イヌホウズキにて
2012.10.31
イヌホウズキの実を見ていたら、アリが来ました。
そのお陰で、向こうの方にボケて写っているアブラムシに気付きました。
アブラムシも細々と生きていますが、アリは目ざとくアブラムシを見つけてやってきたのでしょう。
自分では植物体から直接汁を吸えませんが、アブラムシの「甘い排泄物」を求めてくるのです。守ってやっているかどうか私は自分の目で確認したことはないですが、確かにアブラムシのところにアリが来る、それは間違いのないところです。
アリの種類はクロヤマアリ。一番ポピュラーなアリですね。
学名を見ていて、ハッとしました。
Formica japonica
というのですが、「Formica」というのは「アリ」という意味だったと思います。ということは「日本アリ」のような命名なんですね。
★「蟻(ギ)酸」は「Formic acd」というのですが、これはまさに「アリの酸」という意味なのです。
大量のアリの死骸を「蒸留」して単離して得た酸性物質が蟻酸なのです。17世紀でしたか。
HCOOH ですね。
メタノールを酸化するとホルムアルデヒド=Form aldehyde が得られます。HCHOです。
さらにホルムアルデヒドを酸化すると蟻酸になります。
日本語では「ホ」と表記してますが本当は「フォ」と表記すると、ホルムアルデヒドと蟻酸の関係がつかみやすかったかもしれませんね。
高校化学教師の「さが」がつい出てしまいます。長い職業の記憶は消えないものです。
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