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2013年5月17日 (金)

アシブトハナアブ:1

★室内の茶箪笥の上の水槽でオタマジャクシを飼育していましたら、妻が、変なのがいる、縦に糸のようなものを引いているのがいる、といいます。
どれどれ、とみると、これ、オナガウジじゃん、ハナアブの幼虫。
そうか、あれか。と妻。
呼吸用の管は長さが変えられるようで、本体が深く沈んだまま呼吸ができます。

★ところが、しばらくして、見えなくなりました。うじゃうじゃいるオタマジャクシに頻繁に体当たりされて呼吸管を伸ばしていられなくなって、死んじゃったのかな、などと思っていました。
そうしたら、妻が、こんなのが茶箪笥の上にいたわよ、とつまんできたのが、ハナアブの幼虫。(怖れを知らぬ人だなぁ)
あれぇ、蛹化しようとして出てきたんだろうけど、死んじゃったのかなぁ。ケースにちょっと入れといてみな。
あら、歩いてるわよ。
0420_1hanaabusanagi 2013.4.20
これがその状態。
水槽の陰のホコリが体についてます。
意外と呼吸管が短い。水中では長く伸ばせるんですね。
と、私も眺めていますと、何だか「上へ行きたい」という動きが感じられる。
で、小枝を取ってきて折って、ケースに入れてやったら、やっぱり登ってきて動かなくなりました。
0421_2hanaabu 4.21
これがそれ。
蛹になったんですね。

ウィキペディアから

ハエ類のさなぎ形成の際は、終齢幼虫が脱皮せずに、幼虫の体が短縮してコメの様な形になり、そのまま幼虫の外皮が硬化するのが特徴である。硬化した外皮の内側で、真のさなぎがさらに一回り小さく収縮して形成される。こうした二重構造の蛹(さなぎ)を囲蛹(いよう)と呼ぶ。

これです。「囲蛹」。
完全変態昆虫が蛹化するとき、多くのものは、終齢幼虫が脱皮して、姿を変えて蛹になります。
ところが、アシブトハナアブもハエ目ですから、終齢幼虫時代の外皮の中で蛹になったのです。ですから、姿があまり変わらないのですね。

★そうそう、この時点では、ハナアブの幼虫が蛹になった、という認識でした。
タイトルにある「アシブトハナアブ」というのは後で分かったことです。
うまく羽化できるものかどうか分かりませんでしたが、放置して観察を続けました。

★以前の記事も併せてお読みいただくと、オナガウジについての理解が深まります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-2f7f.html
2008年11月19日 (水)「オナガウジ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-7530.html
2008年12月 4日 (木)「ハナアブの幼虫(オナガウジ)」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-487f.html
2008年12月29日 (月)「ハナアブの幼虫」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-487f.html
2009年1月30日 (金)「ハナアブの幼虫」

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