アオスジアゲハに寄生
2012.6.17
アオスジアゲハの蛹の下の方が少し「腰折れ」になって、黒っぽいものが見えます。
拡大するとこうです。
これ、蛹の体内で、寄生バエが蛹になったのではないか、と思います。
アオスジアゲハに寄生するのはハチよりハエの方が圧倒的多いと感じています。
蛹の体内を食べて、ギリギリまで死なないように食べて、最後、蛹を殺してハエが蛹化します。
もう一つ、寄生された蛹がありました。
悲しいですね。
寄生バチの場合は、メスバチが針のような産卵管を幼虫に刺して卵を産みつけます。
寄生バエの場合は、そういう「針」のようなものはないので、幼虫の食草、アオスジアゲハの場合はクスノキの若い葉に産卵し、アオスジアゲハの幼虫が卵ごと葉を食べることで寄生します。
食べるという行為が、哺乳類のように「歯ですりつぶして」のみこむ行為ではないのですね。顎でかじり取って丸呑みしているということです。
ですから、幼虫に与えるクスノキの葉を、全部丹念に指で撫でて付着物を取ってやればよい、といわれるのですが、食欲の盛んな幼虫に葉を与えるのにそれだけ手間をかけていられない、というのもありまして。
飼育者の責任もあるのです。つらいですね。
アゲハなどは、幼虫の早い時期に、あるいは卵の時期に、飼育下に置けば、ハチによる寄生はほとんど防げるのですが。
アオスジアゲハの飼育は手がかかります。
それだけ、可愛くなってしまうんですけどね。
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