ツマグロヒョウモン羽化
2012.10.18
えっ、羽化しちゃったの!
びっくりしました。
てっきり蛹で越冬すると思っていましたのに。
過去に、陽射しを浴びて飼育ケース内が温室になり、冬のさなかに羽化させてしまったという経験がありますので、蛹のケースは玄関に置いて、日光の直射はさけ、室内の暖房からも離れた場所に置いてありましたのに。
ぱたぱた、元気。
前の日でなくてよかった。17日の東京は大雨。強い南風も加わって、まるで台風のように雨が吹きつけてきました。
あんな日に羽化して、出たいよ、なんていわれたら、もう、たまりません。
夫婦二人で息を殺してチョウを刺激しないようにひっそりしていなければならないのです。
18日は、午前中は気温は低かったけれど陽射しはたっぷり。
昼前、出たいよ、といい始めましたので、放してやりました。
ふわっと高く舞い上がって視界から消えました。
南方系のチョウのはずですが、秋も深まって、もう冬だというこの時に羽化するのですから、すごいなぁ。
どうするんでしょう。
自分で南の方へ飛ぶ、という可能性もないわけじゃないですね。
心配は尽きませんが、この子の生命力に任せます。
しばらくして、車を出す用事があって、家の前の道路に出たら、電柱で日向ぼっこしていました。
見て下さい。
体と影とが「一直線」。触角の影まで写ってら。
ということは、太陽を「真後ろ」から受けられるように体の位置を調節しているということです。
一番効率よく太陽光を受けられる姿勢ですね。
ほら、少し開いた翅の間に体があって、陽射しを受けています。
このようにすると、翅に反射した光が奥へ奥へと進んで、体に向かって集中してくる、ということが知られています。効率よく太陽熱を受ける、チョウの知恵です。
時々翅を開くのですが、あんまり大きく長い時間は開きません。
この影の見事さ。心揺さぶられますね。
美しさを極めたメスのツマグロヒョウモン。
一言だけ。
すごいなぁ。きれいだよ。
今年の羽化数73匹になりました。
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