ルリタテハ:4
2012.6.6
これが羽化して間もない時のルリタテハ。
この時点では、下に赤い蛹便がありませんでした。翅は一応展開し終えていましたので、この後、余分な水分を排出しました。
6月7日、朝に放蝶したときの写真は既報です↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-1657.html
その時に載せなかった写真ですが
タテハチョウの仲間のチョウは脚が4本に見えます。
昆虫は脚が6本、と教わったのに、何で4本しかないんだろう?と悩まないように、拡大してお目にかけます。
白い矢印で指し示しているのが、ぎゅっと胸の前に縮めてある、左前脚です。
対になっていますので、ぼけてはいますが、向こう側に右前脚が写っています。
赤い矢印で指し示しているのは、くるくると巻いた口吻です。
前脚は、体の支持には使っていませんが、先端部に味覚の感覚器があります。
食用物質を感知すると、口吻を伸ばす反射を引き起こす細胞と、食用にはならない物質を感知した場合は、口吻を引っ込める反応を引き起こす細胞があります。
また、メスの場合は、前脚で葉を叩く「ドラミング」という行動を行います。それによって葉に小さな傷がつき、傷から「産卵刺激物質」がでると、これは幼虫の食草として適した葉であると感知して、産卵します。
退化した、といわれますが、実は重要な働きを持つ前脚なのです。
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