ムラサキカタバミ
2012.5.11
朝です。花は閉じています。
昼。開いています。
植物は動物のような筋肉で動くわけではありません。
細胞が吸水して大きく張っていたものが、水を出すことによってしぼむ、これを利用しているのがオジギソウですね。
ムラサキカタバミの花の開閉はそれとも違うようです。
中公新書1890 田中修著「雑草のはなし」によりますと
ムラサキカタバミの個々の花は、タンポポの花と同じように、三日間連続して、「朝に開き夕方に閉じる」という開閉運動をする。
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花が開くときには、花びらの内側がよく伸び、閉じるときには花びらの外側がよく伸びるのだ。
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開閉運動が「花が開くとき花びらの内側がよく伸び、閉じるときには花びらの外側がよく伸びる」というしくみでおこるのなら、花は、開閉運動をするたびに、大きくなるはずである。はじめて開いた花より、何日間かの開閉運動を繰り返した花びらの方が大きいのだろうか。
ムラサキカタバミでもタンポポでも、実際に、開閉運動をする花を観察すれば、確実にそうなっている。もっともわかりやすいのは、朝に開き夕方に閉じる開閉運動を約10日間繰り返すチューリップの花である。はじめて開いたチューリップの花と比べると、10日間も開閉を繰り返した花は、2倍くらいの大きさになるのも珍しいことではない。花は、開閉運動をしながら成長しているのだ。
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ということです。毎日花の大きさを測ってみませんか?
片側ずつの成長で開閉を繰り返すのです。
片側が伸びることで曲がる、というのはバイメタルとアナロガスですね。
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