ウラナミシジミ
2012.11.21
デュランタのしぼみかかった花にウラナミシジミが来て夢中になって蜜を吸っていました。
見れば、翅の後ろが傷んでいます。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-cho_uranami.htm
ここにウラナミシジミの大きな写真があります。
それを見ると分かりますが、私が撮影した個体では「尾状突起」という部分が欠けています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F
後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで敵の目をあざむいていると考えられている。
「こっちが頭だよ」と擬態しているのだそうです。
その部分が欠けているということは、おそらく鳥が襲ってきて、その偽の頭の擬態に騙されて、翅の後ろの部分をくちばしで噛んだんでしょうね。翅は破れ、チョウ本体は脱出した。
ということではないでしょうか。
そういう戦歴を持ったチョウなのでした。
すごいですね。この擬態は実際に有効なのですね。
http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/shijimi/uranami/uranami.html
このページにも、同じように翅が傷んだウラナミシジミの写真があります。
そのコメントを引用します。
偽頭が功を奏したのか、後翅が破れています。鳥が噛みついた跡(ビークマークと呼ばれます)でしょうか。
小さなチョウのタフな生き方です。
★註
beak というのは鳥のくちばしのことです。
で、理科・化学で使う「ビーカー(beaker)」は、注ぎ口がくちばしのようだ、というのでついた名前です。と、昔、聞いたけどな、ホントかどうか、知らないんですけど。
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