誤飲
★7月20日にこんな記事がありました。
焼酎と間違え客に漂白剤 高松の焼き肉店
焼酎のペットボトルに入れていた漂白剤を過って客1人に飲ませたとして、高松市保健所は20日・・・を22日まで3日間の営業停止処分にした。
保健所によると、18日午後7時ごろ、店は市内の男性客(41)に、水で薄めた漂白剤を焼酎として提供。男性客は2口飲んで店員に味の異変を訴えたが、気分が悪くなって発熱し、病院に搬送された。手当てを受け、快復しているという。
漂白剤はまな板などの消毒用に保管していたといい、焼酎のラベルが付いたペットボトルに入れてあったという。
やっちゃったか。
「焼酎のラベルが付いたペットボトルに入れてあった」って、これ絶対やっちゃダメ。
食品の容器に、別のものを入れてはいけないんです!!!
★実は今月初め、似たような事件があって、ブログに書こうと思ったけれど、つい書きそびれていました。
酒と間違えて食器洗剤を客に 新潟の飲食店、2人軽症(朝日新聞 2012年7月8日)
新潟市保健所は8日、・・・7日夜、従業員が食器用洗剤を日本酒と間違えて提供し、これを飲むなどした客の男性2人が、口のただれやのどの痛みを訴える症状を発症した、と発表した。男性2人は病院に運ばれたが、軽症のため入院はしなかったという。同保健所は洗浄剤の誤飲による食中毒として、同店を食品衛生法に基づき9日から3日間の営業停止処分とした。
被害にあったのは、団体客32人のうちの男性2人(67歳、64歳)。黒色のおちょこに注いで、1人は少量を飲み、もう1人は口にふくんだところ、苦みを感じてはき出したという。(後略)
この朝日新聞の記事ではよく分かりませんが、同じ事故を報道したNHKでは下のように報道しました。
居酒屋で日本酒と間違って洗剤出す(7月8日 19時35分)
新潟市の居酒屋が日本酒と間違って食器用の洗剤を出し、飲んだ男性客2人がのどの痛みなどを訴えて病院で治療を受けていたことが分かりました。2人の症状は軽いということですが、新潟市保健所は、この居酒屋を9日から3日間の営業停止処分にしました。
・・・
7日午後8時30分ごろ、新潟市中央区の居酒屋・・・で、日本酒を注文した60代の男性2人が飲んだあと「のどが痛い」と訴えました。
2人は病院で治療を受けた結果、アルカリ性の洗剤を飲んでいたことが分かりました。
新潟市保健所などによりますと、居酒屋では、食器用の洗剤を、ラベルがついたままの一升瓶に入れていて、従業員が日本酒と間違えて出してしまったということです。
2人の症状は軽いということですが、新潟市保健所は、居酒屋を9日から3日間の営業停止処分にしました。
・・・
ほらね「食器用の洗剤を、ラベルがついたままの一升瓶に入れていて」なのです。
有毒物を食品の容器に入れては絶対にいけないのです。!!!
昔、町内会で殺虫剤を配布していた時代がありました。白濁した有機リン系の殺虫剤だったかな。それをガラスの牛乳瓶に入れておいたら、誤って飲んで死亡した、というような事故はかなり頻発したんです。
比較的近いところで思い出すのは、ペットボトル容器に入っていたニガリの原液を飲んでしまって、重体になったり亡くなったりしたことがありましたね。一時流行ったんですよ、ニガリで痩せるとかいうのが。塩化マグネシウム自体は海水の成分ですが、濃縮したものを飲んだら死にます。
★似たようなことですが、胃薬とか風邪薬とか、普通にはそうとんでもないものとは思っていない物でも、お菓子の空き缶などに保管してはいけません。
子どもや、老人が知らずに多量に飲んでしまう事故が起きます。
★食品容器には食品しか入れてはいけません。
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