多摩川の土手
2013.4.28
多摩川の土手です。
反対方向を向いても同じ眺め。
妻と娘の散歩の一コマ。
3月にツクシ採りに行った時にも、ムラサキハナナというやつだろうな、というアブラナ科の植物が咲いていました。それが、この4月の終わりごろの土手を完全に占領していますね。
少し紫色が薄くって白っぽい気もしますが、アブラナ科の花です。
いくら花がきれいでも、同一種で埋め尽くされているのは「異様」だと思います。
多様なのがいいのであって、一様なのは「あぶない」ですよ。{人間社会も}。
★実はね、4月18日の新聞記事でこんな話を読んでいました。
土手の菜の花、決壊の一因? モグラ集まり、穴だらけに(朝日新聞 2013年04月18日)
川沿いの土手を黄色に染める菜の花。見た目は美しいが、実は堤防の強度を落とす「天敵」だという。ミミズが集まり、それを目当てにモグラも来て、地中が穴だらけになるからだ。国土交通省九州地方整備局は、菜の花などが生えにくい芝生に植え替えを始めた。春の風物詩は消えてしまうのか。
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「アブラナ科の植物は花はきれいですが、実は土手の天敵」。九州地方整備局河川管理課の課長補佐は話す。菜の花が枯れた後の腐った根をミミズが好み、それを餌とするモグラが増える。巣穴が広がって地中に空洞が増え、豪雨などの際、表土が流されやすくなる。根を深く張るアブラナ科の植物は特にミミズやモグラを集めやすく、九州北部を襲った1953年の水害では、筑後川や白川(熊本県)の堤防決壊の一因となったとされる。
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■観光イベント中止も
ただ、菜の花を観光資源として売り出してきた地域は複雑な表情だ。
佐賀県は、神埼市内の城原川沿いで毎春開いてきたウオーキングイベント「吉野ケ里菜の花マーチ」を10年に中止した。95年ごろから旧神埼町や旧千代田町の職員が菜の花の種をまいてきたが、国交省から控えるよう求められ、花も堤防工事に伴って半分ほどに減った。市商工観光課は「防災上良くないのであれば仕方がない」。
筑後川の土手を散歩していた男性(73)は「昔から菜の花で埋まる土手を見てきたので、自然な風景だと思っていた。でも昨年は九州北部豪雨もあった。花が無くなるのは惜しいけど、人の命には代えられないですね」と話した。
という話なのです。
アブラナ科の花は土手の天敵、だそうです。
多摩川の土手は大丈夫でしょうか。心配になります。
モグラが生息していることは確実です。モグラ穴を見たこともあります。
土手がスカスカになっていませんように。
写真の位置の土手が決壊したら、我が家は流失するかもしれません。
もちろん、100%完全に一様ということもあり得ないわけで、シロツメクサが咲いていました。このごろはあまりポピュラーな花ではないような気もします。
交尾中のナガメ。
妻も娘も「虫眼」の持ち主ですから、こういうのは見逃しません。
虫の形態の独特のパターンに強く反応して見つけちゃうんですね。
最高の女性二人なのでした。
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