« ミニハボタン(でいいですか?) | トップページ | 気圧の「落差」 »

2013年1月23日 (水)

1200トンの屋根

★こういう記事があったのですね。

まるで落としぶた 西部ガス、LNGタンク屋根上げ(朝日新聞 2013年1月18日2時46分)
 西部ガスは17日、北九州市若松区に建設中の液化天然ガス(LNG)タンクの「屋根上げ」作業を報道陣に公開した。直径80メートル、高さ40メートルの外壁に囲まれたタンクに下から空気を送り、底に置いた1200トンのドーム形の屋根を圧力で持ち上げる。鍋のなかの落としぶたを浮かせるような工法だ。
(後略)

大雑把な話。(ドーム形だそうですが、円盤で考えます)

直径80mの屋根の面積は
π×40×40≒5000平方m
1200トン=1200000kg
120,0000/5000=240kg/平方m
{力でいうと}240kgf/平方m
1kgf=9.8Nなので
240×9.8≒2350N/平方m=23.5hPa
はぁ?
23.5/1013≒0.023気圧(1気圧より2.3%程度圧力を高くすればいい

そのくらい加圧すれば1200トンの屋根が持ち上がるのですか。
{計算違いしてないつもりですが}
LNGタンク内を1.023気圧にすればいいのか。

軽自動車のタイヤの空気圧が2気圧くらいじゃなかったか。
何だか桁を間違っちゃったかな、と不安なのですが、多分間違っていないと思います。

体積が大きいから、大量の空気を送り込まなければならないでしょうけれど、圧力にすると、そんなもんなんだなぁ、と、びっくりしました。

★東京ドームの屋根は400トンあります。
屋根面積の数値がはっきりしないのですが、8m×8mの膜を225枚つないだ、という記述がありました。いろいろゆがんだりしているでしょうけれど、この値で計算しますと
400000kgf/(8・8・225)平方m≒28kgf/平方m
これは28×9.8≒270Nですので
270N/平方m=270Pa=2.7hPa
約3hPa加圧すれば東京ドームの屋根が支えられる

検索してみると、「外部の気圧より0.3%=3hPa高い」と書かれていました。
あってるな。計算方法には間違いないようですね。

★女性のストッキング。
「足首着圧13hPa」というのを妻が持っていました。
パーセントにすると、標準気圧の1.3%くらい高い圧力ですね。
東京ドームを支える圧力より強いんだ。ふ~ん。

ストッキングの圧力は10hPaくらいから20hPaくらいまであるようです。
20hPaというと、LNGタンクの蓋を支えられるくらいの圧力と言えないこともないなぁ。
なんだか、すごい話ですね。
{足首で30hPaという商品もあるようです。なんだかなぁ、すんごい、圧力だなぁ。大丈夫ですか?}

★参考までに。
1円玉は、半径1cm、質量1gです。
1円玉1個が下に及ぼす圧力を計算してみますと
0.0098N/(π×(0.01)^2)平方m≒30N/平方m=30Pa=0.3hPa
こんな感じです。

タンクの蓋で、23.5hPaなら1円玉約78枚
東京ドームが3hPaだと1円玉30枚
20hPaのストッキングなら1円玉67枚。

1円玉を集めて、積み上げて、支えてみてください。

★なんだかなぁ。
LNGタンクや東京ドームと、ストッキングが同じようなスケール(オーダー)で議論できるとは思わなかったなぁ。

« ミニハボタン(でいいですか?) | トップページ | 気圧の「落差」 »

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ミニハボタン(でいいですか?) | トップページ | 気圧の「落差」 »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ