おしゃべりしてるんやで
★朝日新聞に、幼い子の面白い言葉、を載せる小さなコーナー「あのね」があります。
[あのね](4/28)
まだ赤ちゃんの弟が泣きやまず、オロオロしているママをなぐさめた。「涙が出てないから、泣いてるんとちゃうで。おしゃべりしてるんやで」(5歳)
この坊や、エライ。真実を突いている。
若い親が、泣きやまない赤ちゃんに苛立ってしまって起こした事件を耳にするたびに悲しくなります。
「赤ちゃんはね、なくのが仕事なんだよ」
というようなことを言って、若い親の心をほぐすのが、おばあちゃん、おじいちゃんの仕事。
赤ちゃんは、ないて育つ。
泣かない子は、何か具合が悪いのだから注意深く見守らなくっちゃ。
力いっぱい泣くことで、筋肉が鍛えられ体力がつきます。
赤ちゃんにとって「なく」とは「表現」です。
5歳の坊やの「おしゃべりしてるんやで」は、赤ちゃんの真実です。
赤ちゃんは、親の付属物・所有物じゃありません。
個性豊かな独立した「個人」です。
自分の力で生きてます。
親は環境を整えてあげることはできても、代わりに生きることなんかできようもない。
親の思い通りに「生きさせる」なんて決してできはしない。
そういう「継承」が失われているのかなぁ。
ばあちゃん、じいちゃん。きちんと老いて、きちんと継承しなくちゃよ。
「人事」カテゴリの記事
- 子供達に、1番に笑ってほしい!そしたら大人は頑張れるんだ!!(2023.02.20)
- クリスマスの足袋(2022.12.25)
- 日食月食(2022.11.21)
- 朝日川柳欄から(2022.11.21)
- 北前船(2022.10.25)
コメント