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2012年11月 1日 (木)

113番元素(ウンウントリウム) その2

★朝日新聞夕刊に「論説委員室から 窓」というコラムがあるのですが、10月11日のコラムで尾関章さんが面白いことを書いていました。

[窓]ウンウントリウム(10/11)
 新しい元素に、日本発の名前がつくかもしれない。
 理化学研究所が2004年につくった113番元素だ。人工の新元素は、それが壊れる道筋を充分に見届けないと「発見」を認めてもらえない。未認定のまま、とりあえず科学界の呼び方で「113」にちなむ「ウンウントリウム」の名が与えられ、理科年表にも載っている。
 理研チームは最近、新しい実験でダメ押しとなる結果を得たと発表した。実験家の見事な執念だ。主張が国際機関が設ける専門家部会で受け入れられれば、名付け親になれる。
 水を差すようだが、そうなったら「これからは、新元素は数字で呼ぼう」と提案してはどうか。「ウンウントリウム」の続投論だ。
 冷戦時代、米国と旧ソ連は核大国の威信をかけて命名争いをした、104番のラザホージウムが、旧ソ連では「クルチャトビウム」と呼ばれるといった混乱もあった。
 だが、新元素は領土とは違う。人類共有の財産だ、国際研究が当たり前の今、国名や地名、自国の科学者の名にこだわる必要はあるまい。
 人工元素づくりの実験には、原子核のしくみを探る狙いがある。そこにあるのは純粋な探求心だ。
 その本来の科学ごころを、世界の人々に発信する絶好の機会ではないか。

これは一つの見識だ、一考に値するな、と思いました。
ニッポニウム、とかジャパニウムとか、リケニウムとか・・・いろいろ取り沙汰されていますが、番号でいいのではないか、というのは「いけるアイデア」だと私は思います。

★そうしたら今度は、朝刊の読者投稿欄「声」にまた面白い投稿が載りました。

[声]ザシキワラシで日本を元気に(10/23)
 高校教員(岐阜市 56)
 原子番号113の新元素の名前がどんなものになるかとても期待しています。
 11日付「窓・論説委員室から」では、元素は領土と違って人類共有の財産であるから国名や地名、自国の科学者の名前などにこだわらず、これからは数字で呼ぼうと提案されていましたが、私は2年前にこんな経験をしました。
 小学生向けの科学イベントの講師を担当した時のことです。テーマは元素で、会の最後に113番元素が日本にちなむ名前になるかもしれないことを話し、どんな名前が良いかを子どもたちに発表してもらいました。
 すると一人の子どもが元気よく「ザシキワラシ!」と答えました。私が戸惑いながら理由を尋ねると、「日本は今ちょっと元気がありません。ザシキワラシが家にいると家は栄えるそうです。だから日本に良いことがあるようにと考えました」。
 会場から笑顔と拍手が沸き、忘れられないできごとになりました。

ナルホド、これはこれで面白い。ザシキワラシウム(Zw)とかワラシウム(Wa)とかね。

★ロシアと米国の研究グループか、理化学研究所のグループか、どちらに優先権を認めるか、現在IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)とIUPAP(International Union of Pure and Applied Physics)の合同作業部会で審議中ですので、そう遠くない時期に結論が出るでしょう。楽しみにして待つことにします。

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