アオスジアゲハ
2012.7.10
蛹が少し透けてきたので、もうすぐ羽化だな、と思っていました。
ところが、なかなか羽化してこないので、これは寄生でもされていてダメなのかな、羽化には至らないのかな、と思っていたんですね。
そうしたら、7月13日。
朝、妻を勤務先へ車で送って行って帰宅し、今のドアを開けたらパタパタっという音がする。
見れば、傍らのケースの中でケースの底に落ちて仰向けになってアオスジアゲハがもがいていたんです。
しまった、失敗させてしまったか、ごめん、すまん。間に合うかな。
と大急ぎでティッシュペーパーとセロテープを取ってきて、チョウの脚のところにティッシュを垂らしてつかまらせたら自力で歩き上がってきたのですね。
驚かせないようにそっとそっとティッシュをケースの縁にセロテープで固定して、玄関の隅の薄暗い所において、カーテン地の布をかぶせて更に薄暗くして落ち着かせておきました。
2時過ぎ、帰宅した妻に、事情を説明して、羽化失敗だったら蜜など与えて、室内で飼うしかないかな、と話しながら、そっと布を外してみました。
緊張の一瞬。
なんと、翅の展開に成功していました。
落ちているところを私が見つけたのは、本当に羽化直後だったのですね。よかったぁ。
前に書いた記事で、羽化して、翅を展開し始めると、ほんの数分で一応の広さに展開してしまうのをお目にかけました。ですから、本当にぎりぎりセーフだったのでしょう。
7.13
翅をパタつかせているところ。
げんき、げんき。よかったねぇ。
広げた翅を見せてくれました。
飛び立っていって、ちょっと気の葉につかまって、すぐに飛び去りました。
もう、嬉しいのなんのって、たまりません。
一時はもうだめかと思ったのに、元気よく飛び去っていきました。
夫婦二人で、しばらくハイな状態になっていました。
★後日談
翌日、私が玄関を出ると、右手高くのところから、アオスジアゲハが舞い降りてきて、特に花もないのですが、目の前をしばらく舞って去る。
妻を呼んで一緒に見ることができるくらいの時間、舞い姿を見せてくれる。
翌々日、道の突き当りのところで花を見ていたら、目の前にふわ~っとアオスジアゲハが舞いこんできて、しばらく舞ってクスノキの方へ高く飛び去っていきました。
こんなことが二日間続いたのです。
妻曰く、アオスジアゲハのお礼の舞いかもよ。
早い時点で手助けしてくれたので無事羽化できました、って。
う~む。ファンタジーなんですが、そんな気がしてしまうのです。
ひょっとしてそうなのかもしれないなぁ、と思ってしまう二人です。
勝手な思い込みなんでしょうけれど、なんだか、チョウと交流しているような気がしてしまうのでした。
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