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2013年2月

2013年2月28日 (木)

ジアルジア

★こんな記事がありました。

群馬の水道水から病原性原虫検出 「生水飲まないで」(朝日新聞デジタル2013年2月27日9時49分)

 群馬県企業局は26日夜、県営浄水場の県央第一水道(榛東村)で浄水した水道水から、下痢や腹痛の原因となるおそれがある病原性原虫「ジアルジア」を検出したと発表した。同局は給水は止めず、「生水としては飲まず、煮沸してから飲んでほしい」と呼びかけている。
 3カ月に1度の定期検査で、25日午前9時前に採水したサンプル(20リットル)を検査した結果、1個体が検出されたという。水道法の基準では、検出されないことと定められている。同局は引き続き、同浄水場や市町村への給水地点などで検査を行う方針。
 同浄水場は利根川を水源とし、群馬県内の前橋市、高崎市、吉岡町、榛東村に給水している。同局は対象市町村と連携し、広報車を走らせ、煮沸してから飲むよう注意を促している。健康被害などの報告はないという。
 ジアルジアは哺乳動物の腸に寄生し、感染した動物の糞便(ふんべん)から外に排出される。河川の水にも動物を介して混入する可能性があるという。

NHKでも

浄水場で病原性微生物検出
群馬県榛東村にある県営の浄水場で、下痢などを引き起こすおそれのある病原性の微生物が検出され、群馬県は前橋市と高崎市の一部などおよそ10万世帯に対し水道水をそのまま飲まないよう注意を呼びかけています。
群馬県によりますと、25日、利根川から取水している榛東村にある県営の浄水場、「県央第一水道浄水場」で、処理したあとの水、20リットルから「ジアルジア」という病原性の微生物が1個、検出されました。
「ジアルジア」は川などに生息し、体の中に入ると下痢や吐き気などを引き起こすおそれがあります。群馬県によりますと、これまでのところ感染の報告はないということですが、県はこの浄水場から水道水を供給する前橋市と高崎市のそれぞれ一部と吉岡町、それに榛東村のあわせておよそ10万世帯に対し水道水をそのまま飲まずに1分ほど煮沸してから飲むよう呼びかけています。
02月27日 09時36分

何となく「記憶がかゆい」。
Giardia」という綴りなのですが。
これ、ジアルジアって読みますぅ?

国立感染症研究所のサイトで見ましたら
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_49/k04_49.html

国立感染症研究所 感染症情報センター
2004年第49週(11月29~12月5日)掲載
ジアルジア症

 Giardia lamblia の感染によって引き起こされる下痢性疾患である。本症の感染経路はいわゆる糞口感染で、ヒトとヒトの接触や食品を介した小規模集団感染と、飲料水を介した大規模な集団感染が知られている。Giardia の種名については混乱があるが、わが国では慣例的にG.lamblia を用いており、当面は形態的にG. lamblia とみなされる原虫に対して、一律に病原性があるものとして扱うこととしている。
・・・

医学系ではジアルジアでいいんでしょうね、きっと。
生物の方で私が読み知っているところでは
「ギアルディア」という読みのほうが多いように思うのですが。

こんなサイトを見ていましたら↓
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2007/09.html
2007/6/12
植物の出生20億年の秘密を解き明かす
-“超”植物界 (“Super” Plant Kingdom) の復権 -
発表者 野崎 久義(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 准教授)

エクスカバータという語の注に

エクスカバータ:
 通常、2、4、ないしそれ以上の鞭毛を持ち、細胞口前方が微小管で裏打ちされているという独特の微細構造で特徴づけられる真核生物の主要な系統。系統分類上のエクスカバータには自由生活性や共生性、ミトコンドリアを持つものや持たないものまで幅広い単細胞生物が含まれている。ミトコンドリアを欠く寄生性のエクスカバータとしてギアルディア(ランブル鞭毛虫)やトリコモナス原虫がある。

こうでした。進化上で半端な位置に存在するのです。
半端と言っちゃ悪いかな、ちゃんと生きているんだから。
真核生物なのにミトコンドリアがない。
ミトコンドリアの起源を論ずるときによく出てくる話です。

★というわけで。
ま、いいんですけどね。どちらも間違いではない。
敢えて、正しくはGiardiaです。

★去年、似たような経験をしました。
散歩中に「ディジタリス」という花を教えていただいた。
Digitalisです。
狐の手袋という和名の花。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-b149.html
2012年4月23日 (月)「ディジタリス」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-3703.html
2012年5月29日 (火)「ディジタリス:2」

実はこの「ディジタリス」って「ジギタリス」のことだったんですねぇ。

ジギタリス【Digitalis ラテン】
ジギタリス属の多年草。南ヨーロッパ原産の薬用・観賞用植物。高さ約1メートル、全体に短毛がある。下部の葉柄は長く、上部のものは無柄。夏、淡紫紅色の鐘形花を花穂の一側面に並べて開く。葉を陰干しにして強心剤とするが劇毒。別名、狐の手袋。また、広義にはゴマノハグサ科ジギタリス属植物(その学名)。[広辞苑第五版]

ジギタリスは広辞苑にも載るくらい古くからの言葉です。
でもなぁ。Digitalisをジギタリスと読むことになると
現在、デジタル(ディジタル)といっている言葉がみんなジギタルになっちゃうぞ。

ジギタル・カメラ
ジギタル・計算機
ジギタル・信号
ジギタル・通信
ジギタル・時計

ねぇ。
なんだか、こう、居心地悪いなぁ。
ジアルジアねぇ。

ウメ

0219_1ume2 2013.2.19
蒲田よりのところ。
幅広い一方通行路の植え込みのウメ。
ピンクです。
0219_1ume1
佳い風情です。
香り立つ、というほどにはまだ咲いていませんでしたが、近隣の住民の方々はきっと存分に楽しまれるのでしょう。いいですね。

寒かった

0217_1koori 2013.2.17
チャコちゃんがとまどってるわ、と妻が言う。
なにさ?
池の水を飲もうとしたんだけど、飲めないのよ。

確かにね、凍ってしまったんだ。バリバリだ。
テラスの上の水槽の水は凍っていませんので、そっちで水を飲んでいました。
猫にとって、水が飲めるはずの池に口を近づけたら、なんだか硬くって、水が飲めない、というのは妙な気分でしたでしょう。毎日のことじゃないしね。

0217_1simo1
霜柱も立っていました。
みんなで地面を持ち上げています。
0217_1simo2
久しぶりに、ザックザックという感じで、霜柱が踏めました。
子らが小さい頃は毎日のように霜柱が立っていて、朝、飛び出していって踏んで遊んでいましたっけね。

寒い日曜の朝でした。

ツバキ

0216_7tubaki2 2013.2.16
日当たりのよい角、なのですが。
この状態で時間がかかってしまう。
去年ほどではないけれど、どうも我が家のツバキは、こういう「習性」だなぁ。
0216_7tubaki1
こういう風に落花の跡が残ったり。
でも、もうしばらくすると、かなり赤い壁 風になるはずです。
毎年いっぱい花をつける元気な木です。
ありがとう。

線路際のスイセン

0216_6senrosuisen 2013.2.16
直立していたつぼみが首を曲げ始めました。
開花が近づいたということです。
上向きのまま咲くのは何か不都合なのかなぁ。この花にとっては。
花それぞれですから、理由など分かりませんが、特徴ではあります。
もうすぐだね、待ってるよ。

工事用の車両かな?

0215_2sharyo1 2013.2.15
ハクセキレイを見た場所を離れて、くるっと回って踏切を渡って家路につきます。
ここの踏切では、たいてい、右からと左からがほぼ同時に来るので「開かずの踏切だ」と笑っているのですが、おかげで多少時間が長い。
駅近くの引き込み線に見慣れぬ車両。
これは検測車・いわゆるドクターイエローではありません。黄色くないもんな。
0215_2sharyo2
保線用の車両でしょうか。
マニアが覗きこまないように、かな?カーテンがしてありますね。
沿線に住んでいますと、短い路線なのですが、すごく頻繁に保線作業をしています。
電車を安全に運行するというのは大変なことです。よくわかります。

ハクセキレイ

0215_1hakusekirei1 2013.2.15
下丸子駅の近くで。
去年もこの場所で見ましたっけ。
0215_1hakusekirei2
車の中からガラス越しの撮影で、鮮明さにかけます。
元気に歩き回っていますので、なかなか捉えきれませんでした。
鳥の写真が上手な方はどうやって撮るのかな。
私が庭に来る鳥さんを歓迎していないせいか、鳥さんもいい被写体になってくれません。
しょうがないかなぁ。

八重咲きスイセン

0214_5suisen1 2013.2.14
スイセンがたくさん咲いてくれてうれしい。
で、塊としてカウントして左から二つ目。
0214_5suisen2
あれ?なんだか他のと姿が違う。
八重咲き?
0214_5suisen3
八重咲きなのでしょうけれど・・・。
ウメとかサクラの八重とも感じが違いますね。
複数の花が重なって咲いているような・・・
黄色い副花冠の中にまた白い花があるような。

今までこういう咲き方をした記憶がなくって。
以前からあった八重咲きの球根が今年は大きくなって咲くことができるようになったのか?
一重咲きのスイセンが、今年、何らかの遺伝子の活動の違いを生じて八重咲きになったのか?
よくわかりません。

★検索してみたら
http://www48.tok2.com/home/bulb/Narcissus/Narcissus-Division-4.htm

八重咲き水仙(Double daffodils Division-4)
多弁化になった八重咲き品種で、大変豪華な花容です。
副花冠や蕊が弁化した部分の花色を、記号で識別します。
八重花自体は非常に古くから存在し、野生種にも八重個体があります。園芸種の起源は芽条変異と云われています。

http://www.weblio.jp/content/%E5%85%AB%E9%87%8D%E5%92%B2%E3%81%8D%E6%B0%B4%E4%BB%99

●園芸品種で、高さは30~45センチになります。イギリス王立園芸協会(Royal Horticultural Society)の分類では、1個の花茎に1花以上が咲くこと、花披片と副花冠のいずれかが、あるいは両者が八重咲きになる品種をいいます。写真の品種は「タヒチ(cv. Tahiti)」。
●ユリ科スイセン属の多年草で、学名は Narcissus cv.。英名は Doudle daffodil。

園芸種としての八重咲きスイセンはちゃんとあるんですね。
八重咲きを植えたようには覚えていないのですが・・・

0216_8suisen 2.16
もう一回。黄色い副花冠の中にまた花があるようでしょ。
確かにね、ボリュームのある花で、豪華な雰囲気です。

2013年2月27日 (水)

とほほ

朝日新聞の読者投稿欄「声」から一部引用します。

[声]やめられない小鳥への餌やり(2/25)
 今年の冬は寒いが、庭の松の木につるした餌箱にはシジュウカラやヤマガラが30~40羽ほど訪れる。ペットボトルと鉢受け皿をつないでヒマワリの種が落ちるように付けてある。
 昨年は松に取り付けた巣箱から計21羽のシジュウカラが巣立った。ここ数年、毎年20羽ほど巣立っており、子育てで捕まえてくる虫の数も相当のものだ。家庭菜園の無農薬栽培の虫取りを手伝ってくれていることへの感謝の餌やりである。
 「○○家の食卓」が口コミで広がったらしく、いつしかヤマガラも交えてにぎやかに飛び交うようになった。・・・

ということですが。
我が家の場合は、虫さんが増えてくれた方が嬉しいわけでぇ。
鳥さんが庭に入り込むことを、歓迎できないわけです。
多摩川の河川敷も近いことだし、子育てはあっちでやってくださいな。
と。

「かかし家の食卓」が口コミで広がったらしく、あそこに行くと、いろんな食草があるぞ、と来てくれる。様々な虫たちが入れ替わり立ち替わり遊びに来てくれて、ブログにのっけてちょうだいな、と言いに来るのが楽しいわけですね。

人それぞれ。ではあります。

ホトケノザ

0214_4hotokenoza 2013.2.14
ほんのわずかに、ピンクっぽいのが見えてきたかな。
なかなか微妙なところです。
この状態までくることは珍しくないのですが、意外と開花まで行かないことも多い。
どうしてかな。
近年、我が家の周辺でホトケノザが多くなってきた感じがします。
私が意識するようになったからかもしれませんが。
何か植生の変化が起こっているのかなぁ。

チャコちゃん

0214_3chako1 2013.2.14
車で外出して帰宅すると、日溜まりにいたチャコちゃんが「おっ、あったかいのが帰って来た」とひょこひょこ弾むように走ってきます。
で、ボンネットに乗って暖をとる。
エンジンが冷えても、この場所は日当たりがいいし、適度に高いのでよそ者を警戒しなくていい。
昼の散歩に出たら、日向ぼっこしていたので、気づいてないよ、という顔をして私は通りすぎました。
0214_3chako2
ガレージの外からアングルを変えて、もう一枚。
さらにぐるっと一回りしてきたら、まだのんびりしていました。
門をカチャカチャやって開いたら
0214_3chako3
う~ん、と伸びをして。
でも、こっちを見るでもない。
このおじさんは危なくないから、無視。

人畜(虫)無害なかかしさんなのでした。

カンフリエ通り

0214_2camphor 2013.2.14
短い商店街です。
たまたま信号停止したので、1枚。ぶれてますがご勘弁を。

ご挨拶
春日橋くすの木通り商店街は環状七号線の春日橋の南側に位置し池上通りを挟んだ商店街です。
近くには大田文化の森、文化の森ホールがあります。
大田区役所の移転後、春日橋くすの木商店街、「カンフリエ通り」と改名いたしました。カンフリエはフランス語で(Camphrier)くすの木の意味です。大田区の木は楠、街路樹も楠、それにちなんで公募で決めた経緯もあります。
主な活動は会員の親睦、「大田文化の森」の行事のバックアップ、街路灯の維持活動です。
(以下略)

大田区の区の木がクスノキなので、街路樹にも確かにクスノキが多いですね。
アオスジアゲハをよく見かけるのは、そのせいもあるのかな。
カンフリエというと、「カンフル剤」という言葉を御存知の方もおられるでしょう。
強心剤として使われたことがありましたが、今は使っていないでしょう。
比喩的に「普通の手段ではどうにもならなくなった物事を回復させる非常手段」という意味ではまだ使われるかな。
皮肉屋のかかしとしましては、この商店街を通ると頭がすっきりして事故が減りそうだなぁ、とか。{失礼しました、ゴメンナサイ}

★もちろん、樟脳は防虫剤にも使いますね。防虫剤入りの葉を食うアオスジアゲハの幼虫の消化力はどういうものなのでしょうね。
樟脳舟をやりたかったら、和装品の店へ行って下さい。天然防虫剤として売っていると思います。
古いところで、プラスチックの元祖のようなセルロイドの可塑剤としても使われましたっけね。
今セルロイドそのものが見かけなくなりましたので、知らない方も多いでしょう。
卓球の球がまだセルロイドかもしれません。
燃えやすくて危険なため使われなくなりました。

よくわかりません

0213_8cap 2013.2.13
食品の瓶のフタです。
かわいかったので。
どこかの自治体のゆるキャラでもなさそうだし。
カサザウルスとか。いわないか。

ホタルブクロ

0213_6hotarubukuro 2013.2.13
ホタルブクロの葉です。
トランプのスペードの「柄」を伸ばしたような、ミニ「スコップ」のような。
独特の葉なんですね。
花の中にハチなどよく潜り込みますが、我が家で結実を見たことがないように思うのですが・・・。気づかないでいるうちに自分で種蒔きしているのかなぁ。
多年草という形で、根で生き継いでいます。
キキョウの仲間ですが、イチゴやユキノシタのように、栄養生殖もしていると思われます。

よくわかりません

0213_3husyou1 2013.2.13
妻が多摩川の土手から連れてきた植物。
白い可愛い花が咲くはずだそうです。
0213_3husyou2
やけに、新芽が目立つのです。
0216_4humei1 2.16
大人の葉も一緒に写しておきました。
すごく特徴的な葉ですから、知っていらっしゃる方はすぐ分かるんじゃないか。
0216_4humei2
うまく咲いてくれますように。
我が家では基本的にほったらかしにされますから、自力で大きくなるんだよ。

ノゲシ

0213_2nogesi 2013.2.13
派手さはないけれど、淡々と咲き続けています。
テラスの下の一角を明るくしています。
黄色って目立ちますよね。
私はここにいます。
と、鮮明に主張しているようです。

2013年2月26日 (火)

方解石

★「偏光器の話」で方解石を利用した「ニコル・プリズム」のことにちょっと触れました。
で、私は個人的に方解石を持っていますので、お目にかけましょう。
0222_23houkaiseki1
3個持ってます。
石屋さんとか、アクセサリーショップとかで見かけると、あっ教材だ、と買ってしまうんですね。
「目が教材」「教師眼」などといって自分で笑っていましたが、何を見ても教材に見える。化学・物理の教師でしたから、身の回りのものがなんでも教材になってしまうのです。
さて、方解石ですが、上の写真の左二つが典型的な形です。長方形を斜めに押して変形させたような形です。
方解石は炭酸カルシウムの結晶です。炭酸カルシウムの結晶にはこのほかにアラレ石という結晶もあります。
鍾乳洞で析出したての炭酸カルシウムは、アラレ石タイプの微結晶で、粉っぽいですが、何千年もの時間をかけて方解石型の結晶に変化します。ですから、鍾乳石の断面を見ると、中心部は透明感があり、表層は粉っぽいですね。
0222_23houkaiseki2
大きい結晶を物差しの目盛りの上に置いてみました。
ずれますね。これが複屈折という出来事の目に見える形です。
0222_23houkaiseki3
こちらは、結晶全体の形は分からなくなっていますが、薄めに切り出して研磨したものですので、濁りが少ない。
0222_23houkaiseki4
理科年表の表紙に置いてみました。
読みづらいですね。
こんなにずれてしまうのです。
この結晶を持って、生徒の机間を巡回し、生徒のノートの自筆の文字をズレさせると、びっくりします。印刷された文字がずれるよりも、自分で書いた文字がずれると驚きが大きくなるようでした。
0222_23houkaiseki5
さあ、こうやってずれているところへ、カメラのレンズの前に偏光シートを入れますと・・・
0222_23houkaiseki6
こうなります。
片方の像がほぼ消えてしまいます。
偏光していたので、偏光シートを偏光面が直行するようにいれると透過できなくてこうなるのです。
というわけで、方解石を通った光は偏光しますので、この偏光した光だけを取り出すように二つの結晶を貼り合わせたのがニコル・プリズムなのです。

学生時代に「ブドウ糖の変旋光速度の測定」というような実験をやりましたが、あの時の偏光子、検光子はなんだったかな、ニコルだったか、偏光シートがあったかな?定かでなくなってしまいました。昔話になりましたことよ。

カエデ

0213_1kaede 2013.2.13
朝まで雨だったのです。
で、7時半近くに車を出そうとしたら、木にいっぱいの水滴。
思わず、フラッシュを強制発光にして一枚、パチリ。
もうちょっと輝いてキラキラした感じで写るかな、と期待したのですが、それほどでもなかったな。
カエデの木自体にはまだ芽の動きとかはありません。

ピラカンサ

0212_5pyracantha 2013.2.12
車でよく通りかかる場所なのです。
たまたま信号停止できたので、パチリ。
ガラスの反射が入っています。
これがまた、みごとに真っ赤。
黄色っぽい実のなるのもありますが、これは真っ赤な実で、それがこんなにいっぱい。
目の前が真っ赤です。
まったく、おみごとです。

桜桃

0212_2outou 2013.2.12
少しずつ膨らむつぼみ。
0213_4outou 2.13
0216_3outou1 2.16
0216_3outou2 2.16
わぁ、ですね。
外界の寒さと、内から膨らむ花のパワーと、拮抗しながら推移していく。
毎日、庭へ出ると先ず見るのがここ。
なかなか開花には至りませんが、わくわくしています。

タネツケバナ

0211_14tanetukebana1 2013.2.11
2階の部屋の雨戸を閉めようとしたら、目の前に小さな白い花。
ん?
これ、タネツケバナじゃない?
アブラナ科の花、棒状の独特の実。タネツケバナですよね。
0211_14tanetukebana2
よくよく見れば、アブラムシがもう来ていました。
よくまぁ見つけるものですね。
有翅タイプが「飛来」するのか?で、無翅タイプがここで増えたのかな?
すごい能力です。感嘆。
0211_14tanetukebana3
十字花冠、4長オシベ、まさしくアブラナ科の花です。
小さいのですが、目立ちます。
もう少ししたら、庭のあちこちで咲くと思いますが、先導役ですね。

肩をすぼめて

0211_12syako 2013.2.11
いやぁ、神業ですね。
車を入れるのも大変でしょうし、車から運転者が降りるのも大変だと思うなぁ。
感心してしまいました。

密蔵院にて:2

実はまだあるんです。
0211_11mitu5 2013.2.11
これは風車(かざぐるま)です。
0211_11mitu6
止まると、こうです。
配色は前の記事の「風・玉」と似てますね。
なにか新しい工夫をして地域に開いたお寺さんになろうということかな?

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-e2d1.html
↑この記事で、仏旗の配色について掲示板に解説があったと書きました。
↓その解説掲示の上に新たに貼り紙がありました。
0211_11mitu7
印刷されたもの、あるいはプリントアウトされたものですね。
この方が色との対応が分かりやすいということでしょうか。
「樺」という色がよく分からないのですが、こうやって見ると、風でクルクル回っている玉や車は、「国際仏旗」の回転バージョンなのかなぁ?とも思えます。

面白いものを見ました。

密蔵院にて:1

0211_11mitu1 2013.2.11
密蔵院のツバキの様子はどうかな?と境内へ上がってみると。
はぁ?
またなんか目新しいものが。
回っています。
0211_11mitu2
なんだろう?
0211_11mitu3
すき間があって、斜めに開いていて、風が吹くと回るのですね。
お寺が自ら考案して発注したものか、檀家あるいは、近隣の方でこういう工芸のできる方が寄進したのか。
0211_11mitu4
シャッタースピードを落として、回転を表現してみましたが。

う~む。目立つけど。なんだろう?

2013年2月25日 (月)

水の中のガラス

★2013年2月20日 (水)「反射率のグラフ」で、反射率の一般式を図中に書いておきました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-4295.html

その式では、空気中から光が水やガラスに入射するという話にしていましたので、屈折率をnと表記していました。
本当は、空気の真空に対する絶対屈折率をn1、水の真空に対する絶対屈折率をn2とすると、空気に対する水の相対屈折率は(n2/n1)とするべきなのです。ただ、nはほとんど1.0なので、省略していました。
屈折率nの媒質1からnの媒質2へ光が入射する場合の一般式は下の図中のようになります。
Hansyaritu
ここで、垂直入射を考えると、角度0でcosの項が1になって消えますので、nとnだけの式になります。(n2/n1)の形に整理した式を提示しました。

●以下の話で使う絶対屈折率は
水:1.33
普通のガラス:1.51
ベンゼン:1.50
ダイヤモンド2.42

★さて、本題。
◆水の中にガラス片がある場合
水→ガラスの相対屈折率=1.51/1.33=1.14
反射率=(0.14/2.14)^2=0.00428
反射率がものすごく小さいですね。
ということは、非常に見づらい、ということです。
空気中でのガラスなら、反射率は0.04くらいですので、反射光がさらに1/10に減ってしまうのですね。

水の中にガラス片が落ちていると、非常に見づらいので、危険です。けがをします。
プールや海で、遊んでいてガラスを割って落とすと、非常に危険だということが分かります。

高校3年生の選択授業ですと、多少危険な実験でもできます。
壊れたガラスごみを拾ってきて、これを、乳鉢に入れ、雑巾で蓋をして細かく粉砕させます。それを試験管にとれば、白い粉末、あるいは顆粒なのですが、水を入れると「アラ不思議!」非常に見づらくなります。生徒はびっくり面白がります。
無色透明な固体を粉末にすると空気中では「白く」なり、屈折率のほぼ同じ液体に入れると見えなくなってしまう。白の顔料は、結晶にすると無色透明なんだね、と。
ですから、二酸化チタンの結晶は宝石、粉末は優れた白色顔料なのです。
ダイヤモンドの粉末もきっと優れた白色顔料でしょう、けど、やってみたことはない。
宝くじにでもあたったら、粉にしてしまってもいいダイヤモンドを僕に買って下さい、などと生徒に言うと、先生!必ず買ってあげるよぉ、という生徒も必ずいますね、うれしいこっちゃ。

◆水とベンゼン
{今は授業でベンゼンを使うことはしない方がいいですが}
太い試験管に、水とベンゼンを入れてゴム栓をきつく締め、生徒の机間を持って回ります。
両方とも、無色透明な液体なのに、その境目が見えるのはなぜだ?
と問いかけます。
屈折率が違うんだ!と気づく生徒も出てきます。うれしいですね。

水とガラスの場合と数値的にはほとんど同じ。垂直入射の反射率は0.004くらいですが、試験管内で液面を横から眺める条件だと、結構境界面が見えるんですね。
かなり面白いデモンストレーション実験になります。

さらに。
ゴム栓に穴をあけて、ガラス棒を通して、長さは太い試験管の底にほぼ届くくらいにしておきます。
で、ベンゼンと水の入った試験管に、ガラス棒付きのゴム栓をして、また生徒の机間を回ります。
これがおもしろい。
上の層がベンゼン。下の層が水。それを貫くガラス棒。
ベンゼンとガラス棒ではそれぞれの絶対屈折率がほぼ同じ。ということは相対屈折率がほぼ1です。
ということは、垂直入射での反射率はほぼ0なのです。
それはどういう意味かというと。

上のベンゼン層内ではガラス棒は見えません。下の水層の部分でガラス棒が見えます。
変な気分です。

もともと透明な水・ベンゼン・ガラス棒なのですが、ベンゼン内のガラス棒は「透明人間」化して、見えなくなってしまうのです。
屈折率の差がないと見えなくなってしまう、というのは、結構、驚きですよ。不思議な経験です。

家庭でもある程度はできます。
サラダ油の屈折率は1.47~1.48だそうですので、1.51のガラスとかなり屈折率が近い。
ですから、似たような実験ができます。ガラス棒が無ければ、ガラスのビー玉とか何かガラスの飾り物でどうでしょう?
コップに入れたサラダ油にガラスを入れて見て下さい、非常に見づらいはずです。
垂直入射の反射率が0.0001程度のはずですから、これはかなり見えにくい。

最後。ダイヤモンドは別格
屈折率が2.42ありますので、水に対する相対屈折率で1.82、ベンゼンに対する相対屈折率で1.61。
空気中のガラス以上にくっきり見えるはずですね。


白梅

0211_10ume1 2013.2.11
坂を下ったところが、「滝」。
滝の前には、白梅の木が一本。
去年は期待しましたがわずかしか咲きませんでした。
今年はつぼみが多いです。
開きかけて、ちょっと中の見える花。
0211_10ume2
素敵な光景でしょ。
0211_10ume3_3
水車のところのウメの木より若い感じです。
これからウメとしての樹形ができてくるでしょう。

小さい子は、滝が好きでしてね。間欠的にポンプで流すのですが、大喜びです。
「沼部名所『間歇滝』」とわたくし的には呼んでおります。

ジンチョウゲ&サザンカ

0211_8jintyouge 2013.2.11
六郷用水跡の散策路を家の方へ向かいます。
水路に面した家の植え込みの赤いジンチョウゲ。
外側のつぼみがずいぶん膨らんで、開くのもそう遠くはないようエスね。
0211_9sazanka1
ジンチョウゲを過ぎたところの左手に強烈な急坂がありまして、私はとても登り切れません。
坂の下からちょっと上がったところが、「真っ赤」。
ん?サザンカ?ツバキ?
と、頑張って坂を「攀じ登って」みました{いくらなんでも大げさだなぁ}
0211_9sazanka2
サザンカでした。
それにしてもまぁ、すっごいですね。
これほど真っ赤になるとは。びっくりです。

さてね、上ったら下りなければならない。
実は私、坂を上るより下りる方が辛いんです。
カニ歩きで下りるしかないんです。右足を坂の上の方に、左足を坂の下の方に、という向きで、横に下りてくるんですね。
車いす用のスロープがこの頃多いくなって、それはそれでありがたいことなのですが、私は歩いている場合は、スロープより階段の方がましなんです。
踏み面の広い、蹴上げの低めの階段がいいな。それならのんびり上り下りできるんです。
上るより下りる方が辛い、ということも多いんですよ。

登山をする人を見ていると、上るのはいいけど、ちゃんと下りられるのか?どうやって下りるんだ?と心配になる私です。



ソメイヨシノ

0211_7someiyosino1 2013.2.11
水車のあるところは桜坂の下ですので、ここはソメイヨシノが植わっています。
桜坂のソメイヨシノは、私が見るところもう樹齢を重ねて勢いが落ちてきています。そろそろ次の世代の準備をしないといけないでしょう。
写真のソメイヨシノは、大田区が六郷用水跡の散策路を整備したときに植えた木です。
当時はひょろひょろの若木でしたが、今は堂々とした「成人」の木です。
サクラを見るなら、今は、桜坂より、六郷用水跡の方が迫力があるかもしれません。
0211_7someiyosino2
まだまだ硬い、ほぐれてくるのはもっと先ですね。

つぼみが膨らみ始めると、全体がなんとなくピンクがかってくるんですよ。

カメ&コイ

0211_5kame 2013.2.11
相変わらず不安定なバランスを楽しんでいるやつがいる。
脚を伸ばして。空を飛ぶ夢でも見ていますかね。日向ぼっこしながら。
0211_6koi1
水面に波が立ちます。
0211_6koi2
水面下のコイの顔が写っていますが、見えますか?
口、目、ヒレなどが見えます。
大きなコイです。おそらくかなり寿命は長いと思います。敵は少ないだろうし。
悠然と波を立てていました。

白梅

0211_4ume1 2013.2.11
駅前を抜けて、六郷用水の水車のところへ。
白梅が見事。
0211_4ume2
一眼レフをぶら下げていきましたので、比較的いい画像になったかと「爺が自賛」{フックブックローから引用}
0211_4ume3
佳い香りが漂います。
0211_4ume4
満開まではまだしばらくかかるでしょう。
右1/3くらいのところの背景に、水車をぼかして写し込んだのですが、判然としませんね。
もう少しくっきりさせた方がよかったな。
むずかしいなぁ。

河津桜

0211_3ekikawadu 2013.2.11
昼の散歩の足を少し伸ばして、駅前へ。
河津桜は花が咲くと同時に葉芽も展開を始めます。
私は週に一回くらいしかここを通らないので、毎日のように通っている妻に、咲いたら報告してほしいと頼んであります。
時は迫っていますね。

アジサイ

0211_2ajisai 2013.2.11
アジサイ「墨田の花火」の芽です。
クジラが口を開いたような、そんな想像をしました。小さいんですけど。
お日様をパクパク食べて、大きくなって下さい。

2013年2月22日 (金)

偏光器の話

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-4295.html
2013年2月20日 (水)「反射率のグラフ」
↑ここで、チラっとブリュースター角のことに触れました。

★どのグラフでもRpがゼロになる入射角があります。
この角度をブリュースター角といって、面白い活用ができるのですが、それはまた次に回しましょう。

私が説明するよりちゃんとした解説を読んでいただいた方がいい↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%A7%92
ブリュースター角

ブリュースター角(ブリュースターかく、Brewster's angle)、または偏光角(へんこうかく、polarization angle)は屈折率の異なる物質の界面においてp偏光の反射率が0となる入射角である。非偏光がブリュースター角で入射したとき、反射光は完全に偏光となる。発見者のディヴィッド・ブリュースターの名前からブリュースター角と呼ばれる。
・・・
θ=arctan(n/n

ここでは空気中からの入射しか考えませんから、n=1とすれば
   θ=arctan(n)
でいいです。
水の屈折率が1.33とすると  θ=53.1度
ガラスの屈折率を1.5とすると θ=56.3度

この角度で入射すると、反射光にはp偏光という偏光が全くなくなってしまうのです。
反射率のグラフのところで、曲線が下に凸である角度で0になっていますね。この角度です。

★これを利用して「偏光器」を作ることができます。
偏光の実験をするというと、以前は「ニコル・プリズム」をよく使ったものです。
方解石の複屈折という現象を使って、偏光プリズムが作られていました。。
http://kotobank.jp/word/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
ここに、簡略な解説があります。図が分かりやすい。

★どこにでもあるガラス板を使って、ブリュースター角を利用して偏光器を作った話を、私のHP「理科おじさんの部屋」に載せてあります。
↓ここです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/plarizr.htm
「偏光器を作ろう!」

ここに書いたのは、岩波のKAGAKU no GAKKOという本に載っていたものの再現です。

「KAGAKU no GAKKO Ⅲ  物質・熱・光」
1955年 5月10日 第1刷発行
1961年11月30日 第6刷発行
岩波書店

・「光と波2」という章で、三角の箱の底にガラス板を置き、56.3度で反射してくる光を見るように作っています。
この作り方をHPに載せてあります。

・また、顕微鏡のスライドグラスを56.3度に傾けて何枚も重ねると、透過光は偏光になるという偏光器の作り方も、HPでそれを再現しています。

興味がありましたら是非ご覧ください。
私の科学の基礎は岩波によるものです。小学校の頃、岩波科学映画を4チャンネルで、日曜の午後6時過ぎの、今ならゴールデン・タイムにやっていました。これをもう、真剣に見ました。これが私の素地になっています。その映画とオーバーラップする部分もあるKAGAKU no GAKKOも良書です。
思えば50年以上前の理科ガキが、今や理科おじさんから理科爺さんになりましたねぇ。
なんと一貫した人生だったろう!
おもしろかったなぁ。

おぼこ雛

0210_1nekohina 2013.2.10
妻の誕生日も近いし、雛祭りも近いし、と思いながら書店散歩をしていたら、本屋さんのそばの店で見つけました。
一応我が家には、段飾り、というのもあるのですけれど、何となく趣味に合わない。
作者たちがそれぞれいろいろ工夫を凝らした「内裏雛」一対、というのが好きです。
ほのぼのとあたたかいのがいい。

去年の雛祭りの前に朝日新聞のbeという特集版で、歌の「うれしいひなまつり」のことが掲載されました。「内裏」というのは一対なのに、間違って広まってしまっているので、そのことは私は何回か指摘したことがあるのです。

 

うたの旅人:捨てたいのに広まった 「うれしいひなまつり」(2012年3月2日)
 東京都台東区の浅草橋一帯には、ひな人形の店が並ぶ。その一つ「吉徳(よしとく)」は、江戸時代中期の1711(正徳元)年から300年以上も続く老舗です。
 同社の資料室長で日本人形玩具学会の代表委員である小林すみ江さん(81)を訪ねると開口一番、「この歌は困るんです。みなさん、歌の通りだと思い込まれていて」と苦笑されました。
 歌詞では「お内裏(だいり)さまとおひなさま」とあるが、正しくは男雛(おびな)と女雛(めびな)で、男女の人形一対を指して内裏雛(だいりびな)と言うのです。また、赤い顔は右大臣でなく左大臣の方なのでした。
 実は、こうした歌詞の間違いを最も気にしていたのが、作詞した当のサトウハチロー(1903~73)でした。
 岩手県北上市にあるサトウハチロー記念館の館長、佐藤四郎さん(74)はハチローの次男です。「父が自分の作品の中で一番嫌ったのが、この歌。我が家ではこの歌の話はタブーでした」と話してくれました。
 四郎さんが大学生のころ、テレビからこの歌が流れるたびにハチローが「おい、四郎、スイッチ切れよ」と言われました。「できることなら、この歌を捨ててしまいたい」とも。
 しかし、歌は残りました。しかも、ハチローの思惑とは裏腹に、皮肉にもハチローが作詞した中で最もよく歌われる歌の一つとして。

サトウハチローさんご自身が気にしていたということを知って、ほっとしました。
できれば、新バージョンかなにかで、
「おびなさまとめびなさま、ふたりならんですましがお♪」
とかに変えられればいいのにね。

線路際のスイセン

0209_7serosuisen1 2013.2.9
遅れていた線路際のスイセンから、つぼみ。
0209_7serosuisen2
二つですね。今年は少しお疲れかな。
いいんです、球根を太らせて、また来年に備えてください。
いつも後ろ姿しか見せてくれない場所なのですが、今のつぼみの位置関係だと横顔くらいは見せてくれそうな気もします。

ヤエムグラ

0209_6yaemugura 2013.2.9
ヤエムグラとホトケノザ(左下)が写っています。
この二つは葉の形で識別できるのですが、そのうち現れるはずのオオイヌノフグリは、花はわかるのですけれど、どんな葉だったか、とんと思い出せずにいます。
青い花が咲いてから出ないと分かりません。
春分まであと1カ月。その頃にはにぎやかになるだろうなぁ。楽しみです。

スイセン

0209_5suisen 2013.2.9
また少し凝ってみましたが、大した写真にはならないところが素人。
純白の花弁が後ろから照らされて輝いていました。
この一角が明るいです。

ジュウニヒトエ

0209_4juunihitoe1 2013.2.9
雪でつぶされて、元気を失っていたジュウニヒトエですが、ここにきて、活動が盛んになってきました。
0209_4juunihitoe2
色が濃いのでうまく写しにくいのですが、中から新しい芽が育ち始めたことは見えると思います。
いろんな植物の双葉や新芽と一緒になって伸び始めました。
人間的にいえば「保育園」といった状態かな。わいわい、です。

ボケ

0209_3boke 2013.2.9
毎日の楽しみの一つ。
最初から思うと、ずいぶん開きました。
あとどのくらい?
ま~だまだ。焦らないの。

2013年2月21日 (木)

隕石落下

★2月15日午前9時20分ごろ(日本時間12時20分ごろ)、ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク州付近に隕石が落下しました。
このことについて、理科おじさん(じいさん)としてはお話しできることもそれなりにあるのですけれど、思いついたことだけちょっぴり書いておきます。

★2月18日夜7時30分のNHK「クローズアップ現代」を見ていましたら、理解に混乱がありましたね。
「衝撃波」という言葉の意味をクリアに理解しておられませんでした。
隕石が爆発しましたので、その爆発の「衝撃」によるのか、とか、地面に激突した「衝撃」によるのか、という感じで混乱しておられたようです。
空気中を音速をこえて運動する物体が必ずつくりだす「衝撃波」というものについてあまり知られていないんだな、と感じました。

私が子どもの頃、超音速ジェット機が低空を飛んで家のガラスが割れた、という事故もありました。
超音速ジェット旅客機コンコルドにも同じ問題がありました。
そんなこんなで、超音速と衝撃波について、私などはある意味で「常識的に」知っていた世代です。

私のHPでも少し解説しています。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/117th/sci_117.htm
理科おじさんの部屋:第117回
波の話や実験をした時の記事です。その中の終わり近くから引用します。
<>

●お話2:ドップラー効果
・・・
Syougekiha
自分が出した波を、自分で追い越してしまいますので、図のような状態になります。この円(球)の外側をつなぐ線(円錐面)を考えましょう。(包絡線、包絡面といいます)。
 この面にすべての波の「密な部分」が並んでいますね。ですから、この面上で強烈な圧縮が起こり、そのすぐ後ろで激しい膨張が起こります。
 この面を「衝撃波」というのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%A0
ソニックブーム (Sonic Boom) とは、飛行機が音速を越えて飛行する際に、機首および翼後縁付近で発生した衝撃波のエネルギーが地上に伝播し、断続的な音波として観測される現象のことを指す。その大きなエネルギーを持つ音波は、しばしば地上に窓ガラスが割れるなどの被害を与える場合がある。

 ここに書かれている「窓ガラスが割れる」という話をU君にするために、上の図では(拙い)「家と窓」の絵が描き込んであるのです。
・・・

さて、この円錐の頂角が問題でして。
Shockwava
ある時点でOにいた物体が、1秒後にAに到達したとします。
この物体がOで発した音は、1秒後には半径OBの球面に広がっています。
音速をこえていますので、OA>OBで円錐になります。
図に書き込んであるように、sinθ=OB/OA ですね。
つまり、物体の移動速度が大きいほど、OAが大きくなり、θは小さくなり、円錐が尖るわけです。

朝日新聞の2月17日の記事では「音速の約50倍に相当する秒速約18キロで大気圏に突入したという」とありました。

OB=1とすれば、OA=50・OB だったのですね。すると
sinθ=1/50=0.02
ですから
θ=arcsin(0.02)≒ 1.15度
です。
自分で計算していて、えっホントかよ、と思いました。
V字に開いた角度にしても2.3度しかないです。
{アナログ時計の文字盤の1分の目盛りの角度が6度です。}
これでは円錐とはいいにくいですね。

隕石が爆発して、個数が増え、個々の隕石は質量が小さくなって減速していった。
その過程で、超音速物体として後ろに引いていた衝撃波の円錐がだんだん開いていって地表に到達し、その時に、いろいろ激しい出来事が起こった、ということでしょうね。

NHKの番組では衝撃波のイメージとして
Photo33112_2
こんな感じのものを使っていましたが、これでは音速の2倍にもなっていませんね。もう少し鋭く描いてほしかったな。
05_2
飛ぶ弾丸の後ろの空気の密度差をシュリーレン法で撮ったこんな写真も使っていましたが、これでマッハ2、3、4くらいでしょうか。

いや、音速の50倍というのはすごいものだ、と計算してみて実感しました。

★NHKの番組では、隕石の速度について、NASAの発表として
「それによりますと、小惑星が時速6万4000キロという猛烈な速度で大気圏に突入して爆発し、その一部が地上に落下したとみられるということです」
こう報じました。

なんだかなぁ、というのが私の感覚。
宇宙的な話をするのに、km/hですかぁ。
そりゃないでしょう。
m/sもしくはkm/sでやって下さい。

6万4000km/hというのは、「3600秒で6,4000km」ですから「17.8km/s」となります。朝日の記事の「秒速約18キロ」というのと同じですね。
{ついでに文句爺さんとしては「キロ」というのはやめてほしい。k(キロ)は「1000倍」という意味でしかなくって、単位にくっついて初めて意味を持つのです。mにくっついてkmは1000m。gにくっついてkg=1000g。リットル(L)にくっついてkL=1000L。とね。キロとだけ書かれても、文脈からそれがkgなのかkmなのかは分かりますけれどね、やはりおかしな表記であることには間違いないですよ。}

★宇宙的な速度
人工衛星の速度の下限=7.9km/s(2,8400km/h)
人工惑星の速度の下限=11.2km/s(4,0270km/h)
赤道における地球の自転速度=0.465km/s(1670km/h)
地球の公転速度=30km/s(10,8000km/h)
銀河中心を回る太陽系の回転速度=240km/s

今回の隕石の突入速度=18km/s
「はやぶさ」の地球帰還時の突入速度=12km/s

こういうふうにして眺めて見ますと、隕石は小さいけれど太陽の周りを回る衛星です。その速さは11km/sというスケール。
それが30km/sで飛んでいる地球に飛び込んで切るのですから、双方の速度の和や差程度のスケールになるわけです。人工衛星的なスケールではない。

「はやぶさ」は人工衛星が落下してくるのとは違って、今回の隕石のように、小惑星が落下してくるのと同じ程度のスケールの速度で帰還してきたということがよくわかりますね。

アメリカのNASAが「はやぶさ」の帰還に非常に注目していたというのは、人工衛星レベルを超えた惑星レベルの物体が人間のコントロール下に落下してきて、それを初めから終わりまで詳細に観測できる、ということがあったからでもあるのです。隕石の観測ではなかなかそうはいきませんからね。
「はやぶさ」の帰還をテレビで見た方も多いかと思います。輝いて、爆発しましたね。あの時だって、衝撃波を後ろに引いていたのです。万一、大気圏突入のコントロールを失って、人間の住む地域の上空低くを飛べば、ある程度の被害は起こりえたはずです。広大な無人の砂漠が着地点として選ばれたのはそういう意味があるのです。

★「銀河中心を回る太陽系の回転速度」というのもすごいでしょ。
1秒で240kmです。この速さで、太陽系が一周するのに約2億年かかるのです。太陽系誕生以来、20~25周したと考えられています。
宇宙や、それを研究する天文学の「スケール感」を感じ取って下さい。

★去年、こんなニュースがありました。最後にご紹介します。

サイエンスポータル編集ニュース
【 2012年10月12日 “天の川銀河”は20%重かった 】
 国立天文台の本間希樹准教授や鹿児島大学、韓国天文宇宙科学研究院、独マックスプランク電波天文研究所などの研究チームは、地球や太陽系が含まれる「天の川銀河」の基本尺度を、巨大な電波望遠鏡を使った三角測量によって正確に決定した。その結果、天の川銀河の回転速度は従来値よりも速く、銀河全体の質量もこれまでの推定値よりも20%ほど大きいことが分かった。
 天の川銀河の精密測量は、岩手県奥州市と鹿児島県薩摩川内市、東京都小笠原村、沖縄県石垣市の4カ所に設置された直径20メートルの電波望遠鏡を結んだ巨大観測システム(VERA;VLBI Exploration of Radio Astrometry)で行った。これらの4つの電波望遠鏡で同時に観測することにより、直径約2,300キロメートルの日本列島サイズの望遠鏡と同じ性能を持つ。その位置測定精度は10マイクロ秒角(3億6,000万分の1度)と、月面上に置かれた1円玉を地球から見分けられるほどの世界最高の観測精度だという。
 研究チームは、天の川銀河にある52個の天体の動きを精密に調べ、解析した。その結果、天の川銀河の基本尺度である太陽系から銀河中心までの距離は2万6,100±1,600光年銀河中心を回る太陽系の回転速度は秒速240±14キロメートルとの数値が得られ、その距離と速度から、太陽系は天の川銀河内を約2億年で1周していることが分かった。
 太陽系における銀河回転速度は1985年以来、秒速220キロメートルが国際天文連合による推奨値とされているが、今回の測量では、それよりも10%ほど早かった。太陽系と銀河中心までの距離は、推奨値とは誤差の範囲内で、ほぼ一致した。
 さらに、銀河の回転速度は銀河の重力と釣り合っていることから、銀河全体の質量を計算することができる。それによると、天の川銀河の質量はこれまでの推定値よりも約20%増加することが分かった。質量のほとんどは、天の川銀河に存在する正体不明の「暗黒物質(ダークマター)」によるもので、暗黒物質の量がこれまで考えられていた以上に大量であることを意味するという。

ウメ

0209_2ume1 2013.2.9
何だか絵みたいでしょ。
後ろは東光院というお寺の塀なのです。
樹形がわかりやすい、いかにもウメ。
0209_2ume2
咲き進んでいます。
0209_2ume3
ほら、こんなにいっぱい。ほんのりといい香り。
0209_2ume4
ちょうど今、ぽっと、咲き始めたつぼみ。
こういうの、好きです。

★別件
広辞苑第五版から
たん‐ばい【探梅】(早咲きの)梅の花を探して見あるくこと。<季語:冬>
かん‐ばい【観梅】梅花を観賞すること。梅見ウメミ。<季語:春>

朝日新聞から

探梅から観梅の季節(天声人語 2/18)
 いまの季節、「探梅にでかける」と書いたら、俳句好きの方からお叱りをいただくはめになる。さきがけの一輪二輪を、まだ風も冷たい野山に求める探梅は冬の季語だからだ。立春をすぎれば、色香を楽しむ観梅に季語は変わる。日本人の季節感は、実にこまやかだ。
 今年の冬は寒い。毎年みごとな近所の寺の紅梅は、ようやく一つ二つ開き始めたばかりだ。駅への道にあるお宅は白梅がちらほら。東京の感覚では、いまが探梅から観梅への、ちょうど移行期らしい。
 ・・・
 満開もみごとだが、「一輪ほどのあたたかさ」こそ梅の梅らしさだろう。寒さに向かって開く紅白は、どこか人を励ますところがある。まだ寒々と硬い大地から、春の足音が聞こえてくる。

いいじゃないですかねぇ。立春過ぎたからってウメを探しちゃいけませんか?
こういうことにうるさいことを以て、季節感がこまやかだ、とは言わせたくないですね。
レッテル貼って自然を眺めていたのでは俳句は「衰退」するだけじゃないか、と私は思っています。
俳句が自然の懐の奥深くを「観」ずるのであるならば、レッテルなんか引き剥がして、その向こうにある自然の素の姿に素直に直入していったらいかがですか。

じき‐にゅう【直入】ヂキニフ
〔仏〕方便のまわり道によらないで、直ちに仏果に入ること。[広辞苑第五版]

ペダントリーを振り回す人、キライ。
今年のセンター試験に出た小林秀雄も衒学者というべきでしょうね。
俳人もペダンチズムに陥らないようにね。

ヤブミョウガ

0208_3yabumyouga 2013.2.8
今回もまた花を見逃がしてしまった。
青い実がなってから、気づくのです。
自分じゃないので、あんまりかき分けて覗きこむわけにも行きませんしね。
分かりやすく咲いてくれると嬉しいんですけどねぇ。なかなか。むずかしいです。

スノードロップ

0207_3snowdrop 2013.2.7
気がついたらスノードロップの葉がずいぶん伸びていました。
お隣の家でも。
でもつぼみはまだです。
場所で分かるんです、これがスノードロップだと。
知らない場所で、こういう葉だけ見ても、おそらく判別できません。
私の知識はその程度のものです。

サクラ

0207_2outou 2013.2.5
我が家の桜桃。この状態からなかなか先へ進みません。

0207_6kawadu
ご近所の河津桜。
もうちょい、ですね。

1月末から暖かくなったので前進したのですが、2月中旬からまた寒くなった。
こういうのが文字通りの「一進一退」ですね。
冬と押し合いへしあいできるくらいに「春パワーが増した」とも言えるのです。
とはいえ、寒いよなあ

ゼニアオイ

0205_5zeniaoi 2013.2.5
白っぽい色の花弁の花が、やっと少し開いたところ。
背景の右下に写っているのが通常の花です。
完全には開き切れない、ちょっと悲しい花です。

カイガラムシ

0205_4kaigaramusi1 2013.2.5
ボウガシの葉についていたのですが、カイガラムシ、としか私には言いようがない。
0205_4kaigaramusi2
引き剥がしてみました。
脚があるのかないのか、まるっきり分かりません。
右下と左上の色の微妙に違ったところがくっついていたところです。

ひたすらくっついて樹液を吸うことのみに適応してしまったのでしょう。
引き剥がされたカイガラムシは基本的に死にます。歩けませんから。

でも、幼虫時代には歩けたはず。オスもメスを求めて多分歩けるのではないか。
メスはもう、歩かず、樹液を吸って、交尾して産卵するだけなのでしょうね。

カメムシ目なんですよ、分類的には。
カメムシ目>ヨコバイ亜目>カイガラムシ上科>・・・

ミノムシのメスの一生を知った時もなんだか複雑な気分になりましたが、カイガラムシの一生というのも、ちょっと想像を絶しますね。

2013年2月20日 (水)

反射率のグラフ

★↓ここで、垂直入射の場合の反射率を計算する式を使いました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-faf9.html
2013年2月18日 (月) 鏡の話:13 「水鏡」

r=((n-1)/(n+1))^2

これですね。
実はこの式、入射角θを使った一般的な式の、θ=0の場合の特殊な式なんです。
Reflection
↑ここに大方書き込んでおきましたのでお読みください。
cos(θ)はθ=0のとき0(ゼロ)ですから、式が単純化されるわけです。

このRpとRsをグラフ化しましたのでご覧ください。。
Water
↑水の場合(n=1.33)

Glass
↑ガラス(n=1.5)

Diamond
↑ダイヤモンド(n=2.42)

★これは実は以前にもやったことがあります。詳しくはここをお読みください。
HPでは、小さなグラフしか載せていませんが、今回はグラフシートに移動させて、大きく描いてみました。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/hansya.htm
反射率のグラフを描く
ここから少し引用します。

グラフを見るうえで注意すべきなのは、入射角の定義です。入射角「0度」というのは「反射面を真上から見ている」ということであり、入射角「90度」というのは、「反射面にほぼ平行に見ている」ということです。

 水鏡の場合で言うと、入射角「0度」では、水面を真下に見ているわけで、反射率は0.02(2%)しかないので、自分の顔を水鏡で見るのは容易ではないことが分かります。

 水の場合は0.02、ガラスの場合で0.04、ダイアモンドの場合で0.17となる。屈折率が大きいと垂直の反射率も大きくなります。

 以前、国立科学博物館で「ダイアモンド展」が開催されたとき、ダイアモンド薄膜とガラス板が並べて展示してありましたが、ガラス板が透けて向こう側が見えているときに、ダイアモンド薄膜は反射して向こう側は見えませんでした。ダイアモンドの屈折率の大きさが実感できました。

★どのグラフでもRpがゼロになる入射角があります。
この角度をブリュースター角といって、面白い活用ができるのですが、それはまた次に回しましょう。

密度1.0

0205_2cement 2013.2.5
個々のセメント粒は水にまけば沈んでいってしまうはずですが、粒の間の空間のせいで、みごとに密度が1.0になっています。
おもしろいものですね。

密度というと、普通「g/cm^3」で考えると思うのですが、
SIの基本単位は、kg と m ですから密度も
「kg/m^3」
が基本です。
ですから、上の写真の値で計算すると
1000kg/m^3
になりますね。
基本ではありますが、さすがに数値がピンときません。
ですから、理科年表などを見ますと「密度」のところには
単位:10^3kg・m^(-3) =g・cm^(-3)
となっていて、昔からの数値がそのまま使えるようにしてあります。
別の言い方をすると、「トン/立方m」にすると、数値が「g/cm^3」と同じになりますね。
12.6立方mが12.6t なのです。

ウメ

0205_1koubai 2013.2.5
家から少し蒲田方向へ車を走らせたところです。
ここのウメはまだつぼみだけ。日当たりはいいのですけれどね。

去年は梅の里へも行きましたっけ。
もう少し暖かくなったら動く気になるのですが。
ちょっと寒くて縮こまって固まったままのかかしです。
もうしばらくがまんしましょう。

カクレガニ

0204_9kakuregani1 2013.2.4
アサリを食べていたらカクレガニちゃんが出てきました。
スケールの最小目盛りは1mmですから、甲羅の幅が約1cmくらいですね。
かわいい。
0204_9kakuregani2
ちゃんとハサミもあります。
0204_9kakuregani3
ポチンとした色の濃い点が眼だとおもいます。
自分が入る貝を探すのに、どんな感覚を使うのかよく分かりませんが、眼も使うのではないでしょうか。貝殻の間におさまってしまえばもうほとんど視覚を使う必要はないのでしょうね。
あとは生殖の時にどうするかですが、よく知りません。
0204_9kakuregani4
口器あたりを見たいと思ったのですが、判然としませんでした。
このカニを食べたわけじゃありませんが、このカニのダシがでた料理はおいしかったです。

★参考
http://www.econixe.co.jp/?p=103
生き物シリーズ Vol.178 「カクレガニのような生き物は・・・」

↑ここに載っている写真とよく似ています。
その写真のカニは「カクレガニ科シロピンノ属カギツメピンノ」だそうです。

わたしのHPでも扱ったことがありまして
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_13.htm
↑ここです。

ジンチョウゲ・白

0204_7jintyouge 2013.2.4
緩んできたかしら、という感じ。
外側からわずかな変化が起こってきています。
焦らないでね、ということですので、じっくり待ちましょう。

ノゲシ

0204_3nogesi 2013.2.4
たまたま、季節を間違えて咲いてしまったというのではなさそうですね。
断固として、今、咲くんだ、と言っております。
つぼみもいっぱいあって、次々と咲きます。
すごい。

桜たち

現況報告です。
0204_2outou 2013.2.4
↑桜桃・暖地
0204_5naden
↑八重桜・南殿
南殿の方がまだつぼみが堅いですね。

「只今、準備中」

「朝日のあたる家」開所

「「朝日のあたる家」開所」という記事がありました。(2013年2月18日)
「みんなが集える場所ができたことは市民の喜びです」
ということなのですが、昔、「朝日のあたる家」という歌を聞いた世代としては少し戸惑いを覚えました。
アニマルズのバージョンで私は聞きました。1964年でしょうか。16歳ころ。

ウィキペディアから引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%9F%E3%82%8B%E5%AE%B6

「朝日のあたる家」(The House of the Rising Sun)は、アメリカ合衆国のトラディショナルなフォーク・ソング。Rising Sun Bluesと呼ばれることもある。娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌で、暗い情念に満ちた旋律によって注目された。"The House of the Rising Sun" とは、19世紀に実在した娼館、または刑務所のことを指すという説があるが、確証はない。「朝日楼」とも表記する。

こんな背景の歌としてこの曲を知りました。
今、冒頭のような記事が出ると、なんとなくなぁ、なのです。
複雑な気分だな。

2013年2月19日 (火)

今、東京は雪です

0219yuki 2013.2.19
午前11時46分撮影。
朝はみぞれ模様でしたが、いつの間にか雪になっていました。
寒いです。
アメダスによると、羽田で今2.6℃です。
朝より下がったようですね。
だるまさんになっています。

仏旗

0202_14bukki 2013.2.2
正月だけなのかと思ったら、ずっと掲げるようですね。
「はたがはたはたとはためいて」いましたので、影を撮ってきました。

子どもの頃の言葉遊びですね。

・最初の「はた」はもちろん「旗」
・「はたはたと」というのは「旗が風にひるがえる音」だそうです。
 なんだか、音ではなく、風にひるがえる「姿」のように思っていました。
・はた‐め・く:(ハタは擬音語)
①鳴りひびく。鳴動する。はたたく。〈新撰字鏡1〉
②ばたばたと動く。火がぱたぱたとはぜる。今昔物語集14「舌は炎のやうに―・き合ひたり」。「風で旗が―・く」

こうしてみると、「旗がはためく」といえば、もうそこに音が入っているんですね。気づきませんでした。

サザンカとツバキ

0202_9sazanka1 2013.2.2
前にもお目にかけました。
きれいですから何度でも。
八重咲きで、オシベが少なめですね。
0202_9sazanka2
幻想的でしょ。
0202_9sazanka3
「赤の幻想」とでも名付けますか。

0202_12tubaki
これはツバキ。
分かりやすい花もあれば、区別のつかない花もあります。

私の好きなピンクの八重咲きツバキはまだつぼみでした。

白いツバキの実

0202_8tubakitane 2013.2.2
散歩の最後。密蔵院。
白い花が咲いているツバキに実がなっていました。前のシーズンの花が結実したものでしょう。
私の手の中に落っこちてもらって、ありがたく頂戴して帰りました。
妻に、これ白いツバキの実、といって渡したら、早速蒔いていました。
さて、花が咲くやらどうやら。
東光院の紅白源平咲きのツバキの実生。かなり大きくなってきたので、次のシーズンあたりどうだろうと、期待しているのですが・・・。
だんだん、こっちの寿命もエンディングに近づくしなぁ。
こうなったら、最後まで種蒔き夫婦を続けましょう。

水差し

0202_6neko 2013.2.2
カメラをぶら下げて歩いていたら、雑貨・小間物屋さんの店先にこんなものがありました。
思わずカシャ。
急須かなと思ったら水差しのようです。
音が聞こえたらしく、店の中から店主が顔を出して、店の中の猫グッズも撮ってください、と。
お言葉に甘えて、と。
0202_6neko2
ネコ洗濯ばさみなどもあります。
0202_6neko3
店主ご自身の作品らしい。

最近つくづく、私も「老人会話」ができるようになったなぁ、と思うんですよ。

いやいや、買い物もしないで写真を撮らせていただいてよろしんですか、いや申し訳ないですねぇ ありがとうございます

といって、カシャカシャ撮ってきました。

新しいことわざを作りました。

朝日新聞から

[しつもん!ドラえもん]1100 しょくぶつとことば編(2/17)
 似たり寄ったりで、特に優れたものがないことを、何の背比べと言うかな?
[こたえ]どんぐり
 どんぐりは形も大きさもあまり変わらないことからきた。最近は単に「似たもの同士」の意味で使うことが多いけど、本来は否定的な意味で使うよ。

団栗の背競セイクラべ:どれもこれも似たようなもので、大したものではないこと。[広辞苑第五版]

新しいことわざができましたので、御披露します。

「政治家の背競」
意味:どれもこれも似たようなもので、大したものではないこと。

におい

★広辞苑第五版のCD-ROMから、引用。
におい【匂】ニホヒ
③かおり。香気。狭衣物語3「かうばしき―」。「香水の―」
④(「臭」と書く) くさいかおり。臭気。「すえた―」

におい【臭】ニホヒ
 におい(匂)→④

かおり【薫・香】カヲリ
①よいにおい。香カ。源氏物語花散里「近き橘の―、なつかしうにほひて」。「香水の―」「―の高い花」

くさ・い【臭い】 形  くさ・し(ク)
①いやなにおいがする。源氏物語帚木「極熱ゴクネチの草薬を服して、いと―・きによりてなむ」。「靴下が―・い」

か・ぐ【嗅ぐ】 他五 
鼻でにおいを感ずる。においを弁別する。古今和歌集夏「五月まつ花橘の香を―・げば昔の人の袖の香ぞする」。「匂いを―・ぐ」

しゅう‐き【臭気】シウ
くさいにおい。不快なにおい。悪臭。くさみ。「―が鼻をつく」

こう‐き【香気】カウ
よいにおい。香り。「―がただよう」

きゅう‐かく【嗅覚】キウ
においの感覚。揮発性物質が嗅覚器の感覚細胞に化学的刺激を及ぼすことによって生ずる化学感覚。

ほう‐こう【芳香】ハウカウ
よいかおり。

あく‐しゅう【悪臭】 シウ
いやなにおい。不快なにおい。「―を放つ」

★基本的に「臭」は不快な感覚に使いますね。
ところが、このごろ「臭い」と書いて「におい」と読ませることが多くって。イヤなんです。

臭わないタクアン作れます:野菜茶業研究所など:辛みゼロの大根開発(1/9)
 白くて臭わないたくあんが作れる大根の新品種を、農業。食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所(津市)とお茶の水女子大が開発した。最近はたくあん独特の臭いが苦手という人も多く、こうしたニーズに応えようと研究を進めてきた。
 この品種は「だいこん中間母本農5号」。切ったり、おろしたりすると、時間がたつにつれて大根に含まれる辛み成分が分解されて独特のにおいを放つ物質になる。同研究所が辛み成分のほとんどない品種を育て、そのなかでも最も辛み成分が少ない大根の種を選んでそれを育て……と繰り返した結果、5世代目に含有量ゼロの品種ができた。
 大根が変色するのもこの辛み成分のせいだ。この品種は変色しないので、色むらを防ぐための着色料を使わずにすむ。長期間冷凍保存する業務用の大根おろしやさしみのつまなども白いまま保つことができるという。
 同研究所の研究員は「傷んでいなくても、臭いや色でたくあんを嫌う消費者が多い。今回の品種は白くて臭いがないたくあんや、フレッシュ感が損なわれない高品質の大根加工品をつくることができる」と話す。

「臭い」という言葉が3回くらい出てきますね。どれも「におい」と読ませるようです。
これではまるで、鼻で感じる感覚(嗅覚です。断じて臭覚じゃありません)のすべてが不快だ、ということになりそうじゃありませんか。
そりゃないよな。
家がくさい、靴がくさい、布団も枕もくさい、洗濯物すぐ干さないとくさい・・・
なんでもかんでも「くさい」といって、人工の香りばかりがよい香りのように宣伝するのはやめてほしい。脅迫広告はやめませんか?

私は、化粧品の強い「におい」が鼻をつくことを「不快臭」と感じる性質です。
ビルの空調になにか、香料を流すことが話題になったことがありますが、どんなに「よい香り」とされるものであっても、それを強引に選択の余地なく嗅がされることは非常に不快です。
二酸化炭素入浴剤も、すべて香料入りになったので使うことをやめました。無香性の商品があった頃は、結構好きで使っていたのですが。あの香料は「臭気」と呼べると思います。

感覚表現が薄っぺらくなってしまって、哀しいことですね。

ジンチョウゲ

0202_2jintyouge1 2013.2.2
少し散歩の脚を伸ばして、六郷用水・水車のところのウメを見に行きました。
ウメの方のご報告は済んでいます。
その手前のマンションの植え込み。
ジンチョウゲのつぼみも膨らんできましたね。
0202_2jintyouge2
ほら。
ジンチョウゲの香りがたつようになると、春ですよね。

サザンカも穏やかな芳香を漂わせます。
ジンチョウゲの香りは強い。

時々、目をつむって、香りの世界を感じて見ませんか。
最近は、「くさいくさい」と脅迫するような広告ばかりで不愉快。
生きると言うことは「においたつ」ことなのです。
よい香りもあれば、そうともいいにくい香りもあります。
でも、生きるということは、におうことだ、と捉え直してみれば、嗅覚の世界の豊かさが味わえますよ。人の生活のないところに生活臭はないんです、っ。

「逆さ富士」番外編

★1
葛飾北斎の描いた「逆さ富士」は変だ、と書きました。
実体と鏡像は鏡面を境にして、対称でなければなりません。
0218kagami1
二つ折の手鏡の立てた面に付箋を張り、その鏡像に重ねて水平の面にも付箋を張りました。
この位置関係が実体と鏡像の関係です。
0218kagami2
それを斜めから見てみました。
縦の面の付箋の実際の像は下で、先ほどの付箋の位置からは変わります。

先ほど貼った付箋は左。北斎の絵はこの関係になっているのです。
富士山の絵を湖面に貼り付けて、それを富士山と一緒に絵に描きこんだ、ということですね。しかも少し横にずれているのかな。

物理的には間違いですが、芸術家の創造力・想像力・表現としては問題はないのでしょう。
私は決して芸術家にはなれない、ということが明らかです。

★2
鏡像が実体に対してどう見えるのかは「観察者」の位置によるものです。
鏡面に鏡像が実体のように貼りついてしまって、それは誰がどこから見てもそこにある、というものではないわけですね。
ある意味で、鏡像は観察者に属する現象です。

よく似た「観察者に属する現象」として「虹」があります。
虹は、観察者を後ろから照らす「太陽と、観察者の頭を結ぶ線」の延長上に中心があります。
ですから、違う位置でみる観察者には違う虹が見えているのです。
恋人二人が並んで虹を見る。一つの虹を二人で共有するしあわせ、というように感じるのですが、実は、二人はそれぞれに自分の虹を見ているのであって、厳密には同じ虹ではありません。

私のHP「理科おじさんの部屋」から引用します。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
このページ、自分でいうのもなんですが、虹についてかなり詳しい説明をしています。よろしかったら全部お読みください。

<引用:始>
◆さて、虹はどこにできるのでしょう?
ホースを持って、あっちへ水まき、こっちへ水まき。どっちに虹が見える?
「太陽の反対側にできる!」
●そう、太陽を背に受けているときにできます。
 道路に映った自分の影を見てみます。自分の頭の影と実際の自分の頭を結ぶ線を後ろに延ばしていった方向に太陽がありますね。
 そうして、自分の頭の影と頭を結ぶその線を中心にして、取り囲むように虹ができているのですね。
 ・・・
◆水流を振ってごらん、水滴の流れが上や下、右や左へ動いたとき、虹も一緒に動くのかな?
 「虹は動かない。虹の続きが見えたり消えたりするけれど、虹そのものは動かない」
 ・・・
◆じゃあ、おじさんがホースを持ってじっと動かずにいるから、U君、おじさんの周りをまわりながら虹を見てごらん。
 「虹が動く。ついてくるみたい。」
 立ち止まって、頭だけ左右に動かしてごらん。
 「やっぱり、虹が動く」
●そうなんですね。水流は絶え間なく動き、変化するのですが、虹は動かずにそこにあります。つまり、個々の水滴が色を持っていて、移動していってもその色が変化しない、というようなものではなく、ある特定の位置に来た水滴はいつもある特定の同じ色を目に送ってくるということなのです。
●一方、虹を見る目が移動すると、その目と太陽を結ぶ線が移動して、その線を中心にして取り囲んでいる虹も一緒に動いてしまうのです。
虹は目の位置が決まると、その位置での虹が見える、目を別の位置に変えると、別の位置での虹が見えるのです。
 言い方を変えると、十人の人が一緒に虹を見たとき、「一つの虹を十人で見る」のではなく、「十人がそれぞれ自分の虹を見る」のです。
 何かの物、たとえば一頭の象を十人が一緒に見るとき、象は一頭です。決して、十頭の象がいるわけではありません。ところが、虹ではそうではないのです。
 ということは、虹というのは普通に私たちが見ている「物」ではないようですね。
 一人一人が別々に見る「現象」であって、個々の人に個々の虹が見えているのです。でも、言葉では「虹を見た」といって、同じ経験を共有したつもりになれるのです。
<引用:終>

小学生のU君と一緒にやった実験です。ホースから水を出して虹を作り、頭を左右に振ってみてください。虹が「ついてくる」のがわかります。かなり面白いですよ。

<引用:始>
☆オマケ:物体を左右両眼で見ると左右の目にうつる像は少しズレ(視差)を生じます。このズレを脳が処理して、このズレから立体感を生みだします。両眼視による立体視、ですね。これを利用して、左右の目に立体視用の情報を別々に送り込めば、脳内で立体感が生まれます。いろいろな立体視技術がありますね。今はそれには立ち入りません。
ここで問題にしたいのは、虹を両眼で見たときのことです。虹は物体ではありませんので、左右の目も、それぞれの虹を見ます。ですから、それぞれの目は、それぞれの目の前に虹を見ていますので、立体視を生む「視差」がありません。ということは、虹を見ても立体感(遠近感)はないのです。虹をつくる水滴、水流には立体感がありますが、そこに生まれる虹には立体感がないのです。こんなことも、虹を見たときの視覚経験の不思議さを生んでいるのかもしれません。
飛行中の飛行機の窓から、雲や虹を2回撮影し、雲や景色を立体視できる写真を撮ったとします。この2枚の写真を並べて立体視すると、雲や景色は立体的に見えるのですが虹はその位置が決められません。雲の立体写真集でそういう写真を見たことがあります。私の推測が当たっていたので、とてもうれしく思いました。
<引用:終>
こんなこともあるのですね。

★虹は実体であって、それを斜めに見ることができるのではないか、と考える方もいるかもなぁ、と検索していたら、「斜めから見た虹」の絵がありました。
縮小してモノクロームにして、再利用できないようにしてお目にかけます。
Nanameniji
虹という「実体」を斜めから見て、遠近法を使って、手前が太く遠くを細く描いていますね。
残念ながら虹はこういう風には見えないのです。
常に自分の真正面にしか見えません。

★まるっきりのオマケ
千円札の裏の逆さ富士を撮影して、パソコン上で縮小なしで見たら、偽造防止用のマイクロ文字というのかな、あれが見えました。
Microletters
「NIPPON GINKO」という文字が見えますね。
これは比較的有名かな。

0218senensatu
これでどうだ。
黒矢印で指したところに、カタカナで「ニホン」と書いてあるんですね。
実物のお札を、虫めがね片手に探して下さい。

2013年2月18日 (月)

鏡の話:13 「水鏡」

★「植物」のカテゴリーの方で、スイセンの話が続いていますが、ちょっとスイセンから思い出しまして。
↓朝日新聞からです。

[しつもん!ドラえもん]1094 しょくぶつとことば編(2/10)
 うぬぼれの強い人のことをナルシシストというけど、この言葉の語源と関係のある花は?
[こたえ]水仙
 ギリシャ神話に出てくる美青年ナルキッソス。水面に映った自分を愛してしまった彼は、頭を垂れて見つめ続ける姿そのまま水仙となってしまったんだ。

スイセンの花は下向き。
0205suisen 2013.2.5
直立していたつぼみが下を向き始めると、あぁ咲くな、と思うわけです。

ウィキペディア「ナルキッソス」から引用

・・・
ある日ナルキッソスが水面を見ると、中に美しい少年がいた。もちろんそれはナルキッソス本人だった。ナルキッソスはひと目で恋に落ちた。そしてそのまま水の中の美少年から離れることができなくなり、やせ細って死んだ。また、水面に写った自分に口付けをしようとしてそのまま落ちて水死したという話もある。ナルキッソスが死んだあとそこには水仙の花が咲いていた。

さて、かかしとしてはですね、ここでちょっと悩むのです。
水面に自分の顔が写る
まあね。それはそうだけど、どの程度はっきり写るのかな?

みず‐かがみ【水鏡】ミヅ :静かな水面に物の影がうつって見えること。また、水面に自分の姿などをうつして見ること。山家集「池の面に影をさやかにうつしても―見る女郎花かな」[広辞苑第五版]

この広辞苑CD-ROMには、水面に写る岸の景色、というような写真もついてます。

日本人としましては、千円札の裏側に印刷されているような「逆さ富士」はなじみが深い。
これは本栖湖の「逆さ富士」だそうですが。
Sakasahuji
悪用されないように、小さくしてモノクロームにしておきました。
若干、違和感を感じます。山体の模様とかがね。
湖が手前にあるので、山の途中から写っているというのはいいんですけど。
なんだか、居心地が悪い気がしますが・・・。

葛飾北斎の冨嶽三十六景にも「逆さ富士」があるのですが、これは「変!」
The_fuji_reflects_in_lake_kawaguchi
湖面に写った富士を、湖面に乗った実在物であるがごとくに、斜めから見ている。
実際にはそりゃ無理です。
水面をはさんで上下が対称になっていなくっちゃ。
Lake_motosu04
こんなふうに。

冨嶽三十六景では、「夏の富士」が湖面に映って「冬の富士」になってます。
芸術家の創作、ですからまぁ・・・といっても、かかしのような理科爺さんにはどうも頂けません。

不確かな記憶ですが、ペイネの絵で、湖面に浮かぶボートに乗った恋人二人が、湖面に写る自分たちを見ているという状況を、湖岸から見たような構図の絵があったように記憶します。それは、ちょっと、無理なんだけどなぁ。

さて、そんなこんなで、
水が鏡のように反射して景色が写る
と、普通思っている。

だから、水面を覗きこめば自分の顔が写ると思い込んでいませんか?

★物理的には。
自分の顔を水に映して見るためには、真上から見なければなりません。
光が水面に対して垂直に入射することになります。
垂直入射の場合の光の反射率は下のような式で計算できます。
反射率をr、屈折率をn、として

r=((n-1)/(n+1))^2

水の場合、n=1.33くらいですから、計算してみると
r=0.02
ですね。(rは0から1の範囲の数です。)
つまり入射光の2%しか返ってきません
暗い鏡ですねぇ。
顔面に強い光が当たっていて、背中側の背景は暗くて、水の中も暗い、というような、ちょっと難しい条件でないと、自分の顔を細部にわたって映し見ることはできないはずなのです。

試しに、今晩お風呂に入る時に浴槽の水面や洗面器の水面を真上から覗いてみてください。
美しい顔が映ると思いますよ(??)我ながらほれぼれするなぁ、とナルシシズムにどっぷり浸ってください、

★ナルキッソスが野外で「水面」を見たとして。
あるいは、ペイネの絵の恋人たちがボートから乗り出して真下の水面を見たとして。

背景は「空」ですね、ふつう。背景が明るくってこりゃだめだ。おそらく。
水面には明るい空が映っていて、自分の顔の部分が暗く抜けていて、その暗い中に水の中の様子、藻とか、湖底とかが見える、と言うことになりそうな気がするのですが・・・。

★というわけで
水鏡というイメージから何となく想像してしまうようには、自分の顔ははっきり見えないのではなかろうか
というのが私の疑問であるわけです。
ナルキッソスは、何にうっとりしてたのかな?

とにかく、一度、ご自分で確かめて見て下さい。お願いします。

★垂直入射の場合の反射率のグラフを作ってみました。
R_index グラフは横軸が屈折率、縦軸が反射率です。
屈折率として
水:1.33
水晶:1.54
普通のガラス:1.5
ダイヤモンド:2.42
金紅石(二酸化チタン、ルチル):2.62

こんな値で反射率を読み取ってみてください。
ダイヤやルチルは正面から見ても輝きますね。

ハエ

「虫さんがいないから、植物ばかり写している」なんて、失敬な、俺たちだっているんだゼィ。
0201_4hae 2013.2.1
これはおそらくサザンカの花に行ってきたハエですね。
花粉がついています。
0201_5hae
こっちは体にはなにもついていません。
ブロック塀で日向ぼっこ。
少しずつ気温が上がっています。単調に上がるわけではないですから、おっそろしく寒い日も来ますが、全体としては上がってきました。昼が長くなてきたし。
虫さんの季節が早く来ますように。

★時折、屋内でゴキブリが孵化したらしく、一齢の小さいのが走ってますけど、寒いのでかかしさんは優しい。大人になったら勝負してやらぁ。
そんなこと言ってたら、今朝「みんなの体操」をやっている最中に、大人のゴキちょが姿を現しまして、ちぇっ、と舌打ちしつつ、素手で捕まえて、トイペで包んでつぶしましたが、つい、ごめんな、なんて呟いたら、妻が笑ってました。

つなぐ

0201_2ityou1 2013.2.1
鉢植えのイチョウを見ていたら、芽の脇に枯葉が残っていました。
0201_2ityou2
拡大するとこうです。
枯れた葉のつけ根のところに、葉を落とすための切り離し面があるのですが、うまく離れなかったようです。
これから産声を上げようという芽と、去りゆく枯葉。
命のバトンタッチですね。
0201_3kaede1
その気分で眺めていたら、カエデでも同じことが起こっていました。
赤い芽の脇に、落ち残った枯葉がくっついています。
0201_3kaede2
これも拡大してみました。
もうすぐ芽がはじけますよ。
鮮烈なシーンですね。

桜桃

0201_1outou 2013.2.1
今年は桜桃が元気です。
もう、つぼみがこんなになってきました。
0202_1outou1 2.2
同じ部分。1日で変化するということはないですね。
0202_1outou2
でもほら、もう弾けそうだというのもあるんですよね。
わ~ぃ、なのです。
ご近所にある河津桜のほうが多分先に咲くだろうとは思っていますが、楽しみにして、見比べています。

カランコエ

0131_12kalanchoe 2013.1.31
最近は散歩のとき、レンズにフードをつけて、シャッター優先の状態で200分の1秒くらいに設定して歩いてますね。
虫を撮る時は、最接近することが多いので、フードをつけてしまうと、内蔵フラッシュの影が被写体に落ちてしまいますので、フードなし。
被写界深度を深くして、虫の体全体をそれなりに鮮明に映したいので、絞り優先で普通は13くらいにセットしたままで歩いているのですけれどね。
虫さんがいないから、植物ばかり写している。そうすると、シャッター優先の方が画像が自然になるようです。
は~るよこい、は~やくこい。・・・かかしさんがまっている。

0201_7kalanchoe 2.1
ね、メシベ・オシベが完備していますよね。
でも結実したという記憶がないんです。
どうしてかなぁ。

ハハコグサ

0131_11hahakogusa 2013.1.31
被写体が減る中、「ゲージツ」的な遊びをしてしまいます。
ぼけ味なんていう、生易しいものじゃないようで、おおぼけ、という写真です。
やりすぎたかな。
他の場所のハハコグサはまだ花を咲かせていないのに、ここだけ、がんばってます。

イチョウ

0131_8ityou 2013.1.31
実生のイチョウ。
もう、40年近いものですから、小さいんですがすっごく「樹木」風になってきましたよ。
で、根元のあたりから芽を出しています。
タフだなぁ。盆栽として,、きちんと手入れするというようなことを全くしていないのですが、自力で生きているんです。ありがとうね
結婚して以来の私たちの人生を全部見てきたんだよね。

2013年2月15日 (金)

一日遅れ

★今朝の朝日川柳に傑作!

朝日川柳 日暮麦人選(2/15)
 妻くれる一日遅れの値引きチョコ:尼崎市 河村基史
         評:究極の義理

★ちょうど、こんな解説があったばかり。

[しつもん!ドラえもん]1095 しょくぶつとことば編(2/11)
 六日の菖蒲(あやめ)、十日の菊って、どういう意味かな?
[こたえ]時機に遅れて役に立たない
 どちらも節句と関係がある。菖蒲(またはショウブ)は5月5日、菊は9月9日の節句の植物とされるから、1日後では時期外れになるということだね。

★広辞苑第五版から
六日の菖蒲アヤメ
(5月5日の節句の翌日の菖蒲の意) 時機におくれて役に立たない物事のたとえ。「十日の菊」に同じ。六菖十菊。むいかのしょうぶ。平家物語11「今はなんのようにか逢ふべき。会エにあはぬ花、六日の菖蒲シヨウブ」

十日の菊
(菊は9月9日の節句のものだからいう) 時機に遅れて役立たないもののたとえ。「六日の菖蒲アヤメ」と同意。

5月5日が端午の節句というのはよく知られていますが、9月9日は何の節句でしょう?
現役時代、2学期が始まってしばらく。9月9日や10日にこの話をすると、知っている生徒はまずいませんでしたね。
九は陽の数とされているんですね。そのの数がなるから「重陽」なのですね。(「じゅうよう」ではありません「ちょうよう」です。為念)

新たに、「15日のチョコ」というのも付け加えましょうか。
「時機におくれて役に立たない物事のたとえ」としてね。

男女の間だけで済ませておけばいいのに。友チョコなんてやめたら?
あの人はくれた、誰それはくれない、って、人間関係が複雑化して、「絆」みたいにがんじがらめになって、チョコストレスが発生しますよ。人間関係なんて希薄な方がのどかでいいんだから。

★かかしのいたずら
 妻くれる昔々の冷凍チョコ:かかし
    かかし評:凍りつく愛

★話は変わって、
Kisses sweeter than wine」という歌ご存知ですか?
「ワインより甘いキス」と訳されてます。
思春期の頃に聞いて、大好きだった歌。ニュー・クリスティー・ミンストレルズのLPで聞きました。
この歌の終わりの方が特にいい。
・・・
Now that we're old, and ready to go,
We get to thinkin' what happened a long time ago.
We had a lot of kids, trouble and pain,
But, Oh Lord, We'd do it again.

今は私たちも年老いて、そろそろお迎えがくるころだ
私たちはあの懐かしい昔の出来事を思い出す
子供達にも恵まれ、いろいろな苦労もあった
しかし生まれ変わったとしても、同じ人生を歩むだろう

Oh, kisses sweeter than wine,
Oh, kisses sweeter than wine

http://blog.livedoor.jp/lemontree123/archives/17901.html
ここから使わせていただきました。ありがとうございます。

★ルイ・アームストロングの「Kiss of Fire」はご存知ですか?
タンゴの「エル・チョクロ」に歌詞をつけたものです。

Give me your lips, the lips you only let me borrow
Love me tonight and let the devil take tomorrow
I know that I must have your kiss although it dooms me
Though it consumes me……your kiss of fire !

あの声で、「キッス オブ ファイア」と叫ばれると、もう、しびれましたねぇ。
{多分、今日一日、私の脳内で、あのメロディが、あの声が、ぐるぐるぐるぐる回り続けますね。思い出してしまったもんなぁ。}

線路際のスイセン

スイセンの話が続きます。
0209_7serosuisen1 2013.2.9
線路際の柵の下。
スイセンの花芽が伸びてきました。
例年、こちらのスイセンの方が先に咲くのですが、今年はゆっくり、門の中のスイセンが咲き進んでいます。
0209_7serosuisen2
花芽は今のところ2本。

0212_3senrosuisen 2.12
いったん出てくると進行は速いようで、もうすぐ咲きますね。
線路の中の方を向いて、後ろ姿しか見せてくれないことが多いのですが、どうなりますやら。

Seven Daffodils

0212_1suisen1 2012.2.12
数えて見て下さい。後ろを向いている花が一輪あって、黄色い花冠の見えるのが六輪。
「七つの水仙」になりました。
車で出かける用事があって出てきた10時ころ。とりあえずの一枚を撮って出かけました。
0212_1suisen2
昼の散歩時。
写真撮影用のお風呂椅子を持ち出して、腰を下ろして、低いアングルで狙ってみました。
全員がこっちを向くのは無理でした。
みんなが「あっち」向いている時は、自分ひとりは「こっち」向かなくっちゃ、と、かかしさんのポリシーを守るエライ花です。さすが。

ここに至る経過ですが、メモが残っている分で見ますと。
2/3  咲き始め
2/4  咲く
2/7  3輪
2/8  4輪
2/11 6輪
0211_1_6suisen 2.11

そしてついに
2/12 7輪
です。
毎日楽しいなぁ。

★1962年、ブラザース・フォアの「七つの水仙」の歌詞を一部
プレゼントします。

I may not have mansion, I haven't any land
Not even a paper dollar to crinkle in my hands
But I can show you morning on a thousand hills
And kiss you and give you seven daffodils
・・・

歌えますか?私は歌えますよ、14歳の頃に聞き覚えた英語です。
このころの英語の歌は歌詞が聞き取りやすくって、歌で英語をずいぶん勉強したな。

ピーター・ポール・アンド・マリーの歌などはかなり聞きおぼえていて、歌えます。ビートルズだってほとんど聞き取れた、

End of the World」というのがとくになつかしいな。

スキーター・デイヴィスが元歌らしいですが、私が聞いたバージョンはブレンダ・リー。
ラジオのスピーカーの端子から音声電流を取り出して、オープンリールのテープレコーダーに流し込んで録音して、繰り返し再生しながら聞き取った歌詞をノートに書いて覚えたなぁ。

Brenda Lee
End of the World

Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world,
'Cause you don't love me any more?

Why do the birds go on singing?
Why do the stars glow above?
Don't they know it's the end of the world.
It ended when I lost your love.

I wake up in the morning and I wonder,
Why everything's the same as it was.
I can't understand. No, I can't understand,
How life goes on the way it does.

Why does my heart go on beating?
Why do these eyes of mine cry?
Don't they know it's the end of the world.
It ended when you said goodbye.

Why does my heart go on beating?
Why do these eyes of mine cry?
Don't they know it's the end of the world.
It ended when you said goodbye.

どうしてお日様は輝き続けているの?
世界が終わってしまったということを知らないのかしら。
あなたが「さよなら」と言ったときに。

こういう言い回しにあこがれてしまった。わ~ぃわい、でした。
ませガキでしたね。

ヒサカキ

0131_7hisakaki 2013.1.31
池のほとり、鳥さんから献納を受けたヒサカキ。
大分前につぼみをもっていたけれど、どうなってるかな。
と、腰をかがめて枝先をつまんで、裏返してみました。
まだこういう状態でした。
ちゃんと咲いたら、腰かけを持ち出して、座りこんで撮影します。
しゃがめないので、腰を折って、頭を下げてこういう写真を取っていると、頭がくらくらする。
立ち座りが楽にできる椅子があるといいのですけれどね。
よっこらせ、どっこいしょ、と掛け声ばかり大きくなります。

サクラ

0131_6outou1 2013.1.31
今年は桜桃(暖地)の動きが早い。
0131_6outou2
膨らんで、少し弾けました。
実際に咲くのはまだまだ先でしょう。

0131_10naden
こちらは同じ日の南殿。
まだ硬くて、開いてきませんね。鱗状のまま。

楽しみに見守っています。

ボケ

0131_4boke 2013.1.31
赤い芽が開いてきました。
0201_8boke 2.1
こんなのも。
0204_8boke 2.4
玄関を出るとかならずこの木を見て、お、また開いた、と楽しみます。

関東地方の天気が「周期的」に変わります。
晴れ・雨or雪・晴れ・・・
これは圧倒的な冬の気圧配置が緩んで、西から東へ高気圧・低気圧が移動するようになったからです。立春過ぎたのにまだ寒い、といわず、天気が変化するようになった、春の兆しだなぁ、と眺めて下さい。

植物たちも、春の兆しを告げてくれています。


クロヒラタアブ

0131_3kurohirataabu 2013.1.31
ふかふかの毛の感じが写りましたでしょうか。
黒い色は太陽光で温まりやすいでしょうし。
のんびりぬくもってください。
エサが少ないから、あまり活動しなくていいよ。

経路確認

0131_2busstop 2013.1.31
東急バスのバス停です。
たまたま、ここで信号停止。で、パチリ。
ここにこういう標識があることは前から知っていたのですが、うまくここで止まるということはめったにないものですから。
この先はT字路です。
で、バスの運転手に注意を促している。
うっかりすることってあるんでしょうね。
「おっとぉ」ということがプロでもあるんだな。私など、よく思い込みで曲がっちゃって、シマッタということをやらかしますが。
ひょっとすると、運転手側から「改善・提案」というような形で出てきて設置したのかな、とも思います。あるいは会社側が、川崎のようなことにならないように、と設置したか。

ちょっと前ですが、川崎でミスが続いたんですよ。

川崎市バスの運行ミス 「不注意、思い込み」意識徹底急務
(MSN産経ニュース2011.9.19 22:47)
 川崎市バスの運行ミスが収まらない-。経路誤りや行き先表示間違いなどが相次ぎ、昨年度は72件の運行ミスが発生した市バス。市交通局は汚名返上に向け、間違いの多い交差点を「指定交差点」とし、同交差点では行き先のアナウンスを運転手に義務づけるなどさまざまな対策に取り組んでいるが、今年度の運行ミスは1日現在で22件。昨年同時期の27件と比べほぼ横ばいの現状に、同局幹部は頭を悩ませている。
 ■「うっかり」増加
 今年度発生したミスは、経路誤りが19件と大半を占める。そのうち、昨年度に間違いが多く発生した指定交差点でのミスは6件、残り13件は営業所から出庫してすぐに行き先を間違えるなどの単純な「うっかりミス」だという。
 同局では昨年8月、多発する経路誤りを防ぐため、指定交差点の手前では運転手が曲がる方向のアナウンスをするように義務づけた。また、交差点手前の停留所にはアナウンスを指示する標識の取り付けなど指定交差点での再発防止に取り組んだ。
・・・

ね。
ちょっとね、目立ってしまったのでした、あの頃の川崎は。
私は最近はバスの乗ることはないのですが、バス通学などもしましたから、ずいぶんバスにも乗りました。64歳だもんな、ボンネットバスにも乗りましたよ。
でも、行き先間違いというのは経験がありません。やっぱ、プロなんだから。プロ意識でやってほしいですよね。
広告するわけではないですが、東急バスの運転手さんはよく訓練されていると思います。発進停止がなめらかでおだやか。安全確認も徹底していると思います。



2013年2月14日 (木)

ハエ

0130_4hae 2013.1.30
今の季節、ハエの姿を見ると嬉しくてたまりません。
妙なもので。夏場には別に嬉しくもなんともないのだけれど。
「冬のハエ」って、いいなぁ。頑張ってる。応援します。
思い入れが強くなってしまって、いい顔してるよなぁ、などと思う私です。

別件:映画などほとんど見ない私ですが昔「冬のライオン」というのを見たなぁ。
それが頭に残っていて、「冬のハエ」なんていってみたのです。
だれか「冬のハエ」って、映画化しませんか?
なんとか感動の物語なんかにして・・・
ゴメンナサイ

フン!

0130_3hun 2013.1.30
全くもって、これは鳥の糞。
みごとに、何かの種が2つ入っています。
何の種かなぁ。
土の上に掻き落としておきました。
発芽するでしょうか。
鳥に食べられることを期待している実の種は、鳥の消化酵素で表面が消化されると発芽率が上がるものもあるそうです。

★別件:ネコの消化管を通って排出されたコーヒー豆、というのがありますね。
私は飲んだことはないけれど。
ウィキペディアで調べたら

コピ・ルアク(インドネシア語 Kopi Luwak)とはジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のことである。「コピ」はコーヒーを指すインドネシア語、「ルアク」はマレージャコウネコの現地での呼び名である。日本では, コピー・ルアークやコピ・ルアック、ルアック・コーヒーとの呼称も通用している。独特の香りを持つが、産出量が少なく、高価である。

何だかねぇ。いいけどさ。
私はキリマンジャロのとにかく「安い」のがお気に入り。
高価なコーヒーには縁がない。
ついでに「苦味」のコーヒーも好みじゃない。酸味が好きなんですね。

ノゲシ

0130_2nogesi1 2013.1.30
ノゲシですよね。
0130_2nogesi2
この葉からして、ノゲシだと思うんですが。
何だか花期が違いません?
もう少しちゃんと春になってからじゃなかったか。
でも嬉しいので毎日見ています。

0131_5nogesi 1.31
ちょっと葉に当たってしまって窮屈そうですけれど咲きました。
春の訪れ、ですね。

スイセン:2

0205_3suisen1 2013.2.5
2月4日に、箱の蓋を開けたような咲き方をしたのをご報告しました。
その翌日の姿です。
0205_3suisen2
黄色の花冠がきれい。
0205_3suisen3
後続のつぼみもどんどん首を曲げ始めました。
例年になくいっぱい咲きそうなのですが、一方で今年の東京は雪が降りやすいようでもあり、気になるところです。お手柔らかに願いたいなぁ。

スイセン:1

開花の報告は済んでいますので、途中経過を続けます。
0131_9suisen1 {写}2013.1.31
つぼみがまだ立っています。
0131_9suisen2 1.31
こういう状態だと、雪などにも耐えやすい。
0202_13suisen 2.2
つぼみが首を曲げました。
いよいよ開花ですね。
ただこうなると、雪の負荷に弱いし、自重で折れてしまうことさえあります。
もし折れたら、切って花瓶に挿して部屋に置くのもいい。

飛行機雲

0129_5hikoukigumo1 2013.1.29
羽田空港がそう遠くはないので、空に飛行機を見るチャンスは多いかと思います。
西へ飛ぶジェット機。

[しつもん!ドラえもん]1067 ひこうき編(1/14)
 空高く飛んでいる飛行機の後ろにときどき見える、白くて細長いものは何かな?
[こたえ]飛行機雲
 空の上の方はものすごく寒くて零下50度にもなる。だからエンジンから出る熱い空気が冷やされて白くなるんだ。冬に息を吐くと白くなるのと同じだね。

「熱い空気が冷やされ」ただけでは白くなりませんねぇ。
ジェット燃料を燃やしたのですからその燃焼で、二酸化炭素と水ができています。その水蒸気が冷やされて、水滴・氷粒になるのですね。
あるいは、翼の上面では圧力が下がりますので、急激な膨張が起こり、温度が下がり水滴・氷粒が発生しているかもしれません。
その水滴・氷粒は上空の条件によって、長い時間、雲の状態を保つこともあるし、この写真のように、比較的短い時間で昇華して水蒸気に戻って見えなくなってしまうこともあります。
0129_5hikoukigumo2
うっすらと飛行機が見えます。
0129_5hikoukigumo3
主翼・尾翼・エンジンなども見えるようです。
肉眼ではとてもとても。
0129_5hikoukigumo4
夕日が下から照らしてきれいに輝いていました。

2013年2月13日 (水)

ジャノメエリカなど

0129_3janomeerika 2013.1.29
つぼみが赤く目立ち始めてから大分経ちますが、まだ咲きません。
これを見に行った帰り
0129_4mitubatutuji
「土佐のミツバツツジ」のつぼみを見ましたら、こうなっていました。
葉はまだまったくありません。
つぼみが少しだけ膨らんだようです。

まだかな?
まだだよ

スイセン

0129_2suisen1 2013.1.29
こういう姿って、いいでしょ。
なんとなく心が温まる。
0129_2suisen2
おくるみにくるまれた赤ちゃんみたいです。

0129_2suisen3
ここでは苞との分離が始まっている。ということは
0129_2suisen4
やっぱりね。
結露していますね。
つぼみがぐんぐん成長し、そのために水を発生しているのでしょう。
この結露は成長の証し、と見てまず間違いないと思います。

ガザニア

0129_1gazania1 2013.1.29
ん?あの黄色いのはなんだ?
右側に白いのもある。
0129_1gazania2
ガザニアですね。
我が家のガザニアは、まだまだまだ、です。裏の白い特徴的な葉があるだけで、つぼみの予感もない。そんな状況ですから、こんなに咲いているのを見て混乱しました。
人間というやつは、どうも、自己中心的に物を見る、いかんなぁ。
情けないことです。

ボケ

0128_7boke 2013.1.28
ボケってスタートの早い木だったんですね。
あまり意識したことがなかった。
小さな葉が2枚、顔を出していましたので思わず撮影。
幼いものはみんなかわいいな。

アロエ

0128_4aloe 2013.1.28
アロエの花がもうすぐ咲きそうになってきました。
0202_10aloe 2.2
こうなりました。
0207_4aloe1 2.7
咲いていました。
全体の姿はまぁいいとして。
花の中を覗きこまなくても蕊が見えます。
0207_4aloe2
メシベ・オシベまでちゃんと見えました。
以前、一生懸命中を覗き込もうと努力した、という記憶がなんとなくあって、こんなに外まででてくるんだったけ、と嬉しくなりました。

河津桜

0128_3kawadu1 2013.1.28
ご近所の河津桜。
つぼみが緩んできましたか。
0128_3kawadu2
線路際なので日当たりはすごくいい。
ぬくぬく、です。
ここと駅前に河津桜がありますので、なるべく頻繁にチェックするようにします。

タグ

0130_1tag 2013.1.30
種まきをしたら、何の種をまいたのか分かるようにタグを立ててくれると嬉しい、と話しておりましたら、妻がタグを立ててくれました。
去年、たまたまいただいたカリンの種をまいたのですね。
蜂蜜漬けにしたり、ジャムにしたりしました。
で、種をまいてみた。うむ、なるほど。
0128_2tag 1.28
我が妻ながらエライ!
とっておいた種が何の種か分からなくなってしまったけれど、とにかくまいたのだそうです。
で、「?」というタグが立ってるんだもんなぁ。
思わず笑ってしまった。何が出てきますやら、楽しみですねぇ。

2013年2月12日 (火)

世界最大の素数を発見

★こんな記事がありました。

世界最大の素数を発見 1742万5170桁 米研究者
                  (朝日新聞 2013年2月7日16時28分)
 1742万5170桁という、現時点で最大の素数を米セントラルミズーリ大学の研究者が見つけた。世界各地のボランティアのコンピューターをつないで素数探しをするプロジェクト、GIMPSが発表した。
 素数は、1とその数自身でしか割り切れない2以上の自然数のことで、2、3、5、7、11、13、17……と続く。無限に存在することは証明されているが、どのように出現するのかは数学上の大きな謎だ。プロジェクトは「2を何乗かして1を引いた数」である整数(メルセンヌ数)から素数を見つける方法で、1996年から「最大の素数」探しを続けている。
 今回見つかったのは「2を5788万5161乗し、1を引いた数」で、08年に発見された「2を4311万2609乗し、1を引いた数(1297万8189桁)」を更新した。

Mersenne
こういう表記の方が見やすいでしょ。
このMが素数なんですね。

★記事中にもありますが、素数は無限に存在します。(背理法で簡単に証明できますが、省略)
じゃあなんで「世界最大の素数」なんだろう?
今回のは48番目のメルセンヌ数でして、これまでに知られている素数の中で最大なのです。
「GIMPS」は「 Great Internet Mersenne Prime Search  」の略称です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/GIMPS
から引用

GIMPS は Great Internet Mersenne Prime Search の略称。メルセンヌ素数の発見を目的として1996年に発足した。
分散型コンピューティングによって、参加者のコンピュータの余剰処理能力などを利用して解析、検証作業を行う。参加者は、インターネットから無料でダウンロードできるオープンソースソフトウェアを用いて解析の手助けをする。このプロジェクトは George Woltman によってソフトが作られ、開始された。Scott Kurowski が研究を手助けするサーバを稼動させている。
このプロジェクトはかなり成功しているといえる。14のメルセンヌ素数を発見し、そのうち12が発見時には最大のメルセンヌ素数であり、さらに発見されている素数の中でも最大のものである。現在発見されている最大のメルセンヌ素数は 2^57,885,161 − 1 である。
・・・
2013年1月25日
    Dr. Curtis Cooper が現在分かっている中では48番目のメルセンヌ素数、257,885,161 − 1 を発見。

こういうことなんですね。
http://www.isthe.com/chongo/tech/math/digit/m57885161/prime-c.html
↑ここで、途中省略ですが、この素数が見られます。
この途中省略リストの真ん中辺に、フルサイズのリストへのリンクがあります。

↓ここです。
http://www.isthe.com/chongo/tech/math/digit/m57885161/huge-prime-c.html
↑「22.45 Megabytes 」と書いてありました。巨大なファイルですので、気をつけて下さい。時間をかけてダウンロードしても、開けるかどうか、分かりませんよ。

★記念品として。
省略バージョンから、最初と最後だけコピーしてお目にかけます。

     581,887,266,232,246,442,175,100,212,113,232,368,636,370,
852,325,421,589,325,781,704,480,584,492,761,707,442,316,428,
281,349,423,376,942,979,071,335,489,886,655,517,752,224,731,
316,967,316,601,101,080,371,457,923,021,838,436,917,492,197,
333,394,648,729,851,218,665,756,323,673,512,565,202,964,097,
437,803,696,250,542,088,744,968,273,344,617,858,384,022,131,
920,787,583,935,917,496,283,612,402,707,082,209,797,985,800,
006,635,414,921,583,
・・・
297,159,409,961,364,527,227,095,084,236,325,465,587,196,186,
021,964,223,959,834,597,554,425,029,281,820,887,488,334,305,
329,294,282,242,708,622,122,281,397,257,639,235,936,242,739,
008,998,375,867,851,514,611,787,277,117,481,007,475,769,637,
027,213,910,738,552,270,680,363,266,487,889,306,634,188,196,
964,400,898,981,891,179,715,830,393,827,598,062,506,665,259,
086,044,516,822,494,937,745,410,942,833,323,095,203,705,645,
658,725,746,141,988,071,724,285,951

★ちょっと遊んでみましょう。
{計算はウィンドウズのアクセサリの「電卓」を使いました。「表示」から「関数電卓」にして頂くと、すごく高性能な電卓として使えます。}

●1 まずは「桁数」
{最後に1を引くのですが、そこは省略して}

log(2^57,885,161) = 57885161*log(2) = 17425169.764838853385919705333089

これで、桁数が分かります。
例えば
log(2013) = 3.3038437748886545119309763882555
で、整数部の「3」が10^3の「3」を示しています。
ですから、2013は「4桁の数」というわけですね。
ということ
Mは「17425169 + 1 =17425170」桁の数なのです。

●2 次に「頭」
小数部に着目します。
0.764838853385919705333089
これです。

上の2013の例でいうと
10^0.3038437748886545119309763882555
を計算するとどうなるか
10^0.3038437748886545119309763882555
   =2.0129999999999999999999999999979
電卓の誤差で9がやたらと並びましたが、基本的には2.013と丸めていいです。
そこで、
2.013×10^3=2013
なのですね。

では
10^0.764838853385919705333089
   =5.818872662322464421750997706372
計算誤差があるので、最後までは使えませんが、Mは581887・・・と始まる数であることが分かります。
省略版からコピーしたものの最初と比べてみましょう。

5818872662322464421750997706372(電卓での計算値)
581887266232246442175100,212,113,232,368,636,370,(本物のはじめ)

21桁あいましたね。
頭だけではありますが、巨大な数の姿を垣間見ることができました。

M = 5.8188・・・×10^17425169 - 1
こうなのです。

●3 では「末尾」
例から見て下さい
2^1=2
2^2=4
2^3=8
2^4=16
2^5=32
2^6=64
2^7=128
2^8=256
・・・
2のべき乗の数の末尾は「2,4,8,6」を繰り返していますね。
「べき」の数を4で割った余りが0、1,2,3に対応して末尾は6、2,4,8になります。

5788,5161 / 4 は14471290余り1
です。
ですから、2^57885161の末尾は2のはずです。
素数はこの数「-1」ですから

Mの末尾は1です
ホント?
・・・725,746,141,988,071,724,285,951
ほらね。

巨大な数の「桁数と頭と尻尾」を抑えることに成功しました。
{こういうのキセルっていうのかなぁ?}

めでたしメデタシ。

ホソヒラタアブ

0128_1hosohirataabu1 2013.1.28
久しぶりのホソヒラタアブ。
ピントの合わせにくい場所でした。
0128_1hosohirataabu2
これが限界。
日向ぼっこの邪魔にならないよう、さっさとこの場を引きさがりました。
冬場の昆虫撮影は気を使います。被写体の負担にならないように撮らなくっちゃね

0126_7kumo1 2013.1.26
夕方、雨戸を閉めようと外を見たら、こんな状態が見えました。
西の空です。
水滴・氷粒でできている一つの雲が、黒い部分白い部分に分かれて見えます。
分厚い部分では向こうから入社した太陽光が雲内部で散乱してしまってこちらに来ない。だから黒く見える。
雲の縁の薄い部分では、そのまま透過すればこちらへ光が来ないのでしょうけれど、やはり散乱によって太陽光がこちらへ来るので白く見える。
同じ散乱による出来事ですが、こうくっきり見えるのは面白い。
0126_7kumo2
拡大してみました
0126_7kumo3
上の方ではこんな見え方の雲もありました。
空は青い。波長の短い青の光が強く散乱されて目に届く。
水滴・氷粒では、波長の選択はなく散乱するけれど、黒と白を生じている。
散乱といっても色々なことが起きるものです。

特定の波長の光が届くとき「色」が見えます。
白と黒は「色」ではありません。波長の全域にわたって、とにかく「来るか来ないか」なのです。

ゼニアオイ

0126_6zeniaoi 2013.1.26
白っぽいつぼみ。
この色のまま全開に咲ければよいのですが、やっぱりなかなか難しいらしい。
ですから、この姿を愛でてやって下さい。
きれいでしょ。

赤いゲンコツ

0126_4ume2 2013.1.26
まだ「グー」です。
これが「パー」になるのをゆっくり待ちましょう。
沼部駅から多摩堤通りへ出てきたところの「滝」の前の梅です。

★話が飛びますが。
朝6時25分からのEテレの「みんなの体操」をやっていますが、体操の前にちょこっと体をほぐす運動があります。12・1月期には、なんだかひどく難しい運動がありましたよ。
右手をグー・チョキ・パーと動かします。
同時に左手は、常に右手に負けるように出します。
右がグーなら左はチョキ、右がチョキで左がパー、右がパーで左がグー。
これできます?
私は結局2カ月間、できないままでした。
ピアノ弾ける人はできるのかなぁ。
ちなみに、指導の先生も、やって見せるアシスタントの女性も、ちゃんとできてましたが・・・。
ムズカシイ。ボク、デキナイ。

ムベ(郁子)

0126_3mube1 2013.1.26
ムベにこんな葉芽が出ていました。
0126_3mube2
超ミニ「タケノコ」みたいな感じもします。
寒くて遠出できないので、近くを歩いてみて、被写体を探しています。

スイセン

0125_4suisen1 2013.1.25
↓先日すでに開花をお知らせしました。2月4日に咲いたのでした。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-07e2.html
その少し前の姿です。
何げなく撮影したのですが、パソコンの大きな画面で見たら・・・あれ!?
0125_4suisen2
つぼみを包んでいる苞(総苞というのかな)の「内側に」結露していますよ。
ということは、①苞は気密性が良い、②苞の内側は湿度が高くて、③外界より少し温度が高い、ということでしょうね。
つぼみが発育している=代謝・化学反応が進行している→水が生成している。発熱している。
ということかな。
代謝活動が行われれば水が生成します。そして発熱する。
苞の気密性が良いので外へ水蒸気が逃げない。外は冷たい→結露。

動物のような目に見える動きはない、でも人間の目には見えないだけで、活動しているのですね。
花が咲く前に「結露」が見えることには今回初めて気づきました。

注:二酸化炭素と水を光のエネルギーを使って還元してグルコースを作ります。(光合成)
グルコースを酸化して二酸化炭素と水を生成しながらエネルギーを得ます。(呼吸・代謝)
ですから、エネルギーを取り出す過程で必ず水が生成するのです。代謝水ともいいます。
砂漠にすむネズミの仲間には、液体の水を飲まなくても、代謝水だけで生きていけるものがいるとか。生きている限り水を生成せざるを得ない、というのが生きることの一つの側面でもあるわけですね。

2013年2月11日 (月)

-5.3℃

★2013年2月6日のブログ記事「またこれだ」で、ぼやきました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-0541.html

★このごろ気になってしょうがないのが、「6度3分」という言い方。
「何度何分」という言い方は、体温の時だけだったように思うんだがなぁ。
「6度3分」という言い方、すっごく気持ち悪いんです。
気象情報、天気予報などは気象学と並ぶものでしょ。
科学の世界でならやはり「6点3度=6.3℃」と言ってほしいなぁ。
いつからこうなったんだ?どういうポリシーからこうなったんだ?
「てん」と言ったらなにか不都合なんですかねぇ

きもちわるいよぉ

NHKのアナウンサーだった加藤さんという方の著書があります。
「テレビの日本語」加藤昌男 著、岩波新書1378、2012年7月20日
 ここから引用します。

第1章 テレビのことばはこう作られる
 2 新人アナウンサーに必要な日本語力
 「音の日本語」には約束事が多い
  ・・・
 数字の読み方も一筋縄ではいかない。「三階建て」は「サンカイ」ではなく「サンガイダテ」。電話番号の「〇三」は「レイサン」。「レイ」は日本語読み、「ゼロ」は英語読みなのでこれを混ぜない。気温の「マイナス五・三度」も英語と日本語が混じるので「氷点下五度三分」と読む。・・・

なんだかなぁ、戦争中の「英語は敵性言語」だといってた時代の「しっぽ」みたいな気分。
{戦争中にだって「ゼロ戦」って言ってたそうですけどね}

「-5.3℃」
どうぞ、なんの構えもなく、ご自分で読んでみてください。

なんだかため息が出ます、私は。
百歩譲って。
「氷点下5.3℃」
を何と読みましょう?
「ご てん さん」と読んだらいけないのですかね。
数学用語と日常用語が混在する、とでもいうのですかね。
「てん」は日本語なのに。
英語なら「point」、ドイツ語なら「punkt」でしょうしねぇ。
英語は苦手ですが
「minus five point three centigrade」 かな。

「1.5m」は何と読むのかな?(メートルって英語ですよね)
「5.3kg」とか。
「-2+3」という式を読んでみてください。
「-2-3」はどうですか?

アッタマ、イテ。

★ちなみに、現在は、水が凍る温度を「0℃」、沸騰する温度を「100℃」とはしていません。
確実に再現可能な温度を「定義定点」といって、そこから温度の目盛りを作ります。
水の三重点が0.01℃
です。
三重点というのは気相・液相・固相が共存する温度・圧力で、純粋な物質に固有のただ一つの値です。
この定義法によりますと、水の沸点は標準気圧下で約99.974℃となります。

建国記念の日

★昭和42(1967)年の2月11日の東京は雪が降りました。大雪でした。

なんでこんなことを覚えているのかと言いますと。
私は高校3年生の3学期、受験生だったのですね。
そして、この日が「第1回目の建国記念の日」だったのです。
ニュースを見ていたら、大学生たちが、休みの日になったにもかかわらず、また、大雪にもかかわらず、雪の中を自主登校して、抗議の意を表していました。
そうか、大学生ってそういう行動を自らの意志でとることができるんだな、高校生とは違うんだ、と憧れたのでした。
受験生の私は、この日の雪がまだ大量に残る中、大学へ願書を出しに行ったのでした。雪景色を覚えています。

(振り返って)昭和42年というと、美濃部亮吉さんが東京都知事に当選した年でもあります。
政治的なうねりがありまして、まだ選挙権のなかった私(たち)は早く選挙権がほしい、と思ったものでした。その政治的なうねりに参加したかった。
大学闘争もありましたっけね。

多感な頃です。そして、人生の「軸」が形成されていった時期でもあります。
社会人になって、色々な組織とも関わりを持ったわけですが、自分が属する組織の決定であっても、自分が全く承服できない事柄については、たとえ不利益をこうむってでも、抗議の意志を表明する、という生き方はこのころに形成されたものでした。

表明されないものは存在しないと同じである。
異議があるなら表明しなければならない。異議あり、と。

怒るべき時にはきちんと怒る力を養おう
と生徒に語ったこともありますね。

現役の人生で、何度かですが、抗議の意志表明を行ったことがあります。
おかげで損しちゃったんですけどね。
まぁ、いいんです。私の選択、なのですから。

今、東京は好天です。ふと外を眺めていて思い出しましたので思い出話をしました。
頑固爺さんの昔語りと、笑って聞き流して下さい。

2013年2月 8日 (金)

落ち穂拾い

★1

[ひと]大八木淳史さん 学校長になったラグビーの元日本代表(朝日新聞 2012年12月18日)
 ・・・
 その後も、同志社大、神戸製鋼とスター選手だったが、引退後には挫折感を味わった。あちこちの講演で期待されたのは「努力すれば夢はかなう」という精神論。だが言葉が届いた実感がなかった。「小学生でも成功者の結果論とわかる。聞く耳持ってくれへん
 「理論と実践を語れるようになりたい」と43歳で大学院へ進んだ。学びながら、香川大などで教壇にも立ち、「ラグビー精神こそ教育本来の姿」との確信を得た。華々しいトライより、的確なパスを出す選手を尊ぶ質実な精神だ。
 校長の目で見ると、子どもたちは実に多様だ。「異質な相手とぶつかりあい、存在を丸ごと認める。そんな経験を積んでほしい」

小学生でもわかる「成功者の結果論」に、日本中ずいぶん踊らされませんでしたか?
「努力すれば夢はかなう」というのは「夢がかなわないのは本人の努力不足だ」の裏返し。
自己努力だ、自己責任だ、といって、手厚い社会福祉から手を抜く口実に使われてしまったように思いますが。

★2
先日亡くなられた大鵬さんの「評伝」から。

 ・・・
 「運命は分からない。幸運もあれば不運もある」とも語っていた。
 ・・・
 命の大切さは身にしみていた。終戦時、樺太からの引き揚げで辛くも生き延びた。現役時から慈善浴衣などの収益金で、献血運搬車「大鵬号」を日本赤十字社に贈り続けた
 「忍」という字を愛していた。「心の上に刃(やいば)を載せて生きていく。必死に生きてきた私の人生を、この一文字が表している」。部屋の稽古場には「夢」と揮毫(きごう)した書を飾った。「みんなが書けというから。本当は『忍』と書きたかった。夢は、忍び続けた人生の末に訪れるかどうか。そうじゃないのかねえ」
 アマチュア相撲に励む孫たちが関取に出世し、いつか部屋を継ぐ。「それが最後の夢かなあ」。穏やかな笑顔で、そう語っていた。
2013年1月20日

「夢は、忍び続けた人生の末に訪れるかどうか。そうじゃないのかねえ」
「運命は分からない。幸運もあれば不運もある」

人生ってやつは「偶然」でできているのです。
それを幸運にするか不運にするかは、生き方次第。
人生の締めくくりのころになって、思えば自分の人生の「軸」はこれだったんだな、と思えるもの、それが夢じゃないんですか。

「忍冬(すいかずら)
作詞:ちあき哲也
作曲:杉本真人
歌:因幡晃

一部引用

・・・
忍ぶという字は 難しい
心に刃を乗せるのね
時々心がいたむのは
刃が暴れるせいなのね

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http://www.jrc.or.jp/oshirase/l3/Vcms3_00003415.html
日本赤十字社からのお知らせ
元横綱・大鵬さんのご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈りいたします
13/01/21
 昭和44年以来39回に亘り、大鵬さんによって全国の都道府県に配備された、献血運搬車「大鵬号」。献血者と患者さんをつなぐ、大切な役割を果たすべく、寄贈された70台の総走行距離は約682万km、地球170周に相当します。最後となった70台目の「大鵬号」は、「40年間暮らしてきた、大嶽部屋がある江東区の人たちに恩返しがしたい」との大鵬さんの強いご希望により、東京都赤十字血液センターに配備されました。「大鵬号」は今までに、どれほど多くの命のリレーを担ってきたことでしょう。
 「大鵬号」の寄贈のため、大鵬さんはほぼ毎年日赤本社に自ら立ち寄られました。そのたびに、職員やボランティアがその姿を一目見ようと、集まったものです。3年前、大鵬さんが最後の「大鵬号」寄贈のため日赤に来社された時、そこに居た私を含む日赤職員・ボランティア約200人は、長年の感謝の気持ちを込めて、「いのちのリズム」という歌を捧げました。車椅子に坐して、歌声に囲まれた時の大鵬さんの目の輝きを今、懐かしく思い出します。
 「若手を育てなければならない」「努力出来る人間に育てる」と、いつも教育について熱心に語っておられた大鵬さん。今、若い人たちを中心に献血の輪が広がりつつあります。大鵬さんから長年に亘って頂いた、血液事業に対する深いご理解とご協力に感謝し、今後も多くの人々と手を携えながら、事業のさらなる発展のために力を尽くすことをお誓いし、心からご冥福をお祈り申し上げます。
日本赤十字社 社長 近衞忠煇

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http://career.oricon.co.jp/news/68942/full/
から引用
第48代横綱大鵬・納谷幸喜氏、献血運搬車『大鵬号』最後の70台目寄付に「感無量」

 第48代横綱大鵬・納谷幸喜氏が7日、東京・大門の日本赤十字社で行われた現役時代の昭和44年より寄付をスタートさせた献血運搬車『大鵬号』の贈呈式に出席。今年で通算70台目という節目をむかえ、すべての都道府県に配備したこともあり、今回が最後の贈呈となる納谷氏は「感無量です。ファンのご協力があってできた」と万感の思いを語った。
 売血から献血への移行期だった昭和44年に寄付をスタートさせ、病気療養で中断した昭和52、53年を除いて毎年『大鵬号』を贈ってきた納谷氏は「巡業でいろんなところに行き、みなさんに励まされました。何か役立つことができないかと思った」と寄付をはじめるに至った経緯を報告。「どうせやるなら、各都道府県に1台寄付したいという夢があった。みなさんのご協力でできて感謝です」と「感無量」という言葉を何度も口にした。
 これまでの『大鵬号』69台の走行距離は約658kmで地球165周に相当。採血した血液を迅速に届け、数多くの命を救ってきた『大鵬号』の功績に、納谷氏は「40年の積み重ねが地球を何十周も回り、凄いなと思う。自分1人でできることじゃないのでありがたい」と頬を緩ませ喜んだ。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%B5%AC%E5%B9%B8%E5%96%9C
から引用
1982年(昭和57年)、人格者として知られていた大鵬は、「世界人道者賞」を受賞した。この賞は日本では余り知られていないが、ローマ法王などが受賞した世界的に重要な賞である。

★人に知られようが知られまいが、自分がしようと欲することを、きちんと実行し続ける。
そういう「持続する意志」および「その人」を私は何よりも尊敬する者です。

(多分)ツマグロキンバエ

0125_3tumagurokinbae 2013.1.25
サザンカのオシベの間に虫が頭を突っ込んでいます。
おそらくツマグロキンバエだと思います。
確定させたくって、複眼を見たいよ、とかなり長く待ったのですが、出てきてくれません。
動かないのですね。で、サザンカの「誘惑の甘い罠」にかかって、蜜に頭を突っ込んで死んじゃったのかなぁ、とも思いました。
あきらめて、散歩続行。
ぐるっと回って戻ってきたら、もういませんでした。
よかった。残念だ。
生きてたんだね、よかったね、生き延びろよ。
ツマグロキンバエかどうか、確定できなくって、ちょっと残念だったな。
と。

ゼニアオイ

0125_2zeniaoi1 2013.1.25
あらら、白い花だ。
0125_2zeniaoi2
こういうのもあって。
0125_2zeniaoi3
これが普通の色。

どうも、寒さのせいで、発育不良なのではないか、と思っています。
並行して普通の色の花も育っていますから、どういう加減なのか正確には分かりませんが。
うまく紫の色素を作れなかったように見えます。
冬だもんな。

ビヨウヤナギ

0125_1biyouyanagi1 2013.1.25
おや、枝から芽。
0125_1biyouyanagi2
強引に割って出てきた、という感じですね。
0125_1biyouyanagi3
あれっと思ったのですが、枝の先端を切られたので、途中から芽を出したということのようです。
0125_1biyouyanagi4
すごいですね。あちこちから芽を出している。

ちょっと茂りすぎたので、刈り込んだのです。
そうしたら、こういう風に、残った枝からたくさん芽を吹き始めました。

0125_1biyouyanagi5
通常はこんな風に、先端部で順番に葉序にしたがって伸ばしていくんです。
植物って、タフですねぇ。

ハハコグサ

0124_6hahakogusa1 2013.1.24
咲きましたね。
0124_6hahakogusa2
咲けばキク科の花です。
この白い膜というか布のようなものはなんでしょうね?
「膜状の総苞片」だそうですよ。
他の植物ではあまり見たことがない気がするのですが。

コマツナ

0124_5komatuna1 2013.1.24
玄関前に座り込むと、すぐそばの鉢にコマツナが生えています。
向こう側から日差しを浴びて、すごい見え方ですね。
以前に、タチアオイの葉でも似たような写真を撮りましたが、コマツナの葉の方が分厚そうだと思っていましたので驚きました。
0124_5komatuna2
葉脈の部分は光を余り吸収せずに透過させていますから明るい。
葉肉の部分は、葉緑体があって、赤の光を吸収しますから、緑を透過し、また暗い。
なるほどね、そうだよな。
光合成をするということはそういうことだ。
0124_5komatuna3
フラッシュを浴びせるとこうなります。
最初の写真と比べて下さい。
私は座ったままですから葉に対する位置を変えていません。
見ていたのは、葉の表からだったんですね。
そういう風に見えますか?
陰影の状態が立体感を誤認させませんでしたか。
最初の写真は葉の裏からのように見えるでしょ。
面白い錯視です。
凹凸の反転ですね。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~yoss/seeing8/seeing9.html
ここにクレーター錯視という面白い現象が載っています。

http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/index.html
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/v/craterIllusion/ja/index.html
これも面白いです。

ハエ

0124_4hae 2013.1.24
う~、さぶ。と手をこすり合わせるハエ(ん?ホント)
元理科の先生んちに来るハエですからね、摩擦熱を知ってるんですね。
これで、ハエが乾布摩擦なんかやってたら、すごいんだけどな。

バカなことを言ってないで。
翅もずいぶん傷んでしまいました。
お日様は生きるエネルギーです。

2013年2月 7日 (木)

暑かった

★2月にこんなことをいうのもなんですが、2日の東京の最高気温は20.9℃までいきました。最低気温は12.0℃で、最高気温の平年値=9.7℃を超えちゃいました。

ウメの様子を見に、とぼとぼ歩いていて、汗ばんだものなぁ。
「44年ぶりに立春前の20度超え」となったそうです。
気象庁のサイトで調べたら
1969年1月27日に22.6℃という記録がありました。

ひょえ~。
東大闘争で、安田講堂の封鎖解除、というのが69年の1・18・19ですもんね。
私はあの時、御茶ノ水にいて、それから渋谷へ戻ってきて、機動隊と追っかけっこしてましたっけね。{実態は、追われていただけ。}

68年の5月に20歳になったのですから、69年の1月15日が成人の日でしたが、この日も、秩父宮ラグビー場の脇で機動隊と喧嘩してましたっけねぇ。{実態は殴られてただけ。抵抗したら公務執行妨害でつかまっちゃいますからね。}
成人式なんか関係ねぇや、っと。
このころに、機動隊のあんちゃんに顎に肘打ちくらって、その後遺症で、40代に顎関節症で顎が開きにくくなったりして。
なんだかまぁ、激しい時間を生きてしまいましたね。

あの頃に、1月に、22.6℃ですって。それは記憶にない。
大学闘争で「熱く」なってはいましたけどねぇ。

クロッカス

0124_3croccus 2013.1.24
わぁ~い、とクロッカス。いっぱい。
スイセンのそばです。
家の外の線路際にも、もう一カ所クロッカスの集団があって、そっちもわいわい芽を出しています。
寒い寒いと縮こまっているうちに、植物たちはいつの間にか姿を変えていて、ビックリさせられますね。
楽しい驚きです。

ナンテンの葉に雨滴

0124_2nanten1 2013.1.24
ナンテンの葉に雨の滴が残っていました。
レンズ効果で、太陽の像が結び、強く輝いています。
0124_2nanten2
これ、多分、私と妻にしか分かりませんが、向こうの木が逆さまに見えているのです。
目の高さの位置に水滴があったので撮影できました。
水滴を通した面白い像が撮れると面白いんですけどね。ムズカシイ。

アジサイ

0124_1ajisai 2013.1.24
アジサイ(墨田の花火)の芽はたくさんあって、準備中。
去年、家の外の空きスペースに移した株も順調です。
超ミニ「公園」を彩ってくれると思います。
保育園の別庭みたいな場所ですので、楽しくしたいですね。

ムラサキシキブ

0123_5murasakisikibu 2013.1.23
ムラサキシキブの実が落ちた跡です。
この木の下に全部落ちていると思いますが、新しい芽が発芽してくるようにみえません。
どうしてかな、発芽率がすごく低いのかな。
ご近所なので、もし発芽したら一つ頂きたいのですが。

ツバキなど

0123_4tubaki 2013.1.23
去年は、つぼみが開かないまま終わってしまう花がたくさんありました。
今年は、それほどでもない。
この状態はそう長くはなく、開花します。
でもまだ、「滑らかに」開花するという感じではないなぁ。なんとなく「ひっかかって」いますねぇ。

つぼみはいっぱいありますので、やがて盛大に赤くはなりますが、我が家のツバキはどうもスロー・スターターです。

0123_6sazanka
こちらはサザンカのつぼみ。
サザンカはしごく順調に開花します。
ほんのり甘い香りがあって、いい気分。

四季成りイチゴ

0123_2itigo1 2013.1.23
時々見ると、少しずつ姿が変わる。
0123_2itigo2
いくら「四季成り」でも、今は冬。
冬をくぐりぬけると花から実へ、ぐんぐん進むでしょう。

イチゴの旬はいつから冬になってしまったのでしょう。
エコ生活というなら、冬にイチゴを食べるのはやめましょう。

セリ

0122_seri1 2013.1.22
料理に使ったセリの根をコップに挿しておきました。
芽が出てきましたよ。
0122_seri2
葉を巻くように畳んであるのですね。

毎日ぐんぐん伸びまして
0127seri1 1.27
5日後にはこうです。
0127seri2_2
巻いてないよ、開いたよ。
0127seri3
切られた場所からも葉が出る。
状況をどのようにして察知し、対応はどう決まるのか。
不思議ですね。

コップは黒い紙でくるんで、水耕栽培になっています。

2013年2月 6日 (水)

またこれだ

NHK(02月04日 11時55分)

立春 3~4月上旬の暖かさに
4日は二十四節気のひとつ、「立春」です。
南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東地方は各地で気温は3月から4月上旬並みの暖かさになっています。
「立春」は、暦の上では春が近づき、少しずつ暖かくなり始める頃とされています。
気象庁によりますと、4日の関東地方は南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、各地で晴れや曇りの天気になり、気温は平年より高くなっています。
4日朝の最低気温は、宇都宮市で2度9分、前橋市で3度4分、東京の都心で6度3分、千葉県勝浦市で8度9分と、平年を3度から6度ほど上回り、3月中旬から4月上旬並みの暖かさになりました。日中の最高気温も前橋市と水戸市で12度、東京の都心や横浜市で14度、千葉県銚子市で15度などと、各地で平年を2度から5度ほど上回る見込みです。
低気圧や前線が近づいているため、これから雲が広がるところが多くなり、ところによって雨が降る見込みです。
また5日からしだいに寒気が流れ込み、6日には低気圧が関東の南岸を通過する影響で、平地でも雪が降るおそれがあります。
気象庁は、今後の気象情報に注意するよう呼びかけています。

「暦の上では春が近づき、少しずつ暖かくなり始める頃とされています」という表現は、実際の季節進行とは異なるのだが、暦の上でだけそういうようにしている、という含意ですよね。古い暦はしょうがない、月遅れだからな、とか思っいる気配濃厚。

東京では

最高気温の平年値は
   1月18日~2月1日  9.6℃(中の1月23日だけ9.5℃)
最低気温の平年値は
   1月25日~1月31日 2.2℃

立春にはちゃんと年間の底を脱出しましたよ。全国、大方同じ傾向です。
上昇の割合(速さ)は初めはゆっくりゆっくり、春分を過ぎると爆発的にぐんぐん上昇します。
太陽があと45度回ると、春分。
365日で360度回るのですから。1日約1度。
15度ずつ区切ると、約15日ごとに区切りが来ます。
区切りに名前をつけないと、やりにくい。
で、立春から15度進んだ位置(日)に「雨水」と名をつけ、30度進んだ位置(日)に「啓蟄」と名をつけただけ。
決して名が先行したのではないのです。先に太陽の位置があるのです。名前は後からつけたもの。
季節感のない月の暦に、季節を取り入れるために、季節の原動力である太陽の位置を名前をつけて書き込んだだけなのです。

★このごろ気になってしょうがないのが、「6度3分」という言い方。
「何度何分」という言い方は、体温の時だけだったように思うんだがなぁ。
「6度3分」という言い方、すっごく気持ち悪いんです。
気象情報、天気予報などは気象学と並ぶものでしょ。
科学の世界でならやはり「6点3度=6.3℃」と言ってほしいなぁ。
いつからこうなったんだ?どういうポリシーからこうなったんだ?
「てん」と言ったらなにか不都合なんですかねぇ

きもちわるいよぉ

Keep your options open.

★月曜日は「資源ごみ」の回収日。
2月4日に1月の分の新聞をくくって集積所に持っていきました。
新聞をまとめていたら、元日のもありまして、ひょいと見て、あっ、と思い出してしまった。
スポーツ特集版かな、こんな記事があったのです。

 ジャンプの高梨沙羅とサッカー20歳以下日本代表・猶本光の紙上対談を取材していて、ひとつのキーワードがくっきりと浮かび上がってきた。
 それは「選択肢を狭めない」だ。
 16歳の高梨は昨春、インターナショナルスクールに進学し、数カ月で高卒認定試験に合格した。なぜなのか。少女はよどみのない口調で答えた。「3年間でやる勉強をまとめるのは難しかった。でも、いま、やってしまった方が楽になって、いろんな選択肢ができるから
 猶本は18歳。筑波大学に通いながら、浦和レッズレディースに所属する。どうしてサッカーだけに専念しないのか。彼女の答えも明確だった。「サッカーをやめた後の人生の方が長い。だから。しっかり選択肢を残しておきたい。大学生とはそういう時期だと思う」
 彼女たちが同じ単語を口にするのを聞いて、思うことがあった。若さとは年齢をさすのではない。選択肢を捨てないことなのではないだろうか。
 何歳になっても、人生に多くのオプションを持つ人は若い。
 一方で、彼女たちは選択肢を幅広く持ちながら、競技の中で一瞬のうちに、なすべきアクションを選び取る。高梨のジャンプ台での踏み切りのタイミング。猶本の動き出しの一歩目と寄せのスピード。そこに迷いはない。選択肢と決断。生きるヒントを若い2人は与えてくれる。

★「選択肢を狭めない」
これってものすごく大事なことです。

努力すれば夢は必ずかなう。将来の夢を持って、夢に向かって努力しよう。

一概にわるいこととは言いませんが、こんなことを小中学生に勧めない方がいいですよ。
むしろ悪影響の方が大きいと思うな。
人間の築いてきた文化の幅広さと奥行き、社会の構造など知らないうちに、なんかの拍子に「これ好きだ」「好きな先生にあこがれて」「たまたまテストの点数がいつも高めにとれるから」なんてことで、自分はそれに向いている、その方向で夢を持って行こう、なんて考えない方がいい。
さらに、思い込んだ「夢」に「役立つこと」だけを学んで、役立たないと思ったことは捨ててしまう。
そういう態度が広まってしまいました。役立つことばっかり考えている。
役立たないことは無駄だ、といってしまう。
ホント?
人間の奥行きが浅いよな。
積み重ねた無駄から「創造力」が生まれるんですよ。
無駄のない役立つことしか知らなかったら、新しいチャレンジなんてできませんよ。薄っぺらな人間になってしまいます。

うんと、たくさん無駄を積み重ねて下さいね
と、私は言いたい。

私は高校教師をしていたわけですが、私の自己紹介プリントにこういうメッセージも載せていたのです↓

[自己紹介 2004年度版]から
何かを選択するということは、何かを捨てることです。人生を生きていくということは可能性を 実現するとともに可能性を削ぎ落としていくことでもあるのです。いずれ「選択」しなければ生きてはいけません。ならば常に、選択の幅は可能な限り幅広く保持し続けて下さい。             

Keep your options open.

自己紹介の全文は↓ここで読めます。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/profile.htm

「努力すれば夢がかなう」なんてウソだよ。
夢のかなった人が、そんなことをいうのは無責任だ。
すべての人がチャンピオンになれるわけじゃないのは、当たり前。
夢がかなわなかったら本人の努力が足りないんだ、なんて、なんという無責任な発言だろう。
かなわないのが夢。
ただね、夢を持つことは大事だ。40年50年生きてみるとね、夢を軸にして生きてきた、ということは確実に言える。
ストレートに役立つと思うことだけではなく、なんでも面白いものはどんどん吸収しなさい。そうすれば夢を軸にして生きられます。
私は、それを君たちに保証できるよ。

夢はかなわないが、夢を軸にして生きることはできるよ。

私はいつも生徒たちにこう話してきたのです。
私自身、高校生の頃にいろいろ考え悩んだこと、それをやっぱり人生の軸にして生きてきたのです。
Keep your options open.
ブログ読者のみなさんにもプレゼントします。

クロヒラタアブ

0121_3kurohirataabu1 2013.1.21
お、クロヒラタアブだ。
とりあえずの一枚を撮影して、もっと接近しようとしたら
0121_3kurohirataabu2
まるで、パチンと音でもしそうな雰囲気で翅を閉じました。
これは、ここでゆっくり日向ぼっこをするつもりなのかな、と思って、もう接近せずに離れました。
邪魔しちゃ悪い。夏じゃないんだし。

こういう場合、アブの「意志決定」というものがあると考えていいんでしょうね。
たんなる機械的な動作じゃない。
飛んできて、先ず止まり、休息状態に入る時に翅を閉じた。
やっぱり「意志」だよなぁ。

目立ちますが

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-c842.html
2013年2月 1日 (金)「反射材」

↑ここで扱った信号機よりも、もう少し沼部駅寄りのところに人が乗れる台があるんですね。
その台は、向きがあって、駅から出てくる電車の方を向いている。
推測するに、「手信号現示台」とかなんとかいうんじゃないのか。
0121_2dai_noflash 2013.1.21
で、台の下に派手に目立つ赤い「もの」があります。
運転手の目を引くためじゃないかと思いますが。
上の写真はフラッシュを使用しないで撮ったものです。
0121_2dai_flash
こちらはフラッシュを発光させて撮影したもの。
変化ありませんね。
ということは、反射材は使っていないということでしょう。
光を送った方向へ光を送り返す反射材を使っているなら、差が出ると思います。
これは、蛍光色で派手で目を引きますが、反射材使用ではない、ということが分かりました。

普段目立たないけれど、夜間に運転手に目立つ反射材で縁取られた信号機を見たものですから気になってしまいました。

ハナアブ

0119_2hanaabu1 2013.1.19
高い位置のサザンカの花にアブがいました。
0119_2hanaabu2
なんとか頑張ってここまで。
ナミハナアブでしょうね、この模様は。
ハエ目、がんばる。
なんでだか知らないけれど、タフですね。
ハチ目(ハチもアリも)はほとんど見かけないのに。

ゼニアオイ

0118_6zeniaoi 2013.1.18
もともといったん倒れてから立ち上がったのです、このゼニアオイ。
まっすぐ立っていたら1mを越える高さがあると思います。
これが今回の雪でまたダメージを喰らったのではないかと心配でしたが、元気です。
よかった。私この花すごく好きなんです。
まだつぼみもいっぱいありますので、長く楽しませてくれます。

ヤツデ

雪の重みで折れてしまったとお伝えしましたが、その前の状況をちょっぴり。
1229_1yatude_2 2012.12.29
12月29日にはまだ上の段のつぼみは咲いていませんでした。
0103_2yatude 2013.1.3
0108_2yatude 1.8
0111_1yatude 1.11
こんな風に、上へ上へと咲き進んでいたのです。
ハエなどが来ますし、楽しみにして見ていたのですが。
14日に折れてしまった。
1月2日には、2羽のメジロがこのヤツデの花に来ていました。
へぇ、ウメやサクラに蜜吸いに来るのは知ってたけど、ヤツデの花にもくるのか、と妻と二人、ガラス越しに眺めました。

でも、もうない。残念ですね。
今回の花のシーズンはここまで進んで終わったのでした。

2013年2月 5日 (火)

雪の溶け方

0118_5senro 2013.1.18
線路の礫の上の雪。
一様に溶けるわけではありません。
0118_5senro2
線路わきの雑草の枯れ草の上。
枯れ草の間の空気が断熱材になって溶けにくいのですが、どこかが部分的に溶け始めます。
0118_9yukinosita
雪の下からユキノシタが顔を出したのですが、この場所を囲んでいる石の方から溶け始めました。
0119_4yukidoke

さて、雪が溶けるということは、熱が伝わってきて溶ける、わけですよね。
一面に積もっているのが、どこかから溶けるからには、そこに多くの熱が伝わった、ということですね。

逆の考え方も可能です。(正統的ではないけれど)
「負の(マイナスの)熱」というものを考えて「冷」と名付けます。
熱が伝わる時、冷が逆向きに伝わると考えてもかまいません。

熱の物理的実体は分子運動のエネルギーで、それを便宜的に「流体」風に考えるのですから、冷には物理的な実体はありません。ただ、熱流体の反対として冷流体を考えても、同じように考えることができるということです。

さて、雪の中から石が顔を出した。
石は枯れ草層に比べて熱伝導率が大きい=冷伝導率が大きい。で、石のところから冷が地面に逃げていったので、そこだけ溶けたんだな、と考えてみましょうか。
べったり一面雪、ほぼ全面的に0℃。
なんだか、どこが暖かいんだかよく分かりません。
冷の逃げ道を探して見る、そうすると、雪の溶け方に別の理解ができるかもしれません。

お湯を沸かしたヤカンに手を近づけると熱の放射で、接触しなくても暑さを感じますよね。
夏、氷柱のそばに立つと、手を触れなくても、その付近に立つとひんやりしますよね。
冷についても放射を考えても、間違いじゃないんです。
放射冷?
変ですね。論理的に逆向きにできる、ということではありますが。
放射冷はやりすぎかな。
冷の伝導を考えるのは、ちょっと視野を広げるにはいいかもしれません。

池の氷

0118_2huruike 2013.1.18
庭の雪は放置してありました。
根雪になっちゃうかな、と笑いながら。
草の芽などを掻き取ってしまうのはいやなんで、溶けるのを待っていました。
この日、14日の大雪の後、私は初めて庭に足を踏み入れました。
妻は長靴で結構、歩いていましたけれど。
二つある池のうち、古い方。雪は露出が真っ白に飛んでしまいました。
0118_2sinike
こちらが新しい方の池。
両方とも凍っていました。
メダカがいますが、底の方の0度にならない部分で、耐えているでしょう。
ここ2,3年の通例ですと、この新旧の池にヒキガエルが産卵に来るのですが。
今年も来てくれるでしょうか。
ちっこい「水たまり」のような池ですが、面白い生態系ができています。

雪・余話

0117_2yukigata 2013.1.17
屋根に残った雪形。
私の「みなし」はというと
左は、アシカとかオットセイとか。左を向いている。
右は、羽毛恐竜が右向いて走ってる。
通じましたか?ダメかな。
「みなす」「ききなす」「こころなしか」など「なす」という脳の働きは面白いですね。

0117_3snowman
とある学習塾の前。
ネクタイ締めているのがおかしい。
物差しに軍手はめたり。
目はリンゴのようです。
後ろのガラス面の雪だるまの絵はちゃんとした帽子をかぶっていますが、実物はバケツでした。

かろ‐とうせん【夏炉冬扇】
[論衡逢遇「作無益之能、納無補之説、以夏進炉以冬奏扇」]夏の火鉢に冬の扇の意で、時機にあわない無用の事物のたとえ。「六日の菖蒲アヤメ十日の菊」の類。芭蕉、許六離別ノ詞「予が風雅は―のごとし」[広辞苑]

塾の人はこの「夏炉冬扇」という言葉を知ってたかなぁ。団扇を使ってますよ。
雪だるまだから団扇使って、あ~寒くていい気分、かなぁ。

受験期なんだから「時機にあわない無用の事物」なんていわれないように工夫したらいいんじゃない?
ついでに、撮影は11時11分。後ろの時計は11時8分。
この時計、いっつも「遅れてる」んですよね。
受験期なんだから、「遅れを取り戻そう!」とかいって針を進めればいいのにね。

窓霜

0117_1frost1 2013.1.17
寒い朝でした。車を出そうとした7:23の撮影です。
片屋根のガレージで、車の左側がオープンです。
フロントの左側に霜がついていました。珍しいことです。
やはりオープンな側から空気の流れが来るのでしょうね。
0117_1frost2
子どもの頃は、風呂場の窓に朝、窓霜がよくつきましたが、最近はそういうこともない。
この日は、朝、雨戸を開けようとしたら、少し凍りついていました。
窓霜は、あまり「六角」とはなりません。
水蒸気が直接固体の氷になるのですしょうが、その時に色々な角度で枝分かれして結晶します。
水蒸気の供給量とか、温度とか、いろんなファクターで枝分かれの様子が変わるようです。
0117_1frost3
車の中からひとしきり撮影して。

さて、車を出さなければなりません。うっかりウォッシャー液を出したら、ナント
瞬間的に全面凍結してしまった。
これまた珍しいことでした。ここまで冷えていたとはね。
車の表に回って、乾いた雑巾で、物理的に拭き・削り落しました。

昔ね、車のカギ穴に水がついて凍って、キーが入らなくなってしまったことがありましたっけ。
ヤカンに湯を沸かしてもらって、湯で溶かしてドアを開けたことを思い出しました。
今年は結構冷えるようですね。

クロヒラタアブ

0112_6kurohirataabu 2013.1.12
嬉しいですね。クロヒラタアブが姿を見せてくれました。
ピンボケ写真しか撮れませんでしたが、なんだか「すんごく」いい気分。
今日はいい日だ!

ジャノメエリカにて

0112_4janomeerika 2013.1.12
書店散歩からの帰りに、ジャノメエリカのつぼみが大分膨らんで来たのを見て、コンデジではちょっと物足りなかったので、昼食後に一眼レフを持って写しにいきました。
微妙な状態ですね。あとどのくらいで咲くのでしょう。
で、あちこちつぼみの様子を見ていたら

あらまぁ
0112_3kusagikamemusi1
クサギカメムシの終齢幼虫がいました。
あまり活発ではなかったけれど、よろよろというわけでもない。
0112_3kusagikamemusi2
痩せてるというのも妙な表現かな、腹が平らな感じがします。
寒いからなぁ。
0112_3kusagikamemusi3
すぐ下に成虫もいました。
成虫・幼虫で越冬しているのですね。
たまにこうやって出てくることもある、と。
ここはマンションの植え込みで、管理の方が手入れや掃除をしますから、排除されてしまわないようにね、と無事を祈りつつ去りました。

転落報知機

0112_1eki1 2013.1.12
土曜日、蒲田の大型書店へ「本浴び」に行く日。
本を眺めて、うろうろしていると元気が出る私です。
駅に東急電鉄のポスターがありました。
ホームから落ちる事故、電車とホームのすき間に挟まる事故、などなくなりません。
その対策の一つ。
ホームの縁の真下にワイヤを張ってセンサーと結び、何かが落ちてきたことを探知する装置です。
0112_1eki2
ポスターの下の方を拡大しました。
手荷物を落としても作動するのでご注意を、ということです。
以前、ホームから物を落として拾おうと下りる人の事故があって、マジックハンドみたいなのをホームに常備して駅員さんがつかんで拾ってくれた頃もありました。
駅員さんも減らしているし、人手を借りなくても危険を探知できるようになったことはよいことですが、携帯電話でも作動するというのですから、もう、物は落とせません。
注意しなくっちゃね。幼い子供連れの方などは、自分自身の注意だけでなく、子どもの手の持ちものにもね。

ジンチョウゲ(白)

0111_4jintyouge1 2013.1.11
フラッシュ使用。
0111_4jintyouge2
フラッシュなし。

花が咲くまでには、まだひと月以上かかるでしょうね。
玄関前なので、いつも腰を下ろして眺めています。

2013年2月 4日 (月)

雪の後で

0118_7suisen 2013.1.18
前の記事で開花宣言を出したスイセンですが、あの14日の雪でつぶれてたんですよね。
18日に撮った写真ですが、つぼみたちの茎は折れませんでした。
5つのつぼみ、全部無事でした。

ところが
0118_10yatude1
ヤツデの花なのですが。
雪の後、花が見えなくなりました。雪の重みで垂れて見えなくなったのかな、と思っていました。
庭に踏み込めずにいたのが、この18日、やっと行ってみたら、写真のように折れていました。
花のついた枝には葉は全くありません。
花だけですが、雪を受ける面積としては大きかったのでしょう。
葉は雪を受けてもしなって、縦になってしまうでしょうが、花は雪の重みをそらすことができなかったのですね。
0118_10yatude2
これが折れ口です。
ポキッといってしまいました。
数少ない昆虫に大人気の花でしたが、残念なことでした。
今年は、実もならない、ということになりました。

あら、あなた咲いたのね

0204_1suisen1 2013.2.4
昼の散歩に出ましたら。
あらまぁ。なのでした。
箱の蓋を開いた、というか。
開花宣言です、っ!
大田区の南で、スイセンが開花しました!
0204_1suisen2
開き切ってはいないけれど、いいでしょう。
咲いたんだよね、キミ。立春にあわせて。
0204_1suisen3
思いきって咲いちゃったぞ、という姿です。
予報では明後日の水曜日、場合によっては大雪ということです。
まだ寒くなるかもしれないけど、わたし、がんばるのよ。

0203suisen1 2.3
昨日はこうだったのです。
0203suisen2
おちょぼ口を開いていました。
明日かな、とその時思って、そうなりました。
見ている方もなんだか力が入っちゃって。
応援しています。

イヌホウズキ

0111_3inuhouzuki2_2 2013.1.11
本来の花の季節はいつなのか?
0111_3inuhouzuki1_2
花も咲き続けますし、実も熟していく。
いいのかなぁ。
ホントはこの場所からどいてほしい気もしているのですが、こう一生懸命咲き続けられると、ちょっとなぁ。
せっかく頑張ってんだし、タイミングが見つかりません。

冬芽

0110_3kaede1 2013.1.10
カエデの冬芽が、弾けてしまったかな?
ちょっとタイミングが狂ったか。
0110_3kaede2
ほかの場所ではこうなったものはないです。
この一つだけ。
しまった、と思っているかもね。

0110_4boke
ボケの冬芽は少しずつですが、膨らみ続けています。
葉脈が見えています。

0111_2ajisai 2013.1.11
アジサイの黒い芽。
黒いけれど葉の芽です。
葉脈もあるし、葉の縁のギザギザもある。
葉緑体はこの時点では細胞内でカバーでもされているのでしょうか。
後から作れるものではないと思います。

★生きるということは化学反応です。
化学反応は温度が低いと遅い。
哺乳類のように体温を維持して、化学反応の速度を常に一定に保とうとするのとは違って、植物はほぼ外気温と同じ条件下で生きている。
暖かいときに反応が進み、寒い時は遅くなる、あるいは停止する。
「積算温度」で桜の開花予想ができるのは、おそらく化学反応の累積の指標となるからでしょう。

寒いけど、みんな生きて化学反応やってます。


ハハコグサ

0109_9hahakogusa 2013.1.9
そう目立つ花ではないですが、よく見るときれいな金色に輝いています。
0109_9hahakogusa2
その輝きをなるべく忠実に出したいと、頑張ってみましたが、如何でしょうか。
てっぺんの花がほころび始めていますね。
春の七草の「ごぎょう(御形)」はこれです。

カランコエ

0109_7kalanchoe 2013.1.9
ガレージに置いてあるカランコエ。
車の陰のようでいて、結構日当たりがいい。
花盛りへ向かっています。

0118_8kalanchoe 1.18
メシベ・オシベが完備し蜜の輝きもあるように思うのですが、虫が来ているのは見たことがない。
今の時期は虫がいないですが、暖かくなってきてもあまり訪れてくれる虫がいません。
結実したという記憶もないなぁ。
シランの場合、実ははっきり分かるけれど、種はちょっと想像外でしたから、カランコエの場合も結実しても、見落としているのかもしれないという気はします。
今年は花の後を丹念に見ることにしようかな。

春の便り:4

0202_5ekikawadu 2013.2.2
駅前のお家にある河津桜。
硬かったつぼみが弾けかかっていますね。
もうちょい。

0202_11kawadu
我が家のご近所の家で何年か前から育て始めた河津桜。
線路の柵際に植えてあります。
こちらも、もうすぐ。
ほぼ活動が同期しているようです。
いろいろな品種の桜が見られるのは楽しいですね。

春の便り:3

0202_4kame1 2013.2.2
六郷用水の水車の下。
ミシシッピアカミミガメが出てきていました。
暖かかったのでちょいと甲羅干しに出てきたのでしょうか。
0202_4kame2
大小の大人のカメが並んでいると、どうも夫婦に見えてしまいます。
なんで、こんな風に、足を伸ばしてるんでしょうね。
腹で石に乗って、バランスとって、これ気持ちいいというポーズなのかなぁ。

朝日川柳(2/1) 日暮麦人選 から
 茶柱をめでて翁媼(おうおう)日なたぼこ:宇都宮市 長岡公亮

「翁媼日なたぼこ」
いいなぁ。私たち夫婦もそういう年齢なので、二人で「日向ぼこ」することにしましょう。

0202_4kame3
こうなると、なんだか、子どもというか、独身野郎というかに見えるんだよなぁ。
手足をぐんと伸ばしていますが、翁媼の日なたぼこよりは威勢がいいように見えます。
こころなしか、ということなのでしょうね。
自分の心の働きが面白い。

春の便り:2

0202_7ume1 2013.2.2
間欠的に水が流れ落ちる「滝」のまえ。
去年はわずかしか花が咲かなかったウメの木。
今年はつぼみがたくさんあります。
ちゃんと「ウメ」と表示してありますね。
ウメを見誤ることはあまりないですが、でも、こうやって表示があるとやはり助かります。
0202_7ume2
待ち遠しいですね。
駅から出てきて、高台の方へ帰宅する方はこの前を通ることが多い。
ぜひ「梅の名所」になってほしいものです。

春の便り:1

今日は立春ですから、春の便りでもお届けしようかと。
0202_3ume1 {写}2013.2.2
南風が吹いて暖かい日でした。歩くと汗ばむくらい。
六郷用水の水車の上のウメを見に行きました。
3,4輪咲いていましたよ。
0202_3ume2
つぼみの雰囲気がいいでしょ。
わぁ、という気分。清楚。
0202_3ume3
後ろを向いている花が二つ三つ。
一つだけこっちを向いているのがありました。
0202_3ume4
これ見て下さい。
準備中のつぼみたちが「いっぱい」。
春の予感があふれそう。
もうすぐ暖かい春が来ます。

2013年2月 1日 (金)

化学の教材、見っけ

★朝日新聞の「経済」の連載記事に、高校化学の教材を見つけてしまいました。

(アベノミクスって、なに?:10)日銀編 なぜ政府から独立しているの(2013年1月22日)
 「輪転機をぐるぐる回してお札を刷る」「建設国債を(市場で)全部買ってもらう」。衆院解散が決まった昨年11月半ば、自民党の安倍晋三総裁は日本銀行にねらいを定め、刺激的な発言を繰り返した。
 ・・・
 しかし、これはろくな結果を生まない。大量にばらまかれたお札の価値は暴落し、激しいインフレが起きる。第1次大戦後のドイツではパン1個が1兆マルクに上がった。第2次大戦後のハンガリーでは10垓(がい)(1兆の10億倍)ペンゲー札が印刷されるなど、お札は紙くず同然に。中央銀行の独立性とは、政府の言いなりにお札を刷らないための「防波堤」なのだ。
 ・・・

★化学・モルの授業
ノートに写してくれ、といってから
これ↓を黒板に、黙って書きます。

600000000000000000000000個の集団を「1モル」という。

生徒はなんだなんだ?と思いながら、まじめにノートに写そうとします。
「先生!ゼロがいくつあるのか、わかんねぇよ!」
そこでおもむろに、下の方から4桁区切りでカンマを入れていきます。

6000,0000,0000,0000,0000,0000

読めるか?
             兆     億    万
6000,0000,0000,0000,0000,0000

「兆」までは誰でも読めます。
私が小学生のころの社会科で、日本の国家予算が「1兆円」に達する、って習ったものだ。
じゃ、兆の上は?
生徒の中に「けい」と言ってくれるのが必ずいます。
そう「(けい)」だね。

今ならスーパーコンピューター「京」が知られていますから、おそらくみんな知っているでしょう。
京は理化学研究所のスーパーコンピュータの愛称ですね。計算速度が10ペタフロップス(1秒間に1京回の計算)なので、付けられた名前ですね。

じゃ、その京の上は?
誰も知らないクラスもあるし、何人かが知っているクラスもあります。
「がい!
うれしそうに答えてくれます。
そう「」だね。

ということは~。
「6000垓個の集団を1モル」というんだよ。
君らは指数というと嫌がる人もいるけれど、10の指数というのは単純なんだ。
「ゼロ(0)」が何個つくかを示すだけだ。
だから、0が23個ついているので
6×10^23
こう表示するんだね。指数を毛嫌いしないでおくれ。

とまぁ、こう進んでいって、6千垓という数字の大きさを何とか多少なりとも実感させたいという工夫が続くわけです。

★冒頭の新聞記事を見て下さい。
「第2次大戦後のハンガリーでは10垓(がい)(1兆の10億倍)ペンゲー札が印刷され」たんですって。なんとまぁ!
ホントカヨ、知らなかったなぁ。
というわけで、「垓」という「桁」が使われたことがある、ということが分かりました。
これは化学の授業に使えますね、情けない話ですが。
ギネス記録にあるんだよ、と使って下さい。
「10垓ベンゲー札、600枚で『6千垓』ベンゲー」ですねぇ。トホホ。

★ウィキペディアも検索してみました↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
インフレーション

ハンガリーのインフレーション
ハンガリーでは第二次世界大戦後に激しいハイパーインフレが発生した。このときのインフレーションでは16年間で貨幣価値が1垓3000京分の1になったが、20桁以上のインフレーションは1946年前半の半年間に起きたものである。大戦後、1945年末まではインフレ率がほぼ一定であり、対ドルレートは指数関数的増大にとどまっていたが、1946年初頭からはインフレ率そのものが指数関数的に増大した。別の表現でいえば、物価が2倍になるのにかかる時間が、1か月、1週間、3日とだんだんと短くなっていったということである。当時を知るハンガリー人によると、一日で物価が2倍になる状況でも市場では紙幣が流通しており、現金を入手したものは皆、すぐに使ったという。
1946年に印刷された10垓ペンゲー紙幣(紙幣には10億兆と書かれている)が歴史上の最高額面紙幣であり(ただし、発行はされていない)、最悪のインフレーションとしてギネスブックに記録されている。
なお、実際に発行された最高額面紙幣は1垓ペンゲー紙幣(紙幣には1億兆と書かれている)である。
※1京は1兆の1万倍(10の16乗)、1垓は1京の1万倍(10の20乗)。

経済に疎い私ですが、アベノミクスで日本がハイパーインフレになったりしませんように、祈ります。
生産に携わる世代はまだなんとか耐えられるとして、老人世帯はもう餓死するしかないですからね。

高校の時の先生が私に話して下さいました。

戦前、その時の教育の中で、生徒を戦場に送った。敗戦後、もう教育には携わるまい、貯えも多少あることだし、細々とそれで生きていけばいい、と思ったんだよ。でもね、あのインフレで、お金の価値がなくなり、お札が紙くずになってしまった、で、働かざるを得なくなった、自分には教師しかできなかった、恥ずかしながらそうやって今、君たちを教えることになったんだよ。

こういう話を、現役の高校生の私にしてくれましたっけ。
だからこそ私は自分も高校教師になりたくなってしまったのでした。
先生に恩返しできたかなぁ。

★おまけ
http://ja.wikipedia.org/wiki/SI%E6%8E%A5%E9%A0%AD%E8%BE%9E
「SI接頭辞」から引用

  10n     接頭辞     記号     漢数字表記(命数法)
24      ヨタ (yotta)     Y     一じょ[禾へんに予という字]
21      ゼタ (zetta)     Z     十垓
18      エクサ (exa)     E     百京
15      ペタ (peta)      P     千兆
12      テラ (tera)      T     一兆
9       ギガ (giga)      G     十億
6       メガ (mega)     M     百万
3       キロ (kilo)        k     千
2       ヘクト (hecto)   h     百
1       デカ (deca, deka)     da     十     10
(0     なし     なし     一     1)
−1     デシ (deci)       d     十分の一 / 一分
−2     センチ (centi)   c     百分の一 / 一厘
−3     ミリ (milli)        m     千分の一 / 一毛
−6     マイクロ (micro)     µ     百万分の一 / 一微
−9     ナノ (nano)       n     十億分の一 / 一塵
−12    ピコ (pico)       p     一兆分の一 / 一漠
−15    フェムト (femto)     f     千兆分の一 / 一須臾
−18    アト (atto)        a     百京分の一 / 一刹那
−21    ゼプト (zepto)    z     十垓分の一 / 一清浄
−24    ヨクト (yocto)    y     一じょ分の一 / 一涅槃寂静

10±6以上のSI接頭辞には、以下のような規則が見られる。

    倍量の接頭辞は最後が a で終わり、記号は大文字
    分量の接頭辞は最後が o で終わり、記号は小文字

ただし、メートル法の初期に作られた、10±3までの接頭辞は、このルールに従っていない。

コンピューターの発達で、メガ、ギガ、テラ辺りまではよく耳にするようになりましたね。

★参考
漢数字での命数法については下を参照してください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BD%E6%95%B0%E6%B3%95
命数法

大きな数、小さな数の唱え方が載っています。

ミナミトゲヘリカメムシ

0109_6kamemusi1 2013.1.9
鳥以外の動物といったらハエばっかり、のような状況ですが、こんなカメムシに出会いました。
門扉のところです。ゆっくりゆっくり上へ歩いていました。
0109_6kamemusi2
この姿はヘリカメムシですね。触角の一部に模様がある。
0109_6kamemusi3
上まで登ってきました。
腹部が薄い青緑色という感じの色。
0109_6kamemusi4
こんな顔です。

どうするのかな。ここで止まってしまうのかな。そうならちょっと手を出して落ち葉の積もった方へ移してやろうかな、と思いました。
そうしたら、やおら、翅を広げて、飛び去りました。
私が連れていってやろうかな、と思ったような方向でしたので、さようなら、と声をかけて見送るだけにしました。

さて、このカメムシですが、ミナミトゲヘリカメムシではないでしょうか。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/minamitogeherikamemusi.html
↑幼虫図鑑の「ミナミトゲヘリカメムシ」の項目です。

上から見た写真以外に、5齢幼虫の体の側面が写った写真があります。
その色が、私の見た色とそっくりでした。
触角の特徴と併せて、ミナミトゲヘリカメムシと判断しました。

元気でなぁ。また会いたいゾ。

またもやハエ

0109_5hae 2013.1.9
もう、ハエに出会うと喜んで記念撮影しています。
命の瀬戸際の「記録」ですね。

平年気温の谷底へ向かう緩やかな下り坂。
そこを越せば、立春だよ。
越してくれ。

ヤツデ

0109_2yatudekahun 2013.1.9
ヤツデの葉の上の白い粉末は花粉です。
庭に出ると真っ先にヤツデを見て、で、歩き始めます。
ヤツデさまさまです。
花があれば、かろうじて虫に会える。

ツマグロキンバエ

0108_1haehati1 2013.1.8
ヤツデの花に来ていました。
ツマグロキンバエに気づいてレンズを向けると、何か、小さな昆虫も見えました。
触角からして、おそらくハチの仲間でしょう。
0108_1haehati2
ツマグロキンバエの方は腹側が花粉だらけ。
ハチと思しき昆虫の方は、翅に独特の模様があるのが分かりました。
くわしい方なら、この模様あたりで種が分かるのではないか、私はダメだけど。
0108_3tumagurokinbae
ツマグロキンバエの拡大。
このまま越冬するのでしょうか。

ハエ

0107_2hae 2013.1.7
家の外壁に止まっていたハエ。
0107_5hae
ヤツデの花で花粉まみれのハエ。
0107_7hae
サザンカで蜜を舐めるハエ。

この日は、この異なる3種類のハエに出会いました。
なんだか、嬉しい気分。
もう虫が少なくって、少なくって。
写真が増えません。困ったな

反射材

0107_1asa1 2012.1.7
「資源ごみ」という分別項目がありまして。紙とか、空き缶とか・・・。
新聞を束ねて出しにいくのは私の分担です。
この日は今年の第一回目の資源ごみ回収日。
尻ポケットにコンデジを入れて、出たわけです。6:43。
この日の日の出は 6:51。
東の空は少し明るくなってきていましたが。
暗いなぁ、夜明け前なんだ、と思いつつ、ふと走ってきた電車にカメラを向けてパチリ。
オートですから、フラッシュが発光しました。
で、パソコンで見たら、ん?なんだ?
緑の信号が点灯している信号機の縁がきれいに明るい。
その部分だけトリミングしてみると
0107_1asa2
こうです。
これは信号機が反射材で縁どられているようですね。
長い年月、ここに住んでいて、ずっと見てきた信号機ですが。
気づかなかったなぁ。

ホントかよ。と、翌日。
0108_5signal1 1.8
昼の散歩です。
明るい空が背景の逆光ですから、コンデジはフラッシュを発光させません。
よく見ると、何か縁取りがありますね。
そこで、強制発光にします。
0108_5signal2 {写}
こうなりました。
光を送ってきた方向へ光を反射して返す、反射材が使われていました。
そうなんだぁ。
0108_5signal3
一眼レフで絞りは13、シャッタースピードは1/80秒、ISO-100でフラッシュを使わず撮るとこうなりました。
信号機の縁が確かに白っぽい縁取りになっていますね。
これだと、反射材入りの塗料でしょうか。

いやあ、この信号機に縁取りがあるなんて意識していませんでした。
この信号機は蒲田方向へ向かう電車の運転士が見る信号です。
夜などに、電車のヘッドライトに照らされて、ここに信号機あり、ここを見よ、という注意喚起の役割なのでしょうね。

夜なんか電車乗らないし。
30年も気づかずに来ました。うかつなことでした。

追記:反射材は、光を、送ってきた方向へ送り返します。ですから、明るい日差しの下で私が見ても、私の方へ明るく輝いて見えるわけではないのですね。お日さまの方へ光を返している。日中には気づかないわけです。暗いときに、ごく小さな光源ですがコンデジのフラッシュを光らせたので、フラッシュの方向へ=カメラの方向へ光を返したわけです。
道路設備に使われている反射材も、光を送った運転者側へ光を送り返して、見やすくしています。決して道路を照らしているわけではない。
歩行者用(工事作業者用とかいろいろ)の反射材入りの服もありますね。自分で光っているわけではないのに、光を送ってきた車の運転者によく見えるようにしている。
そういう目で、観察して下さい。面白いものがたくさんありますよ。

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