鏡の話:9:余話3
これナンダ?
海岸で見る「テトラポッド」のミニチュア?
いえいえ、これ「消しゴム」です。
広告で見かけてさっそく4個ほど入手。
SUN-STAR の「テトラ消しゴム」という商品です。
それをノートパソコンのキーボードに置いて、画面には鏡を立てて写したもの。
色分けすれば、光学異性体のモデルに使えるんですが、なんだか色を塗ってしまうのがもったいなくてね。そのまま、炭素原子の正四面体構造のモデルとしました。
色分けしていませんから、鏡像と実物は重ね合わせることができます。
奥行きだけが反転したということがわかりますね。
なんとなくアクロバティックな置き方。
自分で楽しんでしまいますね。
これは商品が箱に入った状態ですが。
これを見て、ダイアモンド結晶が思い浮かぶようなら、かなりのものですね。
http://www.osakac.ac.jp/labs/matsuura/japanese/lecture/semicondic/ta/ta002.pdf
たった2ページのpdfファイルです。
この中の「図3」というのがダイアモンドの単位格子の図。
結晶としての単位格子はこれなのですが、単位格子を構成している炭素原子のイメージがかなりつかみにくい。
上の私の写真のように、正六面体の中心から4つの頂点へ向かって結合の手が伸びている様子がイメージできるようになると、すごくいいのです。この正六面体を積めば、ダイアモンドの単位格子が理解できます。
あるいは、正六面体をどう切ったら正四面体を切り出すことができるのか、というイメージもつかみやすくなります。
正六面体と正四面体の結びつきって、意外と分かりにくいものなのですよね。
というわけで、授業に使える正四面体コレクションでした。
★この「テトラポッド」風の消しゴム。なんとなくそういってしまいますが。
「テトラポッド」というのは登録商標だそうです。
「tetrapod」は「tetra」と「pod」に分けられます。
tetra は「4」の意味。
pod は「脚」の意味です。
で「4本脚」なのです。
monopod は1本脚で、カメラの固定に使う「一脚」というやつですね。
tripod は3本脚ですから、「三脚」。
では hexapod は?
hexaは「6」です。
六脚?そう、昆虫ですね。
mono、di、tri、tetra、penta、hexa、hepta、octa、nona、deca
有機化学で「これを覚えると結構便利だよ」といって数詞を教えました。
実際、英語の単語で、こういうのを知っているとすぐ分かる、というのも多いのです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/num_word.htm
↑読んでみて下さい。ああそうか、ということも多いのではないでしょうか。
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