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2012.8.19
ホウセンカにいた終齢幼虫。
もう成虫になるのも近い感じ。
★カマキリが好きだから、カマキリ以外の虫はいらないのかというとそうはいきません。
カマキリは昆虫たちの生態系では上位の肉食昆虫ですので、カマキリが生きていくためには、餌になる多くの昆虫が必要。
ハエやアブや、トンボやセミやチョウや・・・
生態系を丸ごと受け入れないと、カマキリの生活を守ることはできない。
雑草を抜いてしまおうとか、バーナーで焼くというのもありますか、除草剤をまくというのもありますね。どれも、カマキリには致命的。
実は同じようなことが鳥にも言えるわけで。
愛鳥家の方々は、生態系の上位にいる鳥が生活できるように、虫を大事にしてほしいのですよね。虫が生きるための雑然とした下草も。
虫は嫌い鳥は好き。
というのは、自然を愛好しているとは申しあげかねます。
2012.8.19
キョウチクトウの高いところの花の周囲を、黒く見える比較的大型の昆虫が飛び回っていました。花の周りを飛ぶ姿はクマバチ風。
何だろうと撮ってみました。
シロテンハナムグリのようです。
シロテンハナムグリってこんな飛び方ができるんだ、と認識を新たにしました。
どうも、甲虫というと、カブトムシの飛び方を思ってしまう。
カブトムシは、直線的に飛んできて、バシッとぶつかるように木の幹にとまりますね。
ハナムグリとかカナブンとか似たようなものだろうと思ってしまっていたのですが・・・。
なかなかどうして、シロテンハナムグリの飛行はすごい。
ハチみたいでしたよ。ゆっくりと、ホバリングに近い飛行や、ぐるぐる周回飛行をしたり、体の大きさ・重さから考えると、とってもすぐれた飛行家なのでした。
みくびっていてゴメンネ。
2012.8.17
ヒメグモ本体を写していません。ひょいとのぞいたら、自分の知っている虫だったので、撮ってみました。
キク科の植物の実は、たまたま飛んできて引っかかっただけですが。
昆虫の方はおそらく、ミドリグンバイウンカだと思います。
色が薄くなってしまっています。生きている時はもっと濃い緑色です。
実は幼虫が面白いんですけどね。
で、幼虫図鑑↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/midorigunbaiunka.html
成虫も載っています。
ご覧ください。
2012.8.17
2階の窓の前で咲き始めました。
その2階の窓からは、葉が邪魔だし、花の後ろからなので、うまく撮影できません。
で、下から撮ったのですが、遠いなぁ。
そのうちもう少し下でも咲くでしょう。
種はできません。
最初どうやってここへ連れてきたんだっけ?
思い出せないなぁ、と思って妻に聞いたら、そりゃそうよ苗を買ってきたんだもん、だそうです。
ウム、そうだよなぁ。
この場所にホップを育てたこともあるのですが、ちくちく引っかかるし。
アサガオは夏の盛りにはカーテンになってくれないし。
で、オーシャンブルーなんですけど。
いいグリーンカーテンです。
ただ、毎朝雨戸を開けると、目の前にホウズキカメムシがいたり、葉っぱはオンブバッタも好物みたいだし、虫さんいっぱいのカーテンでもあります。
虫嫌いの方には殺虫剤も要りますね。
2012.8.17
苦手な方は拡大しないでください。
ハラビロカマキリのエサを安定的に確保するために、ハエのウジを飼育しています。
発想がすごいでしょ。カマキリのエサにするためにハエを飼う。そのハエを捕虫網で殺さないように採る。(ハエ叩きじゃハエが死んじゃう)。で指先でハエをつまんで、カマキリのケースにハエの飛翔能力を超えるスピードで放りこむ。(逃げられてはもったいない)。
虫嫌いの人には、想像を絶するでしょうね。
さて、ウジ。
最近は汲み取り式の便所なんてないから、ハエのウジそのものを知らない方も多いのかな。
昔はよくお目にかかったものです。
細くとがった方が頭です。
腹端部が太い。
腐ったものや糞便などを食べていて、よく病気にならないものだと感心します。
★ところで。
無菌で代々ハエを飼育すると、当然、無菌のウジができます。
こういう無菌ウジを、化膿した傷に置いてやると、化膿した部分だけを食べて、健康な組織は食べないんですね。
マゴットセラピーといいます。
ハエの幼虫をマゴット(maggot)というので、マゴットセラピーです。
戦争時、傷病兵の中で、傷口にウジが湧いた者の方が、治癒回復時間が短くなるという報告があって、広まった治療法です。
「人が学ぶ―昆虫の知恵」普後 一 著、東京農工大学出版会
この本によりますと。
傷口に移植された幼虫(ウジ)は、まず自分がもつタンパク質分解酵素を分泌して壊死(えし)状態の組織を溶かし、次にそれを再び吸い上げることで壊死組織を除去します。このタンパク質分解酵素は、健全な組織を融解することはないため、壊死組織だけが選択的に取り除かれます。また幼虫の分泌液の中には、様々な抗菌作用を示す物質が含まれていて、この物質がMRSAなどの薬剤耐性菌を含む病原菌に対する殺菌作用をもちます。
さらに幼虫は、様々な病原菌を含んだ創融解液を吸い上げて、消化管内で殺菌します。こうした一連の過程で、壊死組織が取り除かれて殺菌されるだけでなく、肉芽組織も非常に速く再生されます。
だそうです。
「創融解液」というのは「傷口を溶かした液」という意味でしょう。
「創」という字は現在は「創造」という言葉の中でしか見かけませんが、もともとは「きず」という意味もあるのです。「ばんそうこう=絆創膏」でもわかりますね。
なるほど、汚物を食べて成長するからには、ウジには殺菌能力があるのですね。
さすがです。
生きるということは、やっぱりすごいことなんだなぁ。
2012.8.17
飼育中のハラビロカマキリが成虫になりました。
ケースの蓋の窓を開けたら、顔にど~んと出会ってしまいました。
偽瞳孔がくっきりとこちらを「見て」います。
翅の方にピントを移したら、きれいな網目。
これが脱け殻。
昔を思い出します。
子が小学生のころ。夏休みの自由研究でオオカマキリの飼育の報告をしたのですが、なにせ、夏はまだ交尾から産卵まで行く途中ですし、オオカマキリ大好きですから、標本なんかつくれません。
で、脱皮するたびに保存しておいた脱け殻を、黒い紙に木工用ボンドで並べて貼り付けて提出したことがあります。
脱け殻コレクションをしたことがあるんですね。
あの頃を思い出しながら写真を撮りました。
2012.8.16 午後1時少し前
あれ、実ができてる。
ここまでの時点で、つぼみがついたけれど花はまだ見ないな、と思っていたのです。
そうしたら、実がついちゃった。
午後5時少し前
妻に聞くと、水まきに出る時には咲いているそうです。
じゃあしょうがないか、と5時前に出てみました。
すると確かに咲いている。
これです、私の好きな花。
小さいのですがきれいな色でね、メシベ・オシベ・花弁など花としての一式がシンプルにまとまっている。こういうのいいなぁ。
子房がまん丸。
メシベの柱頭は3裂してますね。
検索してみたら「三時ごろに咲く=三時花、三時草」というのだそうです。
去年、そうだったっけ?
覚えてない。昼の散歩で見てたような気がしますが、違ったのかな。
とにかくまぁ、可憐な花が見られてホッとしています。
一時は、今年はダメになってしまったか、とがっかりしていましたから。
2012.8.24
昼にツマグロヒョウモンが旅立った日の夕方。
妻が庭に水まきに出ていたのですが、急いで戻ってきて、今日のあのツマグロちゃんだと思うんだけど、来てるわよ!と。
外に出るのはきついなぁ、と思ったら、部屋の中から見えるわよ、っ。
見れば、居間の前の、いろいろ小道具が置いてある小机にツマグロヒョウモンがいるではないですか。あわてて、カメラを取ってきて、先ずはガラス越しに一枚。
何という顔をしてるんだろう。
やけに落ち着いていましたので、そ~っとガラス戸を開けて、生でパチリ。
1mあるかなしかの距離で目があってしまった。
この顔がまぁ、何といいましょうか、いいお顔。
ところで、口吻を伸ばしていますよね。
何でだ?
この個体はオス。
8月20日に私は、新聞記事を引用して「チョウの吸水行動」という記事を書きました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-83ab.html
「羽化間もない主に雄のチョウやガは、水たまりに集まって、長いときは数十分間にわたって「吸水行動」をとることが知られている」「繁殖の成功度を高めるために積極的にアンモニアを取り入れているのではないか」ということでした。
ひょっとしてそれかもしれませんね。
多分昼に放したばかりのオスです。
テーブルの上には「尿」はありませんが、メダカのエサの粉が落ちたとか、何が落ちた皮かりゃしないという場所です。たんぱく質の分解臭→アンモニア臭がしても不思議ではない。
人間の嗅覚では全然わかりませんが、チョウには嗅げるのかもしれない。
こんな顔して口吻の先端部でテーブルの面を撫でるようにしています。
すごい顔ですねぇ。嬉しくなってしまう。
向きを変えて舐めてみる。
もう一つお気づきと思いますが、脚が2対4本しか見えません。
前脚はぎゅっと体に引きつけているのです。なくなってしまったわけではないようです。
長時間、眺めてました。
擬人化すると
おじいちゃん、おばあちゃん、今晩は(おばんです)。
なんだかおいしそうな匂いがするので来てみたんだよ。
といってますね。
嬉しくってもう、仕方ないという夫婦です。
わぁわぁ、きゃぁきゃぁ、ですよ。年甲斐もなく。
つまぐろちゃ~ん、とはしゃいでおりました。
2012.8.24
蛹になってから9日後、羽化しました。
ケースの外から先ずは一枚。
玄関の外へ連れていきます。
私は昔使ったお風呂椅子に腰かけてカメラを構え、妻はテラスの下でケースの蓋を開ける。
これがいつもの手順。で、可能な限りの記念撮影をします。
蓋を開ける前に、蓋の透明窓を開けて覗きこんでプラスチック越しではない鮮明な画像をまず撮りたい。
オスですね。
前翅の黒い部分「褄の黒」がないです。全体の色が単調ですよね、メスは、翅の付け根がピンクだったりしてきれいなんですよ。
やっと顔まで写せました。
次の瞬間!!
窓が開いている!と気づいて、飛び立ち、体をひねって狭い窓から勢いよく飛び出していきました。
妻は、かしこいのねぇ、運動能力抜群ね、と感激していました。
この写真は偶然に写ったものですが、行くべき方向に頭をひねっていますね、でも、まだ脚はその角度までついてきていない。翅も窓へ向けての方向転換すべくひねったはばたき方ですね。
ものすごい瞬間が写ってしまいました。
猫を逆さまに落とすと、空中でまず頭をひねって下を向き、次いで体をひねって脚から着地しますね。
あの動作を思わせる機敏な旅立ちでした。
感激してしまった。
2012.8.15
勝手口の外の「ど根性」もののスミレにツマグロヒョウモンの終齢幼虫がいた、と妻が連れてきました。
トゲトゲのすごさを楽しんでください。刺さるというようなものではありません。
先日、8・11に妻がツマグロヒョウモンをつかまえてきて、うちで卵産んでねと言い聞かせていましたが、そこから4日ではこのサイズにはならない。あのチョウが産んでくれたのではないようですね。
3対の脚は鉤状というのでしょうか、先端がとがっていますが。
最初の写真でもわかりますが、腹脚はこんな形。
面白い形ですね。貝殻状というのか、ドラえもんの手?というのか。はさむ手なのかな。
上から見るとこうです。これが通常、幼虫を見かける時の姿。
赤い線があってトゲトゲで。
ビックリせずに、スミレやパンジーなどの葉で飼育してみて下さい。
楽しいですよ。
2012.8.15
羽化したばかりのようですね。
棒に顔を寄せてしがみついている感じ。
これは尾鰓を失ったやつですね。
右側の脚が1本しかないように見えます。
うまく羽化できるでしょうか。
8.17
この脱け殻は上の写真のものとは違います。
右側の脚がちゃんとあります。
尾鰓については、これも失っていたようですね。
赤トンボやシオカラトンボなどの大きなヤゴでは、メダカが餌になるように一緒に飼っているのですが、イトトンボのヤゴにとっては強敵なのでしょうね。
それでも、100に迫るかという数の成虫が羽化しましたから、生き延びるんですね。
厳しい世界です。
イトトンボの庭というのは、これがまたいい風情でしてね。楽しい。
2012.8.15
これモノアラガイの卵塊です。
ゼリーのような塊の中に卵が入っています。
火鉢水槽の水をちょっと使って鉢に水をやったので、水位がちょっと下がって出てきました。
卵の中に色の付いた部分がありますが、これが胚でしょう。
この付着状態は継続観察には適しませんので、見たい方にお勧めの方法は。
ガラス水槽にモノアラガイを複数入れておいてください。
雌雄同体ですから、メスとオスを識別してそろえなくちゃ、という必要はありません。複数いれば大丈夫。
そのうち、ガラスの内面に卵を産みます。3~4mmくらいのゼリー状の塊を産みつけます。
こうなれば、観察は容易。動きませんしね。
外から毎日、虫めがねで見て下さい。
デジカメで撮影もできます。
孵化が近づいてくると、卵の中に「ミニ・モノアラガイ」がみえるようになります。
かわいいですよぉ。
理科おじさんの部屋で扱ったことがあります。↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_14.htm
よかったらどうぞ。
2012.8.13
モノアラガイの水面歩行。
これ、とっても「悩ましい」。
浮力は多分、肺というのか、外套腔というのか、空気をためる袋がありますので、それを使って浮いている。
でも、見ていると、体の何かを動かして「推進力」を得ているようには見えません。
かといって、風に吹かれて、というような受動的な動きでもない。
明らかに、能動的に行きたい方へ移動しています。
方向転換もできます。
向きを変えてからまた進む。
殻の口のところに袋が見えますね。多分ここに空気がたまっていて、水面に浮いているのでしょう。
ただなぁ、どうやって進むんだぁ?
水面には「表」と「裏」があって、その裏面をあたかも「壁」のように這い進むのかぁ?
水の流れは全くありません。
風も全く吹いていません。
でも、モノアラガイは自力で水面を逆さまに進んでいくことができるのです。
なんでかなあ。
2012.8.13
火鉢を転用した水槽を覗いていたら。
あれ?変だ。
このタイプのヤゴは、尾鰓といって、3枚の細い葉のような鰓が腹端部にあるはず。
ない!
腹部の体節の数も少ないんじゃないか?
これ見て下さい。別のヤゴですが、尾鰓が1枚残っている。
そうして、腹部の節もいっぱいある。
う~むぅ。
若齢のときに、メダカにでもつつかれて食べられちゃったのかな。メダカの襲撃を生き伸びたヤゴ、ということでしょうか。
それにしても、鰓を失って生きていけるのか。
ひょっとして、鰓を失ったのは最近で、もう死にかけているのか。
この後、しばらく見ていましたが、死んだヤゴを見ることはありませんでした。
むしろ、ここから羽化したと思われるトンボは見かけました。
ということは。
尾鰓を失っても、何とか呼吸は続けられるのでしょう。
そして、腹部の体節を多少失っても、脱皮までに、内部で復活=再生できるのではないか。
そんなことを想像します。
ザリガニなんかで、ハサミを失っても、次の脱皮で回復することもありますしね。
こういう生物の再生能力というのはきっとものすごいものなのでしょう。
しばらく、悩まされましたが、一応そういう結論にしておきます。
2012.8.13
続けて、動きのある写真を何枚か。
翅をはばたきながら、蜜を吸う姿。
後翅はあまり動かさず、前翅を激しくはばたいているようすがよくわかります。
蜜を吸うのですから当たり前ですが、頭は動かさず、他の部分はみんな動いている。
野生のチーターなんかが獲物を追う時に、頭だけは上下動を全く起こさずに全力疾走しますよね。なんとなく、あれを思い出していました。
ランタナの花はチョウに好かれます。
この他、アオスジアゲハ、セセリチョウ、オオスカシバ(ガですけど)など、よく蜜を吸いにやってきます。あまりハチの仲間が来ているのは見ませんね。
それぞれの花が、それぞれのターゲットを呼んでいるのでしょう。
昆虫の視覚世界って面白いものなんだろうなぁ。
2012.8.11
目の前にアブラゼミがいました。
少し翅が傷んでいますね。
このルビーのように赤い三つの単眼が好きです。
正確に記録しているわけではないので、感覚的なものですが。近年は
ミンミンゼミが先に鳴き始めて、後からアブラゼミが来る。
そうして、8月中旬も過ぎるころにはツクツクホウシが鳴き始める。
相対的に、アブラゼミが傍流化してきたような感じです。
ミンミンゼミの方がこのごろは主流のようです。
子どものころ、7歳まで、大田区の池上近くに間借りして住んでいました。
そのころは、ニイニイゼミが最初に鳴き始めて、アブラゼミ、ツクツクホウシだったと思います。
アブラゼミが主流。ツクツクホウシが鳴くと秋めいてくる。
ミンミンゼミは憧れのセミでしたが、いませんでした。
ミンミンとカナカナは旅行先の山で聞くものだと思っていた気がします。
60年近くまえだものなぁ。古いことでした。
2012.8.11
駅前の元花屋さんのお宅の花壇。
その時々に美しい花に入れ替えておられます。
{素人のつぶやき:できれば花の名前のプレートをつけて頂けると嬉しい。}
私の第一印象は。
わぁ、赤いケムシだっ。
ここでの「ケムシ」はチョウやガの幼虫の「毛虫」のことではありません。
化学教師が使う言葉。
「洗い矢」のことです。
小中学校で理科実験で試験管を使った後、洗う時に、針金を撚り合わせた先に硬いケバがついた道具で洗ったことないですか。試験管の底を突きぬかないように、持つ手で試験管の底ギリギリまでの長さにして洗うこと!
あれが試験管洗い、洗い矢、俗称「ケムシ」。
まったくもって「赤いケムシ」だよなぁ。
で、もちろんこの私に名前の見当なんかつくわけがない。
ちょっと花のサイトを見てもよくわからない。
前の記事でヤガタアリグモを載せましたが、アリグモの種を一応確定させた方がいいだろうな、と検索したんです。そうしたら、たまたま、ジャスト・フィットのサイトに衝突!
「花 ときどき 虫」というブログです↓
http://plaza.rakuten.co.jp/mushigakurugarde/diary/201108090000/
なんと「また咲きはじめたアカリファとヤガタアリグモ」というタイトルの記事で、ヤガタアリグモも出ていましたが、「赤いケムシ」の写真が冒頭に載っており「アカリファ」というのだそうです。
いやあ、嬉しかった。素敵なサイトだ。
調べてみると
Acalypha hispaniolae
というのが、学名のようです。
英語名は summer love、流通名はキャッツテール。
トウダイグサ科>アカリファ属だそうです。
なるほどねぇ。
和名「ベニヒモノキ」学名 Acalypha hispida というのもありましたが、赤い花穂がもっと長いです。
どうも、このごろ記憶容量が減ってきた。長く覚えていられるかどうかわかりません。
きっと次に見る時も、同じように悩むんじゃないかなぁ。
記憶にもタグをつけることができて、引っ張るとすぐ思い出せるといいんですけどねぇ。
2012.8.11
ホトトギスの葉の上。
イトカメムシですね。
この葉が好きなのか、たまに見かけるだけなのですが、たいていホトトギスの葉の上です。
脚や触角の先端まで画像に入れようとすると、こんな比率になります。
細長いですね。
植物の汁を吸うだけではなく、アブラムシや小型のハエを捕まえて、体液を吸うこともあるそうです。
この脚で。獲物に暴れられたら折れたり取れたりしないのでしょうか。
見かけによらないものですね。
http://ujiharao.exblog.jp/5630809/
↑ここに、アブラムシか何かの体液を吸っている写真があります。
★今朝、アオドウガネの話を書いたときに↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-a868-1.html
昨日の朝、NHKで、カブトムシも怖くてつかめない男の子なんて話をやってましたね。
セミの羽化もこわごわ見てました。
なんだかなぁ、虫好きじいさんばあさんとしては、困っちゃうよなぁ。
ちょっと注意して身の周りを見れば、いろんな虫が都会でもいっぱいいるのに。
虫をいじって、時には殺してしまうくらいにいろいろ遊んで、そういう経験をした子こそが、命に優しい思いやりを抱けるようになるのです。
虫も触れないようでは、命の大切さなんかわからなくなりますよ。
情けないことです。
こんなことをいいました。
NHKでやっていたのは
「おはよう日本」という朝のニュース番組の中の「けさのクローズアップ」というコーナーでした。
その8月22日の放送が「夏休み 親子で克服 “虫嫌い”」という内容だったのです。
NHKのHPで内容紹介を見ると
今、増えているのが虫嫌いの子どもたち。「虫を触れるようになって欲しい」という親の願いを受けて、虫の触り方教室は大人気。最新のTOKYO虫事情をお伝えします。
こう書いてありました。
確かにそういう内容ではありました。
ところで、番組中に鈴木梅花さんという女性が登場しました。
あ、この人「虫目で歩けば」の著者じゃないか、と妻と二人で騒ぎました。
この「虫目で歩けば」という本は、
鈴木海花著、発行元・ブルース・インターアクションズ、2010.3.5刊
です。
私はこの本をその年の4月5日に蒲田の本屋で見つけて、喜び勇んで購入して読み、妻にも、読めよ、と勧めて二人で感動したのでした。
「はじめに」から引用
わたしがいう「虫目」とは、自分のまわりの自然のディテイルの美しさやおもしろさが発見できる目、という意味です。虫はどうしてもダメという人はキノコ目でも雑草目でも。そういった目で歩くことで、たった1メートル四方が思いがけない広い世界となり、おどろきに満ちた輝きを帯びてくる――日常的に気まぐれな虫観察を楽しんできたわたしは、そう信じてこの本をつくりました。
あなたのなかに眠っている「虫目」を、ゆり起してみませんか?
ね、いいでしょ。
私も狭い庭に出ると、「虫なだれ」で遭難して、玄関に帰りつけないんじゃないか、という毎日を送っていますからね。
鈴木さんはどうやら、多摩川沿いということで、なんとなく親近感も覚えていました。
その鈴木さんをテレビで見かけたので、さっそく検索してみました
↓ここに鈴木さんのブログがあります。
http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64
鈴木海花の「虫目で歩けば」
自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、身近な虫や植物の観察や飼育の記録。
朝からお騒がせしました
2012-08-22
放送されてみたら、テーマがすっかり変わっていたのでびっくり!
「虫好きな女性が増えている」、より、
「虫嫌いの子どもを虫好きにするには」のほうが
NHK的ストーリーとはいえますね。
そのためせっかくの川邉園長のシーンがほとんどカットされていたのにはがっかりでした。
みてくださったみなさま、
朝からお騒がせして申し訳ありませんでした!
ということです。
そういうことでしたか、取材時と編集後で全然変わってしまうことがあるとは聞いていましたが、あるんだなぁ、やっぱり。
虫好きの女性が増えている、というポイントもある程度は出ていましたが、確かに「虫嫌いの子」の方が強く押し出されていたな。
我が家では娘も息子も一応虫好きな大人になりました。
この「かかしさんの窓」をお読み頂いている中にも女性がたくさんいらっしゃいますので、心強く思っております。
鈴木海花さんのブログもぜひ見に行って下さい。
★よろしければ「虫散歩」というブログも楽しいです。
http://musisanpo.musikoi.main.jp/
↑ここ。
女性のブログです。
★「川邉園長」さんの
http://www.insects.jp/
昆虫エクスプローラ
これはよくお世話になるサイトです。
http://insects.exblog.jp/
むし探検広場
これも面白いです。
この際、大宣伝してしまうことにしました。
どうぞ。
2012.8.10
クルミの葉を食べるやつがまだいます。
アオドウガネなど。
写真の葉の穴は多分アオドウガネが開けた穴ではないでしょうか。
金属光沢を写したいのですが、難しいですね。
葉に穴を開けますが、トサカフトメイガほど強烈な食害ではないので、見過ごします。
★ガキの頃。
コガネムシ類を見つけた男の子の遊び。
ただ放せば飛んでいきます。
手に握って、思い切り地面に向けて投げつけるんですね。
投げる力の弱い子がやると、地面につくまでの時間に翅を開いて飛び去ります。
肩が強くてすごいスピードで投げつけた場合、翅を開く間もなく虫は地面に激突して死にます。
つまり、野球とかがうまくて、速い球が投げられるぞ、ということなんですね。
今の子から見たら、残酷な遊びでしょうが、ま、それで虫が絶滅するわけじゃなし。
手につかんだ虫の感触、というような経験が却って虫好きを増やしたりするのです。
昨日の朝、NHKで、カブトムシも怖くてつかめない男の子なんて話をやってましたね。
セミの羽化もこわごわ見てました。
なんだかなぁ、虫好きじいさんばあさんとしては、困っちゃうよなぁ。
ちょっと注意して身の周りを見れば、いろんな虫が都会でもいっぱいいるのに。
虫をいじって、時には殺してしまうくらいにいろいろ遊んで、そういう経験をした子こそが、命に優しい思いやりを抱けるようになるのです。
虫も触れないようでは、命の大切さなんかわからなくなりますよ。
情けないことです。
もう一つ。子どものころ。
近所のお家のブドウの木に、カナブンがいっぱいいて、たくさん捕まえて、半ズボンのポケットにいっぱい詰め込んで帰ってきたら、カナブンがおしっこというか、体液を大量に出しまして、ズボンがぐちょ濡れになって、いやあ、たまらなかったな。
母親は笑って洗濯してくれましたけど。
泥んこになって遊んでくる方が元気でいい、という母親でした。
2010.8.10
トサカフトメイガの(多分)終齢幼虫です。オニグルミの葉の上で。
若齢の時は、集団で大きな網を張って葉をまとめて生活しますが、終齢になると一匹ずつ独立して自分の巣を作ります。
集団でいたのがばらけるので、至る所に終齢幼虫が出現することになります。
見つけると、葉を切り落として、まとめて、クルミの木から相当に離れたところへ「追放」という形で駆除しています。
私の手の届く範囲の葉はほとんどなくなてきました。
この日もやはり幼虫のついた複数の葉を切って、まとめていたのですが、上を見て探していて、うっかり踏んでしまったんですね。
幼虫をつぶしてしまった。気分のいいものじゃないのですが、仕方ない。
そうしたら、さっそくに
↓
フタモンアシナガバチが匂いを嗅ぎつけたらしく飛んできました。
すごい嗅覚ですね。
一生懸命引っ張って、引きずり出そうとしていました。
見ていたら、この葉っぱは風で幼虫・アシナガバチと共に吹き飛ばされてしまって、ツツジの木の下に入ってしまいました。
で、その後どうなったのかよくわからないのです。
肉団子を作れたのかどうか。
それにしてもびっくりしました、あ踏んじゃった、と思った瞬間にフタモンアシナガバチが飛来するんだもんなぁ。パトロールしていて、匂いを嗅ぎつけたんでしょうね。
なんだかどきどきする光景でした。
2012.8.10
セミの脱け殻。
ある一匹が羽化したその同じ場所に別のがやってきて羽化した、という時間経過でしょうね。
何か羽化に適した条件、があるのかな。
その条件を満たす場所がここだったのでしょうか。
もう、庭中あちこちセミの抜け殻だらけ。
見つければ、一応引きはがして腹部を見ています。
「出べそ」ならクマゼミなのですが。
今のところクマゼミの脱け殻には出会っていません。
オンブバッタの脱け殻です。
写真の上の方、白い矢印で指し示しているところが「眼」です。
赤い矢印で指し示している部分は、翅の芽の部分です。
ということは、この脱皮で成虫になったはずですね。
慣れてしまえばどうということもないのですが、初めてだと、どこが何だか分かりにくいかな、と注釈してみました。
2012.8.9
アオスジアゲハの終齢幼虫が、逆さまになっています。
これ、前蛹から蛹へと変態するための足場づくりをしているのです。
糸を出して、薄い「マット」を作っています。
正立して首を振り、マットを仕上げる。
胸の後ろに糸を張って、丈夫な支えにする。
腹端部の「鉤」をマットに引っかけ、体を支える。
いろいろ準備が必要なのです。
羽化の時に落ちたりしないように、きちっと固定しなくちゃね。
それでも、失敗は起こります。
成虫になるのは大変なことなのです。
★チョウの幼虫を飼育したケースは、こんな具合で内面いたるところに糸が張られています。そのケースでカマキリなんかを飼うと、カマキリにとって足場がよい。
新しいケースでカマキリを飼う時には、小枝を入れてやるとか、いろいろ足場を設定してあげなければなりませんが、チョウを飼育したケースはその点で楽なんですよ。
2012.8.9
クロアゲハの幼虫でしょう。
ミカンやキンカンの葉についていた卵や幼虫をどんどん連れてきて育てていると、アゲハが一番多くて、クロアゲハもいて、2年くらい前にはナガサキアゲハもいましたね。
これはアゲハの幼虫でしょう。
別に何にも接触刺激とか与えたわけじゃないんですけど、怒られてしまった。
わぁ、ごめん。おこらないでよぉ。
とひたすら謝ってしまいます。
知らない人が見たらおかしいだろうなぁ。虫に向かって真剣に話しかけて謝っていたりするんだから。
見て分かるように、この「臭角(しゅうかく)」というのは袋なんですね。硬い棒ではない。
普段は体内に裏返しで収納されている。内側にくぼんだ袋なんですね、そのなかに「匂う」物質をためてある。
興奮すると、体液の圧力で反転させて角のように押しだすわけです。
ですから、Y字型に張り出している時も柔らかいんです。刺さりません。
で、反転した袋の表面に「匂う」物質がついているということのなりまして、それが「臭く(くさく)」って相手を脅すわけです。
私の場合、この匂い、濃いとさすがにきついけど、薄ければ「芳香」に感じてしまうんですね。
変な嗅覚の人ですね。
★別件
「臭」「嗅」「匂」「香」
こういうのちゃんと区別しませんか?
最近どうも、TVのCMなんかで、「臭いを消さなければ大変だ」みたいな「脅迫的広告」が多くて不愉快で仕方ない。
「臭い」この字は本当は「くさい」ですから、それはないほうがまぁ、いいでしょう。
でも「臭い」を「におい」と読ませるところに、トリックがあるような気がする。
においを全部消すなんて「生きてる限り」できるわけないでしょ。
生きるということは「におう」ことなんです。これは真実です。
「においたくない」なら、生きることをおやめになればよい。そうすればにおいませんよ。
臭い(くさい)。匂い(におい)。嗅ぐ(かぐ)。香り(かおり)
みんなニュアンスが違うんだから、ちゃんと使いましょうよね。
「嗅」この字を使えなくしたのが元凶なんでしょう。
「嗅覚」と書くべきところを「臭覚」としか書けなくなって、感覚表現が貧弱になりましたね。
2012.8.9
8月下旬にはいった今も、庭中モノサシトンボがふわふわ飛んでいます。
もういいかぁ、と思いつつ。
こういうシーンを見ちゃうと撮影したくなるのです。
下の茶色っぽい方がメスです。
腹端部でメスの首のところをつかんで腹で直立しているのがオスです。
両方ともはばたいてはいませんから、これで安定した姿。
オスの「体重」をメスが支えていますね。
この姿勢で産卵します。
私に気づいて飛び上がったところ。
オスはメスを把握したままです。
両方ともはばたいています、オスが引っ張り上げているというわけではないようです。
★チョウでは。
交尾中のチョウがそのまま飛ぶ時は、どちらかが主になって引っ張って飛びます。
・海野和男さんによると
「モンシロチョウは交尾した後に少し移動するが、その時はオスがメスをぶら下げて飛ぶ。交尾飛翔様式は蝶のグループによって決まっているようだ」
とのこと。
・イチモンジセセリの交尾飛翔は「←♀+♂(メスがオスを連れて飛ぶ)」のようだという記述もありました。
・白水隆さんによりますと「結局、アゲハチョウ科ではこれまでの報告の範囲ではすべて”←♀+♂”の形式で例外はないようである。」
ということです。
★さてモノサシトンボに戻りまして。
カップルが2組。
右のペアのメスの腹は曲げられていて先端が水面下に入っているようですね。産卵中でしょう。
しっかしなぁ、こんなにぷんぷんいっぱい飛んでいて、産卵してくれると、また来年以降すごいことになるんだろうなぁ、と思います。
ちょっとボケちゃったんですけど。
フラッシュ使っていますので、複眼のこちら向きの面が光って、あたかも瞳のよう。
で、オスにもメスにも、睨まれているような気分。
オスなんかほんと、怒ってません?
ゴメン、じゃましない、さよなら、と退散しました。
2012.8.9
こうやって写真で見ると普通のネコハエトリなのですが。
肉眼的には、妙に「緑っぽい」感じがしたのです。
腹部背面の模様が完成していないせいもあって、一瞬疑ってしまいました。
まだ幼体です。
葉っぱの裏に隠れようとしたので、急いでシャッターを切ったら、腹面が写りました。
こんなアングルでネコハエトリを見たのは初めてです。
捕えて標本にする、というようなことをしない人ですから、普通に見えるようにしか見ていません。
標本を作るということはそれはそれなりに大事なことです。
対象の全体像を正確にとらえなければ学問にはなりませんからね。
標本を作る人を「コレクター」とかいって嫌わないでください。学問の基盤を作っているのです。
その基盤なしには生物の世界がきちんと分からないのです。
飼育屋はその点、不完全。
自分のみたいものを、ただ、見えるように見るだけです。
2012.8.9
妻がこのチョウチョなに?と捕まえてきました。捕虫網で捕まえて、透明ケースに移して持ってきました。捕虫網の使い方もずいぶん上手になりましたよ。
ジャノメチョウの仲間だということまでは確実に分かる。でも、ちゃんとした名前は調べてみなくてはわからないのというのが私のレベル。
チョウ目>タテハチョウ科>ジャノメチョウ亜科>サトキマダラヒカゲ
ですね。
ヤマキマダラヒカゲというよく似たのがいますが、ここは山じゃないもんな。
ケースの外からお顔拝見。
すごく可愛いですね。
口吻がきれいに、くるくる。
虫たちってやっぱりそれぞれ独特の「顔立ち」がありますね。
いい顔だ。
顔のアップの写真でもわかるのですが、どうも、複眼に毛が生えていますね。
おそらく、複眼を構成する、個眼と個眼の間から毛が生えているのではないでしょうか。
ミツバチがそうです。個眼の間から毛が生えています。
しかし、こんなに毛深い複眼というのも珍しいなぁ。
今回初めて知りました。
このチョウ、なかなか翅を開いてくれないんですね。
↓で、外へ逃がしてやる直前、蓋の隙間をそっと開けて、やっととれたのがこの写真。
わずかに、中が見えました。
次の瞬間、もう飛び出していきました。
アゲハなんかはゆったり翅を広げてくれるのにね。
いろいろな個性があるものです。
2012.8.8
ホソハリカメムシの終齢幼虫がネコジャラシの実を前脚で抱えて、口を突き刺して液を吸っています。
実を熟させるために栄養分が送られてきているのでしょうから、きっとおいしいのでしょう。
次の脱皮が最終脱皮で、成虫になります。
なんだか、触角だけ太くて色が濃くて、目立ちますね。
★
ホソハリカメムシではありませんが、アカスジカスミカメというのが大発生して、農業被害が出ているそうです。
カメムシ大量発生、過去10年で最多…コメの敵
宮城県病害虫防除所は15日、コメの品質低下を引き起こすカメムシ「アカスジカスミカメ」の発生量が過去10年で最多となっていると発表した。
県は薬剤散布などの防除を呼びかけている。
県が7~14日、県内の水田54か所で虫を採取調査したところ、1か所あたり13・3匹と、過去10年平均(5・4匹)より2倍以上多かった。地域別では、大河原が25・0匹と最も多く、栗原が22・3匹、大崎が15・7匹だった。水田に生える雑草ホタルイが発生した水田では、発生量が多い傾向にあるという。
アカスジカスミカメは体長4・6~6・0ミリで、モミに口針を突き刺して栄養分を吸うため、コメに黒い斑点ができる。高温になると発生しやすいという。
県は防除策として、稲穂が出そろう穂揃期(今月13日前後)と、穂揃期から7~10日後の期間の計2回、薬剤散布を徹底するよう呼びかける。
(2012年8月17日11時37分 読売新聞)
★
http://www.pref.miyagi.jp/byogai/lib/kamemusi/lib_kamemusi_top.htm
宮城県のHPです。
「斑点米カメムシ類」というページ。
ここにいろいろな農業被害をもたらすカメムシの話しが載っています。
ホソハリカメムシも載ってます。
アカスジカスミカメの大きな写真はここ↓でどうぞ。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/05kamemushi/kame/akasujikasumi/index.html
2012.8.8
道路にセグロアシナガバチが死んで落ちていました。アリが運ぼうと集まってきていました。
大抵の昆虫は死ぬと脚を曲げて体に引き付けた形で硬くなります。
こうなると、背中を下にした写真のような状態が安定になります。
生きて飛び回るセグロアシナガバチの腹側をじっくり見ることなどいくらなんでも無理ですから、観察しました。
名前は「セグロ」ですが、こうしてみると、腹側も同じ色・模様ですね。
胸の下は黒くて、腹部腹面は独特の模様で、背側とよく似ています。
アゴがすごいですね。いかにも協力そうです。
アゴ部分を拡大しようと近づいたら、ちょうどアリがきまして、一緒に写りました。
アリの顎というのもすごいです。強力です、小さいけれど。
子どものころ、指先に噛みつかせて遊んだことがありますからよく知っています。
アリも「ハチ目」昆虫です。
一応、背側も確認したかったので、指先で向きを変えました。
間違いなくセグロアシナガバチです。
スズメバチ科ですものね、この黄色い顔は、スズメバチとよく似ている。
生きていたら見られない部分を観察させてもらいました。
あとは、アリが頑張って引っ張っていったと思います。
2012.8.7
ミニトマトが熟してきました。
ちゃんとトマトの味がします。思ったほど酸っぱくはない。
ミニトマトはもともと果汁の量が少ないですよね。
わたし的には、かぷっとかじりついて種と周辺の液体を吸い込むのが好きです。
★昔は台所に塩壷が置いてあって、粗塩が入っていました。で、それをつまんでトマトにすりつけて食べるのが最高だったなぁ。
冷蔵庫のない時代です。
大きなバケツに井戸水を汲んでスイカを浮かべ、周囲にトマトを一緒に浮かべて、上から布巾をかけて置きます。すると濡れた布巾から水が蒸発していく時に熱を奪うので、午後のおやつごろには、まぁ、それなりに冷えている。で、猛然と食いつくわけですね。団塊の餓鬼は。
{家庭に電気冷蔵庫はなく、「おだいじん」の家に「氷冷蔵庫」があったのを垣間見たことがある、という世代です。氷屋さんがリアカーで氷を配達していました。ノコギリで、しゃっしゃっと切るのが面白くて見ていました。最後のところで、のこぎりを抜いてのこぎりの背で切り込みにトンと打ち込むときれいに割れるんだよなぁ。あれ、最高に面白い。で、巨大な「はさみ(トング)」のようなもので、氷を挟んで家の中に持っていきましたっけ。}
★先日、朝日新聞の読者投稿欄「声」に47歳の主婦の方の投稿が載りました。
[声]幼き日 夏のおやつは畑で(8/16)
「婆ちゃん、何かおやつある?」「畑に行ってみろ。キュウリかトマトがなっとるやろう」。当時5,6歳だった私は塩を入れた小皿を片手に畑へ急ぎ、もぎたてのキュウリとトマトにかぶりつく、これが夏の定番のおやつだった。
・・・
それから十数年、主婦となった私はほぼ毎日、スーパーに足を運ぶ。棚に並んでいる野菜は、どれも綺麗な物ばかり。トゲのあるキュウリなどは無く、トマトに至ってはフルーツのように美しい。日に当たってひび割れしているような物は見当たらない。これらの美しい野菜を見るたびに、幼き日の「夏のおやつ」を懐かしく思い出している。
もう、最高ですね。
畑でもいで食べるトマトやキュウリ。
甘いですよ~。うまいですよ~。
経験者としては想像がつきます。
★子らが幼いころ、秋田の私の母の実家へ毎夏遊びに行って海や山や川や滝や、満喫したものですが。
家で水着に着替えて海へ行く途中、畑のトマトをひょいともいで、ぱくっ。
おいしいのなんのって。子らと一緒に楽しんだものです。
トウモロコシも植えてありましてね。
伯母が子らに、畑さ行って、とってこいというのですね。
とってきたトウモロコシをその場で茹でて、熱いのをはくはく食べる。
甘いなんて生易しいものではないです。形容を絶するうまさ。
無我夢中で食べます。
伯母が一輪車押して、ジャガイモ掘ってきたぞ、と山の畑から帰ってくると、茹でジャガが食べられる。
ちょっとだけ塩を振って。こんなうまいものが世の中にあるのか、といううまさ。
幸せな夏でしたねぇ。
ある年、娘が小一の時か。
一輪車を片手で押して、片手を軽く握って伯母が山の畑から帰って来た。
手の中からは、ほれ、カマキリだ。
物置から従弟が使った簡易昆虫ケースを探しだしてきて、カマキリを入れ、ハエを与えたらむしゃむしゃ食べました。それを最後まで見ていた子らは、この年以降6年もカマキリの飼育に励むことになるわけです。でその後は、・・・。
人生というものは「純粋な偶然」でできているのです。
★昔話が多くなってきたなぁ、歳だ。
2012.8.7
フタモンアシナガバチです。
これ以上はない、という典型的な模様が撮れました。
昼の散歩時、ちょっと暑すぎますかね、虫たちも休憩しているようで、見かける種の数が少なくなっています。
このフタモンアシナガバチも、飛ぶ気はないらしくって、休息しているという雰囲気でした。
蜜を探すでもなく、狩りをするでもなく。
じっとしていました。
気温が少し下がってきたら活動するのでしょう。
2012.8.8
ヒメハラナガツチバチのオスだろうと思います。
もう少し角度を変えて撮りたかったのですが、これ一枚で飛び去ってしまった。
胸部背面の後ろの方「小楯板」という部分に2つの黄色い紋がありますね。
これを目印にして、おそらくヒメハラナガツチバチだろうと考えます。
メスはすごい顎で地面に穴を掘り、コガネムシなどの幼虫に卵を産みつけます。
キンケハラナガツチバチというのがいまして、似ているんです。
このブログで何度か登場していますが、ひょっとして同定ミスを犯しているかもしれません。
虫全般が好きだというだけの、マニアックではないじいさんとしては、このくらいでご容赦ください。
2012.8.7
この日に匹目の羽化。
羽化からの経過時間が短かったのですが、暴れてしまったんです。
何かに驚いたのでしょうが、申し訳ないことをした。
翅を傷めてしまったらどうしようもないので、早目でしたが出してやりました。
妻の手につかまって出てきまして。先端が折れたかな、と思った翅も大丈夫そう。
この状態で乾かすことができればいい。
ふわっと飛び上がったら、妻の胸にぶつかってしまった。
最高のブローチです。
ツツジの木の前で葉におろしてやったら、すこし枝の間に入って落ち着きました。
地面まで落ちたら、アリやカナヘビや敵が多い。
枝の間なら、比較的安全。
その場所で夜を過ごしたようでした。
翌日、そのあたりからアゲハが飛び出してきましたから、この個体でしたでしょう。
よかった、よかった。
2,3日、この辺りで、アゲハが舞うんですよ。
人の目の前を悠然と飛ぶ。
なんだか、羽化した場所を故郷だと思って、挨拶に来ているような気がして、嬉しくて仕方ない夫婦なのでした。
2012.8.7
ん?なに、こんなハエいたっけ?
と、よく見れば、アメリカミズアブ。
触角を交互に縦に振っていますし、複眼に模様が見える。
ただ普通は翅をきちんとたたんでいるのに、半分開いた感じが「ハエ」。
8.10
これが普通の姿。
翅をたたんでますね。
結構大きくて黒いので、刺されないか、と怖がる方もいますが、これは刺しません。
たまたま、平均棍が写りました。珍しい。
中脚と後脚の間、翅の下に白いものが見えますね。
これが平均棍。
後翅が変化したものです。飛ぶ機能はないですが、ジャイロのように働きます。
ハエ目(ハエ、アブ、カ)に共通する特徴です。
そして何といってもこの複眼が面白い。
よくわからないのですが、模様があるのですね。
これにどういう意味があるのか、これによって視界は変化しないのか、よくわかりません。
で、このアブのもう一つの特徴は触角の振り方。
交互に縦に上下させますので見ていて面白いですよ。
★8月19日のデジタル朝日の記事。
雄チョウが尿に集まる理由は… 広大教授ら習性の謎解明
雄のチョウが家畜や人の尿などでできた水たまりに集まる不思議な習性は、子孫繁栄のための行動であることを広島大の本田計一名誉教授(化学生態学)らのグループが突き止めた。尿に含まれるアンモニアを、雌を追いかけるのに欠かせない筋肉や精子などをつくる原料にしていた。
羽化間もない主に雄のチョウやガは、水たまりに集まって、長いときは数十分間にわたって「吸水行動」をとることが知られている。尿を出しながら吸水する種類もいるため、水分に含まれる何らかの栄養素を取り込もうとしていると考えられてきた。
研究グループは、吸水行動を頻繁に行う琉球諸島にすむシロオビアゲハを選んで、アンモニアを加えた砂糖水を、羽化翌日から5日間与えた。その後、目印をつけておいたアンモニア中の窒素が体のどの組織になっているかを解剖して調べた。
その結果、体内でアンモニアからアミノ酸が合成され、胸の筋肉組織や精子がつくられていることが分かった。砂糖水だけを与えた個体群に比べて、精子の数は3割ほど多くなっていた。ほかのチョウでも同様の合成を行っている可能性があるという。
実験に当たった生物圏科学研究科大学院生の高瀬浩行さんは「繁殖の成功度を高めるために積極的にアンモニアを取り入れているのではないか。チョウの飼育、絶滅危惧種の保全にも役立てられるかもしれない」と話している。
研究結果は、独科学誌に掲載された。
なるほど。吸水行動自体は昔から知られています。私も見たことがあります。
現在のように「きびしくない」時代、未舗装路で立ちションなどすると、チョウがやってくることもありました。
これまで、体温調節のためだ、という説と、ナトリウムイオンの補給ではないか、という説があったことを知っています。
窒素だったんですね。
「目印をつけておいた」というのは同位体のことだと思います。
通常、自然に存在する窒素は99.636%が質量数14の窒素で、0.364%が質量数15の窒素です。
この質量数15の窒素の含有量を増やしておくのか。
あるいは、チッソには質量数12の放射性同位体があるので、これで標識したか。
ただ、半減期が9.965分と短いので、ちょっと無理かもしれない。
あるいは、アンモニア(NH3)の水素にトリチウムを入れておくとかの方法もありかな。
ちゃんと書かれていないので、よくわかりません。
前の記事で、スズバチが蜜を吸っていましたが、それはそのハチの活動用のエネルギー源でしょう。糖がほとんどで、たんぱく質(窒素)はほとんど入っていない。
精子を作るには、核酸を大量に作る必要がありますが、核酸には窒素が必要。
それを補給するんですね。
肉食性の昆虫だと、食料から、たんぱく質が得られますから、アンモニアを必要とはしないのでしょう。
チョウの口では、液体を吸うしか栄養摂取の方法がないから、窒素分が必要な場合、他の動物の排泄物などからの摂取が必要になるのでしょうね。
活動するだけなら糖の摂取だけでよいでしょうが、精子を作るのは大変なのですね。
メスはどうなんだろう、卵に与える栄養分を大量に必要としているはず。それは羽化時にもっているのかな。窒素は羽化時に持っていて、糖を補給すれば卵が作れるのかな。
詳しく知りたいですね。
2012.8.4
フウセンカズラの花でスズバチが蜜を飲んでいます。
「細い腰」です。あんな細いところを、消化管や神経が通っているんでしょうね。
体液の循環とか、酸素の供給とか、大丈夫なのでしょうかね。
激しい行動力をよく保てるものです。
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/hachi/bee/mamechishiki.html#4
から引用します
4. ハチの胸部と腹部の関係
ハチの科名一覧では、まずハチを広腰亜目(ひろこしあもく、こうようあもく)と細腰亜目(ほそこしあもく、さいようあもく)に分けています。広腰亜目のハチは胸部と腹部がほぼ同じ幅でつながっています。これに対して、細腰亜目のハチでは、腹部の付け根がくびれて、大変細くなっています。「ハチ腰」とは、女性のくびれた腰をさす言葉ですね。
さて、このくびれですが、実は胸部と腹部の間がくびれているのではないのです。腹部の大1節と2節の間がくびれているのです。腹部の第1節は胸部と融合してしまい、見かけ上胸部の一部となっています。外見上腹部の第1節と見えるのは実は腹部の第2節なのです。このような状態を正確に表す場合には、胸部と融合した腹部第1節を「前伸腹節」と呼び、腹部第2節以下を「膨腹部」と呼びます。胸部と前伸腹節を合わせたものは「中体」と呼びます。
しかし、一般的には中体を「胸部」と呼び、膨腹部を「腹部」と呼ぶことがほとんどです。図鑑などで「腹部は6節からなる」と書いてある場合には、見かけ上の腹部、正確には膨腹部が6節からなることを意味します。
このページ、とても面白い話が満載ですから、関心がありましたら、ぜひお読みください。
かなりぶれましたが、ハチと花の大きさ、蜜を飲む姿、などがよく分かると思い掲載します。
おいしそうですね。
人間の目から見ると、小さい花ですが、ハチの仲間にはこのフウセンカズラの花はきっと「派手に目立って」いるのかもしれません。
紫外線色を加えると、ここに蜜があるよという「食欲をそそる」色なのではないかな。
そんな気がします。
2012.8.4
ふと足元のガザニアの葉の白さが目に入りまして。
こんなに白かったんだな、と。
以前、庭に突然見慣れぬ植物が立ち上がりまして。
これなんだろう?と写真を撮って同僚に見せたところ、それは「タケニグサ」ですよ、と教えられたことがあります。
タケニグサも葉の裏が白かった。と連鎖的に思い出していったのですね。
★大分前なのですが、2007年12月18日付の朝日新聞で、下のような記事があったんですよ。
道路脇に光るケシ科の雑草植え、夜の事故防止へ
車のヘッドライトが当たると白く光るケシ科の多年草「タケニグサ」を道路脇に植え、夜間の交通事故を減らす試みを兵庫県が淡路島で進めている。
国内に広く分布し、葉の裏が白くて光を反射しやすい。淡路島の植物研究家の発案で来春、急カーブになっている県道沿いの2カ所に計600本を植えることにした。
日当たりが良ければ草丈は約2メートルになり、緑化にもつながる。冬場は枯れるのが難点だが、財政事情が厳しい県の担当者は「街灯の代わりになり、コストもかからない」と目を輝かせる?
その後どうなったかは知らないのですが、そういう発想があるんですねぇ。
街灯の代わりになるかどうかは分かりませんが、反射板の代わりにはなるでしょうね。
成果や如何に?
徒然に、気紛れに、当て所もなく、彷徨う「思考」です。
書いてみただけ。読むと気分が悪くなるかもしれません、読まない方がいいかも。
悪しからず。
★15日。野田首相の式辞。お聞きになったことと思います。あるいは新聞でお読みになったか。
この式辞の中の、「戦争」に関わる表現を、「地震」「津波」「原子炉事故」に置き換えて読んでみてください。
どっちでも通用するような内容です。
戦争って災害ですか?
なんだか、戦争が他人事のように響いてきます。
むなしいなあ。
地震や津波は地球の営み。人知・人力の及ぶところではない。
だから、それは受け入れるしかない。受け入れられる。
戦争や原子炉事故は、人が起こすこと。
だから、それはなくしていくことができるはずだ。受け入れてはならない。
そして、戦争や原子炉事故には「責任」というものがあります。
野田総理の式辞には「責任」が「存在しない」。
まるで戦争と災害が同じになっているように思いませんか。
★こんな記事がありました。
危機予測「知りたくない」16% 科学未来館調査「明るく生きられない」(朝日新聞 2012年8月14日)
身に迫る危機を予測できても、それを「知りたくない」人が16%――。東京・お台場の日本科学未来館が、企画展「世界の終わりのものがたり」の来場者に危機などについての意識を聞いた結果をまとめた。どんな病気になるかわかるとしても、「知りたくない」との回答が28%だった。
・・・
会場では「危機を予測できるとしたら知りたいか」との問いの横で、架空の「地震予報」の動画を流した。回答は「知りたい」83%、「知りたくない」16%。知りたい理由は「備えができるから」、知りたくない理由は「明るく生きられなくなりそう」など。
・・・
「『人が生み出したこと』と『人の手によらないこと』のどちらがこわいか」との問いに対しては前者が66%、後者が33%。
・・・
『人が生み出したこと』は「こわい」。ならば、生み出さないようにしましょうよ。
戦争はやめられるはずだ。「人が生み出す」ものなのだから。
★
[終わりと始まり]池澤夏樹 東北の被災者:大声で笑い、乗り切る力(8/14)
震災から一年と数カ月になる。
被災地に何度行っても、がらんと広くなってしまった土地に建物の土台ばかりが残る光景は変わらない。
・・・
去年の五月、さる避難所で知り合ったSさんという女性がいる。
逆境にあってなお泰然と一つ一つの課題に正確な判断を下す。何よりも自分と自分たちを巡る状況を客観的かつ正確かつユーモラスに見ている。その世間知に感心したことだった。
・・・
Sさんは主婦であり、三人の子の母であり、妻であって、更に娘である。その実のお母さんがHさん。
初めてお目にかかったHさんの話に圧倒された。歳は七十代の後半だろうと推測したが、こんなに元気で明るく賢い人がいるのかと、呆然と一時間あまり、ただ一対の耳となって聞いた。
・・・
東北の人は我慢強いという説がある。その背後には東北は生きづらいところだという思い込みがある。それはそれで間違いではないけれど、しかしぼくは東北でHさんのように大声で笑う人に何人となく会っている。
事態を正確に読んだ上で楽天的にふるまう。それは不運を乗り切る力の一つであるだろう。
危機が予測できたら、明るく生きられそうにないですか?
危機の最中にあったら、明るく生きられそうにないですか?
「事態を正確に読んだ上で楽天的にふるまう。」それって、タフな庶民の生活力ですよね。
その力をちゃんと発揮しましょうよ。
そして、戦争をなくしましょうよ。
★
2012年8月14日
伊丹万作「だまされることも罪」 敗戦後の国民への警句、再び 原発安全神話重ね
「だまされることも罪」――。日本が敗戦した翌年、映画監督の伊丹万作が書いた文章が静かな注目を集めている。その伝言を受け止める人々を訪ねた。
・・・
〈だまされるということもまた一つの罪〉 戦争賛美の映画こそつくらなかったが、望んだのは国の勝利だけ。日本人全体が夢中でだまし、だまされあった。自己反省がなければ過ちを繰り返す――。
原発事故で「安全神話」にだまされた、という悔いが社会に広がる。戦争を原発事故に置き換えると、3・11後の今と重なった。
・・・
○○さんは7歳の時、日中戦争が始まった。愛国行進曲を歌い、「名誉の戦死」をとげた兵士の美談を信じ込まされた。だが、敗戦で何もかもが変わった。「お国のために」と信じてきたものは何だったのか。何のために生きればいいのか。遺書を書いたが、死にきれなかった。
・・・
■伊丹万作「戦争責任者の問題」
さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。(略)だまされるということもまた一つの罪であり、昔から決していばっていいこととは、されていないのである。(略)「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。
(2010年、ちくま学芸文庫「伊丹万作エッセイ集」から抜粋)
話は戦争に限らないと思うんですよね。
オリンピックって、スポーツの大会ですよね。
美談や感動秘話の劇場じゃないでしょ。
やりすぎでしたよね。
競技のニュースの最中に、感動秘話や地元の大応援を挟むなどという手法、うんざりですね。
勇気や感動を「与えられ」たり。
騒ぐことが楽しくって騒いでいるだけだったり。
騒ぎを自己目的化してませんでしたか?
感動に酔い、美談に酔っていると、どこへ「連れていかれるか」分かったもんじゃないですよ。
どこかに醒めた冷めた白けた「眼」を持ちましょうよ。
「複眼」になりましょうよ。
{虫さんの方がエライ(?)}
「だまされていた」ということは免罪符になりはしない。
「美談に感動秘話に酔い痴れていた」というのも免罪符になりはしない。
私たちは「現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである」かもしれませんよ。
★長崎の平和祈念式典の中継も、式典の進行中に「秘話」やエピソードを挟み込みましたね、NHKは。
オリンピックのニュースと同じ手法だ。
テレビというメディアが持つ「共時性」を放棄しましたね。
不快でした。
私は長崎ヘ行くことはできないけれど、式典の時空をテレビを通じて共有したかった。
それをズタズタに裂いてしまいましたねNHKは。
なんという番組構成なのか。あきれ果ててしまいました。
長く時間のかかる式典では視聴者は飽きてしまうと考えたのでしょうか。
視聴者をバカにしている。
それにしても、感動秘話が好きですね。
そういうのは後で特集でも組んでやってください。
「今」「ここ」しかないものを伝えることができずに、なにがマスメディアだ。
オリンピックと重なって、あまりのはしゃぎ過ぎ、感動好きに、辟易したのでした。
★
[窓]スポーツに遊ぶ(朝日新聞 8/4)
・・・
「より速く、より高く、より強く」。五輪憲章に定められた標語だ。ロンドン五輪の開会式でも組織委員会の代表は、この言葉を使って、選手たちを鼓舞していた。
だが、ドイツ文学者の丘沢さんに言わせれば、この表現は、「変わることに価値があると考える立場から生まれたスローガン」であり、「競争社会の合言葉でもある」(近著「下り坂では後ろ向きに」岩波書店)。
たしかに競技の様子は、競争社会の写し絵のようだ。フェアプレー精神とは、経済競争の公正さを重んじる近代社会の価値観でもある。
丘沢さんが実践するのは、それとは正反対のやり方だ。朝起きたら、近くの公園をだらだら走る。プールにいってのんびり泳ぐ。頑張らず、体を動かす喜びを存分に味わう。
目先の変化を競うよりも、変わらぬ日常生活を大切にし、楽しむのが一番ということだろう。
スポーツの語源は、「遊び」や「気晴らし」を意味するそうだ。
選手たちが競い合う姿は感動を呼ぶ。だが、のんびりだらだらのスポーツも悪くない。
努力すれば夢は叶う、なんて大ウソでしょ。叶うのはごく一部の人だけ。
それでいて、夢がかなわなかったのは努力不足だ、自己責任だという方向に社会がねじ曲げられた。
誰がねじ曲げたのか。誰が尻馬に乗ったのか。
「競う」なんてやめませんか?
私が教職を選択したのは、生涯「エラク」ならなくってもいい職業だからでした。
自分の人生を「競争」から引き剥がしてしまいたかった。
ほぼ全うしましたよ。
{今は教職も競争原理にさらされています。私が現役だったら耐えられなかったかもしれない}
基本的に、教育という営みは競争にはなじまない。
自らの成長を自覚し自ら深い喜びを得る。
それを手助けするのが教育。
障害者という存在は、競争から離れたところに存在し得る、という意味で、競争社会の価値観から一歩遠いところにいられるんです。障害者こそ先進的な存在なんですよ、実は。
なのに、また、パラリンピックだよ。
私、障害者ですが、パラリンピック嫌いです。
感動しないでください。
障害がある「のに」頑張っているといって騒ぐな、感動をもらった勇気をもらったなんて、やめてください。
せっかく障害者になれたんだから、競争なんてやめようよ。
競争すべき相手は自分以外にはないのですよ。
障害者スポーツは「一人一種目」
全員が優勝者
でいいんです。
そして、健常者のスポーツもそこに近づいて行くべきなんです。
競争原理から脱却しないと、戦争はなくならないと思う。
「障害者はその存在そのものが非国民」とされた歴史は新しいものです。
人類の生き方を根底から変えていくことを、これから考えなければいけないと思うんですよ。
人口が国力であり経済力だ、なんてことは、地球のサイズからみてもう限界にきつつあるでしょ。
経済成長が無限に続くわけがないでしょ。
★でったらめな、思いつきを書き連ねました。
笑ってほったらかしておいて下さい。
★「パリティ」(2012.07 丸善)という物理系の雑誌に
「大規模停電はどうして起こるか?」加藤政一
という記事が掲載されていました。ためになりました。
本文中にある式は省略しますが、発電機の「発電力」と、発電機への「負荷」が等しい時には周波数は変化しないが、発電力が負荷を下回れば周波数が低下する、ということを、きちんと数式で表現してあります。
なるほど、ちゃんと表現できるのか、と感心しました。定性的には充分に知っていたことですが。
★ところで、新たなことを知りました。
火力や原子力による発電では蒸気タービンの効率を上げるため、タービン動翼は薄く、また長くなり、翼長が2m近いものまである。翼の共振周波数は、発電ユニット軸の定格回転数より下側で接近する傾向にある。このため、周波数が基準周波数から大きく低下すると、翼の共振周波数に近づき、最悪の場合、蒸気タービンが壊れる可能性がある。このため、発電ユニットを保護するために、周波数が規定値を大きく下回ったときには系統から切り離す、すなわち停止するような装置がつけられている。周波数の低下は発電力が不足すると起こり、さらに運転中の発電ユニットを保護するために停止させれば、供給力が大幅に失われ、大規模停電につながってしまう。
このように、現在では電力の安定供給の観点から、周波数を維持することが重要になっている。
なるほど。
負荷が増大して発電機の回転数が落ちると、タービンが壊れる可能性があるのですか。
洗濯機の脱水を思い浮かべてください。
中の洗濯物が完全にバランスよく入っていればスムーズに回転が上がっていきますが、バランスが崩れていると、ある特定の回転数のところで「ガタガタガタッ」と振動を起こしてしまいますよね。あのイメージです。その回転数を超えてしまえばスムーズに回転して脱水しています。停止の時も、ある瞬間ガタガタッという瞬間があって、でも、停止時はブレーキで一挙に止めますので大げさには揺れないで通りすぎるようですけどね。
そうなんだ、発電機のタービンにもそういう出来事が起こるんですね。
更に記事によりますと
前述のように系統の周波数が火力発電ユニットのタービン動翼の共振周波数に接近し、翼を損傷させる可能性が生じるのは、およそ1.5Hz以上低下したときである。
・・・
このような事象を避けるために系統に設置されているのが、UFR(under frequency relay、周波数低下リレー、不足周波数リレーともいう)という装置である。周波数が大きく低下するのは、発電力が負荷を大きく下回っているためなので、負荷を切り離す、つまり強制的に停電させることで、すみやかに周波数を基準周波数に戻し、発電ユニットの不必要な停止を防ぐのである。
は~ん、家庭における「ブレーカー」のようなものですね。
強制停電装置なんだ。
東日本大震災の発生直後、・・・北海道電力や基準周波数が60Hzの中部電力からm直流送電設備を介して緊急融通が実施されたものの、周波数が1.5Hz低下した。その結果、UFRが動作し、570万kWの負荷を遮断し、最終的に基準周波数の50Hzに復帰することになった。すなわち、570万kWの負荷を遮断したことで、系統全体が完全に停電する事態を防いだといえる。
なお、3月14日以降は、想定需要4100万kWに対し供給力が3100万kWと1000万kWも不足していた。そのため、UFR動作による突然の停電が避けられないため、あらかじめ周知できる計画停電を実施している。
はぁ、どうにも「計画」停電という言葉の意味が完全には理解できていませんでした。
UFRという発電所のブレーカーが「突然」作動して停電するのは、まずい。
そこで、この時間帯に供給力が不足した場合はこのエリアを停電させる、別の時間帯の場合はまた別のエリアを停電させる、と事前に周知しておくことで損害を軽減する、それが「計画」なんだ。
で、「計画停電」ということなのですね。
ギリギリの供給力で運転していると落雷とか、送電施設や変電施設の事故・故障などで
大幅な周波数低下とそれに続くUFRの動作により、大規模停電を引き起こす可能性がある。とくにUFRの動作による停電はまったく唐突に発生するので、その影響は非常に大きい。もちろん、UFRがなくて系統全体が完全に停電してしまうような状況と比較すれば、その影響はまだましではあるが。
今時になって、やっと事態が把握できてきましたよ。そういう事態が進行していたとはね。
おおよそ想像はしていましたが、ちゃんと伝えてくれるメディアがないんだものなぁ。
★2011年4月18日 (月)「周波数」という記事を書いています。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-2e14.html
ここで引用した毎日新聞の記事によりますと
(毎日新聞 2011年4月9日)
「おかしいぞ」。JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市中央区)の藤井エネルギー部長らは震災発生の直後、異変に気づいた。大きな揺れは収まったが、送電線を流れる電気の周波数が通常の50ヘルツから49ヘルツに下がっていた。東電が無傷の発電所をフル稼働させるまでの数分間、低下が続いた。
「07年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が停止した時も周波数の低下はあったが、わずか数秒だった。大規模な電力不足が起きているとすぐにわかった」
そうなんだ、本当に危なかったんですね。
1Hz周波数が低下していた。もうギリギリじゃないですか。そのままだったら、UFRが動作して、思いもかけない停電が発生していたかもしれない。UFRが動作しなければ、タービンの翼が壊れる。
そういう事態だったようです。
周波数が落ちたようだな、という感じは持っていたのですが、起こっていた事態は全く知りませんでした。
今頃になって、パリティの記事で知りました。
★せっかくですから、毎日新聞の記事を今回全部載せておきます。(個人名は省略します)
以下引用文↓
福島第1原発:鉄鋼メーカー、自前火力発電で供給に貢献 (毎日新聞 2011年4月9日)
東日本大震災で東京電力の福島第1原発が深刻な事故を起こし、茨城県などの火力発電所も被災して止まった。計画停電が実施され、首都圏の市民生活や生産活動も根底から揺さぶられた。その陰で、千葉県湾岸部の大手鉄鋼メーカーが自前の火力発電所をフル稼働させ、電力供給に貢献していた。
「おかしいぞ」。JFEスチール東日本製鉄所千葉地区エネルギー部長らは震災発生の直後、異変に気づいた。大きな揺れは収まったが、送電線を流れる電気の周波数が通常の50ヘルツから49ヘルツに下がっていた。東電が無傷の発電所をフル稼働させるまでの数分間、低下が続いた。
「07年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が停止した時も周波数の低下はあったが、わずか数秒だった。大規模な電力不足が起きているとすぐにわかった」
工場内には、自前の火力発電所が二つある。一方は製鉄工程に電力を供給し、もう一方は東電に電気を売る「売電」専用。同社は「電力卸売事業者」でもある。売電用は普段、平日の日中12時間のみ動かしている。
異常を察知したエネルギー部長らは即座に「売電量を3倍に増やす」と東電に申し入れ、震災の日の夜には了解を得て休日を含め24時間フル稼働させることにした。各部門の社員を再編成して売電部門の人員を25%増やし、3交代の勤務シフトを作成。設備がフル稼働に耐えられるかどうか確認したうえで、翌12日昼から現在まで能力の限界に近い38万キロワットの電力を供給し続けている。
同県君津市の新日本製鉄君津製鉄所も、東電と共同運営する火力発電所(最大発電能力約100万キロワット)を持っている。震災後、日中の製鉄工程の稼働率を落とすとともに、製鉄の副産物として生まれるガスを優先的に発電所の燃料に供給している。東電への電力供給能力は約50万キロワット。その最大出力で発電を続けているという。
2社の電力供給能力は計88万キロワットでほぼ原発1基分。一般家庭に送ると約26万世帯分になる。計画停電で鉄道の運休が相次ぎ、病院が自家発電への切り替えに追われるなど、各所で混乱が生じたが、2社の協力がなければ、混乱はさらに大きかったかもしれない。
新日鉄君津の広報は「節電とともに、供給面でも最大限協力していく」と言う。東電も「各社の素早い動きは非常にありがたい」と感謝している。
気温の上昇で暖房器具などの電力需要が低下することが見込まれることもあり、計画停電は「原則不実施」となった。だが、本当の試練は冷房が動く夏場に来る。東電はガスタービン発電の増設などの対策を打ち出しているが、猛暑に見舞われたら、電力需要は到底支えられない。
JFEスチールは発電所のメンテナンス作業を予定より早めて4月末~6月に集中実施し、夏場のフル稼働に向けて準備を進めるという。エネルギー部長は「電力需要が落ちる春の間に発電設備の体力を養い、夏場に引き続き貢献していきたい」と話す。
2012.8.2
カエデの葉なのですが。
ここに来て、ちょっと雰囲気の違う葉をつけ始めました。
基本的に「大きい」葉なのです。
今まで、何年か育ってきて、多少の大小はあってもほぼ一定のスケールの中に納まっていました。
それが、妙に今までの葉より大きなスケールの葉をつけ始めたのです。
もう一カ所、上の方でも大きな葉をつけています。
今年は花をほとんど咲かせなかった木ですが、何か変化が起きているのかな。
木としてのサイズ、年齢、何かがある境界を超えて、成長の仕方に変化が出ているのかもしれません。
要観察ですね。
樹勢が落ちたとかいうのではありません。
動物のたとえでいうと、大人になった、という雰囲気です。
どうなるのかな。
2012.8.5
池に立てた棒に、オオシオカラトンボのメスがいました。
ここで羽化したのかな、脱け殻は私の視界にはなかったけれど。
くつろいでいます。
オスと違って縄張りを張る必要がないのでしょうか、私がそばにいることは気づいているはずですが気にしません。
メスもやはり、前脚を使わないでいることがあるんですね。
複眼の後ろのあたりにたたんだ前脚が見えます。
縮小なし。
複眼をつくる個眼が見えますね。
短い触角、単眼も見えています。
見てください。完全くつろぎ状態。
カメラなんか全然意識してない。
ここで私は立ち去りましたが、どうでしょう、産卵していってくれたでしょうか。
オスはうまくメスを産卵に誘導したでしょうか。
小さな池の「大きな」シオカラトンボでした。
★ネット上で、関心を引かれる記事を「切り抜い」たり、ブログを書いたりなどしていましたら、先ほど、ツクツクホウシの声を聞きました。今夏の初鳴きです。大田区の端っこ、でのことです。
太陽の秋が立って、気温の秋も兆してきたということでしょう。
まだ、気温は高いですが、秋の気配を感じます。
ほぼ同時にクマゼミの声も聞こえました。今夏、4回目くらいかな。やっぱりこの周辺にクマゼミが生息しているように思われます。脱け殻とか確認したいですね。
子どもの頃はクマゼミの声なんて知らなくって、図鑑に記載されている「ワシワシ」というような形容にあこがれたものでしたが。
2012.8.2
テラスの鉢にモノサシトンボがいたのでふと一枚、ぱしゃ。
ん?この花、何だ?前からあったっけ?
で、妻に、あのベゴニアみたいなのはなんだい?と聞けば
シュウカイドウよ。と。
妻はシュウカイドウが好きでして、中国ベゴニアとか言ったりしてますが、家に連れてきたいんですね。
以前に一回頂戴してきたときはうまく根付いてくれなかった。
で、また、ご近所から頂いたのだそうです。
ウィキペディアによると
シュウカイドウ(秋海棠、学名:Begonia grandis)は、シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物である。和名は中国名「秋海棠」の音読み。ヨウラクソウ(瓔珞草)とも呼ばれる。
ということで、江戸時代に園芸用に持ち込まれた帰化植物だそうです。
この鉢の位置は、写真を撮りに近づくにはちょっと足元が悪い。
で、家に入って室内から花を撮影しました。
逆光なのですが、ま、いいでしょう。
いい花だ。
どうやら、今回はちゃんと根付きそうですね。
よかったよかった。
モノサシトンボに視線を誘導されて気づきました。
2012.8.1
前の記事のヒメグモの巣のそばです。
フウセンカズラの花にハチが来ていました。
トックリバチの仲間のスズバチではないかと思うのですが。
花の大きさでわかるように、すごく大型、とはいいにくいかな。
肩と顔面の黄色い模様は手がかりだと思うのですが、あまりこの特徴をクリアに示す写真がなくって。何枚かは見つけましたが。
腹部がはっきりしないのがいけませんでしたね。
おおぼけ写真ですが、面白いものが写っていましたので。
クモの糸と思しきものが脚に引っかかっています。
この位のハチのパワーだと、クモの糸が一本引っかかったくらいでは全く影響はないようですね。
知らん顔で飛び去りました。クモさん(多分ヒメグモさん)残念だったね。
フウセンカズラの花は小さい割に虫に好かれます。ハチもよく来て「杯」を傾けるように顔を突っ込んでいます。
白だけではなく、紫外線色があるのでしょうね。きっとおいしそうに見えるのだと思います。
昔の物理授業を思い出しつつ。また、最近のことも。
★「力(F)」を加えて物体を「移動」させるとき、「仕事(W)」をします。
移動距離をSで表すと
W=F・S
です。
・地面にある石を「力をくわえて持ち上げ」ます。
石に対して仕事をしますね。
その「仕事」どうなっちゃうんでしょう?
持ち上げた石を落っことすと、加速しながら落ちていって、脚に当たったら怪我するかもしれません。
石に対してした仕事は、石が「高いところにある」という位置エネルギーになって「蓄えられて」います。
石を落とすと、位置エネルギーが運動エネルギーに転換され、石が脚に当たるときにまた仕事(骨に対して力をくわえて移動)をして、骨にひびを入れるかもしれません。
・摩擦のない面上で、物体に力をくわえて押していくと、加速していきます。
つまり、物体に対してした仕事は、物体の運動エネルギーとして蓄えられます。
それが停止する時は、また仕事ができます。
・物体に対して仕事をすると、物体はされた仕事を蓄えます。この状態をエネルギーがある、といいます。
蓄えられた仕事=エネルギーは、再び仕事ができます。エネルギーとは仕事をする能力のことです。
・ビックリ箱のバネを押し縮めて人形を箱の中に収めます。この時、バネに対して仕事をしますので、バネは仕事を蓄えます。弾性エネルギーといいます。
蓋をされたビックリ箱は、ずっとエネルギーを蓄えたままでいますが、蓋を開けると、エネルギーが解放されて、重さのある人形を力で押して飛び出させます。で、ビックリ。
★
アーチェリーの弓を引きます。
弦は伸び縮みしません。腕で力を加えて弓を変形させます。
弓はバネですから、弓に対してなされた仕事は蓄えられます。
で、矢を放つとき、弓に蓄えられたエネルギーが、重さを持つ矢に力をくわえながら押していって矢に対して仕事をし、矢の初速を与えます。矢はその初速での運動エネルギーを持って飛ぶわけです。
人間の腕力で、弓に対してした仕事=矢の運動エネルギーなのですね。
このようにして射出される矢の初速が約60m/sとしてお話しをしました。
エアライフルの仕組みをちゃんとは知りませんが、確かレバーのついたポンプで空気を加圧するのではなかったですか。
レバーが「てこ」になっていますから、何回もポンプを押す必要はありますが、なまの筋肉が出し得る力よりはずっと強い力を使えます。その結果、エアタンクには200気圧というような圧力の空気が蓄えられます。これも、空気をバネと見て、空気に対してした仕事が蓄えられている、という状態です。エアタンクの空気はエネルギーがあるのですね。それが弾丸を打ちだすわけです。
大雑把に180m/sとしてお話しをしました。
てこという道具によって人間の仕事能力が拡大されたのですね。
小さな力×長い距離=大きな力×短い距離=同じ量の仕事
人間の腕力は弓を引く力程度でそう変わりません。ですが、弓では「一回引く」だけですが、エアポンプでは何回もレバーを動かせる。その結果大きな仕事ができるのですね。決して仕事の得をしたわけではありません。
道具に対してした仕事≧道具がする仕事
摩擦がないとか理想的な状況でのみ等号が成り立ちます。現実には必ずロスがあって仕事の得はしません。
これを仕事の原理といいます。
さて、蓄えられた仕事が解放されて、弾丸を短い距離、大きな力で加速して大きな初速を与えることができるのです。
ここまでが筋肉がする仕事の話。
★火薬では、直接には力学的な仕事は蓄えられていません。
原子同士が結びつく、という「結合」にエネルギーが蓄えられているのです。
火薬を構成する原子の結合のエネルギーが解放されて、気体の体積の猛烈な膨張という形で現れて、弾丸を加速すると、音速をこえてしまうのです。
人間の筋肉の直接の仕事、道具を使って拡大された能力での仕事をはるかに上回るエネルギーが原子同士の結合の中に蓄えられているのです。
産業革命から現在の石油エネルギーまで、化学エネルギーの利用技術を人間は開発してきました。
それなりにコントロール下においているようです。
でも、化学反応の廃棄物処理に手を焼き始めている。地球温暖化とかね。環境破壊とかね。
★原子は原子核と電子で構成されます。
原子核はまた、陽子と中性子で構成されます。
この原子核のレベルで、原子核がくっついたり、壊れたりすると、大きなエネルギーが出ます。
陽子や中性子の結合エネルギーは、原子同士の結合エネルギーより桁違いに大きいのです。
質量が消滅してエネルギーになるというレベルの話になります。
E=Mc^2
このレベルの話です。
原子レベルの世界で使うエネルギー単位は「eV(エレクトロンボルト)」といいますが、詳細には立ち入りません、そういう単位なんだとだけ了解して下さい。
・水素と酸素が結合して「爆発」した、というような化学反応では
2個の水素原子と1個の酸素原子の反応ででるエネルギーは「3eV」程度です。
・ところが、
235U → 137Ba + 97Kr + 2n
こんな核分裂で放出されるエネルギーは「200MeV」程度です。
200×1000000eV→2千万eVです。
エネルギーの桁が100万、1000万倍も大きいのです。
・このエネルギーを一挙に解放すると、原子爆弾になります。
徐々に解放して「お湯を沸かして蒸気を作りタービンを回して」発電すると原子力発電です。
人間は原子核エネルギーを手に入れてコントロールできるような気になっていますが、桁が違いすぎるんだよなぁ。
原始のヒトから現代人まで「肉体を使う」「火を使う」という形で化学反応のエネルギーを利用してきました。
でも、原子核エネルギーは、人間のコントロール能力を超えている、と私は考えています。
技術的にも、倫理的にも。
人間の歴史の中から「戦争」というものが消え去るときがきたら、核エネルギーに挑戦する資格が生じるかもしれませんね。
それにつけても、核エネルギーを利用した後の始末が全然できないのに、なんで平気で使う気になれるんだろう。
核エネルギーの利用は人間の手に余る、と思います。
2012.7.31 12:31
修理に出していたカメラが届いたのがこの日の12:20。
さっそく、マクロレンズを装着して、庭へ出ました。
洗濯物についているのはガですね。ヨツスジヒメシンクイ。
1m弱の距離から撮影。
名前の由来になっている「4本の筋」が写りました。
うれしい。
ハマキガ科(Tortricidae) >ヒメハマキガ亜科(Olethreutinae)>ヨツスジヒメシンクイ Grapholita delineana
です。
http://www.jpmoth.org/Tortricidae/Olethreutinae/Grapholita_delineana.html
このサイトによりますと
【幼虫食餌植物】 クワ科:カナムグラ、カラハナソウ、アサ科:ホップ、アサ
とありました。
今年はホップもあるし、多分、何か食べ物はあるんですね。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_sinkui_yotusujihime.htm
虫ナビによると
幼虫は茎内に食い入り、虫えい(虫瘤)を作り、農作物に被害をもたらすため害虫とされている。
和名のシンクイは幼虫の習性に由来していると思われる。
我が家のような何でもありの庭では別に害虫扱いするいわれはありませんが。
小さいけれど、ヨツスジがはっきりしていますので、一度覚えれば忘れません。
2012.8.8 12:19
昼の散歩に出る時にスズムシのケースを見たら、羽化して少し経ったオスがいました。翅に白っぽさがまだ残る。
ナスの向こう側にちょっと見えるのが脱け殻です。
庭や家の周りをぐるっと回って戻ってきたら
12:40
今度はメスが羽化を始めていました。
右に脱け殻があって、今、翅を伸ばしていくところです。
まだ、ちいさく丸い翅です。
産卵管も白いんですね。
触角は体が固まっても白いはずです。
アップですが、ケースの外からの撮影ですから、どうしてもぼやけます。
前翅は白い膜状ですが、下の後翅はくしゃくしゃに固まっています。
真横から。
クリティカルな時間帯ということで、早々に退き下がりました。
驚かせて失敗させることがあってはなりませんので。
2012.8.2
スズムシの羽化です。オスですね。
右側にくっついて見えるのは脱け殻です。
体だけをアップにしてみました。
この白い翅、きれいでしょ。
天女の羽衣のようだ、と形容する人もいます。
この2枚の写真は、朝、7:58頃の撮影です。
9:51にはこんな感じになっていました。
翅の色はずいぶん濃くなりましたが、まだ少し白っぽさが残っていますね。
こちらは、そばにいたメス。
次の脱皮で成虫です。
産卵管は充分に立派ですね。
★昔、子らと一緒にカマキリを飼っていた頃。
夏場、秋田の親戚の家に泊まりながら、海や山や川(滝)など満喫したのですが、飼育中のカマキリを置いて行くわけにはいかない。
サニー・クーペの後部ラゲッジ・スペースに、カマキリのケースを10個以上も積んでの家族旅行だったんですよ。
途中で観光地に寄った場合も、宿につくとさっそく捕虫網をひっさげて、カマキリのエサ採りに子らは走りまわったものです。東北自動車道のSAでも網を振り回したっけなぁ。
親戚の家でも、とにかく餌取りは毎日の仕事。
叔母も感心してましたね。よくやるねえ、と。
もう移動昆虫園みたいな家族旅行でした。
ある時、飼育していたオオカマキリの雌が、目の前で羽化したんです。
大きなカマキリの脱皮、真っ白な翅、感動でしたね。
ずっと、一部始終を観察しました。本当に「羽衣」のようでした。
そばにいた叔母もビックリしながら見ていました。そして、子どもの集中力に驚いていました。
好きなこと、自分に責任のあることへの集中力はものすごいんですよ。
「子どもなんて飽きやすい」などと思わないでください。
子はすごいものなのです。
何日間か旅行しての帰り。
存分に泳ぎ、夜の虫採りに歩き、そうやって採集したカブトムシやクワガタムシ、その他いろいろが増えて、「移動小動物園」は東京へ向かうのでした。
2012.8.10 朝7:51
左がわずかに先に孵化した方。(姉or兄)
右が後から孵化した方。(妹or弟)
です。
一晩経ちましたので、ほぼ同じようになりました。
いやぁ、興奮しましたね。
オリンピックという「人間のやること」よりもずっと面白かった。
生命の不思議というか、動物としての発生の不思議というか。
無脊椎動物と脊椎動物で、細かいことをいえば全然違う発生過程、でも、受精卵から個体へ、大きく見れば「根本に於いて同じ」発生過程。
ため息が出るようですね。心揺さぶられました。
★40年近く昔の話。
長女が妻のお腹にいた時。という若い夫婦だった時代。
ある日、二人で散歩していたら、ミカンの木にアゲハの終齢幼虫がいました。
これ、アゲハチョウになるんだぜ、と連れて帰りました。
私が子どもだったころに使っていた金網でできたしっかりした飼育かごがあったので、そこに入れたのです。すると、幼虫は、3対の脚と、腹脚で、金網の目をきゅっきゅっとつかみながら歩くんですね。
その姿のあまりの可愛さに、妻が参ってしまった。
つわりもあって、幼虫の「におい」は少し辛かった、といいます。
でも、あの可愛さには叶わないわ、完全ノックアウトよ。と。
その時はミカンの木はなくって、幼虫のいた木から枝を切らせてもらって、飼育しまして、それがまた、外で終齢になったのに寄生されていなくって、羽化してチョウになって旅立ったのですね。全部がラッキー。
以来、40年近く、チョウの飼育に励む夫婦になったのでした。
人生と言うものは「すべてが偶然でできている」のです。
その偶然をどう受け止めていくかが「生き方」なんですね。
何匹のチョウが、手元から旅立っていったのかなぁ。
なんとなく、チョウと心の交流が成立してしまうような気がしてしまうのです。
現在住んでいるところでは、ほんの小さな庭を持つことができましたので、さっそくに、ミカン、キンカン、クスノキなどを育てて、アゲハ、アオスジアゲハを呼んでいるわけです。
チョウを飼育するには食草から、です。
木が難しければ、柚子や山椒の鉢植えでもなんとかなります。
パセリやニンジンのプランターにはキアゲハが来ます。
スミレやパンジーにはツマグロヒョウモンが来ます。
カタバミにはシジミチョウが来ます。
ホトトギスにはルリタテハが来ます。
ぜひみなさんも、お楽しみください。
病みつきになること請け合いです。
チョウの幼虫の可愛さには勝てない。
じいちゃんも、ばあちゃんも、マケタ。
2012.8.9
待つことしばし。
幼虫はおもむろに向きを変え、卵殻を食べ始めました。
{せっかちなじいちゃんだ、そう急くなよ、といってるかも}
この写真には食べ始めてからの9分間が写っています。
おいしい、おいしい。
と言っているような気がします。
お母さんがくれた「最初の食事」だもんなぁ。
幼虫に口を開かせ、噛みつく行動を誘発する化学物質・ある種の匂いがあるんでしょうね、きっと。
後は、自分で葉っぱを食べるのよ、とお母さんは「言いました」。
ここまで。
20:09で終了です。
小さな「コンタクトレンズ状」のかけらがあります。
どうするのかな、と見ていました。
卵は葉の表面に固定されていました。ですから、かじっても動くことはないと思っていたのですが、ここまで来て様子がちょっと違う。
残ったレンズ状のかけらは、葉に固定されていませんでした、というか固定が「解除」されていたというべきなのか。
幼虫の唾液のようなもので、接着性の物質が溶けたのかな。
殻は幼虫に押されて動き、腹の左わきに来てしまいました。
幼虫が体を移動させてこの位置関係に来たのではないのです。
幼虫が頭を振りながら食べていたら、固定がはずれて幼虫の頭で押し動かされて左へ来てしまったのです。
そうなのか、どういう風になっているのだろう、と初めての観察でした。
このかけらは「食べ残し」になって、落ちたようです。
幼虫の動きも止まりまして、出来事が終了、今夜はもう変化はなさそうだ、ということで、かかしさん夫婦の「大観察会」は終了です。
卵から出てきた瞬間より、心なしか、色が濃くなりました。
短時間でものすごいことをやってのけます。
なんだかすごいものをみてしまった、と、ふぅっと力が抜けた感じでした。
2012.8.9(写真中の数字は時刻です)
風呂から出てきて、目の前に卵の入ったケースを置き、右わきに一眼レフを置いて、座椅子に座ってテレビを見ていました。
18:46にはまだ「色の変化した卵」でしたが、
19:26 わぁ、孵化が始まったぞ!卵殻に穴が開き始めました。
その後の4分間で穴はどんどん広がります。
これ、口でかじって穴を開けているのかなぁ。中から押すのも効いているのではないのかな。全く分かりません、想像するのみです。
19:32 十分に穴は広がりました。わぁ、出てきた!
中から幼虫が出てきました。
1分かけてほぼ全身が出てきました。
すごい、と妻と二人で、どきどきわくわくです。
長いこと飼育していても、孵化の瞬間、本当に瞬間、というのに立ち会えることはなかなかないのです。
完全に卵から出ました。
すごかった。
19:38
このときの、2匹。1時間半ほど前に卵の殻を食べていたのが、左。
体の色がずいぶん黒くなっています。
右が、今、卵から出切った幼虫。淡い色合いです。
で、出てきた幼虫は、お尻が卵の方を向いている、頭から出てきたのだから当たり前ですが。
さぁ、今度は卵殻を食べる番だが、と思って見ているんですが、なかなか向きを変えない。
あれぇ、たまには卵殻を食べるのを省略してしまうのもいるのかなぁ、と眺め続けます。
2012.8.8 14:53
アゲハの卵、2個。少し色づいた感じもしますが、ほとんど分からない程度。
2012.8.9 15:06
上の写真と同じ2個。コーヒータイムの後、ふと見たら、2個とも色が変わって孵化が近くなっていることが分かりました。
たった一日でこんなに変化します。すごい成長ですね。小さな卵の中では激変が起こっているのです。
生物を教えていても、「発生」は最高に面白いですよね。たった一個の受精卵から、分裂・分化を繰り返して、「個体」になる。これはもう、動物でも植物でも最高の不思議です。
2012.8.9 18:02
一風呂浴びて汗を流そうか、と立ち上がって覗いたら、わ、卵の殻 食べてる。
左のほうのが孵化して、今自分が出てきた卵の殻を半分くらい食べ進んでいました。
かわいいったらありゃしない。
{写}0434 2012.8.9 18:02
この時、右の卵はこんな状態でした。
卵の中の幼虫が見えそうですね。
もうほんとに間もなく孵化ですね。
2012.7.29
羽化の途中でアリに襲われたのかもしれません。
羽化中はまだ飛べないし、防御の手立てもないし。
羽化の途中では、アリに見つかって襲われるのが一番危険。
アリは小さいけれど、数が多いですからね。
残念なことです。仕方のないことですけれど。
7.30
セミの脱け殻ですが。
7月28日にクマゼミの鳴き声を確認しました。初鳴き。
以来、3回ほどクマゼミの声を聞いています。
すごく近くで聞こえます。
我が家で羽化したのかなぁ、と、分かっていません。
で、腹側を見てみました。
クマゼミの脱け殻は「出べそ」なんです。
で、ひょっとしてクマゼミの脱け殻か、そうだといいな、と思ったのですが。
ご覧の通り、これはアブラゼミの脱け殻です。出べそじゃない。
残念でした。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-e1c3.html
2009年8月14日 (金)「クマゼミの脱け殻」という記事です。
ここに、クマゼミの脱け殻の写真がありますので、ご覧頂いて、比較して下さい。
なお、クマゼミの脱け殻は東京のものではありません、念の為。
2012.7.26
妻がカマキリ見つけた、といって連れてきました。
正式にはチョウセンカマキリだと思いますが、差別的な響きを感じる方がいらっしゃったら申し訳ないことですので、カマキリ、と呼んでいます。
ウィキペディアでは
チョウセンカマキリ(学名: Tenodera angustipennis)は、カマキリ目カマキリ科の昆虫。単にカマキリともよばれる。
こう記していますから、まんざら間違いということでもないので、そう呼ばせて下さい。
オオカマキリに次いで大型のカマキリです。
飼育する気はなくって、記念写真を撮ってあげてほしい、ということです。
カマキリ類の飼育歴が長いですからね、私たち、全然焦らない。
手を出してやれば必ず上へ歩きます。今、妻の右手に乗ろうとしているところ。
適当なところで左手を出してやれば歩き移って、また登ります。
「無限階段」ですね。
遊んでいるようなものです。
くすぐったくってかわいい。
というわけで、しばらく、写真撮ったり遊んだり。
で、もともといた場所へ帰してやりました。
写真で分かるように、翅の芽がありますので、次の脱皮で成虫になります。
かなり大きくなるということがお分かり頂けると思います。
現在は、ハラビロカマキリの幼虫を3匹飼育中。
「ハエ発生器」を作って、ハエを呼んで捕まえては食べさせています。
もう大型のハエも捕獲できるまで成長しました。
草食系のチョウの幼虫も可愛いし、肉食系のカマキリの幼虫も可愛いですよ。
餌の豊富な環境にいらっしゃったら、飼育してみるといいです。
餌やりが大変で飼育がきつい、と思ったら、元の環境に放してやればいいです。
虫と付き合うのは楽しいことです。
★また「暦の上では秋」になりましたよ。
8月7日が立秋でした。
いろいろ文句をつけたのが下にあります。よろしければどうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-a24a.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2786.html
★東京の平年気温でみますと
最高気温は、8月3日~8月 9日が 31.4℃でピークです。
最低気温は、8月5日~8月12日が 24.8℃でピークです。
立秋を過ぎると、ゆっくりですが気温は下がり始めます。
★東京の日の出入りは
日の出は 6月 5日~6月21日まで 4:25でした。(一番早い時期)
日の入りは6月23日~7月 4日まで19:01でした。(一番遅い時期)
8月7日はというと
日の出が 4:54
日の入りが18:39
早朝は気づいておられない方も多いかと思いますが、前は4時半頃にはもう明るくなってきていたのが、今は4時半では暗いです。
それより、夕方が早くなりましたね。
夜7時のニュースのころに日没だったのが、今は6時を過ぎると何となく「夕方」を感じるようになりました。
光の季節は明らかに「秋」へ移行してきました。
★我が家で飼育中のスズムシの初鳴きは8月6日の早朝でした。
スズムシは「季節(とき)」を知る虫ですねぇ、つくづく。
「秋だよ」と教えてくれました。
以来、スズムシの声がしげく玄関から家中に響くようになりました。
★気圧配置が変ですね。 2012年8月9日6時の天気図です。
圧倒的な太平洋高気圧が見えません。どこ行ったのぉ?
おかげで、東京では久しぶりに熱帯夜から解放され、熟睡できましたが、変なものは変です。
関東平野では北東風が吹くときは気温が低くなります。
今、北東風あるいは東風が吹くのは、なんだかなぁ、妙だよなぁ。
今後どうなるのか、気になるところです。
★
地球は365日で太陽の周りを一周します。正確な円ではないけれど、360度回ります。
大雑把な話、1日1度進みます。
ここまでは、以前から意識していたのですが。
そのことと、二至二分と四立で、360度を8等分し、45度ずつだという認識とが、あるとき(ちょっと前なんですけどね)重なりました。
で、「夏も近づく八十八夜・・・♪」という歌の意味が分かったのでした。
八十八夜は立春から数えて88日目のことですね。
ということは、太陽が立春から約90度進んだ位置に来ています。
それって、「立夏」じゃないですか。
立春→45度→春分→45度→立夏
春分から八十八日、もう立夏もすぐそこ。
一年中で一番お日さまの位置が高い45度≒45日がくるよ。
植物の活動の一番盛んな時期だよ。
と、こうなりますね。
そうだったんだ。気づかなかったな。うかつでした。
参考↓
http://iroha-japan.net/iroha/A05_zassetsu/05_88ya.html
八十八夜(読み方:はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目の、5月1日~3日頃を八十八夜〔はちじゅうはちや〕と言います。「夏も近づく八十八夜~♪」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の日です。霜もなく安定した気候で、農作物の種まきに最良の時期です。
意味・目的八十八という字
八十八夜は、立春から数えて88日目をいいます。"八十八"という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされてきました。東北や山間村落では豊作を願うため、様々な占いを行います。現在でも禁忌が守られているところもあるようです。
また、昔から「夏も近づく八十八夜」や「八十八夜の別れ霜」などと言われ、八十八夜は霜のなくなる安定した気候の訪れる時期です。春から夏へ移る境目の日として重要視されてきました。八十八夜からは新茶の摘み取りが行われます。
★同じ考えで、「二百十日」「二百二十日」はというと。
立春から210度~220度の位置ですね。
45×5=225
ですから、立春から225度(≒225日)太陽が進むと、秋分になりますね。
なるほど。
それは台風の多い時期でしょう。
地域にもよりますが、8月9月は要注意。
「雑節」とはいうものの、ちゃんと、太陽の位置を示す太陽の暦に合ってるんですね。
合理的なのでした。
★太陰暦で「○○月」ころは台風が多いとか言っても、「月の暦」では季節と一致しませんが、「立春から○○日」という指定方法は、「太陽の暦」なので、きちんとした時期を指定できるのですね。
八十八夜とか二百二十日というのは太陽暦なのです。
5月初めとか、9月中旬とか、私たちの今使っているカレンダーでのほぼ同じ日を毎年指していますよね。それはこういうわけなのでした。
2012.7.25
アシナガバチとしては大きいので、スズメバチと間違えるかもしれません。
確かに迫力あります。
水を飲んでいました。
この水を巣にかけて、蒸発熱で巣を冷やすのです。
昆虫の知恵はすごいですね。
ミツバチは働きバチが翅で送風して巣を冷やします。
セイヨウミツバチが、巣の中の熱い空気を外に排出するのに対して、ニホンミツバチは外の涼しい空気を巣の中へ送り込むのだそうです。
巣の匂いが拡散して、スズメバチが嗅ぎつけてやってくるのを避けるためのようです。
スズメバチの偵察バチが来た時も、セイヨウミツバチは抵抗できないのですが、ニホンミツバチは偵察バチを働きバチが集団で包みこんで筋肉を発熱させ、スズメバチを熱で殺してしまい、偵察バチからの報告で襲撃してくる本体を避けるわざを持っています。
同じ環境下で一緒に生活し、進化してきたせいですね。
2012.7.24
ヒメクチナシの葉の間で獲物を探すフタモンアシナガバチ。
オオスカシバのメスが頻繁にこの辺りでホバリングし、産卵行動をしています。
フタモンアシナガバチの大きさから考えると、オオスカシバの終齢幼虫はちょっと大きすぎるかもしれない。終齢になる前の幼虫なら獲物にして、肉団子にして巣へ持ち帰ると思います。
8.1
これは妻が携帯電話のカメラ機能で撮影してきたもの。
アジサイの葉の上で大型のアシナガバチが肉団子を作っていた、ということです。
口先に何か捕獲していますね。
妻の観察では、ツマグロオオヨコバイの幼虫ではなかっただろうか、ということです。
庭の木々の枝の間を、ずいぶんアシナガバチが飛んでいます。
合間に、花を訪れたり(自分のかつどうえねるぎーでしょうね)、池で水を飲んでいます(巣に水を掛けて冷却するのでしょう)。
家の近辺には巣は見当たりませんので、共存していけるようです。
2012.7.24
人間のパターン認識として、丸が二つあると「眼」に見えます。
私自身、この場で、お、顔みたい、と思って撮影したのですが、写真にしてみると、あまり顔っぽくないですね。
これで「くち」っぽいのがあるといいのでしょうね。
ヒトという動物にとってはおそらく、相手の顔を見てコミュニケーションをとるということが、社会を作る基本なのではないでしょうか。
顔を見ることで相手の心の状況がわかる。ということじゃないでしょうか。
パターン認識の仕方、錯視のパターン、などで自分の心を探るのは面白い。
自分の心理を自分で分析しても医者じゃないから「只」だもんな、迷惑もかけないし。
理科的センスの楽しみ方の一つです。
2012.7.23
蛹の羽化のタイミングをちょっと見誤ってしまって、狭い状態で羽化が始まってしまいました。
妻が指につかまらせて、部屋のカーテンに移してやりました。
早く気付いてよかった。
驚かさないようにそっと写真を撮って、あとは息をひそめるようにして、翅が乾燥し体の水分を絞り切るのを待ちます。
やがて翅を開閉して動き出してきましたので、窓を開けて外へ。
しばらくボウガシの葉につかまっていましたが、やがて飛び去りました。
羽化成功。ほっとしました。
いろんなことがあるものです。
こういう生活ですからね、殺虫剤なんか絶対使えないんですよ、室内では。
虫と共に生きるというのはこういうことです。
でも、この喜びは何物にも代えがたいものです。
★まだ気になるんです。
滞空時間の間の「落下分」ばかり気にしていて、それを求めました。
ところが、滞空時間そのものを検討することを忘れてますね。
t=L/v
ですから、計算は簡単。
1:アーチェリーの矢を60m/s
2:エアガンの弾丸を180m/s
3:火薬の銃の弾丸を340m/s
としましょう。(番号は、これ以降添え字として対応させて使います。)
すると滞空時間は
t1=1.17s
t2=0.39s
t3=0.21s
こうなります。
(空気抵抗は無視です。)
t1=1として比をとると
t1:t2:t3=1 : 0.33 : 0.18
こうなります。
矢の滞空時間に対して、33%、18%という感じですね。
さて、滞空時間内にどれだけ落ちるかは
d=(1/2)・g・t^2
です。
落下距離は滞空時間の自乗に比例しています。
滞空時間そのものに比例しているのではないのですね。
ですから、落下距離は33%、18%になるのではないのです。
自乗にしてやると
d1:d2:d3=1 : 0.11 : 0.032
こうなるのです。
エアガンでも矢の落下距離の11%です。
火薬の銃弾だと3%しか落ちません。
これが、アーチェリーの場合に弧を描いて矢が飛んでいくのに対して、射撃では弾丸は真っ直ぐ飛んでいくようだ、という差になるのですね。
★比を逆に取ると
d1:d2:d3=31 : 3.5 : 1
こう取ることもできます。
矢の落下分は火薬の銃弾の落下分の31倍なんだ。
この方が直感的かな。
★落下距離そのものではなく、滞空時間を使っての比を考えることにすると、こんな風に説明できるかと思います。
★高校物理で、水平投射とか、斜めの打ち上げとかいろいろやりましたが、こういう落下分の比較、なんてやってみたのは実は初めて。すごく面白かったです。
★これで「ひっかかり」は解消したかな。ひっかかっている間は、頭の中で無意識のうちに「ひっかかり」が回転を続けていましてね、たまに、こんなのどうだ、と顔を出すんですよ。面白いことです。「授業を創る」というのはそういう作業でしてね。生徒に理解しやすい方法や教材を作るのはもちろんなのですが、教師自身の認識や理解方法が変革されるんですね。これがたまらなく楽しい。教材研究とか授業研究とかいうと、見落としてしまいがちな、教師自身の変化・変革というのが実は大事なのです。授業をするというのは自分を変えていく、ということなのです。
私は根っからの授業屋だからなぁ。授業を作るのは楽しかったなぁ。
2012.7.23
コニカミノルタのディマージュZ3というカメラでどのくらい迫れるかとやってみました。
ヒゲナガカメムシのついたネコジャラシの穂を、振動を与えないようにそっと引き抜きます。
で、左手に穂を持って、その左手を線路のコンクリート柵に乗せて固定します。
で、右手にカメラを持ち、右手の肘も柵に乗せてぶれないようにします。
で、ファインダーを覗きながら、ぶれないように撮影。
結構いい線いってますよね。
ポパイだ、と私が言う前脚の特徴も綺麗に写りました。
ちょっと画質に粗さを感じますね。
一眼レフの大口径レンズの「描写力」というのはさすがだな、と思いつつ撮影。
このカメラでは何が写せて何が写せないか、というカメラの性能が、撮影者の観察眼を左右するということを知りました。どうせ写らないと思うと、ちゃんと見なくなってしまうんですよ。いかんなぁ、と思いつつ、散歩を続ける私なのでした。
2012.7.23
道に出たら、クマバチの死骸が落ちていました。
死骸の写真はあまり使わない私ですが、生きたクマバチはそうそうのんびり接写できるものではないですから、写真を撮って観察させてもらうことにしました。
手に取ったらころんと仰向けになりましたので、まず一枚。
体中毛がフサフサですね。
手のひらをくぼませて、この状態を安定化させてまた一枚。
ブーツでもはいたような脚、胸の背面の黄色い毛、翅には細かいでこぼこがあるようです。
正面から顔を撮りたかったのです。
黒っぽくてうまく写っていませんが、いい顔してます。
気づいたら、腹端部に針があります。
3mmくらいかな。細くて丈夫な針です。メスですね、もちろん。
この針には「かえし」がないですから、何度でも繰り返し使える針です。
ミツバチの針には「かえし」があって刺さると抜けず、相手の体に針を残して、ハチ自体は体の一部がちぎれてしまい、刺したハチは死にます。
クマバチの細く鋭い針にはさすがに刺されたくないです。
自分が攻撃されていると思わなければ積極的に攻撃してきたりはしませんから、過度に怖がらず飛び回る姿を見ていれば大丈夫ですよ。
普通では見られない所まで見せてもらいました。
ありがとう。
土のあるところへ持っていって、軽く落ち葉をかぶせてやりました。
土に還ってください。そのうち私も行きます。まっててね。
2012.7.23
庭に出て、テラスに置いた鉢など見ていたら、ふと足元に「棒」のようなもの。
なんだ?と腰をかがめて見れば、モノサシトンボをササグモが捕獲していたのでした。
いっぱい飛んでるからなぁ。葉にとまっているところをササグモが襲ったのでしょう。
ずいぶん大きな獲物だと思いますが、すごいですね。
トンボもササグモも好きです。
こういうことが起こるのも「生きる」ということです。
残酷だとかいって嫌う人もいらっしゃるでしょうが、動物が生きるということは、他の命をもらうことなんです。その事実から目をそむけてはいけません。私たちもいっぱい殺して食べて生きています。
無駄なく食べましょう。それが命を頂くということへの礼儀だと思っています。
★別件
先日、部屋の隅にゴキブリの成虫の死骸があったのです。
始末しようとティッシュでつまんだら、すっかすか。
普通に死んで干からびた死骸は、それなりに「重さ」があります。
ところが、それがない。かさかさで、中身が全くないという感触。
おそらく、アシダカグモかなにかにつかまって、餌になったのだと思います。
消化液を注入して、筋肉などとかして吸収できるものは全部吸い取ってしまった後だったのだと思うのです。
無駄なく、食べられる限りを食べ尽くした後でした。
現場は見ていませんが、多分間違っていません。
私の言い方でいえば、アシダカグモは「礼を尽くした」食べ方をしたのです。
生きるって、荘厳なことです。
2012.7.22
これミョウガの花です。
家の裏に自生しているので、妻は時々採ってきて食べます。
私はミョウガ、ショウガといった香りものは苦手でして、あまり食しません。
単独でミョウガだけ食べるとか、ショウガの酢漬けをつまむ、というのはまぁいいですが、何かに付け合わせるのは絶対嫌なんです。
魚料理で「臭み」とりにショウガなどというのは拒否!
その「臭み」こそ、その魚の持ち味じゃないですか。
それを消して、何の魚料理か。
過激ですねぇ。でも、それを実践しています。
さて、話が飛んでっちゃった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%AC
ウィキぺディアから引用
通常「花みょうが」、「みょうが」と呼ばれるものが花穂で、内部には開花前の蕾が3〜12個程度存在する。そのため、この部分を「花蕾」と呼ぶ場合もある。
ということではあるのですが、花が開いたところを見るのは実は初めてでした。
少し斜めから。
面白い花ですね。
真ん中に伸びているのがメシベで、その下に少し粉のある部分が見えていますがこれがオシベでしょうか。
後ろに立っている部分が何なのか、よくわかりません。花弁?萼?
ただ、微細な気泡を含んでいるように思えます。
その輝くが美しい。多分気泡による反射だと思うのですが。
下から見上げるとこうです。
下の2枚、萼ですかねぇ。
なかなか見飽きない花です。
最初に引用したウィキペディアに、ミョウガと言う名の由来や「食べると物忘れがひどくなる」という俗信の由来なども記されています。読んでみてください。
★
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-e986.html
2012年8月2日(木)「コンセントキャップ」
↑ここで、一度扱った話題です。
コンセントキャップ誤飲の恐れ 都、乳幼児対象に実験(デジタル朝日 2012年7月23日17時2分)
こういう記事に噛みついたのでした↓
子どもがコンセントに指を突っ込んだりしないようにキャップをするんでしょ。
そのキャップが、カラフルで、おもちゃのようなかわいらしさで子どもの注意を引いてどうするんですか。写真ではキャップが動物の形なんかしてましたよ。
最初(はな)っから間違ってます。子どもが気づきにくいように作るべきなのです。なんだか、本来の目的を忘れてしまっている。
事故を起こさないための道具が事故を誘発したのでは話になりません。
本末転倒という言葉を字義どおりにやってどうするんですか。
★8月4日にはNHKもこのことを扱いました。
コンセントのキャップ外す傾向
感電するのを防ぐため、コンセントに取り付けられたキャップについて、幼い子どもはデザインされたり、明るい色がついたりしたものを外してしまう傾向があることが東京都の調査でわかり、都は注意を払うよう呼びかけています。このキャップは、子どもがコンセントに異物を入れて感電するのを防ぐために取り付けられているもので、広く販売されています。
最近になって子どもがキャップを外してしまったという相談が寄せられたことを受けて、東京都は0歳から2歳の子ども、18人を対象にキャップを見てどのような行動をとるのか調査しました。
その結果、調査に使われたあわせて28種類のキャップのうち、子どもの力で簡単に外れてしまう程度の1種類については、すべての子どもが外しました。
また動物などがデザインされたり、黄色や緑の色がついたりした14種類のキャップは白などの地味な色のキャップよりも子どもの興味を引き、6割あまりの子どもが外しました。
都生活安全課は「キャップをつけたことに安心せず、子どもの行動には常に注意を払って欲しい」と話しています。
08月04日 13時05分
キャップをつけたことで、かえって子どもの注意を惹いてしまってどうするんですか!
コンセントの存在を目立たなくすることが大事でしょ。
子どもの歓心をかうための商品じゃないんだから。
逆。子どもが関心を持たないようにするのがこの商品の肝、でしょうに。
子どもの安全を守ることが大事なので、話は重複(ちょうふく)しますが、再度取り上げました。
目の前にコンセントがあったら、指を突っ込んでみたくなるじゃないですか。
もし、風呂の脱衣所で、風呂上がりで体が濡れてたら一大事ですよ。
そういう事故は子どもの責任ではない。
完全に大人の責任なんです。
親はそういう製品は使わない。
メーカーは、目立たなくて抜きにくいものを製造する。
大人がちゃんと考えましょうよ。
★先日「東京タワーが縮んでます」という記事を2回書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-6e03.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-cb5a.html
2012年8月 2日 (木)「東京タワーに軟式ボール」という記事も書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-7937.html
★そうしたら、もう工事が終わったという記事が出ましたよ。
東京タワーが交換工事終え復活
2012年8月3日(金)10時36分配信 共同通信
東京タワー(東京都港区)が3日、東日本大震災の揺れで曲がった先端部のアンテナ支柱の交換工事を終えた。工事期間中は、1958年の開業後初めて本来の高さ333メートルより低くなっていた。タワーを運営する日本電波塔によると、先端に向かってやや細くなる円柱状の旧型に対し、取り付けた新しい支柱は耐震性が高い真っすぐな四角柱になっている。同社広報課は「これまでより少し太い印象を受けるかもしれない」としている。
「工事完了予定の8月中旬」「工事が終わる8月のお盆前後」という話でしたので、ずいぶん早く終わりましたね。
お盆休みにでも工事を見に行こうかと思っておられた方は、ちょっと残念ですね。
私は、全くの偶然で7月末に東京タワーの近くを通るチャンスが2回あったので写真が撮れました。
一眼レフの修理が終わったら望遠レンズでもつけて撮りに行こうか、と先延ばしにしていたら間に合わなかったかもしれません。
★人生なんてものは、すべて偶然で構成されているのですから、常に一期一会なのです。
人間のちっぽけな「欲」など、偶然の前には無力なのです。
「欲 掻かくなって。みっともない、みすぼらしいゾ」
すげェ、悟っちゃったらしい、私。
★ちょっと気になって。
落下分だけ上を狙うという話が気になって。
5.5度斜め上に射出した場合どうなるんだろう?
{sin・cosを使うのですが、explicit には出さないことにします}
初速の水平方向成分が「0.995」に減ります。(元を「1」として)
一方、垂直方向では「0.0953」という上向き成分を持ちます。
これで、ざっと計算してみると。
水平方向成分が少し小さくなったので、滞空時間が少し長くなります。
結果として少し「落ち過ぎ」になるようですね。
70m先の的の中心より、0.04m(=4cm)ほど落ち過ぎるようです。
むしろ、空気抵抗によって減速され、滞空時間が長くなることの方が大きく効くかもしれません。
いずれにせよ、5.5度よりは、少しだけ大きな角度で斜め上に射出しなければならないようです。
現場で試射して、経験を加味して、その「加減」を決めるのでしょう。
★2012年8月 2日 (木)「月を射る」↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-8e3c.html
この記事にコメントをいただきまして、「矢を射る時、いくらか孤を描くようにしていました。射撃の場合は真っすぐ狙うと思いますがこの差は何なのでしょう」という質問を頂戴しました。
答えの本質的な部分は「初速の違い」です。
アーチェリーの矢は新幹線並みの速度で発射されますが、火薬を使ったライフルではジェット機並みの速度で弾丸が発射されます。
同じ距離を矢と弾丸が飛んだとしましょう。
そうすると、矢の方が滞空時間が長くなります。
矢も弾丸も飛んでいる間に重力に引かれて必ず落下しますので、滞空時間が長くなれば落下距離も大きくなります。
ですから、矢の方が弾丸より落下距離が大きくなるのです。
そこで、遠い的を狙う時は、発射時に予め落下分だけ上向きに発射しなければなりません。
矢ではその上向きの角度が大きく矢は「弧を描いて」飛んでいきます。
弾丸は落下分をほとんど無視しても大丈夫なので「真っ直ぐ狙う」ことになるのです。
★少しだけ数値的に見積もってみます。
{本当は空気抵抗は無視できないのですが、ここでは空気抵抗を無視しまして、高校物理の範囲でお話しします。}
先ず下の図をご覧ください。
O点から初速 v で水平に矢を放つことを考えます。
A点が的の中心です。OAの距離をLとします。
矢が飛行している間に重力によって矢は少し落下します。
で、B点に当たったとしましょう。A点からdだけ下がったところです。
ということは、ごく単純に考えて、矢の落下分だけ予め上向きに矢を放てばいいのですね。
つまりA点よりdだけ上のC点を狙って矢を放てば、矢は飛行中にdだけ落下して、A点に命中するはずです。
{初速の水平成分が変わりますので話は厳密なものではありません。大雑把な見積もりです。また空気抵抗や、渦やそういうややこしい話は全部無視。単純明快にいきましょう。それでも話の骨組に大きな間違いは生じません。}
このdは図の中に書き込んだ式で計算できます。
アーチェリーの矢の初速はどのくらいなのか検索してみましたら、ほぼ「60m/s」だそうですので、この値を使うことにしましょう。
{60m/sというのは、時速にすると216km/hになります。新幹線のスピードを腕力で出すのですからすごいものですね。}
L=70m
v=60m/s
g=9.8m/s・s
そうすると
d=6.7m
となります。
ですから、A点より6.7m上を狙えばいいのですね。
これが、頂戴したコメントの「矢を射る時、いくらか孤を描くようにしていました」ということなのです。
70m先の6.7m上というのは、角度にしますと5.5度です(∠AOCのことです)。
時計の文字盤の1分の目盛りが6度ですから、その程度の角度です。
私の場合矢をつがえて固定する右アゴから、弓を支える左手の親指の付け根まで約80cmありますので、7.7cmほど上向きにしてやれば、その角度になるようですね。
選手たちの弓を見るといろんなものがついていますが、私のような初心者は「サイト」だけ付けてやってました。サイト=照準です。
使う弓の強さ、腕の長さ、的までの距離、そういうものをまとめて経験的に「この位上げればどうだ」と探っていって、狙いをつけていました。
★さて、射撃なのですが。検索してたまたまヒットした値を使います。
エア・ライフルやエア・ピストルだと弾丸の初速は180m/sくらい。
{アーチェリーより3倍速いですね。}
火薬を使う競技用のライフルやピストルで音速程度かそれ以上。
ま、音速=340m/sを使いましょうか。
この初速で、70m先の的を狙ったらどうなるか。
70m先での落下分は
エア・ライフルで:d=0.74m(=74cm)
角度にして0.61度ほど。
ライフルで:d=0.21m(=21cm)
角度にして0.17度
落下分はすごく小さいですね。
それで「射撃の場合は真っすぐ狙う」ように見えるのです。
こんな小さな角度を手で正確にとコントロールするのはちょっとね。無理でしょう。
クレイ射撃では「射手の前方15mに配置された15台の放出機からは、遠方に向けて右(10枚)、ストレート(5枚)、左(10枚)の計25枚のクレーがランダムに放出される」のだそうです。
思ったより標的が近いですね。これなら完全に標的を「まっすぐ」狙うことになります。弾丸の落下分なんか、ほぼ無視できるでしょう。
ウィキペディアで調べたら、クレイ射撃以外の射撃競技は下のような種類があるそうです。
男子10mエアピストル
男子10mエアライフル
男子25mラピッドファイアーピストル
男子50mピストル
男子50mライフル伏射
男子50mライフル3姿勢
女子10mエアピストル
女子10mエアライフル
女子10mピストル
女子50mライフル3姿勢
{表}
落下分だけエクセルに計算させてみました。
10mや25m先では、落下分は無視できそうですね。ホントに「まっすぐ狙えばいい」。
50m先だと火薬を使うライフルでも「10cm」くらい落ちるようですから、「照準」が必要かもしれません。
専門用語を知らないのですが、一般用語でいうと、目の前の「照門」から、銃の先端の「照星」を見て照準を定めるということになるのでしょうか。
「伏射」というのだと、照準を合わせているようだな、というのが分かります。
詳しいことは、ゴルゴ13=デューク東郷さんにでも聞いてみないと分かりません。
2012.7.19
左手がこそばい。
見ればグンバイムシ
よく見るのはアワダチソウグンバイですが、それとは違います。
撮影時点ではグンバイムシ科までしか分かりませんでした。
調べてみるとナシグンバイではないかと思います。
もちろんカメムシ目です。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-kame_gunbai_nasi.htm
虫ナビによりますと
エサ:バラ科(サクラ,ナシ,リンゴ,スモモ,ウメ,ボケ,カリン,ノイバラ)など
幼虫も同様。
バラ科の植物に来るようですから、不思議はない。
私の腕が悪いのか眼が悪いのか、どういうわけか、グンバイムシとエノキワタアブラムシとコクロヒメテントウがクリアに撮れたためしがありません。
写真写りの悪い連中だ、としておきましょう。
2012.7.19
また知らない花を見てしまった。ユキヤナギやコデマリじゃあるまいし。
後知恵で、この写真のなかにある種のヒントがありました。
葉っぱの写真も撮って帰ってよかった。
葉と花ののイメージを頭に置いて調べていったら
ノコギリソウ
でした。
http://www.hana300.com/nokogi.html
また季節の花300のサイトです。
キク科なんですね。
2枚目の写真でかろうじて分かるメシベの姿、タンポポなんかと似た姿なのでした。
葉が櫛の歯状にまるで鋸のようにギザギザに切れ込んでいるところから。
この葉の形が決定的でしたね。
考えて見れば、キク科の葉の「変奏曲」(バリエーション)になってるんですね。
知らない花の多かりき。
2012.7.19
気取って、漢字でタイトルを書いてみました。
ノウゼンカズラです。
偉そうなこと言って、実は私、この正面姿しか頭の中になかったんですね。
で横顔を見ると、ずいぶん「深い」花ですね、ユリみたい。
で、迷ってしまった。
妻にあれは何か?ときくと、当然のようにノウゼンカズラよ。
う~む。そうなんだ。認識不足だった。
花弁が落ちた後の姿がコレ。
この姿も知らなかった。
萼の中からメシベの柱頭が立っている。
今回、改めて見直しました。
http://www.hana300.com/nouzen.html
季節の花300のサイトです。
いろいろこの花の雑学が読めます。お勧め。
とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったといわれるものが金沢市にまだ健在らしい。
だそうです。すごいですね。
2012.7.19
この写真を見たら、どういうお店だと思いますか?
音叉が3本組み合わさっていますね。
楽器のヤマハでしょうか。
これに気づいた時は驚きました。
なるほど、出自をちゃんと表示していたのか、と。
楽器のヤマハがやっぱり「親」なんですね。それが残っていたとは、知りませんでした。
オートバイ売ってる店に「音叉」ですものね、感心しました。
★ヤマハのサイトに「ヤマハの歴史」というページがありました。↓
http://jp.yamaha.com/about_yamaha/history/
1887 山葉寅楠が浜松尋常小学校(現元城小学校)でオルガンを修理、
同年11月にオルガン製作に成功
1889 当社の前身である合資会社山葉風琴製造所を設立
1897 日本楽器製造株式会社を資本金10万円にて設立
1900 ピアノの製造を開始
1949 東京証券取引所に株式を上場
1954 オルガンの教室を開講(ヤマハ音楽教室の前身)
オーディオの製造を開始(HiFiプレーヤー)
オートバイの製造を開始
1955 オートバイ部門をヤマハ発動機株式会社として分離
1958 スポーツ用品の製造を開始(FRP製アーチェリー)
(以下、略)
★なるほどねぇ。
1954年にオートバイを作り始めたのですね。
私が子どものころ、本当に自転車にエンジンをくっつけた「原動機付き自転車」が走っていたんですよ。
ホンダのスーパーカブというのが1958年でしたか。
マツダの「オート三輪」なんて知ってます?町を走ってました。
なつかしい時代だ。
鉄くずの集積場に潜り込んで遊んでいたら、オート三輪があったので、乗って、ハンドル握って遊んだっけなぁ。
ヤマハの年表に「アーチェリー」の製造が載ってますね。
渋谷の道玄坂にヤマハの店がありまして、よくアーチェリーの弓を見に行ったり、ギターをいじりに行ったものです。
高校生の頃、フォークギターをこの店で買ったのですが、小遣いためて、1万いくらだったか、握りしめて買いに行きましたよ。当時としては大きな買い物だったなぁ。
フォークソングブームの中にいた私です。森山良子さんが高校生でラジオ関東の番組に出ていて、「今日の日はさようなら」などが生み出されていくところに生で立ち会った世代です。(一応、コードくらいは押さえられます。)
2012.7.19
鳥の糞に擬態したアゲハの黒い幼虫が緑の幼虫へ脱皮していました。
コンデジで、ケースの外からなので、鮮明さに欠けますがしょうがない。
皮を後ろへほぼ全部送りきったところ。
皮から体を完全に引き出すために、お尻を振っているところです。
右の方へぷいっと振ったところですね。
で、完全に脱げました。
餌の葉を交換する時に、脱皮直前の幼虫がじっとしているのを、うっかり指でつまんで移そうとすると、脱皮に失敗してしまうことがあります。
動かないという状態が、単なる休息状態なのか、脱皮に備えて体を固定して作業しているのか、見分けにくいですから、飼育の時は注意が要ります。
昆虫が成長していくときに外骨格も一緒に大きくなるということができないので、脱皮をするわけですが、ということは、脱皮直後の体は、しわしわなんですね。
これから成長していくためのゆとりがとってあるのに、中身はまだこれから成長するんですからね。
すごいですよ。しわしわの体は。これから太るぞ~っと全身で意思表示をしています。かわいいです。
2012.7.18
雨戸を閉めようとすると、目の前にミニトマトがあるんですね。
で、毎日見ているんですが、なかなか色づいてきません。
花はいっぱい咲きますが、結実率が低いですね。
2階のベランダだと花粉を媒介してくれる虫が来にくいのかな。
でもまあ、10の桁の実が成熟中。
私は酸味を気にしない人ですから、きっとおいしい実が熟しますよ。
その横ではオクラも。去年ほどどんどんいっぱい、ではないのですが、時々楽しんでいます。ちゃんとぬめって、おいしいですよ。野生的。
別件:私のトマトの食べ方。
一番好きな食べ方は、丸のまんま、てっぺんにかぷっとかぶりついて、かじり取り、そのまま中の種を吸いだすのが好きなんですね。種の周りのトロッとした部分の味が何とも言えない。
熟したトマトを畑でもいで、その場でかぷっというのがもう最高ですね。
★先日「東京タワーが縮んでます」という記事を2回書きました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-6e03.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-cb5a.html
★今朝、朝刊を開いて思わず笑ってしまった。
取り除いたアンテナ部分の中から、「軟式野球のボール」が出てきたそうです。
どうやって入った? 東京タワーの支柱の中に軟式ボール(デジタル朝日 2012年8月2日00時53分)
先端にあるアンテナの支柱の取り換え工事をしている東京タワー(港区芝公園4丁目)で7月、支柱の中から軟式野球のボールが見つかった。支柱の交換は初めてで、密閉された空間なので建設後に入れるのは不可能といい、建設工事中に入ったと考えられる。地上300メートル超の上空で、謎は深まるばかり――。
東京タワー広報・マルチメディア部によると、昨年3月の東日本大震災で鉄製の支柱(長さ約25メートル)の先の部分が5度ほど傾いたほか、テレビの地上波アナログ放送が7月に終了したことから、アナログ放送アンテナを取り除き、支柱を交換することにした。
アンテナを外し終え、今年7月、支柱を17分割し、だるま落としのように最下部から順番に取り除く工事に着手。333メートルの高さが一時的に低くなっていた。
作業開始直後の10日未明、作業員がガスバーナーで最下部の支柱(直径約37センチ)を切断し取り除いたところ、中から軟式野球ボール1個を見つけたという。
ボールは直径6センチほどで、メーカーは不明。形はややゆがみ、穴が一つあいていた。表面の一部が黒っぽく変色していたが、支柱切断の際のバーナーで焦げたのか、腐食によるものかは分からないという。
タワーは1957年6月の着工で、翌年12月に開業した。以来、支柱は交換されていない。支柱は鉄の円柱で、建設後にボールを入れるのは不可能だ。タワーの澤田広報課長は、建設中、何らかの理由でボールが入ったと推測し、三つの仮説を立てる。仮説(1) 作業員が取り付け中、いたずら心で紛れ込ませた。
仮説(2) 作業員が休憩時に使っていたボールが、工事現場に置いてあった支柱に入った。
仮説(3) 支柱などの資材が近くの増上寺に一時置かれていたとき、子どもたちが遊んでいたボールが入った。澤田課長は、(1)の可能性が高い、と見ている。
現在、タワーは新しい支柱の取り付け中で、3日までにタワーの高さは元に戻る予定。ボールは今後、タワーの事務所で保管する。
澤田課長は「建設当時20歳だった人も、開業55周年の来年は75歳。何か知っている人がいたら情報を提供していただきたい」と呼びかけている。
★古い神社仏閣を解体修理などすると、屋根裏から大工さんの署名やいたずら書きが出てきたりすることってありますよね。柱の裏とか。
仏像の中に、胎内仏のほかに、別のものも入っていたとか。
軟式ボールも、きっと、職人さんの「いたずら心」の発露だと思うんですけどね。私も。
楽しいいたずらだ。
東京タワー建設の時は、高所で作業できる人が少なくて、東京中だったか関東中だったかの鳶の職人さんがかき集められて、ほかの現場では鳶職が不足した、というようなことを聞いたように思います。当時10歳の男の子の記憶ですから定かではないんですが。
昔気質の職人さんの「粋な遊び」ではないでしょうか。
★ひょっとして、「フライ取り」遊びをしていた子どもたちの中に、とんでもない肩の力のある奴がいて、思いっきり高く投げあげたら、建築中の東京タワーのアンテナの中にひょいと入っちゃった、とか。ありえねぇ。かな。
300mまでボールを投げ上げる「子」っていませんかねぇ。
(ボールなくしたって、叱られてたりして)
★別件:「フライ取り」って知ってます?男の子たちの遊び。
ボールを可能な限り真上に高く投げるんですね。それを集団で落下点に押しおよせて、キャッチする。取った子が今度は上に投げあげる。
どのくらい高く投げられるかを競ったものです。肩が鍛えられたなぁ。
お陰で、高校教師になってから、生徒会の合宿に行って、遊びの時間に、遠投ごっこしたら、先生、左足が棒なのに、すんごい肩してるね、と男子高校生を驚かせたものです。
子どもの頃の遊びは大事です。
2012.7.18
これ以外のアングルのない場所にいました。
我が家では毎年オオシオカラトンボが羽化していますし、肉眼で見た感じもシオカラトンボよりも少し大柄で逞しい感じですので、オオシオカラトンボでまず間違いないと思います。
本当は、背面から撮影したかったのですが。
オオシオカラトンボでは、翅の付け根が黒いんです。濃い焦げ茶色というのかな。
で、写真はオスです。メスは黄色っぽいです。
7.28
Z3でもここまで撮れました。
肉眼的にはもっと黒かったです。
黒いトンボで、腹部の胸近くだけ黄色く見えました。
写真にして見ると、黄色いゾーンが広く見えます。
はてな、黒いトンボってなんだったけ、と思いましたが。
コシアキトンボは黒っぽいけれど、もっと鮮明に腰のところが白く空いてますから違います。
これはオオシオカラトンボの成熟していないオスですね。
ということは、我が家の池で羽化して間もないということかな。
成熟したらここで縄張り宣言をするのかな?
縄張りを守るオスは、ヒトが来ると、これはなんだ?侵入者かと偵察に来ますよ。
迫力あります。
★写真なし
7月29日の朝、トンボが産卵している、と妻の声。
部屋の中から見ると、池でオオシオカラトンボのメスが一人で「打水産卵」をしていました。
水面の上でホバリングし、ぐんと降下して腹端部で水面を打つんです。前の方に水を跳ねとばします。激しい産卵なんです。水しぶきが跳ぶものなぁ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_dc6f.html
2008年7月30日 (水)「オオシオカラトンボの産卵」という記事です。
この時は、ぶれてはいますが、産卵シーンを撮影しました。
メスの産卵行動を上空から見張るオスも観察しました。
今回は、一眼レフもないので、気力充実せず。
肉眼で見続けました。
7.29
後で撮影した池。棒が立ってますね、ヤゴの羽化用の棒です。この棒の左側のオープンな水面、ここに産卵していったのです。
現在はまだ卵のまま。
やがて、ここからオオシオカラトンボが羽化する時がやってくるでしょう。
ほくほくと。嬉しいなぁ。
まるでガキですね。
2012.7.18
朝、2階の雨戸を開けると、ヤマノイモの葉にホオズキカメムシの成虫・卵・幼虫がいっぱい。
で、もう何枚も撮っているんですが、時々更に撮りたくなる。
ところがですね、この時ここで写真を撮っている最中にフラッシュが発行しなくなってしまったのです。
参ったなぁ。
2008年に買ったデジタル一眼。6万枚を超えて撮影してきました。
被写界深度を深くとりたいので、絞りを10くらいに設定してフラッシュを常用してきましたが、そのせいでしょうか、フラッシュ・ランプがだめになってしまった。
この日一日は、何とかフラッシュなしで撮影しましたが、なるべく早く普通の撮影に戻りたいので修理に出しました。
しばらくは、コニカミノルタのZ3をメインで使うことになります。
気力が減退してしまったのは、仕方ないことでした。
2012.7.16
ガレージをこんな虫が歩いていました。見たことのない虫です。
あまり元気がない。
翅がはみ出している、よくわからないけど腹端部もはみ出しているように思える。
羽化失敗とか、けがをしているとか、そういう状況なのかな、と感じました。
ゆっくりしか動けないので、家へ戻ってカメラを撮ってくる余裕があって撮影できました。
この頭部の形というか、つき方というかが、変です。
コケシ見たいといいますか、見たことがないなぁ。
甲虫であることは間違いないです。
後ろから見ても、けがをしているようでもない。
でも薄い翅がはみだしているのは間違いないですね。羽化失敗かな。
ところでこれは何という虫なんだ?
見たことないぞ。
調べてみたら
http://syunnkasyuutousyasinnkann.web.fc2.com/hananomi.html
このサイトの写真を見てウスキボシハナノミではないかと考えました。
恥ずかしながら、コウチュウ目の中にハナノミ科というのがあることを、わたくし、知りませんでした。
腹端部がとがっているのは正常な姿です。
ただ、やはり羽化失敗の可能性はあると思います。ちゃんと翅がたためてないのですもの。
まだまだ知らないことばかりが多くって。
で、そういうのがまた、私の家の庭に来るというのが妙な具合だなぁ。
一応、大田区の端っこの都会に住んでるつもりなんですけどね。
こんな記事がありました。
コンセントキャップ誤飲の恐れ 都、乳幼児対象に実験(デジタル朝日 2012年7月23日17時2分)
子どもが電源コンセントで感電するのを防ぐための市販の「安全キャップ」は、効果薄で誤飲の危険も――。東京都がそんな実験結果を明らかにした。
「生後8カ月の子がコンセントキャップを外し、口に入れている」。こんな相談を受けた都消費生活総合センターは、差し込み口をふさぐ安全キャップ28種類を用意し、0~2歳児の6人ずつの反応を観察した。
キャップを1個以上外したのは18人中14人。年齢が上がるほど顕著で、0歳児は3人、1歳児は5人、2歳児では全員が外した。15個外した2歳児もいた。
色別の調査では、紫、オレンジ、グレー、ピンク、黄緑、白の6色を並べ、5分以内で外す色や順番を観察。外した乳幼児は8人で、ピンクが最多の7人で、うち4人が最初に外した。「目立つ色が外されやすい傾向だった」という。
乳幼児の保護者1069人へのアンケートでは、キャップ使用経験者614人の3割にあたる195人が「子どもがキャップを外した」と答えた。「口に入れたり、入れそうになったりした」は77人だった。
キャップは100円台から市販され、海外でも使われている。英国政府はインターネットで「キャップに頼るべきではない」と警告。米国でも全米電気製品製造業協会がネットで「多くの乳幼児がキャップをすぐに取り外す」と注意を促している。日本では、キャップの材質や形などを規制する法令がなく、業界の自主規制もないという。
年間約2万セットのキャップを製造・販売する国内の玩具メーカーは「都の指摘通り、子どもの目を引く可能性がある商品もあり、今後は抜けにくくするなど工夫したい」と話す。
都は、キャップ以外で誤飲の恐れがない商品として、コンセントの壁面全体を覆う「コンセントカバー」や、プラグを差さないと差し込み口が開かない「シャッター付きコンセント」を挙げている。
子どもがコンセントに指を突っ込んだりしないようにキャップをするんでしょ。
そのキャップが、カラフルで、おもちゃのようなかわいらしさで子どもの注意を引いてどうするんですか。写真ではキャップが動物の形なんかしてましたよ。
最初(はな)っから間違ってます。子どもが気づきにくいように作るべきなのです。
なんだか、本来の目的を忘れてしまっている。
事故を起こさないための道具が事故を誘発したのでは話になりません。
本末転倒という言葉を字義どおりにやってどうするんですか。
我が家も、新築時、風呂の脱衣場に子どもの目の高さにコンセントがあったので、それは私がガムテープを使って封鎖しました。そう簡単にははがせないように貼りました。
で、その代替のコンセントを子どもの手の届かない位置に作ってもらったのですが、新築なのに、コードがむき出しで壁を伝うことを電気屋さんは嫌がりましたっけ。
でも、子どもの事故を防ぐのが第一なのっ、と私が押し切ったのでした。
当たり前でしょ。
★告白
実は私自身が小学校の低学年の時に、目の前にコンセントがある、手元にはピンセットがある、ちょうどうまい具合にはまるなぁ、と突っ込んで、ショートさせ、フューズを吹っ飛ばしたことがあるんです。感電はしなかったけど、青白いものすごいスパークが走ったのにはビックリしましたっけ。
津波で流されたタンク爆発、潜水士1人けが 気仙沼(デジタル朝日 2012年7月28日15時9分)
28日午前9時55分ごろ、宮城県気仙沼市の大島付近で海底の石油タンクの引き揚げ作業をしている会社から「タンクが爆発し、作業員がけがをしたようだ」と119番通報があった。
・・・
男性は午前9時15分ごろに深さ21メートルまで1人で潜り、タンクをつり上げる鎖を通すため、電気とアセチレンを使うバーナーで穴を開ける作業をしていたという。海保が爆発原因を調べている。宮城県によると、タンクは東日本大震災の津波で流された22基のうちの1基。この日は穴を開けて鎖を通し、29日にクレーンで引き揚げる予定だった。
以前このブログで書きませんでしたっけ。
可燃性の液体が容器に入っている時、満杯に入っている時より、ほとんど空の状態の方が危険なのだ
と。
燃えやすいものがいっぱい入っていると危ないけれど、ほとんど入ってないんだから危なくないだろうというのは間違いです。
可燃性液体がいっぱい入っていて火がついた時は、燃えます。もちろん危険ですが、炎を上げて燃えるだけ。
ところが、ほとんど空で可燃性の蒸気が充満していて火がつくと、爆発します。
プロなんだからそういうことは熟知しているはずなんだけどなぁ。
アマチュアである私たちも知っていて損はないです。
どうも、耳にざらつく言葉が多くていけません。
愛知県でストーカー殺人がありました。犯人と見られる人物は、自分で自分の腹を刺したようです。
こういう状況について
県警は男が・・・自殺を図ったとみて同署に捜査本部を設置し・・・
↑読売新聞の表現。
↓NHKでは
警察は男が・・・自殺を図ろうとしたとみて、詳しいいきさつを調べています。
自殺を図ったのだけれど死に切れなかったのでしょ、だから読売の表現が正しい。
NHKの表現だと、自殺を図ろうとしたのだけれど果たせなかった。とすると腹を刺せなかったということになりはしませんか?
小さなことなのですけれど、どうも、耳に引っかかる。気分悪い。
口うるさい爺さんになってきたなぁ。
★オリンピックの大騒ぎには鬱陶しさしか感じていない私です。
いろいろ「周辺の物語」「感動秘話」が好きですよね。あれが大嫌いなんです。
騒ぐために騒ぐというのか、大騒ぎを自己目的化している姿も見たくない。
でも、競技者が自分の能力の最大限に挑戦する姿は好きです。
そういう意味で、チームスポーツにはもともとあまり関心がない。
個人で肉体の限界に挑むのがいいなぁ。
陸上とか水泳とかは結構好きです。
個人的に、高校時代少しやったアーチェリーも好きです。
歩く、走るがダメなんで、上半身の力を使うスポーツはどうかな、といろいろ試したんですね。
自分の肉体的な可能性はどんなものなのかを探っていた時代があるんです。主に高校時代。
大学の1年の頃にはベンチプレスで、腕だけで100kg近く押し上げた時代もあるんですよ。
アーチェリーは高校から大学にかけてしばらく楽しみましたね。
水泳が一番私には向いている、今も泳いでますものね。これ、いいですね。
自分が泳ぐので、選手が泳ぐのを見るのはすごく楽しい。
★話はアーチェリーなんです。
新聞を見たら、メダルを獲得しましたね。
で、経験があるくせに、的の大きさを知らなかった。
「70m先にある直径12.2cmの中心円」
ですって。
的全体は直径122cmで、それが等間隔で10に切られているんですね。
それって、ものすごく小さくない?
ひょっとして、地上で見る太陽や月より小さくない?という直感。
計算してみなくっちゃ。
図のθを求めたいわけですね。このθを視半径と言います。
それには、タンジェントの逆関数を使えばいい。
大雑把に行きます。
太陽の視半径
l=1.5×10^8km(1億5千万キロと暗記してます)
r=7.0×10^5km
これでθを計算すると
θ=0.27度
月では
l=3.8×10^5km(38万キロと暗記)
r=1700km
θ=0.26度
太陽と月の視半径はほぼ等しいのです。ですから日食が起きたりするんですね。
★では、アーチェリーは?
l=70m
r=0.061m
θ=0.05度
わっ、1桁小さい!
アーチェリーの的を射るのは、月を射抜くより難しいんだ!
1円玉の直径は2cmです。半径は1cm。
1円玉の視半径が0.05度になる距離というと
0.061:70=0.01:x
x ≒11.5m
11m先の1円玉ですって。
アーチェリーって、凄いものなんですね。
こういう話なら「わたし感動して」しまいます。
これ「感動秘話」だよなぁ。
別件:私のアーチェリーですが。
わたくし、小さい頃に椅子から転げ落ちて、左手の肘関節を脱臼し、骨も折ったことがあるせいでしょうか、肘関節が逆反りするんですね。そうすると、矢を放つときに弦で肘の内側を打つ。ガードを着けてやるんですが、やはりきつい。私の腕はアーチェリーには向いていないのでした。
ものすごい内出血を頻繁にやってましたっけね。
2012.7.16
資源ごみの回収の朝。
新聞紙を束ねてころころ引っ張って集積場にもっていきます。
戻りながら朝の植物を見るのは楽しい。
ヘクソカズラの花が咲いていました。
私はこの花が結構好きなんですけどね。かわいそうな名前をもらってしまいました。
ヤイトバナにしておけばいいのにね、と思います。
朝、7時前ですから、オシロイバナがいっぱい開いています。
毎年見て、毎年感心してしまいます。
赤い色素を作る酵素の遺伝子が働いたり働かなくなったりの分布が見えているわけです。
赤が少なかったり
半々だったり。
全面的に斑入り状態になってます。
遺伝って不思議ですね。
遺伝子の中にトランスポゾンが割り込む。
それって、哺乳類にとっても大事な出来事なんですよ。
考えるほどに不思議です。
★コメントを頂きました。マルゴミグモではないだろうか、と。
「日本のクモ」という図鑑を調べましたら、腹部背面の模様といい、姿が一致しました。
マルゴミグモ
と訂正します。
言いわけになりますが、1枚目の写真のように、ごみの帯が完成していませんでした。
で、ゴミグモを頭の中から排除してしまったのでした。まだ幼体ですから、ごみ収集が完成していないんですね。
「日本のクモ」によりますと分布は「本州(北緯38度以南の海岸線)、四国、九州」とあって、さらに「近年急激な北上傾向が見られる」とのことです。
これから注意してみていくことにします。
コメントありがとうございました。(2012.8.2記)
2012.7.14
玄関を出たところの右に、立派な網が張ってあります。
近寄れないし、この位が限度。
オニグモの仲間かなと思うのですが、幼体ですし、よく分かりません。
網を張る場所も時々変わりますので、成体になるまでの追跡は無理だろうと思います。
以前、この近くでオニグモの成体が網を張り、玄関灯にくる虫を捕まえて生活していたことがあります。セミがかかったこともあったな。大人のオニグモの網はパワフルですよ。
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