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2013年5月 7日 (火)

体育館のシート

★5月2日の新聞を読んでいましたら、尾車親方の事故の話が出ていました。

[自由自在]尾車親方 奇跡への「まわり道」(5/2)
 昨年4月4日。巡業先の福井・小浜で、巡業部長として興行を取り仕切っていた尾車親方(元大関琴風)が、体育館のシートに足を取られ、転倒した
 頭を強打し、頸髄を損傷。首から下が麻痺する大けがで半年間、寝たきりとなった。手足がピクリとも動かず、「自殺しようにも、自殺すらできない体だった」と振り返る。首に10cmほどの傷が残る手術は成功したが、主治医にも「車いすなしでは生活できないだろう」とみられていた。
 指が動かず、楽しみだった食への意欲が失せ、体重は25kgも減った。骨盤がベッドに辺り、床ずれに苦しんだ。いまも、いすに座るのがつらい。様々な座布団を試し続けている。
 壮絶なリハビリだった。弱音は吐かないが、どれだけ苦しいかは、うめき声でわかる。弟子で幕内の豪風が「鬼気迫る姿に息をのみました」と語るほどだ。
 「一生、車いす生活」とみられていたが、杖なしで歩けるようになった。指先は、箸を使いこなすのは難しいが、スマートフォンなら扱えるまでになった。
・・・

そういう事故があったのですね。かなり回復なさったようでよかった。回復しきれない部分が残った時、それをかばうと、また負担が大きくなって故障を起こしがちです。
体と相談しながら、ゆっくりとどうぞ。

★で、その事故の原因ですが。「体育館のシートに足を取られ」たのだそうです。
木の床の保護のために、シートを敷きます。なるべく平らに敷くのですけれど、どうしてもしわが残ります。このしわが危険。
私は「またぐ」ことができませんので、そもそも体育館のシートは敬遠していました。必ず転ぶんですから。
健常な方でも、ちょっと擦り足気味に歩けば引っかかる。
そこにしわがあることを意識していれば、簡単にまたげるのでしょうが、無意識でいて引っかかると、こんな転倒事故になるのです。

私が教師現役時代に年度当初の自己紹介で使ったプリントから引用↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/profile.htm
「自己紹介」

・・・
 ◎「またぐ」というのはまったくダメ。雪の中を歩くのは「またぐ」歩き方だよね。敷居(古寺、仏閣なんかの「敷居」って高いんだよね~)またげません。バス、飛行機、列車、新幹線・・・の横並び座席の恐怖。トイレへ行きたくても、途中下車したくても、「またいで」いかなきゃならないでしょ。体育館のシート。フワフワの床面。布団の上も歩けません。
・・・

障害者である私だけじゃなかったんですね、体育館シートが危険であるということは。
以前、選挙の投票に行くと、投票所が体育館で、シートが敷いてあったのです。怖かった。
そろりそろりと、ひっかっからないように、一歩の歩幅が10cmくらいしかないような歩き方をしましたっけ。
松葉づえの方がシートの上を歩くことを想像して見て下さい。
松葉づえの先端なんて、そう高く持ち上げるわけじゃない。もし、松葉づえがしわにひっかかったら。大変なことになります。バランスを回復することはまず不可能でしょう。
転倒します。
そういう想像力を養って下さい。

障害者に「優しい」配慮は、健常者の危険をも取り除くのです。
ユニバーサル・デザインという概念はそういうことなんです。
障害者を「障害物」をつくって仕切らないでください。
障害物とは、ものであり、構造であり、心です。
電動車いすお断りなんて、それって「障害物」ですよね。
人は自分の意志で行きたいところへ行けるのが「普通」でしょ。

スポーツマンの尾車親方が転ぶ体育館のシートは、やっぱり危ない。
なんとか、安全な床にしたいものですね。

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