節分
スーパーの新聞折り込み広告を見ていましたら(スパーの名前は仮にA,B,Cとします)
★Aの広告
5月4日(土)は夏の節分です。
とあって、解説がついていまして
節分とは文字通り季節の分かれ目の意味。立春・立夏・立秋・立冬の前日が節分となり一年に4回。縁起の良い巻寿司を食べて邪気を払いましょう。
だそうです。四立の前日を節分という、というのは昔からのことですが。「巻寿司」って縁起がいいんでしたっけ?ま、子どもの日ですから、邪気を払って「無邪気」になりますか。
鯉のぼり手巻、幸運太巻、海鮮太巻 などの広告が載っていました。
★Bの広告
5/4(土)限り:夏の節分 中巻ハーフバイキング(納豆・シーフード等)よりどり3本・・・円
太巻は立春前の節分、という意識でしょうか。中巻と遠慮してますが。
やっぱり「節分商戦」をしたいんですよね。
★Cの広告
5/4は春の節分 まるかぶり恵方巻
2013年の恵方は南南東
わぁ、本気で恵方巻ときた。
立夏の前なんだから、「春の節分」はないんじゃない?
そもそも40何年か前、私が結婚した頃、関東には節分の恵方巻という習慣はなかったのです。
関西の人と結婚しまして、節分には、太巻きを、恵方を向いて無言で食べきるのだ、と教わって、はぁそういう習慣があるのか、と初めて知った次第です。
で、最近、バレンタインデーとかホワイトデーとかなんとか、「○○の日」商戦がにぎやかになって、関東にも「節分の恵方巻」が普及して、相当な大騒ぎになってきましたね。太巻寿司の代わりに、ロールケーキ食べましょう、なんてのも便乗してきたりして。やり過ぎだよなぁ、とガイタン(慨嘆)しておりました。
そうしたら、節分は年4回あるんだから、全部「恵方巻」商戦やろう、ということになったようですね。去年こういう広告があったかどうか、記憶は定かではありません。今年気づいた、ということは確かです。よくやるよ、マッタク。
http://gogen-allguide.com/e/ehoumaki.html
語源由来辞典の「恵方巻き」の項目です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E6%96%B9%E5%B7%BB
恵方巻
★
せつ‐ぶん【節分】(セチブンとも)
①季節の移り変る時、すなわち立春・立夏・立秋・立冬の前日の称。
②特に立春の前日の称。この日の夕暮、柊ヒイラギの枝に鰯イワシの頭を刺したものを戸口に立て、鬼打豆と称して炒イった大豆をまく習慣がある。<季語:冬 >。[広辞苑第五版]
ふつうやっぱり節分といえば立春前ですよね。なんか、商魂でかきまわされて、いい気分とはいえないなぁ
そういえば
ど‐よう【土用】
暦法で、立夏の前18日を春の土用、立秋の前18日を夏の土用、立冬の前18日を秋の土用、立春の前18日を冬の土用といい、その初めの日を土用の入りという。普通には夏の土用を指していう。<季語:夏> 。「―の丑ウシの日」
うなぎが資源枯渇の危機なので、夏の土用の丑の日のうなぎ、やめません?
私共はもううなぎの蒲焼など長く食しておりませんが。
他の土用に、アナゴやドジョウでも食ったらよかんべ。
と皮肉なかかしさんでした。
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