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2012年6月 6日 (水)

★5月5日の朝日新聞に「天気回復 青空に虹」というタイトルの記事があって、「上空に大きな虹がかかった」という表現がありました。

また、いつだったか、民放の気象情報の番組で、雨の後にスカイツリーのところに虹がかかっている映像が出た時に、アシスタントの方が「スカイツリーから見たらどんな風に見えるんでしょうね」と言っていました。

★どうもね「虹が空に存在している」と思っているのではないかと感じさせますね。

・「上空に大きな虹がかかって」いるのを見たのは、ヘリコプターに乗った記者さんであって、彼にとって大きな虹がかかっているように見えても、地上の人がその同じ「大きな虹」を見ているわけではないということがわかっているかな?

・スカイツリーの脇に虹がかかっているのを、そこに虹がある、と考えて、スカイツリーからその虹を見たら、虹を横からとか斜めに見ることができるのかもしれない、と思っていないかな?

★違うんですよねぇ。
虹というのは、観測者に属する現象であって、虹という実体が空中に存在しているのではないのです。
手軽にそれを実感するには、庭とか道路でホースからシャワー状の水流を出します。その時、必ず太陽に背を向けること。
虹が見えたら、その虹を見ながら、頭を左右に移動させてみてください。
頭が右へ移動すると、虹も右へ移動するんですよ。
実体としての虹がそこにあるのなら、逆の感じになるはずなんですが、頭の動きについてくるんですね。
頭のある位置の前、に見える現象なんですね。虹というのは。

ちゃんと表現すると、
太陽と自分の頭を結ぶ線を延長して、太陽と反対側の点を考えます。それを「対日点」といいます。(自分の頭の影の位置を延長した無限遠ですね。)
虹はこの対日点を中心として、約40~42度の円上に現れます。

対日点は各観測者ごとにあるのですから、虹も各観測者それぞれに属する現象として見えるのです。

極端に言えば、右目と左目はそれぞれの正面の対日点の周りに虹を見ています。
ですから虹には「視差」が生じません。
どんな巨人が虹を見ても遠近感はないんですね。

恋人同士が並んで虹を見てロマンティックな気分に浸っている。
二人で一つの虹を見ているつもり。
水をさすようですが、二人の見る虹は別々の現象なんですね。
ごめんなさい。
同時に虹が見られる状況を共有しているのは確かですから、そのように甘い気分になって下さい。
どうしても、ということであれば、対日点を共有して下さい。
前の人の頭に自分の頭の影がうつるようにして、虹を見れば、ほぼ同じ現象を共有できます。

★虹については私の「理科おじさんの部屋」がかなり詳しいです↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
ぜひお読みください。

ウィキペディアもお勧め↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%B9

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