アゲハ幼虫
2012.9.28
まだ続くアゲハの飼育。
飼育していると、当たり前の事実として受け入れてしまっているのですが・・・
アゲハの幼虫がほかの芋虫と違うのは、発生の途中つまり、四齢から五齢に脱皮するときに紋様を変える点だ。チョウは完全変態昆虫であるから、幼虫は脱皮を繰り返して大きくなるが、アゲハのように脱皮の際に紋様などを大胆に切り替えるものは意外に少ない。
「似せてだます擬態の不思議な世界」藤原晴彦著、DOJIN選書、化学同人、2007年1月20日
より。
そうなんだ!鳥の糞タイプから緑の「ヘビ」or「葉」タイプに変わるのって、少数例なんですね。
この本によりますと
強制的に幼虫の体内のJH(幼若ホルモン)濃度を高めてやると、五回目の脱皮をした五齢幼虫は「葉」の紋様ではなく、四齢幼虫のような「鳥の糞」紋様になった。この興味深い結果は、「四齢初期からJHが少しずつ下がり、その濃度変化がクチクラ合成時の紋様形成の運命を決める」という仮説が考えられる。
なるほどねぇ。白黒で、ぷちぷちデコボコの多い体が、緑で滑らかな体に変わりますものね。不思議なものですね。
昆虫の擬態に関心がおありでしたら、上記の本、すっごく面白いです、絶版にはなっていませんので、簡単に手に入ります。ぜひお読みください。
価格は税別1500円です。
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント