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2013年3月29日 (金)

ツバキ

0314_13tubaki1 2013.3.14
雨の滴がオシベを濡らしていました。
0314_13tubaki2
足元を見ると落ちたばかりと思われる花。
これが嫌われる原因でもあるんですね。
首が落ちる、と。
元々は魔除けの力を持つとされた木だったと思いますけれど。

この落ちた花の真上を見ると
0314_13tubaki3
おそらくこれが対応していると思います。ここから落ちた花でしょう。
花が落ちたとは言っても、落ちたのは花弁とオシベです。
メシベとその根元の子房は萼に包まれてしっかり残っています。
敢えていえば、これが花の本体です。
花を愛でるならこの姿こそ愛でてあげてください。
0314_13tubaki4
落ちた花を手にとって、ちょっと指先で開いてみました。
オシベの根元と花弁とが強く接着しています。
スイセンを接写したときに、オシベが副花冠から発しているようでした。
オシベ・メシベ共に生殖細胞を持つわけですが、別々の発生過程から成熟するのでしょう。
それぞれが、それぞれの生き方を全うしてこそ、命は続いていくのです。
落ちたオシベも、残ったメシベも、両方とも愛でてあげたいものです。
拾ったのは道路でですが、塀越しに庭の中の土の上にいれてやりました。
土に還してあげたいから。

そうさ 花が散るのは 種を結ぶため
あしたっていう花 また咲かせるため
物語はつづいてる
終わりは次の君(日々)のはじまりだ
{フックブックロー「物語はつづいてる」より}

★ヒトの受精卵の早い時期に、将来、胎児として長い年月を生きることになる細胞群と、胎盤になって胎児を育て、出産とともに役割を終える細胞群とに、役割が分かれていくんですよ。どちらも、全く同じ遺伝情報を持った細胞たちですから、双子の兄弟のようなものなのですが。
胎盤がなければ胎児は育つことができない。
そんなことも、ふと頭をよぎります。

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