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2013年1月21日 (月)

ナットクしちゃった

書評を読んでいましたら

本にだって雄と雌があります」[著]小田雅久仁 出版社:新潮社 価格:¥ 1,890
評者・川端裕人(作家)  [掲載]2013年01月13日
■大法螺で包む書物愛と家族愛
 本にも雄と雌がある。それが証拠に書架に本を並べておくと知らぬ間に繁殖しているではないか。「書物がナニして子供をこしらえる」のである。この件に合意する読書家は多いはず。実際、本は増える一方だ……と一定のリアリティーを感じつつニヤニヤ読める大法螺(ぼら)話。
 相性のよい本が隣り合わせたがために生まれた「子」を「幻書」と呼ぶ。放っておくと鳥のように羽ばたいて飛び去ってしまうので蔵書印を押して鎮めなければならないのだが、それはボルネオ島に住む空飛ぶ白象の牙から作られたものだ。かの島には古今東西すべての本が所蔵される「生者は行けぬ叡知(えいち)の殿堂」幻想図書館があるという。
 そのような幻書の蒐集(しゅうしゅう)家、深井與次郎の生涯を、孫の博がさらに自子の恵太郎(つまり與次郎のひ孫)に語り聞かせるのが本作の基本的な構えだ。恵太郎はまだ幼いのに、なぜ曽祖父と幻書のことを伝える必要があるのか。
 書籍愛と家族愛ゆえ、なのである。前者について與次郎は博に言う。「本いうんはな、読めば読むほど知らんことが増えていくんや……わしみたいにここまで来てまうと、もう読むのをやめるわけにいかん。マグロと一緒や……息できんようなって死んでまうんやでェ……字ィ読むんやめたらなあ」
(後略)

そうだったのか。本って、繁殖するんだ。やっとわかったぞ。
「字ィ読むんやめたら」「息できんようなって死んでまう」ことに、ワタクシ憧れるなぁ。
そういうのって、幸せだろうなぁ。
「本いうんはな、読めば読むほど知らんことが増えていくんや」もうわくわくしますよね。
知らないことが増えていくことの喜びに浸って、ボカァしわせだなぁ。
{加山雄三さんのお言葉ですが、もう死語というべきでしょうね。これを聞いて、鼻の下をこする人は、御同輩でしょうな。}

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