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2013年4月 2日 (火)

柿落し

★朝日新聞デジタルから

五代目見たさに2千人 歌舞伎座再開場(2013年4月2日11時17分)
 唐破風(からはふ)の屋根が輝く劇場前で一番太鼓が力強く打ち鳴らされ、2日、東京・銀座の新しい歌舞伎座が開場した。老朽化した先代劇場のさよなら公演から3年。1年続くこけら落とし興行の皮切りとなる「四月大歌舞伎」初日には、待ちかねた観客約2千人が晴れやかに集い、初代創建から120年余、五代目となる歌舞伎の殿堂の「初舞台」を祝った。
・・・

歌舞伎にはまるっきり興味のない私ですが、「蘊蓄を傾け」ちゃいましょう。「蘊蓄」なんて自分じゃ書けないくせに、変換すると出てくるものだから偉そうに使っちゃう。

★「こけら落とし」なんですが
広辞苑第五版から

こけら【柿・木屑】
①木材を削るときできる木の細片。また、木材を細長く削りとった板。〈和名抄15〉
②柿板コケライタの略。

こけら‐おとし【柿落し】
(工事の最後に屋根などの木屑を払い落したところから) 新築劇場の初興行。

さて、「柿(かき)」と「柿(こけら)」の区別、できますか?
ひょっとして、銀座の五代目の歌舞伎座にいくと、あたりに「柿(こけら)落とし」で落っこちてきた「柿(かき)」がゴロゴロいっぱい転がっていたりしてね。

ワードに書いて、文字サイズを大きくして、HGS正楷書体にしたのが下の図
Kokera2 {図}
上が「かき」で、下が「こけら」です。
HGS正楷書体には「こけら」がないらしく、ただ大きくなっただけです。

「かき」は木の部五画です。「こけら」は木の部四画です。

「亠」の下に「巾」のような字があるのが「かき」で、
「十」こう突き抜けて「冂」こんなふうなのがくるのが「こけら」です。

★50年以上もの大昔から使っている漢和辞典によりますと
Kokera3
こんな字なんですね。行書で書いた場合の字体も載っています。
音は「ハイ」。こっぱ(木端)、かんなくづ(鉋屑)という意味だそうです。

Kokera4
中学生になった時に買ってもらった辞書です。昭和36年の新入学の時だったと思います。
この時代の1200円は高かったですよぉ。
Kokera5
「現代普通教育に必要な漢字一万八百有余」といわれて圧倒されましたっけ。
Kokera6
年季が入っているでしょ。ぼろぼろ。

★話を「こけら」に戻しまして
Kokera9
藤堂明保さんの漢和辞典。20年くらい前に買ったのかな。
「解字」がおもしろいんです、この辞書は。
Kokera7
「けずりとった木の皮」が表現されているのだそうです。

Kokera8
渋いからさらしたのですね。
ナルホドねぇ。

うむうむ、カシコクなっちゃいました。

★今日、歌舞伎座の辺りには「木屑」が散っていたでしょうか?
柿(かき)は落ちてなかっただろうなぁ。

★別件
私と妻は同じ子年生まれですが、妻は早生まれ。
50年前の今頃、4月、進・入学の時期。
私は中3に進学した、坊主・餓鬼。
妻は高校生のお姉さんだったんですねぇ。
半世紀も前の話。

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