トウキョウヒメハンミョウ
2012.7.9
悪漢面というえばこっちの方がすごい。
凶悪な目つきに見えます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6%E7%A7%91
「ハンミョウ科」
漢方の生薬にある「斑猫」は、名前は同じでもかなり縁遠いツチハンミョウ科のマメハンミョウやミドリゲンセイなどを指す。これらは非常に強いカンタリジンという毒性成分を含み、国外では実際に暗殺に利用された例がある。しかし、日本では江戸時代の初期に渡来した『本草綱目』を訳した際の間違いで、ハンミョウ科のものがそれだとされてしまった。そのため、実際にハンミョウ科の昆虫の粉が忍者などが暗殺用の毒薬に使われたとも言われる。特に種としてのハンミョウはその鮮やかな色彩も相まって、いかにも毒がありそうに見えるのも、このような誤解の一因でもあろう。そのため、ハンミョウに毒があるとの誤解は長く残り、今も結構な知識人にもこの誤解を持つ人がいるという。
ハンミョウ科の昆虫には実際には毒はない。ただし大顎で噛まれるとかなり痛いので、注意しなければならないことに変わりはない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%81%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6
「ツチハンミョウ」の項目です。
ここを見て頂けば分かりますが、ツチハンミョウ科はハンミョウ科とは姿がずいぶん違います。
頭の片隅に収めておいて頂ければ、ツチハンミョウをつまんでしまう、というようなことは避けられるでしょう。
触ると死んだ振り(偽死)をして、この時に脚の関節から黄色い液体を分泌する。この液には毒成分カンタリジンが含まれ、弱い皮膚につけば水膨れを生じる。昆虫体にもその成分が含まれる。同じ科のマメハンミョウもカンタリジンを持ち、その毒は忍者も利用した。中国では暗殺用に用いられたともいわれる。
「ハンミョウ」と名がついているが、ハンミョウとは別の科(Family)に属する。しかし、ハンミョウの方が派手で目立つことと、その名のために混同され、ハンミョウを有毒と思われる場合がある。
ファーブルの昆虫記をお読みになった方はご存知の方も多いと思いますが、マルクビツチハンミョウなどは、単独生活するハナバチ類の巣に寄生して成長する、というなんともすごい生活史を持っています。
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/201004/1270809105.html
連載「日本昆虫記」6 ツチハンミョウの不思議
海野和男さんのサイトですから安心して読んでみてください。
カマキリなんか、一つの卵囊から孵化した100の桁の幼虫から、成虫になれるのは1桁かな、と。100匹中1匹しか大人になれない世界、というような言い方をします。
ツチハンミョウなどは、桁がもう一つ上。卵の数が1000の桁なんですね。
生き残り率が非常に低いのです。
凄い生き方をしています。
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