お知らせ
急な用事が出来てしまって、明日からブログに休暇をください。(出来れば有給休暇を)。
で、来週月曜から再開しますので、それまでしばらくお待ちください。よろしく。 かかし拝。
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急な用事が出来てしまって、明日からブログに休暇をください。(出来れば有給休暇を)。
で、来週月曜から再開しますので、それまでしばらくお待ちください。よろしく。 かかし拝。
2012.9.7
今年はツマグロヒョウモンがいっぱい、大当たり。
それにしても、この「光る突起」不思議ですよね。
f/2, 1/15s で撮影。フラッシュなし。
ぼやけますが、光り方の感じはこの方が肉眼で見るのに近い。
水の中に空の試験管を沈めて側方から見ると、全反射が見られますが、あれにすごくよく似た光り方のような気がします。
羽化後に見ると、この突起は透明な窓になっています。
内部の空気と、殻の屈折率の関係かな、そういうので、この反射を起こしているのでしょうね。
それと、突起の形も、反射に貢献しているでしょうね。
理科おじさんの部屋で少し議論したことがあります↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/72nd/sci_72.htm
推測にすぎませんので、あてにはしないでくださいね。
2012.9.7
見慣れた姿ではあるのですが、例の蛇に擬態したビロードスズメとの対比が頭に浮かんで、眺めてしまいました。
目玉模様はアゲハにも明瞭にありますね。
知らない人は、目玉だと思うでしょ。そこが「頭」だと思いますよね。
本当の頭は先端の下の方に曲げているのですが。
緑色の蛇に見えないこともない。
ですから、アゲハも、ビロードスズメも、基本的に同じような擬態をしているわけです。
この能力は多分チョウ目昆虫はひろく持っているのでしょうね。
ちょっと不思議な感じがするのが、2本の「帯」のうち前の方の帯。
これ二つの体節にまたがって一つの模様を作っていますよね。
各体節ごとに同じ基本形を変化させて大きくしたり小さくしたり作らなかったりしながら、模様を形成するのは分かりやすい。
でも、こういう風に、体節をまたいで一つの模様にする、というのはかなり「複雑な技」のような気もします。
よくよくみると、すごいものですね。
別の幼虫ですが、葉をむしゃむしゃ食べているところ。
本物の頭が出てきて、脚3対があって、その3対目の背側に目玉模様があるのが分かります。
これは頭部の拡大。
片側6個の側単眼がちゃんと見えます。
ほとんど明暗しか分からないといわれますが、「葉の縁」を検出することはできます。
蛹になる前にウォンダリングといって、長い距離を歩いて、蛹になる場所を探しますから、そういう情報だって得られるのだと思います。どんな色の蛹になるべきかの情報も得ているのでしょう。
不思議な眼ですね。
ヒトが「見る」世界だけが「世界」なのではない。
チョウの幼虫はこの側単眼で自分の「世界」を見て認識しているのです。
ヒトという生物は思い上がりが激しくってね、自分の見る世界が世界のすべてだなんて思っている。そんなことはないのにね。
2012.9.7
アルミ製の小さな門扉の隙間。
何かいるぞ、とよく見れば、カネタタキのメスですね。
カネタタキは翅が退化していて、メスではなくなってしまっています。オスは短い翅があって、それを立ててちっちっちと鳴く姿は独特のかわいらしさです。
不完全変態昆虫の終齢幼虫には短い翅の芽があって、最終脱皮で長い翅になるのが普通ですが、カネタタキではそういう見分けはできません。
家の中のスズムシは、オスがみんな死んでしまい、メスだけになりました。ひっそり静かです。
代わって、屋外で、コオロギ類(エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ)やカネタタキなどが聞こえま。、アオマツムシもいるような。
この鳴き声はまだまだ続きます。
2012.9.7
門の前の路上。
あれ?これコクワガタじゃないの?
死んでいますが、まだ柔らかいので、死んで間もないようです。
拾って、しげしげと見るに、やはりコクワガタですね。メス。
家の中でゆっくり撮影させてもらいました。
クワガタの顎ですね。
右の複眼の下のあたりに、触角の先端部が見えています。
我が家の門の前まで飛んできて寿命が尽きた、ということかな。
体に傷もないし、まだ柔らかくて、脚をぎゅっと縮めた姿勢になっていませんでしたし。
どこから来たのかな。
もう30年くらいも前に一回、玄関灯の下に飛来したことがありましたが、それ以来ですね。
どこかの家で飼育されていたのが逃げ出してしまったのか。
近くでコクワガタがいそうなところというと、浅間神社のあたり、多摩川台公園の森、そんな辺りかな。多摩川台公園までは2km近くあるのですが、飛んで来られますかね。途中に誘引されそうな光はいっぱいあるし。
ちょっと、事情は分かりません。
★子らが小学生の頃、私の母の実家、白神山地が海に迫るところで毎年夏を過ごしていました。夜、街灯の下などを探して散歩すると、カブトムシやクワガタムシが結構採集できたものです。それを東京に持ち帰って、飼育しましたよ。秋田の虫ですから、東京で放してしまうわけにはいきません。死ぬまで必ず責任を持つこと、寿命いっぱいに生きさせること。これは守りました。
カブトムシはよく産卵しますので、巨大な幼虫から蛹、羽化まで見ることもできました。
他方でオオカマキリの累代飼育もしていましたし、金魚やメダカ、ライギョ、アメリカザリガニ、ドジョウ、アゲハやアオスジアゲハも。何という生活をしていたのでしょうね。
すごかった。ですよ。
2012.9.7
庭に出たら、オオシオカラトンボのメスが、池の水面を腹端部で叩いて産卵していました。
すごい勢いですので、水を前方の弾き飛ばします。
写真としてはなんとも、どうしようもないものしか撮れませんでした、お恥ずかしい。
水面をたたいて産卵すると少し上へあがります。
また勢いよく下りて水面をたたきます。
ピントなんか合わせていられませんでした。
長さを1mくらいにセットした長目のウォーキングポールにカメラを乗せてモノポッド代わりにしていました。
しばらく産卵行動をした後、驚いたことに、こちらにやってきまして。
おいおい、と思ったら一瞬、ウォーキングポールにとまるんですよぉ。
画面の右下にポールの先端が写っています。
そこへ一瞬止まったオオシオカラトンボが、またふわっと浮かび上がった瞬間の写真です。
なんだかなぁ、卵産んでおきましたからね、よろしく、と挨拶されたような、わぁわぁ、どうしよう、という気分でした。
焦った。
この小さな「水たまり」はすっかり「トンボ池」になってしまいました。
2012.9.7
これ、メスかな。お腹が大きい気がするが。
先日(9/18)にもクロウリハムシの話を書き、そこで「トレンチ行動」について引用しました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-0793.html
今回、検索してみましたら、トレンチ行動の見事な写真を見ることができました。
http://www.insects.jp/kon-hamusikurouri.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/chawanmushi210/64626667.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hazimetenotouroku/6290163.html
「クロウリハムシ トレンチ行動」でグーグル検索してみて下さい。いっぱいヒットしますよ。
それにしてもまあ、腹端部を固定し体長を半径として回転するというような、コンパス的な行動をしなければここまで見事な円は描けないでしょうね。驚きました。
カラスウリの葉を眺めていて、丸く穴が開いていたらこのトレンチ行動の結果です。
観察してみて下さい。
★と、自分はどうなんだい?ちゃんと見てるのかよ。
9.22
これカラスウリの葉です。線路際に生えています。
あんまりきれいな円ではないけれど、穴が開いてますね。これクロウリハムシの食痕かなぁ。クロウリハムシはいる。カラスウリの葉に穴が開いている。状況的には結びつけてもいいような、気もします。
これは食痕がない。見渡すと、穴が開いた葉はそう沢山はないのですね。
で、見渡した結果、意外なことに、一緒に伸びているオシロイバナの葉が穴だらけでした。
結構きれいな円形。
ほら、あちこちに。いっぱい。
気になって、また検索してみたら、幼虫の食草はウリ科でいいのですが、成虫は何でも食べるみたい。
・カラスウリ類の葉を好んで食べ、他にダイズ、エノキ、シソなども食べる。
・キキョウの葉に発生しています。
・ウリ科の植物が好物であるが、他にもさまざまな植物や花を食すため、ありとあらゆる場所で見ることができる。
オシロイバナの葉を食べるかどうかの記載はありませんでした。
なんだかなぁ、疑っちゃうな。証拠はありません。
ぜひ、みんなで観察しましょう。
2012.9.7
多分、この間まで飼育していて、庭に放したやつでしょう。
時々姿を見せてくれます。元気だよ、と。
こういうのが、庭にいるわけですので、あまり鳥に入り込まれたくないのですね。
「鳥来なーず」ってないのかなあ。
「虫来い」爺さんはそう思います。
「虫来い」で思い出しましたが、「虫散歩」という素敵なブログがありますよ。
圧倒的なカメラの技量の持ち主の女性です。昆虫やクモに関する詳細な知識に圧倒されます。
私は、毎日拝見しています。
虫好きの方にお勧め↓
http://musisanpo.musikoi.main.jp/
ほらね、musikoiでしょ。
2012.9.7
小さな実なのですが、こうして拡大してみると、なかなかいい雰囲気です。
ところで、ハゼランは漢字で書くと「爆蘭」です。「爆ぜる」というところにポイントがあるようです。
季節の花300のサイトでは
http://www.hana300.com/hazera.html
「爆」の「爆ぜる(はぜる)」には「はじけて開く」という意味があり(豆がはぜる・・・)、ふくらんだつぼみがつぎつぎとはぜるように開花する様子を表現した名前らしい。
という解説をしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%B3
ウィキペディアでは
この花は午後の2 - 3時間ほどしか開かないので(そのため三時花などとも呼ばれる)、丸いつぼみの状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)。
という解説があります。
9.20
この写真を見ると、線香花火を連想する、という感じがしますね。
線香花火の「松葉」というのですか、玉から火花がぱっぱっぱっと出る状態。
あのイメージかな、という気がしました。
2012.9.7
玄関を出たら、シュロチクの葉にとまっていました。
http://www1.gifu-u.ac.jp/~entomol/kondo.htm
岐阜大学のサイトです。
「見た目はキオビツチバチ(Scolia oculata )に似ており、擬態していると考えられています。」
とありました。その「キオビツチバチ」を知らなかったので調べてみました。
http://www.insects.jp/kon-hatikiobituti.htm
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/08hachi/tuchib/05.html
このあたりでキオビツチバチの写真があります。
確かにね、腹部に黄色の帯がある、ということは似ていますけど、帯の数が違うしなぁ。
翅が全然似てないからなぁ。
擬態ですか。
キオビツチバチはツチバチの仲間ですから、メスは土の中のネキリムシなど探すでしょうが、他の昆虫に対して攻撃的だとも思えないし。キオビツチバチに擬態するメリットってあるのかなぁ。
よくわかりません。
2012.9.6
大田区内のある中学校のそば。
白い花が見えました。
花弁の角度からすると、一見、五弁花のような感じなのですが、ちゃんと見ると、花びらは4枚です。
葉は細い。茎も細い。
白がとんでしまいましたが、近寄るとこういう花です。
メシベ・オシベが長いです。
何という花かなぁ、と現場では分からずに撮影。
家へ帰って、「季節の花300」というサイトを眺めておりましたら、ありました!
http://www.hana300.com/gaura0.html
↑ここです。
ガウラ(Gaura)(山桃草(やまももそう)、白蝶草(はくちょうそう))
というのだそうです。
引用します。
・赤花(あかばな)科。
・学名 Gaura lindheimeri
Gaura : ガウラ属
lindheimeri : 採集家「リンドハイマー」さんの
Gaura(ガウラ)は、ギリシャ語の「gauros(立派な、華美な)」が語源。
とありました。
白い花なのに赤花科とはこれいかに、みたいなバカなことを呟きたくなります。
「白蝶草」というのはいいですね。確かに白いチョウが飛んでいるようです。
このサイトで、ピンクのガウラとか、いろいろな写真が見られます。どうぞご覧あれ。
品の佳い花です。
2012.9.6
何やらよくわからない事態・動きが目に入ってきまして。
何だ何だと、よく見たら、アメリカミズアブが交尾していました。
まずは、一匹の姿として認識しようとしますから、わけが分からなくなってしまった。
認識の「枠」を外れると、自分が何を見ているのか分からなくなるのです。
落ち着いた姿も撮れました。
右の方が大きめなので多分メスだと思いますが、確証はありません。
自然界で死んだものや汚物などを土にかえすという大事な役割を担います。
ゴミのコンポストなどを置いていると、よく来ますが、嫌わないでください。
よく似た「コウカアブ」というのもいて、そちらはベンジョバチとも呼ばれました。脚が黒いです。
こう‐か【後架】
禅寺で、僧堂の後ろにかけ渡して設けた洗面所。その側に便所があり、転じて便所の意になる。ごか。[広辞苑第五版]
この「こうか」ですね。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-7a14.html
2009年9月 4日 (金)「アメリカミズアブの交尾」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-c478-1.html
2009年8月14日 (金)「アメリカミズアブ」
こんなところもご覧ください。
2012.9.6
このハエの反射神経は恐ろしいものでして、フラッシュを発光させると、光り始めに飛び上がって、光量が最大でシャッターが開くときにはそこにいません。発光が終わる頃にまたほぼ同じ所へ降りてきます。ですから、撮影者としては、ずっとそこにいたような気がするのですが、実は写真には写っていない、というものすごい芸当ができます。
そこで、しょうがない、フラッシュを使用せず、f/3.2, 1/200s, ISO-200 で撮影してみた結果がこれです。
小さいけれど非常にきれいなハエです。
以前、アシナガキンバエとして掲載したことがありますが、今回、タイトルに「ではないそうです」とつけたのは、尊敬するアーチャーン氏のご報告のおかげです。
詳しいことはぜひ読んでみて下さい↓
http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/201107170000/
http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200908160000/
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/ashinagakinbae.htm
桁違いなんですね、この方々の世界は。
とても私ごときアマチュアの及ぶ世界ではないようでした。
2012.9.6
この写真は庭でのものですが、線路際でもこのところ目立ちます。
ヒナタイノコズチでしょう。
これの実は有名な「ひっつき虫」ですね。
このごろは「原っぱ」というのがないですが、昔、子ども時代にはあちこちにありました。子どもが入り込んで遊んでも叱られるわけでもなし。怪我して帰っても母に、あんたが悪いんでしょ、と叱られるだけでした。(今のように管理責任を問うなんてことはなかったですね)。
さて、原っぱで遊んで帰ると、服にひっつき虫がいっぱいでしたね。
オナモミを投げ合った記憶もありますね。
http://had0.big.ous.ac.jp/thema/hittsukimusi/hittsukimusi.htm
↑ここで代表的な「ひっつき虫」の表を見つけました。
ご覧ください。
2012.9.6
羽化したてのほやほや。
下が今までのヤゴの脱け殻。
羽化して少し上へ移動して、現在体を乾燥中。
腹部の模様もまだ全然出ていませんし、色もこれから発色してきます。
羽化というのは、それだけでも一大事ですが、トンボの場合は更に大変。
水中での呼吸から、空気中での呼吸への切り替えが必要。
大抵、夜、水の中から上がってきます。
そして呼吸を切り替えて、羽化。
もし、呼吸を切り替えてしまった後で、強い光をあてたりすると、ヤゴは水中に逃げ込んだりします。そうすると、「ヤゴが溺れる」ことがあるのです。水中では呼吸ができなくなっているものですから。
トンボのヤゴを水槽で育てることはそんなに難しくありません。室内でも飼育できます。
ただ、人間は夜も明かりをつけて活動するので、ヤゴが羽化を失敗しやすいのです。
ですから、羽化が近づいたら、水槽ごと外へ出して、夜はちゃんとした夜にしてあげましょう。
そして、朝、羽化後の姿を見ましょう。
オニヤンマなどは、羽化する前に上陸して、何日か陸上ですごしてから羽化します。
羽化を失敗させると、とっても悲しくなりますので、こういう生態を知って、飼育するのがいいです。
2012.9.5
まだ少し緑が残っていましたが、ホウセンカの実をつまんでみました。
弾けましたが種を飛ばすまではいきませんでした。ごめんね。
この種は土の上にまいておきました。
子どもの頃、ホウセンカの実を弾けさせるのが面白くって。いっぱい弾けさせて遊びました。
結構、痛いくらいの勢いではじけますよね。
カタバミの実も弾けますが、あれは痛さより数でビックリさせられます。
子どもはいろいろ遊んでみるのがいい。いろんな不思議に触れるのがいい。
ゲームなんて所詮ヒトが作って仕組んだもの。人知を超えるゲームなんてできるわけがない。
植物や昆虫の不思議は、ヒトの知識や想像を軽々と超えていきますからね。
本物に触れるのが大事。
子どもたち。いっぱい遊べ。
2012.9.5
マルバルコウの花です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-b4d3.html
この記事で、モミジルコウとルコウソウの花の違いを議論しました。
で、少し足を伸ばして踏切まで行くとマルバルコウがあるのは知っていましたので、行ってみたのですが。
期待したほど「まんまる」じゃないですねぇ。
これがマルバルコウの葉です。
切れ込みがないのですね、ですから「丸葉」。
マルバルコウとルコウソウの交配でモミジルコウができたという話です。
マルバルコウに、ルコウソウの葉を切れ込ませる遺伝子が持ち込まれてモミジルコウができたとではないか、と私は想像したのです。
その遺伝子が花でも働くとすれば、マルバルコウの花はもっと丸いはずだと思ったのですね。
そうでもないですね。
素人考えはやっぱりダメか。
今年は3種類のルコウソウの仲間が楽しめます。
それでいいことにしましょう。
2012.9.5
以前にも書きましたが、カエデの木の状態が変化しています。
高さ2mくらいで、小ぶりな葉っぱの木だったのですが、今年、2カ所から太めの枝が伸びまして、大きな葉をつけているのです。
写真中、下の少し黄色味を帯びた葉が以前からの小さな葉。ちゃんと緑のもありますから枯れかかってきたというわけではありません。
さて、写真上方。まるで緑の噴水でも吹きあげているかのような枝。
葉が大きくって、緑が濃くって、下の葉とは確かに違う。
これって、今この木に何が起こっているのでしょう?
2種類のカエデが1本にまとまっているような、妙な具合なのです。
こういう出来事はよく起こることなのか、ご存知の方はご教示ください。
何をするでもなく、ひたすら見続けますけど。
来年花は咲くのか?
来年の新芽はどんな風になるのか。
よくわかりません。
2012.9.5
久しぶりです。
これはオス。メスはもっと赤い色があります。
向こう側が頭で、手前は腹端。
これは一種の擬態です。
頭を攻撃されていためたら致命的。でも、腹端とか翅なら傷ついてもなんとかなる、という戦略の一環です。
このヨコバイの場合、腹端を傷つけられたらちょっときついでしょうが、チョウの翅の目玉模様などは、威嚇効果のほかに、頭と誤認して翅を攻撃されても逃げのびるチャンスが増える、という意味があるようです。
このヨコバイの場合も、敵はやはりエサの頭を狙って攻撃してくるでしょう、逃げるなら頭の方へエサが飛び出してくることを予測しながら。
ところがこのヨコバイは、攻撃を受けると敵の予測とは逆方向に飛んで逃げられます。
敵は虚を衝かれるでしょうね。
よくできています。
検索していたら、漢字表記が出てきました。「黒条細匙横這」だそうです。
「虚を衝かれる」ような表記ではありませんでした。
2012.9.4
ヤブガラシの花に、ルリマルノミハムシが来ていました。
3,4匹いたようです。
写真に収められたのはこの3匹でした。
こんな小さな虫が、こんな小さな花をどうやって見つけて訪れるのでしょうね。
考えてみると、すごいことです。
ワタクシ、実はこの虫を、ちゃんと詳しく識別して認識しているわけではありません。
写真で見てわかるように、後脚が体の脇に飛び出していますね。この姿を認識していだけなのです。
もし他の虫にこれと同じ姿をされたら、識別できません。
ルリマルノミハムシに擬態しようという昆虫はいないでしょうから、多分間違わないと思うんですけど。もし、同じ姿の別種昆虫がいるようでしたら教えて下さい。観察方法を変えなくてはなりませんので。
●1922年(大正11年)に、池上電気鉄道が開通しました。蒲田~池上間で、池上本門寺への参拝客輸送が目的だったそうです。
●翌、1923年(大正12年)、目黒~丸子(今の沼部)間に目黒蒲田電鉄が開業しました。
後に東京横浜電鉄が1939年(昭和14年)に目黒蒲田電鉄と合併して、東急電鉄の母体となりました。
「東急電鉄のひみつ」PHP研究所、2012.8.31刊 から略しながら引用しました。
目蒲線というのは、東急電鉄のルーツだったのです。私の家の近くの「沼部」はそのまた最初の開業区間だったという、由緒正しい駅なんですけど。
なんだか今は寂しいなぁ。多摩川線という名前に変わってしまったし。
環八沿いの「エイトラーナー」という路線の一部になってしまうのではないかとか、京急蒲田とつながって、羽田まで直行できるようになり、そうなると、東横線が直接乗り入れてきて、3車両分しかないホームには止まれないでしょうから、多摩川線の電車を押しのけて羽田へ直行で行ってしまうんじゃないか、そうなると地元民の足はどうなるんだ?という不安もあるしなぁ。
複線の多摩川線に急行は走れないものなぁ。
と、ぶつぶつ、言っておりますが。
{「池上線」という素敵な歌はあるのに、目蒲線なんか「あってもなくてもどうでもいい目蒲線♪」だもんなぁ。悲しい。}
2012.9.4
今、こんなヘッドマークをつけた車両が走っています。
たまたま昼の散歩時に見かけてパチリ。
ぶれちゃいましたが、「90周年」の記念だなというのはわかります。
その後、きちんと撮りたいと、意識して多摩川線の電車を見ていますが、この絵のあるのは見かけない。多分、メインで池上線を走っていて、たまに多摩川線を走りこともあるだけなんだろうと思っていました。
9.15
本屋散歩へ行った帰りの蒲田駅多摩川線ホーム。
ふとみると、「居た!」
多摩川駅へ向かって走りだす直前に一枚撮れました。コンデジです。
「90th anniversary」と英語で書いてありました。
キャラクターは、古い緑の四角い電車と、最新のみどり電車のようです。
http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/120423ibent.html
東急電鉄のサイトを見たら
1.ヘッドマーク付き列車の運行
■内容
オリジナルヘッドマークを付けた1000系・7600系・7700系の
各1編成を池上線で運行します。運行期間 : 5月3日(木・祝)~10月末(予定)
※通常ダイヤの中で運行
※東急多摩川線内も運行
これですね。「東急多摩川線内も運行」しているところを見たわけです。
(参考) 池上線の概要
1922年10月6日に池上~蒲田間が開業。その後、徐々に延伸し、1928年には五反田~蒲田間が全通して
現在の姿となりました。沿線には、池上本門寺や洗足池などの名所・旧跡のほか、戸越銀座商店街など活気
のある商店街も多くあります。電車は3両編成で運行し、沿線の方々の気軽な足として親しまれています。
一日の平均輸送人員は約21万8千人(2010年度)です。
線路際に住んでいると、「鉄粉」がかかって、鉄道ファンというわけでもないのに、ついいろいろと気づいてしまうのでした。
ヘッドマーク付きの電車の後ろを走る電車に乗って帰宅。
由緒ある沼部駅で降りましたら、多摩川駅まで行って、折り返してきたあの車両とすれ違いまして、一枚パチリ。
同じ電車の同じヘッドマークです。
多摩川線では5編成しか走っていませんので、わかりやすいのです。
2012.9.4
妙なものを見てしまいました。
ブロック塀に黒いガがとまっているのですが、どうも様子がおかしい。
うまく言葉で説明できませんが、よろよろ動いています。
どうしたんだろう、多分タケノホソクロバだろうけど、と思いながら近づいて撮影した瞬間、下に落ちてしまった。
もう、腰をかがめる気はなくって、上から眺めると、どうもアリがくっついている様子。
生きているのに、アリに攻撃されることもあるのでしょうか。
写真では、クロヤマアリがガの腹部にくっついていますね。
顎で攻撃しているのでしょうか、よく分かりませんが、ガの方はよろよろでしたから、多分逃げられそうになかったな。
こういうこともあるのですね。
羽化途中のセミの軟らかい体を狙ってアリが攻撃することがあるのは知っています。
ですから、セミの羽化はなるべくアリが活動しない時間に行われます。
アリって、小さいけれど、かなり「獰猛」な昆虫です。
2012.9.4
左がルコウソウです。
右はモミジルコウです。
ルコウソウの花が咲いたので比較できるようになりました。
ルコウソウの方が花弁の切れ込みが深くて、「星形」ですね。
ルコウソウの葉は、櫛のよう。(写真の背景に見えます)
モミジルコウの葉は、カエデの葉の切れ込みを少し深くしたような感じ。
私が無責任に想像するに・・・。
葉に切れ込みを生じさせる遺伝子があるのではないか。
写真で見る「植物用語」という本から引用します。
植物体は、シュート(Shoot)と根(Root)からなる。茎と葉は別の器官とされるが、茎には必ず葉をともなう。茎と葉はセットになって成長するので、これをまとめてシュートという用語を使う。もとのシュートから枝分かれすれば、それは別のシュートになる。
私が昔、植物学をかじったころは、シュートという概念がなかったので、少しとまどいましたが、なれると便利な概念です。
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7k-knk/study/flower/tukuri/tukuri.html
シュートについている葉が、それぞれ、めしべ、おしべ、花弁、がく片、包葉などに進化していきました。
これらの葉を花葉といいます。
がくの中には、まるで葉のようなものがあります。花びらも葉脈のような細いすじが見えます。
これらのことは、花が葉から進化してきたことを物語ります。
葉において切れ込みを生じさせる遺伝子は、働くかどうかは別にして当然花弁にもあるはずです。
私の想像は、ルコウソウの花弁でも、葉におけるほどではないが、切れ込みを深くする遺伝子が働いているのではないか、ということなのです。
そのために、ルコウソウの花弁は少し切れ込んで星形になった、と。
当たっているかどうかは全く分かりません、素人考えですから信用しないでくださいね。
ルコウソウの花の横姿。
モミジルコウの花の横姿。
花弁の切れ込みを別にすれば、ほとんど同じ姿の花です。
並んで、絡まり合いながら乱れ咲く花を眺めて想像にふけっています。
2012.9.4
久しぶりに見るような気がします。暑さの盛りには出てこなかったのかもしれません。
よく「黄色と黒は警戒色」といいますよね。自分は危険だぞ、と宣伝する色。
スズメバチ科のハチは確実にそうですね。で、アブもそれを擬態したりする。
クロウリハムシはこれ、警戒色かなぁ?ちょっとそうは思えませんね。
ところで、「虫目で歩けば」によりますと
http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64/e/be8463a63165e16615f92d3ae8d144e2
・・・
大好きなカラスウリの葉っぱを食べるクロウリハムシ。
このまあるく葉を齧って食べるにはわけがある。
カラスウリの葉は、虫に食べられるのを阻止するために、食べられそうになると苦みやべとつく粘性の物質などの、摂取阻害物質というのを出します。
この物質を遮断するためにクロウリハムシは、食べる前にまず葉に傷をつける。
このクロウリハムシの行動を、トレンチ(溝の意)行動といいます。
クロウリハムシがまあるく葉に傷をつけると、その部分から白いゴムのような物質がにじみ出てくる。
これが摂取阻害物質。そして、これがかたまったころ、クロウリハムシはその輪ゴムのような物質の内側の、苦くない部分だけを食べるのだ。
(ちなみに、ある人がカラスウリの葉がどのくらい苦いのかと食べてみたら・・・・
まったく苦く感じなかったそうです。人間とクロウリハムシの味覚の違い?)
・・・
ということなんですね。知らなかったなぁ。
昆虫の食痕をきちんと見ると、何が食べたのか、きっとかなりのところまでわかるのでしょうね。私は未熟者とて、全然わからないのですけれど。
2012.9.3
今年はなんだか、ツマグロヒョウモンがやたらといっぱい。
この写真には一目五匹、ですか。
元気だなぁ。
飼育していると、ツマグロヒョウモンは寄生者が少ないように思います。
蛹化、羽化まで到達できるものがほとんどのようです。
もともとが南のチョウで、北上中ですから、寄生者が追随できていないのかな。
育てる側としては楽しくっていいのですけどね。
アゲハの場合だと、屋外である程度成長した幼虫を見つけて室内に連れてきて飼育した場合、かなりの割合で寄生されています。ですから、なるべく卵か、ごく若齢の幼虫から室内で飼育しないと悲しい思いをします。
どうなることか、シーズンの終わりごろまでには、ものすごい数のチョウを旅立たせることになりそうな予感です。
2012.9.3
ヘクソカズラの花が咲いていました。
一輪ちぎりました。
緑のところを引っ張ります。
すると花弁と萼が離れます。
緑の部分の中に子房があって、メシベが一緒に抜けてきました。
左手の甲に花を伏せます。
すると、萼が抜けた部分から、花の中の赤い色が見えるので
あっちっち。お灸据えられちゃった。
広辞苑第五版から
●やい‐と【灸】(ヤキト(焼処)の音便。ヤイトウとも) 灸キユウをすえる所。灸点。また、灸。〈文明本節用集〉
●やいと‐ばな【灸花】〔植〕(子供たちが灸に擬して遊ぶところから) ヘクソカズラの別称。<季語:夏>
●へくそ‐かずら【屁屎葛】 カヅラ
アカネ科の蔓性多年草。山野・路傍などに普通。葉は楕円形。全体に悪臭がある。夏、筒形で、外面白色、内面紫色の小花をつけ、果実は球形、黄褐色に熟す。ヤイトバナ。サオトメバナ。古名、くそかずら。漢名、牛皮凍。<季語:夏>
かかしさんもお灸を据えられてしまいました。
なんといいますか、「ごっこ遊び」というのは人間の特徴的な能力の象徴ですね。何かを何かに「なぞらえる」。その「つもり」になる。
考えてみると、ものすごく抽象的なことをしています。
「概念」で遊んでます。
不思議なものですね。
幼い子がネコを見た時に「あれは、ニャアニャよ」と教えると、次回「ニャアニャ?」と聞いてきますね。「そうあれはニャアニャよ」と返答すれば概念が強化され、間違っていた場合は直ちに修正されます。
同一のネコなどというものは存在しないのに、ごく少数の具体例から特徴を抽出して「概念化」する。これもまた、とんでもない能力だと思います。
親は、子の問いかけに丹念に応対しなければなりません。会話が子どもを育てます。
2012.9.5
日陰で涼をとっていたカナヘビ。
トカゲよりもカナヘビの方が顔つきが穏やかな感じがして好きです。
隠者というか、賢者というか、悟りを開いた者、というか。
{褒めすぎかな}
★またウィキペディアの「ニホンカナヘビ」から引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%98%E3%83%93
爬虫綱 Reptilia
有鱗目 Squamata
トカゲ亜目 Sauria
トカゲ下目 Scincomorpha
カナヘビ科 Lacertidae
カナヘビ属 Takydromus
ニホンカナヘビ T.tachydromoides
学名:Takydromus tachydromoides (Schlegel, 1838)
英名:Japanese Grass Lizard
なるほど、これも「日本の草トカゲ」なんですね。
ヤモリ、トカゲ、カナヘビ、と爬虫類を続けました。
ヘビとは今年出会ってませんので、写真がなくて残念です。
ビロードスズメのお陰でいろいろ考えてしまいました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-b9d0.html
2011年8月 8日 (月)アオダイショウ
これは、ガレージを走っていった、アオダイショウの幼体の話。マムシそっくりです。アオダイショウの幼体はマムシに擬態します。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-b9d0.html
2010年6月 2日 (水)アオダイショウ
ツバキの木の葉の間から顔をのぞかせたアオダイショウの成体の話。
穏やかな顔をしていました。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_34.htm
わが家の仲間たち:34
捕虫網でアオダイショウの子を捕まえてきた話。マムシに似ていて少々ビビりましたっけ。
できれば、お読みください。
ビロードスズメの幼虫の擬態はやはりマムシへの擬態なんだという思いが強くしています。
2012.9.4
また爬虫類の顔を。
昼の散歩を一周して玄関前まで戻ってきたら、トカゲがいました。のびてました。
前脚の状態がおかしい。
暑っ、ぐてっ、という状態に見えます。
大丈夫かよ、日向の焼けた石の上にのびてたら、熱中症になっちゃうぞ、と本気で心配してしまいます。
ひょっとして動くのもおっくうになってはいないか、と顔を近づけたら、ちょろちょろっと走って鉢の下に潜り込んでいきました。日陰にいた方がいいぞ、と思わず声をかけてしまう私です。
9.7
多分、上の写真のトカゲと同じ個体です。あの時潜り込んでいった鉢の下から体を出していました。
見て下さい、前脚の状態がシャキっとしてますでしょ。
これでなくっちゃね。この間の姿勢はやっぱり変だったよなぁ。
★ウィキペディアの「ニホントカゲ」から引用。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%B2
爬虫綱 Reptilia
有鱗目 Squamata
トカゲ亜目 Lacertilia
トカゲ下目 Scincomorpha
トカゲ科 Scincidae
トカゲ属 Plestiodon
ニホントカゲ P. japonicus
学名:Plestiodon japonicus (Peters, 1864)
英名:Japanese five-lined skink
ほう、「日本の5本線のトカゲ」という英名ですね。
しばらくビロードスズメの幼虫の蛇顔などが続きました。
では、御本家「爬虫類」の顔をどうぞ。
2012.9.4
窓のアルミサッシのところにいた子どものヤモリです。
頭でっかち尻尾みじか。あかちゃん体形です。
鱗があって、目はドーム状に盛り上がっていて、縦長の瞳です。
こういうのを、ビロードスズメは自分の体に「絵」として描いちゃうんだもんなぁ。
なんとなく、「穏やかで優しい目つき」に見えませんか?
この顔で、「どうだ、恐竜の親戚だぞっ」て脅そうとは思ってませんものね。
「心優しい」ヤモリちゃんです。
★
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%AA
ウィキぺディア「ニホンヤモリ」から引用
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
爬虫綱 Reptilia
有鱗目 Squamata
トカゲ亜目 Sauria
ヤモリ下目 Gekkota
ヤモリ科 Gekkonidae
ヤモリ亜科 Gekkoninae
ヤモリ属 Gekko
ニホンヤモリ G. japonicus
学名:Gekko japonicus (Duméril & Bibron, 1836)
和名:ニホンヤモリ
英名:Schlegel's Japanese gecko
「門」のレベルから違うんですね、昆虫さんとは。
あっちは、通称「無脊椎動物」、公式名「節足動物門」ですからね。
節足動物門 Arthropoda
昆虫綱 Insecta
チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
スズメガ科 Sphingidae
ホウジャク亜科 Macroglossinae
ビロードスズメ Rhagastis mongoliana
なんですね。
「門」を超えた擬態か。すっごいですね。
セスジスズメも
チョウ目>スズメガ科>ホウジャク亜科>セスジスズメ Theretra oldenlandiae oldenlandiae
です。
ちなみに「ホウジャク」は漢字で書くと「蜂雀」です。
ハチに似て見えるんですね。
2012.9.9
こちらが、お騒がせのビロードスズメの蛹です。
セスジスズメより色が淡いですね。
あの蛇顔は全くなくなりました。
拡大するとこうです。
今頃、あの8匹いたヘビちゃんたちの何匹かが蛹になれたのではないか、と願っています。
飼育できたのはこの1匹だけでしたが、楽しかったなぁ。ありがとう。
好奇心を強烈に刺激された。何が楽しいって、好奇心が激しく活動して、今まで知らなかったことを知ることができる、ということ以上に楽しいことはないですね。
虫さんたちとの付き合いは好奇心を常に刺激される。日々楽しいな。
★ところで、好奇心は英語でいうと 「curiosity」。
今、火星で探査を始めた、Mars Science Laboratoryの愛称が「curiosity」。
NASAは粋なネーミングをするものですね。
計画が発表された時、おっ、と嬉しくなりました。火星探査機「好奇心」ですもの。最高ですね。
役に立つかどうか、などということはどうでもいいんです。後からそのうちついてくる。
大切なのは好奇心。
と、理系人間は思うんですけどねぇ。
2012.9.9
まずは、セスジスズメの蛹。
記事を書いていても、間違ってないよなぁ、と確認しながらです。
色が濃い。脱いだ幼虫時代の脱け殻がちょっとくっついています。
左が頭部です。
実は、同じスズメガ科のエビガラスズめを飼育して蛹まで行ったことがありまして、その時のことが下の記事に載っています↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-ae57.html
エビガラスズめの蛹では「小鰓環」という増の鼻のような独特のものがあるのですが、セスジスズメはどうだろうと思っていたら、それはありませんでした。
真ん中に真っ直ぐ伸びた隆起がありますよね。これがエビガラスズめでは、管として本体から離れていて、先端がくるっと丸く巻くのです。
なるほど、種によって、いろいろ違うものなんだ、と感心しました。
2012.9.9
セスジスズメもビロードスズメも、両方とも蛹になることに成功しました。
本来は食草から離れて、歩き回り、地面に潜り込んだり、石の陰に潜り込んだりして蛹になるはずなのですが、飼育下ではしかたない、頑張ってね、と放置。
しゃあないか、と蛹になってくれました。
飼育ケースに少し土を入れ、真ん中を紙を立てて仕切り、左右にそれぞれの蛹を置き、蓋に名前が書いてあります。書いておかないと、絶対忘れます。右がセスジスズメの蛹、左がビロードスズメの蛹です。
これは全部妻の工夫。蛹を見ただけではどっちがどっちか分からなくなるので、その防止策です。
あはは、表札が出てらぁ、と笑いました。
「案山子様方 ビロードスズメ様」「案山子様方 セスジスズメ様」で、手紙が届きますね。
個々の部屋の中は、この後の記事でご紹介します。お楽しみに。
2012.9.4
しばらくビロードスズメの幼虫の話が続きましたが、どっこい、こっちだって元気だぞ。
セスジスズメの終齢幼虫。
ケースの外からの撮影ですが、9cmありますね。
ビロードスズメの幼虫よりちょっと大きいです。
こうやってみると、セスジスズメでは7対の「目玉模様」があるのですね。
こういう模様を作る遺伝子は共通のものでしょう。それを、一番前のものだけにして、凝った「絵」にしたのがビロードスズメなのだと思います。
ケースのふたを開けて、鮮明な写真を。
やっぱり9cm超えてるなぁ。
うんちの立派なこと。
2cmくらいありますよ。太いです。よくまぁ、こんなうんちができるものです。
芸術的ともいえるうんちですね。
表面に模様があります。すごいなぁ。じいちゃんにはそんな芸当はできないぞ。
もう蛹になるのも間近。
全体の姿の記念写真。
連れて来た時の姿と比べて下さい↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-89b7.html
迫力ありますねぇ。
ホウセンカはいっぱいありますので、存分に食べてもらっていい。
これ以外に見かけることはありません。
★ビロードスズメのお母さんに文句言いたいですね。
幼虫の食料の量をちゃんと見計らって卵を産んで下さいよ。
セスジスズメさんに、ちゃんと充分な食料があります。
ビロードスズメさんは、ちょっと食料不足気味でしたよ。
次回からはちゃんと考えて産んで下さいね。
2012.9.4
前の記事の幼虫は飼育しているもの。
玄関で写真を撮ってから、外へ出て、外のカラーの鉢の幼虫を見に行きました。
もう、葉っぱがほとんどなくなって、すかすか。
で、数えてみたら、なんと!!8匹!!もいたのです。
あぁあぁあ。3匹だなんてのどかな勘定をしてたなぁ。
8匹です。全部撮影しましたけど、ブログに載せるのも気が引けます。
一匹だけ、代表で「勇姿」をお目にかけます。
葉がなくなってしまったので、茎を食べてます。
これは腹脚。
貝殻状の形は、他種の幼虫でも見られます。
さて、もうダメです。我が家にはもうサトイモ科の植物はないですよ。
もう、終齢幼虫の最終段階であることは確かなので、多少食い足りなくても蛹になれるのではないかなぁ、と、放置することにしました。
終齢幼虫の食欲というものはすごいものです。
9.5
茎を食べてますね。
首を縦に振ってむしゃむしゃ、っとやると
あっという間に、何mmか茎が短くなる。すごい速さです。
やがて、この8匹は全員姿を消しました。どこかで、地面に潜ったり、石の下へ入りこんだりして蛹になれたことを祈ります。
2012.9.3
模様だけではないのです、すごいのは。
撮影中、ちょっとカラーの茎を揺らしてしまったら、こうなりました。
いかがですか?
鎌首もたげてます。
すごいですねぇ、怖いですねぇ、脅されてます、どうしよう。
すごすぎますね。
ホント、そこまでやるかぁ!?
ヘビが鎌首をもたげるなんて、いつどうやって知ったんだい?
「行動の擬態」までやるんですよ。はぁ、ため息が出ます。
静止画像ではお目にかけられませんが、もっと興奮すると、ピクッピクッとこの鎌首をけいれん的に振るんです。もう何とも言えません。これで「シュッ」とか音が出せたらもう逃げ出すしかないですが、それはさすがにいもむしちゃんには無理。
それにしても、ドキッとさせられますよ。
あれ?鼻先に何かついてない?
{本当の頭部の後ろ当たりになるのですけどね}
赤いもの。これ、ダニじゃないかなぁ。
なんとなく、アシカの芸みたいですね。
ダニの知識は全然なくって何というダニかは分かりません。
カブトムシなど飼っているとよくダニがつきます。
こんなところで、ダニにであうとはね。
大丈夫かなぁ。
ハチとの成虫とか、カマキリの幼虫・成虫は体を自分で掃除できるのですが、いもむしタイプのこの幼虫では無理かもしれない。何かに体をこすりつけるしかないけれど、できるかなぁ。心配です。今、多少、体液を吸われても、蛹化するときに振り落とせればいいのですけれど。
2012.9.3
これ、カラーの鉢です。もうずたずた。
お、3匹の幼虫がいると、一度に3匹写そうとして、なんとか撮ったものです。
赤い目に瞳がある。凝ってます。
「木枯し紋次郎」風に。
瞳が輝いたように見えるんですね、芸が細かい。
えっ?光沢があって光を反射して輝いているんじゃないの?
いえいえ、白で光沢模様が描いてあるのです。ヘビの眼の立体感までつけて。
ちょっと不鮮明ですが、白で光沢模様が描いてあるのが分かるかと思います。
マンガの瞳のキラキラみたいなものですね、描きこんであるのです。
この目は赤い眼の中の黒い瞳が描いてありますね。
実に芸が細かいのです。そこまでやるかぁ。
何も言わずに来ましたが、鱗だって模様として描いてあるのです。スズメガの幼虫の体に鱗はありませんから。描いた模様なんです。
なんとも、「造形の妙」なんて言葉にしたら何だか薄っぺらくなってしまう。
この実物のすごさにはひたすら感動するばかりです。
2012.9.3
翌日。しげしげと眺むるに。やっぱり「鼻が長い」よなぁ。
ひょっとして、くつろいでるとこうなのか?
じゃ、少しだけ緊張して頂戴な。と、軽く指で触ったら
頭をぐいと下へ曲げました。(アゲハもよくやる姿勢ですね)
そして、少し「膨らんだ」ようです。{ムッとしてるのかな}
そうしたら、「ヘビ化」しましたよ、っ。
頭の丸いヘビになってしまいました。
まるで本物そっくりですね。
どこから見てもヘビだよなぁ。
この姿が強く頭に残っていたのです。
鼻の長い姿ではなく、ぎゅっと丸まったこの姿。
感動的といえるほどの擬態ですね。
幼虫も成虫も、おそらく誰も自分の眼でヘビを見て、「あれに擬態しよう」なんて思ったはずがない。
体に目玉模様を作ることは、他のスズメガでも、アゲハの仲間でもある程度できます。ある意味では一般的。
それを、一対の目に仕立て、体の模様までヘビに擬態するなんて。
進化って、不思議ですねぇ。
進化を「目的論」で語ることは間違いです。
「高いところの葉を食べるためにキリンの首は長くなった」のではありません。
たまたま、首が長くなる遺伝子ができて、そのことが生存に有利だったので、その遺伝子は保存された。その積み重ねでキリンの首は長くなった。
目玉模様を作る遺伝子はもともとあった。そのうちヘビの目の位置に相当する目玉模様を大きくするという偶然が起こった。そうしたら、そのようにならなかったものに比べて生存率が高くなった。そのようにして、ヘビの目に似た模様が発達した。
大雑把にはこうなのでしょうが、それにしても、すごすぎる。
見たこともないものに、どうしてここまで似ることができるのか。
やっぱりわかりません。
とにかく不思議。
ヘビ型幼虫が好き、と単純に言ってもいいのですが、この幼虫の擬態を見る度に、進化の不思議に打たれるのがたまらない、というのが私たち夫婦の本音でしょうかね。
記念写真を撮り終えたトンボを、外へ放しに行った妻が、今日はお客さんが多いわ、またスズメガよ、といって連れてきたのがこれ。
2012.9.2
カラーにいたそうです。これビロードスズメだよなぁ。
以前に一度飼育したことがあるビロードスズメと基本的には同じなのですが、なんとなくあの時のイメージと違うなぁ。
実は、ビロードスズメの幼虫は「ヘビそっくり」なのです。
ところが、これは「顔」が少し「長目」です。
イモムシ図鑑でビロードスズメを見たら、この写真と同じ顔。
そうなのかぁ、これビロードスズメの幼虫なんだ。
目玉模様があります。ヘビっぽいでしょ。
こうやってみると、どうなっているか分かりやすい。
3対の脚がありますから、この辺りが胸。
目玉模様はその後ろですね。胸の3節目の背中側なのかな。
3対の脚の前に実際の頭があるのです。
ヘビっぽいけど、何だか鼻の長いヘビだなぁ。
ここだけ見ると、けっこう普通のイモムシですね。
こういう風にしてみると、ヘビっぽさが増しますね。
ただ、なんとなく、ヘビにしては目から先が長い。象の鼻とまでは言わないけど。
こう写すと、すっごくヘビっぽくなりました。
奥行きがなくなって、先端部の長さが感じられなくなりヘビの頭部に似て見えるのですね。
もう一度、全体像。
実は、腹部の色や模様も「ヘビ」模様なんですよ。
マムシの雰囲気かなぁ。小さいけど。
久しぶりの珍客。
飼育する気になってしまいました。
★以前に飼育した時のことは下の「案山子庵雑記 > 理科おじさんの部屋」にあります。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/56th/sci_56.htm
理科おじさんの部屋:第56回
2006年の8月ですね。このページの少し下の方にビロードスズメの幼虫の話があります。
そこからもリンクが張ってありますが、ここからもリンクしておきます。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_24.htm
わが家の仲間たち:24 ビロードスズメ
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/51st/sci_51.htm
理科おじさんの部屋:第51回
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_28.htm
わが家の仲間たち:28 ビロウドスズメが羽化
2012.9.4
昼の散歩に庭に出たら、どういうわけかアゲハが一匹、ふわふわと飛んできて、足元にまとわりつくように飛び回る。
地面すれすれ。写真ではシダにとまってますね。
寿命ギリギリの個体かな、と思ってみると、そうではないんです。
高く舞い上がる瞬間もあるのですが、また足元にやってくる。
足元の地面を歩いてみせてくれたり。
なんだ?どうしたんだ?
昨日羽化してでていったあの個体が遊びに来たのかな。
どうしてもそう思えてならないのです。
アゲハが地面を歩くなんて、そうそう見られるものじゃない。
わざわざ私の目の前ディスプレイしているような気分です。
ふっと前の方へ浮き上がってナンテンにとまりました。
こちらが私が行こうとしていた方向。
また飛んで見えなくなったので今度は飛び去ったかな、と思いながら散歩の続きで家の前の道路に出ようとしたら。
今、門の内側に置いてあるホタルブクロのプランターにとまって、待っていてくれたのです。
おっとっと、待っててくれたのかい、と声をかけて門を開け、さ、外へ行くよと言ったら、一緒に飛び出して、今度はミカンの木の方へ高く飛び去っていったのでした。
なんなんだ?
どうしたんだ?
ずっと私の前や後ろを飛び回って
おじちゃん、いっしょにおさんぽしましょう。
という感じでしたねぇ。
幻想的なひとときでした。
こういうことってあるんだよなぁ。
2012.9.3
この日、1匹目の羽化。昼の散歩のときに放そうかと思っていたら、出たいよ、といいますので、昼前に出しました。
ケースから飛び出すと、近くの花や木にいったん止まることが多いのですが、今回は、ツツジの木にとまってくれたので記念撮影。
2匹目。コーヒータイムの前に放しました。
こうやって写真をお目にかけているとケースの底の糞がよく写っていますでしょ。
羽化して出ていったら捨てますが、飼育中は掃除はそうそうできません。
蛹だって振動を与えると動きますしね、余分なエネルギー消費はさせたくない。
そっと、そっと。
妻は、ミカンの葉っぱが形を変えただけのものよ、といって笑っています。
孵化してから、これしか食べたことがないんだものなぁ。確かに、ミカンの葉っぱだ。
すぐかびるとかいうものじゃなし。
気になさりませんよう、お願いします。
ケースの底に落ちていた蛹。
寄生バチの蛹ですね。
蛹までは到達できたけれど、羽化には至れなかったのがいる、というわけです。
悲しいけれど、これも、虫の世界の現実ではあります。
妻はさすがにこれは憎々しげにつぶしてしまいます。
私よりチョウへの思い入れは強い。
夫婦して、虫浸りの日々です。
2012.9.2
こういうアングルはそうそう撮れるものではない。
顔を下の方からあおって撮った、口です。(顎というのが正確かな)
真正面の顔。
短い触角のすぐ内側にある小さなドーム状のもの2つと、真ん中の白くて少し横長なもの1つ、この3つが単眼です。
トンボの場合、単眼は空と地面の「境」を認識するのに大事らしい。
空中での姿勢を保つのに必要なのでしょう。地面へダイブしてしまったらどうしようもないので。
昔から、子どもの遊びで、捕まえたトンボを背中を下にして机に押さえ、しばらくじっとさせてから手を離しても、トンボは動けなくなる、トンボが催眠術にかかった、という遊びがありましたが、ひょっとすると、自分の姿勢が認識できなくなるのかもしれませんね。
背中を空=明るい方へ向けるという反射があるはずですね。
その背中が暗くなってしまうと、体の空間認識がうまくいかなくなるのでしょう。
ヤゴをガラスのシャーレに入れて、下から照明をあてると、ひっくり返ってしまう、という実験もあったように思いますが。
人間では、飛行機を操縦していて、自分の姿勢の空間的な状態が分からなくなることがあるそうですね。空間識失調(Vertigo)といいます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%96%93%E8%AD%98%E5%A4%B1%E8%AA%BF
ここに解説があります。
話がそれてしまいました。
部屋の中で放すと、とうぜん窓の方へ行き、カーテンにつかまりました。
屋外へ帰す前の記念として、このポーズで撮影してくれとの妻の依頼です。
トンボ柄のカーテンです。いいでしょ。
遊んでもらってしまった。
2012.9.1
ベランダのプランターに「自生」しています。
妻はこれが、花火みたい、といって好んでいます。
小穂に小花がつく、という構造です。
雑草図鑑を見たら、「茎に裂け目を入れ、一人が両端を持ち、もう一人が中央を裂いて開くと四角になる。これを蚊帳の形にたとえた名」とありました。
蚊帳を吊らなくなって久しいですね。
サッシとエアコンの普及のせいかな。
昔は、家の中に蚊が入ってきて、大変でしたね。
蚊帳を吊る、蚊帳を畳む、というのには身長と腕力と「技」が必要でしたね。なつかしい。
蚊帳に出入りするには作法があって、裾からうまく滑りこんで、蚊を中へ入れないようにしましたっけ。
しくじって蚊が蚊帳に入ると、朝、目が覚めた時、血を吸って丸くふくらんだ蚊がいて、叩くと血が手と蚊帳につくのでした。思い出します。
今は「蚊帳吊り」草といっても、蚊帳そのものを知らないだろうからなぁ。
2012.8.31
久しぶりに見たタナグモ。
昔はこういう「棚」をよく見た気がするのですが、このごろは全然見てなかったな。
タナグモという名前のクモは実はいませんでして、タナグモ科というグループ名です。
タナグモ科のなんというクモなのか、あまりよくわかりませんが、クモ図鑑を眺めていると
コクサグモというのが該当するのかな、と思います。
クサグモというのもいましてよく似ているそうです。
比較したことがないので分かりませんが、この巣はそう大規模な雰囲気ではないので、コクサグモかなと思った次第です。
この日はたまたまクモ本体が出てきていまして何となく写ってくれました。
もう少し背面を撮りたかったのですが、だめでした。
これ以来時々巣を覗きますがクモ本体は見かけません。
トンネル状の住居があるようですが、奥までは見えないし。
というわけで、ペンディングなまま、コクサグモとして掲載します。
2012.8.31
これはクサギカメムシの幼虫。多分、終齢。
こちらはブチヒゲカメムシの幼虫。やはり終齢。
似てますけど、ブチヒゲカメムシの幼虫の方が「毛」が生えてますね。
成虫はこんな「毛」っぽくないのですけどね。
クサギカメムシ(臭木亀虫)は、わざわざ「クサギ」と冠していますけど、別に大して好ききらいもなくどんな植物にもいるのですけどね。ポピュラーなカメムシです。それなのに、臭そうな名前をつけられてしまって、かわいそう。
実際に、このカメムシを興奮させて匂いを嗅いだ人はどのくらいいるんでしょう?
「クサギ」というのだから、きっとすごく臭いのに違いない、とレッテル貼って思考してませんか?
そりゃ、いい匂いとは申しあげかねますけど、カメムシはみんなそんなもんじゃないですか。
私は、いろいろなカメムシの写真を撮ってますけど、実際に匂いをかがざるを得なかったということは、ほとんどない。ごくたまに「接触事故」で怒らせてしまうことはありますけどね。
ものごとを「レッテル」で考えない。実際に対象と向き合って認識すべきですね。
2012.8.31
羽化して体も乾いて旅立つ直前のアオスジアゲハ。
周囲が白いでしょ。これ蛹のまわりに垂らしてあったティッシュペーパーです。
アゲハ、クロアゲハ、ツマグロヒョウモンと比べると、アオスジアゲハは羽化の時が非常にセンシティブ。
失敗も多いのです。
最近は、蛹の色が変わって羽化が近づいたな、となると、蛹の周囲にケースの縁からティッシュペーパーを垂らして、外側でセロテープで固定しておきます。
蛹から出てきた成虫の「足場」です。
この工夫をするようになって、アオスジアゲハの羽化失敗は激減しました。
いい顔してるでしょ。
顔の、同一種内の個体差は見分けられませんが、異なる種では顔が異なりますね。
この間のツマグロヒョウモンは、ひょうきんな顔をしていましたっけ。
こういう顔で見つめられると、なんだかドキドキしませんか。
美しいですね。
2012.8.30
緑の葉の上にいると、目立ちません。保護色としては優秀です。
「目が肥えてくると」、ん?何かいるぞ、と見えるようになります。
2012.9.5
くっきりとは写ってくれませんね。
探してみて下さい。うまいこと、幼虫におめにかかれると、お尻から後光がさすようで、嬉しくなりますよ。
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/MidorigunbaiUnka_.html
ここで見て下さい。
2012.8.30
ケースから実をひねるようにして飛び出していったオスがいました。
居間の前で、ひょうきんな顔で大の表面を舐めていたオスがいました。
あいつかなぁ。
ランタナの前にいたら、わざわざ私の目の前に舞い込んで来ましたね。
どういうアングルにも応じてくれます。
フレンドリーなやっちゃ。
少し翅に傷が生じています。危険なこともあるのでしょう。
飛んで、飛んで、ボロボロになるまで飛んで、生き切って下さい。
それが育てて私たちの願いです。
ところで、ツマグロヒョウモンという比較的大きなチョウが、こういう格好で口吻を花の中に差しいれています。ということは、この花は結構深いのですね、蜜のあるところまで。
セセリなど小型のチョウが蜜を吸うのは大変なのかもしれない。
イチモンジセセリはよく来ていますから、存分に蜜が飲めるんですね。
2012.8.30
相変わらず見る度にきれいだなぁ、と感心するオクラの花。
その右に「大きな実」がありますね。
この実は、種の採取用に完熟させる気です。
今年は去年よりも、花の後の実の成長がゆっくり。
で一度、採って食べる時期を間違えた。大きくなるのを待っていたら長けてしまって、筋っぽくなってしまったのです。
味はね、ちゃんとオクラで、種の周囲は粘るし、まあまあなのですが、いかんせん「噛み切れない」。
実の縦方向に走る強靭な筋に、私共は歯が立ちませんでした。
で、この実、気づいた時は、いかん長けちゃった、種採りようにしようということになったのです。
悠々と熟しております。
よい種を成熟させてほしいですね。
来年もまきます。
2012.8.29
セスジスズメの記念写真を撮ってから、のんびりと風呂に入りました。
さっぱりして風呂場のドアを開けたら、目の前に黒くて大きな昆虫。
風呂場からまだ出ていませんから、眼鏡もはずしたまんま。これは不利だ。ど近眼だものなぁ、裸だし。ゴキブリにしちゃ体に厚みがある、というくらいは分かりますが、なんだかさっぱりわからない。
大声で妻を呼んで、透明ケースを持ってきてもらい、かぱっとかぶせて捕獲。
裸ん坊で一騒ぎしてしまいました。
捕えてみれば、エンマコオロギ。
裸ん坊でなくって、眼鏡をちゃんとかけた状態であれば、素手で捕まえることに何の問題もない虫でした。
パッと見、一瞬メスかと思いました。
産卵管があるように見えるでしょ。
これが違うんだなぁ。
翅の先端がこういう形なのですね。産卵管はナシ。よってこれはオス。
メスの産卵管はものすごく長いです。
オスは翅に複雑な筋があって、大きな声で鳴きます。
メスとの比較は下のサイトなどでどうぞ。
http://www.insects.jp/kon-koorogienma.htm
どこから入りこんだものやら。風呂上がりの大騒ぎでした。
外できれいな声で鳴いてね、と放してやりました。
2012.8.29 5:48
ホウセンカの葉にスズメガの幼虫がいた、といって妻が連れてきました。
以前に見たことがありますが、名前はすぐには思い出せませんでした。
「イモムシ」の本を見て、セスジスズメの幼虫と判明。そうか、そうだったな、と記憶は後から復活。
しかし、目の前でじっくり見るのは久しぶり。
ずいぶん凝った色づかいですね。
腹部側面の目玉模様も目玉模様と一口で言っても、色や形は変化させている。
胸部側面の斑点は白と黄色の2色ですね。
ここまでじっくり見られて嬉しい。
かわいいしっぽが見えてるよ。
これがあればスズメガの仲間の幼虫だということは一目瞭然。
しっぽの付け根付近には黄色い斑点、尻尾の先端は白。
おしゃれですねぇ。
当面、飼育してみることにします。ホウセンカはいっぱいあるし。
成虫はどんなガなのか、お知りになりたければ下のHPをどうぞ。
http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Theretra_oldenlandiae_oldenlandiae.html
スマートなかっこいいガです。
2012.8.29
ルコウソウのつぼみの下に白いものがポツンとあります。
ここだけ切り離してみれば、何かの卵のような気もします。
ただ、撮影者の私には「秘密」がありまして、この白いものをここに置いて行った昆虫を見てしまっているのです。
ふと、気づいた時には、ここにはブチヒゲカメムシがいました。
で、この白いものを残して、さっと移動してしまいました。写真は撮れませんでした。
さて、そうなると事情が変わる。
この白いものは、卵ではなく、排泄物です。
確認のため、そばのルコウソウの葉を一本ちぎって、この白いものに触れてみました。
やわらくてつぶれました。
やっぱりな、イタチの最後っ屁、ではないけれど、ブチヒゲカメムシの贈りものでした。
植物の汁を吸っているだけなので、あまり固形のうんちはしないのでしょう。
初めて見たぞ。うんがいい。
ブチヒゲカメムシってどんなカメムシだったっけ、という方は下のサイトでどうぞ。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/05kamemushi/kame/buchi/index.html
2012.8.29
また、イチモンジセセリが「しゃしゃり」出てきましたよ。
「また」というのは、この間、アゲハを撮っていたら、不公平だ、とそばに現れた経緯があるからです。
今回も、キマダラセセリに夢中になって撮影していて、ふと気づくとすぐそばのランタナの花にイチモンジセセリがいるではないですか。
不公平だ、私だってセセリチョウだ、と主張してますね。
その上、口吻の長さは充分にある、見てよこのゆとり、といってますね。
花より少し離れた位置に顔があって、そこから口を伸ばして蜜を吸えます。
口吻をたるませたって大丈夫、ゆとりよね、とおっしゃっております。
ナルホド。たしかに。
なんだかね、みょうに、口吻がちゃんと写ってしまった。
キマダラセセリさんより、長いのよ、私の口は。
といってますねぇ。
そうなんだ。確かに全然頭を突っ込むというような動作はしません。
花にとまっては口を伸ばす、それで充分蜜が吸えるようです。
見せつけられてしまいました。
そういう違いもあるんだなぁ。
2012.8.27
飼育していたハラビロカマキリを庭に放すことにしました。
成虫まで飼育すれば、後の生存率は高いはず。
子らとオオカマキリを毎年育てていた頃は、交尾させて産卵させて、というところまでやっていましたが、さすがにもうそこまでは無理だ。
庭で増えてちょうだい、と放します。
上の写真は妻のサンバイザーのツバに乗ったところ。
これは私の左手を上っていくところ。
ホトトギスの葉の上に置いたら、ちょっと身づくろい。
跗節というのかな、正式名をよく知らないのですが、カマの先端のとがった先に、いくつかの節が感覚器なのでしょうか、軟らかい節がついてるんですね。
それを口で掃除しているのです。
カマキリはきれい好きで、食事の後などには必ず体の掃除をします。
カマの内側の毛を使って、複眼を拭き、カマや触角や、いろいろきれいに掃除をします。
ネコの毛づくろいに似てますよ。
カブトムシなんかは、甘い果汁にひたったまま、べとべとになっても平気。それに比べると、カマキリは本当にきれい好き。
これがまた、カマキリ好きには好もしい。
さて、庭に放したハラビロカマキリ。
生殖に至って、増えてくれますように。
2012.8.25
庭で見かけるアシナガバチは、セグロアシナガバチと、フタモンアシナガバチの2種と思っていましたが。
池で水を飲んでいるこのアシナガバチ、小型で、セグロじゃないけど、フタモンでもない。
おや、初めてみるようだな、と調べてみたら、コアシナガバチのようです。
アシナガバチというのは、単眼が見やすいハチでして、この写真でも、かなり距離はあるのですが、単眼が三つ見えます。
2012.8.27
フウセンカズラはハチに好かれるな、と思っていますが、案の定、アシナガバチが来ている。
見れば、コアシナガバチですね。
ちょっと立ち寄って、喉をうるおし軽くエネルギーを補給していく、という感じでしょうか。
小さい花ですが、きっと紫外線色があって、ハチにとっては魅力的な色に見えるんだと思います。
2012.8.25
庭で、ふと足元に動きが見えました。
枯葉が動く。
なんだ?とよく見れば、ミミズが歩いているのですね。
ミミズは我が家ではそう珍しいものではないのですが、今回のはちょっとすごい。
こんなでかいのがいたのか。
20cmを超えています。
よく10cmくらいのを見かけたり、雨の後道に出てきて死んでいたり。
でもなぁ、こんなでかいのは珍しい。
もうちょっとはっきりと環帯が見えるかと思いましたが、ぼんやりですね。
釣り針にミミズをつけるのは別に何ともないですが、こうでかいと、ちょっと手を出す気になれません。
枯葉などを土に還す仕事をしてくれます。
進化論で有名なダーウィンがミミズの本を書いていますよ。
平凡社ライブラリーに「ミミズと土」という本があります。絶版にはなっていないと思います。面白い本です。
2012.8.25
土曜日、蒲田の本屋散歩の帰り。
暑くてこの方面に回るのをさぼっていましたが、来てみたら、ソヨゴの実が少し熟してきていました。これからだんだん色づいてきます。
真っ赤な実です。確か雌雄異株の木だったような。ですから、たまたまこの木はメスの木ということで、赤い実が楽しめます。
2012.8.25
寄り道はするものですね。
たまたま、サボテンの花が咲いているところに出くわしました。
何という種類のサボテンなのかは分かりません。
おそらく、そう長くは咲かない。
よい出会いを果たしました。
おもしろいですね。
メシベの周囲に群れるオシベ。
なんとなく、中はがらんとした雰囲気も。
外側のオシベは柵みたいになっていますね。
これは結実するんでしょうか。
珍しいものを見ました。
こういう花の写真を撮っていると、無害な爺さんに見えるらしくて、知らないおばさんに、きれいな花ですね、と話しかけられました。面倒な理屈をこねくり回す爺さんには見えなかったようで、ありがたいことです。少しだけ、「年配者会話」というのを交わして失礼しました。
2012.8.24
ちょっとひっくり返して、腹側拝見。
腹部は失われていましたので、頭胸部の腹側しかありません。
すごい顎ですね。
脱け殻とはいえ、迫力満点。
よくここまで全部きれいに脱げるものだと感心します。
いろいろな部分を接写しましたが、脚の一部だけお目にかけます。
こんな脚をしていました。
このクモの一つの特徴が、移動の姿です。
なんというのか、猫の毛玉、埃の塊りが風に吹かれてす~っと動いて行くような、滑るようになめらかな移動です。移動するところを見ただけで、体の詳細が見えなくても、あ、アシダカグモだと分かりますよ。頭の隅っこにおさめておいて、実物に出会ったときにパニックを起こさないようにして下さい。安全なクモなんですから。
{注意:クモが苦手な方は写真を拡大しないでください。}
2012.8.24
掃除をしていた妻が、危うく吸い込んでしまいそうになった、とアシダカグモの脱け殻を持ってきました。妻はこのクモの生きた状態をよく知っている人ですから、脱け殻で驚くことはありません。
透明ケースの蓋に置いて撮影。
蓋は一辺が約9cmであることがお分かり頂けると思います。
大きいですね。
これが頭胸部、眼のところです。
毛むくじゃらで、すごいですね。
眼は多少の差はありますがどれもほぼ同じ大きさ。ハエトリグモのように正面が際立って大きいとかいうことはない。
単眼の部分だけトリミングしてみました。
3対6個はすぐ分かると思うのですが。
白い矢印で指し示したところに、横向きの単眼が1対あります。
すごいクモでしょ。でも人にかみつくわけじゃなし、ゴキブリなど食べるので「益クモ」です。
アシダカグモ科>アシダカグモ属>アシダカグモ
です。
2012.8.24
さっき旅立っていった、あのアゲハだと思うんですが。
昼の散歩で庭に出た私の後ろから横を飛んで前へ出て、ふわ~っと飛んでいって、クスノキの葉につかまりました。
アゲハがクスノキにとまるのかい?と笑いながら近寄って撮影。
なんだかね、遊びに来てくれたような気がしますね。ゼッタイ。
ゆったり翅を広げて見せてくれたりして。
わぁ、ありがとう、うれしいなぁ、とチョウに声をかけながら撮影。
ずいぶんゆっくり長い時間ここにいました。
はぁ、っとなんだかため息もの。
人間離れしてきましたかね。チョウと遊ぶかかしじいさんです。
と、そんないきさつを知ってか知らずか
すぐそばに、イチモンジセセリがやってきて、写真撮ってよ、アゲハさんだけ撮ってるなんて不公平だ、といわんばかり。
なんとまぁ、笑いながら、レンズを向け、ちゃんと撮ったよ、とフラッシュを浴びせました。
で、またアゲハの写真を撮ったんですけどね。それはまあいいや。
イチモンジセセリもかわいいなぁ。
妻はこのイチモンジセセリをヒョイと指先でつまんでつかまえる、という技の持ち主なんですよ。まったく、どういう夫婦なんだかね。
2012.8.23
左腕がこそばゆい。
みればユスリカがとまっています。
セスジユスリカのオスですね。
触角がふさふさになっているのはオスの特徴。
オスもメスも吸血なんかしません。
成虫になってからは餌を食べません。
幼虫時代からの栄養の持ち越しで生き、交尾し、産卵します。
幼虫は「アカムシ」として有名ですね。
私が子どもの頃は、道路に側溝(どぶ)があって、そこに水が流れていまして、イトミミズやアカムシがいました。金魚の餌に、どぶをさらって、とってきたものです。
イトミミズの方がいっぱいいて、アカムシは少なかったな。
ただ、イトミミズは、塊になって、その塊が大きすぎると、中心部が酸素不足なのかミミズが死んで腐り、金魚の水が悪くなるので、大変でしたね。
2012.8.23
2個卵のうを作ったヒメグモ。
ガレージに入れた車の真後ろです。
場所的には安定した場所ですので、卵を守るにはいいと思います。
★福岡の方でセアカゴケグモに女性が嚙まれた、というニュースがありました。
徒に、怖い怖いと騒がず、何がどう危険なのかを知って、対処して下さい。
下は「愛知県衛生研究所」のサイトです。
冷静な解説が載っていますので、参考にして下さい。
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/spider.html
日本の在来種では「カバキコマチグモ」というのがちょっと注意を要します。
http://homepage3.nifty.com/~hispider/venom/dokugumo1.htm
少々専門的すぎるかもしれませんが、詳しい解説があります。
ススキの葉をちまきのように巻いて産室を作ります。
頭の隅っこにとどめておいて、もし見かけたら、開いてみない方がいいかな、とも思います。
それ以外では、特に警戒しなければならないようなクモはないですね。
我が家ではでっかいアシダカグモが走りまわっていますが、どうということはありません。
2012.8.22
アリだと思うのですが、動きが普通じゃない、アリグモか?
と撮影してみましたが、やっぱりアリ。
アジサイの茎と葉の間に体を潜り込ませて、動かないのですね。
普通のアリが餌を探して探査行動するのとは全然違う。
時々、アリが陶酔しているように見えることがあります。
あの状態でしょうかねぇ。
なにがアリをそうさせるのか分かりませんが、時々、アリがうっとり動かなくなっている時があります。注意してみて下さい。たまに見られますよ。
アリのすぐそば。ツマグロオオヨコバイ。
このごろ個体数がひどく少ないですね。
以前は、すごくいっぱいいて、アジサイにもいたし、ビヨウヤナギにもよくいたし。
どうしちゃったのかな。
ツマグロオオヨコバイも、カメムシ目>ヨコバイ科>オオヨコバイ亜科の昆虫です。
2012.8.22
妻が家の裏から、大声で呼びます。
ハラビロカマキリがセミつかまえたぁ!
急いでいってみると、なるほど、ハラビロカマキリの成虫がアブラゼミをつかまえたところ。
妻の話では、この状態を発見したのではなく、妻の動きで飛び立ったアブラゼミがハラビロカマキリの前へとまってしまって、瞬間的にハラビロカマキリが反応して捕まえたのだそうです。
逆光ですが、とにかく、何はともあれまず一枚。
現場の証拠写真。
さて、それから少し足元と被写体と背景を考え併せてアングルを探します。
高さが2.5mくらいのところなので、あまり接近はできないのです。
まだ背景が空なのですが、ある程度カマキリも写りました。
セミの翅をカマで固定して、胸のあたりから食べ始めているようです。
背景が暗くなるように少し回りこんで、これ。
カマキリの翅のところに、白い斑紋がありますね。これがハラビロカマキリの特徴です。
みごとにがっしりと翅を固定しています。
オオカマキリがアブラゼミやミンミンゼミを捕獲するのは見たことがあるのですが、少し小さめのハラビロカマキリも、アブラゼミを捕獲できるんですね。
この迫力が、カマキリ好きにはたまらない。
セミはまだジージー騒ぎますが、逃げられません。
カマキリって、賢くってね、翅は食べません。
ちゃんと、筋肉や内臓のある部分だけ食べます。
チョウなど捕まえた時は、初めに翅を切り落としてしまうこともあります。
どうしてそういうことを知っているのか、不思議です。
久しぶりに、カマキリの野生のパワーを目の当たりにして、興奮してしまいました。
さっすがぁ。
2012.8.22
いわゆる「おつながり」
でもこれは交尾そのものではありません。
オスの生殖孔も腹端部にありますが、今オスは腹端部でメスを把握していますので、生殖孔から精子を渡すことができません。
オスは前もって、自分の腹をまげて、腹部の前の端の貯精のうに精子を移しておきます。
写真のような状態で、今度はメスが腹を曲げて、オスの貯精のうに生殖孔を接して精子を受け取るのです。
羊歯の葉に邪魔されて、オスの貯精のうにうまく届かないぞ。マズイ。
ちょっと場所を移動して、再度トライ。
これで、うまく交尾成立ですね。
もう少し横から見ることができると、この時、2匹がハート型を作っているように見えますよ。
何にしても、よかったよかった。
すぐ脇で。こちらのカップルは産卵中。
メスの腹端部が水中にもぐっているのが見えますね。
水草に産卵しています。
この小さな池。トンボでにぎやかですよ。
2012.8.31 8:06
元気かな、と覗いて、思わず笑いだしながら、わぁ、りっぱぁ!!と叫んでしまいました。
何よ、と妻。
みてくれよ、この立派なうんち!
まぁ、ほんとねぇ、すごいわねぇ、立派なうんちねぇ。
と、またしても、二人で感動。
肉眼的には、このウンチ、「粉」です。
葉っぱの上に黒い粉が散っている。
顆粒にはみえませんでした、粉です。
でも、一齢幼虫のうんちです。
写真に撮ったら、少し顆粒状ですね。
そしてこの数!
立派なうんちがいっぱいあるということは、たくさん食べた、という証拠です。元気だ、という証拠です。
すごいなぁ、葉っぱを削っていっぱい食べたんだね。いいうんちして、気分いいねぇ。
同じ時刻の他の2匹。
こっちは立った葉の表面にいましたので、うんちはあんあまり見えません。
何個かくっついていますけど。
3匹そろって、これからどんどん食べて、どんどんうんちして、どんどん大きくなって下さい。
子育て経験のある方はお分かりになりますが、赤ちゃんのおしめを替える時、ちょっぴりくちゃいようなうんちでも、立派なうんちは嬉しいですよね。下痢などされたら、もう、おろおろしてしまう。
離乳食が始まると、とたんに、うんちが、ちゃんとうんち臭くなりますね。それもそれで、実に嬉しいこと。ちゃんと消化して、腸内細菌叢もできてきて、ぐんぐん成長していく証し、それが「りっぱな、くちゃい、うんち」ですものね。
こちらは同じ日の、先輩幼虫。
こちらの食欲はすごいですよ。
みるみる葉が小さくなりますもの。
終齢になったら、さらに猛烈な食欲になります。
小さな幼虫はちいさなうんち。
中くらいの幼虫は中くらいのうんち。
大きな幼虫は、コトンコトンと落ちる音がするほど大きなうんち。
みんなうんち。
それが生きること。
8:44
孵化後は、自分が出てきた卵の殻を食べます。これが生まれて初めての食事。
お母さんが用意してくれた最初の食事は、きっとものすごくおいしい。
口を開いてかじりつかずにはいられない、という食事行動の誘導物質が仕込まれているはずです。
8:59
食べ進んでいます。おいしい、おいしい、という声が聞こえそう。
9:14
ほぼ食べ終わりました。おいしかったぁ、おなかいっぱいだ。
見ていたおじいちゃんも、なんだか、お腹がくちくなった気分ですよ。よかったねぇ。
11:00
3匹、揃い踏み。
少し色の濃さが違っているようですね。
もう、なんというか、「なんも言えねぇ」
こういう出来事こそ、心を揺さぶります。
幼虫たちは一生懸命生きているだけです。じいちゃんに「感動を与えよう」なんて一切思ってません。
感動はこちらの心の中に生じるもの。心揺さぶられたことはまぎれもない事実です。
虫さんたちと付き合う生活は、心豊かなものです。
2013.8.30 8:06
朝、ひょいと見ると、2匹孵化していました。
これがまた小さい。体長が2mmないくらいですね。
卵が小さいのですから孵化した幼虫も小さいのは当たり前なのですが、それにしても小さい。
糸屑のよう。色も淡い。赤や黒の派手な色じゃない。
これでは、屋外でスミレの葉をひっくり返しても、見つけられないような気がする。
卵より見つけにくい。この場合は、家の中で孵化したものですから、確実にツマグロヒョウモンの幼虫として認識できますけど。外では、何だかよくわからないでしょう。
右の幼虫は、葉を「削って」食べています。
まだ穴があくまで掘れません。
中央の卵の上の方。光ったところがありますが、これは、孵化した幼虫のどちらかが入っていた卵の殻でしょう。ほとんど全部食べて、ちょっぴり残したのが見えているのです。
8:10
右。葉の裏面を一生懸命削って食べている幼虫。
左。黒く見える卵。孵化直前です。
2階のパソコンデスクの目の前に連れていって、毎日のルーチンワークをしながら観察を続けることにします。
8:29
卵に穴が開き始めました。中から幼虫が破っているところです。
8:37
穴は大きくなり、中から幼虫の頭が出てきました。
外の空気を吸って、「産声」でも上げてますかねぇ。気門から。
8:37
よっこらせ、と出てきましたよ。
うんしょ、よいしょ。ほら、がんばれ。
声をかけてあげたくなります。
8:39
出ましたぁ。
ちゃんとトゲトゲがあります。りっぱ。
この小さな卵の中で、1個の受精卵が、ここまで来るんですよ。
驚異以外の何物でもないですね。不思議だ。
こんなちっちゃくっても、一人前の幼虫です。自力で生きます。
おじいちゃんとおばあちゃんは、葉っぱを採ってきてあげることしかできません。
自分で食べて、消化して、吸収して、うんちして。
自分で生きて成長します。
もちろん、このシーンの辺り、妻を呼んできて二人で見ていました。
なんだか、感動と緊張で、孵化が終了すると、ふっと、息を吐いてしまいました。
力んでたんだなぁ。
さて、翌日。
私は長く腰を曲げていることはできないので、私が卵を見つけた場所の周囲のスミレの葉をチェックしてほしい、と妻に頼みました。 2012.8.27
しばらくあちこちしゃがみ込んで調べてくれまして。
結果、卵は発見できなかったのですが、1cmくらいの幼虫を3匹発見してきました。
3匹全員をお目にかける必要もないかと、代表に登場してもらいました。
この姿は、小さいけれど、私はツマグロヒョウモンの幼虫ですっ、という姿。
小さいけれど立派なトゲトゲです。背中の線もちゃんとある。
これはこれで、飼育下に入りました。
非常に運動性の高い幼虫で、すごい勢いで歩き回ります。
野生でも、どんどん位置を変えながら食べ歩くのでしょう。
2012.8.26
12:25です。
散歩中。ツマグロヒョウモンの雌が地面すれすれに飛んでいます。どうしたのかな、もう弱っているのかな、と近づいて行くと、そうではないらしい。
足元へ来たり、また向こうへ行ったり。
産卵に適したスミレの葉を探しているようです。
写真は勝手口のそばです。
比較的長い時間とまっていましたので、視線をここに固定しました。
チョウが別の場所へ移動しても、もう目で追うことはやめて、視線を固定した場所へ、視線を離さないように注意しながら近づきました。
そっと葉の裏を見ると・・・
あった!
卵が三つ。
肉眼では小さくてよくわからない粒ですが、チョウがここに長くいたことと併せて、あのツマグロヒョウモンの卵であることはまず間違いない。
感激ですね。ツマグロヒョウモンの卵を見るのは初めてです。
モニターで見ると、まん丸くない。何だか模様があります。
頑張ってぎりぎりこれが限界。
不鮮明ですみません。私の腕の限界です。
なんだか、卵の表面に縦に粒々の出っ張りが並んでいるようです。
何でこんなことができるんだ?!
産卵に長時間かけているわけではありません。
カマキリだと、長い時間、泡を練るようにして卵塊を作りながら、その中に卵を並べていきますが。
チョウはそうではない。葉にとまり、腹を曲げ、ちょっと腹端部を葉の裏につけ、産卵、です。
ということは、卵巣から卵が送りだされてくる途中で、こういう形への加工がおこなわれるのでしょうね、そうとしか考えられません。
モンシロチョウの卵も縦筋がありましたっけ。
この葉が枯れてしまったりしたら、ちょっと手当のしようがないので、緊張しました。
ティッシュペーパーで茎をくるみ、小さなガラス容器に倒れたりしないように「詰め」て、水を吸わせて、ティッシュペーパー内の内部水面にスミレの葉の茎が届くようにしました。
この写真に、3つの卵が写っています。
葉の左下のほうの卵が見づらいかもしれません、確認してください。
それにしても、ツマグロヒョウモンは比較的大型のチョウですが、その割に卵は小さいですね。
外出していた妻が帰宅した時、「大変だ!ツマグロヒョウモンの卵だぞっ!!」と大騒ぎしたことは言うまでもありません。
ツマグロヒョウモンの卵を見るのは二人とも初めてです。
肉眼で見て、カメラのモニターと見比べて、二人して感慨にふけったのでありました。
2012.8.22
アゲハ類の幼虫のエサにミカンの葉を採ってきた妻が、あらカネタタキがついてきた。
餌を採りに行って、卵や幼虫も連れてくるんですね、うちのひとは。今回は別種でしたが。
触角がやたらと長いですね。
触角を無視して体の部分だけトリミングすると
こうなります。
短いけれど産卵管がありますのでメスです。
カネタタキの場合、メスは翅が退化して成虫になっても無翅ですので、この写真の個体はおそらくもう成虫でしょう。
オスの翅もすごく短いです。その短い翅を立てて鳴く姿はかわいらしい。
樹上生活をする虫ですので、ミカンの葉を採ってきたらついていた、というのはその生態によるものです。
産卵も樹上で木に行います。
なかなか、見つけようと思って見つけることは難しい虫で、ラッキーでした。
2012.8.21
この写真、サムネイルのままの方が、私の意図した見え方に近いかもしれません。
「髑髏顔」に見えませんか?
肉眼的には結構「ドクロ」に見えるのですが、写真を撮ってみるとなかなかそうでもない。
で、チャンスを狙っていたのですが、今回はなんとか、ドクロ顔に写ったと思うんですけどね。
いかがでしょうか。
つまんないことに、こだわってしまいました。
★「こだわりの・・・」というのが流行って、なんだか「よいこと」のように言いはやされてますけどね。
「こだわる」というのは私の語感としては、本質的なところから外れて、つまらない些細なことに引っかかりとらわれること、と感じます。
些細なことにまで「気を配っています」といえばまあ「いいこと」なのでしょうけど。
「こだわりの・・・」なんて言ってるのは、ま、大体がつまんない話であることが多いですよ。
そんな風に見直してみて下さい。景色が変わるかもしれません。
2012.8.21
ふと陽射しが陰ったので上を見ると、雲がお日様を隠してくれています。
この短い間は少しほっとできます。
何せ強烈な日差しで、濡らしたタオルを頭に巻いてターバン風にして、蒸発熱で頭を冷やしながら散歩、という状況ですから。
{なんとも「怪しいじいさん」だ。自宅の周りだからいいけど、他所のうちの前だったりしたら絶対「不審者がうろついてる」ですよね。}
雲さんアリガトウ。です。
ところで、一つの雲が白かったり黒かったり。おもしろいですね。
縁の方は向こう側にある太陽の光を散乱して、その散乱光が私まで届くので白い。
雲の厚い部分では、同じように散乱しているはずですけれど、雲の内部で散乱を繰り返しているうちに光が弱まって、散乱光がほとんど出てこない。そのために黒く見えるのです。
同じような水滴、氷粒などが集まっているのに、見え方が白・黒と異なってしまうというのは結構面白い現象です。
2012.8.20
これ、覚え違いがな得れば、ラッキョウの花芽です。
スーパーでラッキョウ漬け用に売っていたのを鉢に植えて、その年は花が咲いたのですね。
でも翌年から、花が咲かなくなってしまったのでした。
今年、こうやって花芽が伸びてきましたので、おそらく鱗茎が太ってきたのかな、と思います。
咲いてくれると嬉しいのですが、どうなるかな。
ニラも花芽がすっくと伸び始めています。
同じ仲間ですものね、似たような時期に咲くのかもしれない。
ところで、本当はラッキョウ漬は塩漬けしてから酢漬けにするのですが、我が家では塩漬けを省略。
根本と先端を切って、すぐ酢漬けにしてしまいます。
酢、砂糖、赤唐辛子。
砂糖は通常のレシピよりすごく少なく。
強烈な味がします。市販品とはまるっきり違う。
でも、この味が病みつきになるんですねぇ。
毎朝2個くらい、ぽりぽり。
健康にいいのかどうかさっぱり分かりませんが、おいしいです。
おいしいのが一番。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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