウリハムシの「黒と黄」は警戒色とは思えませんね。
0509_7kurourihamusi2
別の場所で撮影。
現在我が家周辺にはウリの仲間はないと思うんですけどね。
カラスウリがあったのですが、電鉄会社の草刈りで、地上部が消滅。ザンネン。花が見られないかな、と思っていましたのに。再度伸びてくるかなぁ、と見ていますが、今のところまだ。
甲虫なのですが、かなり飛翔はうまい。ホバリングのような状態になったり、いろいろゆっくりと回りこんでいったり。ハチかな?と見えるかもしれません。
カブトムシの直線的で、バシっと飛んでくる飛翔とはずいぶん違いますよ。

オオハナアブ

0509_5oohanaabu1 2013.5.9
これはオオハナアブです。
0509_5oohanaabu2
マルハナバチではありません。

何でこんなことを言っているかというと。
この前の日、5/8の日経の記事

マルハナバチ情報、写メールで募集 研究チーム(2013/5/8 9:54)
 花粉を運ぶハチで世界的に個体数が激減している「マルハナバチ」の国内分布を確かめようと、東北大や山形大などの研究チームが住民参加型の調査を始めた。携帯電話で撮影した写真を送ってもらいデータを収集する仕組みで、成果は保全策の検討に生かす。
 調査を主催する河田雅圭東北大教授(進化生態学)は「このハチはトマトの受粉など農業で利用されており、役立つ昆虫だ。多くの人に調査へ参加してもらいたい」と話している。
 マルハナバチは、ずんぐりした姿が特徴で体長は2、3センチ程度、国内には10種以上が生息する。寒さに強く早春や寒冷地での受粉に重要な役割を果たしている。
 ただ日本でも在来種は減少傾向とみられ、農薬やウイルスの影響のほか、外来種に生息地を脅かされている可能性が指摘されているが、原因ははっきりしない。
 河田教授は「保全のため、まずどの地域にどんな種がいるかの確認を急ぐ必要がある」として調査実施を決めた。
 調査では、マルハナバチとみられる昆虫を見つけた人が、位置情報とカメラ機能の付いた携帯電話で撮影し、画像を研究チームにメールで送信。画像を基に専門家がハチの種類を判断し、画像データに含まれる日時や位置情報とともに登録する。登録内容はインターネット上に公開される。
 画像送信時の注意点などは研究チームのホームページに載せている。アドレスは
 http://meme.biology.tohoku.ac.jp/bumblebee/index.html

こういうのを読んでいて、頭の隅っこにあったものですから、一瞬、お、マルハナバチなら写真送ろうかな、と思ったのです。
でも思い違い、ハエ顔ですね。オオハナアブです。

引用記事の中の研究チームのホームページを開くと、タイトルが

Hanamaru
Maruhana
Project
クラウドシステムを用いた市民参加型マルハナバチ類国勢調査

「国勢調査」なのだそうです。
マルハナバチについていろいろくわしく書かれていますので、興味がおありでしたらぜひ読んでみてください。そしてまた、国勢調査に参加して下さい。
写真は、背面から撮るのが基本、次が側面、そして正面、という感じで撮ると情報価値が高くなります。
ぜひどうぞ。

カエデの実

0508_15kaede1 2013.5.8
カエデの実が熟してきています。
0508_15kaede2
二つの実が均等に熟すということはなくって、どちらかに偏るようですね。
この「飛ぶ実」が面白くって好きです。よくまぁそんな工夫ができたものだと感心します。
綿毛で飛ぶ、くらいはあり得るかな、と思っても、「回転する羽で風に乗って飛ぶ」というのはなぁ。どうしてそういう構造にたどりつけたのか、不思議でなりません。

テントウムシの卵

0508_12tentoutamago 2013.5.8
タチアオイの茎にテントウムシの卵を発見。
8個ありますね。
ここはちょっと歩けばアブラムシがいますから、人間が世話をする必要もない。
自力で成長してもらうことにします。
たくさん食べてね。


2013年6月 6日 (木)

アブラムシ

0508_9aburamusi 2013.5.8
苦手な人は身震いしそうな写真ですね。
脚で体を支えていないみたい。口から体全体で突き刺さっているという感じです。
カマキリの幼虫やテントウムシなどに活躍してほしいですね。
農作物だと商品価値が下がるようなこともあるのでしょうが、生態系のバランスがとれていれば、これで植物がダメになる、ということもないようです。

何かを徹底的に排除する、というのは「系(システム)」的な考え方ではありません。
善玉・悪玉二元論を脱却して、全体のバランスとれてるのが美しい、に変わりましょう。

ニワゼキショウ

0508_4niwazekisyou 2013.5.8
アヤメ科です。ちょっと見、そう見えないけど。
それは別として、何と言うか、姿勢の正しい、端正な花だ、と思います。
紫という色も好きだな。
増えるということもないのですが、消えることもなく、毎年花を咲かせてくれます。
うれしいですね。

ホソヒラタアブ

0508_1hosohirataabu1 2013.5.8
ホソヒラタアブはどういうわけかゆっくり被写体になってくれます。
撮影しやすい。
0508_1hosohirataabu2
この時も、とりあえず横から撮影した後、のんびりしていましたので、背中側の模様も撮らせてね、と少し回り込みました。
我が家周辺では、花粉媒介の主力はアブのような気がします。
ミツバチ系はあまり見かけませんので。
サクランボやイチゴも、おそらくアブが花を訪れてくれているのだと思っています。
ありがとうね。おかげで、いっぱい食べました。

アオスジアゲハ

0507_14aosuji1 2013.5.7
蛹で越冬したアオスジアゲハが羽化しました。
とにかく一枚は記念写真を撮りたい。
0507_14aosuji2
次いで、ケースの蓋を開けてクリアな一枚。
これを撮らせてくれないで飛び立っていってしまうのもいます。
0507_14aosuji3
今回は、のんびり屋さんで、体は完全に乾いているようなのに、出てきません。
で、私が手を差し伸べたら、乗ってきました。手乗りアオスジ、です。
0507_14aosuji4
続いて目の前の妻のエプロンにとまって。
瞬間的ですが、最高級のブローチ、ですね。わくわくします。
{こんなブローチをした妻は、貴婦人だな}
そして飛び去っていきました。
なんとも、サービス精神旺盛なアオスジちゃんでした。
ありがとうね。
0507_14aosuji5
これが蛹のはいっていた場所。
羽化に失敗しないように、紙を細い円錐にして、蛹を入れておきます。
これだと羽化時、安定していて、足場もいいし、失敗が減ります。

さて、アオスジアゲハの季節もはじまりましたね。

ヒラタアブの幼虫

0507_13hirataabu 2013.5.7
多分アブラムシを襲っているところ。
小さな幼虫です。
はっきりいって「蛆(うじ)」ですから、苦手な方も多いと思います。
敬して遠ざく、で結構です。見て見ぬふりして放っておいて下さい。
アブラムシの捕食者なんですから、

ガザニア

0507_8gazania 2013.5.7
ガザニアの花の中ですが、アリやらアブラムシやら、いろいろ小さな昆虫が潜り込んでいます。至るところ虫だらけ。種々雑多が大好きな私です。

ハチ

0507_7hati1 2013.5.7
ヒメバチの仲間かな、と思いますが、全くわかりません。
0507_7hati2
おそらく寄生性のハチでしょう。
0507_17hati
アジサイのつぼみのところでも見かけました。
なんだろうなぁ。
自分でもなんだか分からないのに、掲載するかよ。
ま、こんなのもいるよ、とご覧おきください。

双葉

0506_19asagao 2013.5.6
これ、何の双葉でしょう。
アサガオです。
毎年、ごく普通のアサガオは育てています。
ところがですね、写真のアサガオに、緊張しています。
なんで?
変化朝顔(へんかあさがお)なのです。
九州大学のサイトから↓
http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/mg-files/henka/

変化朝顔(へんかあさがお)
 主に大輪の花の色や模様を鑑賞する大輪朝顔に対して、とても朝顔とは思えないような奇態をしめす花や葉を鑑賞するアサガオの突然変異系統を変化朝顔と呼んでいる。また変わり咲朝顔や変化咲き朝顔とよばれることもある。
 歴史については古文献のところでも述べたが、変化朝顔の主だった変異のほとんどが文化文政期のアサガオの第一次ブームの際に起こり、選抜された。嘉永安政期には再びブームを迎え、より複雑な不稔系統を鑑賞しているが、当時は受粉のメカニズムも明らかになっておらず、これらの突然変異系統は自然交雑によってたまたま分離してきたものを選抜して鑑賞していたようだ。図譜に載っている朝顔も、多数の劣性変異を多重に含むものが多く、当時は確立した系統として維持していたわけでないようだ。
 ・・・

こういう流れの中の品種らしいです。
うまく咲きますでしょうか。
ただ種蒔いときゃ、そのうち咲くさ、という気分じゃなくなって、ちゃんと育てなきゃ、と思ってります。
咲いたとしても、私共の力では品種の保持はできません。一回限りの花、になるのでしょうが、そもそも咲くかどうか、で「構えて」おります。

ハクチョウゲ

0507_4hakutyouge 2013.5.7
ハクチョウゲのつぼみ。
クモが糸を引いて歩いたようですね。ササグモかな。
0508_2hakutyouge1 5.8
もう弾けそうになったぞ。
0508_2hakutyouge2
と思ったら、別の場所で弾けていました。
この花、好きです。


カタグロチビドロバチ

0507_1chibidorobati1 2013.5.7
ちいさなハチです。
0507_1chibidorobati2
こんな風に黄色い帯があります。
初めて見るような気がして調べたら、カタグロチビドロバチ。
チビドロバチで検索かけたら、トップではないけれど、「かかしさんの窓」がヒットしました。あれぇ、前に見てたのか。記憶力が「薄く」なったなぁ、頭髪と一緒に。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-ec74.html
2011年9月 8日 (木)「チビドロバチ」
↑これです。
広い意味でのスズメバチの仲間です。肉食性。

森林総研のサイトによりますと
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bamboohymeno/species/stenodynerus-chinensis/0005.html

体は黒色で、腹部第1-2背板後縁に黄色帯がある。肩板が黒褐色であることが、「カタグロ」の由来。竹筒などに泥の仕切りを作り営巣する。幼虫の餌としてハマキガなどの幼虫を狩る。

ドロバチというと、竹筒など、筒状のものの中に営巣する、ということは知っていました。たしかファーブル昆虫記かなにかにあったような記憶。
2枚目の写真は、植木鉢の台の古い木材なのですが、ひょっとしてこのすき間か何か利用していますかね。その後見かけていませんから違うかもしれないけれど。

「カタグロ」なのかどうか、詳細はわかりません。
小さなドロバチ、です。

2013年6月 5日 (水)

オクラ

0506_21okra 2013.5.6
オクラの芽生え。
もう雑種そのものです。
ま、筋っぽくても何でも、食えるものは食います。
花はそう変化しませんね。
野生的でエコな夫婦でしょ。

「早飯食いも芸のうち」という成長をした私ですからね。
でも、早飯食いをしても、太ったりはしません。食べるべき分量を、ただ早く食べてしまうというだけで、大食いとは違うんです。
なんでもちゃんと食います。
小学校の給食の脱脂粉乳がおいしくておかわりして飲んでたという人です。
オクラが世代を重ねたって、大したこっちゃない。食えればいいのです。

ナス

0506_20nasu2 2013.5.6
ナスのつぼみ。
いかにもナス色。
トマトのほかに、ナスも栽培しています。これらはちゃんと園芸品店で購入してきたものです。{我が家の場合、食品として食した後のものを栽培していることも多いので、念の為}
0506_20nasu1
タグが付いていまして、「接木ナス」だそうです。
ふ~ん、いちいち接ぎ木して売るのか、手間かかるんだなぁ。
0506_20nasu3
接ぎ木が行われた部分ですね。

★本で読んだ知識
田中修 著「植物はすごい」中公新書、2174

 ワルナスビという、いかにも悪いことをするような名前の植物があります。北アメリカを原産地とする、ナス科の植物です。だから、ナスと同じような色と形、大きさの花を咲かせます。この植物は、病気や連作障害に強いので、同じナス科のナスの接ぎ木の台木として、役に立ちます。
 接ぎ木というのは、近縁の植物の茎や枝に割れ目を入れて、別の株の茎や枝をそこに挿し込んで癒着させ、二本の株を一本につなげてしまう技術です。接ぎ木で一本になった株は、根が台木の性質を持ちます。だから、台木にワルナスビを使うと、ナスは病気に強くなり連作に耐えることができます。
 この植物の花はそれなりにきれいですが、この植物は接ぎ木以外には特に役に立ちません。そのため、私たちはこの植物を見つけると抜こうとします。そのときに、この植物のもっているトゲにうっかり刺さってしまいます。そんな悪さをするので、「ワルナスビ」と呼ばれるのです。

そうなんだ!ワルナスビは知っていましたが、接ぎ木の台になるのか。
ということは、写真の苗もひょっとして台木はワルナスビかもしれないなぁ。
と、驚いたのでした。

ワルナスビはこのブログにも何回か登場しています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-5e3d.html
2009年8月19日 (水)「ワルナスビ」

ワルナスビが咲いていました。
ワルナスビだとわかるには、特徴があります。
コレ。
かなり痛いですよ。うっかり手を出さない方がいい。
バラのトゲより扱いにくいですね。
・・・

http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/71warunasubi.htm
ワルナスビ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%93
ワルナスビ

あまり接ぎ木の話は出ていませんでした。
ナスが食べられるかどうか。
台木の性質がどこかにあらわれないかどうか。
興味津津です。

トマト

0506_18tomato1 2013.5.6
トマトの花です。
0506_18tomato2
色なんかナスの花と全然違いますが、いかにもナス科の花、と認識できるのは考えてみれば不思議なことですね。
夫婦二人とも65歳。妻は張り切っています。園芸や虫の飼育に「全力を傾ける」気ですよ。
「ちょうちょ100匹羽化するかなぁ♪」などと歌ってますからね。
どうなりますことやら。
0506_18tomato3
つぼみ。
食べられるほどのものができるかどうか。
なんでも平気で食える団塊夫婦ですから、いいんですけどね。

ホタルブクロ

0506_15hotarubukuro 2013.5.6
ホタルブクロがもう咲くところ。
0508_6hotarubukuro 5.8
咲きました。
この辺りは何匹かのササグモのテリトリーがオーバーラップしているようです。
また、私の鼻では感知できませんが多分香るのでしょう、ミツバチが好んで飛びまわっています。
「蛍」が入ったら、というのは、風流な発想ですね。
花の中でLEDでも点灯したら、では風情がないもんなぁ。

テントウムシ幼虫:2

0510_1tentou1 2013.5.10
飼育ケースの壁で。
0510_1tentou2
なんともはや、スゴイとしか表現のしようがない。
0510_1tentou3
活動性の高い幼虫です。
餌を求めて歩き回り、襲いかかりますね。激しい連中です。
19匹も孵化してしまって、アブラムシをどんどん与えるのですが、前の枯れかかった葉を取り出しにくいんです。どこかに幼虫がくっついているかもしれないけれど、いちいち確認するのはとんでもなく大変。
これが、1匹、2匹ならね、勘定して、いることを確認して、新しい餌を与える、ことができるのですが。
19匹はさすがに手に余ります。
で、アブラムシのたくさんいる場所へケースを持って行って、外へふるい落としてやりました。
あとは自力でヨロシクね。

いや、すごかった。
肉食性といっても、カマキリとはまた違った迫力なのでした。

テントウムシ幼虫:1

0506_14tentoutamago 2013.5.6
テントウムシの卵を見つけました。19個。
ボウガシの葉の上。
この付近にはアブラムシの姿は見えません。
アブラムシのいる場所まで移動していくのは、一齢幼虫には厳しくないか、とかなんとかいって、ケースに取り込んで眺めていました。
0509_1tentouhuka 5.9
孵化しました。グシャグシャ。ですね。
さっそくアブラムシがたくさんいる葉を採ってきて入れてやりましたら
0509_19tentou1
わぁ、わぁ、わぁ・・・ですよ。もう。
すっごいです。
0509_19tentou2
これだもんなぁ。
おいしそうだけどさ。
獰猛ですね。
はあ、スゴ。と夫婦二人で眺めておりました。

サザンカ

0506_13sazanka 2013.5.6
昨日、ツバキの葉を包んでいた葉のようなものについて書きました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-c261.html

「苞」の一種なのかなぁ。
で、サザンカを見たら、同じものがありました。
私が、いかにぼんやりとしか「対象」を見ていないか、露呈しました。
毎年こうだったはず。気づいていなかった。ドジでした。
この葉芽を包む構造の正しい名前は何と言うのでしょう?

ダンダラテントウ:2

0514_4dandara1 2013.5.14
羽化しました。
羽化の瞬間を見ていませんが、位置関係からして、右の成虫が左の脱け殻から出てきたのだろうことは、ほぼ間違いないでしょう。
0514_4dandara2
成虫を見てから、ダンダラテントウだったんだな、と分かりました。
本当は、幼虫や蛹でも分かるはずなのですが、調べなかっただけです。

ナミテントウやダンダラテントウの成虫は変異の幅が大きすぎて、正直のところ正しく識別できているかどうかも怪しいところです。(幼虫の模様は安定しているようですけど。)

ダンダラテントウ:1

0506_7tentou 2013.5.6
外のアジサイのところで見つけました。おそらく蛹化しようとしているところ。
0507_11tentou1 5.7
やっぱりね。ちょうど脱皮しているところでした。
0507_11tentou2
ほぼ脱皮終了。これが13時頃。
0507_16tentousanagi
これは15時。模様がはっきりしました。

これ以降毎日ここを覗いていました。

2013年6月 4日 (火)

マルカメムシ

0506_10marukamemusi 2013.5.6
カメムシ目 > マルカメムシ科 > マルカメムシ
です。ちゃんと「科」があるんですから、由緒正しいゾ。
マメ科の植物によくつくというのですが、そういう感覚はあまりありません。
上の写真も、マメ科の葉の上でないことは確か。(記憶があいまいですみません)
0527_13marukamemusi 5.27
これは見かけた場所がはっきりしています。
タチアオイのつぼみの下です。
マメ科じゃないなぁ。

この丸っこい姿は、普通の「カメムシ」感覚から外れているかもしれませんね。
かわいいカメムシです。

コクロヒメテントウ幼虫:2

0510_11kokurohime1 2013.5.10
前の記事では、頭がどっちかも分かりませんでしたが、今回は向きが分かります。
この写真で上の方が頭ですね。アブラムシに食いついているところです。
0510_11kokurohime2
鮮明ではないのですが、白いものの下の幼虫の体や脚が何とか見えています。
なかなかクリアな写真の撮りにくい虫です。
見かけたら、カイガラムシだと思ってつぶさずに保護してやって下さい。
大量にアブラムシを食べてくれます。

コクロヒメテントウの幼虫:1

0506_8kokurohimetentou 2013.5.6
ムクゲの葉。アブラムシがいっぱい。そこにこの白いもの。
これはコクロヒメテントウの幼虫でしょう。
0507_10kokurohimetentou1 5.7
前の日、うまく撮れなかったので、再度トライ。
この白いのは蝋物質だそうです。
幼虫図鑑によりますと↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kokurohimetentou.html

カイガラムシのように見えるが,白いのは分泌した蝋物質で,アリに対して「私はカイガラムシです」と偽装しているのだそうです。蝋物質を取ると緑っぽい色をしているそうですが,かわいそうで確かめられませんね。

0507_10kokurohimetentou2
成虫は小型のテントウムシなのですが、幼虫はかなり食欲旺盛ですね。
幼虫図鑑で成虫も見られますので、ご覧ください。


ドクダミ

0506_1dokudami 2013.5.6
私はうっかり者でして、ドクダミって地下茎で増えていくのかぁ、と呟いたところ。
妻が、あらそんなことも知らなかったの?とさっそく引っこ抜いてきてくれました。
なるほどねぇ。
植物には疎いので、いろいろ植物関係の本を読みあさっていた時のことでした。
地上部が見えない冬でも、地下で地下茎が伸びたり枝分かれして分布を広げていくそうですね。

ツバキ

0505_7tubaki1 2013.5.5
ツバキの木の下の路面に何かいっぱい落ちています。
0505_7tubaki2
新しい葉芽をつつんでいたもの、ですね。
0505_7tubaki3
葉が展開し始めると仕事が終わって落ちる。
0505_7tubaki4
いっぱいありました。
いつもこんなだったのかな、記憶があいまいです。
美しい眺めでした。

ハチ

0505_5hati 2013.5.5
あまり見かけないハチです。
すっごく小さいのですが、イメージ的にアシナガバチを思わせる。
はなばちの仲間なんだろうとは思いますが、よく分かりません。
単眼3つが結構大きいですね。
不思議なハチだ。

ハムシ

0505_4hamusi1 2013.5.5
ハムシです。なんだか見たことがあるような気もするのですが・・・。
模様の変異なのかな。よくわかりません。
クビボソハムシの仲間じゃないかなぁ。
0505_4hamusi2
顔を撮ってやろうとしましたら。
右の前脚と中脚がからんでません?
どうしたんだよ。
なんか焦るようなことがあったのかい。

シソ

0504_20siso 2013.5.4
しぶとく成長してきました。
オンブバッタに食べ尽くされてしまって、ダメになったかと思っていましたが。
「香りもの」というのが苦手でして、私。
そのものをそのものとして食す、というのはいいのですが、べつのものに香りをつける、というのが嫌なんですね。で、シソはなぁ、まず私は食べないんで、あんまり保護してあげてないんだなぁ。ゴメン。

ニホンミツバチ

0504_12nihonmitubati 2013.5.4
ゼニアオイの花に頭を突っ込んで蜜を吸っています。
我が家の周辺ではセイヨウミツバチとニホンミツバチと、同じくらいの頻度で見かけますが、今シーズンはまだセイヨウミツバチは姿を見せていません

オオスズメバチと闘う能力を持ったミツバチです。セイヨウミツバチはオオスズメバチにはかないといいます。
同じ地域で生きていくためには、やられっぱなしではダメなわけで、闘う能力を進化の過程で獲得してきたのですね。
オオスズメバチを見つけると、フェロモンで非常招集をかけて多数の働き蜂がオオスズメバチを中心にして集まり、「蜂球(ほうきゅう)」をつくってオオスズメバチを閉じ込めます。胸の翅の筋肉の発熱で、蜂球の内部は高温(46~47℃)になります。ニホンミツバチは49℃くらいまでは耐えられるのですが、オオスズメバチは45℃くらいまでしか耐えられずに死ぬのです。すごい方法です。
ニホンミツバチはセイヨウミツバチより蜜集めの効率がよくないと聞きますが、やはり在来種の方がその土地で生きていく力が強い。ニホンミツバチも見直されてもいいのではないでしょうかねぇ。

★参考
私のHPで多少詳しく扱っています。どうぞ。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/76th/sci_76.htm
[おまけ]というところに書き込んであります。

★スズメバチとミツバチの闘い。
詳しい論文があります↓
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2012/11.html
「2012/3/15」の日付です。

ニホンミツバチの攻撃行動(熱殺蜂球形成)における脳の活動を解明
— 蜂球内の高温情報は脳の高次中枢(キノコ体)で処理される —

発表概要
ニホンミツバチの働き蜂は、巣内に侵入したオオスズメバチに対して、「集団で取り囲み、発熱して蒸し殺す」という特徴的な攻撃行動(熱殺蜂球形成)を示す。今回我々は神経興奮のマーカー遺伝子を用いて、熱殺蜂球を形成しているニホンミツバチの脳では、高次中枢(キノコ体)の一部の神経細胞が興奮していることを見出した。同様な神経興奮は、働き蜂を単に蜂球内と同じ高温状態に曝すことでも生じた。熱殺蜂球形成時には、脳の高次中枢で高温情報が処理されると考えられる。
 ・・・
1. これまでの研究でわかっていた点
ミツバチというと一般的には「刺す」虫をイメージされると思います。しかしながら、小野らは1995年に、日本在来種のミツバチであるニホンミツバチ(Apis cerana japonica)は、天敵であるオオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)が巣内に侵入すると、数百匹の働き蜂がスズメバチに一斉に殺到し「蜂球」と呼ばれる集団を形成し、刺すのではなく、飛翔筋を震わせ、発熱してオオスズメバチを「蒸し殺す」ことを発見しました(文献1)。このとき蜂球内の温度は46~47°Cという高温になりますが、オオスズメバチの上限致死温度(約45℃)がニホンミツバチ(約49℃)に比べて若干低いため、オオスズメバチは蒸し殺されるのです(文献1)。この熱殺蜂球形成は、西欧原産のセイヨウミツバチ(Apis mellifera ligustica)では見られないことから、東アジアに棲息するオオスズメバチの存在という淘汰圧(注1)の元に 、ニホンミツバチが独自に獲得した防衛行動と考えられてきました。
・・・

2010年9月19日付の読売新聞の記事

こわぁ~!ミツバチの必殺「サウナ攻撃」
 ニホンミツバチは、天敵のスズメバチから攻撃されると、数百匹で取り囲み「蜂球」を作って高熱で殺すが、呼気中の水分などを活用し、高湿度のサウナ風呂状態にして効果的に撃退していることが、京都学園大の坂本文夫教授と菅原道夫客員研究員らの研究で明らかになった。
 25日に東京都で開かれる日本動物学会で発表する。
 スズメバチは幼虫を狙ってミツバチの巣を襲う。ミツバチは個別では太刀打ちできないので、群がってテニスボールほどの大きさの蜂球を作って対抗。羽を動かす筋肉を発熱させ、蜂球内部の温度を上げてスズメバチを殺す。坂本教授らが調べたところ、ミツバチの天敵であるスズメバチ4種の致死温度は47・5~49・8度だが、蜂球内では約46度で10分後にほとんどのスズメバチが死んでいた。
 ミツバチが発熱する際、エネルギー燃焼の副産物として腹部の気門から水分と二酸化炭素(CO2)を放出。蜂球内では湿度が約100%、CO2濃度も約100倍になり、この条件ではスズメバチの致死温度は2~6度下がり、46度でも殺せることが分かった。ミツバチの致死温度(約50度)は下がらない。
 乾式サウナは80度以上でも問題ないが、湿度が高いスチームサウナでは温度を抑えないと耐えられないように、ミツバチは呼気の水分を利用して撃退しているらしい。

★セイヨウミツバチだって、まるっきり防御手段がないわけではないようです。
ウィキペディアから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81
ミツバチ

ミツバチの天敵としてアジアだけに生息するオオスズメバチがいるが、アジアで進化したトウヨウミツバチはオオスズメバチへの対抗手段を獲得した。巣の中に侵入したスズメバチを大勢のミツバチが取り囲み蜂球(ほうきゅう)とよばれる塊をつくり、蜂球の中で約20分間の間に48℃前後の熱を発生させる。取り囲まれたスズメバチは上限致死温度が44~46℃であるために耐えられずに死んでしまうが、ミツバチは上限致死温度が48~50℃であるため死ぬことはない(前述のように巣から女王が移動する場合も「分封蜂球」という蜂球を作る)。
 セイヨウミツバチは上限致死温度がトウヨウミツバチよりも低く、蜂球を作ることができないが、やはり大群でモンスズメバチの腹の周りを圧迫し、呼吸を不可能にして約1時間かけて窒息死させるという対抗手段を持っていることがわかった。これをasphyxia-balling(窒息スクラム)と呼ぶ[4][5]。
 古くから使われていたニホンミツバチに比べより多くの蜜を採集するセイヨウミツバチが1877年に導入された。セイヨウミツバチは繁殖力も旺盛なことから野生化しニホンミツバチを駆逐してしまうのではないかと懸念された。実際に北米では養蜂のために導入した後、野生化している。しかし、日本では現在まで一部の地域を除いて野生化は確認されていない。これは天敵オオスズメバチの存在によると考えられている。セイヨウミツバチの窒息スクラムはモンスズメバチ以下の敵しか想定しておらず、オオスズメバチの襲撃を受けると容易に巣を全滅させられるためと説明される。

上のウィキぺディアの脚注[5]です↓

ミツバチ、必殺技「窒息スクラム」で天敵スズメバチを撃退
    2007年09月18日 13:24 発信地:パリ/フランス
【9月18日 AFP】天敵のスズメバチに襲われたミツバチは、スクラムを組んで相手を窒息状態に追い込み反撃する--このような研究報告が、17日発行の英科学誌「カレント・バイオロジー(Current Biology)」に掲載された。
 研究報告によると、スズメバチが蜜を横取りするためにミツバチの巣に入り込むと、ミツバチはスクラムを組んでスズメバチの腹部の周りに輪を作り、呼吸できないよう強く締め付け窒息死させる。
 この研究を行ったのはAlexandrous Papachristoforou氏率いる、ギリシャのアリストテレス大学(Aristotle University)の研究チーム。研究室と自然環境の両方で何度もこの「asphyxia-balling(窒息スクラム)」攻撃を目撃したという。窒息までにかかる時間は平均57.8分とされている。
 なお同研究によると、欧州に生息するミツバチと、アジアに生息するミツバチとでは殺害の方法が異なることも分かっている。アジアのミツバチもスクラムを組んでスズメバチを囲い込むが、窒息させるわけではなく、締めつけながら羽を激しく動かし、スズメバチの体温を上げて「熱死」に追い込むという。(c)AFP

すごいものですね。

2013年6月 3日 (月)

アカカタバミ

0504_18akakatabami1 2013.5.4
散歩の終わり、玄関前に腰を下ろして眺めると。
アカカタバミの実がもう弾けるんじゃないか。
0504_18akakatabami2
つまんでみたら案の定、弾けました。
0504_18akakatabami3
弾け残った種。
面白いですよ、是非やってみてください。
カタバミならみんな同じような弾け方をしますので、見かけたら手を伸ばして実をつまんでみてください。わっ、という気分になります、ゼッタイ。

わーい

0504_17lavender 2013.5.4
私の擬人化趣味です。
わーい、もうすぐ咲くんだから!といってますよね。
ラベンダーです。
もうすぐ、といってはみましたが、まだ先のようですね。つぼみがもっとたくさんついてから。
まってるからね、ゆっくり大きくなってね。

ヒルザキツキミソウ

0504_14hiruzakitukimisou 2013.5.4
オシャレ!
0505_9hiruzakitukimisou 5.5
どんどん咲きます。
0506_9hiruzakitukimisou 5.6
左の色の濃い方がユウゲショウ。
妹と姉、という感じでしょうか。
0510_10hiruzaki_ 5.10
いい感じに撮れました。
どちらも「アカバナ科」なんですね。ですから、ま、姉妹と言ってもいいかな。
花の雰囲気はよく似ています。
小さくて色の濃いのがユウゲショウ、大きくて薄いピンクがヒルザキツキミソウです。




アシナガキンバエとして通用してきたハエ

0504_15asinagakinbae 2013.5.4
これですが。私も以前にアシナガキンバエとして掲載したことがあるのですけれど。
どうも違うらしい。
0521_5asinagakinbae 5.21
雌雄の違いでしょうか。
0527_14asinagakinbae1 5.27
画面右下あたりにとまっていたのですが、フラッシュに反応して飛び上がったところです。
0527_14asinagakinbae2
2,3回そういうことを繰り返していたら、葉の上にとまっているところが撮れました。

★さて、大問題
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/ashinagakinbae.htm
↑このページのタイトルは「”ニセ”アシナガキンバエ」

・・・
金属光沢の大変美しいハエですが、体長が5mmほどでとても小さく、その気にならなければ目に留まりません。
以前、ここで『アシナガキンバエ(暫定)』としていたこの写真のものは、アシナガキンバエ(Dolichopus nitidus)とはまったく異なるハエであることが判りました。
・・・
ネット上のニセアシナガキンバエの問題に関してメスを入れたアーチャーン氏のその後の研究の結果、Chrysosoma 属であろうとしていたものが近縁のAmblypsilopus属ウデゲヒメホソアシナガバエなど
であることが判明しました。
・・・
「真実は多数決によらない」ことは十分知っていましたが、うっかりしていました。ネットの中を調べて多数のサイトにある写真と一致したので私も上の写真の ハエの名に「アシナガキンバエ」を採用してしまいました。ポピュラーなもの故に深く調べなかったことがあやまちの原因です。
      ネット上に本当の「アシナガキンバエ」の写真は見つからない、しかもネット上の写真は全て(多分)偽物というのも不思議ですが、そのことに気付いて問題提起してくれたのがアーチャーンさんです。
      彼はネット上に登場する間違ったアシナガキンバエをその文中で「ニセアシナガキンバエ」と呼んでいますのでここの写真のハエの見出しも「ニセアシナガキンバエ」を使わせてもらいました。
      真実を示してくれたアーチャーンさんに敬意と感謝を!
・・・

アーチャーンさんのブログから
http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200908160000/

 「"アシナガキンバエ"」でGoogle検索すると8,000以上もヒットする。本物のアシナガキンバエが珍品らしいことを加味すると、私の分も含めてその殆ど全部が、種ばかりでなく亜科のレベルで異なる「ニセアシナガキンバエ」についての記事であろう。亜科のレベルの間違いと言うのは、例えば蝶ならば、ナミアゲハとギフチョウを間違えるのに相当する。Web上の情報には誤りが屡々含まれているのは常識だが、これ程大規模且つ大きな誤りも一寸少ないのではないだろうか。

ということです。
まいった。
ハエは奥が深い。私ごときが分け入ることのできる「森林」ではないようです。
「反射神経のいいハエ」にしようかな。



ニジュウヤホシテントウ

0504_5nijyuyahosi 2013.5.4
久しぶりに見ました。
オオニジュウヤホシテントウとの識別ができるような写真ではないので、どちらであるかは確定できません。
ナス科の植物を食べます。この写真はタマサンゴの葉の上だったはず。
アブラムシを食べてくれるテントウとは違いますので、園芸では嫌われますね。
ベランダにナスやトマトがありますので、さすがに歓迎できません。


ミヤコグサ

0503_19miyakogusa 2013.5.3
ミヤコグサというマメ科の植物の芽生えです。
0504_1miyakogusa
3つ4つあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%82%B0%E3%82%B5

近年、モデル生物としての利用が注目されている。栽培が比較的容易で生活環のサイクルが比較的短く(播種から2月ほどで開花)、染色体数2n=12、ゲノムサイズは約4億5千万塩基対(作物の中では短いイネと同程度、シロイヌナズナの3.6倍ほど)と小さいことから、マメ科のモデル生物として優れたものとなりうるという。また作物改良への応用も期待され、ゲノムプロジェクトが進められている。共生する根粒菌はミヤコグサ根粒菌 (Mesorhizobium loti) で、すでにゲノム解析が完了している。

http://www.legumebase.brc.miyazaki-u.ac.jp/lotus/

Lotus japonicus Database について
 ミヤコグサ (Lotus japonicus)は、野生の多年生マメ科植物で、ゲノムサイズが小さく、 ライフサイクルが短いなどの特徴からダイズ等のマメ科の作物にとってモデル植物となることが期待されています。 NBRP(ナショナルバイオリソースプロジェクト) LegumeBase ではリソースの提供を通した研究のサポートを目的にミヤコグサ系統の配布を行っています。

実は、こういう流れの中で、種を頂戴しまして、育て始めたのです。
なんだか、うまく育ってくれるか、緊張しています。素人夫婦が育てていいものでしょうかねぇ。「栽培が比較的容易で」とは書いてありますが・・・うまく花が咲いてくれますように。

ムラサキハナナ

0503_17murasakihanana1 2013.5.3
いろいろな名前で呼ばれるようですね。写真のものは、園芸店で種を買ってきてまいたものです。
何が何だか分からなくなってきて、確定させたかったものですから。
ムラサキハナナのほかに、ショカツサイ(諸葛采),オオアラセイトウ,ハナダイコン(花大根)などと呼ばれるようです。
0503_17murasakihanana2
アブラナ科の四長オシベ。典型的な姿です。
モンシロチョウも庭を舞っていますので、産卵するかな?と見ていますが、その気配は今のところありません。
0504_6murasakihanana {写}5.4
典型的な十字花に開いたのもまたいいですが、こんな咲きかけもいいでしょ。
上品な紫色で好もしい、見直しました。


ムラサキカタバミ

0503_16murasakikatabami {写}2013.5.3
一番左にある花は小さくて色が濃いですね。
右の方へ行くと、花が大きくなり、色が薄くなっています。
ムラサキカタバミの花は開閉運動をしますが、開く時は花弁の内側が成長し、閉じる時は外側が成長するというやり方で開閉します。
そうすると、開閉を繰り返すと、花全体が大きくなってきます。
で、いつも私が言うように、つぼみの色は濃縮されている。
成長して面積が大きくなると、色が希釈される、と考えてもよいのではないでしょうか。
おそらく、上掲の写真の、花の色と大きさの変化は、この出来事を物語っているのだろうと思います。

ササヤマミロス・カワイイ

★「河合隼雄物語賞」
新聞でそういう賞があることを知ったのですが。

2013年5月21日1時29分

 ・・・
 元文化庁長官で心理学者の故・河合隼雄さんを顕彰して創設された河合隼雄物語賞・学芸賞(河合隼雄財団主催)の2賞の選考会が20日、京都市であり・・・

賞の内容とか受賞者には特別な関心はないのですが・・・

★あ、「カワイ」さんだ、と頭をよぎったのは
2013年3月27日17時31分

日本最古の哺乳類化石、学名は「カワイイ」
 2007年11月に兵庫県篠山市の白亜紀前期の地層「篠山層群」(約1億1千万年前)から発見された化石が、哺乳類(真獣類)として国内最古で、新属新種とわかった。ネズミほどの大きさとみられ、地名や河合雅雄名誉館長の名前にちなんで「ササヤマミロス・カワイイ」の学名をつけた。
 ・・・

この記事を、特に学名に関する知識なしで読むと、「カワイイ」は「可愛い」のように思えるだろうな。で、どんな可愛い哺乳類なのかな、と思う方もいたのではないか、と想像するわけです。

河合隼雄さんは七人兄弟の五男で、河合雅雄さんは三男で、御兄弟でいらっしゃる。
私にとっては雅雄さんの方が、なにかと見聞きしております。
で、学名ですが、Sasayamamylos kawaii でして、河合さんのお名前「kawai」「+i」という構造になっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%A4
ここから引用しますと

学名 Sasayamamylos kawaii の "Sasayama" は発掘場所である篠山層群、"mylos" は臼歯が特徴的であることからギリシャ語での「臼」、"kawaii" は、篠山市出身の霊長類学者である、兵庫県立人と自然の博物館の名誉館長、河合雅雄に因んでいる( "kawai" に、ラテン語における男性名の所有格である "-i" をつけ、"kawaii" となる)。・・・

"-i"なら男性、"-ae"なら女性ですね。

こんな約束があるということを知った上で、学名など見ていただくとナルホドという感じになると思います。

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