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2012年12月

2012年12月31日 (月)

よいお年をお迎え下さい

1228_5sazanka1 2012.12.28
サザンカです。
葉芽があり葉がある。つぼみがあり、花弁が落ちた後に残って実の成熟へ向かう子房がある。
時は来りて、時は去る。一枚の写真に詰め込むことができました。
大晦日にちょうどいい写真でしょ。
1228_5sazanka2
幼きものたち。

1228_3huusenkazura1
看做せば、「お母さん、おっぱい、もっとちょうだい」
1228_3huusenkazura2
「独り立ちの時が来ました。あなたはこれから自分の力で生きて行くのよ」

★「物語は続いてる」

そうさ花が散るのは  種を結ぶため
明日っていう花  また咲かせるため
物語は続いてる
終わりは次の日々の始まりだ

フック・ブック・ローの歌です。この歌詞が気に入っていましてね。

花だけを愛でる、というのは、片手落ちのような気がする。
花は世代という「時」をつなぐもの。
花が散る姿は美しい。
「卯の花腐 (くた) し」という言葉がありますが、花が崩れ落ちて行く姿は「醜い」ですか?
花が崩れ去って行ってこそ、実の熟成がある。
花の終わりゆく姿は、次に来たるべき命への「讃歌」なのではないでしょうか。
それも愛でてあげたいな。

大晦日は時の流れを意識する日です。
実は普段の日々とまるっきり変わりはないのにね。
今日の次は明日です。
大騒ぎしてないで、日本の社会を暮らしよくするために、次の世代のために、今を生きている私たちは花を咲かせて、去って行きましょうよ。
せめてきれいに去って行きたいですね。汚しっぱなしじゃ申し訳ないよなぁ。

今の日本、空騒ぎが過ぎてます。

では、みなさま、よいお年をお迎え下さい。
来年がよい年でありますように。

かかし 白。

ホソヒラタアブ

1130_11hosohirataabu1 2012.11.30
サザンカとヤツデの花が、現在咲いています。
どちらにも、ハエやアブ、アリなどが来ています。
虫が見られる場所はごくわずかになってきました。
1130_11hosohirataabu2
虫がいると嬉しくなります。
よかった、よかった、と。
いつまで続くかなぁ。そろそろ限界が近い。

キバナコスモス・センダングサ

1130_8kibanakosumosu 2012.11.30
これはキバナコスモスの実。
ひっつき虫タイプのすごい実です。
1130_9sendangusa
センダングサの実。
これも同じタイプ。

センダングサの仲間には、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、シロノセンダングサ、センダングサ、コバノセンダングサなどがあって、私には何が何だか分からないので、センダングサとしておきます。見分けがつきません。

キク科の植物の実には、タンポポなどに代表される、「冠毛」があって風に乗って遠くへ行くタイプと、ひっつき虫でくっついて広がるタイプがあるようですね。
ヒマワリもキク科ですが、食用のヒマワリの実は知っているけれど、実際にどういう風に実として熟成するのか見た覚えがありません。どんな実でしたっけ?

ネコハグモ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-dbe6.html
↑ここで、11.28のナンテンの紅葉の写真を載せて、そこにいたネコハグモをお目にかけました

ネコハグモがくぼみに潜んでいました。
3日くらいここにいましたがその後姿を消しました。

1130_7nekohagumo2 2012.11.30
これがこのネコハグモを見た最後。
こののち、姿を消してしまいました。
地面に積もった落ち葉の下にでも入ったでしょうか。
そう思いたいです。

フタモンアシナガバチ:オス

1130_5htamonasinagabati1 2012.11.30
さすがに衰えています。
しがみついている、という状態ですね。
1130_5htamonasinagabati2
ゆっくりと歩き回っています。飛び回るという元気はない。
冬を越すことはできないのですが、生きられる限り頑張っています。

イワレンゲ

1130_3iwarenge1 2012.11.30
11月末の状態はこうでしたが
1217iwarenge1 12.17
こう変わりました。
周りの方から芽が伸びてきたようです。

花の方は
1130_3iwarenge2 11.30
こうだったのが12.17にはほぼ終わりになっていますが、その代わり
1217iwarenge2 12.17
ものすごく細い根を出して、土の面に入ろうとしています。

植物の生き方というものは不思議なものですね。
個体としての意思決定のようなものはないのでしょうに、可能な限り適切な手を打ってきますね。
置かれた状況の中で全体として反応しているのでしょうけれど。不思議だ。
茎の、ある特定の部分の組織が、根に分化して下へ向かう。
いつ、どの場所から、というのはどのようなメカニズムで決まるのでしょうね。

青空

1206_1ityo1 2012.12.6
低い角度の朝日に横から照らされて輝くイチョウと青空。
1206_1ityo2
昼には空の色がもっと濃くなりました。

冬の青空って、なんだか寂しくないですか?
きれいなんだけど、元気が出ない私です。
季節性の軽度の鬱というか、気分的なものですけれど。
天気さえ良ければ必ず昼の小1時間外で日に当たっているし。
深刻じゃないんですけど、なんか、こう、ね。

1225_1ityou 12.25
イチョウの葉は全部落ちました。
見事に何にもなくなりました。


2012年12月28日 (金)

ネコハグモ

1130_1nekohagumo1 2012.11.30
雨上がりの朝。7時半ころ。
カエデの葉のくぼみに巣を作ったネコハグモ。
私んちは、雨漏りなんかしないもん
と言っています。
1130_1nekohagumo2
雨滴の下で体を縮めています。

「古家の漏り」などという恐ろしいものはこないようだね。
妻と二人で笑いました。

1130_1nekohagumo_1
同じ日の昼の散歩時。12時40分くらい。
水はすっかり蒸発していました。
天井のうっとうしいのが消えてほっとしているでしょう。
1130_1nekohagumo_2
舞台の全体としてはこうです。
いかにもネコハグモらしい巣の作り方で、小さな昆虫もいっぱいかかったようです。
なじみになると愛着がわきますよ。

ランタナ

1129_9lantana1 2012.11.29
玄関前にドッコラショと座り込んだら、ちょうどこんな具合に見えました。
例の、私の好きな撮り方。
時間を写し込みたい。
向こう側に花、こちら側に実。
この間にある「時間」、そして、実の先に続くかもしれない「時間」。
そんなことを考えます。
1129_9lantana2
鉢の周りを回って、こういうアングルも見つけましたが。
どっちにしても、そう大してすごいアングルというわけでもなかったですね。

ボウガシ

1129_8bougasi 2012.11.29
唐突な感じ。
枝の途中から新芽がにゅっと出てきました。
今は鱗状の冬芽の目立つボウガシです。
突然、赤い新芽が出てしまっていいのかな。
場所も何だかなぁ。
時々、TPOがずれてしまうこともありますね。

1225_3bougasi1 12.25
ほぼ1カ月後の姿。
あまり成長したとは見えません。
寒いものな。

1225_3bougasi2
ボウガシの通常の冬芽はこんな形をしています。
これはたくさんあります。

どうなるのか、見続けましょう。

ゼニアオイにて

1129_6youtyuu 2012.11.29
11月12日に妻が連れてきて、オオタバコガの幼虫に似ているな、と書いたあれでしょう。
ゼニアオイの葉にいました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-bf22.html
2012年12月 6日 (木)「オオタバコガの幼虫(かなぁ)」

1130_10ootabakoga 2012.11.30
ほぼ同じ場所にいます。

1203_6zeniaoi2 12.3
これがこの幼虫を見かけた最後です。
いろいろな虫の姿を見た「最後」を記録する時期になりました。
初見は楽しいし、分かりやすいのですが、最後に見た、というのはなかなか確定しないし、寂しいものです。
虫と付き合っていれば避けがたいことなんですけどね。
無事、蛹になれたでしょうか。

ゼニアオイの方は葉に食い跡が残りましたが、全体としては影響なく元気に花を咲かせています。

スイセン

1226_5suisen1 2012.12.26
やっと花の準備に入りました。
去年はもっと早い時期からつぼみが伸びてきたと記憶します。
門の内側のカエデの下です。
1226_5suisen2
反対側からもパチリ。
積もった落ち葉で地面が見えませんね。
こういう状態が越冬する虫にはいい。暖かい毛布のようなものです。

線路際、カエデの下、勝手口脇の水回りのそば、と3カ所にスイセンが咲く場所があるのですが、これから順番につぼみを膨らませ始めることでしょう。
正月には花が見られるかな。

2012年12月27日 (木)

霜柱:2

1227_5simobasira1 2012.12.27
庭に霜柱が立つのなら、ベランダでも立つはず。
ベランダの方が地熱のない分、冷え込みはきついようです。
プランターにいっぱい霜柱が立っていました。
土の粒を持ち上げていますが、おそらく、土の粒が水を吸って凍結することが霜柱の成長の起点なのではないかと思います。
1227_5simobasira2
どのくらいの高さかというと
1227_5simobasira3
このくらいです。
3cm近くありますね。

本格的に寒くなりました。
寒い冬の間は東京での雪は少ない。
圧倒的な冬の高気圧が緩み始めるころに、南岸を低気圧が走って東京に雪が降る。
さて、来年、雪は降るのかなぁ。雪には全くお手上げの私。なるべく雪が降りませんように。

霜柱:1

1227_4simobasira1 2012.12.27
池に氷が張ったのだから、霜柱は?と探して見たら、地面がガチガチ凍結していました。
いつも霜柱の立つ辺りにはないなぁ、と見回したところ、ランタナの真下が、土が比較的軟らかかったせいでしょう、霜柱が立っていました。
1227_4simobasira2
子らが小学生の頃は、寒い朝には庭に飛び出していって、霜柱踏みを楽しんでいました。
あのザクザクの音や感覚がいいですよね。
1227_4simobasira3
ランタナの真下なので、花がひとつ落ちていました。
土から花が出たみたいです。
霜柱の花
としておきましょう。

池のそば

1227_2koori4 2012.12.27
池の水面の水草をすくい取ったときに入れたりするために、バケツが置いてあります。
覗いて見たら、凍っていました。
結構厚い。
上の写真は8時半過ぎですが
昼に出て見たら
1227_6koori1
とけ残っていました。
池の氷の方は完全にとけていました。地熱があるのでしょう。
バケツの方は地熱からある程度切り離されていて、温度が上がらなかったのだと思います。
1227_6koori2
氷の中に封じ込められた気泡です。
「見做し」ができるような形のものはありませんでした。

1227_3tokiwahaze
これは朝の写真です。
お風呂椅子を池のそばに置いて低い角度で撮影していたのですが、気づいて見たら真下に、トキワハゼが咲いていました。
今咲いてるの?とびっくりして撮影。
右の方に、花が終わって結実したらしいあとがありますね。
この寒い冬に頑張ってたんだ。知らなかった。すごいんだね。

池が凍りました

1227_2koori1 2012.12.27
今朝の東京は気象統計情報では0.8℃だったようですが、我が家の池に氷が張りました。
反射光線でないとうまく写りませんので、絞りが3.5です。被写界深度が浅くなっています。
指で突っついて割り、取り出したら
1227_2koori2
こんな形に割れたんですが。
なんとなく女性の横顔に見えませんか?
1227_2koori3
口、鼻、目、髪 そこで名付けて
氷の女王

寒かったです。

2012年12月26日 (水)

ツマグロオオヨコバイ

1129_7tumaguroooyokobai 2012.11.29
「ツマグロ」ついでに、カメムシ目のツマグロオオヨコバイ。
カエデの枝にしがみついていました。やっと、という感じ。
思い入れのせいかな。寒いものなぁ。
寿命かな、と思います。
がんばれよ。

「ツマグロ」ということでいうと。
実は、今、ツマグロヒョウモンの幼虫を飼育しています。
ツマグロヒョウモンの飼育用に急遽買ってきたニオイスミレの鉢。
もう幼虫も来ないと思って、日に当てて復活させていたのですが、よく見たらツマグロヒョウモンの幼虫がまた新たについていました。
気温が低くなっているので、成長は遅い。かといって暖かい部屋で飼育して冬越しの蛹にならなかったらかわいそう。で、玄関でゆっくり成長してもらっています。うまく越冬蛹になってくれますように。
途中経過はご報告しません。どうなるか全く分からないので。
もしうまく蛹になれたら載せます。

ツマグロキンバエ

1129_4tumagurokinbae 2012.11.29
「ハエ目短角亜目」です!
「ツマグロ」です!

で、ツマグロキンバエです!
なじみの顔ですが、前の記事の「ツマグロ」コシボソハナアブさん(多分メスなので「さん」づけにしました)のそばで蜜を舐めていました。
対比の意味もあって載せましたが、かなりぼやけた写真しかなくって意味なかったかな。

ツマグロコシボソハナアブ

1129_3tumagurokosiboso1 2012.11.29
ヤツデの花にいました。
最初、コンボウアメバチのようなハチかと思ったのですが、近づいて見たらハエ顔。
細い腰で、腰折れですねぇ。
1129_3tumagurokosiboso2
平均棍もくっきり写ってますね。
ハエ目短角亜目」とつぶやくのみ。
これ実は何にも言いていないのと同じなのです。

1対の翅、1対の平均棍→ハエ目
触角が短い独特の形→短角亜目

そうなんです、見たまんまを述べただけ。
1129_3tumagurokosiboso3
腹部の先端の方に、特徴的な模様。
翅の先っちょは黒い。

なんだかね、「脳みそがかゆい!」
見たことがあるような気がする。
思い出せない。
う~~~。

↓このサイトで見つけました。
http://fukker666.blog32.fc2.com/blog-category-42-44.html

ツマグロコシボソハナアブ Allobaccha apicalis
(ハナアブ科ヒラタアブ亜科コシボソハナアブ族Allobaccha)
2009.11.23.撮影(新宿区おとめ山公園)
腹部が細長いヒラタアブの仲間。翅の先端に暗色部分があるのが特徴だが、オスの翅は全体的にもやや黒っぽい。

ツマグロコシボソハナアブでグーグル検索してみたら
1ページ目の6,7番目に「かかしさんの窓」がヒットしましたよ。とほほ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-7bdf.html
2009年12月25日 (金)「ツマグロコシボソハナアブ」

3年前だったのですね。やはり冬。

そのまんまの名前ですね。翅の先端が黒いので「ツマグロ」、腰が細いので「コシボソ」、ハナアブの仲間なんですね。

自分でこんなこと書いてました。
この時は「腰の細いアブ」で検索して見つけたようです。
一度で名前を完全に覚えるのはムリなんだよなぁ。
すぐ忘れます。
古びた脳みそです。かゆくもなるなぁ。

↓成城の動植物というブログです。尊敬するサイトです。
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/allobaccha-apic.html
ツマグロコシボソハナアブ(Allobaccha apicalis)

すごい写真を撮る方です。私などとても足元にも及ぶものではありません。

ハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)コシボソハナアブ族(Bacchini)に属す、捕食性ヒラタアブの仲間です。

ヤツデの花の蜜を舐めているようですが、本来は「捕食性」だそうです。そうなのか、ムシヒキアブの仲間のような迫力はないですけどね。
ぜひご覧ください。解説がまた詳しい。

全国地震動予測地図:有効数字は?

★「全国地震動予測地図」というものが公表されました。

「政府の地震調査委員会は21日、「全国地震動予測地図」を公表した。」

これは読売の書き出しです。2012年12月22日01時28分  読売新聞)

「千葉市では75・7%になった」など、有効数字3桁で書いています。

朝日でも(2012年12月22日)

 政府の地震調査研究推進本部は21日、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率を示す「全国地震動予測地図」の最新版を公表した。250メートル四方ごとに区切って表した。更新は2年ぶりで、東日本大震災後では初めて。
 全国110の主要な活断層による地震や海溝型地震の長期的な発生確率などから揺れを推定した。都道府県庁所在地で高いのは静岡89・7%、津87・4%、千葉75・7%など。2010年版と比べ、水戸市が31・0ポイント上がって62・3%となるなど関東で上昇が目立つ。東日本大震災の震源域の南側で余震活動が活発化していることを考慮したため。
 ・・・

NHKも

震度6弱以上 地域の確率は(12月21日 23時10分)
政府の地震調査委員会は、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる地域の確率を推計して公表しました。
確率が最も高かったのは静岡市の89.7%。
・・・

みんな有効数字3桁ですね。
毎日だけが

地震動予測地図:発生確率最も高いのは「南海トラフ」など(毎日新聞 2012年12月21日 20時19分)
・・・
 発生確率が最も高い「26〜100%」となったのは、駿河湾から九州沖に延びる海溝「南海トラフ」沿いの東海から四国の各県や、首都直下地震が懸念される関東東部、千島海溝に近い北海道東部だった。県庁所在地では、大震災の余震の影響を受けている水戸市や千葉市で確率が大きくなった。
 調査委員会は大震災後、従来の予測手法を検証してきた。内陸型地震について「地震発生の周期が数千〜数万年と長いため、30年という短い期間で発生確率を予測するのは難しい」としている。
 ただ、従来の予測方法で1890年から30年おきの「予測地図」を作ったところ、実際に起きた地震の傾向と一致していたといい、「手法は有効」と自己評価。今後は、大きな地震を「想定外」としないために、過去に起きた最大規模の地震よりも大きい地震が起きることも想定して、予測に反映させていくという。

各社と同じ地図は示しているのですが、細かい数字を出していない。

地震動予測地図:確率低い地域も「安全」ではない(毎日新聞 2012年12月21日 20時20分)
 21日に公表された「全国地震動予測地図」について、東日本大震災の教訓と地震学の現状から言えるのは、強い揺れに見舞われる確率が低いとされた地域を、決して「安全」と捉えるべきでないということだ。
 予測地図は、地震調査委員会が「長期評価」の対象としている海溝型と全国110の活断層が、それぞれ地震を起こした場合の規模やその発生確率、各地の地盤の強弱などを基に算出している。
 だが、この10年間に大きな被害をもたらした大地震は、どれも長期評価の対象外だった。具体的には、▽新潟県中越(04年)▽福岡県西方沖(05年)▽能登半島(07年)▽新潟県中越沖(同)▽岩手・宮城内陸(08年)などだ。大震災は「想定外」とされたが、実は地震の予測では「想定外」は以前から続いている。予測地図のデータが生かされている地震保険の保険料率をみても、大震災前の福島県の料率は全国最低ランクだった。
 12年版の公表にあたり、本蔵義守・地震調査委員長(東京工業大名誉教授)は「今後かなりの長期間にわたり、正確なものをつくるのは不可能だ」と語り、予測地図の限界に触れた。確率の高い場所は耐震化などを一層推進し、低い場所も対策を怠らない−−。それが安全への道だ。

予測方法の詳細は分かりませんが、とてもじゃないけれど、有効数字が3桁あるような話ではないと思いますよ。

「89.7%」といったって、0.7にはおよそ意味がない。
おそらく、有効数字としては1桁でしょう。ぎりぎり2桁。
89%といって、その「9」には大きな意味はおそらくない。
80%と言ってしまったら小さすぎる。
80%台の後半から90%台、と考えるべきではないかなぁ。

この記事を見たりニュースを聞いていて、10段階の表示で充分なのではないか、と私は思いました。
計算式があるんでしょうね。その式を使って計算したら、「○○.○」という数字が出たからって、それに必ず意味があるというものじゃないでしょう。細かければいいというものでもないのです。
計算式に入れる数値自体がおそらくかなりあいまいなはず。
学者の「判断」だって入っているのではないですか?
それなのに、出てきた数字を有効数字3桁のように発表するのはおかしいと思うんです。

★理科教師やっていて、電卓は便利ですけれどね、やたらといっぱい数字が出る。
捨てるのがもったいなくて、生徒は全部書く。
意味があるのはどこまでなのか、見積もれないんだなぁ。
有効数字の概念をちゃんと身につけてもらうのはかなり厳しいことです。

こういう推測を発表し、対策を立てる上での参考にする、ということ自体の意味を否定するものではありません。ただ、もう少し、意味のある数字にしてほしかっただけです。

2012年12月25日 (火)

年末・年始モードに入ります

今日はもう12月25日、年内残すところ7日。
いろいろと。
年末にすべきことはそれなりにあるもので。
一度に頑張って、ということはもう無理ですので、少しずつ、適当にやります。
もう体がいうこと聞きません。
通常は、午前10時からブログを書いてきましたが、私の体が活動的でいられるのは午前中限定ですので、午前中に諸家事をすることにします。
午後、コーヒーでも飲みながらパソコンに向かって、気が向いたらブログを書きますので、時々覗いて見て下さい。

どうかご容赦くださいますよう。
年末年始、お忙しいことと思いますが、御自愛下さい。

ゆっくり。ゆっくり。

かかし 白

コンテナ

★環状七号線という道路は、コンテナを積んだ車やタンクローリーなどが非常に多い道路です。
で、信号の度に右斜め前に停車するので、一枚だけパチリ。
1129_1container 2012.11.29
★「MAX.GROSS」というのは「MAXIMAM GROSS」=最大積載量でしょうね。
「30,480KGS」は「30,480kg」ですから「30.480t」です。
(やっぱり複数形になるんですね、「S」がついてら。)

「LBS」は複数形の「S」を取ってしまうと「LB」。つまり「ポンド」のことです。
1LBは約453.6gです。
0.4536:1=30480:x
x=67195
なるほど「67,200LBS」
で、あってますね。

★「TARE」というのは「風袋」です。

tare【名詞】[単数形で]
1 a:風袋(ふうたい).
  b:(積み荷・乗客などを除いた)車体重量.
2【化学】 (目方を量る時の)容器の重量.

あまりなじみのない言葉かもしれませんが、化学やってると日常語です。
風袋は「3,890KGS」ですから0.4536で割って換算すると「8,575.8LBS」
うむうむ。

★「NET」は「正味」です。これは食品の袋などにも「NET」で表示されていることがあります。
26,590KGS→58,6199.9LBS≒58620LBS
だと思うんですが、ちょっとずれましたね。

★GROSS-TARE=NET という関係がありますから
で計算すると
67200-8575=58625
30480-3890=26590
こうですね。

★「CU CAP」は「CUBIC CAPACITY」でしょう。「容量」かな。
76.4CU.M.は76.4立方メートルのこと。
2,698CU.FT.は2698立方フィートですね。

換算率は1立方フィート=0.02832立方メートル
これで2698立方フィートを換算すると、76.4立方メートルになります。
メデタシメデタシ。

日本人としては少々悩むのですが。
「複数形」というのがね。
1Kg
2Kgs
なんですよね。

とすると
1cu.ft.は「1キュービック・フート」であって
2cu.ft.は「2キュービック・フィート」なのでしょうね。

少々頭が痛いのでした。

困ったな:無色透明と有色透明

★朝日新聞の記事です。

省エネのガラス窓素材開発:奈良先端大 色のオン・オフ自在(12/20)
 色のついた状態と透明な状態をスイッチで切り替えられるガラス窓用の新素材を、奈良先端科学技術大学院の中嶋琢也准教授らのグループが開発した。切り替えの際に使う電力を、従来の9分の1程度にできるという。
 新素材に含まれる分子は、光を浴びると青い色がつき、電流を流すと透明に戻る。従来は、1個の電子で透明にできる分子の数は最大でも1個だと考えられていた。
 新素材では、透明になった分子が別の青い分子に働きかけるドミノ倒しのような現象が起こり、1個の電子で9個の分子を透明にできるという。少ない電流で色を切り替えられればコストを下げられる。
 夏場、ガラス窓に色がつけば日光を遮って冷房の効率が上がり、冬場に透明になれば暖房費を節約できる。こうしたガラス窓は、5年後に1700億円の市場規模が見込まれているという。

「色のついた状態と透明な状態」?
「光を浴びると青い色がつき、電流を流すと透明に戻る」?

この記者さんが使っている「透明」という言葉は、「無色」と同義語のようです。
それはいかんでしょ。
「有色透明」というのを御存知ない?

「青色透明なガラスが無色透明」に変化するんでしょ。

色がついたら透明じゃないと思っているのかなぁ。困った。
私の化学の授業をちゃんと受けた人だったらこんな書き方はしないなぁ。

★日経のサイトでは同じ内容の記事で

消費電力10分の1、調光ガラス開発 奈良先端科学技術大
    2012/12/17 22:27
 奈良先端科学技術大学院大学の河合壯教授らは消費電力が従来の10分の1以下で済む調光ガラスを開発した。電気で刺激を与えると、次々と反応を繰り返して青色から無色にだんだんと色が変わる材料を合成して実現した。ビルの窓に応用すれば、太陽光が入ってくるのを制御して空調費用を抑える用途に使える。研究成果は米化学会誌(電子版)に掲載された。
 「ターアリーレン」という化合物を合成した。紫外線が当たると青色に、電気を流すと無色になる。横1センチメートル、縦4センチで厚さが2ミリのガラスを作製して実験したところ、電気を流すと50秒ほどで青色から無色になった。化合物の構造の一部を変えれば、無色から青への変化も電気で制御できる。
 今回の新材料は、電気を流すと次々と反応が連鎖するので、効率よく制御ができ電力消費が少なくて済む。

「青色から無色へ・・・色が変わる」と正しく表現していました。

記者の基礎的な科学力が問われちゃいますねぇ。

色の有無と、透明・不透明ということは、互いに独立なものなのです。

影が重なった

1207_shadow 2012.12.7
朝の8:06頃の写真です。
赤信号で停止して、ふと見ると、ドアミラーの影に「棒」がついている。
何かが引っかかったのかな、とよく見ると、写真の一番左に写っている「ポール」の影とドアミラーの影が重なったのですね。
で、次の信号で撮影。
このポール、正式には何と言うのかな。車体の左の最前部を示しているものです。
ボンネットが丸くなってしまったことと、フェンダーミラーではなくなったことで、車の左側や先端に対する感覚がうまくつかめなくなって、オプションで付けたものです。

朝日が低いのは当たり前ですが、冬場は特に低い。
で、まぶしくって信号機が見えなくなったりして怖い思いをすることがあります。

どんな角度なのかな、と見積もってみました。
Kuruma
ひどい図です。まったく実物のプロポーションは反映していません。概念図に過ぎません。
Aがポールの先端、Bがドアミラーの上端。です。

AB間の水平距離が0.95m
Aが0.97m
Bが1.12m

tan(θ)=(1.12-0.97)/0.95=0.158
θ=8.979度≒9度
ですね。
影では、ポールの先端部はミラーより上に出ていますから、実際の角度はもう少しだけ大きいでしょう。


1213_14pole 12.13
気づいてみれば、車の後端部に立って、ドアミラーとポールの位置関係がこうなっていました。影と同じ位置関係ですね。

私の身長が170cmくらいですから、カメラの高さを大雑把に1.55mとしましょう。前の図のCですね。
車の長さが3.4m
ポールの先端が1m
でいいかな。
これで角度を計算すると9.2度くらい。

ま、こんなもんですかね。

★そうかぁ、こんな角度で日が射すんだぁ、と改めて感心しました。
アナログ時計の、1分の目盛りが360度/60=6度ですから、
2目盛り分もないんですね。
15分の位置と13分の位置のなす角より小さい。

たまんないなぁ。向きによっては、信号機の真っ直ぐ向こうに太陽があって、まぶしくって信号が見えなかったり、建築物のガラス窓や他の車のガラスの反射がものすごくまぶしくってたまらない。
サンバイザーを下ろしますけど、運転のためにはどうしたって前を見なければならない。
冬の朝の運転は正直言って怖いです。
眼鏡に着脱できる薄い色のプラスチック遮光板を使っています。
まぶしいけど、我慢できるくらいには減光できます。

★安全第一。
昭和44年に免許を取って以来、43年になりますか、無事故無違反ですので、これは大事にしなくっちゃね。
高齢者になってきたし、公然と「とろい運転」を心がけています。
結構大きな声で「指差称呼」も励行しています。
右よ~し、左よ~し、バイクよ~し、って。
歩行者に対しては2回くらい繰り返しています。

車の運転には「信頼の原則」があるはず。
信号が青なら、いちいち信号で停止しなくてもいいのは、その信頼の原則があるからです。
自転車はコワイ!信頼の原則を無視してくる。
歩行者の時は信号を守ってる人が、自転車に乗るとなぜか信号は守らなくていいんだ、と豹変するのはなんでなのかなぁ。
一方通行も逆走できますから、車にとっては自転車ほど怖いものはないですよ。
それでもアイコンタクトがとれると楽なんですけれど。
ほんの一瞬のことなのに意思疎通ができる。
紫外線よけで顔を覆う仮面みたいなバイザーがあるでしょ。あれがコワイ。視線がどっち向いているか全く分からなくって、ぞっとしますね。アイコンタクトを拒否されたら、正直、運転者は恐怖です。こちらを視認しているのかどうかさえわからないんだもん。

人間にとって、目を合わすことは大事なことなんです。
人間関係の第一歩、社会関係の第一歩は、目を合わせることです。

冬至のニュースで

★こんな記事がありました。

長い影も日本一?通天閣届け 大阪・あべのハルカス(朝日新聞 2012年12月21日16時27分)
写真:あべのハルカスの影が通天閣の方向に長く伸びた=21日午前8時7分、大阪市阿倍野区、朝日新聞社ヘリから
 【飯塚晋一】21日は冬至。太陽の高さが一年で一番低く、昼が最も短くなる日だ。ビルとして日本一の高さ300メートルを誇る大阪市阿倍野区の「あべのハルカス」では、午前8時すぎ、長い影が通天閣の近くへ伸びていた。
 太陽が真南に来た時の高度は21日が31.9度で、影の長さは約482メートルになる計算。来年6月21日の夏至の約59メートルに向かって、影は徐々に短くなっていく。

説明はしませんが、ごく簡単な図を描いてみればわかります。
   冬至のときの太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) - 23.4
このように計算できるのです。

東京は北緯35.7度として計算すると
90-(35.7+23.4)=30.9
約31度ですね。この値をこの間使いました。

式を逆に使って、「南中高度が31.9度」から
大阪は北緯34.7度くらいですか。
理科年表で、「各地の日出入」という表を見ると、大阪は北緯34度41分となっています。
大阪のどこなのかはよく知りませんけど。
41/60=0.68ですから、北緯34.7度ですね。
なるほど。

300m÷tan(31.9)=482m
ふむふむ。

夏至の時には
    太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) + 23.4
こうなりますから、南中高度は78.7度
300m÷tan(78.7)=59.9m

ちょっとノートの端っこなどで、大雑把な計算をして見る習慣をつけると、面白いですよ。

★そうかあ。東京スカイツリーだとどうなるのかな。
634mでしたよね。
冬至の時の南中高度が30.9度で影の長さは1059.3m
夏至の時の南中高度は77.7度で影の長さは 138.2m

冬至の日の影の長さは1kmを超えているのか、スゴイ。
実はこういう記事もあったのです。

冬至の朝、スカイツリーに長い影(朝日新聞 2012年12月21日11時50分)
写真:冬至の朝、隅田川をこえて長く伸びる東京スカイツリーの影=21日午前8時18分、東京都墨田区、朝日新聞社ヘリから
 21日は一年で太陽の高さが最も低く、日照時間が最短となる冬至。今年開業した東京都墨田区の東京スカイツリー(高さ634メートル)を上空から眺めると、朝日を浴びた長い影が、隅田川を越えて台東区まで届いていた。

前の記事もこの記事も、両方とも朝8時過ぎに撮影しています。
せっかくですから、頑張って南中時刻にヘリを飛ばせばよかったのにね。
そうすれば
大阪では「この影の長さが482m」、東京では「この影の長さは約1060m」と書けたのにね。

お日様が出て影が撮影できた朝に先ず飛んで(保険をかけておいて)、もう一回昼に飛ばせばよかったのに。と思うかかしです。

2012年12月21日 (金)

冬至ですね

今日、12月21日は冬至。
冬至の時は太陽が地球に対して最も南に寄っていますので、南中高度が一番低くなります。

★理科年表を開いたら、今日の南中は11時39分9秒。
じゃあ、大雑把に太陽高度でも測ってみるか、と外へ出たら、薄曇りになってきて、影があまりくっきりしません。
1221_1kage1
11:31の撮影です。
柵の柱の高さは122cm強。
柱の側面から伸ばしたメジャーの目盛りは
1221_1kage2
193cm付近に影があるように見えます。
柱のてっぺんの真下の位置からだと、もう4,5cm長いかな。

ごく大雑把にいきます。

arctan(120/200)≒31(度)

有効数字は2桁しかないです。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2786.html
2012年6月19日 (火)「光の季節」という記事中に、「太陽高度の図」があります。
それによると、北緯35度の地点で、冬至の日の南中高度は「31度」

!わぁ!
ほぼあってますね。
こんないい加減な測定でこのくらいの値が出せるのですから、晴天の日に、白い面に落ちるくっきりした影をきちんと測定すれば、有効数字3桁は軽く出るかもしれません。

★南中の時刻でなくても、いつもの昼の散歩の12時半くらいでも大差ないはず、と思っていたのですが、天気予報は午後から曇りだし、なんだか怪しいかな、と11時半ころ出ていってよかった。どんどん雲の量が増えました。
1221_1kage3
これ12時33分の写真。
雲がかかって、お日様がぼんやり。影なんか全くできない状況でした。
あぶなかったな。

★今日は保育園のお散歩隊がやってきていました、10時過ぎ。
1221_1kage4
敢えて掃除せずにいたんです。落ち葉。
保育士さんは一踏みで複数枚の葉を踏みますからザクザク。
保育園児は一踏み一枚ですから音はほとんどしません。
でも、うれしそうに、踏んづけてました。
2階から見ているかかしじいさんも嬉しかったです。
一生懸命踏んづけて回っていました。
掃除せずにおいて、正解。
ウム、今日はいい日だ。

鏡の話:11

左ネジ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-631e.html
↑「鏡の話:5」で、右ネジを鏡に映すと左ネジになるという話をしました。
「右ネジ・右巻き貝の鏡像は左ネジ・左巻き貝になるの」のでした。

普段使うネジは皆「右ネジ」です。
では「左ネジ」というものは鏡の中の世界にしか存在しないものなのでしょうか?

★いえいえ。実は身近なところに左ネジがあるんですよ。
自転車に乗る方は多いと思います。その自転車に左ネジがあるんですね。
左ペダルをクランクに取り付けてある個所が左ネジなんです。
右ペダルの方は右ネジです。

ペダルを踏んだ時に緩まないように、ということなのですね。
ペダルの漕ぎ始めってかなり強い力で踏むでしょ。その力でネジがゆるんでは大変。
で、左ペダルは左ネジなのです。
新しい自転車を自分で組み立てようとして戸惑った方はいらっしゃいませんか?

★同じことが自動車にもないわけではない。
私が自動車の運転免許を取得した40年以上前、自動車の構造の教本で、タイヤ交換の時、左タイヤを固定しているボルトは左ネジであることに注意、と学んだのでした。

現在は、普通の乗用車は、右のタイヤも左のタイヤも、ボルトは右ネジです。
規定のトルクできちんとしめつけてあれば、緩むことはないです。
トルクレンチを使うとか、スタンドで使っている名前を知らないのですが空気圧を利用してボルトを締めたり緩めたりするやつ、あれでちゃんとやればいいです。
何かの拍子に、自分でタイヤ交換をしたら、早目にスタンドとか整備工場へ持っていって、規定のトルクで締め直してもらっておくといいでしょう。

現在でも大型トラックでは、左タイヤは左ネジでしめつけてあると聞いています。
タイヤのサイズが大きいですから、発進・停止の時にボルトにかかるトルクも大きいのだと思います。

★水素ボンベ
学生時代、化学科ですから、窒素や水素のガスボンベはよく使いました。
水素ボンベは「左ネジ」が切ってありました。
水素はやはり爆発の危険がありますから、間違ってつないだら大事故になりかねません。
ということで、そもそも「つなぐことができない」という形の安全策です。

人間は必ず間違いを犯すもの。避けることはできません。
間違うことが可能な構造なら、必ず間違いは起こる。
間違うことが不可能な構造にするというのは安全工学上の大事な原則です。

聞くところによりますと、ヘリウムボンベも左ネジだそうです。
{理由はよく知らないのですが。}

★あと、どこか、左ネジ使っているところはあるでしょうか。
もしあったら、コメントに書きこんで下さい。お願いします。

ウラナミシジミ

1129_5uranamisijimi1 2012.11.29
線路の柵の内側。手を伸ばしてやっと撮影。
1129_5uranamisijimi2
ぼんやりしか写せませんでした。
後翅の後端部の目玉模様と尾状突起。ちょっと欠けているような気もしますが、なんとか残っているように思えます。
鳥の攻撃をぎりぎりかわして生き延びてきたのでしょう。
敬意を表します。

ウィキペディアによると

日本では北海道南部以南で広く見られ、日本以外でもアフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアまで広く分布する。もともと熱帯・亜熱帯に分布するが、移動性が高いチョウで、春から秋にかけて温帯域に分布を広げ、冬には寒さのため死滅するというサイクルを繰り返している。日本でも西日本の温暖な地域では1年中見られるが、東日本では夏から秋にかけてが多く、冬から春にはあまり見られない。

とありました。
生物が生息地域を広げていく時には、このように、広がっては死に、広がっては死に、を繰り返しながら環境の変化に適応していくのです。きびしいものですね。

マツボックリ

1128_14matubokkuri 11.28
ほぼ熟しきりましたね。
ゆっくりゆっくり成熟してきました。
1年以上、1年半くらいかかったのかな。
こんなにゆっくりで、いつ開いて種を飛ばすべきか「今がその時だ」と時間は測定できるのかと、不思議です。

1207_10matubokkuri1 12.7
とうとう開きました。
中に種が入っているのが見えます。
1207_10matubokkuri2
ほぼ完全に開いていますね。
今回は、この種を蒔いてみようかと妻と話しています。
発芽率は高くないような気もしますが。
好事家は実生から盆栽をつくるんでしょ。
私たちは好事家(こうずか)ではないけれど、「もの好き」なものですから。

1207_10matubokkuri3
ちょっと凝りまして、f2.2まで開いてぼけ味を出してみました。
うむ、味わい深い、と独り善がり。

ヤブガラシ

1128_12yabugarasi 2012.11.28
道に落ちていました。
保育園児がつまんだのだと思います。
丸くて、ぷにゅっとした感触だし、面白かったのでしょう。
落ちていたのは舗装の上でしたので、拾って土の上に置いておきました。
充分に熟しているかどうかは分かりませんが、発芽できるのなら、土の上で。

落ち葉や枯れ草の匂いが路面近くには満ちているように感じます。
保育園児の幼い記憶の片隅に、行き止まりの日溜まりで、草や虫と遊んだ「におい」の記憶が残るといいな。


日溜まりにて

1128_10dandaratentou 2012.11.28
突き当りのビヨウヤナギの前に立って、誰かいないかな、とさがします。
ダンダラテントウが縮こまっていました。
翅に白いものがついていますが、アブラムシの死骸でしょうか。
食べたあとのものがくっついているのかな。
テントウムシたちが来年、復活しますように。
1128_11hosohirataabu
ホソヒラタアブ
動きが鈍くなっています。
そばでごそごそやっていても、無視。
特に危険を感じない限りは、無駄な動きをする気はないようです。
エネルギーを浪費させないよう、すぐ退きさがります。

マンリョウ

1128_7sirominomanryou 2012.11.28
去年気づいたシロミノマンリョウ。
私たちが連れてきたものではないので、やはり鳥さんが種蒔きしてくれたのですね。
私はまだ背の低い木だと思っていました。ちょっと足場が悪くて私には踏み込めない場所にあるものですから。
そうしたら妻が、あれはいったん伸びたのが倒れて、また立ちあがったところなのよ、といいます。
よくみればそうなんだ。がんばってますね。
1128_8manryou1
真っ赤になりきっていない実というのもいい風情でしょ。
1128_8manryou2
鳥さんの種蒔きというのはすごいもので、この狭い庭に、4,5万両もあるんですよ。もっとあるかな。
リッチですね。

紅葉

1128_4naden 2012.11.28
八重桜・南殿の葉です。
葉脈がうっすら緑色。
面白いな、と一枚。

1128_9danti
桜桃・暖地の葉。
これは全面が褐色。
鮮やかではないですが、渋くていいですね。

1128_5ityou
実生のイチョウ。
樹齢40年。
一緒に生活してきた木です。

1128_6nekohagumo1
ナンテン。
ここのナンテンの色づきがよい。
別の場所にもありますが、そちらはあまり赤くなっていません。
よく見ると、クモがいますね。
1128_6nekohagumo2
ネコハグモがくぼみに潜んでいました。
3日くらいここにいましたがその後姿を消しました。

イワレンゲ

1128_1iwarenge1 2012.11.28
イワレンゲの花。
ほんとにかわいらしい花です。
昼はお日様に当ててやって、夜は室内に取り込むようにしています。
1128_1iwarenge2
オシベがまた、妙に、かわいらしいです。
ぽんぽん。という感じかな。
この冬は、この植物を毎日見ながら楽しみます。


2012年12月20日 (木)

アブラムシと

1127_5aburamusi1 2012.11.27
イヌホウズキについたアブラムシにやってきたクロヤマアリ。

1127_5aburamusi2
同じ株のイヌホウズキの花にヒラタアブの幼虫がいました。
ハエ目の幼虫ですから「蛆型」です。
でもアブラムシを食べます。
ゆっくり移動しながら、アブラムシに出くわすと捕食します。
幼虫の移動能力では、全く別の株からやってくるというのは無理そうです。
メスアブが、アブラムシのいる場所を見つけてそばに産卵するのではないでしょうか。
おかあさんは幼虫の食べ物があるところに産卵する。当たり前のことですね。

人間的な目では、直線距離は20cmあるか、という「そば」にますが、昆虫たちにとっては、枝を降りてまた上ってでしょうから、かなり遠い位置関係なのでしょうね。
アブラムシをはさんで利害が対立するアリと幼虫ですが、特に何も起こることはありません。

1128_3hirataabuyoutyuu 11.28
まだいました。

1130_4hirataabu 11.30
イヌホウズキの葉の上です。
この日のあとは見かけていません。
もう蛹化でしょうか。
無事にね。

鏡の話:10の13

★自分でもあきれるほど話がとび歩きます。
トリコシストの放出で、「運動量の放出」というのを書いたら、アメンボを思い出しました。
新たに書くのもめんどくさい。(スミマセン。ゴメンナサイ)
自分のHPから引用します
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Amenbo.htm
「アメンボ」から引用

●誠文堂新光社発行の「子供の科学」2004年1月号に、興味深い記事が載っていました。「SCIENCE VIEWS」という見開きコーナーで「アメンボはこうして水面を進む」久保謙一・東京都立大学名誉教授の記事です。
(おおもとは2003年8月ネイチャーに掲載された論文らしいのですが、元論文に当たることはできませんでした。)
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●アメンボは渦を使って前進するというのです。
(前略)
★アメンボが水に浮くわけ
 アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種が、水面を動き回るようすを、観察しました。
 ・・・
★アメンボが前へ進む方法-これまでの考え
 アメンボは、中間の両足で水面を蹴り、その反動で跳んだり滑ったりして進みます。掻いた水が、速く強く、後ろへ送られるので、水は急には後方へ動けず、盛り上がって、水の山ができます。これに反発されて、アメンボは前へ進みます。水の山はさざ波となって、後方へゆっくりと伝わって行きます。これまで、これがアメンボが動く方法だと考えられてきました。
★子供のアメンボについて「デニーの謎」
 生まれて1日目くらいの子供アメンボでも、すいすい前へ進みます。しかし、アメリカのマーク・デニーという人が、観察を続けて、「子供アメンボは、後方に山ができるほど、速く強く、足を動かせない」ということを、つきとめました(1993年)。それでも、子供のアメンボが、進めるのはなぜか、謎が深まりました。これは「デニーの謎」とよばれてきました。
★こうして進む
 今回、ジョン・ブッシュ博士たちは、アメンボの1種 geris remigis を水槽で飼い生態を観察しました。・・・。彼らは、アメンボが中間の2本の足で水を蹴ると、蹴った向きに回る一対の渦が、それぞれの足の通った跡にできることを、発見しました。この渦は、後方へゆっくり(およそ4cm/sの速さで)しか、進まないので、アメンボは反動を受けて、100cm/sもの速さで飛び出しました。生後1日の、赤ん坊のアメンボの場合も、同じように渦ができ、これに反動を受けて前へ進むことを、映像で示しました。これまでいわれてきた、さざ波も観測されましたが、波からの作用は渦の1/20くらいの効果しか、果たしていないことも明らかになりました。
★アメンボと自然の法則
 アメンボは、前に進むために、水を後ろへ、速く強く送り、その反動を使っていることになります。これはロケットが飛ぶ原理と同じです。ニュートンが、運動の法則の1つとして見つけた、「作用・反作用の法則」が、応用されていることになります。また、魚がおよぐときや、鳥や飛行機が飛ぶときも、渦が発生して、重要な役割を果たしていることが、わかっています。アメンボのような、小さな目立たない生物も、自然の法則に合った運動を行っているのですね。
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 このほか、アメンボの脚の後ろにできる渦のきれいな写真も載っています。
●さて、すごいですね。「渦からの反動を受けて」前進するのだそうです。
●渦は流体中の「現象」ですが、「質量を持った物体のごとく扱える」ということでもあるのです。
●摩擦のないトロッコの中でどのように走り回ってもトロッコを走らせることはできませんが、トロッコの中から、石を投げ出すと、運動量保存の法則でトロッコが運動量を獲得して進ませることができる、というのは高校物理で有名な話です。(ロケットは燃焼ガスを後方へ放出して自身が運動量を獲得しています。)
●アメンボは「質量のある物体、として扱えるような渦」を後方へ放り出して、運動量保存の法則で、自分が運動量を獲得するわけです。運動量p=mvですから、質量が小さければ速さは大きくなります。上の記事からすると、渦はアメンボの質量の25倍の質量に匹敵するのでしょう。
●別の言い方をすると、渦はそれだけ動きにくく、その渦を蹴飛ばして前進する、と表現してもいいかもしれません。
●アメンボが足の毛で水面に浮かんだとして、浮かんでいるだけでは摩擦がほとんどありませんから、そのままでは水面を進むことはできません。アメンボの脚には爪があって、それが水中に入っていて水中に渦を作り出せるからこそ、水上の自分が「反動」を得られるわけです。すごい仕組みですね。
●魚が泳ぐ時も、渦を作り出して、尾びれで渦を後ろへ強く押し(強く送り出し)、その反動で前進力を得る、という泳ぎ方もあります。

とまあ、こういうわけです。補足は要りませんね。

★参考
http://vweb.yz.yamagata-u.ac.jp/fluids/research.html

(4)水面歩行アメンボのマイクロ推進力の解明と「アメンボ型ロボット」の試作
 水面を歩くアメンボ類は、自由表面が湾曲して生じた表面張力によって体重を支え、水をはじく左右の中脚をこぐように動かして進む。本研究にはアメンボの水上歩行による発生した流れ場に対して、マイクロPIV技術を用いて速度分布の計測と可視化が行われる。さらに、アメンボの推進力と流れの渦構造との関係を解明し、推進メカニズムを定量的に明らかにする。また、本研究で得た推進メカニズムの知見を手引きとして、本物のアメンボと同じような水上歩行能を備えたマイクロロボットの試作を目指す。

「アメンボの水上歩行による発生した渦の可視化」という写真があります。アメンボが水上歩行した後の渦が見えます。

http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/image.php?file_id=13123

Dennyのパラドックスの再考

 アメンボが水面上を推進する場合、彼等は移動方向の運動量を得ている。その運動量は、アメンボが水を押し出す作用の反作用として発生するものであり、大きさは推進と逆方向に押し出された水の運動量の大きさに等しい。具体的には、彼らは自らの足を動かすことにより水面上に表面張力重力波を発生させ、その反作用として推進力を得ているものと考えられてきた。
 (中略)
・・・水を押し出すアメンボの足が最小位相速度Cmin以上に速く動かなければ、表面張力重力波が発生せず推進力が得られないことになる。水の場合、Cmin=23cm/sであるが、十分成長していないアメンボはそれより遅くしか足を動かすことができないことが観測されている。この結果、十分成長していないアメンボは表面張力重力波を発生できないため、理論上は水上を推進できないと結論される。しかし、現実には十分成長していないアメンボも水上を自由に動く。これは一種のパラドックス(逆説)であり、特にDennyが指摘したので「Dennyのパラドックス」と呼ばれている。
 アメンボの水上運動に関しては多くの研究があるが、「Dennyのパラドックス」は、Hu,CHan&Bushが行った実験によって解決された。彼らは、アメンボの推進機構が表面張力重力波よりも主として渦によるものであることを発見し、パラドックスの前提の一つを否定したのである。つまり、アメンボの推進機構が鳥や魚と同様の渦の発生にあることを指摘したのである。本研究会でも彼らの主張を確認するため、図1のような墨流しによる渦の可視化を試みた。写真(a)ではアメンボが左下に水上静止している。その後、アメンボは下方に水上移動し、その直後に撮った写真が(b)である。アメンボの足によって生成された一対の渦が確かに観測されている。また同様な方法で動画も撮影した結果、よりはっきりとした渦を確認することに成功した。
 「Dennyのパラドックス」はこのようにある意味で解決されたが、表面張力重力波が推進力にまったく寄与しないわけではないであろう。・・・

感心がおありでしたらぜひご一読下さい。
非常に面白いですよ。

★上の論文の引用から、ブッシュらの論文の出典が分かりましたので載せておきます↓

Hu,D.L., Chan,B. & Bush,J.W.M, The Hydrodynamics of water strider locomotion. Nature 424, 663-666(2003).

ダンゴムシ

1127_4dangomusi1 2012.11.27
線路の柵にて。
乾燥した日のあたる場所。
こういう場所で見かけることは珍しいと思います。
しかも
1127_4dangomusi2
すぐそばに、もう一匹。
一匹だけたまたま登って来たならまだしも、二匹いるとなると。
なにか、ダンゴムシが誘引されるような要因があったのでしょうか。
不思議だな、と思いながら被写体は見慣れたものですが、撮影しておきました。

クモ@ヤツデ

1127_3kumo1 2012.11.27
ヤツデの花の上にクモの幼体。
1127_3kumo2
なんとか少しは上からと頑張って撮影。
なんというクモなのか、よくわかりません。
ハナグモの仲間の幼体かな、とも思うのですが、確定はできませんでした。
1127_3kumo3
ここは虫たちがいっぱい来る場所ですので、いい場所に陣取ったな、と思いましたが、翌日には姿を見かけませんでした。
大人になりました、って姿を見せてくれないかなぁ。
できればこの場所で。そうすれば種が特定できると思うんですが。

元気で冬 越せよ。

カタバミ

1127_1katabami 2012.11.27
ハラビロカマキリの卵がついた枝を鉢の土に挿しておいたら、そばでカタバミが芽を出しました。
玄関内ですので、陽射しはない。
で、「カタバミのもやし」になりました。
(「もやし」は漢字を使うと「萌やし」です。)

1128_2katabami 11.28
手持ちの栄養で伸びる「もやし」ですので、成長は速い。
かわいそうなので、時々日を当ててやって、丈夫になってもらおうとしています。

ヒサカキ

1124_12hisakaki 2012.11.24
近所でハマヒサカキが咲いていましたので、我が家のヒサカキはどうなっているかな?と見てみました。
まだ硬いつぼみですね。
「池のほとり」に生えています。去年よりは茂ってきたかな。
多分鳥さんが「かかし神社」に献納してくれた木です。ウンチぽとん、と一緒に。
ありがたいことです。
御神体は、案山子夫婦。
御利益ありますよ。

ハマヒサカキ

1124_10hamahisakaki1 2012.11.24
ジャノメエリカを植えてあるのと同じマンションの植え込みなのですが、位置的にはかなり離れています。
気づいたら、実と花が一緒。
あれ?そうなんだっけ?
と撮影。
1124_10hamahisakaki2
これはまだ充分に開き切っていない花です。
1124_10hamahisakaki3
花の中。
芳香とはいえない独特の「香り」が漂います。
「くさい」とまではいえない。
こういう時に、妙に便利な言葉「特異なにおい」。
なんだかなぁ、という香り。{そりゃナンじゃ?}

★高校化学で扱う物質にも、特有の匂いのあるものが多くあります。
3年生の選択化学で、夏休みの「講習」として、「におい」のある物質の匂いを嗅いだり、合成して嗅いでみたりしたことがあります。
大学入試では言葉でしか表現されませんから、実際のにおいを知っておくと、イメージが分かりやすいかな。と。
結構うけましたね。こんなにおいなんだぁ、と。

物質の匂いというものは重要な情報なのです。
ニュースなどで「特異臭」が発生した、などということがありますが、色々な物の匂いを知っていると、とっさの対応に有利かもしれません。
化学は命を守ります。(ホント)

ジャノメエリカ

1124_9janomeerika1 2012.11.24
近所のマンションの植え込み。
毎年、可憐な花を楽しませてくれるジャノメエリカです。
つぼみがついていました。
1124_9janomeerika2
もうすぐ咲くよ、といっていますね。
この場所は、狭い道路の両側がマンションで、北風が吹き抜ける通り道になっています。
寒いのです、そして、木々が揺れるんです。
写真撮影にはあまり好適な場所とはいえませんが、咲いたらまた撮影に行きます。
あの花好きだなぁ。


2012年12月19日 (水)

鏡の話:10の12

★ゾウリムシのトリコシストを思い出してしまいました。
結論を先に表明しておくと
ゾウリムシは運動量を放出して跳びすさる
のではないか。
です。

★刺胞の発射についてお話をしました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-44e7.html
「鏡の話:10の7」
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剣状棘の最終速度は、18.5~37.1m/s(時速66.6~134km)にもなるそうです。
また剣状棘の打撃の圧力は、7GPaにもなるのだそうです。
1気圧が約0.1MPaですから、7万気圧相当ですね。とんでもないことです。
本では「体重50kgの女性1400人分の重さをもつハイヒールの踵(接地面積1平方cm)で踏まれる圧力に匹敵する」と解説しています。
「超高速ハイヒール・タップダンサー」という表現を使っておられます。

なお、このハイヒール・タップダンスの衝撃は、相手ばかりでなく、自分にもはねかえることになる。刺胞発射という劇的な現象の陰に隠れて見過ごされがちだが、実は、この衝撃を柔らかく吸収してしまう柔軟な体のつくりもまた、ヒドラ類を含めた刺胞動物のみがもち、他のあらゆる生物にはまねのできないものであるといえるだろう。

そうですね。相手を撃てば、自分にも衝撃が跳ね返る。
生物だけを見ているとつい、作用反作用という物理の基本を忘れる。
生物だって物理法則を免れることはできません。
ヒドラ(やクラゲやイソギンチャク)の単純そうな体が持つ恐るべき構造なのですね。
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「生物だけを見ているとつい、作用反作用という物理の基本を忘れる」と書きながら、私の記憶が強く刺激されたのです。
生物だって物理法則から逃れられないのですが、生物のもつ凄い能力を見ていると、つい、物理法則を超越してしまいそうな気がしてしまうのも事実ですね。

★実はゾウリムシという単細胞の生物は、トリコシストという、糸というか針というか、を発射するのです。発射には反作用があるはずですよね。長年それが気になっていたのです。

高校までの生物では、ゾウリムシについて「繊毛、細胞口、細胞肛門、収縮胞」などは必ず紹介されていますが、トリコシスト(毛胞体ということもあります)はほとんど出てこないでしょう。

トリコシスト(Trichocyst):ゾウリムシなど 梁口綱(Nassophorea)の繊毛虫にみられる突出体(放出体;extrusome)

★今回、非常に面白い論文を見つけました。
http://protozoology.jp/journal/jjp35/14-Harumoto.pdf
ゾウリムシのトリコシストの防御機能 」春本  晃江  奈良女子大学理学部生物科学科

この論文から引用しながら話をします。

原生動物の多くの種はエクストルソーム(放出体,extrusomes)と呼ばれる細胞小器官をもっている(Grell, 1973; Hausmann, 1978)。エクストルソームは細胞膜直下に存在し,機械的,化学的,電気的刺激により細胞外へ放出されるという特徴をもつ。トリコシストは繊毛虫や鞭毛虫のいくつかの種に見られるエクストルソームである。
ゾウリムシのトリコシストは長さ3ー4ミクロンで,ニンジンの先に矢尻をつけたような形をしており,チップとボディ(マトリックス)とそれらを包むトリコシスト膜から成る。

細胞膜の下にありますので、光学顕微鏡による通常の検鏡では見えないのです。
引用論文にとてもよい図がありますので、ぜひご覧ください。

私はゾウリムシにトリコシストというものがあることは知っていましたが、機能については知らなかったので、自分の生物の授業で話すこともないけれど知っておいた方がいいかなと、同僚の生物の先生に質問したところ、明らかになっていない、ということでした。

その後、ゾウリムシに関するモノグラフの書籍を見つけて読んだのですが、攻撃を受けた時に放出される、ということで、その機構や意味は明らかではないということでした。
ただその時、本を読んでいて強く感じたのは、ひょっとしてそれは、
運動量の放出による『反跳』で『跳び退いている』のではないか
ということでした。

トリコシストだって、微小ですが質量を持つ。それを大量に一斉に敵に向けて放てば、かなりの運動量の放出になるのではないか。ゾウリムシ本体はその逆向きの運動量を獲得して、わずかであっても敵から離れる方向に跳び退くことができるのではないか。そうすれば生存の率が上がるのではないか。

これが私の推論。で、モノグラフの著者に手紙でも出して質問してみようかな、と思ったのですが、専門家でもない一介の理科教師の思いつきでは迷惑だろうな、とやめたのでした。
以来、この件は私の中でサスペンデッド、になったままでいたのです。

★生物が「何かを放出する」となれば、敵を刺して攻撃する、毒を放出あるいは注入する、敵の餌になるものを出して敵が食べている間に逃れる、というように考えるのが普通ですよね。
でも、物理的な考察まで含めると、「運動量の保存」というのもあり得るのではないでしょうか。

★物理で運動量の授業をする時によく使うのが、トロッコの話。

線路上にトロッコがある。線路とトロッコの間に摩擦はない。このトロッコに乗った人が、このトロッコをどちらかの方向に動かしていくことはできるか?

トロッコの上を歩くと、トロッコは歩く方向とは反対方向に動くでしょう、歩いている間。脚でトロッコの床を後ろに押しますからね。
でも、端っこに来て止まると、止まるために力をくわえますので、トロッコも止まってしまいます。
最初の位置に人が戻ると、同じことが起こって、結局、トロッコは移動しなかったことになります。
もし、このトロッコに、石が積んであったら。その石をトロッコの外へ投げ出せば、トロッコは反対方向に動き出し、摩擦がないのですから、その速度で動き続けます。
石に与えた運動量をmvとすれば、トロッコはその運動量と大きさが同じで反対向きの運動量を獲得します。トロッコ+人の質量をMとすれば、
mv=MV ←これが運動量の保存
で、V=(mv)/Mという速度で動くことになるのですね。

宇宙服を着て船外活動をしていて、命綱が切れたら。とにかく何でもいいから、戻りたい方向とは逆の方向へ何かを投げること。ですね。

そもそも、ロケットが宇宙空間を飛ぶことができるのは、燃料を燃やして後方へ噴出させることが、運動量の放出であって、それによって反対向きの推力を得ているのですね。

「はやぶさ」で有名になった「イオンエンジン」というのもイオンの放出で運動量を放出し、本体は逆向きの運動量を得るのです。
http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/about/principle2.html
JAXAのサイトです。イオンエンジンについて簡単な解説があります。運動量保存についても触れています。

★さて、「ゾウリムシのトリコシストの防御機能 」からの引用。

トリコシストを多くもつ細胞はよりディレプタスから逃げられることを示している。ディレプタスに攻撃されるとゾウリムシがトリコシストを放出して逃げるという観察結果と合わせると,トリコシストの放出はゾウリムシがディレプタスから逃げることに寄与しており,トリコシストはディレプタスに対する防御手段となっていることを強く示唆している。

「トリコシストの放出はゾウリムシがディレプタスから逃げることに寄与」していることは先ず、事実。

  トリコシストはどのようにしてゾウリムシを捕食者から防御するのか。トリコシストに毒性物質が含まれているという報告はない。ディレプタスは放出されたトリコシストを捕食することすらある。
  Plattnerらのグループは興味深い報告をしている(Knoll, et al., 1991)。トリコシストの放出の際に,ゾウリムシはトリコシストの放出方向とは逆の方向にわずかに跳び退くという。この側方向への動きがディレプタスとゾウリムシの間に空隙を作り,それがトキシシストによる攻撃を無にしてしまうのではないかと考えられる。

トリコシストの放出の際に,ゾウリムシはトリコシストの放出方向とは逆の方向にわずかに跳び退くという。」
このセンテンスを読んで、嬉しくなりましたねぇ。やったあ。

トリコシストを放出しておいて、それとは別に、「トリコシストの放出方向とは逆の方向にわずかに跳び退く」のではないはずです。

「トリコシストの放出によって」運動量を放出し、ゾウリムシ本体は逆向きの運動量を得て「トリコシストの放出方向とは逆の方向にわずかに跳び退く」のだと思います。

ロケットやイオンエンジンと同じなんですよ。

移動距離は短いのでしょう。水というものはゾウリムシサイズの世界では非常に粘っこいものですから。でも、敵に襲われた瞬間、わずかでも跳び下がることができたら、生存確率は絶対高くなりますよね。敵から瞬間的に少しでもいいから離れて、そこから繊毛による運動で逃げればいい。

おそらく、私の推測は間違っていないと思います。
物理・化学・生物と分野をまたいで理科の全体像を眺めてきた元教師の考察です。
きっとね。合ってると思うな。

ちゃんと、放出されたトリコシストの質量を見積もり、射出速度を測定し、そこから放出された運動量を見積もって、ゾウリムシの質量と勘案して、どの程度の初速度を獲得できるか計算してくれたらいいなぁ。そういう実験をしてほしいなぁ、と思うのでした。


★参考
http://mikamilab.miyakyo-u.ac.jp/Microbio-World/kouzo/zouri.htm
標準的な「ゾウリムシの構造」の写真があります。
光学顕微鏡写真ですので「トリコシスト(毛胞)」と指し示されていますが判然とはしません。

http://ja.edu-wiki.org/protein-spotlight/issue003
「ゾウリムシの「モリ」のはなし」というページです。
ここには「毛胞がいっせいに速射されることによって、ゾウリムシが危険から逃げる推進力も得ています」という記述もありますが、その原理は説明されていません。

http://senmou.nisikyu-u.ac.jp/tdb/outline.jsp
ゾウリムシの繊毛の走査型電子顕微鏡(SEM)写真があります。
繊毛はゾウリムシの体に「らせん状に」生えているのです。ゾウリムシのSEM写真を初めて見た時は驚きましたね。平面的な図や、光学顕微鏡での観察しか知らなかったので、表面の立体的な構造を見て、びっくりしましたっけ。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/18th/sci_18.htm
「ゾウリムシ SEM」で検索したら、自分のHP「理科おじさんの部屋」がトップでヒットしてしまいました。お読みください。

https://sites.google.com/site/hightschoolbiology/home/sheng-wu-ji-chu
ここから「ゾウリムシの観察(原生動物の観察)」の動画を見て下さい。

キバナコスモス

1124_8kibanakosumosu 2012.11.24
キバナコスモスももうそろそろおしまいなのですが、でも、頑張っていますよ。
(わか)い実です。でもちゃんと刺股(さすまた)のようなかっこうをしています。
にこっとしてしまいますね。

動物の赤ちゃんも、幼いくせして、いっちょまえの格好してるでしょ。かわいいんだよなぁ。

動物も、植物も、幼いものは総じてカワイイ。

ヤブガラシ

1124_7yabugarasi 2012.11.24
結構カラフルですね。
完熟ではないと思うのですが、完熟までは到達できませんでした。

保育園児の目の高さなんですよね。で、なんだこれ?とつまんだようで、実が落ちていました。いいんです。
ここは保育園の園庭の飛び地、と思ってますから。
いろいろ花や葉っぱを摘んでもらってかまわない。
花や葉を摘めば、手に匂いがついたりします。
匂いの記憶って大事だと思うんですよね。
とかく匂いが嫌われる現代ですが、匂いの記憶って人間の記憶の深層に残ります。
幼いころに、花や葉や虫や、いろいろ遊んだ方がいい。人工的な匂いしか知らないなんてつまらないことです。
園児の目にとまりやすいように花など育てていますので、どんどん遊んでくれると嬉しい。

★私の個人的な一番古い匂いの記憶。
母の実家で綿羊を飼っていたんです。綿羊小屋の藁の、糞尿の匂いも混じった、発酵したような、日向臭いような、あの匂い。忘れられませんねぇ。
山羊もいました。湯呑みを持って行って、目の前で、チューっと乳を絞ってもらって、飲んだんですよ。形容できない濃い匂いと味。美味しかったなぁ。
ウサギもいたし、ニワトリも走っていたし。
渾然たる匂いの世界でした。
「匂(にお)い」と「臭(くさ)い」は全く別のものなのに、最近は「臭い」と書いて「におい」と読ませているようですね。これは絶対にいけないことです。
意図的にこの混用を利用していますよ、いろいろな会社が。

生きている限り、におうのです。
においたくなかったら、この世におさらばしなさい、って。

クロスジホソサジヨコバイ

1124_6kurosujihososajiyokobai 2012.11.24
ビヨウヤナギの葉の上。
下が頭のように見えるでしょ。
偽の頭なんです。
本物の頭は写真上の方。眼が白いので目立たない。
後ろの方を狙って攻撃されたら、逃げやすいのでしょうね。
これはメスです。
真ん中の黒い筋の脇が赤いので。
オスは赤くないです。

以前は結構じっくり撮影できたと思うのですが、このごろは、あ、見つかった、とすぐ消える。
愛想が悪くなりました。

チビアメバチの仲間ではないでしょうか

1124_5chibiamebati1 2012.11.24
ビヨウヤナギの葉の上で。
寄生バチでしょうね、この姿は。
1124_5chibiamebati2
それにしても、細い腹部です。
ヒメバチ科>チビアメバチ亜科 のナントカカントカ だと思うのですが、種までは分かりません。
http://blog-imgs-43.fc2.com/f/u/k/fukker666/20110114070113ca8.jpg
この写真似てると思いませんか?

http://fukker666.blog32.fc2.com/blog-entry-732.html
この「東京23区内の虫」というサイト内の写真です。

深入りしません。こいうのって、底なしなんだもん。

ヒラタアブ2種

1124_3namihosihirataabu 2012.11.24
日溜まりスポット、ビヨウヤナギの茂み。
ナミホシヒラタアブかな。
腹部の模様がいろいろ似たのが多くて、難しいです。
1124_4hosohirataabu
こちらはホソヒラタアブ。
どちらもビヨウヤナギの葉の上です。

ホント、ハエやアブはタフですね。他の昆虫の姿がどんどん減っていく中でも、よく見かけます。
体温のコントロールが上手なのかなぁ。

ナミハナアブ

1124_2namihanaabu1 2012.11.24
こちらはナミハナアブ。結構大型のアブです。
1124_2namihanaabu2
正面顔。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-abu_hana.htm
虫ナビから引用します。

ハチの仲間と間違われやすいが、ハエ特有の大きな複眼をしている。
      本種に限らないが、雌雄で複眼の大きさが異なり、両眼が接しているほうが♂である。

ということですので、私が出会ったのはメスですね。
複眼が離れていますから。
1124_2namihanaabu3
毛に覆われた体はふかふかと暖かそうです。
翅の付け根の小さな立ち上がり部分も写っています。
これ、何でしょうね。

ニホンミツバチ

1124_0nihonmitubati1 2012.11.24
ヤツデの花にやってきたのはニホンミツバチ。
私はもちろん紫外線は見えませんが、ヤツデの花には、紫外線色はあるんでしょうか。
他の花と比べると色のついた花弁もないし、視覚的な派手さがないように思いますが、ちゃんと昆虫が引き寄せられてきますね。
1124_0nihonmitubati2
みんな夢中になって花に頭を突っ込んでいます。
おいしいんだろうな。

どこで営巣しているのか、毎年セイヨウミツバチもニホンミツバチも見かけるのですが、巣を見たことはありません。
かなりの距離を蜜を探して飛ぶ昆虫ですから、きっといい場所があるんですね。

2012年12月18日 (火)

鏡の話:10の11

★大分前の読書ですが。
昆虫からの贈りもの」宇尾淳子 著、蒼樹書房、1995年1月10日発行

宇尾さんは昆虫学者ですが、「ゴキブリの女王」という尊称を奉られた、と自分でも笑っておられるスゴイ方。「天才的脳外科医・ゴキブリの」というのもあるそうです。

この本からの引用は、このブログで2回くらいしたと思います。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-c85c.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-7836.html

★著書のあとがきでこんなことを書いておられます。

終章「残照」
 かつて重篤の結核から奇蹟的によみがえった夫にとって、その後の人生は”もうけもの”の感が深かったらしい。右肺の機能が殆どなく、ストレプトマイシンの副作用による難聴、その後は高血圧、心臓病、前立腺肥大などなど、体中いたるところに病を持ちながら、健常者も顔負けなほど激しく生命を燃やし続けた。彼は建前抜きの本音だけを、内でも外でも押し通した信念の男であった。あれほどナンギで、かつ魅力的な人物は他にはいないであろう。
 私達夫婦の京大時代からの友人、小澤壽一郎さんが、十年程前に一冊の本を刊行した。題して「徒労への誠実」。強直性関節炎で四十年間の闘病生活の後、六十二歳で世を去った一病者の伝記である。全身の関節が次第に動かなくなり、遂には餓死に至る奇病に、すぐれた知性と稀にみる勇気、そして深い信仰で立ち向かった人。彼の生き方の真髄は「徒労への誠実さ」であった。”努力しても、努力しても、少しも良くならない。それでもなお、誠心誠意努力する。そこにこそ、本当の人生、本当の悦びがある”と。
 人生は時間の長短ではない、と吉田松陰はしきりに言ったそうである。「早すぎた。もっと生きて大きい仕事を仕上げてほしかった」という哀惜の言葉を多くの人からうけた。私もそう思う、しかし、彼は与えられた時間を完全に燃焼しつくして去っていった。もって瞑すべしであろう。
 人の一生に対照区はない。与えられた条件下で自分なりに力一杯生きた私は”幸せ者”と言えるだろう。

ぞくぞくします。「あれほどナンギで、かつ魅力的な人物は他にはいないであろう」これは考えられる限り最高の賛辞ですね。
私ゃ、半端にナンギな男だからなぁ。うらやましいや。

★「対照区」というのは「コントロール」ともいって、ある条件を課した実験をする時に、その条件を課していない群をつくり、それとの対照で、その条件の効果を調べるという概念です。
薬が効くかどうか、というのも、必ず対照区がなければ認められません。対照区のない実験は、評価にも値しません。
つまり、「もし」その条件がなかったら、ということを知るのに必要なのです。

「人生に対照区はない」というのは、「人生には『もし』はない」ということです。
人生においては「もし~~でなかったら」「もし~~であったら」というような「対照実験」は原理的に不可能です。
人生、生きるということの「一回性」ともいえるでしょう。

もしあの時これこれだったら、今の自分は違っていた、というようなことは単なる逃避でしかありません。これ、今、流行ってると思いませんか?
もし「本当の自分」が現れたら、こんなものじゃない、とかね。
今この自分しか、本当の自分はないのにね。

宇尾さんは、「もし」を一切言わず、力一杯生きた、「幸せだった」と言い切っておられます。
昆虫学者らしい「人生に対照区なし」という表現は、私の座右銘です。

私自身は「自分の人生に仮定法は使わない」と中・高校生のころから言ってきました。
同じことです。

人生というものは基本的に全て偶然で構成されているものです。
「もし」を一切言わず、全ての偶然に真正面から切り結ぶ時、偶然を超えて、自己の人生を構築できるのでしょう。私はよく「正面衝突が大事」といいますが、そういうことです。
逃げちゃいけません。逃げたら負けですよ。

★宇尾さんの本の第13章「ヒトとゴキブリが握手する」に、同名の「ヒトとゴキブリが握手する」という項があります。

 1987年、私はポーランドで開かれた昆虫の内分泌学会に特別招待され、開会記念講演をした。退職して二年半後のことである。私はゴキブリに登場してもらい、時計と脳・腸ホルモンについて回想的に話すことにした。ゴキブリの時計が視葉に局在することを発見した経緯、主時計と子時計を持つ時計の構造説の提案、その後の学会での論争、ヒトの主時計(視交差上核)の発見と時計の構造、ゴキブリの時計との相同性など。また、脳・中腸内分泌系を確立するに至った経緯と、ヒトの場合との相同性など。ヒトとゴキブリが握手するスライドを最後に、私は四十五分の講演を終了し、盛大な拍手をうけて演壇を降りた。
 ともあれ、私ははじめて国際舞台で私の時計説を主張することができた。そして、昆虫学者にはなじみの薄い「脳・腸ホルモン系」についても紹介し、「昆虫もヒトも生物学的大綱においては同じ」という考えを打ち出す機会を得た。私はこの科学者としてのエピローグをありがたくうけとめている。

心揺さぶられます。
生徒にもこの話はよくしましたが、いつも、ジーンとしてしまうのでした。きっと、そういう私の気持ちはどこかで生徒にも伝わっていたと思います。

ヒトとゴキブリは同じなんです。
それは真実です。

★この項を閉じるにあたって、「宇尾淳子」で、もう一回グーグル検索をかけてみましたら、ナント!
トップでヒットしたのが、私のホームページ「理科おじさんの部屋:第65回」でした。
ビックリ。
ゴキブリの幼虫を観察した記録の終わりの方で、「腸は考える」と「昆虫からの贈りもの」を引用しています。読んでみると、全然変わっていない。変化のない爺さんだというか、首尾一貫した生き方をしている爺さんだというか、ガンコジジイだというか、自分の書いたことをコテっと忘れる健忘症爺さんだというか。全部当てはまるのかな。

↓これです。2006年11月13日にアップロードしたものです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/65th/sci_65.htm

読み直していて、可笑しかった部分がありました。自分のHPから引用。

●このあと、盛口 満さんの「わっ、ゴキブリだ!」(どうぶつ社、2005年6月10日発行)という本を、U君に見せてあげました。
 これは名著に属する本です。手描きのイラストがいっぱい入っているのですが、「対象を愛している」ということがひしひしと伝わってくるイラストです。(もちろん文章も)。こういう方の描いたイラストは、写真よりも情報量が実は多いのです。「ここが見るべきポイントだ」「ここをはずしたらもう、『見た』ことにならない」というようなところがちゃんと描き込んであって、余分な情報は削除されています。「視覚教材」は実物の写真や映画が最高か、というとそうではないのです。「見る眼」を持った人の描いたイラストの方がずっと優れているということは非常に多いのです。
 興味深そうに、U君は本をめくってみていました。

●この本のあとがきで、盛口さんは「生き物好きの人間にも、苦手な生き物はいる。かくいう僕は、柔らかい生き物が苦手。ウジとかナメクジが、ダメダメなのだ。決してパーフェクトな人間なんていやしない」と書いておられます。(Uおじさんもナメクジは苦手だな)。「人は、人を介して生き物に会う」とも。
 生きもの好きのUおじさん・おばさんとU君が出会ってしまいました。それがどのようなことなのか、今は誰にも分かりません。分かるのはこれから10年20年先のことでしょう。
(内心、ゴキブリ好きに悪人はいない、と思っているUおじさんでした)。

皆さんは「ガサゴソ系」と「ニュルニュル系」とどっちがお好きですか?

{最近、大人のゴキブリと、素手で対決できるようになった私です。素手以外で対決する方法はないか、と一瞬でも逡巡したら、負けです。ゴキブリの決断の方が早い。ニゲロ、とね。逡巡がなければ、ヒトという動物の手の動きはゴキブリに勝てます。いいスピードが出る。名人の域には達していませんが、修業の成果はあがっています。チビゴキには相変わらず、大きくなったらフェアに対決してやるから、自力で生き延びな、と放してやるかかし爺さんです。}

フタモンアシナガバチ・オス

1123_hutamon1 2012.11.23
門扉にしがみついていたフタモンアシナガバチのオス。
1123_hutamon2
これで今年の見納めだろうと思います。
11月の日溜まりでぶんぶん飛び回るオスたち。
交尾を済ませたらもう用済み。
命のある間、暖かい場所で日向ぼっこをして生きていきます。
働きバチもオスバチも、みんなそれぞれの役割を終えて、死にます。
冬を越すのは来年の女王バチだけ。
命の継続を託して、他の個体の命は終わり。

アリ

1122_8ari 2012.11.22
アリさんは働き者です。花があればアリがいる、といっていいくらい。
かならず潜り込んでいます。
サザンカの花のメシベの根元あたり。
このつるつるした体では、花粉を運んでくれるという期待はちょっとできそうにないですけれど。

巣から「道しるべフェロモン」を付けながら探索してここまで来たのでしょうけれど、帰れるのでしょうか?心配になります。
この体のサイズと巣からの距離を考えると、そして、視覚的な地図を脳内に持っているのでもないでしょうし・・・。
道しるべフェロモンは、揮発性がありますし。
なんだか絶望的に遠いのではないか、という気がしてしまうのは心配しすぎかな。

アブラムシ

1122_6aburamusi 2012.11.22
アブラムシがいました。
あいまいですね。
前の記事の白いふわっとしたのも、アブラムシではあります。
で、名前が分からない、と騒いだのですが。
実際のところ、写真のアブラムシも、ちゃんとした種名はわかりません。
翅のあるタイプと無いタイプが一緒に写っています。
キク科につくアブラムシではありますが、そしてアブラムシ図鑑というサイトも知ってますけど。
アブラムシです。ということで、いいことにしておきます。

ユキムシ?(まさか)

1122_5humei1 2012.11.22
突き当りのビヨウヤナギの前に立ち止まって、何かいないかな、と眺めていましたら。
目の前にふわふわと白い虫が飛んできました。
エノキワタアブラムシだろう、と何げなく手を伸ばしたら、手にとまってくれたのです。
で、写真を撮ってみたら、これはエノキワタアブラムシじゃないですね。

私のブログでもなんどか登場しています、エノキワタアブラムシは。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-8332-1.html
2011年6月 8日 (水)「エノキワタアブラムシ」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-8332.html
2011年6月 6日 (月)「エノキワタアブラムシ」

妙に写真写りの悪い虫で、静止しているところを撮影しても、鮮明に写らない、といつもぼやいています。

今回のは「鮮明だ!」
1122_5humei2
ね、鮮明でしょ。
1122_5humei3
これはエノキワタアブラムシではないなぁ。

噂に聞く「ユキムシ」とやらかな。
http://miyanooka1.sakura.ne.jp/eieaeyukimushiai.html
「北海道札幌の自然」というページなのですが。
ここに、札幌でのユキムシの写真があります。
確かにね、似てはいます。
正式には
カメムシ目(hemiptera)>アブラムシ科(Aphididae)>トドノネオオワタムシ(Prociphilus oriens)
トドノネオオワタムシというのだそうです。

東京で?トドマツもないのに?
全くの初見の昆虫でした。

その後も見かけません。
なんだろなぁ。分からないままでいます。
マイッタ。

ヒメフンバエ

1122_4himehunbae 2012.11.22
少し前、目の赤いハエを見てしまって、困惑しましたっけ。
今回のハエは、ヒメフンバエでまず間違いないとともいます。
大きさといい、姿といい。

フンバエというのは、幼虫が糞食だからです。
多摩川の土手などで、犬の散歩で糞をさせて始末していかない方がおられます。
そうすると、このハエがいっぱいたかって産卵しています。
でも、成虫は他の小昆虫を捕食する肉食性だということです。
そういう食事風景はまだ見たことがないのですが。聞き及んでおります。
昔に比べて、むき出しの糞、というものは少なくなりましたから、繁殖しづらいでしょうね、きっと。



クモ幼体

1122_3kumo1 2012.11.22
小さなクモです。
目を惹いたのはX字形のかくれ帯。
小さいけれど立派なかくれ帯。
1122_3kumo2
クモ本体はこれ。
どうにもクリアな写真が撮れませんでした。
揺れるんです、網が。
で、種の特定は、私にはできません。
ゴミグモではないでしょう。ゴミグモはX字形のかくれ帯じゃないと思う。
X字形というと、私の知識ではコガネグモが思い浮かぶのですが。
よく分からないのでした。

ヤツデにて

1122_2atyatude1 2012.11.22
ブドウトリバの写真を撮りながら、また、周囲にいる虫も撮影。
主は特定できませんが、大型のハエです。
体が大きいので「押し分けて」歩き回るせいでしょう、腹側に花粉がいっぱい。授粉昆虫ですね。
1122_2atyatude2
ツマグロキンバエ。
このサイズだと、「分け入って」蜜を舐めます。
1122_2atyatude3
クロヤマアリ。
さして強引に潜り込まなくても、蜜にありつけます。
なかなかうまくピントが合わなくって、苦労します。
1122_2atyatude4
ホソヒラタアブでしょうか。コロンとしたハナアブではありません。
口を伸ばしておいしそう。
この時期のヤツデは貴重な蜜源、花粉源。
にぎやかです。


ブドウトリバ

1122_1budoutoriba1 2012.11.22
ヤツデの花に来ていました。
ハエやアブが多くやってくるので、珍客といえます。
このT字形の姿が特徴です。多分「鳥羽蛾」だと思います、漢字でなら。
写真を撮ってモニターで確認したら、口を伸ばしていますね。
1122_1budoutoriba2
頑張って頭のあたりを狙ってみました。
こんなふうに口を伸ばすんだ。初めて見ました。
1122_1budoutoriba3
もう一回、全体像を。
腹部の脇にトゲトゲのものがぶら下がっているように見えますが、これは後脚です。

幼虫の食草は「 ブドウ科:ブドウ、エビヅル、ノブドウ、ヤブカラシの葉や花」だそうです。
ヤブガラシはありますね。あのあたりで成長したのでしょうか。

2012年12月17日 (月)

鏡の話:10の10

★ヒドラを裏返すお話をしたり、昆虫と哺乳類が同じ遺伝子群を使って体を構築することを見ました。ヒドラの遺伝子とヒトの遺伝子とに共通する部分があることも。
そこでどうしてもお話ししたくなったのがパラニューロンの話。

★「腸は考える」という岩波新書があります。名著ですね。

「腸は考える」藤田恒夫 著、岩波新書 新赤版191、1991年10月発行

 私たちは、腸の基底果粒細胞が、上半身は神経的なアンテナを立てて刺激を受け取り、下半身は無数の果粒にホルモン(ペプチドとアミン)を貯えてこれを放出する、一人二役の細胞(受容分泌細胞)であることを見てきた。
 ところが、からだのなかを見渡すと、これと本質的に同じ構造をもち、同じ仕事をしている細胞がいろいろ見つかる。第一は感覚細胞とよばれる一群で、第二は内分泌細胞の一群である。この両群の細胞は、いずれもニューロンと共通の性格をもつので、「パラニューロン」(ニューロンに並ぶものという意味)と呼ばれるものである。「パラニューロン」の名称と概念は、1975年に岐阜で開催された内藤記念国際シンポジウムで私たちが提唱した。
・・・
私はゴキブリが大嫌い。いや告白すれば、こわいのだ。昆虫はみんな苦手なのである。ガサゴソした蛾や蠅より、蛇やナメクジのようにニョロニョロ、ヌルヌルした動物の方が、ずっと性に合っている

この藤田さんが、昆虫学者の宇尾淳子さんと出会うんですね。
宇尾さんは「ゴキブリの女王」という「尊称」を奉られるほどの方です。

・・・
初対面のあいさつもそこそこに、ハンドバッグから一束の電子顕微鏡写真をとりだした。
・・・
私はその電子顕微鏡写真を見て、本当にびっくりした。なんと人や犬で見なれた、あの基底果粒細胞が、ゴキブリの中腸の上皮の中に散在しているのだった。
・・・
なんだ、人間も昆虫も変わりませんね!
私は、ちがう世界の学問の出会いに感動して叫んだ。

宇尾さんのグループと私たちの共同研究の結果は、進化の二つの頂点に立つ哺乳類と昆虫に、同じ設計のセンサー細胞と信号物質が見いだされるということだった。

★このようにして、哺乳類と昆虫とで同じパラニューロンがある、ということから、この二つの動物が分岐する前のヒドラではどうなのか、ということになるのです。

 そして、ヒドラの研究から、やはり基底果粒細胞がヒドラにもあることが分かったのです。
 パラニューロンの起源はヒドラまでさかのぼるのです。
「動物みんなおなじ」だったんですねぇ。

なんともスゴイ話でしょ。
さて、ここに登場した宇尾さんの著書がありますので、それを次回取り上げます。

ウラナミシジミ

1121_13uranamisijimi 2012.11.21
デュランタのしぼみかかった花にウラナミシジミが来て夢中になって蜜を吸っていました。
見れば、翅の後ろが傷んでいます。

http://mushinavi.com/navi-insect/data-cho_uranami.htm
ここにウラナミシジミの大きな写真があります。
それを見ると分かりますが、私が撮影した個体では「尾状突起」という部分が欠けています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F

後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで敵の目をあざむいていると考えられている。

「こっちが頭だよ」と擬態しているのだそうです。
その部分が欠けているということは、おそらく鳥が襲ってきて、その偽の頭の擬態に騙されて、翅の後ろの部分をくちばしで噛んだんでしょうね。翅は破れ、チョウ本体は脱出した。
ということではないでしょうか。
そういう戦歴を持ったチョウなのでした。
すごいですね。この擬態は実際に有効なのですね。

http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/shijimi/uranami/uranami.html
このページにも、同じように翅が傷んだウラナミシジミの写真があります。
そのコメントを引用します。

偽頭が功を奏したのか、後翅が破れています。鳥が噛みついた跡(ビークマークと呼ばれます)でしょうか。

小さなチョウのタフな生き方です。

★註
beak というのは鳥のくちばしのことです。
で、理科・化学で使う「ビーカー(beaker)」は、注ぎ口がくちばしのようだ、というのでついた名前です。と、昔、聞いたけどな、ホントかどうか、知らないんですけど。

サザンカ

1121_12sazanka1 2012.11.21
これ、サザンカのメシベの根元のところなのです。
この付近がどうも蜜で濡れているようです。
1121_12sazanka2
液体の滴が流れていますね、これは雨滴とかではありません。
おそらくこの花の蜜です。虫にとっては魅力的。
ご存じの通り、オシベは「林立」していますから、昆虫としてはオシベの林に体ごと入りこんで潜っていくしかない。花の側は効率よく花粉をくっつけられるということでしょう。
花は美しいですが、昆虫との駆け引きなども想像しながら見るとまた興味深いものがありますよ。

ゼニアオイ

1121_11zeniaoi1 2012.11.21
今年はいったん姿を消したかに見えたゼニアオイ。
背丈が伸びないのでどうしたのかな、と思っていたら、ここへきて伸び始めると同時に花を咲かせ始めました。
去年は、1mくらいの高さで咲いていたので、写真が撮りやすかったのですが、現在は地面から30~40cmくらいの位置でしょうか。
私にとっては撮りづらいったらありゃしない。
1121_11zeniaoi2
しゃがめないですから、腰を折って撮影したら、こんなのが撮れました。
葉がフラッシュにかぶさったのだと思います。その緑の反射光で撮影したことになるのでしょう。
「緑の葉の反射板」で撮影するとこうなります。
不思議な画像になりました。

★以前使っていた、1対1マクロレンズは、すごく接近できるのですが、カメラのフラッシュを使うと被写体にレンズの影が落ちてしまって、ダメなんですね。リングフラッシュを買えばいいのでしょうけれど高いんだもん、私の趣味範囲を超えます。
で、ボール紙をアルミホイルでくるんで、反射板にして、フラッシュの光が被写体を照らすようにしたり、苦労しましたっけ。
今のレンズは最接近でも影が影響することはありませんのでその点は楽です。

ヒガンバナ

1121_9higanbana 2012.11.21
一瞬、なんだか分からないのではないでしょうか。
ヒガンバナの葉なのですが、葉の幅が一定で、一般的な「葉」のイメージと少し違いますね。
突き当りの線路際ですが、以前はほんのわずかしかなかったのですが、少しずつ、少しずつ生息範囲を広げてきて、今はずいぶん広くなってきました。
種を散布することができませんので、ゆっくりとしか広がることができませんけれど、着実な歩みです。
今は光合成で栄養を蓄える時期。
不思議な植物です。

ヤツデの花にて

1121_6tumagurokinbae 2012.11.21
常連。ツマグロキンバエ。
他のハエや、アブに比べて、伸ばした口がよく見えるという気がします。
掃除気の吸い込み口のような、独特の形の口がよく見えます。

1121_7hosohirataabu
こちらはホソヒラタアブ。
ハエ目の連中は気温がかなり下がってきても活動的ですね。
ヤツデの花の「花園」は賑わっています。

大きなハエ

1121_10hae1 2012.11.21
前の記事のオオハナアブに続いて、今度はハエ。
大型のハエですが、面倒くさいので、名前は放置。

↓見ていただきたいのはこれ
1121_10hae2
白い矢印で指し示しておきました。
左右にありますが、左だけに矢印をつけておきました。
今まで、アブの仲間でこの構造を見てきたのですが、ハエにもあるのですね。
みごとにピョンと立っていますでしょ。
これ、なんなんだろう?
気づいてしまうと、気になって仕方がないのでした。
教えて~。

オオハナアブ

1121_3oohanaabu1 2012.11.21
ヤツデの花でオオハナアブが花粉だらけになっていました。
写真中、矢印で指し示した構造が気になります。
1対2枚の翅の付け根の後ろ側。
切れ込みがあって、小さい部分が立っているんですね。
ヒラタアブたちにもあります。
1121_3oohanaabu2
この花粉まみれの姿、見てやって下さい。
笑ってしまいました。後でよく掃除しなきゃならないですね。
複眼の模様も面白い。
黄色と黒で、コロンと丸っこく大きいアブですので、ハチと間違われるかもしれません。
顔を見ればハチかアブかはすぐ分かります。見憶えておいてください。
1121_3oohanaabu3
後ろ姿ですが、やはり花粉だらけ。
ヤツデにとってはありがたい昆虫です。
1121_3oohanaabu4
再度、この小さく立った部分をご確認ください。
気づいて見れば結構目立つ構造なので、きっと名前がついているのではないか、と思うのですが、あいにく、私の知識では分かりません。
ハエ目に詳しい方がおられましたら、どうぞ教えて下さい。よろしくお願いします。


ナガカメムシの仲間でしょう

1120_9kamemusi 2012.11.20
ブロック塀を歩いていました。
よく見かけるような気もするけれど、なんだか名前も思い浮かばないなぁ、と。
ナガカメムシの仲間だと思うのですが、コレというのが見つからなくて。
チャイロナガカメムシかな、違うような気がする。眼が違うような。
ダメです、確定できません。
なんだろなぁ。

2012年12月14日 (金)

ありがとうございます

アクセス数が50万を超えましたね。
今、買い物から帰ってきてブログを覗いたら、15:40の時点でカウンターが
500081
となっていました。
嬉しいですね。
無名の案山子のブログが延べ50万の閲覧を頂いたなんて。

「49万を超えた」と書いたのが11月8日(木)でしたから、36日かな(日数勘定がどうも苦手なのですが)で1万回のアクセスを頂きました。
1日当たり278くらいですね。
ありがたいことです。

またカウンターは消してしまうつもりなのですが、今日はちょっと用事があってすぐ席を立ちますので、後日にします。

50万ジャストだった方。きっといいことありますよ!(ってホントかな)

何にせよ本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
お楽しみいただければ幸いです

案山子 白

鏡の話:10の9

★「裏返し」の話をしましたが、今回は裏返しではなく「ひっくり返し」です。
まるっきり鏡の話ではありませんが、笑ってお付き合いください。
脱線いのち!

「ホメオボックス・ストーリー」形づくりの遺伝子と発生・進化
ワルター・J・ゲーリング 著、 浅島誠 監訳
東京大学出版会、2002年3月20日 初版

こういう本がありまして、この本の275ページから引用します。

・・・
体の設計図の前後軸方向の特徴は、昆虫類と哺乳類とで同じホメオティック遺伝子群によって調節される。また、この結果から考えると、おそらくホメオボックス遺伝子をもつほかのすべての後生動物においてもしかりである。同じことが背腹軸にも当てはまるか否かは、これらの事柄からはすぐには結論できない。背腹軸方向の位置情報は、主にホメオボックスをもたない遺伝子により決定される。基本的な体の設計図に見られる脊椎動物と無脊椎動物の主要な違いは、背腹軸にある。つまり、脊椎動物は背側に神経系をもつが、多くの無脊椎動物は腹側に神経系をもつ。この見かけ上の相違は、エティエンヌ・ジョフロア・サン=ティレールがジョルジュ・キュビエとの有名な論争で提唱したように、脊椎動物は進化のある段階で仰向けになったと仮定すれば解消される。・・・ジョフロア・サン=ティレールの仮説は、背腹軸の決定にかかわる遺伝子の発現パターンにより支持される。そのきわだった事例は、シグナル分子をコードするデカペンタプレジック(dpp)遺伝子と、それに相同な哺乳類遺伝子の骨形成因子(BMP-4)遺伝子である。dpp遺伝子は、ショウジョウバエの初期胚では背側に発現するが、BMP-4遺伝子は、マウスでは腹側で発現する。これと同様の事例は次第に増加しており、最終章ではもっと説得力のある二つの事例について取り上げることにしよう。脊椎動物の体の設計図は環形動物の体の設計図をひっくり返したものであると単純に説明するジョフロア・サン=ティレールの考えは、結局のところ正しいのかもしれないのだ
・・・

私たちヒトの神経系が背側にあることは自覚できます。
で、昆虫の神経系はというと、下のウィキペディアのページの図をご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%86%E8%99%AB%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0
「昆虫の構造」

腹側に神経系がありますね。
このことを上の引用文では言っているのです。

引用文中「体の設計図の前後軸方向の特徴は、昆虫類と哺乳類とで同じホメオティック遺伝子群によって調節される。」というのは「体節構造」のことです。
詳しいことはちょっと後回しにして、昆虫もヒトも同じ設計思想で作られているということを理解して下さい。
体の前後方向の構造は、互いに似たような体節に区切って作っていき、各体節ごとにその個性・機能を変えていくという作り方なんですね。

そのように、昆虫も哺乳類も、体の前後軸方向は体節構造という同じ設計思想で、そして共通の遺伝子群を使いながら体をつくっているのですが、背腹軸方向については、神経系は、哺乳類では背側に昆虫では腹側にあるのです。

進化の途中で「ひっくり返したもの」という考え方はこういうことなのです。
どっちが正立で、どっちが倒立かは分かりません。
昆虫が正立なら、私たちヒトはひっくり返っちゃった動物なのかもしれません。
要するに「互いにひっくり返っている」だけなのです。

裏返しの話ではありませんでしたが、面白いでしょ。

{昆虫の循環系は背側にあります。背脈管という前後が開いた管です。開放血管系ですね。途中にポンプとしての心臓部分があり、後ろから血液を吸い込んで前へ送り出します。
チョウの幼虫などを背中側から見て下さい。体内が透けて、心臓が脈打っているのが見えることがありますよ。哺乳類の循環系は、消化管をはさんで神経系とは反対側、腹側にメインの動脈がありますね。}

★サンティレールとキュヴィエが同時代の学者であることは論争したことで分かりますが。
実は、ダーウィンとファーブルも同時代人なのです。
ダーウィンとファーブルの間に文通があって、互いに尊敬していた。しかし、ファーブルは進化論には慎重だった、というのは、知られるところです。
どこで読んだのか、出典が思い出せないのですが、ダーウィンとファーブルも「ひっくり返し」の論争は知っていたと思います。
それぞれに名前を聞くことは多いのですが、同時代人という見方で時代と地域を総合的に見るのも面白いものです。
ノーベル賞が始まったのが1901年からです。ファーブルにノーベル賞を、という声があったとも聞いています。そういう時代感覚も養っておくと楽しいですね。

★参考(ウィキペディアから引用)
エティエンヌ・ジョフロワ・サンティレール(フランス語: Étienne Geoffroy Saint-Hilaire、1772年4月15日 - 1844年6月19日)はフランスの博物学者。
ジョルジュ・キュヴィエ(バロン・ジョルジュ・レオポルド・クレティアン・フレデリック・ダゴベール・キュヴィエ、Baron Georges Léopold Chrétien Frédéric Dagobert Cuvier、1769年8月23日 - 1832年5月13日)は、フランスの博物学者である。
チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin, 1809年2月12日 - 1882年4月19日)はイギリスの自然科学者。
ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル(Jean-Henri Casimir Fabre、1823年12月21日 - 1915年10月11日)はフランスの生物学者である。

★体節については、ここで解説することはしないで、優れたサイトにリンクすることにします。
http://www.keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_2_kaitei/contents/bi-2/2-bu/2-2-2.htm
教科書会社の啓林館のサイトです。
「体節構造を決定する遺伝子群をホメオティック遺伝子という」という話が載っています。

体節を決めるショウジョウバエの研究がもとになって,近年ホメオボック遺伝子という語が注目されるようになった。体節構造を決定する遺伝子群をホメオティック遺伝子という。それらについて,DNAの塩基配列を調べてみると,互いに共通した配列が存在することがわかった。この部分をホメオボックスという。その後の研究で,ヒトやマウスなど体節構造(脊ついの積み重なりとほぼ一致)をもつ動物の遺伝子(DNA)内にもホメオボックスと同じ塩基配列が存在するが,体節構造のない細菌や線虫などのDNAにはホメオボックスが存在しないことがわかり,この塩基配列が体節構造と関連すると考えられるようになった。

・・・
脊椎動物では遺伝子重複してHoxA,HoxB,HoxC,HoxDの4つのコンプレックスになっており,ショウジョウバエのホメオティック・コンプレックスと同様に,前後軸や四肢の基部先端軸に沿って領域特異的に発現する。なお,ホックスの各遺伝子の前後軸に沿った発現領域の並び順と,遺伝子の並び順も,ショウジョウバエのホメオティック・コンプレックスと同様に一致している。脊椎動物のHox遺伝子群も体軸に沿ったパターン形成にかかわることが明らかになっている。

この引用文の下に、ショウジョウバエ胚とマウス胚の興味深い図があります。ご覧ください。

http://www.rikanenpyo.jp/FAQ/seibutsu/faq_sei_006.html
理科年表のFAQのページです。(Frequently Asked Questions)
「体節のでき方」について解説されています。

脊椎骨はレントゲン写真や、骨格標本などで見たことがあると思いますが、同じような骨がつながって構成されています。その 1 つ 1 つの骨の単位は、胎児が発生する過程で形成される体節という単位から由来します。体節とはその名のごとく体の節を作る源です。

 ひとたび体節形成が開始されると、一定の時間間隔で一定の大きさの体節がくびれきれるように形成されていきます。ちょうど羊羹を順番に一定の大きさで切っていく感覚です。この間隔は動物によって異なっています。例えばヒトでは約 8 時間ごとに、マウスでは 2 時間ごとに形成されます。また作られる体節の数も動物によって異なり、ヒトは 30 個、マウスは 60 ~ 65 個、ヘビになると何百という数が形成されます。さて問題は、生物はどのようにしてこの分節のタイミングを計っているのでしょうか? これはまだ完全に明らかにされていません。しかし最近体節は自らの分節のタイミングをはかる時計機構をもっていることが明らかにされつつあります。

とてもよい図が載っていますので、ぜひお読みください。

キチョウ

1121_2kityou 2012.11.21
なんだか分からないでしょう。
黄色いぼやけたものが画面中央より少し右下に写っています。
キチョウが私の右後ろから前へ、飛びぬけていったのです。
レンズを向け、シャッターボタンを押しただけです。勘だけです。
こういう写り方をしていました。

モンシロチョウはもう姿がありません。
キチョウが時々ちらっと視界をよぎります。
後はシジミチョウかな。時々。

昨日羽化したツマグロヒョウモンは、南へ旅立ったかな。それともまだこの辺を飛んでいるのかな。
秋だなぁ。

ツマグロヒョウモン

1121_1tumaguro1 2012.11.21
なんとまぁ、ツマグロヒョウモンが2匹、羽化しました。
1121_1tumaguro2
どうしてもそれぞれの記念写真を撮ってあげたくなる私です。
元気、元気
1121_1tumaguro3
ケースのふたを開けたら、1匹はすごい勢いで飛び出していってしまって、見えなくなりまして、この一匹が少しシャッターチャンスをくれました。オスです。
1121_1tumaguro4
これもすぐ飛び出していって、近くのボウガシの葉にちょっととまって、さらに大空へ飛び去って行きました。
こんな時期にねぇ。すごい連中ですねぇ。

これで、今年のチョウたちの羽化数は計75匹になりました。

チョウたちの育ての親、ですね。
いや、私たちにできるのは、寄生されにくい環境に置いてやって、餌を絶やさずに提供するだけです。食べて、成長し、蛹化し、羽化する。すべて、彼ら自らの生命力です。
せめて、その命の過程に立ち会えるのなら、それはとても幸せなこと。

ありがとう、と感謝する以外に何もありません。

ネコジャラシとアカマンマ

1120_12nekojarasi 2012.11.20
玄関前に座り込んで、ランタナの鉢を見ていたら、ネコジャラシとアカマンマが「話をしている」ように見えました。どちらも、もう花の時期は過ぎて、種蒔きのときにいる「二人」です。
思い入れをすれば、「ネコジャラシ爺さん」と「アカマンマお婆さん」が、冷え込むようになりましたなぁ、ほんとにそうですわね、という感じ。
何のことはない、私の自己投影なのですね。
{「老人話法」というようなものを使うようになりましたよ。昔は自分がそういう話し方をするようになるとは思ってなかったな。}

ツマグロキンバエ

1120_8tumagurokinbae 2012.11.20
ツマグロキンバエがサザンカの花弁を舐めていました。
口の掃除をする、とかいうのではなく、明らかに口で花弁の表面を舐めていました。
おいしいのかな。蜜が流れた後でもあるのでしょうか。
しばらく見ていましたが、ずっとこの位置でこうやっていました。
ふ~ん、そういうこともあるんだな、と静かに離れました。


1120_6kiku1 2012.11.20
家から踏切へ行く途中に、丹精して菊作りを楽しんでおられる方がおられます。
毎年、みごとな大輪の菊を咲かせます。
1120_6kiku2
昼過ぎでも高度の低い陽射しを受けて、輝いています。
1120_6kiku3
こういう丹精込めた花は、雨に打たせるのはかわいそう。
雨の日は必ず袋をかけて、濡れないようにしています。
1120_6kiku4
私のいつもの趣味。
咲き誇る花が美しいということはもちろんなのですが、これから咲くよ、という風情がいいなぁ。

私共にはとてもこういう栽培はできませんが、これだけ細やかに手をかけて育てるというお姿には当然敬意を表するものです。

アシナガバチ

1120_3seguroasinagabati 2012.11.20
ひょっとして同一個体がずっと顔を見せているのかもしれませんね。
セグロアシナガバチとこんなに長く顔を合わせるのは初めてです。

1120_4hutamonasinagabati1
フタモンアシナガバチも花粉を体につけて蜜を飲んでいます。
1120_4hutamonasinagabati2
冬は越せないオスバチですが、とにかく生きられる限りは生きるんだよ、と言っています。
生きることの「意味」とか変なことをいうのはヒトだけ。
おいしい蜜を飲み、お日さまの熱を受け、飛べる限り飛んで、生きられる限りを生きる。
それが生きるということです。

カランコエ

1120_2kalanchoe0 2012.11.20
ずっと咲き続けてきたカランコエの花がこれでおしまいです。
長く咲き続けました。寒い時期から夏を越えてこの初冬まで。
いやぁ、長いこと楽しませてご苦労さま。
と思ったら
1120_2kalanchoe1
すぐそばでは、次のシーズンの準備が始まっているではないですか!
驚くべきパワーですね。

ちょっと離れた場所のカランコエでも
1120_2kalanchoe2
こうです。
ゆっくり、ゆっくり、でも着実に。
無理しなくていいんだよ、ゆっくりでいいんだよ、と声をかけたくなります。

2012年12月13日 (木)

鏡の話:10の8

★ヒドラの刺胞の裏返しの話をしましたので、ついでに。すごい話を。

山下桂司 著の「ヒドラ」80ページから

爆弾どろぼう
 これまで紹介してきたように、多くのヒドラ類の刺細胞は、捕食者たちを寄せつけない、強烈な武器である。
 ところが、さすがに海は広い。この刺細胞をものともせず、ヒドラ類のポリプを好んで「爆食」する生物がいる。ミノウミウシ類である。背中に多数の紡錘形の突起があり、この外観がミノを背負っているようすにそっくりということで、この名前がついているようだ。彼らの食欲は実に旺盛で、体長が2cmくらいのミノウミウシの場合、茎の高さ数cmで数十本程度のヒドラ類のポリプ群体だと、一日以内に食べつくしてしまう。
 このミノウミウシ類、ヒドラ類のポリプの上を這いながらバクバクと食べて飲み込んでいくのだが、ただ食べるだけでなく、食べて取り込んだ刺胞を背中のミノ先端の袋の中に貯めこんで、ちゃっかり自分の武器として利用する。(盗刺胞とよばれている)。まさに爆弾どろぼうといえる。ただ、刺胞の攻撃を免れているわけではないらしく、ヒドラを食べている最中には実際かなりの攻撃を受けていて、一部の刺胞だけが未発射のまま取り込まれるということらしい。きれいに取り出された未発射の刺胞は、ミノ先端の刺胞嚢という袋の中にある、刺胞食細胞という独自の細胞内に包みこむようにして取り込まれ、ミノの先端に並べられる。
 これは、とんでもない巧妙さである。刺胞は細胞ではなく、ただのカプセル装置であり、コントロール不可能なむき出しの爆弾に等しい。つまりミノウミウシは、他人の装備していた武器爆弾を分解して中身をそっと取り出し、べつな新しい装置に並べて組み込み、自分専用の武器ミサイルとして配備し直すのである。・・・

とんでもない奴がいますねぇ。
{奴じゃないかもね。雌雄同体だからな。}

★実はこの話、私自身は別の読書で知って、びっくりしたものです。

「ウミウシ学 海の宝石、その謎を探る」平野義明 著、東海大学出版会、2000年5月20日 第1版第1刷発行

この本を、2003年の9月6日に見つけて購入して読んだのでした。
第2章に「盗刺胞」という節があります。

・・・
やっかいな刺胞動物を食べるだけでも凄いのに、ミノウミウシ類の多くの種は、食べた刺胞動物から刺胞を上手に「盗む」。・・・餌動物から盗んだ刺胞は、突起の中脈をなす中腸腺から、その刺胞嚢に運ばれ、そこに蓄えられる。
・・・
なぜ、一部とはいえ、刺胞を発射させずに取り込むことができるのか、まだ、はっきりとはわかっていない。
・・・
アオミノウミウシは、カツオノエボシ、カツオノカンムリ、ギンカクラゲを食べるが、刺胞嚢には、カツオノエボシの刺胞のみを、それももっとも大型のものだけを蓄えるという。先にも述べたように、カツオノエボシはわれわれヒトにも恐れられているクラゲの代表的なものである。
・・・
餌生物の細胞内構造を消化しないで取り出し、それを特別な細胞の中に取り込んで機能を失わないように保持する。化学成分を取り込む以上に、複雑で巧妙な仕組みが必要であろう。
・・・

とまあ、とてつもない話ですよね。
進化の過程で、どういうふうにしてそんな能力が獲得されたのか。
生物というものは、「不思議」の一言です。

★似たような話ともいえますが・・・

イソギンチャクやヒドロ虫の中にはサンゴのように共生する藻を持つものがあって、それを食べるミノウミウシ類などの中には、共生藻を餌から取り込んで自分のものにしてしまうものがいるそうです。藻類との一種の共生ですね。藻類をそのまま利用している。

なんと、さらに、「盗葉緑体」というのもあるのです。

後鰓類の中には、ちょっと変わった「太陽電池」をもつものがいる。餌海藻の細胞内にある葉緑体を取り込み、それを利用する囊舌類たちである。

なんてこった。刺胞という細胞内器官だけ利用するのと同様に、餌の藻類の細胞の中から葉緑体だけを取り出して利用するんですって。
参りますね。

盗刺胞=クレプト・ナイダからの借用で、クレプト・プラスティー、敢えて訳せば盗葉緑体とよばれるようになった。

というわけでした。なんとも、想像を絶する話だとは思いませんか。

ジンチョウゲ

1119_14jintyouge 2012.11.19
白い花のジンチョウゲ。
花の準備に入りました。
以前住んでいた家から連れてきて、いったんダメになったかなと思っていたら復活してくれたジンチョウゲです。
少しずつ成長しながら、毎年白い花を楽しませてくれます。
ありがたいことです。

センリョウ

1119_13senryou 2012.11.19
赤くなってくれるのは少ない。
花は結構ちゃんとつくのですけどね。
実は落ちてしまう。
妻は黄色い実のセンリョウがほしいわね、と呟いております。
きっとそのうち黄色い実を頂いてきますよ。楽しみですね。

ホソヒラタアブ

1119_12hosohirataabu1 2012.11.19
サザンカの蜜が虫たちに人気。(いや「虫気」というのが正しいのかな。)
夢中になっていましたので
1119_12hosohirataabu2
こういうアングルに成功。
触角と口に注目して下さい。
この触角を見たらハエの仲間。(逆は必ずしも真ならず、で、ハエ目の仲間全てがこの触角ではないです、そこはお間違いのないよう。)
口がまた特徴的。
基本的には舐める口です。
ハエ目の中で刺すのがいますが、もちろんそういうのは口がとがっています。

日常に見かける「普通の」ハチとハエを見分けるには、この顔の特徴を把握すれば普通は大丈夫です。
もちろん、複眼の形も違います。
昆虫の「顔つき」を知ると面白いです。



ビワ

1119_8biwa 2012.11.19
ビワのつぼみ。
今年はずいぶん高いところでばかり準備が進んでいます。
実がなっても採りにくいなぁ。
もう少し下で咲いておくれ、じいさん、ばあさんのために。

熟した実

1119_6inokozuti 2012.11.19
イノコズチの実です。
この姿は「猪」を連想させませんか。
私は、「猪子槌」という名前は、こういう実の姿から来たのではないかと想像していますが。
確かなことは全く分かりません。信じないでください。

1119_7rukousou
ルコウソウの実です。
ちゃんと熟して、ちゃんと土に落ちて、ちゃんと次の世代へと育つといいですね。
「熟した実が包んでいるのは『希望』である」
な~んて、気取ったことを言ってみますかね。

ミツバチの触角と味覚

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-0124.html
2012年12月11日 (火)「ニホンミツバチ」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-52d1.html
2012年12月11日 (火)「セイヨウミツバチ」

↑この二つの記事で、ミツバチは、触角で「味」を感じているのではないか、と書きました。

山田養蜂場のサイトで、こんな記述を見つけましたので、ご紹介します。
http://hobeey.bee-lab.jp/hobeeydb/db01/hobeey01_14.html
味覚は触角や口や脚にある sensillia からの情報に依存し・・・

「sensillia」というのは、小さな感覚器官ということで、感覚子とか、小感覚体と訳されるのだと思います。

やはりそうなんですね。このサイト、さすがにミツバチの体の構造などに詳しいので、興味がおありでしたら、ご覧ください。
広告をしているつもりは全くありません。為念。

ノーベル生理学・医学賞

★ちょっと気になる記事を読みました。
朝日新聞夕刊の「論説委員室から 窓」というコラムです。

[窓]ノーベルの思い(12/10)
 ノーベル賞の授賞式が行われる今日10日は、ダイナマイト王アルフレッド・ノーベルの命日である。 ノーベル賞の対象を定めた遺言を改めて読んでみた。
 「物理学の分野で最も重要な発見または発明をした者」とあり、「最も重要な化学的発見または改良をした者」「生理学または医学の領域で最も重要な発見をした者」と続く。
 発見に加えて、物理は発明、化学は改良、生理学または医学は発見だけ、と、明確に区別されている。
 「ノーベルは科学の各分野の特徴をよく理解していた」。かつてこう指摘したのは、ノーベル化学賞を受賞した故福井謙一博士だ。
 山中伸弥・京大教授への授賞理由は「成熟細胞が初期化され多能性をもつこと」の「発見」である。教科書を書き換え、病気の治療にも新たな可能性を開いた、とする。
 新聞などでは医学生理学賞と訳されることが多いが、正確にはまず基礎研究である生理学、そして応用としての医学がくる。科学によって人類を疾病から救う、というノーベルの思いがうかがえる。
 山中さんのiPS細胞はまさに、そんなノーベルの思いに応える研究成果だといっていい。
 だが、科学から生身の人間を相手にする医学へ、隔たりは小さくない。長い目で見守りたい。

そうなんだ。まったく何の意識もなく「医学・生理学賞」と言っていましたが、「生理学・医学賞」なんですね。
調べたら英語では「Nobel Prize in Physiology or Medicine」だそうです。
日本では基礎科学としての生理学という学問分野がよく知られていないことが一因ではないでしょうか。実学に偏ってきた歴史があって、更にまた、「役に立つ」ことばかり強調される社会になっていますので、医学の方が先に来ちゃうんだろうな。生理学なんて、医学の一分野、あるいは、生物学の一分野くらいにしか認識されていないのではないかな。

★ネットで普段よく見ている新聞関連のサイトを改めて見てみました。
12月11日の記事でみると

読売新聞のYOMIURI ONLINEだけが「生理学・医学賞」と表記していました。
毎日新聞は自社取材で「医学生理学賞」
東京新聞は自社取材だろうという記事と共同通信の配信記事とがあって、どちらも「医学生理学賞」
日本経済新聞は共同通信の配信記事で「医学生理学賞」
NHKは自社取材で、「医学・生理学賞」
朝日新聞は自社取材で「医学生理学賞」

でした。
なるほどね。
各社の科学部の姿勢がちょぴっと垣間見えますね。
初耳だったので、少ししつこく調べてみました。

2012年12月12日 (水)

鏡の話:10の7

★ヒドラを裏返す話の続きは、ヒドラが属する刺胞動物門という名前の由来である「刺胞が裏返る」話です。

★まず、入門としてウィキペディアから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%BA%E8%83%9E

刺胞は一つの細胞には一個だけ入っている細胞小器官である。細胞内にある間は、楕円形の袋の中に刺糸(さしいと、又はしし)が入っている。この袋を刺胞嚢という。刺胞嚢が細胞外に顔を出した部分に蓋があり、刺糸はこの裏側から始まって、刺胞嚢内で縦、あるいは横、あるいはその両方向に渦を巻いて入っている。何等かの刺激を受けると、この刺糸は反転して外に伸び出し、標的に突き刺さったりからまったりする。刺糸の外側には細かい棘が螺旋状に並んでいるのが普通である。また、刺糸の基部にやや太くなった床尾部を持つものでは、ここに特に強い棘を持つ。なお、刺胞嚢に収まっている時には、これらはすべて反転しているので、内側に向かって収められている。

クラゲに刺される、というのもクラゲが持っている刺胞の働きです。
前回もご紹介した↓ここに、図があります。
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/suisoukaisetsu-file/shihou.html
京都大学白浜水族館「刺胞動物の秘密」というページです。

★言葉で「この刺糸は反転して外に伸び出し」といってもなかなかイメージがつかみにくいかもしれません。
すごくいい図を見つけました。
↓このページの終わり近くに非常に分かりやすい図があります。
http://www.biological-j.net/blog/2008/04/000459.html
ぜひご覧ください。

山下桂司さんの「ヒドラ」から引用します。

①最初に、刺胞内から剣状棘(針状突起)が突き出て、ターゲットの餌動物プランクトンの外皮に突き刺さり、孔をあける。
②刺糸が反転しながら、その孔を通って外皮を貫通する。
③さらに刺糸がのびながら体内に侵入し、刺糸のところどころから毒液が注入される。
④ ①の開始から刺糸がのびきるのに、たった3ミリ秒(0.003秒)である。

ご紹介した図を見ますと、刺糸の根元のところは「返し」がついていて、抜けにくくなっています。巧妙です。

剣状棘の最終速度は、18.5~37.1m/s(時速66.6~134km)にもなるそうです。
また剣状棘の打撃の圧力は、7GPaにもなるのだそうです。
1気圧が約0.1MPaですから、7万気圧相当ですね。とんでもないことです。
本では「体重50kgの女性1400人分の重さをもつハイヒールの踵(接地面積1平方cm)で踏まれる圧力に匹敵する」と解説しています。
「超高速ハイヒール・タップダンサー」という表現を使っておられます。

なお、このハイヒール・タップダンスの衝撃は、相手ばかりでなく、自分にもはねかえることになる。刺胞発射という劇的な現象の陰に隠れて見過ごされがちだが、実は、この衝撃を柔らかく吸収してしまう柔軟な体のつくりもまた、ヒドラ類を含めた刺胞動物のみがもち、他のあらゆる生物にはまねのできないものであるといえるだろう。

そうですね。相手を撃てば、自分にも衝撃が跳ね返る。
生物だけを見ているとつい、作用反作用という物理の基本を忘れる。
生物だって物理法則を免れることはできません。
ヒドラ(やクラゲやイソギンチャク)の単純そうな体が持つ恐るべき構造なのですね。

★ところで、刺胞を発射するエネルギーはどのように生じているのかについては、冒頭に引用したウィキペディアから再度引用します。

射出のエネルギー
このような強力な射出がどのようなエネルギーで生じるのかについては、詳しいことは分かっていない。刺胞の内部の浸透圧が150気圧に達すること、刺胞嚢の体積が射出の後には約半分になることなどから、この圧力差と、刺胞嚢の収縮によって押し出されるらしい。さらに、刺糸が強く撚られて収納されており、これがほぐれる力も働いているであろう。また、浸透圧の差によって嚢内に水が流入する力が働いているとの説もある。

浸透圧の差を生み出すためには、今度は刺胞細胞が細胞内の塩類濃度を濃くするという、おそらくATPを大量に使うだろう、ものすごい仕事する必要があるでしょうね。

夏、海水浴場でクラゲに刺されては困りますが、でも、ちらっとクラゲの刺胞のことなども思い出してみて下さい。

オンブバッタ

1119_3onbubatta1 2012.11.19
桜・南殿の枝。
一瞬、小型で緑色のオンブバッタのオスがいる、と思ったのです。
よく見るとメスに乗っているのですね。
メスの方は枝と同じ色になっているので、気づかなかったのです。
1119_3onbubatta2
前方から撮ったら、メスに睨まれている気がする。
怖い目つきだ。
もう最後の最後だもんな、ごめん邪魔しない、とすぐに立ち去りました。
来年もまた、この辺りを食い荒らすんだろうけど、いいさね、生きるってことは、そういうことだもんね。

カエデ:2

1119_2kaede1 2012.11.19
こちらは妻が京都から連れてきた実生のカエデ、鉢植え。
このカエデは紅葉します。家の中から小紅葉が鑑賞できます。
品種が違うんでしょうね。
この写真の左下あたりに、虫がいるんですが。
私も、最初は気づいていなくて、まず遠目に撮影してから近づこうとして、おっと、となりました。
1119_2kaede2
拡大するとこれです。
ぼやけていますが、ヒラタアブの仲間ですね。
1119_2kaede3
イチョウの葉に移ったところで比較的クリアな写真が撮れました。
ナミホシヒラタアブではないでしょうか、自信はないのですけれど。
クロヒラタアブより太めです。
すぐ飛び去りました。
で、目がまたカエデに戻りまして
1119_2kaede4
紅葉を楽しんで
1119_2kaede5
40年ものの実生のイチョウの黄色くなりつつある葉と重ねてみました。
秋ですねぇ。
実生の鉢植えの「小さな秋」を楽しんでいます。

カエデ:1

1118_1kaede 2012.11.18
門の内側のカエデ。朝日を浴びて輝いていました。
1119_4kaede 11.19
黄葉ですね。
カエデの品種をよく知りません。

以前、住んでいた借家には、門の上に太いカエデの木が覆いかぶさっていまして、これがすごく雰囲気がよかったのです。
で、今の家に住むようになって、初め植木屋さんが植えていった木が枯れてしまったので、カエデを植えよう、大きくして門の上を覆うようにしよう、という遠大な気分になりまして、池上本門寺の植木市で苗木を買ってきたのです。私らが生きているうちにはそうは成長してくれないと思いますが、ずいぶん伸びたんですよ。楽しい。

クロヤマアリ

1116_15kuroyamaari 2012.11.16
クロヤマアリがアブラムシのところに来ていました。場所はイヌホウズキです。
どうも「世話をする」とか「守る」ということに、うっすらと疑問を持っています。
テントウムシの幼虫やヒラタアブの幼虫がいても、攻撃してアブラムシを守ったというシーンを見たことがなくって。いつも、平然と知らんぷりなんだけどなぁ。
アブラムシの出す甘い汁をもらうだけみたいな感じがしてしまうのですが、ちゃんと観察した人がいるんでしょう、「お世話」に来ていました。


ネコハグモ

1116_14nekohagumo 2012.11.16
右の方に白く立っているのが、普段隠れている巣です。
この日は巣から飛び出してきて、別の葉の上で獲物をつかまえたのかな。
暖かければね、こうやって元気に活動しています。
やがてもっと寒くなるとどこかにこもって冬を越すのだろうと思いますが、どういう場所に潜むのかは知りません。

サザンカ

1116_13sazanka1 2012.11.16
我が家のサザンカは色の濃いのと
1116_13sazanka2
薄いのと。
これは花の咲き始めの頃ですが
1116_13sazanka3
なんだかかわいらしい葉もありまして。
ちいさなものを、くるむようにしている。
そんな風に見えました。

シソ

1116_12siso 2012.11.16
見事に完熟したシソの実。
我が家でも今年は少しだけ実がなりましたが、ここのお家のは圧倒的。
虫を駆除したりなさってます。一度頂いて、味噌を包んで揚げて食べましたっけ。
我が家では、オンブバッタなどいても、放置か、せいぜい、ここはダメ、あっちの草食べな、と移動させるるだけだもんな。

ワン・ツー

2012121212121212

今日はこういう時刻が存在する日ですね。「12」が7つもあります。
もうデジタル時計の撮影はやめておきます。
代わりに戯れを。

ドッコイショっと
12・12 ワンツー・ワンツー
ふ~

12・12 ワンツー・ワンツー
アタタタタ

12・12 ワンツー・ワンツー
もうちょい、よっこらしょ

12 ワンツー
あ~、シンド。
休み休み歩け~。
よっこらせっと。

ノルディックウォーキングというものも流行っているようで。
ウォーキングポールを2本持って歩くと、なんだか、すたすた、さっそうと、歩ける気がします。思わず調子が上がってしまう。
でもねぇ、後でこたえたりするんですよ。
膝ががくがくする、腰がびんびんに張ってしまった。肩がきしむ。
上がりにくくなった足です。躓かないようにね。
そろりそろりと参りましょう。
「かばう」というのがひどくいけません。どこか1カ所が痛もので、かばったら別の場所が激しく痛んでしまったり。
しなやかじゃなくなったんですよね、トシのせいです。

人生に、急がねばならぬほどのことなど、実は無いのです。
ゆっくり。ゆっくり。

2012年12月11日 (火)

鏡の話:10の6

★ヒドラを裏返す

ヒドラという動物をご存じだと思います。
昔は腔腸動物といいましたが、今は刺胞動物門と呼ばれるグループの一員です。
外胚葉性上皮細胞と内胚葉性上皮細胞の間に薄い間充ゲル層があるという、二胚葉性の動物です。
まるで「袋」のような動物。
私たち脊椎動物は「管」のような動物ですね。口から肛門まで管が通っていて、「竹輪」のような動物です。
ヒドラは餌をとり込む口と、消化後の不消化物の排出口が同一で、全くのところ「袋」状の動物です。

昔、私が小学生の頃かな、5歳年上の兄が、高校の生物の授業で勉強してきたらしいのですが、ヒドラは裏返せる、という話を私にしたんですね。
これにはびっくり。びっくりですけど、裏付けを読んだことがなかった。
今回、鏡関連で「裏返す」話を考えていて、検索したら、ヒットしましたね。ヒドラの裏返しの話。

↓ここです。
http://www.nig.ac.jp/museum/livingthing/10_b.html
遺伝学電子博物館というサイトです。ここの「ヒドラ ~ 裏返しヒドラの話」
という所から引用します。

 200年以上前、スイスの動物学者A. Trembley先生はヒドラを発見し、再生、出芽、移植等、今日の発生生物学の基礎となる研究をしました。そのなかで、特に面白く、100年以上たって、やっと分かった実験を紹介しましょう。それはヒドラを裏返すとどうなるか、という実験です(図1)。いま、ヒドラを2重の靴下と考えて下さい。外側の靴下が外胚葉上皮層、内側が内胚葉上皮層です。その入り口に数本の触手が生えていますが、無視します。靴下を完全に裏返して下さい。内胚葉が外で外胚葉が内になりました。さて、ヒドラはどうなるでしょう?裏返しの靴下を脱ぐように、口がめくれ返って元に戻る?正解です。では、めくれ返らないようにピンを図の様に横に突き通したらどうなるでしょう?Trembley先生は突き通しているにもかかわらず、外内逆になり元通りになったと報告しました。どのようにしてそうなったかについて、現代生物学の知識のある人は次の2つ仮説を出すでしょう。(1)外胚葉が内胚葉に、内胚葉が外胚葉にそれぞれ変わる(分化転換する)。(2)外胚葉の細胞と内胚葉の細胞は元の場所を記憶していて、個々にすれ違って入れ替わる。1887年にNussbaumは、同様の実験をして観察した結果、針の作った組織の穴を通して内側に位置していた外胚葉細胞層が外側にはいだし、内胚葉細胞を覆うことによって元に戻ると結論しました。一方、石川千代松も1889年に同様の実験を行い、顕微鏡で注意深く観察を続けた結果、足先から裏返り、ピン(粗毛)の脇を通り抜けながら元に戻ること(図1)、戻らない場合は死んでしまうことを報告しています。現在ではNussbaum、石川、両者の観察したことが起きることが知られています。ちなみに、最近我々の研究室で全く別の目的で行った実験ですが、Nussbaumの見た外胚葉の細胞が内胚葉の細胞を覆う現象(エピボリー)を見出し、これがヒドラの再生の組織再構築に重要な役割を果たすと考えています。昔の顕微鏡はもちろんいまほどよく見えないにしても、正しい結論は注意深くかつ粘り強い観察によって得られるということはいまにも、或いはいまだからこそ重要な教訓に思えます。

すごいでしょ。
おそらくこの話を兄貴は授業で聞いてきて私に教えたのでしょう。
裏返されてしまったヒドラもいい迷惑ですが、ちゃんと元に戻るというのですからすごいですね。

足袋ソックスを裏返して履く私ですが、ソックスは自分じゃ戻りません。
ヒドラは、悩んで考えて「戻ろう」という意志を発している、とまぁ、考えすぎではありますが、単純な動物とはいえ、すごい能力を持つものです。

★読書
「ヒドラ 怪物?植物?動物!」山下桂司 著、岩波科学ライブラリー181、2011.6.28第一刷発行
ちょっとでもヒドラに関心がおありでしたら必読書、ですね。
面白い話満載なのですが、ちょっぴり引用。

・・・ヒドラ類の研究は今、非常にエキサイティングな状況にある。なかでも中心となっているのは、大規模な研究プロジェクト――ヒドラ・ペプチドプロジェクト、ヒドラゲノムプロジェクト、およびヒドラEST(発現遺伝子断片の網羅的な解析)プロジェクトである。
・・・
ヒドラ神経ペプチドの研究から、ヒドラ類の体部と人の腸とが、細胞レベルでも、神経レベルでも、驚くほどの共通性を示すことも明らかになっている。
・・・
2010年2月:ヒドラにおける原始的な癌遺伝子の発見。
2010年3月:ヒドラにおけるヒト視覚関連遺伝子の発見。
2010年3月:ヒドラのゲノム解読。ヒドラにおけるヒトのハンチントン病やアルツハイマー病関連遺伝子の発見。
・・・

①淡水産ヒドラのゲノムは、サイズが約13億塩基対とヒトゲノムの約3分の1にもなること、②淡水産ヒドラのたんぱく質をコードする遺伝子の数は約2万で、ヒトとほぼ同等であり・・・③ヒト脳内などの神経伝達物質であるアセチルコリンの関連遺伝子が、ヒドラの触手や出芽体の上皮で強く発現しており、それが細胞間の情報伝達や形態形成に重要な役割を果たしている可能性があること……など、驚くばかりである。

この本では各章の冒頭に、引用文があるのですが、第2章の冒頭には

それは君 大変おもしろい 君 ひとつ やってみたまへ
                   ――畑井新喜司
   (東北大学浅虫臨海実験所(現 浅虫海洋生物研究センター)初代所長、実験所の一隅の石碑より)

いいですね、これ、最高にいいですね。
こういう言葉を頂いたらもう、人生の全力を挙げて打ちこんでしまいますね。
逆に、こういう言葉をかけて後進を育てることができたら、それはそれで、人生の一つの到達点たりえますね。
よい師、よい弟子が出会うと、すごいことが起こります。
なんかの役に立つ、なんて下卑た話とは違いますね。
よい言葉を聞きました。それは喜びです。

もう一つ「あとがき」から。

そして、私を終始支え続けたのは、小さな命を愛でる天性の人、妻の○子です。今、全ての方々に心から感謝しています。

わ~いわい。いいなぁ、こういう言葉、書いてみたいなぁ。
「私とともに、小さな命(虫も植物も)を愛でる天性の人、妻のKに、我が人生のすべてをもって、感謝を捧げます。」
いいでしょ。

★参考サイト
http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/suisoukaisetsu-file/shihou.html
京都大学白浜水族館「刺胞動物の秘密」というページです。
解説が詳しい。

http://www.nig.ac.jp/labs/OntoGen/hiroshi.html
ヒドラの消化運動の話。

http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2007&number=5202&file=ilRnpYWpPLUS4gxZ5YPLUSl1IzqQ==
pdfファイルです。
「消化管の進化的起源:刺胞動物ヒドラにおける基本構造と機能」という話。

面白いですからぜひどうぞ。

キク科の花

1116_11kikuka1 2012.11.16
ザクロを見ての帰りがけ。
すっごくきれいなキク科の花。
何という種名か、知りませんが、調べるのはもう いいや 放棄、キク科の花、としておきます。
1116_11kikuka2
わぁ。ですね。
この色彩。すごいです。

中央はまだ硬くって、外側が咲いている。
1116_11kikuka3
ほら。
周辺から中心へ向かって咲き進む姿がはっきり見られます。
自宅ではないので、結実したらどうなるのかなど、あまり頻繁に、詳細に、見に行くわけにもいかないのですが、通りかかって、立ち止まった、という風情で眺めています。

ザクロのそばで

1116_9pyra 2012.11.16
黄色い実のピラカンサかと思っていたら、真っ赤になってきました。
Pyroは「火」ですからね、真っ赤にならなくっちゃね。
実(み)は有毒ですので、食べないでくださいね。一粒食べて死ぬほどじゃないですが、「死ぬかと思った」というほどの思いをするそうですから。

1116_10rose1
ピンクのバラが日を後ろから受けて輝いていました。
このバラのつぼみ葉というと
1116_10rose2
こうなんですね。花として開いてしまう前、ギュッとまとまっていますから、色も濃縮されているんですね。
この色の雰囲気が実にいい。
私、こういうつぼみを見ていると、ほくほくと嬉しくなってしまうたちです。

ザクロ

1116_8zakuro1 2012.11.16
ご近所のザクロ。
花の時にお目にかけました。
向こう側の実が熟して割れています。
1116_8zakuro2
ここでは、実は3つくらいです。
でも、なんだか、嬉しい気分、他所のお家なのにね。

ここを過ぎて踏切を渡ってちょっと行くと、たくさんザクロが実るお家があるのですが、最近はめんどくさがって脚を伸ばしていません。
踏切まで行っても、渡らずに左へ曲がってぐるっと一周してくるくらいが、私の脚力には具合がいい。
歩かぬ案山子になりましたことよ。

ダンダラテントウ

1116_7dandaratentou 2012.11.16
正面ショット、というだけです。
写真としては甘くって、どこがどうなっているのか、撮った本人にもよくわからないような写真になりました。
もっとクリアに撮ってあげられれば良かったのにね。ゴメン。

ニホンミツバチ

1116_6nihon1 2012.11.16
セイヨウミツバチと同じようにころんとしているのですが、黒っぽいのがニホンミツバチ。
たまたま、セイヨウミツバチと同時に同じ場所で見かけました。
1116_6nihon2
こちらも毛がふさふさですね。
1116_6nihon3
たまたまこんなアングルが得られました。
こっちもふさふさだ。
1116_6nihon4
セイヨウミツバチのところでも触れましたが、触角に注目!
触角は単に「物理的な接触感覚」を受け取るだけではなさそうですね。
口の先へ下向きにおろして、おそらく味か匂いの感覚を受け取っていると思います。
触覚で味見してから口を伸ばしているのかもしれません。
人間的なイメージだけで、他の生物の感覚を類推してはいけないでしょう。
味覚は口、と限定することはありません。

セイヨウミツバチ

1116_5seiyo1 2012.11.16
センダングサにちょんととまるセイヨウミツバチ。
ミツバチの体重でも揺れますね。
1116_5seiyo2
ころんとした感じで、黄色っぽい印象なのがセイヨウミツバチです。
毛がふさふさでかわいいですが、つかもうとはしないでくださいね。刺されますよ。
この辺りに養蜂家がいるとは聞いていないですので、野生化しているんでしょうね。

ところで、上の2枚の写真で、触角の状態をもう一度ご確認いただきたいのですが。
どちれでも、触角が下向きに花に接触していますね。ただ接触感覚を得ているだけなのでしょうか?おそらく、味覚か嗅覚を触角から得ていると思うんですが。
自在に動く触角で味見をしているように思えます。

アワダチソウグンバイ

1116_3gunbai 2012.11.16
アワダチソウグンバイですが、線路のコンクリートの柵で見かけるのは珍しい。
今年はセイタカアワダチソウが1,2株しか残っていないので、食料不足でもあるのでしょう。
飛翔力が高いとは思えませんが、おいしい汁が吸えるところを探して移動中だったのでしょう。
雑草が茂ってる方がゼッタイいいんだよなぁ、虫たちには。
かわいそうに。

ササグモ

1116_2sasagumo1 2012.11.16
フウセンカズラのところのササグモ。
ふと見ると、なんだか、顔の前に輪があるような感じ。
なんだ?
と思って、フラッシュ光を浴びせると
1116_2sasagumo2
丸く見えるのは触肢ですね。
こういう見え方をしたのは初めてです。
いろんな格好があるのだな、としばらく眺めていました。

2012年12月10日 (月)

鏡の話:10の5

★「ナメクジの言い分」足立則夫 著 の最終章・最終節から引用します。

   殻を脱ぐ
 生身の自分をさらけ出すのを避け、見せかけの殻で全身を覆うカタツムリのような人間が増えているような気がする。
 文化人類学者の上田紀行が書いた『覚醒のネットワーク』を読んでいたら、こんな表現が目に止まった。「私たちが卵を見るとき、そこに見えているのは硬い殻です。けれども、卵とはその硬い殻のことではありません。それはその殻の内側にある生命力です。そこから生まれ出てこようとする力です。そして、その生命力は他の卵ともつながり、すべての生きとし生けるものともつながっています」。
 ところが、人間は自分や他人を見るとき、外側にかぶった殻がその人そのものだと考えてしまいがちだ。例えば他人を評価しようとするとき、容姿や学歴、肩書など外側の情報で判断しがちだ。自分を評価するときも、外側の情報が他人とどう違うか、その違いだけが自分自身であるかのように受け取る傾向がある。
 ・・・
 人間がかぶる殻は厚くなる一方だ。このあたりで、潔く殻を捨て去ったナメクジに倣って、殻の存在に気づく。殻を徐々に脱ぎ去り、カタツムリ型ではなく、ナメクジ型の人間を目指したい。そう恐れることはない。その昔、殻をぬいだナメクジは、生命体をされけ出しながら、ゆったり我が道を歩み、地球のあちこちで自在に生きているではないか。
 そんな風に考えてきて、私は確信した。21世紀は、ナメクジに人間が学ぶ時代である。

パチパチ!すごい!ナットクです。
内容的にはね。

★ここで、かかしのへそ曲がり。
「たとえ話」が自立して動き出してませんか?
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-a853.html
2012年10月19日 (金)「正の数・負の数」
ここで私はこんなことを書きました。

「アナロジー」とは「類推・類比」「たとえ話」です。

アナロジーはある側面で出来事の性質をよく表現することができることがあります。
ある側面で有効なアナロジーだからといって、全面的に有効であることは稀です。
ですからアナロジーを無限定に拡大してはいけません。
どうしても人は「言葉の意味」にとらわれてしまう。
で、損と損が掛け合わさって儲けになるのはおかしい、納得できない、というようなアナロジーの拡張に戸惑ってしまうのです。
アナロジーは、「損と得という、反対向きの出来事」くらいのところで止めておけばいいのにね。

「よいたとえ話」は、理解を容易にしたり、理解を深めてくれることもあります。
初めのうち、例え話を作った時点では考えていなかったような、新しい理解に導いてくれることもあるのです。それは確かなこです。
そうか、こう考えることもできたんだ。ってね。
でも「たとえ話の自己運動」「一人歩き」が起こることも、ほぼ必然的なことです。

ところが、たとえ話の自己運動・一人歩きが無限定に拡大すると、逆に例え話が思考に枠をはめてくるようになることもあるのです。
物事にレッテルを貼り付けて、レッテルで考えるようになる、という、私の一番嫌う思考法なんですね、そいつに陥る可能性がある。

カタツムリは「殻」を背負って不自由だ、殻を捨てたナメクジは「自由」を獲得した。
という「殻」を背負ってませんか?思考に。
思考の「入れ子」が発生してめんどくさいことになってきますけれど。

面白いたとえ話です。深くて深刻な真実を含んでいます。
本のまとめとしては、こうならざるを得ないでしょう。
でも、少々、たとえ話の一人歩き・自己運動を感じてしまうんですよ。私は。

「言葉」というものは恐ろしい。発された言葉は必ず自分に帰ってくる。
それは意識していなければなりません。
その意識なしで発される言葉には、常に疑いの眼差しを向け続ける必要があります。
めんどくさくて、しんどいですけどね。やらなきゃならない。
めんどくささをきちんと背負っていくだけのしぶとさを持ちたいと、自分に対していつも思っています。

チロリアンランプ

1116_1tubomi1 2012.11.16
チロリアンランプのつぼみです。
どうも手入れが不十分らしくて、全体のボリュームが増してきません。
すかすかに絡んで、ポツンポツンと花を咲かせ続けます。
まだ咲くんだよ、といって頑張ってます。
1116_1tubomi2
温度が低いから、成長も遅くなると思いますが、でも、咲くんだ、と主張しています。
すごいね。

体温を一定に保って生きる哺乳類の目から見ると、想像の外、とでも言いましょうか。
植物は気温によって代謝活動=化学反応が変わってしまうはず。それでも、ゆっくりゆっくり、活動を止めることはない。
生きるってことは、すごいことなんだな。

タナグモ科

1115_9tanagumo1 2012.11.15
玄関脇のフチベニベンケイの葉の間にタナグモの仲間の巣があるのに気づきました。
クモが見える気がします。
1115_9tanagumo2
なんとかこういう写真を撮ったのですが、よくよく見ると、これ、脱け殻じゃないかな。
生きたクモはどうも、見当たらないような感じでした。
気づくのが遅かったなぁ。
何となく巣の形から「タナグモ」といってしまうのですが、それは科名。
種名としては、クサグモかコクサグモだと思います。

早く気づいて、ちゃんと観察できればよかった、と悔やんでも遅かったのでした。
古い爺さんは「遅かったのかい♪」と口ずさむのでした。

ハチ(としか・・・)

1115_6hati 2012.11.15
瞬間的なすれ違い。
触角の白い模様が目立って、思わずシャッターを押して、次の瞬間にはいなくなった。
寄生バチでしょうか、こういう感じは。
ハチに詳しい方ご教示ください。

キチョウ

1115_5kityou 2012.11.15
デュランタで蜜を吸うキチョウ。
モンシロチョウは見かけないようですが、キチョウが時々舞います。
デュランタの花も数が少なくなってきたのですが、こうやって来てくれるとすごくうれしい。
門の前の日当たりのよい場所。温まって行って下さい。

ギンメッキゴミグモ

1115_4ginmekki1 2012.11.15
1mmあるかないかの小さな幼体のクモです。
でも、正統派のゴミグモです、っ、と主張しています。
ゴミは貼り付けていませんが、見事な(小さな細い)隠れ帯をつくりました。
立派だねぇ、と思わず声をかけたくなります。
1115_4ginmekki2
立派な一人前の網をお目に掛けたくて、露出オーバーにして、網を強調してみました。
10cm四方はないような、小さな網なのですが、きれいに作ってあります。
無事に冬を越せるといいんだけどなぁ。

空中ダンス

1115_3nekohagumo 2012.11.15
空中でエレガントなステップを踏むネコハグモさん。
クモ本体より影に目が行ったというのが実際のところ。
ん?どうなってるのかな、と顔を近づけて見たらこうなってました。

ササグモ

1115_2sasagumo 2012.11.15
フウセンカズラの実の下。
ササグモがこっちを見ていました。
寒さとともに、クモも減っています。
おそらく、越冬のため隠れたのではないかな。
落ち葉をかたずけずに、自然に土に帰って行くような環境にすれば、昆虫やクモの越冬も助けられる。
落ち葉は邪魔、といってきれいにしてしまうのは、環境にいいとはいえないなぁ。

クロヒラタアブ

1114_15kurohirataabu1 2012.11.14
イヌホウズキのつぼみで、お腹だけ見せているのは誰でしょう?
1114_15kurohirataabu2
飛び出してくるのを待っていたら、クロヒラタアブでした。
ぼやけた写真しか撮れなくて申し訳なかった。

気温が下がっていく中で、ハエやアブが元気です。
大したものですね。

2012年12月 7日 (金)

鏡の話:10の4

ナメクジの話の続き

★私が子どもの頃の少年雑誌に「児雷也(じらいや)」というのがありました。
あの話の中に「三すくみ」があったのは覚えていますが、そこにナメクジが入っていたのは今回の読書で思い出しました。
ナメクジ・ヘビ・カエルの三すくみ、だったんですねぇ。

ヘビはカエルを呑む。
カエルはナメクジを食う。
ナメクジにはヘビ毒が効かず、粘液でヘビを溶かしてしまう。

というのです。
ナメクジもここではヘビに勝つのですね。パワフルなんだ。
児雷也はガマに化けるんです、ガマに乗って現れたりね。印を結ぶんだったかな、子どもの頃そんな遊びをしたっけ。
児雷也の妻はナメクジの妖術を使う。
宿敵は大蛇丸(おろちまる)でヘビの妖術を使う。
と、まぁ、他愛もない話なんですが。

★話が、全く吹っ飛びまして。ミミズへ!!
ナメクジの話をしていたら、そして、
   多年負屋一蝸牛
   化做蛞蝓得自由
   火宅最惶涎沫尽
   追尋法雨入林丘

こんな詩をご紹介していたら、「蚯蚓礼賛」を思い出してしまった。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/lst_msg3.htm

   蚯蚓礼讃
自ら進んで釣魚の餌たるを辞せざるも 虚名を干支に列ぬるの累を避く
「鈍くしておかしげなる」との世評に甘んじ
悠悠自適 泥土を食ひ黄泉を飲み 敢えて利欲を地表に求めず
汲汲相励みて荒野を拓き 矻矻相勉めて沃土を作る
其体は蓋し研学の材たるべく
其屍は猶ほ霊薬の素たるべし
然れば蔡邕の知遇を得て勧学の篇に入り
透谷の詩眼に映じて跟影を紙帛に止む
祖先世に現はれて既に幾億歳
巨象の蹄を逃れ氷河の流れを避く
時に地殻の激震に厄せられ 血縁離散の悲しみに遇ふも
慈雨の降下に恵まれて繁栄の喜びを受く
年を送り歳を迎へて眷属益々蕃く
争はず犯さず 倶に天分を楽しみ共に苦楽を味ふ
是れ蚯蚓の偉とする所なり
世の懶婪憤怒の人 亦以て鑑とするに足らん乎
   昭和六年一月五日       畑 井 新 喜 司 

復刻「みみず」
 著者:畑井新喜司
 発行日:1997年6月15日 初版第4刷

嘱託員も終わる時に、私が生徒に贈ったラスト・メッセージで引用したものです。

争はず犯さず 倶に天分を楽しみ共に苦楽を味ふ
是れ蚯蚓の偉とする所なり
世の懶婪憤怒の人 亦以て鑑とするに足らん乎

ね。世の「懶婪憤怒の人」って誰でしょうね。
蚯蚓を「鑑(かがみ)」としてください。
ナメクジもね、「鑑」としてください。

★ついでに思い出した言葉「歌女」。
「歌女」って、ナ~ンダ?
かかしさんの窓で書いたことがあるんですよ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-8a4d.html

毎日新聞 2012年2月8日の「余録」です。
さて、「歌女(かじょ)」と呼ばれるのはどんな生き物だろうか。ウグイスやスズムシなどを思い浮かべる方も多いだろうが、これ実はミミズのことという

よかったら、全文読んでみて下さい。

ムラサキシキブ

1114_14murasakisikibu1 2012.11.14
例の「時間を写したい」というやつですね。
ムラサキシキブの実が熟しきって、落ち始めたのです。
左の方が先端近くですね。
出来事は根元側から先端方向へ進む。
開花も、結実も、実の成熟も。
そして、落果も。
1114_14murasakisikibu2
きれいでしょ。
充分に熟した実。
実を落として残った萼。
次の世代へと命を「結ぶ」仕事です。

「そうさ、花が咲くのは、種を結ぶため、明日っていう花、また咲かせるため♪」(フック・ブック・ロー より)

散ってこそ花。結実してこそ花。

モミジルコウ

1114_13momijirukou 2012.11.14
花が後ろから陽射しを浴びて真っ赤に輝いていたのです。
右下に伸びる影は、花の後ろからの影が透けて黒く見えているのです。

しかし、どうもなぁ。
輝きが表現できないな。

ほんのわずかの差なのですが、画像処理ソフトでいじってみました。
1114_13momijirukou2
ほとんど違いは分からないと思います。
そういいつつ、どっちがいいかなぁ、と。

シロオビノメイガ

1114_12siroobinomeiga1 2012.11.14
別の場所でみかけたシロオビノメイガ。撮ろうと思った瞬間に飛び去りました。
目で追う。
あそこにとまった、というポイントに視線を固定したまま、近づきます。
たどり着いて、覗いてみれば、いましたいました。
モミジルコウの葉陰に隠れています。
とにかく一枚。
1114_12siroobinomeiga2
ぱっと飛び出してきて、一瞬茎につかまって、また飛んでいってしまいました。
アングルの注文には応じてくれないガです。

★子どもの頃、原っぱ、というものがあちこちにあって、麦わら帽子の虫好きの餓鬼=私、などいくらでも遊んでいられたものです。
足元から、バッタが飛び立つ。目で追う。下りたところへ視線を固定して、そろりそろりと近づいて。
ここだ、という場所に、麦わら帽子をかぶせる。
で、そ~っと開けてみると、かなりの確率でバッタをつかまえられる。
そうやって、餓鬼は、逃げる虫を追う技を磨いたのです。

虫を見る、という目付にはそういう技が含まれています。

ヤブガラシ

1114_11yabugarasi1 2012.11.14
青い実を食べた♪
と口ずさみたくなるんですよ。
1114_11yabugarasi2
で、調子に乗って、茶色い実を食べた♪
などと、遊んでいます。
スズメさんに笑われるかな?

★小学生のころ、カナリアを飼っていたことがあります。羽がはえかわるときにニンジンを食べさせると、羽の色が鮮やかになりました。ニンジンのカロテノイド色素が羽に入ったのでしょう。

★鶏卵の黄身の色は、やはり食料由来のカロテノイド色素です。黄身の色の濃さを飼料でコントロールすることができるそうです。

★子どものころ、まだ小学校に行く前かな、冬、ミカンを食べ過ぎて、手のひらが黄色くなりました。親が「黄疸か?」と心配して、医者に連れて行ったら、ミカンの食べ過ぎです、白眼はきれいに白いから大丈夫です、と診断されました。ミカン好きの子でした。
「柑皮症」という名前もあるそうです。いくら好きでも、ほどほどに。

★サケは「白身魚」です。でも身が赤い。あれも餌として食べた甲殻類のカロテノイドのアスタキサンチンという赤い色素のせいです。

タンポポ

1114_10tanpopo 2012.11.14
肉眼的には、日陰のタンポポの、綿毛だけにお日様が当たって輝いていました。
その感じを写真で写しとりたかったのですが。
だめですね。もっと極端な撮り方をすればよかったのか。
プロカメラマンって、瞬間的にそういう判断をして、露出を意のままにコントロールできるのですね。アマチュアの及ぶところではない。

ヒメナガカメムシ

1114_9himenagakamemusi 2012.11.14
テントウムシも少なかったけれど、カメムシも少なかったなぁ、今年は。
ヒメナガカメムシなんか、ぷんぷん、ハエみたいに、どこでも見かけたものなんですが。
どこへ行っちゃったのかな?
ポパイみたいだ、といつも私が言っているヒゲナガカメムシも、ネコジャラシはあるのに、姿がほとんどありませんでした。
ブチヒゲカメムシを何回か見たかな。
去年は冬越しに入ったところで、ごっそり「さらわれて」しまったのかな。
来年の復活を望みます。

ツマグロキンバエ

1114_6tumagurokinbae 2012.11.14
アジサイの葉の上でしたか、口を伸ばしています。口の掃除ではなさそう。
なにか甘みが葉の上にあるのでしょうか。
アブラムシの死骸かなにかがあるようにも見えます。
残された甘みなのかな、と想像しました。

2012年12月 6日 (木)

鏡の話:10の3

★ナメクジが文学でどう扱われているか。
ナメクジの言い分」足立則夫 著 の85ページにその章があります。

 古いところからあげてみよう。清少納言の『枕草子』。「いみじうきたなきもの なめくぢ」。1000年ほど前でも、不潔な気持ち悪い生き物として見られていたのであろう。それを汚いものの代表として取り上げたのでは、何の意外性も、面白味もないではないか、というのが率直な感想だ。
 江戸時代の前期。芭蕉の弟子の中で十哲にあげられた内藤丈草(1662~1704)は、武士から出家したときの心境を、『丈草発句集』(蝶夢編)の冒頭の漢詩でこう表現している。

   

多年負屋一蝸牛(長年カタツムリのように殻を背負ってきた)
   化做蛞蝓得自由(ナメクジになり自由を得た)
   火宅最惶涎沫尽(現世では生命の源である粘液のようなものが尽きるのを恐れていた)
   追尋法雨入林丘(今は仏の恵みを求め山にこもっている)

貧乏な武士の家に生まれた丈草にとって宮仕えは実に苦しいものだったようだ。禅僧になって自由になった心境を、カタツムリの殻を捨てたナメクジにたとえている。ナメクジの本質をうまくとらえた形容ではないか。
 ・・・

いや、なんとも。私もナメクジは得意ではないけれど、ナットクするなぁ。
嬉しくなりました。

ナメクジは自由だ!!

なるほどね。
実際のところ、私の身辺ではカタツムリはほとんど全く見かけなくなったのに対して、ナメクジはいっぱい栄えています。殻がない分だけ、自由にどこにでも潜り込んで、生きる範囲を広くできたことの結果なのでしょうか。生物学的にはどう説明されるのか、その辺も知りたいところですね。

★今回、これを読んで、ちょっと内藤丈草について検索していたら、疑問点にぶつかりました。
http://reservata.s123.coreserver.jp/poem-masaoka/dassai-2.htm
↑ここの中ほど近くに内藤丈草の項があります。

内藤丈草(ないとうじょうそう)(1662-1704)
 僧丈草は犬山の士なり。継母に仕へて孝心深し。家を異母弟に讓らんとて、わざと右の指に疵をつけ、刀の柄握り難き由を言ひたて、家を遁れ出でて、道の傍に髪押し斬り、それより禅門に入る。その時の詩あり。

多年負屋一蝸牛、
化做蛞蝓得自由。
火宅最惶涎沫尽、
偶尋法雨入林丘。

多年屋を負う一蝸牛(いちかぎゅう)[かたつむり]、
化して蛞蝓(かつゆ)[なめくじ]、自由を得る。
火宅(かたく)[火災の家は、煩悩の燃えるさま。すなわち現世]最も惶(おそ)る、涎沫(ぜんまつ)[痰(たん)と唾(つば)のこと、ここでは蝸牛や蛞蝓の表面のヌルヌルのたとえ]の尽きんことを、
たまたま法雨(ほうう)を尋ねて林丘(りんきゅう)に入る。

尋法雨入林丘」が「尋法雨入林丘」になっていました。
どちらが正しいのか、私には分かりませんが、私の極私的な感覚としては「偶」「たまたま」のほうがすっきりする感じなのですけれど。
自分で文献を漁る気にはなれませんので、どちらでも。

オンブバッタ

1113_3onbubatta 2012.11.13
交尾の季節はもう終わったと思っていましたに。
可能な限り、全力を尽くす。
それが生き方である、と。
すごいな。
邪魔になってはいけないと、すぐにそっと離れました。

ヨコバイの仲間なんでしょうけれど

1114_5yokobai1 2012.11.14
参ったな。
ヨコバイの仲間だろう、と気軽に撮影したのですけれど。
1114_5yokobai2
フウセンカズラの葉の上にいました。
クロスジホソサジヨコバイなんかと顔の形が似てるかな、などと思いながら。
不鮮明な写真しか撮れていませんでした。
調べてみたら、どうにも、一致するものがない。
ツマグロスケバは似ているけれど、胸部背面の模様や、眼が違うと思います。
困った。
ご存じの方、いらっしゃいませんか?
ぜひ教えて下さい。

ミズヒキ

1114_4mizuhiki1 2012.11.14
ミズヒキの実が充分熟したと思われるので、手でしごいてみました。
「舌」のような部分がしっかり残っています。
1114_4mizuhiki2
薄い皮をむいたらこうなりました。
鉤状の曲がりは壊れましたが、あれでくっついて遠くへ運ばれるのでしょうね。
いろんな戦略があります。


キンカン

1114_3kinkan 2012.11.14
少しずつ色づき始めました。
一つかじってみましたが、酸味も甘味もどちらも不十分。
急いてはことを仕損じる、と。
熟すのを待ちましょう。おいしくなります。
酸味もたっぷり、いい味ですよ。

ネコハグモ

1114_1nekohaetori 2012.11.14
まだ成体になりきっていないと思います。
ころんとして可愛い。
冬越しの準備をして下さい。
我が家の庭は落ち葉をあまり片付けませんから、潜り込みやすいですよ。

ナミテントウ

1113_5namitentou 2012.11.13
今年はずっと、テントウムシがいない、と嘆いてきましたが、ここまできてやはり、テントウムシの非常に少ない一年だった、という結論です。
ナナホシテントウもナミテントウも、見かける数がものすごく少なかった。
線路の柵に、いっぱい蛹がつくのです、毎年。
それが全くなかった。どうしちゃったんだろう?
来年どうなるか、不安ですが、待つことにします。

オオタバコガの幼虫(かなぁ)

1112_13onzeniaoi1 2012.11.12
ゼニアオイの葉にこんなのがいたわ、と妻が連れてきました。
見覚えがあるようなないような。
シャクガの幼虫=シャクトリムシの腹肢に似ているような気がしたのですけれど。
ゼニアオイにいるのはどうもなぁ、で、枝に擬態するでもなし。
いろいろ眺めていたら、ヤガ科のオオタバコガの幼虫が似ている。
「庭のイモムシ ケムシ」という図鑑では
幼虫の食草のなかに「ワタ・オクラ」などが入っています。
ゼニアオイもそういう仲間だし・・・。

体は黄土色から黄緑色まで変異が多く、背中の中央を走る2本の濃い線と、側面に沿う波状の帯が目立つイモムシ。個体によって全身の細かい縦縞模様や、側面のさまざまな色の模様が発達したり消えたりする。

とありました。なんだか「ゆるい」ですね。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/ootabakoga.html
ここに幼虫の写真があります。おんなじだ、というのはないのですが、非常によく似ています。
オオタバコガでいいのかな。
1112_13onzeniaoi2
糞も写ってます。脱皮した時の脱け殻の頭の部分も写っていますね。

成長してくれていいわよ、と、妻が元いた場所に連れて行って放しました。

クロヤマアリ

1112_12ari1 2012.11.12
イヌホウズキについたアブラムシのところに、クロヤマアリが来ています。
アブラムシが出す「甘い汁を吸う」アリです。アブラムシの排泄物ですけどね。
1112_12ari2
アブラムシも、もっと糖分を完全に吸収してしまえばいいのにね。
大量に吸って、大量に排泄する。
アリにとっては自分には吸えない植物の汁の濃縮装置みたいなものですね、アブラムシは。

2012年12月 5日 (水)

サル山の大騒ぎ

笑ってしまった。
★昨日の新聞

公示日の朝、大分の中心街にサル 出陣式にも「出席」(朝日新聞 2012年12月4日)
 大分市の中心街に4日朝、サルが現れた。あちこちで目撃され、午前8時半ごろには、衆院選に出馬した候補者の出陣式が開かれていた公園に姿を見せた。
 市によると、太った大人のサル。市内にはサルで有名な高崎山があるが、中心街とは離れている。担当者は「付近に森や山はないのに」と首をひねる。
 午前9時ごろに大分駅付近で目撃された後、姿を消した。意外な「支持者」の参加に、陣営関係者は「サルも我々に関心を寄せてくれたのかも」。

ジョークでよく、動物園で、向こうからこっちを見たら、ケージの網越しに「凶暴なサル」が見えるだろう、とか。
あるいは、檻の中に鏡を置いておいて、覗くと自分が映っている。掲示板には「世界で最も凶暴な動物」と説明が書いてある。
こういうのがありますね。

なんだか、突然、ヒトサル山社会が騒々しくなったな。
ボスの交代か?
{最近はボスとは言わず、アルファ・オスというようですが。}
と、サルが見物に来たのですよ。ゼッタイ。
次のボスを、多分、クリアな眼で、見極めてますね。きっと。
欲のない目はクリアです。
{欲望渦巻く日本です。}

鏡の話:10の2

「10の1」で、カタツムリやナメクジの話が出てきました。

★ここで、カタツムリを食べるヘビの話をしました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-8465.html
2012年11月20日 (火)「鏡の話:8」

カタツムリのカイラリティが、捕食者のヘビの顎にも「利き顎」を生み出すお話でした。

フィールドの生物学⑥「右利きのヘビ仮説―追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化」細 将貴 著、東海大学出版会、2012年2月20日 第1版第1刷発行
という本からの引用でした。

そこには、ナメクジを食べるヘビでは、顎の構造に左右性がないということも書きました。

★そこで頭に浮かんだのが次の本。最近の読書。
ナメクジの言い分」足立則夫 著、岩波科学ライブラリー198、2012年10月4日 第1刷発行
この本の表紙には。
似たものどうしなのに 唱歌にも歌われ 愛されるカタツムリ かたや 嫌われるナメクジ どっこい! ナメクジのほうが しがらみ(殻)の ないぶん 自由なんだよ!?

いいですね、なかなかよい。
なるほど「しがらみ」がないんだぁ!
当然カイラリティの話などではありません。鏡の話でもない。
でもまぁ、行きがかりで、ナメクジの話を少し。

 つのだせ、やりだせ、めだまだせ――文部省唱歌の「かたつむり」の二番にあるように、カタツムリには上下に一対ずつの触角がある。上が長めの大触角、下が短めの小触角。ナメクジも同じだ。暗闇の中で餌を探したり、植木鉢や倒れた木の下にある巣に戻ったりするときに、大切な役割を果たすのだ。
 大切な器官だけに、危険を察知したらすぐにしまいこむ。動作の緩慢なナメクジが、どうして触角を素早くしまい込めるのか。これも不思議な行動の一つだ。触覚にメスを入れ切り開くと、内部には円筒形の牽引筋が横たわっている。この筋肉が、触角の先端を体の内部に埋め込むために、すっぽり引き込む役割を果たしている。
 ・・・

ちゃんと、そのための筋肉があるそうです。
カタツムリやナメクジの目の「裏返し」の話です。

★「ナメクジの言い分」の81ページに

研究員の関口達彦さんら二人が1989年チャコウラナメクジを使った実験を開始した。一年目から、嫌なにおいをかがせて忌避行動を起こさせたり、脳を冷却して物忘れを起こす減少を使って記憶のメカニズムを調べたりする研究で成果を上げた。

こういう記述があって思い出してしまった。
この研究かどうかはよく覚えていないのですが、確か日経サイエンスの前身の雑誌で「冷却されたナメクジが学習結果を忘れる」という話を読みました。

まずナメクジに学習させるんですね。
あっちへ行ったら餌があるが、反対方向に行くと嫌な味にぶつかる。というような。ナメクジもちゃんと学習します。
ところが、学習直後に冷蔵庫に入れて冷やしちゃうんですね。
対照群(コントロール)は同じように学習して冷さないでおく。
そうすると、冷やされたナメクジは学習した内容を保持できず、忘れてしまうんですね。
この話は、たしか30年近く前に読みました。笑ってしまった。
冷やされると忘れちゃうんだぁ。かわいそうになぁ、寒くて忘れちゃったじゃないか、と怒られそうだ。
学習結果を保持することに、何らかの物質の合成が必要なのでしょう。あるいは、神経の接続を新たに作るとか強化するとか。ね。
ナメクジは結構寒い季節にも活動していますが、大丈夫なんでしょうかねぇ。心配してしまいます。

★見つけたぞっ!
http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=1994&number=3914&file=E3VhOMqywvMJB18tkcGRUQ==
「蛋白質 核酸 酵素」Vol.39 No.14(1994)
軟体動物の古典的条件づけを通して見た学習・記憶の分子機構

という論文です。(「ナメクジの言い分」で言及している実験の話がここにもありました。)
このpdfファイルの3ページ目に
1.ウミウシの学校
2.ナメクジの学校
というのがありまして、ナメクジの学習の話が載っています。

ナメクジの記憶の消去は、逆行性健忘症としてSekigutiらによって研究された。ナメクジにニンジンジュースと硫酸キニジン溶液とを1回以上与えて忌避条件づけを成立させたのち、1℃で5分間ナメクジを冷却した。条件づけ後1分以内に冷却したナメクジでは、冷却終了後、条件づけ前のニンジン嗜好性を示した。すなわち冷却操作より前に獲得した記憶は、完全に消去されていた(逆行性健忘症)。

ナメクジの健忘症、ですって!
かかし爺さんの物忘れ、も最近すごいけどな。
ナメクジも、なのか、親しみを覚えてしまいますね。
ナメクジさんもいろんな実験にに協力して、大変ですねぇ。
御同情申上候。

より詳しくは、論文をお読みください。

実生のカエデ

1112_11misyokaede 2012.11.12
今年の初めには、枯れて棒になってしまったかと思った実生のカエデ。
門の中のカエデの実が、風に乗って門の外へ飛び、そこにあったプランターに落ちて発芽したものです。
ダメかと思ったら、復活して、少し葉を茂らせたのですが、それ以降、画期的に成長する、ということもなく、一年を過ごしました。
来年あたり、活躍してくれるかな、と期待しています。

アシナガグモ

1112_9asinagagumo1 2012.11.12
ルコウソウやモミジルコウがからんだ茂みの「かたまり」の表面です。
1112_9asinagagumo2
これも同じ場所に長くはいてくれないクモです。
それなりに見かけるのですが、すぐいなくなる。
水面の近くにいることも多いのですけれど、トンボやイトトンボの羽化の時期には、さすがに網を張ってほしくはないので、網を壊して引っ越ししてもらいます。
報いですかね、アシナガグモはあまりフレンドリーじゃないなぁ、私には。

オオヒメグモ

1112_7oohimegumo 2012.11.12
線路の柵の横棒の下側。
オオヒメグモだと思います。背側はどうやったって見られない場所。
これまで、何度かオオヒメグモを見かけていますが、ヒメグモのように継続的に観察できたことはないのです。残念。
たいてい、途中でいなくなってしまいます。
一度だけ、卵塊を守っているオオヒメグモをしばらく見たことがありますが、孵化までは見られませんでした。

1113_4oohimegumo 11.13
翌日は同じ場所にいました。腹側を見せてくれました。

この後は、姿が見えなくなりました。残念です。

ヤマトシジミ

1112_5yamatosijimi 2012.11.12
デュランタにて。
翅も傷ついてないし、元気そうですが、季節は進んでいきます。
花の絶対量が少なくてチョウには申し訳ない。
広い原っぱでもあればね。いいのに。
多摩川の河川敷も整備されてしまって。多摩川線の草刈りもあったし。雑草が少なくって。
世の中もっと雑然としている方が、のどかだと思うんだけどなぁ。

セグロアシナガバチ:3

1112_10seguro1 2012.11.12
散歩の終わり近く。門のところへ戻ってきたら。
門柱のてっぺんに、またセグロアシナガバチがいるではないですか。
背景の青いのは空ではなく、鉢です。シャコバサボテンの鉢。
高いところから見おろされてしまいました。
やあ、また会ったな、と言われているようです。
絶対同じ個体だよなぁ。
1112_10seguro2
雄姿。(オスだもん)
腹を反らせる、独特のポーズ。
かっこいい。迫力あります。
これまで、アシナガバチに感情移入することはあまりなかったのですが、今回は完全にしびれました。
アシナガバチ界に知り合いができちゃった気分です。
夏場のメスではこうはいかないでしょうけれど。
穏やかな気分のオスなのでした。私も穏やかな気分のオスなのでした。

セグロアシナガバチ:2

1112_8seguro1 2012.11.12
線路の柵に沿って、のんびり歩いて行ったら、柵の横棒にまたいました。
おそらくさっき門柱のところで出会ったのと同じ個体でしょう。
よっ、また会ったね。
1112_8seguro2
何を思ったのか、ひょいと私の左手に飛び乗ってきましたよ。
そういう行動に出るとは思っていませんでしたから、若干焦りました。怖いとかいうんじゃなくって、右手でカメラを持って、頬につけるようにして構えなければなりませんので、間に合うか、という具合です。

手乗りアシナガバチ

これは初めてだな。くすぐったい。
左手に乗ってくれたので撮影はできますけどね、不自由。間に合っただけでもいいか。
1112_8seguro3
歩かれると、ほんとにくすぐったいんですよ。
匂いを嗅いでいるのかなぁ。
1112_8seguro4
指先の方へ歩いて行きます。
カマキリを手に持った時ほどの体重・量感はありません。
1112_8seguro5
指先を柵の横棒に置いてやったら、また棒に移って行きました。
束の間の触れあいでした。
でも、なんだか嬉しいような、不思議な気分。
アシナガバチが手に乗ってくるなんてなぁ、いやぁ、素敵な体験でした。
思わず、ありがとね、さよなら、と声をかけてしまいました。

セグロアシナガバチ:1

1112_4seguroasinagabati1 2012.11.12
毎日のように見かけるセグロアシナガバチ。
門柱のブロックの溝のところです。
また腹を反らせている。
1112_4seguroasinagabati2
ひょいとこちらを向いた瞬間が撮れました。
見たな、と睨まれているようでもあり、またおっちゃんかよ、という感じでもありますね。
すぐにここからは飛び去って行きました。

2012年12月 4日 (火)

鏡の話:10の1

裏返しの話

★実物と鏡像が裏返しの関係になるという話を前にしました。
空間を記述する3本の軸のうち、2本はそのままで1本が逆向きになってしまうからです。

「裏返し」にまつわるお話を、思いつくままに書いてみます。
まとまりなんか全然ありませんので、成り行きに乗って、その場その場をお楽しみください。

①カタツムリの目
すでに書いたものを引っ張ってきます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_73e9.html
2008年5月19日 (月)「キセルガイ Part 2」

ここでは「カタツムリの生活」大垣内 宏 著、築地書館 という本を引用していますが、そのまた一部を引用します。

小触覚は味覚と嗅覚をつかさどる器官です。小触覚を動かして食べ物を判別しています。これらの触覚を出たり引っ込めたりさせるところをよく見ると、じつにおもしろい動きをしています。ちょうど私たちがセーターの袖口をつかんだまま脱ぐと、袖は中に引き込まれていき、セーターが裏返ってしまうし、手袋やくつ下を脱ぐとき、手袋の指やくつ下が裏返ってしまうことがありますが、これと同じように触覚は中へ中へと裏返って引き込まれていきます。
出てくるときは、これと反対の動きをして顔をだします。

おもしろいですよね。カタツムリもナメクジも同じ。あまり好かれませんけど、ナメクジの目をちょんと突っついて見て下さい。ちゃんと「裏返し」に引っ込みますよ。

くつ下に手を突っ込んで先端をつまみ、手を引いて靴下が裏返っていく様子をぜひ実験して観察してみることをお勧めします。これがカタツムリの眼なのかぁ、と感慨深いものがあるでしょう。

②アゲハの臭角
アゲハの幼虫は、興奮すると、「臭角」という赤い二股に分かれた角を出しますね。で、いわゆる「くさい」匂いを出す。私は個人的にはそうくさいと思っていませんが。あの匂いを嗅ぐと、おこらせちゃったのか、ごめん、ごめん、おこらないで、とひたすら謝ってます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E7%A7%91

アゲハチョウ類の幼虫は頭部と胸部の間に「臭角(しゅうかく)」という1対の角をもち、これが他のチョウ目幼虫と異なる大きな特徴である。この角は二股に分かれた半透明のゴムの袋のような構造で、種類によって赤から黄色といった派手な色彩をしている。ふだんは体内に靴下を裏返したように収納しているが、強い衝撃を受けると頭部と胸部を反らせ、しまっていた角を体液の圧力で反転し、突き出す。この角の表面にはテルペノイドを主成分とした強い臭い物質が分泌されており、外敵を撃退する。

体内にくぼんだ袋として収納していた「角」を、圧力で「裏返して」突き出すのですね。

③軍手
手袋を鏡に映すと、右手用が左手用になってしまって、裏返さなければならないのでした。
「軍手」も長く使っていれば手の形の癖がつきますが、新品は左右共用ですね。
軍手の鏡像は裏返さなくても、そのままで普通の軍手です。
左右性がないのが軍手の特徴であり、使いやすさです。

④軍足
昔、足に履くのは「足袋(たび)」でした。
右足用の足袋の鏡像は左足用になります。
裏返さないと右足に履けません。
足袋を裏返すのはやっかいだ。靴下のようには裏返りません。

さて、手袋の場合と同じで、足用の「左右性を消した履物」があったのです。
現在普通のソックスは左右はどっちでもいいですが、かかとがありますので、足の裏の部分は常に足の裏のところに来ます。で、穴が開きやすい。
履く度に足の裏部分がどこでもいいことになっていれば、長持ちしますね。どっちかに穴が開いても一足丸々廃棄しなくていいですね。
という経済性のために、軍用だったのでしょう、「軍足」というものがあったのです。
かかと部分もない、単なる袋です。知っている人は少ないかもしれませんね。
「軍足」は「グンソク」と読んで下さい。

⑤足袋ソックス
現代にも「足袋ソックス」というのがあります。
実は私はその愛用者。
左右の足の長さが違っていて、そのせいで、家の中で補装具を左足につけて室内を歩くときに、高さの差ができてしまうのです。若い頃は体のしなやかさでカバーできましたが、体は硬くなるし腰は痛むし、で、室内でも右足に底の厚みのある履物を履きたい。でも、スリッパ型だと、つっかけているだけなので、体の方向をねじったりしたときにコントロールしきれなくって転倒しやすいんですね。
で、草履サンダルが快適でいい。右足の指にはさんで使えますから、足の急な動きにもフォローしてくる。で、草履サンダルを履くためには、足袋ソックスがいいのです。{説明が長くなりました、ごめんなさい}

右足は激しく動くけれど、左足はそうでもない。で、足袋ソックスの右足用の方が必ず先に穴が開きます。穴があいたら捨てます。左足用が一つ残ります。
次のペアを使います。右足用に穴が開きます。左足用が残ります。
これで左足用が二つになりました。
そこで、片方を裏返して右足用にして使えるのですね。もちろん外出時には使いません。家の中だけで「内緒」に履いてます。
2足の足袋ソックスから、1足を再生する。なんてまぁ、エコな爺さんでしょう。

ここにも「裏返し」の技が生きているのでした。

エコといえば聞こえはいいけれど、「しわい」「しぶい」「けち」「吝嗇」というのと、まぁ、そう変わりませんね。
「渋い爺さん」というと何だかかっこいいなぁ。裏返しのソックスをはいているだけなんだけど。

しわ・い【吝い】けちである。しみったれだ。
しぶ・い【渋い】
①渋柿を食べた時のような舌を刺激する味がある。
②声などが、なめらかでない。
③はでやかでなく、おちついた深い味がある。
④不平そうである。にがりきっている。
⑤金品を出し惜しむ。けちである。

けち
①縁起が悪いこと。また、不吉の前兆。
②不景気。
③金品を必要以上に惜しむこと。しみったれなこと。また、その人。吝嗇(リンシヨク)。
④みすぼらしいさま。
⑤手ぬかり。
⑥ある語につけて、いまいましい意を表す。

りん‐しょく【吝嗇】過度にものおしみすること。けち。

↑広辞苑第五版から

イワレンゲ

1112_1humei 2012.11.12
何やらすごくかわいらしいのを妻が頂いてきました。
もう咲くよ、という状態。
この時点では名前が分かりませんでした。
1124_1iwarenge1 11.24
頂いた方に名前を伺ってきて、イワレンゲということが判明。
かわいい花ですね。
1124_1iwarenge2
オシベの先端の葯が茶色っぽいのと、色のないのとがあります。
何か花の雌雄とかでもあるのかな、とよく見たら
1124_1iwarenge3
葯が成熟すると、割れてくるっと反転し、中の花粉の入った部分が外に出るので色が見えなくなるようです。
なるほど。
メシベの先端はいくつかに割れているようですが、小さくって白くって、判然としません。
かわいい花に大喜びしています。

調べてみたら、ベンケイソウ科です。
多肉植物。うまく根づいてくれるといいのですが。

ハラビロカマキリ

1112_3harabirokamakiri1 2012.11.12
イチイの木の上で日向ぼっこ。
ランタナに移してやったあのハラビロカマキリでしょう。
ここは、ランタナのすぐそばですから。
1112_3harabirokamakiri2
比較的高い位置なので、正面から撮れました。
老眼鏡越しに「なにかね?」といっている長老の風格ですね。
1112_3harabirokamakiri3
今度は低い角度から仰ぐように。
この小さな体で、無限とも思える空間の中を生き抜いてきたという風格だな、やっぱり。
お日様の恵みを正面から受ける資格あり。
お天道さまに恥ずかしくない生き方をしなくっちゃな。日向ぼっこの資格がなくなってしまう。
私も。

虫の顔を意識して撮影しますが、みんないい顔してますよね。
品格がある、というのか。
哲学者だったり。賢者だったり。
ヒトのような欲にまみれた品のない顔つきなんてのは、虫の世界にはないな。

クマさん、ウシさん

1110_1kuma 2012.11.10
外出先で。神社の木です。
クマさんがいます。
後ろに急な階段。とてもこの神社に参拝するのは無理ですね。

1110_2usi
木のテーブル。
おや、ここにはウシさんがいた。
木の節のところって、いろいろと面白いパターンが見えます。
人間のパターン認識は特に「顔パターン」の検出が得意らしい。
それが、「社会を作るサル」にとって必要なことだったのでしょう。

1110_3kuma
以前にお目に掛けたことがあるのですが、我が家にもクマさんがいまして。
ボウガシの木のコブです。

後ろ姿

妻がソックスを買ってきたんですね。
懐かしの福助ブランド。
1109_12fukuske1
130年記念ですって。
懐かしいなぁ、最近は人形の写真を使っているのか、と見ていたら、
妻がニヤッ
タグを、さっと目の前で裏返しました。
1109_12fukuske2
あっはぁ、なるほど。
さっそくカメラを取ってきて、記念撮影。

「丸に福」ですね。
なんかよく知らないけど、私の家紋は「丸に三つ柏」らしいです。
本家は「丸」がなくて、「三つ柏」だそうです。

ところで、福助をローマ字で表記すると「FUKUSUKE」ですよね。
野球の星野監督なら「HOSINO」ですね。「FOSINO」じゃないですね。

私たちって、FとHを区別してるんでしょうか。
HUJISANではなくってFUJISANだしなぁ。
「ふ」は「Fu」なのかな。
「洋服」は? YOUHUKU? YOUFUKU?
考え始めるとよくわからない。

ホトケノザ?

1109_11hotokenoza1 2012.11.9
これホトケノザ?
玄関前に生えてきています。
1109_11hotokenoza2
庭にこういうのはよくあります。
でも、線路際でホトケノザが咲いている時にも、庭でホトケノザが咲くことはないなぁ。
なんででしょう?
ただ、姿としてはこれ、ホトケノザのようですよね。

シャコバサボテン

1109_10shakoba1 2012.11.9
シャコバサボテンが花の準備を始めました。
さすが「クリスマス・カクタス」というくらいですものね。
1109_10shakoba2
夏場はあまり暑いのも苦手らしいので、隠れていたのですが、この時期、門柱の上に乗っています。
空を背景に撮ろうとして、どうも電線が入る。
絞りを開いて、ぼやかして、シルエット風にしてみました。
花が咲いたらまたお知らせします。

ハラビロカマキリ

1109_9harabiro1 2012.11.9
ハラビロカマキリがサザンカの花に来ていました。
蜜を吸いに来たというのではないと思います。餌の虫が来るか、と来ているのでしょう。
カマキリは液体の水を飲みます。金網のかごで飼育している時など、霧吹きで網に水滴をつけてやると、口をつけて飲みます。あるいは筆に水を含ませて口にもっていくと飲みます。
この習性を利用して、カマで餌をとれなくなったり、餌そのものがなくなってきたときに、ミルクを筆で飲ませて、正月まで越年で飼育した小学生がいましたっけ。
我が家では、そういう時は、ひき肉なんかをピンセットでつまんで目の前で動かすと食べるというやり方を使ったことはあります。
あの激しいカマキリが、寒くなるとハエを追えなくなります。悲しいけれど現実。
このカマキリも、寒さでそう長くは持たないでしょう。
1109_9harabiro2
サザンカの場所は塀の外で、道路の上に乗り出した場所なので、ちょっとマズイ。
で、家の中のランタナの花のところに移しました。
のんびりしてくれていいですよ。

2012年12月 3日 (月)

鏡の話:9:余話8

★πや素数の乱数性
話がどこまで飛んでいくか、自分でも分かりません。全然、鏡とは無関係。

★パイ(π)は10兆桁まで計算されているそうですが。
小数点以下の各桁の数字の並びはランダムであることが期待されていますが、証明はされていません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E5%91%A8%E7%8E%87
ここから引用
5兆桁までの数字の出現回数は以下の通りで、ほぼ等しく出現している。最も多く出現するのは8である。
    0:4999億9897万6328回
    1:4999億9996万6055回
    2:5000億0070万5108回
    3:5000億0015万1332回
    4:5000億0026万8680回
    5:4999億9949万4448回
    6:4999億9893万6471回
    7:5000億0000万4756回
    8:5000億0121万8003回
    9:5000億0027万8819回

Pirnd
割合で見られるようにエクセルで書いてみました。
なるほど各数字の出現率はほぼ「0.1」ですね。

★メルセンヌ素数というのがありまして、自然数nに対して「(2^n)-1」が素数の時これをメルセンヌ素数と言います。

2004年5月15日、GIMPS は41番目の素数候補が発見されたことを発表した。検証後723万5733桁の数、2^24036583 − 1 が素数であることが確認された。

以前、この2004年だったか、見つかった当時最大のメルセンヌ素数をネットから入手したことがあります。
テキストエディタに読みこんで、頭っから、「0 を "" で置換する」(「""」はナル(null、ヌルと言う人もいます)「無い」という文字です。)ということをします。するとしばらく経ってから、「○○個を置換しました」というレポートが返ってきます。こんなやり方で、0~9の数字の出方をカウントしたことがあります。
これを授業通信に書いた記憶がありますが、手元に記録は残っていません。発掘すれば「下の方の層」から出てくるんでしょうが、ヤダ。
結果的には、ざっと見たところ、数字はほぼ均等に出現していました。偏りと言うほどのものはなかったな。

★と、ここまで書いて、もう一回やるかな、とネットで検索していたら、自分のホームページ「案山子庵雑記」がヒットしてしまいました。高校生向けに書いたものです、難しくはないので、ぜひお読みください。いろいろ対数を使って遊ぶ、というようなこともやっています。楽しめると思いますが↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/BigPrime.htm
「43番目のメルセンヌ素数」というタイトルです。

私ってすごいんだなぁ、と自分をほめてしまった。ナンダカネ。
ここにありました。

41番目のメルセンヌ素数では
 0:722613個 (0.09987)
 1:723188個 (0.09995)
 2:722754個 (0.09989)
 3:722181個 (0.09981)
 4:723758個 (0.10003)
 5:724196個 (0.10009)
 6:723856個 (0.10004)
 7:724543個 (0.10013)
 8:723551個 (0.10000)
 9:725093個 (0.10021)
-------------------------------
計:7235733個

43番目のメルセンヌ素数では
 0:913468個 (0.09981)
 1:914272個 (0.09990)
 2:916362個 (0.10013)
 3:913997個 (0.09987)
 4:914191個 (0.09989)
 5:916441個 (0.10014)
 6:915744個 (0.10006)
 7:915905個 (0.10008)
 8:916856個 (0.10018)
 9:914816個 (0.09996)
-------------------------------
計:9152052個

ほぼ、均等に出現しているということだけは分かります。
並び方なんかは全然分かりません。

というですから、巨大なメルセンヌ素数の一部を抜き出して「乱数」の代わりに使っても、大きな間違いは起こらないと思いますよ。ただし個人的な予想ですから、信頼しないでくださいね。

★参考
http://www.bunkyo.ac.jp/~nemoto/lecture/simulation/97/random/index.htm
大学の「乱数」という講義の内容です。

ヒメグモ

1109_8himegumo 2012.11.9
ここのヒメグモもずっと見ていたのですが、とうとう母グモの寿命が尽きたようです。
子グモたちはこれから旅立ち。散っていきます。
来シーズン、また会いたいね。
冬はやっぱり厳しい季節です。

フタモンアシナガバチ

1109_6hutamonasinagabati1 2012.11.9
フタモンアシナガバチのオス。
なりふり構わず、フウセンカズラの花にしがみついて蜜を吸っています。
この顔の部分をトリミングで拡大すると
1109_6hutamonasinagabati2
こうなります。
なんだかすごい目つきで睨まれているような気がしませんか?
ネコ科の動物のような目に見える。
複眼に反射したフラッシュのせいなのですけどね。
フラッシュに真正面の個眼は光を吸収してしまって、黒く見えます。偽瞳孔ですね。
その周辺が光を反射して白く光ったのですね。
迫力があります。
いえ、ごゆっくり。ただ退き下がる私です。

ルコウソウ&モミジルコウ

1109_4rukousou 2012.11.9
ルコウソウ
そろそろ花の時期が終わりにかかってきました。
記念写真。
1109_5momijirukou
モミジルコウ
なかなか肉眼で見る色を再現できません。
鮮烈です。

この場所、街路灯の下なので、夜中に光が当たることが花の時期に影響しているかもしれません。
できれば来年、マルバルコウを近くに連れてきたいと、私はもくろんでいるのですが、来てくれるかどうか、分かりません。
うまく行けば、3種の「ルコウ」が並ぶんだけどな。

またネコハグモ

1109_1nekohagumo 2012.11.9
デュランタの葉のネコハグモではありません。
アブラムシでしょうか、7匹くらい引っかかっています。
効率の良い場所なのでしょう。
ヒトから見れば小さな場所ですが、クモからみれば広大な空間。
そこに網を張って、たまたま飛び込んできた昆虫を食べる。
狩りに出るタイプのクモも大変ですが、偶然に獲物が飛び込んでくるのを待つのも大変なことですよね。
哺乳類のようないつでも「エンジンかけっぱなし」の動物から見ると、腹へって大変だろうな、とか、よく生きていられるよな、と思うのですが、これが昆虫やクモの生き方なんですね。
エコな生き方です。

ヒトスジシマカ

1108_15hitosujisimaka1 2012.11.8
夏から秋、しつこく人にまつわりついた蚊も、さすがにもう元気がない。
葉に止まってじっとしていました。
私がそばに来たのだから、動物の体から出る「アミノ酸系のにおい」や呼気の二酸化炭素とかあるだろうに、もう反応できません。
撮影してみました。
蚊を撮るというと、左腕にとまって血を吸っているところとか、叩いて殺した蚊を手のひらに乗せて、とかいうシーンしかなかったのですが、今回初めて、植物の葉にとまってじっとしている蚊、というのが撮れました。珍しい。
これはメスです。触覚や口の針の特徴がメスです。
後脚1対を浮かせた姿勢は吸血の時と同じですね。
1108_15hitosujisimaka2
少し斜めから。
おそらくもう、産卵も済ませ、血を吸う必要もなく、寒さに動けなくなっているのでしょう。
さようなら。
{もちろん、叩いたりなんかしませんでしたよ。}

ネコハグモ

1108_14nekohagumo1 2012.11.8
デュランタの葉にしっかりした天幕を張ったネコハグモ。
巣からでてきていました。
1108_14nekohagumo2
餌がかかったのですね。
いつもはぎゅっとまとめている脚を開いて食事中。

このネコハグモの巣は、かなり縦に立っています。
この後の、かなり強い「大雨」といっていいような雨の後、姿を消しました。
巣の中に雨水が流れ込んでしまったのではないか、と想像しています。
流されてしまったのか、自主的に雨のかからない場所に移動して新たな巣を営んでいるのか。
無事でいてほしいですね。


セグロアシナガバチ

1108_13seguro1 2012.11.8
セグロアシナガバチの多分オス。
サザンカの花に来ていました。おそらく蜜をなめたいのでしょうが、オシベの林に分け入るのはこの体の大きさだと結構大変かもしれない。
花粉はいくらでも食べられますけどね。
1108_13seguro2
しかし、この大型のハチも、かなり体力が落ちてきているのは明らか。
おっとっと。なのです。
飛ばずにしがみつく、というところが、もう、体力低下を示していますね。
でも、頑張る。すごいな。

マツバボタン

1108_11matubabotan 2012.11.8
こんな咲き方してたっけ?
赤い斑入りの黄色い花弁、か。
思わず一枚。
頑張って咲いてくれます。それがまた目を引くもんなぁ。
玄関を出るといつも足元の鉢を見るのが楽しみです。

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