« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2012年6月

2012年6月29日 (金)

リリックちゃん

★6月27日に「ゆっくり」というタイトルで、我が家のチビたんという猫の話を書きました。
その記事に「容姿はリリックさんそっくりですが毛色が白」という21歳の猫と暮らしておられる方からコメントを頂きました。

コメント中の「リリックさん」というのは、ご存じの方も多いと思いますが、昨年度からNHKで放送されている子ども向け教養番組「フック・ブック・ロー」に登場する猫の名前です。
子ども向けとはいいながら、歌が童謡なんかじゃなくって、大人向けんですよね。
昨年度の、のっけから、かまやつさんが歌った「我が良き友よ」なんかが出てきてしまって、びっくり。「遠くへ行きたい」とかねぇ。
歌の世代としては団塊の世代がよく知っている歌も多い。

エンディングの「おもいで書店」とか「物語はつづいてる」とか、いい歌です。
手拍子で歌う「朝からいい気分」なんて、高度だよなぁ。ほんとに気分がいい。
ハーモニーは見事だし、フーガのような歌い方とか、異なる曲を同時に重ねるとか、すごいんです。
音楽レベルがすごく高い番組なんですよ。

古書店「日々はんせい堂」というのがまたいいよなぁ。
三省堂は「我 日に三省す」からきてるわけですが、「日々はんせいす」ってのもいいなぁ。

はんせい堂の主人「のべる もくじ」の飼い猫がリリック。
ゆったりした話し方で、いい雰囲気。
このリリックと、はんせい堂の店員「平積傑作」くんのデュエットが最高。
リリックの声は低音で渋い女声。
男性としては高音の傑作くんとデュエットすると、もう、しびれますね。
去年から、妻と二人で、このリリックの声の人、タダものじゃないねぇ、と話しておりました。

★今回、リリックさんそっくりの猫がおられるというコメントを頂いて、気になって検索してみましたら・・・

私ら夫婦の耳もまんざら捨てたもんじゃない。
リリックの声は「浦嶋りんこ」さん。
いろんな歌手のバックコーラスをしておられた。
久保田利伸、DREAMS COME TRUE、中西圭三・・・

で、FUNK THE PEANUTSという女性デュオの一人としてもCDデビュー。
もう一人はというと、ドリカムの吉田美和さん。
この二人のデュエットの凄いのなんのって、まあ、しびれっぱなしでしたからね、私。
強烈な乾燥度、ファンクというのはこれだ!ハーモニーの絡み合いの見事さよ。
日本人とは思えませんでしたね。
日本人にもこんなデュエットができる人がいたのだ、ともう、しびれまくってました。
吉田美和さんが誰かと組んでいるということは知っていましたが、誰なのかは知らなかったんです。
これすごいぜ、と妻と二人で聞いたものです。

★それが、今回、検索してみたら、リリックちゃんだったとは。
びっくりしました。
妻にも教えたら、そうだったんだ、と大喜びしておりました。

ぜひ、フック・ブック・ローをご覧いただいて、リリックちゃんと傑作くんのデュエットなど、お聞きください。時々しか流れませんから、ずっと見てないと聞けませんけど。

じいさん・ばあさん歌手が懐かしのメロディーとかいって、歌うのはやめてほしい。
メロディーさえ消滅して、こぶしのしわしわしかない歌なんて、聞くに堪えないよな。
若い人はまた、妙にすがりつくような歌い方が増えた。
裏声も多用しすぎ。
やったらとエモーショナルになってしまったり、ロック風のくせに道徳的な説教を垂れていたり。
勇気を与えるとか、なんとか、お節介はもうやめよう!
ユニゾンだって、多くの声が「ひとつ」になるのは、すごい技量が必要なのに、安易に「斉唱」してるだけ。

歌の力の衰退じゃないんですか。

フック・ブック・ローは意外なところで、音楽の救いになっています。

カナヘビ

0614_4kanahebi1 2012.6.14
わっ、長い!
ヘビじゃないです、カナヘビです。
ものすごく尾が長い。
0614_4kanahebi2
しばらく見ていたら、向きを変えて顔を出してくれました。
庭のあちこちでカナヘビを見かけるのですが、この個体1匹なのか、2,3匹いるのか、よく分かりません。
感じとしては1匹なのですけど。
あまり、羽化したてのトンボとかカマキリの子どもとか、食べないでね。よろしくお願いします、といっても通じないよなぁ。

ヒメジャノメ

0614_1himejanome 2012.6.14
久しぶり。この目玉模様が好きです。
小さいけれど
タテハチョウ科>ジャノメチョウ亜科
なんですね。
幼虫の食草は、ススキ、ササ類などだそうですので、家の周辺にもあります。

ところで、このヒメジャノメの幼虫、「猫顔」で有名。
一度見てみたいものですが、残念ながら私は見たことがない。

http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/janome/himeja/himeja.html
個人サイトですが、安心なサイトです、ご覧ください。
猫顔も見られます。

アゲハ羽化

0613_13ageha1 2012.6.13
アゲハが羽化したわよ、と妻が2階の部屋に連れてきました。
驚かさないよう、そ~っとそ~っと忍び脚で。
腹の下のところに、今出てきた蛹の殻が写っています。
まだ完全に体が乾き切っていないのでしょう、じっとしています。

0613_13ageha2
これが顔。
おだやかでいい顔しています。

0613_13ageha3
エアコンの室外機の上に置いて下から撮ったらこうなりました。
明るい空をバックに、手前は脱け殻。
気持ち良さそうですね。
しばらくして室内から覗いたら、飛び去っていました。
また遊びにおいで。


ハラビロカマキリ幼虫

0613_10kamakiri 2012.6.13
ちょっと妙なのです、やけに「平たく」なっていました。
何か警戒しているのでしょうか。
腹も比較的真っすぐにしています。
警戒のポーズなのではないかと思いますが。

大きな捕食者も多いですからね。
複眼に偽瞳孔が見えています。
ということは、視界もクリアで、形態認識も出来ているでしょう。
早く大きくなって、警戒すべきものは鳥くらいしかいない、というくらいになってほしいですね。

アリグモ

0613_8arigumo1 2012.6.13
これは単純に「アリグモ」でいいのではないかと思うのですが。
タイリクアリグモというのがいて、それとの区別は私にはつきません。
0613_8arigumo2
ほんとによくまあこんなにアリに似ましたね。

アリに擬態することのメリットってやはり、こいつは蟻酸を出すかもしれない、と警戒させることなんでしょうね。
哺乳類はアリを食べるのもいますが、蟻酸というのは、体の小さな動物にとっては結構きつい毒なんだと思います。

テントウムシの幼虫

0613_7tentouyoutyu 2012.6.13
草の中に手をつっこんだ後、なんだかくすぐったい。
見るとテントウムシの幼虫。
今年はナミテントウを時々見かけるくらいなので、きっとナミテントウの若齢幼虫ではないか、と思うのですが。
終齢くらいだと分かりやすいのですけどね。
記念写真をとってから、アブラムシのいそうな草に移してやりました。

0613_4hamakiga 2012.6.13
たった一枚の写真なのですが・・・。
ハマキガの仲間か、マルハキバガの仲間か。
わかりません。
今まで見たことのないガでした。
どなたか、ご存じありませんか。


カメムシの幼虫

0613_3kamemusi1 2012.6.13
ランタナのつぼみです。
0613_3kamemusi2
口をつぼみに刺してますね。
美味しいんだろうな。花を咲かせる準備中だもんな。
これはクサギカメムシでしょう。
0613_3kamemusi3
これも多分クサギカメムシ。(近くにいたから)
クサギカメムシの卵を見たいのですが。
チャンスが訪れません。

ツバメ育雛

0628_13tubame1 2012.6.28
いつも車でこの辺りを通ると、ツバメが飛びます。
よく見たら、マンションのエントランスのところに巣があるようです。
0628_13tubame2
昼の散歩でちょっと行ってみました。
巣には1羽のヒナがいました。
巣は、古い部分と、新しく粘土状の粒々を貼り付けたように見える部分がありました。
去年の巣を補修して使っているのかな。
多摩川の河原が近いですから、巣材(土や枯れ草)などはあるはずです。
下に支えがないのですが、粘着力は充分なのかな。
それとも、マンションの方が、去年の巣を接着剤か何かで補強しておいてあげたのかな。
そこへ、今年また土を貼り付けたとか。
わかりません。

0628_13tubame3
親鳥の鳴き声がしきりにします。
私が見ているので警戒の声を上げているのか、それとも、もう巣立ちなさい、頑張って飛び出しなさいと声をかけて呼んでいるのか。
たまたま、親鳥が目の前を横切った瞬間が写りました。

0628_13tubame4
ヒナの方は、エサくれぇ、と叫んでます。
もう巣立ち直前ですね。
以前、別の場所で、親鳥が電線の上から、出ておいで、飛びなさい、と巣立ちを促す行動をとっていたのを見たことがあります。
体は親より大きいくらいなのに、甘えん坊なんですよね。

0628_13tubame5
嬉しいことに、巣の真下を四角くロープで囲って、ここは糞が落ちますよ、と仕切ってあります。
こういう配慮や心のゆとりがあると、ツバメも安心して子育てに励めますね。
ちょっと糞が落ちてきたというので、巣を壊してしまったり、このごろは悲しいことが多くて。
昔は、ツバメが巣を作ると幸せがくる、とかいって、何げなく親切にしていたのにね。
人の心はかえって「枯れて」しまいましたかね。

2012年6月28日 (木)

ダンゴムシ

0612_2dangomusi 2012.6.12
これはダンゴムシの交尾です。
一眼レフではないので、ちょっと画質が物足りないですが、ご勘弁を。

保育園児にとって、ダンゴムシとアリは2大スターですね。
保育士さんとしても危険がないので、安心して遊ばせられます。

★道ばたでアリの巣を見て感動している子どもたちの姿はかわいいです。
ホントは爺さんとしては出ていって「虫遊び」でも教えた上げたいけど、むりだよなぁ。

アリ遊びって知ってますか?
大きなアリを興奮させて、指先の皮膚の分厚いところへ噛みつかせるのですね。
一度に、3匹とか4匹とか噛みつかせて、数の多さを競ったりね。
アリを指先にぶら下げてぷらぷらさせて遊びましたっけね。
団塊の世代のガキの遊びの一つ。

墨田の花火

0611_4ajisai1 2012.6.11
花火大会はまだ先ですが、アジサイの品種「墨田の花火」はいっぱい。
今年は花の付きがいい。
0611_4ajisai2
花の本体。

0614_3ajisa1 6.14
強い陽射しを受けて輝くアジサイはいいですね。
アジサイ⇔雨 と決めつけたりラベルを貼り付けて物を考えるのはやめましょう。
楽しみが減っちゃいますよ。
自在に「観」じるのがいい。
{観自在菩薩というくらいのものですから・・・って、私はまだ菩薩じゃないけど。}
{妙にラベルの枚数の多い人を、もの知りだ、季節の情緒に敏感だ、なんて持ち上げるのも、嫌なんです。へそ曲がりですねぇ、私。}

0618_11ajisai 6.18
目の高さで見ているとよくわからないことが、ベランダから見おろしたら見えてきました。
白い縁取りのようになっているんですね。
なるほど
   花火
なのですね。
寄せる波の白い波頭みたいにも見えます。
0619_7ajisai
こんなにいっぱい咲いて楽しませてくれたのは初めてだな。
毎年咲くんですけれどね、こんなにいっぱいではなかった。
嬉しくって。

★家の外(の小さな小さな公有地)に移植したのもいっぱい咲いていて、保育園のお散歩さんたちにも楽しんでもらえているかな。
実は、保育園児を意識した花を植えているんです。線路際もそうなんです。
見て楽しんで、摘んで楽しんでくれていい。
「無敵のお散歩隊」と名づけて、眺めて楽しんでいます。

{「おばあちゃん」がでてきて話しかけても、保育士さんは警戒しませんが、「じいさん」が出てくると、警戒しますね。何かメンドくさい説教めいたことを言い出すんじゃないか、子どもの声がうるさいとか言い出すんじゃないか、とかね、なにかと「じいさん」というものはやっかいな代物なのであります。}

ラベンダー

0606_3lavender1 2012.6.6
ラベンダーの種が発芽したところです。
0606_3lavender2
独特な形をした双葉です。
0606_3lavender3
こう撮ると、何か口を開いているような感じになりました。

0616_2lavender 6.16
小さな本葉が出てきました。
老眼にはきついです。やっと見える。

0619_4lavender 6.19
本葉が成長しています。

これ、鶏卵のような形のケースで、室内で育てて楽しむキットのようなものなんですが、夏場にはどうも日が当たるとすぐ高温になってしまいそう。
で、鉢に移植して育てることにしました。
うまく大きくなってくれるといいですね。
シソ科の木本ですから、うまくいけば長く楽しめると思うのですが。

ハラビロカマキリの子

0612_4kamakiri1 2012.6.12
孵化の翌日。
体色も濃くなって、カマキリらしくなりました。
複眼も全部真っ黒という状態ではなくなりました。
0612_4kamakiri2
腹をきゅっと上に曲げた姿はハラビロカマキリ独特のもの。
0612_4kamakiri3
2匹が向かい合っています。
孵化の翌日ですから、まだ密度が高い。
そのうちまばらになります。
自然では、そう共喰いは起こりません。
餌の少ない、高密度な飼育環境で共喰いがおこるのです。

すごい勢いで拡散します。
この翌日くらいには、2階のベランダでも見かけました。
広がって生き延びろよ。

ハラビロカマキリ孵化:3

0611_11kamakiri8 2012.6.11
この小首を傾げたようなポーズ、たまりませんねぇ。きゃぁ、かわいい~。です。
0611_11kamakiri9
ダンスのステップを踏むような、お洒落ですねぇ。
0611_11kamakiri10
ケースの側面にいたので、反射像が鮮明になるようにぎりぎりに撮ってみました。
頭でっかち、赤ちゃん体形ですね。

ところで、カマキリの複眼では(他の昆虫でも)偽瞳孔というのがあります。
複眼を構成する個眼はいろいろな方向を向いているわけですが、観察者の方を向いた個眼に観察者側から入射した光は、視覚のために吸収されて返ってきませんから、観察者の方向を向いた個眼だけが黒く見えるんですね。それがあたかも「瞳」のように見える。こちらを見つめているように見えるのですね。それが偽瞳孔。
ところが、こうやって、孵化して間もない幼虫を見ると、複眼全体が真っ黒。
なんでだろう?

つぶらなおめめ、です。
じいちゃんはこのおめめにクラクラだ。

それはそうなんだけど、どうしてだろう?
個眼を仕切る壁が透明なのかもしれない。
そのために、個眼の方向に関係なく、入射光が返ってこないという現象が複眼全体で起こるのかもしれませんね。で、全体が黒い。
観察者の方向を向いていない個眼も光を吸収してしまうんでしょうね。
そんなところしか思いつきませんが。
ま、とにかくかわいい。

0611_11kamakiri11
大分、体が固まってきましたよ。
カマキリらしい、威風堂々の雰囲気が漂い始めたかな。
眼差しが鋭くなってきたようですね。

でも、前途は厳しい。
アリは強敵です。
クモもいっぱいいます。
カナヘビもいます。
100匹のうち1匹成虫になれるかどうか、という世界です。
前途に幸多かれ、と祈る以外に、何もしてあげることはできません。

昔、子らと一緒にオオカマキリを何年も継代飼育した時は、生まれたての幼虫のために、バナナをガラス瓶に入れて、そこにショウジョウバエを発生させておいて、それを飼育ケースに導入して与える、というような手の込んだこともしたのですが、今はさすがにそこまでやる気力は出なくなりました。

飼育する、というのにも「飼育力」のような経験と根気が必要なのです。

ハラビロカマキリ孵化:2

0611_11kamakiri5 2012.6.11
糸を引きながら下りていきます。
既に前幼虫から脱皮して幼虫になったものが残した皮がいくつか見えていますね。
触覚も頭の前にぴたっと畳み込まれています。
0611_11kamakiri6
デュエット。
ドミソの音階で、うまれたぞ~♪うまれたぞ~♪うまれたぞ~♪、とハモってみてください。
0611_11kamakiri
塊になってわぁ~っと出てきた後から、個別のも出てくるというかんじですね。
足の踏み場もない、という状況。
0611_11kamakiri7
脱皮を終えて幼虫になったところに、たまたまチュウレンジバチの幼虫がいました。
頭が高い、というか。
これナンダ?というか。
頭に触ってますね。
偶然のショットです。
{チュウレンジバチの幼虫はボケの葉を食べていたところです。}

ハラビロカマキリ孵化:1

0611_11kamakiri1 2012.6.11
これ、ハラビロカマキリの孵化の瞬間です。
卵鞘から前幼虫という形で出てきます。
薄い皮で包まれています。
とてもカマキリとは思えない姿ですね。
0611_11kamakiri2
そっくり返って、脚の部分が抜けました。
0611_11kamakiri3
これでもカマキリには見えませんね。
0611_11kamakiri4
前幼虫は薄い皮を直ちに脱いで、一齢幼虫になります。


ナミテントウ

0611_10namitentou 2012.6.11
シュロチクの花のところにナミテントウがいました。
なんだか花を抱えているようですね。
ナミテントウはアブラムシを食べる、と思っているのですが、どうしてだろう。
この目立たないシュロチクの花に蜜でもしみだしているのか、それをナミテントウが舐めるのか。
よく分かりません。
この間産卵するところを見たのも、このシュロチクの花でした。
ナミテントウとシュロチクの花、よく分からない関係なのでした。


モンシロチョウ

0611_9monsiro1 2012.6.11
ゼニアオイの花にモンシロチョウが蜜を吸いに来ていました。
少し翅が傷んでいます。
外で生活していると、危険な目にもいっぱい出会って、それでもたくましく生き抜いているのですね。
0611_9monsiro2
ちょっと露出オーバーなのですがしょうがない。
口吻がなんとか写りました。
2本を合わせたものだ、ということが見えると思います。
もともと左右一対の「アゴ」ですから、雨どいのような形で2本、すり合わせて管にしているのです。羽化直後には2本が離れていますが、うまくいくと、それを一本にすり合わせる作業を見ることができます。見るチャンスは少ないですけどね。

アオスジアゲハ幼虫

0611_1aosuji1 2012.6.11
これ、なにがどうなっているか、分かりますか?
普段あまり見ることのない、「頭部」が写っているのです。
葉を食べるために、頭を出して、えぐるようにかじり取っているところです。
0611_1aosuji2
頭の部分だけを切りだすとこうなります。
右の方に黒い点々がありますが、これが側単眼という幼虫時代の眼です。
成虫になるとき、複眼は別に作りますが、この側単眼は体内に後退して、光を感じて概日リズムを刻むのに役立つという話もあります。

終齢幼虫はアゴが強力。分厚い葉を平気で食べますが、パリパリ・バリバリ音を立てて食べます。
その音が聞こえると、うむ元気元気、と嬉しくなるのです。


2012年6月27日 (水)

ササグモ

0610_7sasagumo 2012.6.10
激しい世界です。
苦手な方は拡大しない方がいいかな。
ササグモが、ハチでしょう、捕獲して食事中。
体のサイズとしてはほぼ同じ程度の大きさがありますが、仕留めた。
かなりの「闘争能力」ですね。
オニグモやコガネグモ、ジョロウグモなどの巣にもセミがかかって捕獲する。
これは網や糸の力を使いますが、ササグモの場合は、ほとんど糸を使うこともない。

オオカマキリがアブラゼミを捕獲することがありますが、あれもすごい。
カマであの「巨体」のセミをつかまえ固定しますものね。

生きるということの凄さを、日々実感しています。

{カマキリが大きなチョウをつかまえた場合、まず翅をかじり落としてから体を食べます。ちゃんと、食べられる部分、邪魔な部分と識別しますよ。}

カシノシマメイガ

0610_5ga 2012.6.10
家の壁にとまっていました。
以前、一回だけ見たことがあります。
腹をギュッと上に曲げている姿を覚えています。
カシノシマメイガ
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-9663.html
去年の7月だったのですね。
その時調べて
「樫の縞螟蛾」ではなく「菓子の縞螟蛾」だということを知ったのでした。
その記憶があって、今回これを見た時、なんだか「粉もん」だったような気がする、「コナガ」かな?などと考えてしまいました。お恥ずかしい。

「幼虫は体長約23mm。菓子類のほか、穀粉、粉類などを食害する。」
というのが記憶にあったんですね。

ああ、おかしい。我ながら。
でも、ちゃんと思い出せてよかったです。

アゲハ羽化

0610_4ageha1 2012.6.10
アゲハが羽化。
まだ、お腹がぷっくりしていて、体液を絞り切っていませんね。
0610_4ageha2
飛び立つ直前。
アゲハはこうやって翅を開いて見せてくれます。
アオスジアゲハは翅を開いてくれることはほとんどない。
チョウによって、行動が違うものです。
悠然と翅を動かして、やおら、飛び立ちます
0610_4ageha3
高く舞い上がって、木の上にちょっととまって
そして去っていきました。

★朝日歌壇から
雨やめばみかん若葉に揚羽きて卵産みゆく一葉に一つ:(三次市)錦 武志

おみごとです。
詳細な観察眼。
アゲハの前脚には「味覚器」があって、葉を叩いて微小な傷をつけ、そこから立ち上る物質を感じ取って、柑橘類の葉であることを確認して産卵します。
この説明は、間違ってはいません。
でもね、確実に、若い軟らかい葉に産卵しますよ。
葉が含む物質で産卵行動がひきおこされるのでしょうが、大きくて硬い葉と、若く軟らかい葉を識別していることもまた確かです。
アオスジアゲハも、やはりクスノキの柔らかい新芽に産卵します。
卵から孵化した幼虫の最初の食べ物は自分が入っていた卵の殻。
そして、つぎに、お母さんが選んでくれたやわらかい葉なんですね。
昆虫の行動ですが、細やかなものですよ。

カメムシなどのように、まとめて産卵はしません。
一枚の葉に一つの卵。
見ていると、腹をぐっと曲げて産卵行動をしているのがわかります。
一か所で一回。
食物を十分に供給するためでしょうか。
あるいは、寄生者に狙われても、全部共倒れにならないための方策でしょうか。

昆虫の世界は奥が深い。

それに立ち会うのは、無上の喜び、ですね。

ゆっくり

0610_3chibitan 2012.6.10
もう20歳も近いチビたん。
白髪が増えました。
激しい気性のネコで、幼いころ手の先を電車に轢かれて血を流しながら帰ってきたこともあります。
勝てなくったって負けないのよ、と彼女に教わりました。

最近は暖かい場所でのんびりしているのが好きです。
窓のところに顎をのっけて、差し込んでくる陽射しのぬくもりを存分に味わっています。

のんびりいこうね。
お互い様。

アマリリス

0608_15amaryllis 2012.6.8
久しぶりに見ました。
大ぶりですが派手ではない。
車で外出した先で見かけて、運転席からズームアップした画像です。
ヒガンバナ科なんですね。
有名な割に、なかなか見かけません。
何年ぶりだろう。

フランス民謡みたいな形で、小学生の頃にハーモニカとか笛とかで演奏したようなあいまいな記憶がありますが。ちがうかなぁ。
50年以上前の話だものなぁ。判然としません。
よく、小学校の思い出話とか鮮明になさる方がいらっしゃいますが、私は全然だめ。
小学校の授業なんてまるっきり思い出せないし、卒業式の記憶も完全に失ってる。
卒業式ってやったのか?みたいな感じなんですよ。
記憶が全く欠落してます。

ブラック・チェリー

0608_13naden 2012.6.8
何の意味もないです、黒いサクランボができちゃった、ということを書きたかったので、英語にしてみただけです。
これ、南殿桜の実です。
ヤエザクラのはずだが、妙だ、ということは花の最中に書きました。
で、一粒だけ、実が熟してきました。
花粉が出来て、受粉して、受精して、結実した、ということです。
ふ~ん、ですね。
たった一つだけですが、現在ゆっくり成熟中です。

{昔話}昔々、「黄色いサクランボ」という歌があって、そうモノスゴイ歌詞でもなかったけれど、思わせぶりで、放送自粛かなんかになりませんでしたっけ。そんな気がするが。
じゃ、「く~ろい サクランボ」と歌ってみてください。放送禁止になるかなぁ。

ドクダミ

0608_10dokudami2 2012.6.8
ドクダミの白い花が終わりますと、こうなってきまして
0608_10dokudami1
実が熟し始めます。

今年、妻はドクダミ茶というのをごちそうになってきて、結構甘くておいしかった、ということで、自分でも作りはじめました。
葉を陰干しにして、煎じて飲むのですね。
いや、部屋中どくだみの「匂い」が満ちました。
でも、ドクダミを冷蔵庫の収集剤にするという話もラジオから聞こえてきましたから、不思議なものです。

名称と元素記号決定!二つの新元素

★私が定期購読している化学雑誌「化学」(化学同人刊)の2012年7月号に
「名称と元素記号決定!二つの新元素」
という記事が載りました。著者は桜井弘さんです。
記事全文は化学同人のサイトで、電子ブックの形で読めます。
http://www.kagakudojin.co.jp/book/b102650.html
ここでは、ポイントだけかいつまんでお伝えします。

日本化学会のサイトによりますと
http://www.chemistry.or.jp/international/elements114-116.html

114番元素Fleroviumおよび116番元素Livermoriumの日本語名称が決まりました

日本化学会 命名法専門委員会
 国際純正・応用化学連合(IUPAC)は114番元素をflerovium(元素記号Fl)および116番元素をlivermorium(元素記号Lv)と決定し、2012年5月30日に発表しました。
これを受けて日本化学会命名法専門委員会は114番元素および116番元素の日本語名称をそれぞれフレロビウムおよびリバモリウムとすることを決定しましたので、お知らせいたします。

114番元素(ウンウンクアジウム:Uuq)は、Flerovium;Fl       で フレロビウム
116番元素(ウンウンヘキシウム:Uuh)は、Livermorium;Lv  で リバモリウム

ということになりました。名前が決まってよかったですね。

日本語名称というのも、約束事として決めておかないと、FやVの発音をどうするかなどで、表記が揺らぎかねませんので、日本化学会で決めるわけです。
フレロヴィウムとかリヴァモリウムを排除するわけですね。
最近はもうないですが、フレロビュームみたいな表記も排除です。(昔、アルミニュームといいましたけど、あれはもう通用しません)

フレロビウムは、ロシアの核物理学者G.N.Flerov にちなんだ名称です。
リバモリウムは、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所(Lowrence Livermore National Laboratory)にちなんだ名称です。

★フレロビウムは、1998年にサイクロトロンを使って、カルシウムとプルトニウムを衝突させて質量数289の114番原子を1原子合成したのが最初だそうです。
Fl1_4

その後、質量数287、286、288の114番原子が合成されました。

質量数287の114番原子がα崩壊するとCn(コペルニシウム)ができ、Cnは既に存在が確定しているので、114番元素の存在が認定された、ということです。
Fl2_2

★リバモリウムは、2000年にカルシウムとキュリウムを加速、衝突させて116番として初めて1原子が合成されました。
Lv1_2

ここでも、質量数291の116番原子が2回α崩壊を繰り返すとCnにたどりつくのですね。
Lv2_4  
これによって、116番元素の存在が認定されました。


P_table
「白」周期表のようなものをささっと書いてみました。
Flは14族ですから、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛と同族ですね。
Lvは16族ですから、酸素、イオウ、セレン、テルル、ポロニウムと同族です。

高校化学では、縦の同じ属の元素は、性質が似ている、と習うはずですが、さて、FlやLvはどうなのでしょうね。

「物質の性質」というのは、まず「物質」がなくっちゃなりません。
物質というのは、6×10^23というような、6の後に0が23個もつくような桁の数の集まりとして普通の化学では扱います。モルというスケールですね。
もちろん、ナノモル、ピコモルといったスケールの化学はあります。
ピコでも、10^(-9)ですから、ピコモルの原子数はまだ10^14個の桁ですね。

FlもLvも、現在まで、「数えることができる」くらいの個数しか存在したことがありません。
しかも、生成してすぐ変化してなくなる。
これではFlやLvの「単体」とか「化合物」など出来そうにないですね。
とすると、FlやLvの「化学的性質」は決められないのでしょうか。

最近「1原子化学」ともいうべき「わざ」が生まれつつあります。
原子が生まれて消えるまでの間に、その化学的性質を調べようというのです。
そのうち、その成果が一般に紹介される日が来るかもしれません。

元素名もね、私が中学生のころは103番は「Lw」と提案されていましたが、高校生になる頃でしたか「Lr」に決まった。その後、長く最後の元素だったのです。
その後、アクチノイドから出て、第7周期が発見されていきましたので、それらの名前や元素記号など、自分で学んだのです。

教師は自分が学んだことを生徒に対して再生産的に教えていたのでは通用しないんです。
科学の世界は日々変化していきますのでね。
学ばざるものは教師たりえません。

さて、いつの日か、118番を過ぎて、第8周期に入る日が来るのでしょうか。
その日まで生きているかどうか、わかりませんねぇ。
楽しみです。

{舞台裏}
元素記号の左下と左上に数字を書くのがつらかった。
右肩や右下につけることのできるソフトはあるのですが、左はねぇ。
エクセルで、縦に3つのセルを結合してそこに元素記号を書いて、フォントを大きくする。
で、左上のセルと左下のセルに数字を書いて、右寄せにして、なんとか、カッコつけたのですが、いかがでしょう。様になりましたでしょうか。

{追記}
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-3bcc.html
2012年5月 7日 (月)
ウンウンセプチウムの話があります。どうぞ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%9C%9F%E8%A1%A8
周期表です。参考にしてください。

2012年6月26日 (火)

ランタナ

0608_7lantana 2012.6.8
ランタナのつぼみを、少し凝った撮り方をしてみました。
我が家のランタナは出遅れてしまいました。
よそではずいぶん咲いてます。
でもまぁ、少しずつですがつぼみが増えてきましたので、よかった。
チョウが好むんですよね、この花。
ずいぶんいい写真を撮らせてもらっています。
今年もまた、素敵な出会いの場になりますように。
よろしくね。

カメムシ幼虫

0608_6kamemusi 2012.6.8
見覚えのある幼虫なのですが
クサギカメムシかなぁ。
このところあまりクサギカメムシの成虫を見ていないので、ちょっと不安だなぁ。

めんどくさくて調べきっていないのですが、今年はカメムシの幼虫は多いと思います。
テントウムシがものすごく少ないのに対して、すごいことになっています。

0608_12kamemusi
別のところで見かけました。同じ種類のカメムシですね。

ブチヒゲカメムシではないと思うんですがね。
自信がなくなってきました。

イチゴ

0608_4itigo 2012.6.8
青いイチゴ、赤いイチゴ、ムラサキカタバミと一緒に収めてみました。
こういう状況を見ていて、赤くなった、といって摘んで来て食べちゃうわけです。
団塊世代の夫婦は、野生的。
ダニかなんかついてないかな、とは思いつつ、水をくぐらせて、パクっ。
たんぱく質の味付きですよね。
殺虫剤とか除草剤とか、そういうものは一切ナシ。
健康的だなぁ。

ナミテントウ

0608_1namitentou1 2012.6.8
朝です。8時過ぎかな。
シュロチクの花のところでナミテントウが散乱していました。
0608_1namitentou2
ちょうど卵を産み出しているところですね。
8個目を産んでいるところかな。
近づきすぎてシュロチクの枝を揺らしたりして産卵の妨害をしてはいけないので、そっと離れました。

昼の散歩に出た時に見たら
0608_1namitentou3
23,4個ありますかね。
親はもういませんでした。
ずいぶん産んだなぁ。
アブラムシがいる場所とも思えないのですが。

0612_5namitentou 6.12
まだ、孵化していません。

0613_11tentouhuka1 6.13
おっ、孵化してしまった。
0613_11tentouhuka2
ほとんどみんな解散して旅立っていましたが、何匹かまだ残っていて、そのうちの一匹です。
シュロチクの小さな花にくっついた幼虫。大きさが大体分かるかと思います。
無事、成長して、いっぱいアブラムシを食べて大きくなって下さい。

ラベンダー

0607_17lavender 2012.6.7
ラベンダーの花ですが。
上の方とか、右下の方に写っているのを見ると少しは「シソ科」っぽいかなぁ、と。

現在、ラベンダーの種から目が出た状態が3本あります。
うまく育つでしょうかね。なんだか、蒔き時が遅れたような気もして。
やきもきしてます。

ネコハグモ

0607_15nekohagumo 2012.6.7
体長1mmくらいのごく小さなネコハグモです。
ササグモはまだ成体しか見ていませんが、ネコハグモの今は、幼体ばかりです。
それぞれ繁殖のタイミングが違うんですね。
小さいネコハグモは、小さなくぼみで、小さな獲物を待ちかまえています。
それぞれに、自分のサイズにあった餌があるのが面白い。
生態系の「妙」というところですかね。

この「妙」は「奇妙、珍妙」の「妙」ではありません。
「絶妙」というような、非常にすぐれている、という「妙」です。

キョウチクトウ

0607_13kyoutikutou 2012.6.7
キョウチクトウの季節が始まりました。
この色のせいでしょうか、どうも、青空を背景に色の対比を写しとりたくなります。
タフな木で、放っておくと伸び放題になってしまうので、少し詰めてやらなければなりません。
ひとしきり花を楽しんだら、ありがとね、少し縮んでね、と言い聞かせなければなりませんね。

スズバチ

0607_12suzubati 2012.6.7
またスズバチを、またゼニアオイで見かけました。
この間のと同じ個体でしょうか、識別はできません。
で、また花粉まみれになっていました。
ゼニアオイの花粉というのも、かなり「激しいくっつき方」をしますね。
こうなるともう、花粉攻撃みたいな感じもしますね。
結実の割合が高いですよ、ゼニアオイは。
虫たちに強引に運ばせています。

アリ

0607_11kuroyamaari1 2012.6.7
最初、遠目にはハチかと思いましたが、これはクロヤマアリですね。
翅があって、ぶんぶんさせている。
0607_11kuroyamaari2
この体形は完全にアリ。
腹部の大きさからしてメスでしょう。
0607_11kuroyamaari3
激しく翅を震わせたかと思うと、飛び去りました。

想像するに、これは交尾飛翔(mating flight)を終えたメスではないか。
オスは交尾飛翔後死んじゃいますから、この写真のメスは、次の代の女王アリになるのではないでしょうか。
交尾飛翔で、一生分の精子をためて、必要に応じて受精卵を産んだり、未受精卵を産んだり、産み分けられるのです。
不思議なものです。


交尾を「結婚」と呼ぶのはやめにしたい。
結婚は人間の社会的行動であって、他の動物に使うのはよくないと思います。
一時期、パンダの交尾を「結婚」と呼んだ時期もありましたが、今はほぼ「交尾」になっているのではないでしょうか。
昆虫の交尾を結婚と呼ぶのは、哺乳類の場合よりもっと変だ。

そういう感覚から、「結婚飛行」と普通いいならわしているのを、敢えて「交尾飛翔」と書きました。

★アリについての素晴らしい本が、ネット上で読めます。
http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/BJ/antStory/index.html
「ありとあらゆるアリの話」 久保田政雄 著

です。私は書籍版を読みました。アリに興味のある方は是非お読みください。

2012年6月25日 (月)

カナヘビ

0607_9kanahebi1 2012.6.7
アオオビハエトリを見ている途中で動きが視界に入って来たのは、このカナヘビです。
何かをくわえています。
大きそうでした。
よく見ると
0607_9kanahebi2
トンボですね。
おそらく、我が家の池から羽化したばかりだったのではないでしょうか。
完全に体が乾いて飛べる状態になったら、カナヘビにトンボが捕まえられるかどうか。
仕方ないですね。
生き物たちの世界に、私ごときが介入するわけにはいきません。
トンボは大好きです、カナヘビも好きです。
きっと、カナヘビのパワーからすると、上陸したばかりの小さなヒキガエルたちも食べられたのだろうな、と思います。
小さいけれど生態系を構成しているうちの庭。
いろんなことが起こります。
ちっぽけな感傷で介入したら、食べられることになってしまったトンボに対しても失礼で申し訳ないことになります。
みな、懸命に、生きよ。
Let it be.

アオオビハエトリ

0607_8aoobihaetori1 2012.6.7
アオオビハエトリを見かけました。
腹部がすごく大きい。メスですね。
0607_8aoobihaetori2
葉の上でアリを待ち伏せ。
0607_8aoobihaetori3
向こうの方にぼやけた影が見えますね、あれがアリです。
狙って、飛びかかったのですが、逃げられました。
ああ、だめだったか、と私自身はちょっと気が抜けて体を緩めたら、足元に「動き」をとらえました。それは次の記事になりますがカナヘビがいたのです。で、そちらに腰をかがめて撮影して、やっこらせ、と腰を伸ばしたら
0607_8aoobihaetori4
ナント、アリを捕まえてしまっていました。
しまった、捕獲の瞬間を見逃した、とちょっと悔しかったのですが、仕方ない。
0607_8aoobihaetori5
触肢だけで固定していますね。

改めて、「日本のクモ」という図鑑を見たら

アリを見つけるとアリの後ろから攻撃し、逃げるアリの脚を数回にわたって噛みついては離れ、少しずつ弱らせて捕える。

こういう記述がありました。
そうだったのか、失敗した、と私が思ったのは攻撃だったのですね。
一気に抱きかかえると、多分アリが放出する蟻酸がきつい。あれはかなりの毒ですから。
そこで、噛みついては離れて、弱らせて捕えるのですか。なるほどねぇ。
その瞬間を見られなかったのは残念ですが、でも、飛びかかって離れるというところは見ましたから、次にもしチャンスがあったら見逃さずに見続けられると思います。

学んだなぁ。
いっぱい食べて、卵産んでください。

フサスグリ

0607_7husasuguri 2012.6.7
フサスグリの実が色づき始めました。
0614_7husasuguri 6.14
一週間後、こうなりました。

で、もちろんすぐ食べました。
酸味がきいた、野生の味でした。
我ら夫婦は、完全に「半分こ」という夫婦ですので、半分ずつ食べました。
経験を共有しております。

焼酎につけてスグリ酒を、伯母は作っていましたっけ。
フサスグリのジャム、ってのもありますね。

いかんせん、量が足りません。
直接、口の中へぱくっと直行して今年の味を楽しみました。

ユリ

0607_6yuri1 2012.6.7
ここをお世話しておられる年配の御婦人と立ち話をするチャンスがありました。
このユリは何というユリですか?
とお伺いしたところ
あら、知らないわ、これ、ユリよ
とのご返事でありました。


0607_6yuri2
ユリの花をお楽しみください。

季節だなぁ

★今の季節、「冷やし中華始めました」というような貼り紙をみかけますよね。
ああ、そういう季節になったか、とおもうわけですが・・・
0607_5shampoo
とある美容室に貼ってありました。
そうなのか、メントール系のシャンプーかなんかで洗ってくれるんでしょうね。
なんとなく、中華の方と重なって、「可笑し味」を感じますね。
と思って、「冷やしシャンプー」でグーグル検索したら、ウィキペディアで扱ってました。
山形が発祥の地だというので、そっちへいったら、元祖がありました。
http://hiyashi.iinaa.net/
もし、面白いと思ったらどうぞ。

毎年、6月18日~9月18日の3ヶ月間の夏限定メニューです。(毎月18日は頭髪の日です)

とありましたが、私が見た東京のは、6月に入ったころだったと思います、始めたのは。


以前からね、私、妙なことをぶつぶついってるんですが
Hiyashi tyuka
と書いて、フランスの方に読んでもらったら、
「いやし ちゅうか」になるんじゃないか。
「冷やし中華」はひょっとして「癒し中華」なんじゃないか、あれ食うと「癒されるなぁ」と。
ばかな爺さんでしょ。

では、今回発見した冷やしシャンプーも
Hiyasi shampoo
と書いて、フランスの方に読んでいただくと「癒しシャンプー」になりゃしないかと。
夏はこれで癒されてください。

{内心: 「癒し」とか「癒す」とか「癒される」という言葉を大嫌悪している私なので、最大級の皮肉なのであります。}

オオカナダモ

0607_4ookanadamo 2012.6.7
オオカナダモの花が咲きました。
しろくて可愛い花ですが、実はなりません。
日本のオオカナダモは雄株だけだという話です。
そういう植物って意外とあるんですね。
キンモクセイとか、ジンチョウゲとか。
人間的な時間スケール、何千年、というようなスケールではなく、進化的なスケール、何万年何十万年・・・という時間の中で、こういう栄養体生殖の植物はどうなっていくのでしょうね。
多様性を生み出せずに、絶滅するのかなぁ。

ニンニク

0606_7ninniku 2012.6.6
冷蔵庫の野菜室の中でニンニクが芽を出しました。
面白いから植えてみよう、ということになりまして、植えました。
さてどうなることやら。
うまく育ったとしても、花の時期は来年ですね。
楽しみにしながら、じっくり待ちましょう。

ムクゲ

0605_8mukuge 2012.6.5
ムクゲのつぼみです。
私の中では、なんとなく梅雨の頃に傘をさしながら写真撮った、というようなイメージがあります。
ま、6月の終わりごろから夏の花、という気分。
でも、季語では秋だそうです。

我が家では、ムクゲ、ゼニアオイ、オクラ、タチアオイとアオイ科の植物があります。
まだ、タチアオイが花をつけるところまで成長していません。
のんびり待つことにします。

雄はくすんだ黒き羽持つ

★朝日歌壇に下のような歌が載りました。
   そうなのか紋白蝶の眼で見れば雄はくすんだ黒き羽持つ

★残念ながら、これは誤解です。
作者は、下のサイトで見られるような、紫外線で写したモンシロチョウの写真をご覧になったのでしょう。
そして、「男なんて、黒くくすんだものだよな」というような諧謔を歌に込めておられると思います。それは詩としての短歌にはもちろん許されることです。
でも「色覚」という、動物の能力としてはおそらく、違っています。

http://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/science/denken/p06/6_10.html
↑写真があります。
http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005300083_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480
↑NHKの動画です。
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/uvir/hana_uv.html
↑とても詳しいサイトです。

上のサイトをご覧いただくと、確かに、紫外線に感度のあるフィルムで、モンシロチョウを撮影すると、オスは黒っぽく、メスは白く写っています。
●これは事実です。

紫外線という波長領域の「光」だけで、世界を見ると、紫外線を強く反射するものは「明るく」見え(白く見え)、紫外線を吸収するものは「暗く」見え(黒く見え)ます。

これは「モノクローム」の世界だからです。
モノクロームというのは「白黒」としてしまうことも多いですが、原義は「モノ」は「1」、「クローム」は「色」です。
ですからモノクロームは「単色」とするのがいいでしょう。

紫外線という光は私たちには見えません。
可視光の端である紫のその「外」の短い波長ですので「紫外」なのですから当たり前ですね。

でも、単色光の世界なら体験できます。
・赤や青の色のついたセロハン紙やアクリル板を目の前にくっつけて、身の回りを見てください。
赤いセロファンとしましょうか。
すると、通常、赤く見える物体は「明るく」見えます。緑の草木などは、赤い光を吸収して光合成に使っているのですから、赤い光が帰ってきませんので「暗く」見えます。
・高速道路のトンネルなどでオレンジ色のナトリウムランプが照明に使われていることはありませんか。周囲の車の色はオレンジ色の「明暗」になってしまうはずです。
太陽光で白い車は明るい。黒い車は黒い。青い車も黒い。・・・

ということで、単色光の世界では「明暗」しかないのですね。
モンシロチョウの翅を紫外光という単色光で照らして、紫外光に感度のあるフィルムや撮像素子を使うと、紫外光という単色光の世界が見えるのです。
その世界で、オスの翅は紫外光を吸収して暗く見え、メスの翅は紫外光を反射して明るく見えるのです。

★さて、「白」と「黒」と「色」ということを簡単に考えておきます。

ヒトにとっての可視光線(波長 0.38μm~0.77μmくらい)が、ある物体表面に入射していって、全部反射されて返ってくるとき「白く」見えます。物体表面で全部吸収されてしまうと「黒く」見えます。可視光の一部の波長の光が吸収されて残りが返ってくるとき「色」がついて見えます。

モンシロチョウの翅はヒトにとっての可視光をほぼ全部反射しますので、ヒトにとってはモンシロチョウのメスもオスも同じく白く見えます。

さて、モンシロチョウの視覚を考えましょう。
「アゲハの可視光」は0.3μm~0.7μmくらいの範囲といわれます。「ヒトの可視光+紫外線」が「アゲハの可視光」になるようです。(というか全体として短波長側にシフトしているといった方がいいのかもしれませんね。)
モンシロチョウもそんなに違いはしないでしょう。

モンシロチョウの翅の紫外線写真からわかることは、モンシロチョウのメスの翅は紫外線を反射し、オスの翅は紫外線を吸収する、ということでした。

モンシロチョウのオスがメスを見ると、ヒトの可視光+紫外線=モンシロチョウの可視光 が全部反射されて返ってくることになりますね。
ヒトの可視光部分で白く見える+紫外線写真で反射されてきて明るく写るという二つを合わせればいいわけです。
ですから、モンシロチョウのオスにとってメスの翅は真っ白に見えるはずですね。

ではオスの翅を同じオスなりメスが見たらどうなりますか?
モンシロチョウの可視光のうち、紫外部だけが吸収されて残りの部分が反射して返ってきます。
前述した「可視光の一部の波長の光が吸収されて残りが返ってくるとき『色』がついて見える」という状態ですね。
ですから、モンシロチョウは「オスの翅には色がついている」と見ているはずなのです。
黒ではありません。

「どんないろなの?」とモンシロチョウに聞いてみても、言語が共有できませんから、わからない。
もし言語を共有したとしても、ヒトにとって見えないものを表現する言葉はないのですから、表現のしようがない。

モンシロチョウが見ている色彩世界はどうやっても分からないのです。

いえることは
再度繰り返しますが

メスの翅は純白に輝いて、オスにとってまばゆいばかりの翅なんでしょう。
オスの翅は黒ずんでいるのではなく、白でも黒でもない「色つき」の翅なのだと思います。

というのが今回の結論なのでした。

・アナロジーをひとつ。
ヒトの可視光の波長の短い側の色「紫」を白色光から取り除きますと、黄緑色に見えますね。(補色というやつです)
モンシロチョウの可視光の波長の短い側の色「紫外」を白色光から取り除くと・・・何か色がついて見えるはずですね。それがモンシロチョウのオスの翅の色です。

★私のHP「理科おじさんの部屋」でこういう問題を少し扱ったことがあります。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/39th/sci_39.htm
「暗い水」→風呂桶に水を入れていくときに真っ黒に見える現象。

入っていった光全部が戻ってこない時「黒」、全部戻ってくる時「白」、光の一部分が戻ってくる時「色がつく」のです。

とここで書きました。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/6th/sci_6.htm
カッターナイフの刃をそろえて見ると、黒く見えるという写真を載せてあります。
入射光が返ってこないので黒く見えてしまうのです。

★色覚について、まだ書きたいことがありまして、しばらく考えてまた書きます。
よろしく。お待ちください。

2012年6月22日 (金)

ササグモ食事中

0611_3sasagumo1 2012.6.11
獲物はハチの仲間のようですが。
0611_3sasagumo2
触肢で顎のところに抱え込んでいて、脚は使っていません。
前脚を使うこともあるように思います。
相手によるんでしょうね。
邪魔しないように退き下がりました。

またササグモ

0611_7sasagumo 2012.6.11
ん?なんだか変。
ササグモってこんなに脚が長かったっけ?
そうか、伸びちゃったんだ。
気持ちいいのかなんなのか、くつろいだ?
妙に脚を伸ばしています。
こんな姿を見るのははじめてだなぁ、と思ったら
0613_6sasagumo1 6.13
また見てしまった。
妙にすっきり、のびのびしてますねぇ。
どうしたんだろう。よくわかりません。
0613_6sasagumo2
上と同じ個体。
ちょっと目を放してまた見たら、標準形になっていた。
ネコの伸び、というのはよくありますけどね。
ササグモも伸びをするんですかね。
0613_9sasagumo
これはまた、やたらと脚を籠のように閉じていますが。
しらなかったなぁ、いろんな姿勢をとるんだ。
見かける度に撮影しているおかげで、知らなかった姿にお目にかかれたようです。
アリガトネ。

ササグモ

0602_12sasagumo 2012.6.2
ササグモが好きで、見るとすぐ撮影。
0615_13sasagumo 6.15
カランコエの花で待ち伏せ。
0615_15sasagumo
トクサの茎で構えていた。
この3枚で、標準的な姿をしばらく頭に残して下さい。
次の記事と比較のために。

ナミテントウ幼虫

0605_7namitentou1 2012.6.5
ナミテントウの幼虫。
成虫の翅の斑紋はバラエティに富んでいますが、幼虫の模様はみな同じ。不思議ですね。
0605_7namitentou2
あららっとら。
「みんなうんち」
そうさ、元気に食べて、元気にうんちしようね。
0605_7namitentou3

みんなうんち」という絵本は衝撃的でしたね。
で、「人間みんな糞ったれ」という言葉を、クラス通信に書いたら、保護者の方が笑ってましたっけ。私のクラス通信は、保護者もよく読んでくれて、コミュニケーションツールでしたね。
クラスの運営がきつい時期に、「月例保護者会」というのをやって、保護者の方との連絡を密にしてお力を借りたものでした。

で、その後、食べなければウンチは出ない。
ということも真実だということに気づきました。
「生きる」ということの、全く平等なしるしは「いきものみんなおしっこ」であるようです。
食べなくってもおしっこは出ます。
生きて代謝活動をする限り水を生成します。
植物だって、別におしっこというわけではないけれど、水を生成します。
人間、最後の時が近づくと、導尿のバッグに全然尿がたまらなくなります。

★昆虫は、うんちもおしっこもまとめて出しています。
チョウの幼虫を飼育していると、小さな幼虫は小さなうんち、大きな幼虫は大きなうんち。
元気なうんちをみると、うれしくなりますよ。

ナンテン

0605_4nanten 2012.6.5
ナンテンの花の季節が始まっています。
一斉に咲きそろう、という感じではありませんが、いっぱい咲いています。
実のつかない品種もあると聞いていますが、このナンテンはその品種ではないと思います。
でも、赤い実がなった、という記憶がないんだな。
でも、一時、家の裏の方にあったのが消えたと思ったら、庭の方に、2株ほどあらわれまして。ということは実を食べた鳥が種をまいたのでしょうね。
植物の変遷というのも、なかなか不思議なものではあります。

ヒキガエル

0605_3kaeru 2012.6.5
一時、足の踏み場もないほど、ぴょこぴょこチビカエルたちが跳びまわっていましたが、見かける数は減りました。
遠くへ散っていったのでしょうし、また、いろいろ食べられちゃったりもしたのでしょう。
カナヘビなんかにとっては絶好のエサだったかもしれない。
そうやって、生き延びたなかから大人になってまたこの池に産卵に帰ってくるのもいる。
ここは「ふるさと」です。
写真のカエル、体に比して、手足がずいぶん細いですね。

ヤセ子ガエル がんばれ かかし ここにあり

ですな。

マエキヒメシャク

0605_2maekihimesyaku 2012.6.5
気づかずに歩いたら足元から飛び立ちまして、目で追って、止まったところを撮りに近づいたという写真。
これ以上は近づけませんでした。また飛んでしまった。
「マエキ」というのは「前黄」でしょう、翅の前縁が濃い色なのだと思いますが、あまりよく分かりませんね。

シャクガの仲間ですから、幼虫はシャクトリムシ。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/maekihimeshaku.html
ここに幼虫の写真があります。
食草は
    スイカズラ(吸葛),ヤナギ(柳),バラ(薔薇),ノイバラ,リンゴ(林檎)など
だそうです。
我が家では、バラ科はあるけれど、上の植物に直接該当する木はないですね。
上のサイトでは「ソメイヨシノで飼育した」と書いてありましたから、バラ科でいいのかもしれません。あるいは、どこかから飛来したのかな。

ナミテントウ

0604_6namitentou 2012.6.4
ナミテントウの二紋型の典型的な姿です。

フタホシテントウというのもいるようなんですが、私には区別はつきません。
うちの周りで見かけるのはナミテントウだと思っています。
ナミテントウの斑紋については下のサイトが詳しいので、ぜひご覧ください。
http://nemutou.fc2web.com/namitento/namitento.html


提灯

0604_5maturi 2012.6.4
「祭りの後」というのか、「後の祭り」というのか。
片づけを待つ提灯です。
神社の氏子総代がお寺の住職さんだったりするのですから、日本というのは妙な国です。
祭りで幼い子が子どもみこしを引いたり、なんだか華やいで嬉しかったりするのは、素敵な経験ですが。
大人がハイになっちゃって、おそろしく自我が拡大してしまう姿を見るのは大嫌いです。
私は冷たい人です。
ハイになることを拒否する人なんですね。
ハイになっちゃうとロクなことはないぞ、と自らに「白け」を課すじいさんなのでした。

ソヨゴ

0604_4soyogo1 2012.6.4
ソヨゴの花の終わりのところなんですが。
意識せずに撮影して、パソコンで見たら。
おや、影が映っている。
な~るほど、横から見るとこうなのか、と面白く思いました。
0604_4soyogo2
ここでは花はもうおしまい。
0604_4soyogo3
こちらでは、まもなくおしまい。

ここのソヨゴの木はちゃんと結実します。
いや、実を見て、これはなんだ?とブログに書いたおかげで、ソヨゴと教えて頂き、認識したのでした。
やっぱり、花が咲いたら実がなるまで、というのが植物との正統的な付き合い方でしょうね。

2012年6月21日 (木)

チャバネアオカメムシ

0603_2chabaneaokamemusi 2012.6.3
右の脚が1本ないようでした。
でも、ゆっくりですが、歩いて去っていきました。
何かができるわけでもない。
ただ、見ること、そうやって虫の生きる姿に立ち会うことが私にできること、です。
ちょっと一回りしてきたら姿を消していましたから、まだまだ生きる力は充分あると思います。

タチアオイ

0603_1tatiaoi1 2012.6.3
プール前。
向こうに消える線路は東急多摩川線です。
この日は、タチアオイが咲いていました。
0603_1tatiaoi2
いろんな色がありますね。

我が家でも、種をまいたタチアオイが成長中なのですが、まだ草丈が低くて。
つぼみをつける状況ではないようです。
2年かかるかなぁ。
宿根性の多年草だということですから、次のシーズンには花が見られるでしょうか。
種をまきましたので、どういう花になるかはよく分かりませんね。
交配が起こっているかもしれないし。

よそのタチアオイを見ては、我が家のはまだかな、と思う日々です。

モノサシトンボ

0602_14monosasitonbo1 2012.6.2
今年もわが家の池からモノサシトンボが羽化したようです。
ふわ~っと飛び回っています。
0602_14monosasitonbo2
口がすごいですね。さすが肉食性。蚊や小さなハエなど捕まえるのでしょうか。
0602_14monosasitonbo3

朝日新聞の「ののちゃんのDO科学 」という記事の2012年6月9日付でトンボの複眼の話が載っていました。
そこに、NHKの動画が紹介されていましたので、ここでもリンクします。
NHKの生物関係の動画にはいいのがいろいろあるんですよね。
 http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?bangumi=D0005100024_00000&clip=D0005400260_00000&year=2012
動物の観察~目をみる「トンボの眼」
という動画です。
どうぞご覧ください。

0604_1monosasitonbo 6.4
モノサシトンボです。
写真としては失敗作に属するんでしょうが。
飛び上がった瞬間なんですよね。
で、なんだか面白い顔になってしまった。
丹念に見てあげてください。

わぁ

0602_13calla 2012.6.2
別に、カラーなんですけど。
虫が一匹。アブラムシかな。
わぁ、吸い込まれそうだ、落ちそうだ。
といってるような気分になりませんか。
スリリングですね。(ホントかな)

モンシロチョウ

0602_9monsiro 2012.6.2
もうひとつ、ゼニアオイの花で。
モンシロチョウが蜜を吸っています。
翅が少し傷んでいますね。
翅が傷んでバランスなどが少しくらい変化しても、生物ですからそこはカバーできるんでしょう。
単純なロボットとはちがいます。
存分に飛んで下さい。

スズバチ

0602_8suzubati1 2012.6.2
ゼニアオイの花にハチ。
私にとっては見慣れないハチでした。
腹部の幅広な黄色い帯が特徴的。
ドロバチ科のスズバチのようです。
土で固めた巣を作り、幼虫のために動けなくしたアオムシなどを詰めておく、というハチですね。。
0602_8suzubati2
花に来て潜り込んでいるというのは、自分用のエネルギーの摂取なんでしょう。
背中が粒々の花粉だらけになりました。
オシベを背に、メシベの根元に潜り込んだ、という行動が読み取れます。
0602_8suzubati3
もうむちゃくちゃに花粉まみれ。
背中の花粉なんか掃除できますかね、心配してしまいます。
腹が減っては戦はできぬ、っと。
巣作り、子育てのエサ採り、がんばってね。

アゲハ

0602_7ageha1 2012.6.2
ゼニアオイにアゲハが来ていました。
0602_7ageha2
夢中でシャッターを切ったのですが、ぼやけましたね。
でも、口吻を伸ばしたまま次の花に移ろうとしている様子がとらえられました。
いちいち巻き戻さないんですね。
ずぼらしてらぁ。
しょうがないよね、蜜を吸うのに忙しいんだから。

シランの実

0602_5siran 2012.6.2
シランの実です。
先日、東急電鉄の線路際の草刈りがありました。
いわゆる「雑草」はみごとに刈り取られましたが、このシランの実は残してくれましたので、やがて熟すところまで行けると思います。

家の上の方を通るJR線では、除草剤を散布しました。
今回は、エンジンカッターと鎌での草刈り。

雑草、そして虫たちを愛するものとしては、お手柔らかに願いたいものです。

とにかく、シランの実が残ってホッとしています。

ビヨウヤナギ:2

0607_2biyouyanagi 2012.6.7
満開。
すごいでしょ。

0607_10biyouyanagi
スポットライトを浴びる「スター」(みんな全部スターなんだけど)

0608_9biyouyanagi1
花びらやオシベは落ちて、結実へ向かう「若いお母さん」、美しいですね。植物も人も。

ビヨウヤナギ:1

0602_4biyouyanagi2 2012.6.2
ビヨウヤナギのつぼみなのですが、妙なことに気づいてしまいました。
写真見てください。
ん?となりませんか。
つぼみの巻き方が逆ですね。
0608_9biyouyanagi2 6.8
指で近寄せて、両方ともピントが合うようにしてみました。
ふむ、逆まきだ。
左のまだ黄色味のない方のつぼみも、逆になってますか。
0611_8biyouyanagi 6.11
右の黄色いつぼみと、左の緑のつぼみの大きい方、この二つは、一本の枝の先端から二つに分かれて出てきてできたつぼみですが、巻きが逆ですね。

どうなってるのかな?
ビヨウヤナギには右利きとか左利きとかはないのか。
つぼみの巻き方を決める遺伝子はないのか。
ランダムにできちゃうのか。
同じ枝から分枝してきても、逆巻きになれる、ということは、ランダムなのかな。
ちゃんと、つぼみを徹底的にカウントすればいいのでしょうけれど、私にはその気力はないですね。
既にカウントしたものにマークをつけて計数が重複しないようにしなくちゃいけないだろうし。
チト、メンド。
中学か高校の生物部かなんかで、多人数で一挙に調査とかしてくれませんかねぇ。

ビヨウヤナギは右利きか?左利きか?
悩むなぁ。

★細 将貴 著「右利きのヘビ仮説」~追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化~
東海大学出版会、2012.2.20発行、¥2000-
というのを読みまして、面白かったですよ。

★つる植物の巻きつき方などにはある程度「利き手」があるんじゃなかったですか。

http://www.sc.niigata-u.ac.jp/biologyindex/wada/p33/p33-1.html
「アサガオのつるの巻き方を植物学者は習慣的に左巻きと呼ぶ。」

http://www.niigata-nippo.com/ikiwaku/2003/work/4.pdf
ネジバナのねじれに関する研究
{これによると、ほぼ同じ。わずかに左巻きが多いらしいです。}

http://aquiya.skr.jp/zukan/Spiranthes_sinensis_var_amoena.html

・・・
余談ですが、植物の蔓の巻き方は、ほとんどの場合種類によって決まっていて、アサガオやアケビは右巻きで、スイカズラやヘクソカズラは左巻きになります。面白いことにヤマフジは右巻き、フジは左巻きと、ごく縁の近い植物同士でも逆になる場合があります。そして不思議なことに、植物界全体を見渡すと右巻きの蔓を持つ植物が圧倒的に多いのですが、その理由は分かっていません。
・・・

動物にとっては、前後軸があって、腹背軸があって、左右軸があるというのは基本的なことです。(イソギンチャクのような固着性の動物だと、前進という概念がなさそうですから、すべての動物について3つの軸があるというわけでもなさそうですが。)
植物にとっては、重力の方向、日射の方向、などが基本的な「向き」なんだろうな。
左右というのは、ないな。
右巻き・左巻きという「カイラリティ(chirality)」はあってもいいのかなとも思いますが。

2012年6月20日 (水)

アリグモの仲間

0602_2arigumo 2012.6.2
アリグモの仲間なんですが・・・
昆虫であるアリの胸部に擬態している部分が茶色ですよね。
ヤガタアリグモかタイリクアリグモだと思います。
2本の棒状のものは上顎なんですが、これが発達しているのはオスです。
じっとしていてくれないクモです。見つけたら躊躇せずに撮る、これしかないです。

ナミテントウ

0601_14namitentou1 2012.6.1
ゼニアオイの未熟な実の、下の方を見てください。
ナミテントウがいます。
0601_14namitentou2
歩き回っていて鮮明な写真が撮れませんでしたが、2紋型です。
例年だと、テントウムシの幼虫や蛹がいっぱい見られるはずなんですが、今年は少なくって。
妻はナナホシテントウの方が好きなのですが、それもいない。
ナミテントウがいたよ、といってもあんまり喜ばない。
どちらもアブラムシを食べるのにね。

この夏、なんとか個体数を回復してくれないかなぁ。

イヌツゲの花

0601_13inutuge 2012.6.1
これは我が家のイヌツゲではなくて、ご近所のおうちのもの。
我が家のイヌツゲは今年は花が見えません。
こちらのは、ちゃんと咲いています。
植物にも、年ごとに、いろいろ「体調」のようなものがあるんですね。

年年歳歳花相似
歳歳年年人不同

とはいいますが、花だって「不同(おなじからず)」なんですよね、だってお互い生き物だもん。

モッコク

0601_11mokkoku1 2012.6.1
今年は例年になくモッコクのつぼみがいっぱい。
0601_11mokkoku2
例年だとこういうつぼみが数えるほど。
で、実が熟すのは1,2個なのですが。
今年は花がいっぱい咲くのか、実はいっぱいなるのか、毎日眺めています。
実が好きなんですよ、赤なんですね。
木も花も地味なのですが、赤い実がなり、さらにもっと鮮烈に赤い種が出てくるのです。
あれが、楽しい。
花はもうすぐ、6月後半でしょう、実は秋になります。

アオスジアゲハ羽化

0619_1aosuji1 2012.6.19
台風4号が接近しているという19日、朝。
アオスジアゲハが羽化したわ、と妻。
ケースの外からの撮影です。朝8時。
白いのはティッシュペーパー。
羽化が間近になったので、足場として、ティッシュペーパーを蛹のまわりに垂らしてやってあります。こうすると、羽化して少し歩いて体の位置を変えても、落っこちません。
0619_1aosuji2
昼。
まだ雨は降っていない、風もほとんど吹いていないので、外へ放してやりました。
今晩は風雨が強くなるかもしれませんが、健康なチョウは隠れ場所を探して自力で避難できます。
明日か明後日までケース内に置くと、暴れて翅を傷める危険があります。
この際、自力で生き抜いてもらいましょう。
無事でな。
すごい勢いで真っ直ぐ飛び立っていきました。

センリョウの花

0601_7senryou 2012.6.1
今年もセンリョウの地味な花の季節が来ています。
知らなければ、これが花だとは気づかないでしょう。
オシベとメシベしかないという花だからなぁ。
でもね、ササグモなんかがこの花のところで待ち伏せをしている姿をよく見かけます。
ということは、きっと蜜を求める昆虫にとっては花と認識できるのではないでしょうか。
ササグモはまた、自分では蜜を求めていないけれど、蜜を求める昆虫を狩るために、蜜のある花を認識できるのではないか、と考えています。
花のあるところ、ササグモおり、なんですもの。

シャクトリムシ

0601_9syakutorimusi 2012.6.1
シャクトリムシの種類は今回は、どうでもよくって。
糸を引いて姿勢の固定に使ってるのかな、というのは事実の目撃として。
見てください、糸の途中。
何をおしゃれなことをやってるんだろう、という「結び目」があります。
どうやってこんなもの作ったんだぁ?
何か意味があるとも思えないし。
何か体を支えるのに役に立つとも思えないし。
糸を伸ばす途中で、どういう動きをしたらこうなるんだろう?

笑ってしまうと同時に、かなり悩んでしまいました。
いえ、悩んでも答えが出たわけではありませんが。

絞りの効果

ピンホールカメラの話をしたついでに。

★一眼レフカメラは、レンズ交換のためにレンズが外せます。
その時ボディに埃が入らないように、ボディ・キャップというものをはめます。
このボディ・キャップの中心に小さな穴をあけてボディに装着すると
一眼レフカメラが「ピンホールカメラ」に変身します。
ただ、キャップに穴を開けますので、その穴の縁から細かい細工の屑が入ったりしないよう要注意。
穴のあいたキャップは正規には使えないわけですから、新品を入手しておくこと。
くれぐれもご注意ください。
それさえ、ちゃんとできれば一眼レフカメラのピンホールカメラ化は可能です。

★それはあんまり、私としてはやる気がない。
で、古くからのカメラ使用者(50年以上やってますから)として、ひとつ面白い実験をご紹介しましょう。
0613nopin1m
f2.0 いわゆる開放でぼんやり外を眺めています。
確か2mくらい先にピントを持っていっています。マニュアルフォーカスで。
0613pin1m
そのまま、穴をあけたアルミフォイルをレンズにかぶせます。
いかがですか?
パンフォーカス化しちゃいました。
走っている電車まで写ってら。

0613nopin50
これも開放。
50cmくらいのところにピントを合わせてある。
0613pin50
穴あきフォイルをかぶせると・・・かなり鮮明ですね。

★ここでやったのは絞りによる被写界深度の変化、です。

以前、望遠マクロを買ったときに書いた記事があります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-e593.html
2011年2月21日 (月)「被写界深度」
↑ここで詳しく説明してあります。

絞るとなぜ被写界深度が深くなるのかについては、下のサイトにいい図があります。
http://www.kansmemo.com/photo/camera/principles/entry-59.html
「サルでもわかって欲しいカメラ原理講座: #02 絞りとは」
↑タイトルが挑発的ですが、図はしっかりしてます。

★ところでですね。
私たちの眼は、虹彩という絞りがあって、水晶体レンズ1枚のカメラですね。
網膜には倒立実像が写ってますが、脳で処理して、意識としては当然正立させて見ています。

実験方法は詳しく書きませんが、不思議な実験がありましてね。
名刺のような紙に小さな穴を開け、それを目の前、ホントに1cmもないくらいのところに持ってきて、日光で輝く白いカーテンなどを見ます。すると、穴が「点光源」になるんですね。近すぎて穴そのものは見えません。
さて、その目の前の紙の穴と目の間に鉛筆を下から上へそっと視界の中へ入れます。
すると、鉛筆は下から入れたのに、視界の中では上から黒い影が入ってくるように見えるのです。
鉛筆の先端の影が、そのまま網膜に投影されてしまったのですね。
すると脳はそれを反転させて認識しますから、上から入って来たように見える。
実に変な気分ですよ。
脳をだましてますんでね。

目の前で鉛筆の芯を動かすので、危険なので詳しくはご紹介しません。
親兄弟姉妹友人、一切誰もいないところで試してみるのならいい、と指導して高校生にやらせたことがありますが、ものすごく驚いていました。
何やってんの?と肩でも小突かれたら目にけがをしますので、絶対に一人っきりでしかやってはいけない実験なんです。最近は真面目な顔してなにかやってると、すぐちゃかしてしまう風潮なんで、こわいのです。なにマジやってんだよ、なんて小突かれたら失明しかねませんからね。

0620_f10inf
この写真、7角形になっていますね。
これはカメラ内の「絞りの影」なんです。
オリンパスのE510の絞りは羽が7枚で構成されているのですね。
わかりやすいですね。7角形が写っていれば絞りが写っているのです。

レンズの先端に穴のあいたアルミフォイルをかぶせ、蛍光灯に目いっぱい接近します。カメラとしても、ピンホールカメラとしても、蛍光灯の像は結べないし、フォイルの穴も近すぎて穴の形も写らない。蛍光灯の光が穴を通ることによって「点光源」になるのです。
そうすると、レンズの光学系の影響はあるのですが、絞りの影が撮像素子に映ってしまうんですね。
上の写真は、距離を無限遠にして、絞りは f10です。
念の為、距離を再接近の24cmにして、f13で撮影したものもお目にかけます。
0620_f13024

妙な実験でしょ。
カメラは何が写っているのか分かっていません。
カメラを騙しちゃった。

環状発光体

0612_1foil2
これナンダ?

金環日食のピンホール画像。
ではありません。

食卓の上の円形の蛍光灯です。
アルミフォイルを10cm四方くらいに切って、真ん中に爪楊枝でポツンと穴をあけて、テーブルにピンホール画像を映しだしたものです。

金環日食は太陽の縁の光だけが見えているのですから「環状発光体」だなぁ。
円形の蛍光灯も「環状発光体」だなぁ。
というので、いたずらしてみたわけです。

★本棚の上に、昔、工作用紙で作ったピンホールカメラがありました。
0612_3pinhole2
これです。
内外の四角い筒は長さ25cm。
内筒の先端にはトレーシングペーパーが張ってあります。スクリーンですね。
外筒の先端は
0612_3pinhole3
ただの穴。
冒頭のアルミフォイルの穴とそう変わってはいませんが。
この紙筒ピンホールカメラで蛍光灯を覗いて、トレーシングペーパーのスクリーンをデジカメで撮影すると
0612_3pinhole1
おっ。という感じじゃないですか?
円形の蛍光灯が2本。3カ所での支えもちゃんと分かりますね。
なかなか楽しい。
0612_3pinhole4
私がいつもいる部屋の天井の蛍光灯。
カバーはめんどくさいから外しっぱなし。この方が明るいし。
3本ちゃんと写っています。

★ピンホールカメラの後ろの内面に写真フィルムを貼って長時間露光し、現像して楽しむ、というのは実際に楽しいのですが、手間がかかる。

ここでやったように、紙筒でピンホールカメラを作って、スクリーンに映った映像はデジカメで撮る、というのも楽しめますよ。ただ、やはり長い時間の露光になりますので、カメラの固定などが必要です。
また、長時間露光中に、スクリーンに後ろから光が入ってしまうとスクリーン上の画像がなんだかよくわからなくなりますので、工夫して下さい。

★昔話
凸レンズをピンホールの前につけて、多少は集光できるようにして、スクリーンには湿式コピーのジアゾ感光紙を用いたピンホールカメラを30代の頃かな、ある高校で生徒と作りました。
窓の外の風景を撮影して、湿式コピー機で現像したら、ぼんやりでしたが風景が写りまして、生徒と大喜びしたことを思い出します。

上にご紹介した工作用紙のピンホールカメラは、まだ現役時代になんかの拍子に作ったんですが、教室へ持っていって、外の風景を覗いてご覧、といって回覧すると大受けでしたね。
内筒を手前へ引くと像がズームアップされてくることに気づいた生徒がひどく不思議がっていましたっけ。
子どもの頃に紙工作なんかやったことがないんですね。そういう遊びの体験が理科には絶対必要なんだけどなぁ。
子どもらが十分に遊んでいませんね
私の授業も、何の授業やら、遊びの多い、脱線だらけの授業でしたっけ。

2012年6月19日 (火)

ヒゴクサ

0601_6higokusa1 2012.6.1
ヒゴクサの実がみのってきました。
網の袋に入ったような、独特の姿です。
0601_6higokusa2
ある年、ふと池のほとりに現れて、以来ずっと毎年ここで咲いてみのっています。
鳥さんの種蒔きというのは、不思議なものを連れてきます。
数々の偶然が庭を作ってくれています。
面白いものですよ。

ハサミムシ

0601_1hasamimusi1 2012.6.1
ガレージにいたハサミムシ。
比較的落ち着いた状態だったので、コンパクトデジカメで接写できました。
0601_1hasamimusi2
玄関にあった中級機のZ3を取ってきてもまだ、いてくれました。
単純にハサミムシでいいのか、コバネハサミムシなのか、ヒゲジロハサミムシなのか、そのあたりに自信がありません。
触角の先端近くの節が白いんですよね。
で、迷っています。

虫ナビというサイトで、「ハサミムシ目」の解説に

親は幼虫の世話をする習性があります。
関西ではチンポキリとも呼ばれているそうです。

ワルガキを脅すにはいいかな。
切られちゃうゾ
とね。

ミミズにおしっこ引っかけると腫れるゾ、と関東のガキだった私たちも脅されましたっけね。

現実的に、ハサミムシが人間に危害を加えることはまずないです。
そりゃ、つまんで興奮させたら必死になって攻撃してくるでしょうけどね。

コマルハナバチ

0531_15maruhanabati1 2012.5.31
ムラサキツユクサの花にきた、多分コマルハナバチ。
0531_15maruhanabati2
この時携行していたのはZ3という機種のカメラ、一眼レフではありません。
ピント合わせに不満がありましたが、でも、コンパクトデジカメみたいに、どこにピントを合わせようかと、カメラが勝手に悩んだりしない分、画面中央でとらえることが出来ました。

カメラが勝手に悩むのはやめてほしいですよね。ピンボケだろうが何だろうが構わないから、、中央にとらえたものを者の意志どおりにシャッターを切ってほしいのです。

上の写真は、そういう意味で、意図通りの写真です。

テッポウユリ

0531_14yuri 2012.5.31
テッポウユリのつぼみが膨らんできました。
0615_3teppouyuri 6.15
お、開き始めたぞ。
0616_6teppouyuri1 6.16
雨の合間。
雨滴にぬれる流麗な花。
0616_6teppouyuri2
なめらかな美しい曲線がなんともいえませんね。
そう長く咲き続ける花ではないのですが、玄関を出る度、幸せ気分。
実生です。
毎年、ありがとう。

ササグモ

0531_13sasagumo1 2012.5.31
一瞬、アリをつかまえた?と思いましたが、違いますね。
ハチです。
0531_13sasagumo2
クモは消化液を注入して、溶けたものを吸う、などというと気持ち悪がる人もいるのですが。
基本的に、人間も同じです。
人間は食物を消化管に入れますが、消化管内部は、生物としての体の「外部」なんです。
消化酵素を体外に分泌して、分子レベルで細かくして、食物の「他種の生物としての特徴を溶かし去って、分子的な部品にして」吸収するのです。他種の生物の特徴が残ったものを「体内」に入れてしまうと、他種の生物の「侵入」として排除すべく免疫機構が働いてしまいます。

クモも同じ。消化酵素を含む液を体外の食物に注入して、細かくしたものを吸い込んでいるのですね。



アカクビナガハムシ

0531_11akakubinagahamusi1 2012.5.31
アカクビナガハムシかな、と思うだけです。
0531_11akakubinagahamusi2
ハムシの種類はいっぱいありまして、いつも迷います。
ハムシ科 > クビボソハムシ亜科 くらいまではあってると思いますが。
・・・

スイートピーの実

0531_10sweetpea 2012.5.31
スイートピーの花の時期が終わりまして、実が熟してきました。
妻は、何色の花の実か、タグをつけて、来年蒔くときの参考にするつもりでいます。
雑種になっていますので、思った通りではないこともしばしばですが、参考にはなります。
いろんな色の花を咲かせて楽しもうという作戦です。

光の季節

★前の記事で、「二至」「二分」「四立」の話をしましたが、これは太陽の位置、生活感覚的には「日の長さ」「昼の長さ(夜の長さ)」「日の高さ」「影の長さ」になりましょうか。
ですから、「二至」「二分」「四立」は「太陽の暦」=「光の季節」です。
それに対して、「暑い夏」「寒い冬」という生活感覚は「気温の季節」なんですね。

最近読んだ本
暦はエレガントな科学」石原幸男著、PHP研究所、2012.1.10刊
この本からの孫引きになりますが

・・・
気象評論家として有名な倉嶋厚さんのおっしゃる「光の季節」(倉嶋厚著「大学テキスト 日本の気候」古今書院)
・・・

この「光の季節」という言葉を使わさせて頂きました。

★さて、以前にも日の出・日の入り時刻のグラフをお目にかけたことがあります。
そのグラフに、春分などの文字を書き込んでみました。目分量でこの辺り、と書き込んでいますので、厳密ではないことをご了承ください。
Hinodeiri
夏至・冬至はいいとして。

立春から立夏にかけて、日の出がぐんぐん早くなります。朝、目覚めた時が明るくなるんですね。
立秋から立冬にかけて、日の入りがぐんぐん早くなります。日脚が短くなる、うっかりするとすぐ夕方、暗くなる、夜が長くなってくる。という感覚です。

立夏から立秋にかけての変化、立冬から立春にかけての変化は比較的小さなものです。
立夏から立秋までがやっぱり「夏」なんですよ。
立秋過ぎると、日の長さに秋を感じ始めるんですね。

Nantyukoudo
太陽の南中高度と日長をグラフ化してみました。
南中高度は左目盛りで、日長は右目盛りで読んでください。
当然なんですけど、完全に同期しています。
Nantyukoudo2
二至・二分・四立を書きこむとこうなります。
夏至の時に日が長く、お日様が高い!
冬至の時は日が短くて、お日様が低くって、部屋の奥まで日が差し込みます。

南中高度をこういうグラフではなくて、角度表示にしてみました。
Taiyokodo
このグラフのアイデアは、「暦はエレガントな科学」から頂きました。少しだけ手をくわえてあります。北緯35度での太陽南中高度を表現しています。
立春から立夏まで、33度も高度が上がっていきます。
ところが、立夏からは7度上がって夏至、7度下がって立秋です。ほとんど太陽の高さが変わりませんね。
そしてまた、立秋から立冬まで30度以上も低くなるのです。
立冬から冬至、立春まで、太陽は低いままですね。

というわけで、光の季節では、立夏から立秋までが、明らかに「太陽が頭の上にある夏」なんです。
そして立冬から立春までが、「太陽の低い冬」なんです。

いかがでしょう。二至・二分・四立は光の季節を報せてくれている、ということがお分かり頂けると思います。

Kage
ちょっとオマケで、太陽高度を、影の長さで表現してみました。これは私のオリジナルです。
垂直に立てた棒の高さを「1」とします。
二至・二分・四立の時の影の長さをその「1」に対してどのくらいの長さになるかを描いてみました。
立夏から夏至、立秋の間で0.34→0.21→0.34という変化です。
頭上から照りつける、という感じですね。
棒の長さの5分の1しか影の長さがない。
立夏を過ぎると、気象情報の紫外線情報で、「真夏と同じ強さの(真夏並みの)紫外線」というような言い方をしますが、実は立夏を過ぎたら夏なので、紫外線は5,6,7月が最強なのです。気温の夏の話じゃないわけで、紫外線の強さですから光の季節で話をしなくちゃいけません。気象予報士の方の相当多くの方々はこのことを理解していないんだろうなぁ、と思っています。

冬至では棒の長さの約1.7倍の長さの影になります。これ、真昼で、ですよ。夕方の話じゃないですよ。冬を実感する影の長さですね。

余談:収斂火災ってご存知ですか?
ウィキペディアから引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8E%E3%82%8C%E3%82%93%E7%81%AB%E7%81%BD

凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって一点に集中した太陽光が、可燃物を発火させることにより発生する火災

です。

収れん火災は、日差しの強い昼間、あるいは夏に発生しやすいと思われがちであるが、夕方あるいは冬に比較的多く発生することが知られている。夕方や冬の方が、昼間や夏に比べて太陽の高度が低いため、室内に太陽光がより差し込みやすいためであると考えられている。

ね、冬は太陽高度が低い、影が長い、室内に日が差し込みやすいのです。

★春と秋は、「変化が激しい」時期なのです。
絶対値ももちろん大事ですが、変化の速さ、というのをも、私たちは感覚的にとらえています。
春に「成長」を感じ、秋に「うつろい」を感じるのはそういう「変化(微分)」感覚の表現なのでしょう。

★「暦はエレガントな科学」という本、1400円と、内容の豊かさの割には安価です。
単行本ですが新書並み、といいましょうか。
もし関心があったらぜひお読みください。
それこそ「目から鱗が落ちる」という感覚を味わっていただけると思います。

★オマケ
太陽の南中高度と、東京での平年気温を一緒にグラフ化してみました。
Gap
6月下旬に夏至。太陽高度は最も高くなり、地面が単位面積あたりに受け取るエネルギー量は最大になります。
でも、すぐ地面・海水が温まるわけではないのですね。
やかんに水を入れて火にかけても、お湯が沸くには時間がかかる。
気温のピークは8月上旬、立秋の時期なのですね。
このずれが「暦の上では」というギャップ感覚を生んでいるのでしょう。
立夏と言ったってまだ暑くないじゃん、と感じるのですね。
光の季節と、気温の季節にはこういう時間的なずれがあることを知って下さい。
太陽にあぶられているけど、熱くなるのに時間がかかっている。
流入するエネルギー量は減っているのに、冷めるのに時間がかかっている。
こういう時間の遅れを理解して下さい。

でも、立秋を過ぎると確実に気温が下がり始める、立春を過ぎれば確実に気温が上がり始める、ということも確かなことなのです。


0601_8kage 2012.6.1
12時40分頃ですから、南中時刻は過ぎています。
影の短さに注目して下さい。
立夏から1カ月弱。
柵の縦の柱の長さを1として、どうかな、影は0.25くらいかな。
改めて影を観察すると、ずいぶん短いですね。
ホントにお日様は頭の真上から照りつけています。

★南中高度の計算
自分で考えてもそう厄介なことはないのですが、一応、ちゃんとしたところから引用します。
http://www.nao.ac.jp/faq/a0109.html
国立天文台のサイトです。

 建物の影の状態を計算するなどのために、太陽の南中高度を知りたいことがあります。「南中高度」というのは、太陽が真南にきて、いちばん高く上がったときの地平線との間の角度です。
 太陽の南中高度は場所によって違います。夏至のとき(南中高度がいちばん高くなります)と冬至のとき(南中高度がいちばん低くなります)の太陽の南中高度は、その場所の緯度がわかれば簡単に計算することができます。

    夏至のときの太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) + 23.4
    冬至のときの太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) - 23.4

 それ以外のときには、太陽が北寄りに位置しているのか、南寄りに位置しているのかを示す「視赤緯」の値が、計算に必要となり、以下の式で計算することができます。

    太陽の南中高度(度) = 90 - (その場所の緯度) + (太陽の視赤緯)

 毎日の太陽の視赤緯の値は、国立天文台が編纂する「理科年表」などに載っています。

私が作った南中高度のグラフは、この計算式をセルに書き込んで、理科年表からのデータを使って計算させています。

もうすぐ夏至ですね(6月21日です)

{注:タイトルはキャンディーズの「春一番」風にどうぞ。}

★「二至」「二分」=夏至・冬至、春分・秋分
に関しては、「暦の上では」という定型的な枕詞のようなものはあまりつきませんね。
日の長さ、という形で理解されていて、そのこと自体には特に問題を感じていないのでしょう。
でも、夏至といっても暑くなるのはこれから、とか、「冬至冬中冬始め」とかもいいますし、「暦の上」のことと実際の季節は違うんだよな、という感覚はあるようです。

ところが「四立(しりゅう)」=立夏・立秋・立冬・立春 となると、これはもう常に「暦の上では」という言葉を冠して語られますね。

5月初めの立夏では。
暦の上では「夏」だが、実際の夏はずっと先じゃないか。生活の実感と合っていない。生活感覚と合わないということは「古い(非合理的な)暦」だからだろう、合理的な新しい暦ではないのだろう。ま、1カ月遅れくらいで考えればいい。

こんな風に考えてませんか?
違うんだなぁ。

便宜上、天球上に太陽の通り道=黄道を考えます。天球の中心に地球を置いて。
もちろん、地球が太陽の周りを回っているので、そっちで考えても全く同じなんですけど、ま、便宜的にね。
そうすると、地球の自転軸が約23.43度傾いているという事実は、天球上の黄道面が天の赤道面に対して約23.4度傾くという形になります。

さて、天の赤道と黄道が交差する「点」、これが春分点であり秋分点です。
春分点を通過する日が春分の日です。
ここを起点にして、90度ずつ分割すると、春分・夏至・秋分・冬至となります。
夏至では太陽高度が一番高くなります。冬至では一番低くなります。

さらに、45度の分割をくわえると、春分の次に立夏、夏至の次に立秋、秋分の次に立冬、冬至の次に立春となるわけですね。

★「二至」「二分」「四立」というのは太陽の位置を示すものなのです。
月による太陰暦は、季節からずれていきますから、季節を生み出す原動力である太陽の位置を使って季節のずれを解消する、これが「二至」「二分」「四立」なんです。ですから太陽暦そのものなんですよ。

これを更に角度を3分の1にすると、15度ずつですね、そうすると「二十四節気」になります。
これも太陽の位置を示しているのですが、名前がね、季節感を入れてしまった。そうなると困ります。季節というものは土地土地によって異なるものですし、毎年四季は巡りますが、全く同じようには巡らない。で、ずれを感じてしまう。で「古い」ということにされてしまいます。

さらに3分の1に細分して「七十二候」になると、もう5度きざみですからね、はっきりいって、季節と一致はしません。
太陽暦の6月6日~10日に「七十二候」のひとつ「螳螂生ず」というのがありますが、その頃にカマキリが孵化するといわれてもねぇ、大体はいいとして、常にじゃないんだから。
はっきり言ってどうでもよくなってしまいますね。古い暦は仕方ない、とね。

5月の中旬に新聞の本の広告で
「日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-」
という本の広告がありましたが。
恥ずかしいですね。「七十二候」は旧暦じゃないんですよ、太陽暦なんです。

「七十二候」を更に5分の1に刻むと、「360(日)」になりますねぇ。
ほら、ふつうの太陽暦のカレンダーになった。
毎日、「今日は何の日」って名前をつければいいんですよ。毎日が節気=360節気にしましょうか。
太陽の位置を1度刻みで認識するのはいくらなんでも、ですが、でも、こういうことになるんですね。

2012年6月18日 (月)

マツバギク

0531_9matubagiku1 2012.5.31
朝、門柱の上。
開きかけたマツバギクの花。高いところなので、こんなアングル。
ひょいと撮って後で見たら、朝日に照らされて、透明感のある、いい雰囲気に写っていました。偶然ですが、うれしい。
0531_9matubagiku2
12時半頃、昼の散歩で。同じ花。
ちゃんと開いていました。
この花、上から撮影すると、「光の泉」みたいな雰囲気ですてきなのですが、こんなふうに下あるいは横からの姿もいいですね。

ルリチュウレンジ

0531_7rurityuurenji 2012.5.31
ランタナのつぼみのところです。
光沢に青みが見えると思うのですが、いかがでしょう。
「ルリ」というのですが、なかなか写真にはそうは写らない。
いつも、黒一色。
もっと青っぽく撮りたいと思ってはいますが、なかなか実現しません。
肉眼ではそれなりに「ルリ色」に見えますよ。

カエデ

0531_6kaede 2012.5.31
妻が京都の南禅寺の近くから連れてきた実生のカエデ。
大きめの鉢に植え替えて、今、20cmを超えて、枝を張っています。
真ん中で、新芽が出てきました。妙なタイミングですが、まあ、いいんでしょう。
種蒔きが好きで、実生が好きで。
植物も「おさないものはかわいい」といえますね。

シーオニオン

0531_4seaonion 2012.5.31
今年もシーオニオンの花が咲き始めました。
シーオニオンというのは俗称で、本当のシーオニオンは別の花だそうです。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sea-onion.html
このサイトによりますと、

学名:Ornithogalum caudatum 'Sea Onion'
 和名:コモチラン(子持ち蘭),コモチカイソウ

だそうです。
30年以上も昔に当時の先輩の先生から頂いたときに「シーオニオン」という名前で頂いたものですから、それをある意味で大事にしてシーオニオンと言い続けています。

0531_4seaonion2
オシベの根元が板状になっているのがおもしろい。
メシベの子房もきちんとあるのですが、結実したことはないのです。
花の房の下から上へ咲き上がっていきます。
眺めていると楽しいですよ。

アリとアブラムシ

0531_3ari1 2012.5.31
この緑色のが「アブラムシ」の仲間。「アリマキ」という人もいますが正式名ではないですね。
カメムシ目アブラムシ上科に属する昆虫を総称してアブラムシ、といっています。
写真のように、アリがやってきて、アリはアブラムシから甘い排泄物をもらい、アブラムシはアリに守ってもらうということになっています。それで「アリマキ」という言葉が出来たようですね。
0531_3ari2
とはいうものの、アリが本当にアブラムシを守っているかなぁ。よくわかりません。
ヒラタアブの幼虫や、テントウムシの成虫・幼虫がアブラムシを襲って食べていても、アリが守ってやる、というシーンは、あまり見たことがないものですから。ちゃんと腰を据えて見続ければ見られるのかなぁ。
そういう共生関係がはっきりした種もあるということですから、きっとそうなんでしょう。
私が見たことがないだけなのです。

困ったな

0531_2hybrid 2012.5.31
目の前を走っていた車。信号停止時にモニター画面も見ずに一枚だけ撮影。
カンベンしてほしいなぁ。
あくまでも「Hybrid」ですからね。
少々発音しにくくても、「ハイブリッド」と書いて下さいね。
最近は、ガソリンエンジンと電気モーターの「混成」動力車を指していますね。
化学の方では「混成軌道」という言葉が昔から使われています。

★ところで私、思うんですが。
ガソリンを使って、回転数を一定に保った状態で発電機を回し、その電気でモーターを駆動したり、充電したりするというのはダメかなぁ。
ガソリンエンジンは、回転数を変えたり、負荷を変動させると効率が落ちますよね。
だから、ガソリンエンジンを動力には直接使わないで、一定の回転数で発電し、その電気で走ったら、かなりガソリンの消費量が減るんじゃないのか。素人考えなのかなぁ。
そういう発想のハイブリッド車はないようですねぇ。

幼虫

0530_13ageha1 2012.5.30
アゲハの幼虫です。
0530_13ageha2
これも。
なんだか、ちょっと模様が違いますが、多分アゲハの幼虫でいいでしょう。

0530_14aosuji
これはアオスジアゲハの幼虫。
写真ではうまく表現できないのですが、透き通った感じの非常にきれいな幼虫です。

夜になると、家の外の音も少なくなり、居間に置いてある飼育ケースから、パリパリと葉を食べる音がしてきます。
凄い食欲。
大きな分厚い葉でも食べます。
時には茎まで食べます。

★この間、アオスジアゲハの幼虫の、見事な食欲を眺めて楽しんでいたら、葉っぱのなくなった茎を食べ始めました。
茎が短くなってきました。
体をUの字に曲げてターンしてくるだろうと見ていたら、ナント!バックしてきました。
バックしながら茎の先端を食べている!
初めて見た。
前進する時より大きく腹を波打たせて後退します。
はぁ、バックオーライ、とか呟きながら見ていたら、5cm近くバックして、その後、体を曲げて方向転換して葉を探しに行きました。

バックできるとはねぇ。すごい能力ですね。

★別件:幼虫の話ではないのですが、思い出した時に書いておかないと、もう思い出せなくなりますので。
5月24日(木)、妻と二人で車で帰宅した時。
家の塀のそとで「ゴマダラチョウ」を見ました。
それなりに私たちの目は肥えています。
アゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、キアゲハ、などいろいろ飼育してきましたし。
でも、あれはゴマダラチョウだった。
多摩動物公園の昆虫生態園でしたか、あそこで、オオゴマダラの実物を見たこともあります。
オオゴマダラが東京にいるわけもなし。
調べてみたら、マニアがアカボシゴマダラを関東で放蝶してしまったのではないか、という記述がありました。
それかもしれません。

アカボシゴマダラの目撃記録として扱って頂いていいと思います。

油虫

★朝日俳壇にこういう句が投ぜられました。

起きてゐる間は油虫起きてゐる

選者は稲畑汀子氏。評にこう書いておられます。

人々の生活に入り込んでいる油虫。人間が起きている間は起きているという油虫ならではの習性が描けた

★ここでの「油虫」は当然ゴキブリのことですね。
案山子ならこう評をつけます。

本来夜行性のゴキブリと、人間が同じ時間を共有するようになってしまった。人間の宵っ張りが、ゴキブリの時間を侵食するという、人間ならではの習性が描けた。

★概日リズム(サーカディアン・リズム)というのがあるのですね。体内時計が刻むおおよそ24時間の周期です。
真っ暗な中でゴキブリを飼育すると、約24時間の周期で、外界の夜に対応する時間帯に活動します。夜行性なんです。ただ、ずっとそのまま真っ暗のままだと周期がだんだんずれていきます。明るい光をあてると、周期がリセットされて、またそこからほぼ24時間のリズムを刻み始めます。

ゴキブリはもともと夜行性。
ヒトというサルの仲間は、恐竜の時代に夜行性だった哺乳類が、昼行性に変化してから出現した動物です。
それが、この何百年かの短い間に、夜の領域へ侵入してきた。
でも、完全な夜行性にはなれないままなのですけどね。

ですから、「油虫の生活に入り込んでいる人々」というのが、出来事の本質に近いはずです。

★おまけに、「油虫」は夏の季語、ときましたよ。まいったなぁ。
ゴキブリなんか年中いるじゃないですか。
冬のゴキブリの幼虫なんか、懸命さを感じさせてけなげじゃないですか。
「生きのびよ寒の弱日をあぶらむし」なんて句を作っちゃいけないんですね。
冬場にも活動できる環境を作ったのは人間なのにね。
そうでなければ森の落ち葉の下で越冬するんでしょうに。
ごめんね、ゴキちゃん。

モンシロドクガ

2008年6月の「ゴマフリドクガ」の記事↓にコメントを頂きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_a106.html

モンシロドクガではないだろうか、というご指摘です。

★幼虫図鑑のサイトの該当ページにリンクします。

モンシロドクガ↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/monshirodokuga021005.html

ゴマフリドクガ↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/gomafuridokuga.html

というわけで、よく似ていますね。
よくよく眺めてみますと、ご指摘のように、モンシロドクガではないか、と思われます。
ということで、訂正します。4年前の記事に訂正を書きこむのは厄介なので、ここで訂正記事としました。

追加:キドクガというのもありまして、似てます↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kidokuga.html

こういうのって、それぞれが「危険」を発信する姿を追求していたら、効果的な姿としてこうなってしまった、ということなのでしょうか。一種の収斂進化なのだろうなぁ。不思議だ。

★「庭のイモムシ ケムシ」東京堂出版 という本の帯に、やくみつるさんがこう書いています。

動物のこどもは 総じてカワイイ。アザラシの赤ちゃんもスズメガの赤ちゃんもたいして変わらないから、観てごらん!(ドクガの幼虫だけはカンベンね)

この意見には全面的に同意します。

ご指摘ありがとうございました。これからも間違っていたらどんどんご指摘ください。よろしく。

2012年6月15日 (金)

ゼニアオイ

0530_10zeniaoi 2012.5.30
ゼニアオイの花がひとしきり終わりに近づいてきました。
で、また次の花の準備に入るようです。
写真は、青い実です。

0614_zeniaoi1 6.14
熟すとこうなります。
で、外側を剥いて中身を出すと
0614_zeniaoi2
こうなんですね。
で、これを見て、私としては「穴あき銭みたいな感じ」と思うわけです。
これがゼニアオイのゼニの由来なら納得するんだけどなぁ。
と、ひとり、つぶやくのでした。

カメムシの幼虫:2種

0530_8kamemusi 2012.5.30
ブチヒゲカメムシの幼虫で多分間違いないと思います。
ポピーの実のところです。
今、この姿をたくさん見かけます。
園芸家には嫌われそうですが、眺める分にはかわいいものです。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/butihigekamemusi.html
ここで幼虫・成虫を確認してください。

0530_12kamemusi
これはヒメナガカメムシの幼虫です。
ハハコグサにて撮影。
これおいしいのかなぁ。花は終わりになって実が熟してきて、栄養が集まってきているのでしょうかね。
この辺りで孵化したとみえて、いっぱい集まっていました。

ヤガタアリグモ

0530_7yagataarigumo 2012.5.30
これはヤガタアリグモかと思います。が。タイリクアリグモかもしれません。私の知識では完全な同定はできません。よく見かけるんですけどね。

このところ毎日のようにアリグモの仲間を見かけますが、すぐ隠れます。
ネコハエトリのようにどっしり構えて被写体になってくれるクモと違って、撮影しにくいことは確かですね。
ぜひ「発見」して観察して下さい。

ノゲシ

0530_6nogesi1 2012.5.30
アブラムシの方に関心がいってしまったのですが、ハルジオンに続いて今度はノゲシが伸び、咲いています。
花は何となく見逃していて、こういう風に綿毛のボールになると目立ちます。
0530_6nogesi2
こんな風に葉が茎を抱えるような付き方をします。
オニノゲシやアキノノゲシとの対照でハルノノゲシともいうようですが、ノゲシと言い慣れていて、ついノゲシと言ってしまいます。



キクヒメヒゲナガアブラムシ

0530_5aburamusi 2012.5.30
私、アブラムシの詳しい種名まで知りたいとも思わないできたのですが。
このアブラムシを見て、少々びっくり。
「突き刺さって」ます。
ノゲシの茎です。
口を突き刺した状態で、後脚をあげて「逆立ち」状態。
脚が茎についているのもありますけど。

0601_5aburamusi 6.1
妻を連れてきて、見てコレ。
なにコレ。大丈夫かしら。
なんだか変なんだよなぁ。

0604_7aburamusi 6.4
体操選手だね、見事な逆立ちだ。

0605_6aburamusi 6.5
小さな花が咲いたみたいです。

多分「キクヒメヒゲナガアブラムシ」というのではないでしょうか。
キク科のノゲシに集中的にいて、小さくて、ヒゲが長い。
今までこういう姿を意識したことはなかったなぁ。

マツとササグモ

0529_9matu1 2012.5.29
どっちもチクチクしそうですね。
マツの若い葉の上にササグモがいました。
おっ、と思ったら隠れました。
0529_9matu2
回り込んでもう一枚。
警戒心が強いようです。

0529_9matubokkuri
現在マツボックリ成長中。
もう一年は過ぎたのかな。
今年、完全に熟すのでしょうか。
だいぶ、「らしく」なってきました。

0530_1sasagumo 5.30
この日も、またササグモ。
こちらはじっくり構えて動きません。
で、こういう「顔」ショットが撮れました。
擬人化したくなりますね。
メスでしょう。「美しいね」

ツユクサ

0529_7tuyukusa1 2012.5.29
この花の青さは独特ですね。
0529_7tuyukusa2
紫っぽくなくって、青、ですね。

★6月10日の毎日新聞に「青いダリア」の話が掲載されていました。

青いダリア:世界初、遺伝子組み換えで千葉大が成功(毎日新聞 2012年06月10日)
 千葉大は世界で初めて青色のダリアの作出に成功したと発表した。ダリアは豊富な花色があることで人気の観賞用植物だが、これまで青色の品種は存在しなかった。遺伝子組み換え技術でツユクサ由来の青色遺伝子を組み込み実現させたという。
 同大大学院園芸学研究科植物細胞工学研究グループの三位正洋教授らによる成果。同グループは今年2月にも、ツユクサ由来の青色遺伝子で青色のコチョウランの作出に成功しており、ダリアは同様の手法を応用した。
 同グループが成功した青色品種群は、交配によって次の世代を簡単に作り出すことができるほか、異なる品種と掛け合わせることで、多様な青色品種への改良も可能という。

というわけで、この青い花の色素を作る遺伝子を利用したようです。

★また、ツユクサの繁殖戦略は一筋縄ではいかないようでして、他家受粉を基本としながら、保険として自家受粉も行える、ようです。

下のHPが詳しいので、興味がおありでしたらどうぞ。
http://homepage2.nifty.com/hih/C.communis.htm
http://www2.plala.or.jp/aki_ogawa/episode/tuyukusa.html

アオスジアゲハ

0529_4aosujiageha 2012.5.29
プランターに植わっているのはホウセンカです。
そろそろつぼみの準備にかかっています。
それはそうとして、この時、たまたまアオスジアゲハが通りかかって、私の脇を通りすぎていきました。
反射的にシャッターを切ったら、青い光が写りました。
直線的な飛び方をします。
この先の右手にクスノキがあります。
きっとまた卵が増えるのでしょう。
楽しみですね。

アゲハ幼虫

0529_2ageha1 2012.5.29
現在、アゲハの幼虫が「いっぱい」生育中です。
0529_2ageha2
この写真の中で5匹写っていますね。
0529_2ageha3
葉っぱに接するように、二つの球みたいな部分がありますが、ここが頭部です。
普通に「頭」のように思える部分は胸部です。
0529_3agehasanagi
違うタイミングで成長して既に蛹化したものもあります。
お世話をするのは幼虫の時だけかというとそうでもないのです。
蛹になった場所が狭くて羽化に差し支えるようなら、広い空間を与えなければなりません。
羽化の時に落っこちないように配慮することも必要。
結構神経を使うんですよ。
蛹が透明化してきて、中の翅の模様が見えてきたら間もなく羽化しますから、最後の関門で失敗させないよう、気を張って見続けます。

★6月13日にこんな記事がありました。
朝日新聞(2012年6月13日17時24分)

メジロが「また来たよ」と言ってる…無許可で飼育容疑
 メジロを無許可で飼育したなどとして、警視庁池上署が5月28~30日、大田区の63~78歳の男性4人を鳥獣保護法違反容疑で書類送検していたことが、同署への取材で分かった。
 ・・・
 いずれも、容疑を認めているという。3羽を飼育した疑いで書類送検された無職男性(65)は、「メジロが自宅に飛んできたとき、『お父さんまた来たよ』と言っているように見え、捕獲してしまった」と供述。「約30年前に傷ついたメジロを保護したことがきっかけで愛らしさのとりこになり、これまでに約100羽を違法に捕獲した」と説明しているという。
 ・・・

法律違反なので仕方ないんですけど、何となく「身につまされるなぁ」と妻と苦笑い。
40年近くチョウの飼育をして、ふるさと効果でまた産卵に来てくれないかな、などといっている二人。
『おじちゃん・おばちゃんまた来たよ』と言ってくれてるように感じてます。
チョウの幼虫の愛らしさのとりこだからなぁ。

2012年6月14日 (木)

キタヒメヒラタアブの交尾

0528_5kitahimehirataabu1 2012.5.28
あれ?と一瞬戸惑いました。
見慣れない姿でしたので。
よくみれば交尾中ですね。
翅を開いている方がオスだと思います。
0528_5kitahimehirataabu2
こういう状態です。
0528_5kitahimehirataabu3
そのうちオスも翅をたたんでしまいました。
邪魔してはいけないので、早目に立ち去りました。
成虫もホソヒラタアブなどに比べて小型ですから、幼虫もおそらく小さいに違いない。
大型のアブラムシは「口に余る」のではないかなどと心配。
でも、やはりアブラムシを食べる幼虫です。ダニも食べるそうです。
園芸家はこういう「ハチ」型のアブは歓迎して下さい。
我が家ではもう大歓迎しています。

マユミの実

0528_4mayumi1 2012.5.28
マユミの話はもういいや、と思っていたのですが、モンパルで出たので、ちょっと回ってみました。
実がなっていました。
0528_4mayumi2
花が地味な割に、実は目立ちます。
0528_4mayumi3
独特な形ですね。
秋になると赤く熟すはずです。
覚えていられるかな。

これ何だ?

0528_3ball1 2012.5.28
整った網の目の中に、1個、丸っこいものがあります。
これなんだ?
0528_3ball2
拡大したら分かるかな?
これテニスボールです。

ここは高校のテニスコート。
ボールが飛び出していかないように、金網が張ってあるのですが。
テニスボールの「ホームラン」が時々こうやって金網の目に挟まってしまうんですね。
0528_3ball3
向こう側を走るのは横須賀線の電車。
パッと見て、6個くらい挟まってますね。
高校生の打つボールはパワーがあるというのか、高校生の打つボールはコントロールが甘いというのか。
眺めていると、なんとなく可笑しさを感じます。

ネズミモチ

0528_1nezumimoti1 2012.5.28
あちこちで見かけます。
0528_1nezumimoti2
ネズミモチの花
0528_1nezumimoti3
よく見ると可愛い花なのですが、全体としてわっと白く迫ってくるという感じの方が強いですね。

この日28日近くの警察署へ「歩行困難者」の標章を申請に行った、途中での撮影です。
すごいですね、歩行困難者に認定されております。
これがあると、条件はいろいろあるんですが駐車禁止除外になります。
日常生活の買い物などにしか使いませんけどね。

運転免許は5年間有効、標章は3年間有効。
今年はたまたま同じ年でしたが、これからは注意していないと申請忘れをしそうですね。

6月第3日曜日

Mother
ですね。
ぜひ「Papaの日」と読んで下さい。

Father
こういうのはどうかな。
「ぢぢの日」

じじ【祖父・爺】ヂヂ
①父母の父親。そふ。じい。 ばば(祖母)。
②老年の男子の称。おきな。老人。じい。 ばば(婆)
[広辞苑第五版]

爺は旧かなでは「ぢぢ」なんですね。
(「ばば」は作りませんでした)

★作り方
エクセルのセルに「母の日」と「じ」を書きこんで、フォントサイズを適当に大きくします。
で、そのセルをセレクトしてCtrl+Cでコピーし、ペイントを開いてペーストすると画像として貼りつけられます。
で、「じ」の濁点部分をカットし、続けてペーストすると、画面の左上あたりに貼りつきますから、それをマウスカーソルをのせて、「母」の右上まで引っ張ってきてできあがり。
再度、「母の日」の部分だけをカット&ペーストで新しいファイルとして保存すればいいのです。

★ウィキペディアによりますと、国によって父の日は違うらしいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%B6%E3%81%AE%E6%97%A5
「父の日」

父の日(ちちのひ)は、父に感謝を表す日。日本においては6月第3日曜日
・・・
台湾の父の日(父親節)は8月8日である。これは、「パパ」(表記は爸爸)と「88」の中国語の発音が同じであることに由来している。

日本ではパチパチで「そろばんの」日、とか、ヒゲの形に似ているので「ヒゲの日」とかは知っていましたが、「父の日」とは知らなかった。
今日は何の日、というサイトで8月8日を見たら、ものすごくいっぱいありました。
http://www.nnh.to/08/08.html

スパティフィラム

0526_1spathiphyllum1 2012.5.26
多摩川線・池上線の蒲田駅。
去年でしたっけ、サトイモ科の花だ、としか分からなくって教えて頂いたのは。
今年も名前を思い出せませんでしたが、サトイモ科だぁ、と撮影。
仏炎苞が純白できれいです。
0526_1spathiphyllum2
真ん中の棒状の部分が花序です。
0526_1spathiphyllum3
思い切り接近するとこうなんですが。
ぷつぷつした突起状の部分がメシベですか、で小さなオシベがくっついている、ということでしょうかね。確実ではありません、そう思っただけです。

白と緑の対比が美しく映えていました。

★晴れた土曜日は蒲田の大型書店を散歩するのが習慣で、それでスパティフィラムに出会ったのですが。
この日の帰りがけ。
0526_2aizu
みどり電車の運転室。(当然、車掌室でもあります)
ふと気づいたら、車掌と運転士の間での「電鈴合図」の表がありました。
合図の符号はカットしました。一般の私たちが知るべきものでもないでしょう。
ただ、こういう内容を互いに伝えあえるのだな、というのが面白かったので、ご紹介します。

ただねぇ、多摩川線も池上線も、実は「ワンマン運転」なんですよ。
車掌さんはいません。ですから、この表が、役に立つことはないんです。別の路線を走る時に役立ちます。
ホームに車両側面全体が映し出せるテレビカメラが2台あって、乗客の乗降の状況が異なる方向から撮影されて、運転士そばのモニターに写し出され、それを見ながら、運転士がドアの開閉をするのです。
3両編成のローカル電車だからできることですね。
東京ローカル線の旅、というのを企画したら、まず多摩川線だなぁ。

東急線の2011年度 運輸実績というのを見たら
路線別1日平均輸送人員は
東横線:   1,114,571人
田園都市線:1,162,575人
池上線:     216,844人
多摩川線:    141,311人

14万人運んでるんですね。リッパなローカル線です。

イエユウレイグモ

0525_7yuureigumo1 2012.5.25
イエユウレイグモの成体が、まるで小さくなってしまったようだ、という話を前に書きましたが、場所的にはその近く、洗面台の上。
背景がピンクなのは、プラスチック製のピンクのカップの口に網を張ってしまったせいです。
で、カップの中に背を向けてますので、腹側しか撮れません。
0525_7yuureigumo2
竹物差しをのせて撮影。
2mmくらいしかないですね。
小さな幼体です。
まいったな。
こんな所にいたら、うっかりすると、私が水と一緒に飲んでしまいそう。
記念写真を撮ったあと、そっと洗面台の裏の隙間に入れてやった私です。
エサが多いとは思えないけど、生きられる限り生きていっていいよ。

ホント、イエユウレイグモって何を食べてんだろう。網にかかる小型の虫は多くはないけどなぁ。

セグロセキレイ

0525_4segurosekirei1 2012.5.25
下丸子という多摩川線の駅のそば。
買い物の用事で車を出して、妻が買い物に行って、私は車で待機中。
白黒の鳥がひょこひょこ歩いてきました。
持っていたコンパクトデジカメで撮影。
0525_4segurosekirei2
結構人通りのある道なのですが、あまり強くは警戒していない様子。
0525_4segurosekirei3
私は鳥をよく知りません。
ただこの歩き方の特徴は知っています。
尾羽をひょこひょこ上下させる。セキレイですよね。
調べたらセグロセキレイでした。
0525_4segurosekirei4
スズメのようなぴょんぴょんと跳ぶ歩き方ではなく、すたすたと歩きます。
ハトのように、頭を前後に動かすというのでもない。

実はこのそばに、屋台があるのです。
0608yatai
たこ焼き屋さん。
この屋台の左側になるんですね、セグロセキレイが歩いていたのは。
そして、どうやら屋台のおじさんが食べ物をくれるらしいのです。
それを学習してそばをうろついているように見えました。
なるほどねぇ。

別件1:屋台の写真は6.8に思い出して撮影してきたのですが、屋台の向こうに警察官が見えます。今まで何年もこの辺りを走りましたが、こういうのは初めて。
ひょっとして、オウム関係の警戒かもしれないな、と思っています。
川崎は川の向こうで距離的には近いし、この駅は乗降客が非常に多い駅ですので、そんな関係かもしれない、と思って見ています。

別件2:古い古いジョーク。
高校生の頃かな、男鹿半島の突端に友人と行った時、白と黒に塗られた灯台があったのですね。
で、「カラーフィルムで撮っても白黒にしか写らない灯台」といって笑ったのですが。
セグロセキレイって、カラーで撮っても白黒にしか写りませんね。

クロアゲハ

0525_1kuroageha 2012.5.25
蛹で越冬していたクロアゲハです。
5月も下旬、もうダメなのかな、と半ばあきらめていたら
あれ!羽化してる!
ちゃんと気づいてあげられてよかった。
玄関を出たところの脇にケースを台の上に置いているんですけど。
あきらめちゃうと見なくなりますものね。

とにかく。
よかったねぇ、と妻と二人で大喜び。
体を乾かして、悠然と舞い去りました。
浮き浮きしてしまいました。

2012年6月13日 (水)

ヒラタアブの幼虫

0524_16hirataabu1 2012.5.24
ぐるっと一回りして玄関前に戻ってきたら、なんだか右手がくすぐったい。
見ればヒラタアブの幼虫が手の甲に乗っています。
多分、ホソヒラタアブの幼虫ですが、完全につながりを確認できていませんから、ヒラタアブの幼虫としておきます。
右手に乗っていたのでは写真が撮れません。
で、幼虫が歩く方向に左手を寄せて、移ってもらいました。
で、撮影可能になったわけです。
しかしまぁ、くすぐったい。
0524_16hirataabu2
本人ならぬ本虫もかなり焦っていました。
こういう、視覚もそうくっきりしたものではないはずの昆虫でも、今いるところが本来自分がいるべき場所ではない、ということを感じるんですね。
早く脱出しなければいけない、と焦りまくっています。
0524_16hirataabu3
草の茎に巻きついているところでは、いったいこの幼虫動けるのかね、というくらい動きません。アブラムシを食うにしても、待ち伏せ型なのかな、いや、アブラムシの群れに突っ込んでいるからやっぱり自分で移動してこられるんだろう、と思う程度。
ところがですね、手の甲の上のこの幼虫の動作の速いこと。
シャクトリムシ運動をして移動していきます。
体温がないからぺちゃっと「ひゃっこい」し、くすぐったいし、笑いながら「そう焦らなくっても大丈夫だよ」とか呟きながらの撮影。
0524_16hirataabu4
頭を「高く上げて」、辺りの様子を探る動作です。
明るさくらいしか感じられないんじゃないかなあ。
でも、しきりに頭をあげては、どっちへ行こうか迷っている感じでした。
より安全な方向を知ろうとしていることは確かです。
この虫の感覚にどういう入力があったら、「あっちは安全だ」と考える、あるいはそちらへ向かう反射行動がおこるのでしょう。
0524_16hirataabu5
暗い場所に潜り込もう、ということもあるかもしれません。
明るい場所よりは安全かもしれませんね。
時計の黒いバンドに乗ってきました。

これ以上探索行動を続けさせて、エネルギーの無駄遣いをさせるのはかわいそうでしたので、アブラムシがいる草の葉に移してやりました。

この形態は「蛆」です。
ハエの蛆はあまり気分のいいものではないけれど、ヒラタアブの幼虫=蛆が手に乗ってきて、なんとなく、蛆全般に関するイメージが変わった気がします。
結構、かわいかったな。

ササグモ

0524_14sasagumo 2012.5.24
ササグモの腹部下面なんて初めて見た。
黒い縦じまがあるんですね。

0524_15sasagumo
これはまた別の場所。ハハコグサですね。
腹が膨らんでいます。メスでしょう。
前から見れば正面の単眼が「みつめて」くるし。
後ろから見れば、別の単眼がこちらを見ているようだし。
ササグモの「視界」ってどうなっているのでしょうね。

シソ科

0524_13bluesalvia1 2012.5.24
これはブルーサルビア。
0524_13bluesalvia2
完全に「シソ科ですっ」といってますね。
典型的。

0601_12lavender3 6.1
これはラベンダーだと思うんです。多分間違いない。
でも、全然シソ科の花だ、という顔つきしてないんですね。
検索してみるとやっぱり「シソ科の背丈の低い常緑樹」なんですよね、ラベンダーは。
0601_12lavender2
ご近所にあるのを見つけました。
0601_12lavender1
つぼみ。

同じシソ科でも、いろんな姿の花があるものなのですね。

すごっ

0524_1casa 2012.5.24
岡本「ジロウ」さんでも住んでいそうなビルですね。
第二京浜沿いの建物。
信号停止中によく見るので、チャンスを狙っていたら、この日、撮れました。

人工日食

★2012年6月11日 (月)の「太陽がいっぱい」という記事にコメントを頂きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-e870.html

「まだ、「人工日食」だったら、楽しめますよ~。」とあって、「おもしろ!ふしぎ?実験隊」のURLがありましたので、見に行きました。

http://tsukuba-ibk.com/omosiro/2012/06/post-172.html
丸く切った画用紙で太陽の影を作って、そこにピンホールカメラをセットして、人工日食を作っていました。これはスグレたアイデアですね。

★実際、コロナグラフという観測装置がありまして、人工日食を作って、太陽の光球の外に広がるコロナを日食時ではない平常時でも観測できるようにした装置なんです。

ハワイにあるすばる望遠鏡にもコロナグラフが組み込まれています。
分かりやすい図もありますのでぜひご覧くださ↓。
http://subarutelescope.org/Introduction/instrument/j_CIAO.html

http://www.nikon.co.jp/channel/recollections/07/index.htm
↑これはニコンのサイトです。

長野県松本市安曇乗鞍岳に設置された国立天文台乗鞍コロナ観測所は、太陽周辺のコロナを観測する国内唯一の施設だった。1950(昭和25)年、同施設内に設置されたコロナグラフを製作したのが、ニコン(当時:日本光学工業)であった。
・・・
 コロナグラフは、望遠鏡の焦点位置にできた太陽像を、月に見立てた遮光円盤(オカルティングディスク)で覆い隠し擬似皆既日食を実現し、微弱なコロナの光を観測する特殊天体望遠鏡である。また、コロナの詳細な観測のため分光器も搭載している。

詳しくはご自分で読みに行ってください。
乗鞍のコロナグラフというのは、理科ガキの憧れだったんですよ。なつかしい。

★人工日食を作るというのはホントに楽しそうですね。

影法師のたわむれ

★前の記事で紹介した「やさしい物理学」の第一章が「影法師のたわむれ」なのです。
影を見ていたら、「そのふちがはっきりしていなくて、ぼやっとぼけています」と始まります。
0523_kobu1 2012.5.23
線路の柵の影と、私の頭の影です。
地面に近いものの影はくっきりしていて、遠いものの影はぼんやりしている。
で、頭の影を柵の影に近づけます。
0523_kobu2
ちょっと影が膨らんで、くっつきました。
本では
「ふちのはっきりしないこの二つの影がぶつかるかぶつからぬかしようとした時に、私の頭にこぶができました。・・・頭の影の、ちょうど柱の影にふれた部分が、黒くふくれ上がって、あたかも頭にこぶができて、その影がうつっているようです」
こう書かれています。

最初の章で、まずびっくりして、自分の影を見に行ったのは、もちろんです。

0523_hanei1
線路の電柱と私の腕の影です。
くっきり度合いが全然違いますね。
高いところの物体の影は、半影が広がってしまうのでぼやけます。
近いところの物体の影は、半影がそう広まっていないのでくっきりです。
となると
0523_hanei2
細い電線の影では。本影が地面まで届かず、半影だけになって、すごく薄くなります。

★さあ、これで日食の話ができるようになったわけですね。
本では、日食の説明図のキャプションとして

地球上で月の本影の中にある部分からは太陽が全く見えないので皆既日食が見られる。
太陽による月の本影が地球上までとどかない場合、地球上から金環食又は部分日食が見られる

★歩いているアリさんに握りこぶしの影を落として、「皆既日食だぞ」と言ってあげてください。

★影を見たら、こんなことを思い出して下さい。
地上で道に落ちる影と、惑星やその衛星が太陽に照らされて、宇宙空間に落としている影とで、同じ議論ができるということを楽しんでください。地上でも宇宙でも同じ物理法則が適用できるんですね。化学でも同じです。超新星の爆発直後は別として、宇宙を構成する元素は、地球と同じなんです。
この驚き、楽しさが理科の原動力なんですね。
その一端を先日、金環食で味わったわけです。

理科を思いっきり楽しんでください。

理科ガキから理科爺さんへ

★ここに一冊の本があります。
やさしい物理学」竹内菊雄 著、山海堂、昭和33年1月30日 初版発行
です。

渋谷の「大盛堂(たいせいどう)」という本屋の紙カバーをかけてありますが、そこに購入年月日が書き込んであって
   昭和35年1月31日 です。
私が12歳になるちょっと前に買ってもらった本ですね。小学校5年生ですか。
定価はナント「200円」。
バスに10円くらいで乗れたのではなかったか。記憶が定かではない。
「はしがき」によりますと、対象は中学生くらいのようです。

理科ガキの私が熱心に読んだ本です。
理科ガキが成長し、年齢を重ねて理科おじさんになり、今はもう理科爺さんになったのですね。

★私の読書歴では、小学校にあがる前の年に、岩波少年文庫の「ファーブル昆虫記」を読んだのが、決定的な影響を及ぼしました。

それから、「少年博物館」という12巻シリーズがありました。
中西悟堂さんが著者で、昆虫の話や、爬虫類、植物、恐竜など、わくわくして読み、次の巻が出るのを心待ちにしましたっけ。小学校の低学年から中学年にかけてだったと思いますが。
ポプラ社刊で、1冊300円
手元にある第6巻「地球と生物の歴史」は昭和30年になってますから、1年生か。
挿絵の恐竜に感動して、ケント紙に鉛筆で模写して学校へ持っていったら褒められたような、あいまいな記憶がありますね。
かなりすさまじい「理科餓鬼」でしたね。

★で、「やさしい物理学」ですが
目次から(太字は本の章題のまま。その下の細い字は私が書き込んだ内容紹介です。)

1:影法師のたわむれ
 この章では、本影・半影の話があります。
 柱の影に頭の影を近づけると、半影が重なって濃くなりこぶができたように見える。
 というような導入です。細い電線の影が見えないわけ、そして日食と月食の話が来ます。
2:ものの遠近はどうしてわかるか
 視差とか、立体写真とか・・・
3:山彦の利用
 音で距離を測る、電波の「山彦」(レーダー)・・・
4:すだれの魔術
 昼のすだれは、外から室内は見えないが室内から外は見える。夜は逆に、室内から外は見えないが、外から室内は見える。なぜ?
5:走っている汽車のなかで物を落としたら
6:残像
7:木の下の光の模様
 木漏れ日やピンホールカメラの実験、光は波の一種である、というところまで。
8:汽車の汽笛の音の高さ
 ドップラー効果の話です。
 光も波である、宇宙の膨張、なんてとこまで。
9:煙の色・空の色
 散乱の話ですね
10:レールのつなぎ目
 膨張の話。バイメタルの話まで出てきます。
11:空気の中の水蒸気
 湿度の話です。
12:熱の動きかたのいろいろ
 伝導、対流、放射の話
13:光の屈折
14:虹
15:近視・遠視・老眼・乱視
16:浮かせる力
17:露と霜
18:反作用
 普通に作用・反作用の話のほかに、飛行機とロケットとか、車の中で車を押して動かそうとするというような運動量保存の話も。

こんな構成の本です。
面白かったよなぁ。
いかがでしょう。
私の根っこが見えますでしょ。

★このごろふと思うんですが。
日々、チョウの飼育を楽しんでいたりして、蛹化、羽化と何度接しても驚きが稀薄化することなんかないんです。

そのうち、私ら夫婦は「羽化登仙」して、「理科仙人」になっちゃうんじゃないか。
理科仙人って、なんだか、想像できませんが、霞を食いながら、虫や花や自然現象を愛でるんでしょうねぇ。きっと。

2012年6月12日 (火)

また分かりません:アヤメ科です

0524_2ayameka 2012.5.24
なんだか頭がくらくらしそうだ。
アヤメ科であることに絶対間違いはないのですが。
私は困っています。というか、私は困惑しています。

ヤサアリグモ(かな)

0523_16arigumo1 2012.5.23
玄関ドアの枠にいました。
糸を引いているのが見えます。
アリかと思っていたら、糸を引いて飛び降りた、というようなことがあるかもしれません。
やっぱりクモですね。
0523_16arigumo2
鮮明ではないのですけれど。
ヤサアリグモかな、と思っています。

アリグモ、ヤサアリグモ、ヤガタアリグモなどを見ているのだと思うのですが、なかなかややこしい。
「アリグモ」で済ませたいという気も強くしますが、なんとか識別したいとも思うのです。

都会の端っこでこうやって頻繁にお目にかかるのですから、アリグモというのはそう珍しいクモではないと思います。気づかないだけ。注意してみると、アリとは歩き方のパターンが違いますからすぐわかりますよ。


ゼニアオイの実

0523_12zeniaoi1 2012.5.23
ゼニアオイの青い果実。
ゼニアオイという名前については、花が一文銭くらいだった、という説明があるのですが、どうも納得しきれていないのですが・・・。
この実が穴あき銭みたいだ、というのなら、そうかもね、とか思えますけど・・・。
よく知りません。

シランの実

0523_11siran 2012.5.23
庭のシランは、結実しないようですが、線路際のシランで3つ、結実しそうです。
これはそのうちの一つ。
熟した実を認識した目で見ると、この時点でもう、弾けるための構造もつくっているのですね。
これから、中身が「充実」してきます。
見続けることにします。

完熟したシランの実については下をご覧ください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-cbf0.html
ここから、実の中身についてもリンクしていますので、ぜひお読みください。


ササグモ

0523_10sasagumo 2012.5.23
これは脚のトゲトゲの具合から見てササグモの脱け殻ですね。
そろそろ、ササグモも成体になってきました。
なんというか、幼さが抜けて、風格を漂わせています。
相当に大きな獲物も捕獲するようです。

0523_14sasagumo
これはササグモの成体のオスです。
なんだか、4対8本の脚の他に、ボクシングのグローブをはめた手のようなものがありますね。これは触肢といいます。
これが、成体のクモでオスだと識別できるポイントです。(幼体ではこういうのはありません)

これ、オスの交接器になっているんです。
これを使って、メスに精子を渡す。
というわけで、ササグモが成体になったのです。
生殖の季節が来た、ということなのですね。

かわいい子グモがまた見られますように。

花粉まみれ

0523_6kahun 2012.5.23
この間は、ゼニアオイの花粉にまみれたミツバチを紹介しましたが、今回のは小さなハナバチかな。
花はコマツナ。
腹と脚がすごいことになっています。
昆虫が受粉を媒介する、ということがよく分かりますねぇ。

0523_12zeniaoi2
こちらはまたゼニアオイなのですが、よく見てください、アリが潜り込んでいます。
アリの体は毛がなくって、花粉は付きにくいでしょうけれど、それでも多少は運ぶのではないでしょうか。アリというやつは、とにかくマメに丹念に花を歩きまわっていますからね。

ボケ

0523_5boke 2012.5.23
ボケの葉のつき方って、面白いですね。
すでにある大きな葉の付け根から、まるい葉が対になって出てきました。
なんとなく、へぇ、という感じ。
こういう風に葉を出す植物って見たことがないような。
いや、私はもの知らずですから、そう珍しいことでもないのかもしれないけど。


惑星の恒星面通過

★6月6日に金星の太陽面通過がありました。
 それはそれとしまして。

★翌日、下のような記事がありました。

光に浮かぶ金星 太陽面通過、「ひので」がとらえる(朝日新聞 2012年6月7日03時00分)
 金星が太陽の前を横切る「太陽面通過」の模様を、地上680キロの軌道を周回する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の太陽観測衛星「ひので」がとらえた。国立天文台と同機構が6日、画像を公開した。
 2006年11月にあった水星の太陽面通過も観測している「ひので」は今回、金星が太陽の内側に入って見える「内蝕(ないしょく)」が始まる前後を撮影。金星の大気で屈折した太陽光でできた光の輪が金星を縁取る様子や、太陽の表面からガスが噴き出す様子がとらえられている。
 金星の太陽面通過は、1639年にヨーロッパで初めて観測されて以来、今回が7回目。次は105年後となる。

写真はJAXAのHPで見られます↓
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2012/0606.shtml

金星が太陽の北東の縁から太陽面に入り込む直前に太陽光が金星大気で屈折して金星の縁が光の輪のように光る現象が捉えられています。

これを見ていて、あっと思ったんですね。
これって、太陽系外惑星の探査法なんだっ!と。

★太陽系外惑星の報道は最近よく聞きます。
近いところでは今年の1月の記事がありました。

日本経済新聞(2012/1/12 20:55)

NASA、太陽系外で最小の惑星発見 火星並み 生命の存在には適さず
 【ワシントン=共同】地球から130光年離れた赤色矮星(わいせい)の周りで、これまで太陽系外で見つかった中で最も小さい惑星を見つけたと、米航空宇宙局(NASA)が11日発表した。
 研究チームは、ケプラー宇宙望遠鏡を使って木星の1.7倍の大きさの赤色矮星「KOI―961」を観測。岩石でできた、地球より小さな3つの惑星が周囲を回っているのを発見した。うち1つは火星ほどの大きさで、これまでに確認された700個以上の太陽系外惑星の中で最も小さい。
 いずれも赤色矮星に近いために温度が高く、生命の存在には適さないという。
 研究者らは、惑星が恒星の前を横切ったときに少し暗くなる現象をケプラー望遠鏡で検知することで、生命が存在する可能性がある太陽系外の惑星を探している。

ね、母星の前を惑星が横切る時に、わずかに、本当にわずかに「暗くなる」。これを利用して惑星の存在を探知するんですね。
これって、金星の太陽面通過と同じ現象ですね。
さらに、「太陽光が金星大気で屈折して金星の縁が光の輪のように光る現象」があれば、金星大気内を通過した光も観測されるでしょう。そうすると、背景の恒星のスペクトルとは、ほんのわずかに異なるスペクトルが観測できるかもしれません。もし観測できれば、それは惑星の大気の成分についての情報をもたらしてくれますね。

恒星が揺らぐという現象で、惑星の存在を推定できますが、その場合、惑星はかなり大きくなければならない。太陽系でいえば、木星は太陽の軌道を揺るがせているかもしれませんが、地球じゃねぇ、ちょっと質量不足でしょう。
地球から見ていて、恒星の前面を惑星が「横切って」も恒星の揺れは検出できません。
地球からの視線方向に惑星が恒星の脇を「縦切る」ような動きの時に、恒星が地球からの視線方向に動き、それが恒星の光のドップラーシフトとして観測されるという原理です。わずかなものですよ、これも。

恒星の減光というのもほんのわずかなものでしょうが、有力な方法です。

こんな記事もあったんですよ。

太陽系外惑星に水蒸気初確認? 米天文台(朝日新聞 2007年04月23日15時02分)
 太陽系外の惑星に水が存在している有力な証拠が初めて見つかったと、ローウェル天文台(米アリゾナ州)が発表した。ハッブル宇宙望遠鏡のデータを分析したもので、有力天文誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載される。
 惑星はペガスス座の方向にあり、地球から150光年ほど離れている。同天文台のトラビス・バーマン博士らは、太陽にあたる恒星の手前を惑星が通過する際、恒星の光の波長が微妙に変化する様子を、ハッブルのデータをもとに詳しく分析。惑星の大気中に水の分子が存在していると、データ分析の矛盾点がなくなることを確かめた。
 バーマン博士は「太陽系外惑星の一つに水蒸気が見つかったということは、ほかにも水蒸気が存在する系外惑星があると考えていい」と説明する。ただ、この惑星はガスでできた木星型惑星なので、生命の存在は期待できそうにない。
 同じ系外惑星をスピッツァー宇宙望遠鏡で観測した米航空宇宙局(NASA)などのチームは2月、「予想に反して水分子を確認できなかった」と発表したばかり。今回のバーマン博士らの研究について、慎重な意見も出てきそうだ。

「光の波長が微妙に変化する」といってますが、これはドップラーシフトではないでしょう。
おそらく、スペクトルの観測結果でしょう。

金星の太陽面通過もすごい天文現象ですが、太陽系外惑星の探査ともつながるものだ、と考えると更に興味深いものになると思うのですが、いかがでしょうか。

★おそろしくいい加減な見積もりを。
何光年も先から観測するのですから、主星と惑星の距離など無視しまして。
主星の断面全体から一様に光が出るものと、仮定して。
主星の断面全体から出る光の量を1とした時に、惑星の断面積の分だけ光の出る面積が減る、と考えます。
そうすると
Mensekihi
こんなことになりますか?
太陽の赤道半径をR=696000km、地球の赤道半径をr=6378kmとしてこの式に入れると
式の値=0.999916

こんな感じ。
太陽の前を地球が横切る時、宇宙人が観測していると、太陽の明るさが本来の明るさの10万分の1だけ暗くなる。
わぁ、ですね。
こういう変化を測ろうという話なんですね。

天文学ってすごいですね。

2012年6月11日 (月)

ゼニアオイにて

0521_14mitubati1 2012.5.21
ゼニアオイの葉の上です。
やあ、花に潜り込んで来たんだね、と笑ってしまいました。
この写真、虫はこっちを向いているんですが、分かります?
粒々の花粉だらけ。この花粉はゼニアオイのもの。
0521_14mitubati2
ミツバチでしょうけど、はっきりはしません。
でもなぁ、この花粉じゃ「花粉団子」は作りにくいよなぁ。
頭も背中も花粉だらけ。
0521_14mitubati3
こうなったらヤケだい、花粉なんか気にしてられっかい。蜜だ、蜜だ、蜜飲むゾォ。
もうホント体中花粉だらけ。
頭っから突っ込んでいきました。
笑って見ていました。

カワラナデシコなど

0521_7nadesiko1 2012.5.21
郵便局への道の途中。
0521_7nadesiko2
もっと開いた姿がよく知られてますね。

「ナデシコ・ジャパン」とか大騒ぎですが、実物を皆さん知っているんですよねぇ。
「大和撫子」のイメージだけしかなかったりして。それはさみしいよな。

★えぇ、「撫子」の2文字の間に、「牛」が入りこむと「撫牛子」こうなりますが、読めますか?
難読駅名として有名かな。
青森県弘前にあります。
ないじょうし」と読んで下さい。
私も昔は元気で旅行マニアに近かったし、東北は比較的身近なので、私はよく知っています。(アイヌ語が語源だそうです。意味は知りません。)

カワラナデシコのそばでヒルガオが咲いていました。
もうそんな季節なんだなと見ていたら、なんだか花の中に違和感を感じました。
0521_9hirugao
近寄ってみると、
0521_9hirugao2
なにか、キク科の植物の綿毛のついた実が挟まっているのでした。
小さな虫かと思いましたが違った。
タンポポの実ではないですね。
ハルジオンとかそういう花の実でしょう。

太陽がいっぱい

タイトルをご覧になって、アラン・ドロンの映画を思い起こされた方は、私共と年齢が近い。
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」は1960年の作品ですからね。

0521_5taiyou
日食の時に、使えるかなと用意してあった、穴をあけた紙で、「いつもの太陽」のピンホール像をたくさん映し出したものです。穴が8個で太陽の像が8個。
で、太陽がいっぱい。
本当は「金環日食がいっぱい」としたかったのですが・・・。
21日の朝の日食のときには曇っていて、かろうじてカメラで撮影した画像はもう掲載しました。
とても、ピンホールカメラ・スタイルで映像が映る状況ではありませんでした。
当日の昼12時半ころですか、つまんなかったな、と照りつける太陽の像を映したのが上の写真。
ざらざらの石の上に像が落ちていますので、あまり鮮明ではありません。

月食の時は「良い爺(こ)」は寝てましたし、金星の太陽面通過も見えませんでした。
「天文ショー」はいっぱいでしたが、何にも見なかったな。とほほ、であります。

★別件
ずいぶん前ですが、猫の子が生まれて、とてもかわいいオス猫が2匹いたんですね。
で、妻が、アランとドロンにしようといったら、娘は「何?それ?」と知らなかった。
で、ハンサムを分割して、ハンとサムという名にしたということがありましたっけ。

アゲハ

0520_2ageha 2012.5.20
ゼニアオイの花にアゲハが吸蜜に来ていました。
線路の柵の内側です。
で、柵に体を寄せかけて、身を乗り出して撮影。

実は、この季節、真っ赤なタカラダニがよく線路の柵のコンクリートの上を走っていて、体を寄せかけてつぶすと服に赤いしみがつくので、慎重になります。手をつくのもダニをつぶさないようにしてます。
でも、この時は別。
アゲハだもん。
夢中です。
アゲハは吸蜜に夢中、私はアゲハに夢中。

幸い、タカラダニをつぶすことはなかったようで、服は赤くなっていませんでした。

ヘラオオバコ

0520_1heraoobako1 2012.5.20
毎週行くプールの駐車場。
(このプールで泳ぎ始めて20年以上。通算で2600km以上泳いでいます。だんだん、泳げる距離が短くなりましたことよ。今は毎回1500mを一応のめどにしていますが、調子のよいとき悪い時があって、昔のようには泳げません。歳だよなぁ。)
今年もヘラオオバコが咲いていました。
0520_1heraoobako2
下から上へ咲き進んでいきます。

ヨーロッパ原産の帰化植物だそうです。でも江戸時代にはもう渡来していたとか。
刈り取りには強いが踏みつけには弱い、とありました。

私がこのヘラオオバコを認識したのは比較的最近のことです。
子どもの頃はオオバコの茎で相撲ごっこをして「相撲草」といっていました。
路傍で適当に踏みつけられることがかえって生存に有利になる、という話を昔聞いたものです。
最近は見かけないなぁ、と思っていたら、ヘラオオバコに出会いました。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/plantaginaceae/oobako/oobako.htm

葉や花茎には踏みつけに適応できる丈夫な維管束が発達している。維管束の周りには丈夫な繊維が取り囲んで維管束を守っているのである。葉を地面に這わせるようにしていることも、踏みつけへの対応であろう。踏みつけが弱い場所では他の草が高く伸びて光を得ることができなくなってしまう。適度な踏みつけによって生き延びることができる植物である。

踏みつけられても「雑草のようにたくましく」とか、いわれますが、「オオバコのようにたくましく」の方がいいですね。ヘラオオバコは雑草でしょうが、踏みつけに弱いようですよ。
みんなそれぞれいろいろ。
生きるということはそういうことです。

ルリタテハ:6

0609_1ruritateha 2012.6.9
雨の日でした。残る3つの蛹が全部羽化しました。
ただ、さすがに雨で気温も低く、出たいよとはいわなかったので、この日は直ちに「夜」にしてやって翌日を待ちます。
「夜」というのは、厚手の布地でケースを覆って、光を遮断してしまうことです。
明るいと騒ぐことがあるので、ケースの中で騒いで翅を傷めてはいけませんから、「夜だよ~」といいながら、布をかけてしまうわけです。

0610_1ruritateha1 6.10
6月10日朝。ケースのふたを開けたら、一挙に全員飛び出していってしまいました。
写真を撮るなどというヒマはなし。
私の顔にぶつかりそうになっていったものな。
瞬間的に、左手に冷たい感覚があったんですね。
で、みんな飛び出していったあとで、左手を見たら、写真のようになっていました。
怪我したわけじゃないんです、ご安心を。
チョウの体についていた、赤い蛹便の滴が飛んで、私の左手に落ちたんですね。
で、皮膚のしわに染みた、というわけです。
これは初めての経験でした。
0610_1ruritateha2
これがケースの底に残った蛹便の痕。
初めてだと、血を流したのではないかとびっくりします。
0610_1ruritateha3
これで、6匹全部無事羽化して旅立ちました。
幼虫は10匹くらいになったのですが、成長できなかったのがいました。ぐんぐん大きくなる幼虫と、小さいままの幼虫に分かれてしまって、結局、蛹化・羽化とたどれたのは6匹でした。なかなか難しいものですね。寄生されていたとも思えないのですが。
脱け殻は全部外しました。記念に一つ、写真を撮りました。
丈夫であって、しかも、羽化時にはかぱっと開く。
不思議なものです。

ケースはすぐに他の蝶の飼育に使います。
いっぱいいるんですよ、現在、アゲハとアオスジアゲハと。

チョウの季節を存分に楽しみたい。
旅立っていったルリタテハたちが「ふるさと効果」で、「あそこのホトトギスはうまかったな」とか、また産卵にやって来てくれないか、と期待しています。
なるべく頻繁に、丹念に、ホトトギスの葉裏を点検しようね、と妻と語り合っております。

★昨年の秋、ルリタテハの飼育をし、ブログに掲載しました。
話の内容は重複だらけなのですが、なにせ、嬉しくってたまらないいものですから、また詳しく載せちゃいました。笑ってお読みください。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-3170.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-503c.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-9099.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-b3ad.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-ea8a.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-1862.html

ルリタテハ:5

0608_2ruritateha1 2012.6.8
朝、羽化しました、2匹目。
昼には出たいと騒ぎましたので、放してやりました。
0608_2ruritateha2
一瞬の勝負です。
激しい勢いで飛び出していきます。

午後、3匹目が羽化。
夕方放してやりました。
0608_17ruritateha_3_
ケースの蓋を少しずらして、隙間から撮影。
ふたを開けると直ちに飛び立っていきました。

毎日、大興奮です。

ルリタテハ:4

0606_6ruritatehauka 2012.6.6
これが羽化して間もない時のルリタテハ。
この時点では、下に赤い蛹便がありませんでした。翅は一応展開し終えていましたので、この後、余分な水分を排出しました。

6月7日、朝に放蝶したときの写真は既報です↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-1657.html

その時に載せなかった写真ですが
0607_1ruritateha
タテハチョウの仲間のチョウは脚が4本に見えます。
昆虫は脚が6本、と教わったのに、何で4本しかないんだろう?と悩まないように、拡大してお目にかけます。
白い矢印で指し示しているのが、ぎゅっと胸の前に縮めてある、左前脚です。
対になっていますので、ぼけてはいますが、向こう側に右前脚が写っています。
赤い矢印で指し示しているのは、くるくると巻いた口吻です。

前脚は、体の支持には使っていませんが、先端部に味覚の感覚器があります。
食用物質を感知すると、口吻を伸ばす反射を引き起こす細胞と、食用にはならない物質を感知した場合は、口吻を引っ込める反応を引き起こす細胞があります。

また、メスの場合は、前脚で葉を叩く「ドラミング」という行動を行います。それによって葉に小さな傷がつき、傷から「産卵刺激物質」がでると、これは幼虫の食草として適した葉であると感知して、産卵します。

退化した、といわれますが、実は重要な働きを持つ前脚なのです。

ルリタテハ:3

0529_1ruritateha3 2012.5.29
蛹になってしまえば、時間をかけてゆっくり撮影ができます。
ただ、刺激を与えると、反応して動きますから、無駄にエネルギーを使わせないように、そっと撮影します。
何度見ても不思議なのは、最終脱皮の時に、脱け殻をどうやって脱ぎ捨てるかです。
皮を腹端部へ脱ぎ送っていって、最後の一瞬に「またぐ」のですけどね。
またいでも「落ちない」。すごいでしょ。
見ても考えても、ため息の出るような瞬間です。
0529_1ruritateha4
ファスナーで閉じてあるような感じもしますね。
美しい姿です。
0529_1ruritateha5
同じタテハチョウ科のツマグロヒョウモンの蛹には、光を受けて強く反射する突起があるのですが(自ら発光するのではありません、受動的に光ります)、ルリタテハの蛹では、光る「窓」状の部分が2対4つくらい見えますね。突起にはなっていません。
腹端の方に向かって、突起はありますが、光りません。
こういう構造が一体化して、ツマグロヒョウモンの光る突起ができてきたりしたのかな、とも考えます。

ルリタテハ:2

0528_9ruritateha4 2012.5.28
これは終齢幼虫です。
ホトトギスの葉の消費速度の速いのなんのって、あきれるほどです。
食べたら、出す。(あたりまえ)
あたりまえですが、たまたま、「あたりまえの瞬間」が撮れてしまった。
ほんとに、葉っぱだけ食べて、自分に必要な体のすべての材料にするんですから、大変ですよねぇ。菜食主義というのは効率は悪いですね。

0528_9ruritateha1
この日28日、最初の前蛹。
終齢幼虫は結構タフです。
そして蛹になってしまえば、体内での変化は激変ですが、外部的には変化しませんので、蛹になった場所がよくなかったとか、他の幼虫が足元の茎を食べてしまって、蛹が落ちた、とかいう「事故」があっても、きちんとした位置に手で吊るしてあげることができます。
ただ、この前蛹の時間帯は非常にセンシティブでして、危険な時間帯。
蛹化に失敗した場合は人の手では救いようがありません。
そっと、無事を祈って見守るだけです。

0529_1ruritateha1
翌29日。
無事、蛹化。
下には脱け殻。
ほっとしますね。
0529_1ruritateha2
脱け殻もすごいですね。
左端が頭で、3対の脚も見えています。
幼虫の体をいったん解体して、既に用意してあった成虫の体の芽を育て、劇的な変化を遂げる時間に入りました。

ルリタテハ:1

★6月6日にルリタテハが羽化し、一晩おいて7日朝に旅立っていったという速報をお伝えしました。
ルリタテハの幼虫がどさっと姿を現したのが、5月17日でした。
この約20日間の初めと終わりが既報ですので、その間を埋めたいと思います。

0523_3ruritateha1 2012.5.23
黒かった幼虫が、こんな色になるんですね。
0523_3ruritateha2
いかにも「トゲトゲしい」ですね。
チクチクしますが、ヒトの皮膚というのは丈夫なものでして、そうやすやすと刺さりはしません。
肉トゲではないから、ちくちくするだけです。
0525_2ruritateha
この時点で、一番齢が進んでいた幼虫。
オレンジ色になっていました。
まだ終齢じゃないようです。

「幼虫図鑑」というサイトのトップページは「ルリタテハの幼虫」なんです。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/index.html
「カサブランカの葉裏にいたルリタテハの幼虫」
こういう幼虫が苦手でなければ、ご覧ください。
また、何か幼虫を見つけたのだけれど、何の幼虫かな、という時にはとても役に立つサイトですので、記憶にとどめて頂くと便利かと思います。

2012年6月 8日 (金)

イチゴ

0519_4itigo 2012.5.19
おいしそうでしょ。
四季なりイチゴです。
ここに来て、どんどん実がなります。
妻と二人で、食べます。
味は酸っぱめ、香りは芳醇。

普通、イチゴの種、と言っているプチプチの部分が実は「果実」です。
食べておいしい部分は花拓です。
こういう実を「痩果」といいます。
実の果肉がほとんどありません。果皮が種を包んでいます。

タンポポも、綿毛のついた種、と普通いいますが、本当は綿毛のついた実なんですね、痩果です。

イチョウのハチにて

0519_3niwazekisyou 2012.5.19
鉢の草など引き抜かないもので、こういうことが起こります。

あれ?イチョウのハチなのに、なんだ?

と見れば、隙間を縫って顔を出したニワゼキショウ。

私、イチョウの花なの
といっております。

だめだよ、君は被子植物、イチョウは裸子植物なんだもの。

なんとなく勝手に、台詞をつけて笑っておりました。

ユキノシタ

0518_5yukinosita1 2012.5.18
ユキノシタの花が最盛期を過ぎていくところ。
0518_5yukinosita2
ユキノシタの花畑。
ファインダーをのぞいていません。
うまくぼやけて写らないか、と試みた一枚です。
いい雰囲気でしょ。
0518_5yukinosita3
おや、ヒメマルカツオブシムシがいた。
キク科の花にいることが多いのですが。
こんなところでお目にかかるとは、奇遇ですなぁ。
などと爺さんっぽく独り言。

カナヘビ

0518_4kanahebi1 2012.5.18
池の縁の石の上にカナヘビがいました。
お腹の状態がなんだか見慣れない様子。
ぺったんこなんですよね。
ひょっとして、卵で膨らんでいたお腹が、産卵して空っぽになったのかな、とも思うのですが。
0518_4kanahebi2
立派なお母さんだ。

ヤモリは卵も見たことあるし、小さな幼生も見たことがありますが、カナヘビの赤ちゃんって見たことないなぁ。ちょろちょろっと、かわいいんだろうなぁ。
マニアックな人は飼育なさるようですが、そこまでの気はないですね。
蝶の飼育で手いっぱい。

たくさん食べて、お腹を膨らませて下さい。
元気でね。

本音も少し:上陸したばかりの小さなカエルなど、あまり食べないでほしいんですけど。
その他にも、羽化したてのイトトンボとか、多分エサにしたいだろうなぁ。できれば、別のものを食べてね。ナメクジなんかは好みじゃないんだろうか、あれは食べてくれてもいいんだけど。

ミニトマト

0517_24minitomato1 2012.5.17
卓上栽培できるミニトマトをもらいました。
水をやって、見ていたら発芽。
双葉を土から引き抜いて立ち上がろうとしています。
0517_24minitomato2
こちらはヒゲ根が見事。
この後、順調に成長しています。
プランターに移しました。
ミニトマトのまた小さな実がなるのかな、と期待していますが、まだ先でしょう。
そのうち続報をお届けします。

ユリ

0517_22yuri2 2012.5.17
これ、ユリの仲間としか私には言えない。
0517_22yuri1
つぼみはこういうつぼみ。
0517_22yuri3
あまりこってりしすぎなくて、上品な雰囲気。
何という種、あるいは品種なのか、分からずにいます。
プレートを立てていただけると助かるんですが。

★コメントを頂いて、検索してみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%B1%9E
「アルストロメリア属」

アルストロメリア属 (Alstroemeria) は、単子葉植物の属の一つ。別名ユリズイセン属。
分類体系により所属する科は異なり、新エングラー体系ではヒガンバナ科、クロンキスト体系ではユリ科、APG分類体系ではユリズイセン科(アルストロメリア科)に分類される。

本属は南アメリカ原産で約50種が知られる。いずれもアンデス山脈の寒冷地に自生する。1753年、南米を旅行中だったカール・フォン・リンネ自らが種を採集した。リンネは親友のスウェーデンの男爵ヨーナス・アルステーマの名にちなんで花に名を残した。

4-7月にかけて花が咲く。花持ちが長い。

ということで、日本の気候に適した品種もつくられているようです。
(6月11日 記)

ヤエムグラの実

0517_18yaemugura 2012.5.17
これも「ふぐり」系の実ですね。
ヤエフグリとか言わないのかな。
オオイヌノフグリがかわいそう。似た実の草があるのにね。

ドクダミ

0517_15dokudami1 2012.5.17
ドクダミの咲き始め。
なかなかソフトでいい感じです。
0517_15dokudami2
擬人化したくなりますね。
フードをかぶった女の子、とか。

この後は猛烈に咲き誇っておりますので、もういいや。
最初だけにとどめます。

先日の朝、ラジオから、ドクダミを冷蔵庫の消臭剤に使っている、という話が聞こえてきました。
冷蔵庫臭さ、というものを認識してないものですから、消臭剤も使ってませんが、そういう効果があるそうです。

ビヨウヤナギ

0517_14biyouyanagi 2012.5.17
このころ、少しずつビヨウヤナギのつぼみが膨らみ始めました。

0525_3biyouyanagi2 2012.5.25
つぼみだらけになりました。
これがみんな咲いたら壮観ですよね。

0531_1biyouyanagi 2012.5.31
最初の一輪。
毎年お目にかけていますので、一枚でいいでしょう。

びよう‐やなぎ【未央柳】
オトギリソウ科の小低木。中国の原産。高さ約1メートル。葉は対生し長楕円形で、一見ヤナギの葉に似る。夏、茎頂に大形5弁、深黄色の数花を開き、多数の雄しべが刷毛のように立ち並ぶ。庭園に栽培。美女柳。美容柳。漢名、金糸桃。<季語:夏>[広辞苑第五版]

ここに、金糸桃という名前が紹介されています。で思い出しました。
金糸梅=キンシバイを見ました。
0604_3kinsibai 2012.6.4
これです。似てますね。
六郷用水後の水路脇。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/guttiferae/kinsibai/kinsibai.htm
オトギリソウ科だそうです。
花は似てますが、葉が違います。
見比べてください。

アオズムカデ

0517_13mukade 2012.5.17
ホタルブクロの写真を低い位置から撮ろうかと、お風呂椅子に腰掛けていましたら。
プランターの脇をムカデが走り抜けていきました。

どういう順番で脚を動かしてるの?とか尋ねたら悩んで立ち止まったかもしれませんが、声をかける間もなく走り去りました。で、写真は一枚っきり。
アオズムカデというのではないかと思います。

↓虫ナビは昆虫だけでなく、ムカデなんかも載っています。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-mukade_oo_aozu.htm
「アオズムカデ」の項目です。
オオムカデ目 > オオムカデ科 > オオムカデ亜科 > アオズムカデ

私が見たのは脚が黄色っぽいタイプでしょう。

それにしても、この「脚並み」見事です。
「脚波」といいたいですね。
音波などの縦波、疎密波の教材に使えます。なんてまだ「教師眼」が残ってら。
進行方向に疎密が伝わっていく。後ろへ波を送って、前進する。
うむ、よい教材だ。

★私のブログやHPでは何回かムカデを扱っています。
よかったらご覧ください。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_91e9.html
2007年10月11日 (木)
イシムカデ

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_9dda.html
2007年10月12日 (金)
多足類

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_5e10.html
2008年7月23日 (水)
オオムカデ
↑ここに、顎のアップなどもあります。迫力ありますよ。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Mukade.htm
ムカデのジレンマ
↑これは、脚を動かす順番を尋ねられたムカデが立ち往生してしまったというお話しについて。


2012年6月 7日 (木)

ホオズキカメムシ

0517_12hoozukikamemusi1 2012.5.17
散歩に古いお風呂椅子を持ち出して、腰を下ろして低い位置からあたりを見回していたら。
ジーンズにホオズキカメムシがくっついていました。
0517_12hoozukikamemusi2
興奮させないように手に移して
0517_12hoozukikamemusi3
指先へ登らせて、さようなら。
一瞬、赤い背中が見えたのですが、写真には撮れませんでした。
つまんでも大丈夫な虫なら、ひょいとつまんで飛ばすんですが、カメムシさんはそうもいきません。
おだやかに、お別れするのがいいようですよ。

チビちゃんたち

0517_20ageha 2012.5.17
これはアゲハの一齢幼虫です。
0517_21aosuji1
これはアオスジアゲハの一齢幼虫です。
0517_21aosuji2
これもアオスジアゲハ。
トゲトゲしいでしょ。
これ、効き目あるのかなぁ。

3mmくらいしかないのが、終齢で3cmになったとすれば、サイズが10倍、体重はおよそ1000倍ですよ。すごい成長ですね。
ひたすら葉を食って、食って、食いまくって、1000倍。
歩く消化管だ、というのもうなずけます。
その間、成虫になった時の器官の芽を体内に作っておいて、蛹になったら、その芽から成虫の体を作る。
日々その営みを目の前に見ながらニコニコしている生活って、知らない人には想像を絶するでしょうね。一度トライしてみませんか、病みつきになりますよ。

ルリタテハ

5月17日の昼の散歩。
0517_8ruritateha0 2012.5.17
ホトトギスの葉の上に黒いものが見えました。
ん?ひょっとして。
と顔を近づけてよく見れば、やっぱりルリタテハの幼虫。
さっそくにハサミを取ってきて、茎を長めに葉を何枚もつけて切って室内へ持ち帰りましたところ・・・
下の葉の裏に、あれ、もう一匹。
0517_19ruritateha1

あれ、もう一匹
0517_19ruritateha2
いや、大変。

この後、帰宅した妻に、ここにいたんだよ、と連れて行って、場所を教えましたら。
私と違って腰をかがめて見ることができますから
辺りのホトトギスの葉を、片っぱしからひっくり返して、あ、いた、ここにもいた、あれ、いるわ・・・と、ナント全部で10匹になってしまいました。
全部が成長できるわけでもなく、その後、蛹なれたのは6匹でしたが、もう大騒ぎです。

終齢幼虫の食欲旺盛なこと。夕方入れてやったホトトギスの大量の葉が、朝には丸坊主。
すごいですね。
このとげとげがまたたまりませんね。
刺さりはしませんがチクチクしますよ。

何年も前に、ホトトギスの葉でルリタテハの終齢幼虫を1匹見つけて、その時は何の幼虫か知らずに室内に連れ帰って、見ていたら逆立ちして前蛹になり、ぶら下がり型の蛹になってしまった。ぶら下がり型の蛹はその時が初めてだったんです。
これは何だ?とひとしきり騒いでルリタテハであることを知り、羽化してくれて嬉しかった。
以来、ホトトギスの葉に幼虫はいないかと、ずっと待ち続けたのですが、今年こんなに大量に来てくれて、嬉しくってたまりません。
これからは我が家のホトトギスも認識して産卵場所にしてもらえたら最高なんですがね。

また、随時、お知らせします。
ルリタテハの成虫というのが、これまたステキなチョウなんですよ。
何匹羽化してくれるかな。

ドキッ

0517_4sasagumo 2012.5.17
ヒラタアブの蛹の上にササグモが乗っている。
こういうの見ると、ちょっとドキッとしますね。
多分、蛹を餌にしているのではないとおもいます。
たまたま、足場にしたというだけでしょう。
その後、蛹の殻は空っぽになりましたから、大丈夫。
コマツナの枝でアブラムシを食べて成長し、蛹化したヒラタアブに、さらにササグモが乗るという出来事でした。

0517_7hosohirataabu
そばではホソヒラタアブの成虫がホバリングしていたりして。
観察者というものも、シビアなものです。
どっちかに肩入れするわけにもいかないし。
じっと、見つめ続けます。

アゲハ

0517_3ageha2 2012.5.17
もう、あまり写真を載せませんが、現在、チョウの飼育がものすごいことになっています。
上の写真はアゲハの卵。
0517_3ageha3
もうすぐ孵化する卵。
0517_3ageha4
孵化して、卵の殻を食べている幼虫。

で、幼虫のために新しい葉っぱをいれてやらなくっちゃ、といって葉を取りに行くたびに「また卵があったわ」「また幼虫がいたわ」と連れてくる妻。

アゲハ、そしておそらくクロアゲハ、でアオスジアゲハの幼虫たちが成長中。
ルリタテハが6匹、ケースの蓋から蛹になってぶら下がっています。
壮観ですよ。
終齢幼虫は、バリバリ音を立てて葉っぱを食べてるし。
全部、室内で飼育ですからね。
きっと、虫くさい部屋なんだと思います。
私たち夫婦にとってはごく普通の居間なんだけど。

妻は勤め先で、ミカンの木からアゲハの幼虫を指で移動させたりして、同僚にびっくりされたりしているらしい。
アゲハの幼虫が興奮すると、赤い角を出してにおうのですが、慣れてくると、興奮させずに指先に移動させたりできるようになる。
虫の行動の仕方を知っているということですね。

毎日、幼虫さんたちのお世話に忙しい日々です。

0517_6ageha
外では成虫が舞っている。
こういうのって、楽しいですよぉ。

セグロアシナガバチ

0516_14seguroasinagabati1 2012.5.16
この間は熟したサクランボに口を突っ込んでましたが。
今回は、萎れたツツジの花に口をつけています。(同じ個体かなぁ)
0516_14seguroasinagabati2
蜜の香りがするんでしょうか。
それとも、蜜が発酵してアルコールっぽい香りがするんでしょうか。
ツツジ酒場でちょっと元気づけ、かな。
ヒトの嗅覚なんて鈍感なものです。
きっと、世界はにおいに満ち溢れているんだと思います。

最近、「におう」ことを異様に嫌うCMが流行って、不快でたまらない。
生きるということは匂うということなんです。
匂わなくなったらホトケさまだぁね。
においという、豊かな感覚世界を嫌うなんて、生きる力の衰弱なのではないでしょうかね。
かなしいことです。

速報:ルリタテハ羽化!

0607ruritateha1 2012.6.7
昨日、午後3時ころに、ルリタテハが羽化していました。
気づいた時はまだ蛹便も全く出していませんでしたので、羽化直後だったと思います。
で、夕方に放すのもかわいそうなので、一晩おいて、今朝、7時過ぎに放しました。
気温が低くてダメかな、などと思いきや、元気元気。
上の写真は、ケースのふたを開けた瞬間。
すぐに、壁面を上ってきまして
0607ruritateha2
ケースの縁につかまって、飛び立つ瞬間、翅を開いた一瞬のショット。
このままはばたいて、高く舞い上がって行きました。
いやぁ、うれしい。いい気分。今日は最高の日ですね。

裏側は全くもって「樹皮」。
表はルリ色のあでやかな色。

この落差がすごいでしょ。
詳しい話は、また後ほどします。
とりあえずお知らせまで。

ヒルザキツキミソウ

0516_8hiruzakitukimisou1 2012.5.16
低い位置で咲いてくれるし、タフな植物だし、幼い子供が来て眺めて楽しんでもらうのに適してますね。
0516_8hiruzakitukimisou2
でもって、大人が見てもこのお洒落感覚は鑑賞に値する。
線路際でいっぱい咲いています。
ゼニアオイ、スイートピー、ヒルザキツキミソウと、相当にあでやかな一角を構成しています。

エニシダ

0516_5enisida 2012.5.16
エニシダの豆が大きくなってきました。
当たり前なんだけど、豆、ですね。
園芸家は花が終わったら切るんでしょ。ゼッタイ豆なんかみのらせないとかいうんですよね。
我が家では毎年豆が実ってます。

思い出話:私の中に「トラウマ」があるんですね。
小学生のころ、アネモネの花が咲いて、花が終わったら実がついたんです。
で、その実が徐々に熟していくのを毎日楽しみに見てたんです。
そうしたら父親がある日、ちょん、と切っちゃった。
以来、花が咲いたら実をみのらせるんだ、というのがもう、私の執念みたいになってしまったのでした。
種を見たら蒔きたくなる、というのもその頃からの執着かもしれません。
花だけ見て切る、ということが受け入れられなくなっちゃったんですね。

2012年6月 6日 (水)

アブラムシ

0516_3aburabati 2012.5.16
コマツナです。
アブラムシ、と書きましたが、ここには生きたアブラムシはいません。
アブラバチに寄生されたマミーだけです。
まるで実がなったみたいですね。
今年はテントウムシが少ない代わりに、アブラバチの寄生が目立ちます。
それとヒラタアブの幼虫ですね。

生態系というのは「美しい調和」の世界ではないんです。
みんなが生きることに必死になって成立するバランスなんです。
ここには「100%」というできごとはありません。
天敵がいたって「殲滅」というようなことはありません。

なんだか、人間界って、おかしくなってませんか?生物として。

ハクチョウゲ

0516_1hakutyouge1 2012.5.16
ハクチョウゲが咲きました。
「白鳥」「花」ではなくって、「白丁花」です。
白い花なんですがつぼみはというと
0516_1hakutyouge2
あら、ピンク。
白い花と思っているんですが、よくみると非常に薄いけど、ピンクがかってるんですね。
つぼみでは色が濃縮されている。

手入れしてないのであまりたくさんの花を咲かせてくれませんが、それでも以前よりずいぶん花の数が増えました。嬉しいことです。

ホタルブクロ:2

0517_1hotarubukuro1 2012.5.17
朝です。
わっと膨らんで、もう、今日のうちに咲きますね。
ヒラタアブが見に来ている。風流者ですね。
0517_1hotarubukuro2
蜜の香りでもするんでしょうか。つぼみの前でホバリングしています。
つぼみの口が開きそう。

0517_11hotarubukuro1
昼の散歩のときには咲いていました。
0517_11hotarubukuro2
花の中はこういう風になっています。
こういうふうに撮ると釣鐘状の花には見えませんね。
中はどうなってるのかなと、どうしても見たくなります。
メシベ、オシベはありますが、少なくとも我が家のホタルブクロで実がなったということはないようですね。

0519_5hotarubukuro 5.19
もう満開。
ここからずいぶん長く楽しませてくれました。
ありがとう。
近くに白いホタルブクロもあります。
紫も白も、それぞれいい花です。

ホタルブクロ:1

0514_14hotarubukuro 2012.5.14
ホタルブクロのつぼみです。まだ細くて硬い。
0516_11hotarubukuro 5.16
ぐんぐん大きくなります。もうすぐですね。

モンパル

0514_18chako 2012.5.14
モンパルで外出して、帰ってきてから充電しました。
しばらくの後、ふと見ると、なんと、チャコちゃんが運転席で寛いでいる。
様になるなぁ。
以前から、カバーをかけたモンパルのシートを休憩場にしていることには、間接的に気づいていましたが、直接見たのは初めてだ。
すっごく、いい感じですね。
自分で運転してお出かけしそうな気がする。

ちょっと前の朝日歌壇で
   夕映えを時速6キロにて走るわれは輪のある椅子に座りて
こんな歌がありました。
これ、電動車椅子のことなんですが、選者は気づいているかな?
時速6kmを超えると、車椅子扱いにならないんですね。

チャコちゃんも「時速6キロにて走る椅子に座りて」と一首詠んでるかもなぁ。

アゲハ

0514_17ageha1 2012.5.14
イチイの木にアゲハがいました。
こういう状況はおそらく羽化直後だと思います。
まず一枚、遠くから、とりあえず。
0514_17ageha2
それから、じっくりと、ゆっくりと。相手が許してくれる範囲で近づいてもう一枚。
ここまで近づかせてくれたのは、まだ体を乾かしている最中だからでしょう。
もちろん、妻を呼んで、しばらく二人で鑑賞して、そっとその場を離れました。
無理させるわけにはいきませんからね。
自然に旅立ってくれればいい。
うれしいなぁ、チョウたちに囲まれる生活って、贅沢ですね。

微分

2012.6.4 朝日歌壇より
小学生は気楽でいいなと兄ちゃんがビブンの問題解きながら言う

案山子コメント:「ビブンのことはビブンでしなさい」とお兄ちゃんに言ってあげてください。

★さて。註。
かの大数学者・高木貞治先生が「微分のことは微分でせよ」とおっしゃった、ということになっております。

1:微分関連の証明は微分の中で完結してやりなさい、という意味なのか・・・
2:微分にこだわって不自由な難行苦行をせず、自在・闊達におやりなさい、という意味なのか・・・

2の方は確か月刊誌「数学セミナー」(日本評論社)の何年か前の記事で読んだのだと思います。詳細は忘れました。

私はどっちの解釈も好きです。
どちらかといえば、数学仙人・高木先生が、つまらんことにこだわらず自由闊達におやんなさい、と言ってくれているようで、2の方が好もしいかな。
「気難しいじいさん」というのは好きじゃないからな。
気難しさを気取るのは、人間が未熟であることの自己証明でしょう。

「気難しい」というのは、変化に耐えられない、ということと表裏一体ではないでしょうか。
変化に耐えられなくなったら、人間という商売やめましょ。
変幻自在、融通無碍、自由闊達、出たとこまかせ(これを臨機応変ともいいますね)・・・
好奇心のみで生きるかかしなのです。

★5月5日の朝日新聞に「天気回復 青空に虹」というタイトルの記事があって、「上空に大きな虹がかかった」という表現がありました。

また、いつだったか、民放の気象情報の番組で、雨の後にスカイツリーのところに虹がかかっている映像が出た時に、アシスタントの方が「スカイツリーから見たらどんな風に見えるんでしょうね」と言っていました。

★どうもね「虹が空に存在している」と思っているのではないかと感じさせますね。

・「上空に大きな虹がかかって」いるのを見たのは、ヘリコプターに乗った記者さんであって、彼にとって大きな虹がかかっているように見えても、地上の人がその同じ「大きな虹」を見ているわけではないということがわかっているかな?

・スカイツリーの脇に虹がかかっているのを、そこに虹がある、と考えて、スカイツリーからその虹を見たら、虹を横からとか斜めに見ることができるのかもしれない、と思っていないかな?

★違うんですよねぇ。
虹というのは、観測者に属する現象であって、虹という実体が空中に存在しているのではないのです。
手軽にそれを実感するには、庭とか道路でホースからシャワー状の水流を出します。その時、必ず太陽に背を向けること。
虹が見えたら、その虹を見ながら、頭を左右に移動させてみてください。
頭が右へ移動すると、虹も右へ移動するんですよ。
実体としての虹がそこにあるのなら、逆の感じになるはずなんですが、頭の動きについてくるんですね。
頭のある位置の前、に見える現象なんですね。虹というのは。

ちゃんと表現すると、
太陽と自分の頭を結ぶ線を延長して、太陽と反対側の点を考えます。それを「対日点」といいます。(自分の頭の影の位置を延長した無限遠ですね。)
虹はこの対日点を中心として、約40~42度の円上に現れます。

対日点は各観測者ごとにあるのですから、虹も各観測者それぞれに属する現象として見えるのです。

極端に言えば、右目と左目はそれぞれの正面の対日点の周りに虹を見ています。
ですから虹には「視差」が生じません。
どんな巨人が虹を見ても遠近感はないんですね。

恋人同士が並んで虹を見てロマンティックな気分に浸っている。
二人で一つの虹を見ているつもり。
水をさすようですが、二人の見る虹は別々の現象なんですね。
ごめんなさい。
同時に虹が見られる状況を共有しているのは確かですから、そのように甘い気分になって下さい。
どうしても、ということであれば、対日点を共有して下さい。
前の人の頭に自分の頭の影がうつるようにして、虹を見れば、ほぼ同じ現象を共有できます。

★虹については私の「理科おじさんの部屋」がかなり詳しいです↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
ぜひお読みください。

ウィキペディアもお勧め↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%B9

6月6日に雨ざぁざぁ降ってきて・・・

「三角定規にひびいって」はいませんが・・・。
東京では、金星の太陽面通過はどうやっても見られる状況ではありません。

見られる所の方々は、日食観測グラスではなく、太陽観測グラスで観察して下さい。
目は大事、強い光を減光してくれる太陽観測グラスは、日食も観測できますし、金星の太陽面通過も観測できます。

★あいにくの天気で、見えない方は、ウィキペディアなどどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E6%97%A5%E9%9D%A2%E9%80%9A%E9%81%8E
「金星の日面通過」という項目です。とても詳しいので、じっくり読んで楽しめます。

前回は2004年6月で、今回が2012年6月6日。
そして、次は105年後、といっていますね。
なんでだ?ということも上のウィキでわかるでしょう。

ニュートン力学で計算できることなんですね。
そして、太陽系全体をユークリッド幾何学で考えて、太陽までの距離測定ができる、というような話もあるわけです。

ところが、水星の近日点移動、という現象を考える時は、アインシュタインの相対性理論が必要になる。時空のひずみ、なんていうことが出てくる。それは非ユークリッド幾何ですね。

自分の目で観測することは確かに感動ですが、それで終わっちゃつまんない。
天体現象の向こうに、いろんな力学や幾何学があって、実に楽しいにぎわいなんですよ。
もちろん、現象はすっごく感動的ですから、それは味わうとして。

で、宇宙のことはまだ分かってない、ときた。
そういう面白いことへのきっかけになるといいですね。日食や月食、金星の太陽面通過などから、一歩先へ踏み出してみませんか。

★参考
http://homepage2.nifty.com/eman/relativity/mercury.html
水星の近日点移動の話です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%98%9F
水星の話です

2012年6月 5日 (火)

ツタ3種

0514_16tuta1 2012.5.14
ホップのようです。
5年くらい前に一度、緑のカーテンにしたことがあるのですが、それっきりやめたはず。
いや、一回、勝手に顔を出したけど、それもやめたはず。
それが、全然違う場所に顔を出してます。
どうしたんだ?
以前のやつの子孫でしょうか。それとも、新たに種まきをしてくれた鳥がいるんでしょうか。
独特の形、ざらざら感、間違いないと思います。

0514_16tuta2
これは、ちょっと前にノブドウかな、と書きましたが、経緯を考えてみるとカラスウリの可能性が大ですね。カラスウリの花を見たいんですが、まだ果たせません。この場所に、花材のカラスウリの実を頂いてきてまいたことがあります。
花咲かないかなぁ。

0514_16tuta3
これは言うまでもなくヤマノイモ。
これも家の周りあちこちで伸びています。
現在、オーシャンブルーとヤマノイモが2階の窓へ向かって成長中。
ヤマノイモの方が一歩早く窓に顔を出しました。

緑に囲まれて、酸素濃いぞ、という家です。

墨田の花火

0514_12ajisai 2012.5.14
今年は我が家のアジサイ=墨田の花火は元気がよいようです。
庭の株もたくさん花を咲かせそう。
家に接した小さな公有地(公園に準じてます、管理よろしくと区からいわれました)に株分けした方もつぼみがいっぱい。
突き当りで、保育園児も安心して遊べるお散歩ゾーンですので、花で遊んで下さい、といろいろ咲かせております。
楽しんでもらえれば満足です。

ゼニアオイ

0514_8zeniaoi 2012.5.14
ゼニアオイの花の中心部。
開花してすぐはオシベばかりが目立ちます。
しばらくすると、この写真のように、オシベに包まれた管の中からメシベの噴水みたいな柱頭が出てきます。
丸い粒々が花粉。
体に丸い粒々をつけたハチやアブがいたら、ゼニアオイに行ってきたんだね、と言ってあげてください。粉じゃないから大変だ、と虫が言うかもしれません。

アメリカフウロ

0514_6americahuuro1 2012.5.14
アメリカフウロの実が大きくなってきました。
0514_6americahuuro2
この形を頭におさめれば間違うことはありません。
そのうち完熟すると弾けます。

スズラン

0514_5suzuran 2012.5.14
ご近所でスズラン発見。
以前、我が家にもあったのですが消滅しまして、今はスノードロップだけ。
あらためてスズランを見ると、小さいですね。

可憐な花で、いろいろロマンティックな別名もあるようですが、毒草ですのでご注意を。
ウィキペディアでみたら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%B3

毒性
強心配糖体のコンバラトキシン (convallatoxin)、コンバラマリン (convallamarin)、コンバロシド (convalloside) などを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重症の場合は死に至る。
北海道などで山菜として珍重されるギョウジャニンニクと外見が似ていることもあり、誤って摂取し中毒症状を起こす例が見られる。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを誤飲して死亡した例もある。

とありまして、ギョウジャニンニクと誤って摂食、という話が頭に引っかかりました。
手元の私的データベースで検索したら、スズランを食べた事例はヒットしませんでした。
2007年4月に新潟県で

50歳代の自営業の夫婦が、食用のギョウジャニンニクと誤って毒草のイヌサフランを食べ、夫が死亡した

というのがありました。

今年の4月には
ニリンソウと誤ってトリカブトを食べたという事故が北海道でありました。

山菜やキノコはおいしいですが、気をつけてください。
腹を下したくらいで済めばいいですが、命にかかわることもあります。
植物は優しい、なんて思わないで下さいよ。多くの植物が有毒なんですから。

シナノキ

0514_2sinanoki1 2012.5.14
ヤマボウシのすぐそばの別のお家。
真っ白だぁ。
また知らない花に出会ってしまった。
0514_2sinanoki2
なかなか面白い花なんです。
0514_2sinanoki3
白い花弁があるのだと思います。苞ではなかろう。
0514_2sinanoki4
ざっとみて16本くらいのオシベがありますね。
メシベもちゃんとある。

家へ帰って調べたら、なんとか見つかりました。
シナノキのようです。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/tiliaceae/sinanoki/sinanoki.htm

花は6月から7月にかけて咲き、黄色。花序は特徴ある形であり、柄にヘラ状の葉が付いている。これは花序全体に付いている苞葉であるので、総苞と呼ばれるものであり、中部以下は花序の柄に合着している。果実は稔っても柄から離れず、花序ごと落ちる。総苞は花時には3~6cmであるが、果実が稔る頃には長さ10cmほどになり、果実の散布に役立っている。樹皮は強靱で、繊維を取ってロープや布をつくるのに使われた。

花に関しては
http://www.hana300.com/sinano.html
季節の花300のサイトがいい。
ご覧ください。

みなさん、それぞれ趣向を凝らした庭気を植えておられます。
拝見する度に、困惑して帰ってくるかかしなのでした。

ヤマボウシ

0514_1yamabousi1 2012.5.14
高いところに白い花。
0514_1yamabousi2
すごく高いところに咲いていて、花の写真でよさそうなのは、このくらいしかないんですけど。
真ん中、メシベですか、なんとなくハナミズキ風な感じもしますね。
白い大きな花弁は、一瞬ハンカチの木を思い出す、と妻は言いますが、形が違う。
調べてみたらヤマボウシ=山法師だそうです。

ミズキ目 Cornales>ミズキ科 Cornaceae>ミズキ属 Cornus>ヤマボウシ亜属 Benthamidia>ヤマボウシ B. japonica

だそうです。ハナミズキとも近縁になります。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/cornaceae/yamabousi/yamabousi.htm
このサイトによりますと

初夏に特徴のある花を咲かせて目立つ。4枚の花弁のように見えるのは総苞であり、その中心に多数の花がつく。花弁は4枚、雄しべは4本である。和名は山法 師であり、白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから付けられた。秋には赤いイチゴを連想させるような果実ができ、甘くて食べられる。

そうなのか、白いのは総苞ですって。
真ん中でプチプチしているのが花の集合なんですね。

その後、用事で車を走らせていたら、隣りの駅近くで同じヤマボウシを見かけました。
名前を知り、姿を知ると「見える」ようになるんですね。

シソ

0512_16siso 2012.5.12
幼いシソ。
で、シソの話を書くのかというと・・・
違うんだなぁ。
オンブバッタの話なんです。
去年、シソが結構大きく育っていました。
そこに、オンブバッタ出現。
バッタ類は単子葉植物をこのむ、という思い込みが私共夫婦にあったのですが・・・
なんと!オンブバッタはシソが大好物!
シソに接していろいろいな緑の双子葉植物も、単子葉植物もあったのに、徹底的にシソを食べまくったんですね。で、消滅してしまった。
花を咲かせて種をとって、と楽しみにしていたら、オンブバッタめにやられてしまった。
そうしたら、今年もかろうじて顔を出してくれました。
頑張ってます。
でも、宿敵オンブバッタが出現したらだめかもしれません。
いやぁ、シソを見ると、オンブバッタを思い出して、あの偏食家ぶりに思い出し笑いすることになった夫婦なのでした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%BF
ウィキペディアの「オンブバッタ」の項目です。

バッタ類の多くは日当たりのよい草原に生息し、イネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、オンブバッタはクズ、カナムグラ、カラムシなど葉の広い植物を食べる。このため草原に加えてこれらの植物が多い半日陰の林縁も生息域となり、同様の食性をもつツチイナゴと同所的に見られることも多い。また他のバッタ類が全くいないような都市部でも、緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などに生息する。このような環境では花卉や野菜の葉を食べて害を与えることもある。
園芸植物では特にキク科、シソ科、ヒユ科、タデ科、ナス科、ヒルガオ科が良く狙われる。何故かマメ科植物の優先度は下がる。(全く食べなくなるわけではない。)

なるほど。シソ科が好きだというのは知られていたことなのか。

http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/OnbuBatta_.html
福光村昆虫記です。

食草:色々な植物の葉を食べるが、特にヨモギなどのキク科植物を好んで食べる

そういえばオーシャン・ブルー(琉球朝顔)の葉にもよくいましたっけね。
あれはヒルガオ科ですね。
好き嫌いせず、なんでもよく食う、良い子だよなぁ。オンブバッタは。
さて、今年、オンブバッタの動静や如何に。

2012年6月 4日 (月)

ヨモギエダシャク

0512_14yomogiedasyaku 2012.5.12
壁にとまった地味なガ。
ヨモギエダシャクです。

ヨモギエダシャクとはいっても、別にヨモギでなくちゃいけないというわけではありません。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/010921b1.html
幼虫図鑑では

庭園樹や果樹などいろいろな樹木や花卉の葉を食う。ダリア,キク(菊),ムギワラギク(麦藁菊),ヒメジョオン(姫女苑),ブタクサ(豚草),チャ(茶),アズキ,ダイズ(大豆),クズ(葛),ユスラウメ(ゆすら梅),ミズキ(水木),クワ(桑),アカメガシワ(赤芽槲),バラ(薔薇),ナシ(梨),モモ(桃),クリ(栗)

こういう記述がありました。

http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Ascotis_selenaria_cretacea.html
こちらでは

【幼虫食餌植物】 クワ科:クワ、バラ科:リンゴ、ミカン科:ミカン、ツバキ科:チャ、セリ科:ニンジン、キク科:キク、マリーゴールド、コスモス、マメ科:ダイズ、モリシマアカシア(※KS)、インゲンマメ、アズキ、ラッカセイ、ミカン科:カンキツ、ナス科:ナス(※ZN)、ボロボロノキ科:ボロボロノキ(※GG-229)

とありました。
ボロボロノキというのは初耳で見たことはありません。
{私は植物知らずですから、驚くほどのことではありませんが。}

ま、何でも食べます。ポピュラーなシャクトリムシです。

ホソヒラタアブ

0512_9hosohirataabu 2012.5.12
ユキノシタの花えお訪れたホソヒラタアブ。
今年はテントウムシがいない中、アブ達がアブラムシ退治に大活躍です。

黄色と黒の縞模様はハチへの擬態なのだそうですが、そう見えますか?
顔が全然「ハチ顔」じゃないからなぁ。

サザナミスズメ

0512_8sazanamisuzume1 2012.5.12
外出から帰宅すると、妻が庭で笑って「私、家へ入れなくなっちゃったのよ」といいます。
「なんだ?」
「鍵を持たずに、玄関から出たのね。戻ろうと思ったら、ガがいて。記念写真撮る前に飛ばしちゃいけないし、鍵がないから勝手口から入れないし。」ということです。
ガを怖がる人じゃない。珍しいガだから、写真を撮ってあげてほしいということなのです。

なるほど、見れば、玄関ドアのちょうど開閉して擦るあたりにいますね。
妻に鍵を渡して、勝手口から入って一眼レフを取ってきてもらいました。
記念撮影。
この時点ではスズメガの仲間、としか分かりません。
すごく落ち着いてしまっているので、上から接近。
0512_8sazanamisuzume2
こんな顔してました。
正直なところ、よくわからない顔ですが。
調べてみたらサザナミスズメのようです。
翅の模様が「さざ波」のようだ、ということでしょうね。
それも特徴ですが、翅の白い斑点も結構目につく特徴でした。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/sazanamisuzume.html
幼虫図鑑です。
スズメガの幼虫たちの特徴「しっぽ」があります。
成虫の写真もあります。
    ギンモクセイ(銀木犀),イボタ,ネズミモチ(鼠黐),オリーブなどモクセイ科の樹木
などが食草だそうですので、我が家の庭で育った可能性はあります。モチノキやキンモクセイがありますから。

http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Sphinginae/Dolbina_tancrei.html
こちらは「みんなで作る日本産蛾類図鑑 」というサイト。
成虫の写真がいっぱいあります。

私も、撮影後、勝手口から帰宅し、しばらくして見たら、まだいまして。
思い切って玄関ドアを開閉してみたけれど、動きませんでした。
ひょっとして羽化して間もなかったのかなぁ。
夕方にはいなくなっていましたが。

みんな、かかしさんに、写真撮って、とやってきます。
嬉しいことです。

ソヨゴ

0512_6soyogo 2012.5.12
スイカズラのそばなんです。
ソヨゴの赤い実は毎年気づきますが、花をちゃんと認識していませんでした。
もう咲きそうですね。
0521_6soyogo1 5.21
見に行ったら、咲いていました。
この花では、オシベが目立ていて、メシベは見づらいです。
0521_6soyogo2
これはどういう状態なのかよくわからないのですが。
雌花でしょうか。オシベが花びらにくっついているように見えるのは退化したものか。
とすると上の花は雄花かな?
0521_6soyogo3
目立たない花です。蜜は多いとも聞きます。
0521_6soyogo4
ふと下を見たら、落ちていました。
仕事を終えた花びらとオシベ。

やがて、赤い丸い実が熟してきます。

スイカズラ

0512_5suikazra_2 2012.5.12
お、スイカズラが咲くぞ。
と思ったら
0514_4suikazura1 5.14
咲いていました。
咲いたばかりは白くって、その後黄色味を帯びます。
並んで咲くのが印象的。
0514_4suikazura2
ふと気づいたのですが、メシベの先端・柱頭が緑色なんですね。
0514_4suikazura3
芳香が楽しめます。
蜜も甘いという話ですが、ハチやアブの姿が全然ないのはさびしいですね。
都会でミツバチを飼育してハチミツが採れる、というとすごく素敵な話で、みんな喜ぶんですが、いざ、目の前の花にハチやアブが飛来するのは嫌なんだろうな、きっと。

因幡晃さんの「忍冬」は好きな歌です。

忍ぶという字は難しい 心に刃(やいば)を乗せるのね
時々心が痛むのは 刃が暴れるせいなのね

30年以上も前に、学級通信にもなんかこの歌のこと書いた覚えがありますね。
あのころかな、中島みゆきさんの「時代」とか、長渕剛さんの「乾杯」とか、好きな歌で通信に使ったな。こち亀とか、キャッツアイとかも使ったなぁ。何ちゅう担任だったのでしょうね。
3年間で600号を超える学級通信を書いたのではなかったか。
勢い余って、今もブログ書いてたりして。人間って、大して変わらんもんだなぁ。

ハボタン

0512_3habotan1 2012.5.12
今年のハボタン・シリーズ最終号。
立派に実が熟しました。
0512_3habotan2
ハボタンをここまで見続けたのは今回が初めて。
見事にアブラナ科の花、実を見ることができました。
よかった、よかった。

もし我が家でハボタン栽培をしたら、きっと、モンシロチョウはこれを食草として認知するかどうか、というところまで話が進むでしょうね。
よそのお家のこととて、それはわかりません。

手紙

★朝日新聞の1面の下の方に「しつもん!ドラえもん」という小さなコーナーがあります。
その答えは、紙面のどこかにあるので、探しに行こう、という企画です。もう800回を超えています。
去年の第479回、小学生の読者からの疑問をドラえもんへの質問に採用する企画でした。

[しつもん!ドラえもん]479 どくしゃ編②(2011/5/19)
 「手紙」は中国語ではなんのことだろう。日本の年賀状なんかとはちがうようだよ。
[こたえ]トイレットペーパー
 手紙の発音はショウチー。手で使う紙という意味だよ。郵便屋さんが届けてくれるのは「信」。シンと発音するよ。

そうなんだ!と覚えました。
どうも中国語の講座などちらっと見ても、耳より目に頼りますね。簡体字とはいえ、漢字が目に入ると、漢文風になんとなく理解してしまう。聞いても全然わからない。語学学習にはなりませんね。

★今回、実際に目にしましたので、お目にかけます。
もちろん、トイレでのことですから、ヤバイ。
小用を足しに入ったら、たまたま誰もいなかったので、緊張しながら、western style の方の壁を撮影敢行。尾籠な話でスミマセン。
0512_2tegami1
大体意味は通るでしょ。
「手紙」を約50cmくらいの長さに切って折り畳め、と書いてありますよね。
0512_2tegami2
写真は一枚。
何食わぬ顔をして、立ち去る私でした。

日食グラス

★朝日新聞の土曜「be」という特集に、「いわせてもらお」というコーナーがあります。
面白話が載るのですが、その6月2日分に

日食
 小学6年の息子に「金環日食の時は肉眼で太陽を見てはいけない」と、何度も言い聞かせていた。当日、日食グラスを使って無事に見終わった後で、息子がこう言った。
 「もう日食終わったから、太陽見てもいいの?」

面白話ではありますが、深刻な内容を含んでいるように思います。
金環日食でマスコミも大騒ぎをしました。金環日食を見るには日食グラスが必要だ
と。
そこで、特別な事態には特別なものが必要なんだ、と考えるわけですね。
個別の事態に個別の対応。

そこから、普通の太陽に戻ったのだから、普通に目で見ていいのではないか、という考えが出てきます。

どうも、個々の出来事を、個別に覚えて対応しよう、という姿勢が学習の場で目立つように思うんですね。

一つの原則を身につけると、その原則で多くの事態を理解し対応できる、という理科の楽しみというのが身についていない。いや、数学何なんかでもそのようですよ。

★天気が気になりますが、金星の太陽面通過が報ぜられていますので、「金星太陽面通過観察グラス」が必要なんじゃないか、と思う人がひょっとしたらいるかもしれない。

★必要なのは「太陽観察グラス」なんですよね。

太陽は明るすぎる。
太陽光を黒い文字に凸レンズで集光すると、焦げますね。
太陽光を肉眼で見たら、水晶体という凸レンズが太陽光を網膜に集光します。で、網膜の視細胞が死んでしまう。
だから、太陽の光を吸収して、光を弱くする「減光フィルター」=「太陽観察グラス」越しでなければ、太陽を見てはいけないんだ。ね。
このことが理解できていれば、日食の時も、通常の太陽も、金星の太陽面通過の時も、同じ「太陽観察フィルター」を使えばいいんだ。
と、こうなるでしょ。

学年にもよりますが、ガリレオさんは太陽の黒点を発見したけれど、肉眼での太陽観察をしたために、晩年、失明したのだよ、という逸話も有効かもしれません。

★ちょっと、心配なのは、ピンホールカメラもそうなんです。
ピンホールカメラは日食観察用の道具なんだ、と思いこんではいないだろうか。

小さな穴を通して外界を映すとスクリーンに逆さまの像が写る。
穴とスクリーンの距離を変えると、ワイドになったりズームになったり、すごく面白い。
写真フィルムをスクリーンのところに置くと、感光して写真が撮れるというキットもありました。
こういう経験があれば、日食の時に、ピンホールカメラを使えば、日食中の太陽の像を見ることができる、ということは簡単に分かることなのですね。
普通の太陽なら、丸く写る、のはあたりまえ。

★個別のことに個別に対応する風潮が強くなっているということに、元理科教師として、寂しさと不安を感じています。

2012年6月 1日 (金)

東急線

0512_1plate1 2012.5.12
東急蒲田駅。
ぼんやりものの私。この日初めて「TM07」というような表示に気づきました。
いつからこういう表示が始まったんだろう。
TMは多分多摩川線のことですね。
0512_1plate2
壁面も。
この番号表示のプレートに付け替えた時に、ローマ字、漢字、ハングルの表記もつけたのではないか、と、私のあいまいな記憶。
蒲田が07ということは、多摩川駅が01なんだろうなぁ、7つしか駅がないんだもんなぁ。ローカルだなぁ。
まてよ、池上線はどうなってるんだ?
0512_1plate3
やっぱりそうだ、池上線はIKなんですね。
で、蒲田はIK15ですって。池上線の駅はたくさんあるんだなぁ。

ウィキペディアを調べたら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A7%85%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
「駅ナンバリング」という項目です。これによりますと

東京急行電鉄
東京急行電鉄では、2012年2月上旬から順次全駅に導入している。

ということでした。なるほどね。やっぱり「以前」はこういう表示はなかったのですね。

★5月19日
蒲田駅という一つの駅を、多摩川線と池上線が共有しているのだからして。
蒲田駅の構造では、多摩川線と池上線の共通降車ホームというのがあるのです。
そこでは、多分・・・
0519_1kamata1
多摩川線を下りた私はまず目の前の柱の表示をパチリと一枚。TM07。
向こうに見えるのが池上線の車両。
そして、この柱の反対側へ回ると
0519_1kamata2
やっぱり。池上線を下りた人はこの表示を見る。IK15。
向こうに見えるのは、今私が乗って来た多摩川線の車両。
子どもたちに「みどりでんしゃ」と呼ばれていて、人気のある車両です。

ね、一本の柱の両サイドで、異なる駅番号が表示されているのでした。
だからなんなのさ。いや別に。
どうということもないお話しでした。

ナナホシテントウ

0511_14nanahosi 2012.5.11
久しぶりに見たナナホシテントウ。
今年は本当にテントウムシが少ない。

0513_nanahosi 5.13
時々しか姿を見ません。
ナミテントウとかダンダラテントウとかいたんだけどなぁ。
今年はダメ。
なんとか、来年へ向けて、少しずつ増えてほしいものです。
新幹線の線路際では除草剤まいてたしなぁ、東急線も線路の保守で草刈りするしなぁ。
それなりに厳しいことは確かです。

タマサンゴ

0511_9tamasango 2012.5.11
日当たりの悪い木の下にいるので、かわいそうなのですが。
がんばって花を咲かせ始めました。
下向きで、うまく写せないので、手で支えてナス科の花だよ、という姿を撮りました。

0524_11tamasango 5.24
気づいたら、タマサンゴの小さな実がついていました。
まだ小さくってまるっきり目立ちません。
だんだん成熟して、赤いまん丸のかわいい実になります。
ゆっくりどうぞ。

ハエトリグモ

0511_8nekohaetori 2012.5.11
これはネコハエトリです。まちがいない。

0516_4haetorigumo1 5.16
じゃ、これは?
なんだか腹部の感じがちがうなぁ。
頭胸部はネコハエトリですよね。

困った。多分、ネコハエトリだろう、ということにしておきますが。
こういうことって普通なのでしょうか。クモに詳しい方、ご教示ください。

ムラサキカタバミ

0511_2murasakikatabami1 2012.5.11
朝です。花は閉じています。
0511_2murasakikatabami2
昼。開いています。

植物は動物のような筋肉で動くわけではありません。
細胞が吸水して大きく張っていたものが、水を出すことによってしぼむ、これを利用しているのがオジギソウですね。
ムラサキカタバミの花の開閉はそれとも違うようです。

中公新書1890 田中修著「雑草のはなし」によりますと

ムラサキカタバミの個々の花は、タンポポの花と同じように、三日間連続して、「朝に開き夕方に閉じる」という開閉運動をする。
・・・
花が開くときには、花びらの内側がよく伸び、閉じるときには花びらの外側がよく伸びるのだ。
・・・
開閉運動が「花が開くとき花びらの内側がよく伸び、閉じるときには花びらの外側がよく伸びる」というしくみでおこるのなら、花は、開閉運動をするたびに、大きくなるはずである。はじめて開いた花より、何日間かの開閉運動を繰り返した花びらの方が大きいのだろうか。
ムラサキカタバミでもタンポポでも、実際に、開閉運動をする花を観察すれば、確実にそうなっている。もっともわかりやすいのは、朝に開き夕方に閉じる開閉運動を約10日間繰り返すチューリップの花である。はじめて開いたチューリップの花と比べると、10日間も開閉を繰り返した花は、2倍くらいの大きさになるのも珍しいことではない。花は、開閉運動をしながら成長しているのだ。
・・・

ということです。毎日花の大きさを測ってみませんか?
片側ずつの成長で開閉を繰り返すのです。

片側が伸びることで曲がる、というのはバイメタルとアナロガスですね。

チュウレンジバチ幼虫

0510_20tyuurenjibati1 2012.5.10
頭を上下に動かして、顎は左右に開閉して、で葉っぱを食べています。
カブトムシの幼虫などを飼育したことのある方はわかりますが、こういう幼虫の体の後半部が黒ずんでいるのは、腸の中の糞のせいです。
食べた直後は緑色だったのが、だんだん黒い糞に変わっていくわけですね。
0510_20tyuurenjibati2
体内が透けて、神経系かなにかが見えているのでしょうか。
こうやって見ている分にはかわいいのですけどね。
みつけちゃったら、しょうがない、さようなら、です。

ササグモ3態

0510_17sasagumo 2012.5.10
カタバミの小さな花を占領しているササグモ。
これだとエサの昆虫が来にくいという気もするけど・・・。

0510_19sasagumo
アブラムシか?食事は終わったところでしょうか。
擬人化したくなる顔ですね。

0511_12sasagumo 5.11
こちらは、今食事中。

どうもササグモが好きなものですから、つい写真を撮ってしまう、で掲載してしまう。
笑って、おつきあいください。

シュロチクの花

0510_16syurotiku 2012.5.10
今年もシュロチクの花の季節。
この粒々が花です。
花が咲くということは植物として危機的な状況なのだ、という話も聞くのですが、何となくそのまま過ごして、毎年花を咲かせています。いかんのかなぁ。
何にも世話せず、30年一緒。
どうしましょ。

ヤサアリグモ

0510_15yasaarigumo1 2012.5.10
ヤサアリグモだと思うのですが。
腹部がくびれています、これがそう思わせるんです。

0510_15yasaarigumo2
棒のようなすごい上顎はオスのしるしでしょう。

0510_15yasaarigumo3
完全に目が合いました。

ハエトリグモ科ですので、この、正面で目が合う、という感じは共通ですね。
しかし、一体、何種類のアリグモ属と顔を合わせているのか、よくわかりません。
アリグモ、ヤサアリグモ、ヤガタアリグモと3種類は見ていると思うのですが。
微妙によく分かりません。

« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2023年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ