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2012年5月

2012年5月31日 (木)

クロスジホソサジヨコバイ

0510_9kurosujihososajiyokobai 2012.5.10
クロスジホソサジヨコバイのメスです。
赤い色がなくて、クロスジだけならオスです。
写真では、虫は向こうを向いています。
手前に目があるように見えるのは、前後反転の擬態らしいです。
この後飛び去りましたが、飛んでいった、という飛び方のこともあるのですが、今回はプチッという感じで瞬間的に消え去りました。
ヨコバイですから、すすっと横に移動して葉の裏へかくれることもあります。
面白い行動ですよ。

カゲロウ目

0510_1kagerou 2012.5.10
自動車を出そうとしたら運転席のウィンドウにくっついていました。
携帯していたコンパクトデジカメで撮影。
カゲロウ目の昆虫としか、私には言いようがない。
アミメカゲロウ目じゃないよなぁ。
なんとも、わかりません。

クロアゲハ羽化

0509_0kuroageha 2012.5.9
蛹で越冬していたクロアゲハが羽化しました。
元気、元気。
ケースのふたを開けたら一挙に舞い去りました。

5月も末の現在、アゲハ、アオスジアゲハ、ルリタテハの幼虫を飼育していますが、クロアゲハもおそらく飼育できるでしょう。ナガサキアゲハは1回しか飼育できなかったなぁ。

変に思われるかもしれませんが、なんとなく「ふるさと効果」のようなものがあるような気がして。
我が家で成長し、蛹化し、羽化して旅立ったチョウが、「ふるさと」にまたやってきて産卵してくれているような気がしちゃうんですね。
思い入れが強すぎるのでしょう、きっと。
でも、楽しいですよ、チョウの子どもたちに囲まれる生活は。

ニワゼキショウ

0508_14niwazekisyou1 2012.5.8
私この花好きなんです。
姿がすっきりしていて端正というかな、佳い姿だと思っています。
これ、アヤメ科なんです。
0508_14niwazekisyou2
ちょっとアヤメ科には見えないかな。
0508_14niwazekisyou3
美しい正六角形がいい。
明治年間に渡来したとされる帰化植物、と雑草図鑑に出ていました。
漢字で書くと「庭石菖」です。
ところがサトイモ科に石菖=セキショウという草がありまして、紛らわしい。
お間違えのないように。

クモ3種

0508_10kohanagumo 2012.5.8
コハナグモですか。
ツツジの葉でエノキワタアブラムシを捕獲して食べていました。
ふわ~っと飛ぶ白い綿くずみたいなアブラムシです。
漂っているみたいでいて、実は上手な飛行をしているようです。
で、葉にとまっているところをクモにつかまったのですね。
口にくわえていて、脚で押さえていない、というのがちょっと不思議な感じがします。
0508_11sasagumo
すぐそばに、ササグモがいました。獲物を待ってじっとしているのだと思ったのですが、よく見ると食事中。
これもどうやら、エノキワタアブラムシを捕獲したようですね。
こちらも、脚をみんな伸ばしていますが、触肢で押さえているように見えます。
ササグモはいっぱいいて、葉の上で待機しているのをよく見かけますが、ハナグモはすぐ姿を消してしまう。
この後、見かけていません。

0510_10yuureigumo 5.10
こちらは屋内のイエユウレイグモ。
洗面所の洗濯機のすぐ上。
変なんですよ!!
以前、成体のクモがここにいたんです。
エサは少ないだろうなぁ、と思っていたのですが。
この写真のクモ、以前見かけたクモが張った巣にいるんですが、小さいんです。
まさか成体が縮むわけもないから、成体が死んだ後に、幼体が前の網を利用して巣にしているんでしょうけれど。
妙な気分がします。
0510_4ieyuureigumo
半透明で、きれいでしょ。

部屋の隅っこなどで時々見かけるクモですが、ハエトリグモたちのように走りまわって餌探しをするでもなく、網を張って待つのですが、蚊が飛ぶでもなし、どういう餌がかかるのか、本気で心配になります。

ヒメマルカツオブシムシ

0508_6himemarukatuobusimusi 2012.5.8
キク科の花にヒメマルカツオブシムシのつく、何の不思議もなけれども。
鞘翅の下から、膜状の翅がちょっとはみ出してますね。たたみ損ねましたかね。それとも羽化時になにかトラブルがあったのか。としても、飛ぶことに影響があるほどのこととは思えません。
なんとなく、ご愛嬌、という感じで。

しかしまぁ、幼虫は干からびたたんぱく質を食うというのが、不思議ですね。
チョウの飼育を長年やっていますが、緑の葉を食べて、たんぱく質っ気が少ないので、やたらと大量に食べますが、水分は大量に摂取していて、幼虫はみずみずしい。
ウールのセーターなんか食ってて、水分不足にならないのか?
代謝によって生じる水分だけでやっていけるのかね?
と、不思議。

太陽の直径の測定

★今回の金環食で、太陽の半径を測定するという話題がありました。

太陽の大きさ、測った迫った 金環日食、全国で協力(朝日新聞 2012年5月25日)
 太陽の半径は69万6010キロ、誤差は20キロ――。21日朝にあった金環日食を利用して、天文学者らで作るプロジェクトが太陽の大きさを正確に測り、24日発表した。これまでの測定より精度が大幅に高まった。
 太陽の半径は約69万6千キロとされるが、光に包まれて輪郭がはっきりせず、海外での最近の測定例でも誤差が50~100キロと大きい。
 今回は金環日食で起きる「ベイリー・ビーズ」という現象を観測することで測定した。月と太陽の縁が重なる瞬間、月の表面の凹凸を反映して、金環が途切れて光の粒(ビーズ)になる現象だ。全国の観測地点で参加者が、正確に時計を合わせ、ビデオカメラで撮影した。鹿児島から福島まで23カ所で測定したうち11地点で高精度のデータが得られた。鹿児島県薩摩川内市のせんだい宇宙館の早水勉館長は「広い範囲で見られた金環日食と、参加者の協力のおかげです」と話した。

というのですが・・・。

●ベイリーズ・ビーズの測定で太陽の半径が正確に測定できるのだったら、なんで今までにやってないんだ?
と思いました。

ベイリーズ・ビーズというのは
理化学英和辞典 研究社 1998.7 によりますと

Baily's beads [天文]ベイリの首飾り:皆既日食の前後で、月の影から太陽の光球が少しだけ顔をのぞかせたときに見られる、明るい点弧状の輝き。・・・[Francis Baily (1774 - 1844) 英国の天文学者]

http://eclipse-navi.com/yougo/kinkan/beiriibiizu.html

イギリスの天文学者フランシス・ベイリーが1836年5月15日の金環日食を観測した際、欠け際ぎりぎりに月のクレーターから光がとぎれとぎれに漏れているのを見つけました。これを見て「輝くビーズの列のようだ」と表現したことに由来する現象がベイリービーズ(Baily's Beads)です。
ベイリービーズが見えやすい日食

ベイリービーズは次のような日食でよく見られます。
•     皆既食よりも金環食
•     皆既食や金環食となる継続時間が長い日食よりも、継続時間が短い日食
•     皆既食や金環食の中心線に近い観測地点よりも、限界線に近い観測地点

このような条件下では長い時間にわたってクレーターから数多くの光が漏れやすく、ベイリービーズが観測しやすくなります。例えば1948年5月9日に起きた礼文島での金環日食は、皆既日食に限りなく近い金環日食でした。このため月の谷間から随所でリング状に光が漏れて、全周にわたってベイリービーズが観測されました。このような現象をダイヤモンドネックレスと呼ばれる方もおられます。

★この疑問は、NHKのニュースを聞いていて、あ、そうか、と解けました。

NHK 5月25日 5時7分
太陽の直径 金環日食で計算

今月21日に日本で観測された金環日食のデータを使って、これまで100年以上にわたって正確には分かっていなかった太陽の直径を、139万2020キロと精度よく求めることに国立天文台などの研究グループが成功しました。

今月21日の金環日食の際には「ベイリービーズ」と呼ばれる月の谷間からこぼれた小さな光が玉のように連なる珍しい現象が全国で観測されました。
国立天文台の相馬充助教らのグループは、このベイリービーズの詳細な観測データから、正確には分かっていない太陽の直径を求めようと全国に呼びかけてデータを集めました。
そして、光の玉が月のどの谷間によってできているのかを月探査衛星「かぐや」のデータと照らし合わせて割り出し、観測地点からその谷間を通る直線を引いて太陽の中心との間で直角三角形を作りました。
・・・

「かぐや」が出てきましたね。そうか、月の表面が正確に測定されたので、「その先の太陽の縁」も正確に測定できるんだ、ということですね。
「かぐや」という言葉を聞いて、ストンと納得が成立しました。

下のサイトに詳しく載っていました。
http://www.eclipse2012.jp/team-b/

金環日食観測チームB
(ベイリービーズ拡大観測チーム)
1.チームBについて
 金環日食観測チームBは、ベイリービーズの明滅の瞬間の時刻を正確に観測することを目的とします。これは、星食の観測手法で月縁をものさしとして、太陽の直径を精密に観測する試みです。
  星食には、月が恒星を隠す星食や、小惑星が恒星を隠す「小惑星による恒星食」がよく知られています。これらの現象において、恒星が消滅する瞬間,出現する瞬間の時刻を正確に計時することで月縁や小惑星の形状を精密に決定できます。これを日食に応用する観測です。

2.期待される観測精度
ベイリービーズ明滅時刻の観測は、星食観測の原理と同じであり、ビデオによる観測なら小口径の望遠鏡においても 0.01~0.02秒角もの高精度で月縁を決めることが期待できます。これは太陽の縁にしてわずか 7~15km に相当するものです。
このベイリービーズの観測では、限界線付近はもちろんのこと、金環帯に幅広く観測者が分布することがより望ましいといえます。
月縁の地形は、日本の月探査衛星「かぐや」により誤差10mもの高精度で求められていることが相馬らにより確認されています。一方で意外と知られていないことに、太陽の半径は現在測定されている値でも 100km程度の誤差を含んでいるとされます。
国際天文学連合の採用する太陽半径 696,000km の値そのものが 1891年というかなり以前に求められたものです。仮に当時のこの値が十分に精度の高いものであったにしても、その後太陽半径は変化しているかもしれません。今回の金環日食の観測は、太陽直径を高精度で求めることがゴールです。

このページの下には詳細な図版もあって、納得です。

NHKのニュースに

光の玉が月のどの谷間によってできているのかを月探査衛星「かぐや」のデータと照らし合わせて割り出し、観測地点からその谷間を通る直線を引いて太陽の中心との間で直角三角形を作りました。

こうありますが、図はこうです。
Baily
月の縁が正確でないと、太陽の縁が正確に測定できないということなのです。
こんなところに「かぐや」の成果が登場してくるとは思っていませんでした。
面白いものですね。丹念に月面の調査・測定をしたということが、今度は太陽の測定に役立つとは。
日食だけでは味わえない科学の醍醐味を堪能しました。

{お恥ずかしい話を一つ}
チームBとあったので、チームAもあるのかな、と思って調べたけれど、ありませんでした。
BはBailyのBですね。おお恥ずかしい。

お気づきかと思いますが・・・
私は「ベイリーズ・ビーズ」と書いています。
日本語的には「ベイリービーズ」でいいのでしょうが、英語では所有格の「's」が入ります。
日本では英語由来の単語などが溢れていますが、英語の文法を無視したり、略語にしてしまったりが多いですね。
ちゃんとカタカナ化しておけば、カタカナ発音でもかなり通用するはずなんですよ。
で、故意に逆らってベイリーズ・ビーズとしておきました。

日食での気温変化:追加

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-ff9a.html
2012年5月30日 (水)「日食時の気温変化」
この記事に追加しておきます。

日食の時に日射量が減れば、気温が下がるわけですが、報道は少なかったですね。
私が気づいた記事二つです。

お日様欠けた 青空に釘付け(朝日新聞デジタル> マイタウン> 岩手 2012年05月22日)
 ・・・
 全国的に月が太陽に重なる日食が観測された21日朝、県内では金環日食にはならなかったが、最大9割が欠ける部分日食が見られた。
・・・
 一方、陸前高田市の気仙川河口近くでは、太陽は「奇跡の一本松」のほぼ真上でカチューシャのようになった。市内で日食が見え始めたのは6時半前。太陽の右上に見えた影が、下がりながら少しずつ大きくなった。7時42分には日食部分が最も大きくなり、あたりが少し暗くなった。
・・・
 盛岡地方気象台によると、日食の影響で、県内各地の観測所で気温の変動が見られた。釜石の観測所では海風の影響もあるが、午前6時50分ごろに13・5度だったが、7時台には11度台前半にまで下がった。

金環日食 気温が0.6度下がる(NHK 5月21日 22時12分)
滋賀県甲賀市では、金環日食の前後25分の間に地上の気温が0度6分下がったことが、京都大学の研究グループの観測で分かりました。研究グループでは気温が下がったのは月によって太陽の日射が遮られたためとみています。
京都大学生存圏研究所の研究グループは、滋賀県甲賀市信楽町の施設で金環日食が起きている間の大気の変化を観測しました。
研究グループでは、当初、金環日食の5分ほど前の午前7時25分から午前7時40分までの15分間に地上の気温が1度近く下がったと説明しました。
その後、観測データをさらに詳しく検証した結果、午前7時25分に15度ちょうどだった気温が、午前7時50分に14度4分まで下がり、金環日食の前後25分間で0度6分下がったことが分かりました。
・・・

こういう日食に関するいろいろな観測結果を、速報性にこだわらずに報道できるのが新聞というメディアだと思うのですけどね。それじゃ売れないか。科学雑誌の出番かな。それもあんまり売れてないしなぁ。
理科おじさんは肩身が狭い。理科ってものすごく面白いのに。

なぜ勉強するの?
面白いからさ。知らなかったことを知ることほど面白いことがこの世にあるとは思えない。

と、現役を退いてもなお、勉強に励む理科おじさんなのです。
{そろそろ改名するか。「理科爺さん」と}

ピンホールというと

★実はですね、カメラの元祖はピンホールカメラなんですよ。

日本カメラ博物館のサイトをご紹介します↓
http://www.jcii-cameramuseum.jp/kids/rekishi/rekishi01.html
ここから引用

カメラのはじまりは、なんと壁(かべ)に穴が開いただけの暗い部屋でした。
それは紀元前に「カメラ・オブスキュラ」と呼ばれたもので、カメラは「部屋」、オブスキュラは「暗い」という意味です。
四角い部屋の壁にひとつ小さな穴を開け、この穴から入った光が反対側の壁に届くと、外の景色が映るのです。
・・・
時代(じだい)が進むと、それはもっと小さく持ち運べるサイズの箱になりました。小さな穴の代わりにレンズが付き、箱の中に入ってきた光をすりガラスに映し、そこに映った景色を紙に写し取ると、本物そっくりの絵がかけるため、画家(がか)たちが写生用(しゃせいよう)に使っていました。
・・・

面白い図版も入っていますので、関心がおありでしたらお読みください。

http://www.astrophotoclub.com/obscura.htm
ここにもカメラ・オブスキュラの話があります。

★さて、「ピンホール眼」というものをご存じでしょうか。
私たちの眼は、水晶体というレンズがありますので「レンズ眼」といいます。
そうすると、「ピンホール眼」はレンズがなくて、小さな穴のあいた暗室型の眼なのかな?
そうなんです。
オウムガイの眼が有名です。
レンズはなくって、小さな穴が開いているんですね。

http://www.astrophotoclub.com/animaleye.htm
ここに、いくつかの眼の模式図があって、オウムガイやカタツムリの眼の模式図もあります。
ご覧ください。

ピンホールという一つの話がいろいろな広がりを持つものですね。

(まだ)日食:ピンホールと鏡

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-ff9a.html
↑ここで、日食時の気温変化について書きました。
この時引用したリカタン・ブログに、小さな鏡を使って日食時の太陽を壁に移した写真もあります。
http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-c0e8-13.html
↑ここです。
日食中の太陽が、クーラーの室外機に映っています。

★この現象ですが、実はピンホールカメラと同じものなんですね。
日食の報道でも確か、鏡で日食を映した、というのもあったように思います。
では、図を見てください。
Pinhole_mirror
板に小さな穴があいていて、そこを通って太陽の像が床なり地面なりに映るのがピンホールカメラでしたね。像1です。
小さな穴は木の葉の重なりのすき間でもいい。そうすると木漏れ日で日食が観測できるのでした。
0523_komorebi
木漏れ日です。地面に映っているのは太陽の像。

では、図中、穴の位置に穴と同じ大きさの小さな鏡があったとしますと、どうなるでしょう。
穴を通過していった光線と同じものが、鏡で反射されて向きを変え、壁に映りますね。像2です。
そうすると、壁に太陽の像が映るわけなんですね。
穴を通過していくか、穴のところで反射するかの違いです。

★ふと思いついて室内で写真を撮ってみました。
Mirror1
これ鏡です。
本屋の緑色のポリ袋で隠してある側は凹面鏡で、今回邪魔なので隠してあります。
この四角い鏡に太陽光が当たって反射すると
Mirror2
天井に四角いスポットが映りました。これは鏡の形ですね。
大きい鏡だと、鏡の形が映ります。
ただ、四隅は少し丸みを帯びています。これがピンホール像の「予感」ですね。

Mirror3
そこで、ポリ袋で四角い鏡の隅を小さな三角形に覆ってみました。
Mirror4
すると、天井には「丸い太陽の像」が映りました。
見事でしょ。
これが日食中なら日食像が映るのです。

というわけで、ピンホールカメラ・タイプの日食観測法と、小さな鏡による観測方法が同じであることが分かりました。
めでたしめでたし。


2012年5月30日 (水)

ヤグルマギク

0508_4yagurumagiku1 2012.5.8
ヤグルマギク。ですよね。
久しぶりに見た。園芸品種のカタカナ名があったような気がしますが、覚えてない。
ユキノシタ科のヤグルマソウ、と私は名前を混同する。
キク科のヤグルマギク{大丈夫だろうなぁ。不安に駆られます}
0508_4yagurumagiku2
なかなかいいものですね。
野生種は青花だそうです。
品種改良でピンクなどもつくられているんですね。
気に入りました。

キイロホソガガンボ

0508_3kiirohosogaganbo1 2012.5.8
キイロホソガガンボを見かけました。
とにかく脚が長い。
脚の端まで画面に入れると体が小さくなってしまう。
で、体だけをトリミングすると
0508_3kiirohosogaganbo2
背面の模様に特徴がありますね。
虫ナビによりますと
幼虫は土中に生息し、植物の根を食べ、麦の害虫とされる場合があるという。
ということです。
成虫は蜜など吸っています。

分類的には
ハエ目 > ガガンボ科 > キイロホソガガンボ
です。
ハエ目ですから、この写真でははっきりしませんが、翅は1対2枚なんですね。
大きな蚊のようなものですが、絶対に刺しませんからあわてずに。
捕まえようとすると、ほぼ確実に脚がもげてしまいますので、捕まえないで見ていてあげてください。

帰り道

0507_19suiro 2012.5.7
免許更新にモンパルで出かけた帰り道です。
このアングル、見覚えありませんか?
密蔵院の前、六郷用水跡の散策路。
左端に見える竹は、枝垂桜の枝を支える竹です。
枝垂桜の花の頃、これと同じアングルで花のトンネルをお目にかけました。
今は上が枝垂桜、右は八重桜、みんな緑。
緑のトンネルのようになっています。
思わず深呼吸したくなりますよ。

さて、ハンドルを切って家の方へ。
0507_21americahuuro1
線路際にアメリカフウロがいっぱい咲いていました。
我が家の前の線路際にはないのですが、ここに今年はアメリカフウロが集団でやって来たらしい。
かわいらしい花で分かるようになりますが、葉も特徴的です。キク科みたいな気もしてしまいますが、フウロソウ科といいます。
0507_21americahuuro2
いい花でしょ。シンプルでいい。
0507_21americahuuro3
これが未熟な実。
熟すと黒っぽくなりまして、裂けて弾けます。

去年はうちの塀際にあったのですが、その辺りからは消えてしまった。
ま、いいです、どこにあっても、楽しめればそれでいい。

日食時の気温変化

★RikaTanブログに、金環日食の日の、つくば市での太陽光発電の発電量グラフが載っていました↓
http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-c0e8-10.html

「2012年05月21日の発電実績」というグラフです。
朝、7時少し前にいったんピークになり、それから下降して、7時40分くらいにミニマムとなって、その後急速に発電量が増していった、ということが分かります。

降り注ぐ太陽光のエネルギーがそんなに減るのだったら、気温も変化したのかな、と気象庁のデータを調べて、つくば(館野)の5月21日の気温のグラフを作ってみました、
Temp_tukuba
これです↑
ブログサイトの太陽光発電量のグラフほど鮮明ではありませんが、7時から8時にかけて少し気温が下がり、その後、上昇しています。
日照量の変化から少し遅れて気温変化が追随していったのかもしれません。

参考までに、私の住んでいる東京の気温のグラフも添えます。
Temp_tokyo
8時までだらだらと変化なし。この時間帯、曇りで気温が上がらなかったのでしょう。で、9時ごろから少し雲が取れてきて、気温が上がりました。冴えない日だったな。
当日の状況がみごとにあらわれていますね。

サクランボとセグロアシナガバチ

0507_8sakuranbo 2012.5.7
今年もいっぱいサクランボを食べました。
甘さ、という点だけとりあげると、市販品にはかないません。
でも、花を見て、実が熟してくるのを見て、そうして舌を楽しませてもらって、お礼の肥料をあげて、また来年へ向かって葉を茂らせる。こういう過程の全部を楽しむ私たちにとっては、何ものにも代えがたい「ぜいたくな」味なのです。

0514_10seguroasinagabati1 5.14
一週間後、そろそろ全部採り入れて、今年の最後の味を楽しもうか、といっておりましたら、セグロアシナガバチも、サクランボの味を楽しんでおりました。
拡大してみるとよくわかりますが
0514_10seguroasinagabati2
口が実に食い込んでいますね。
鋭い顎を突き刺して、中の甘い汁を吸ってるんですね。
花の蜜を吸ったりすることは知っていましたが、果実に対して、こうやって食いついて果汁を吸うとは知らなかった。
0514_10seguroasinagabati3
ほら、おいしそう。
夢中になって吸ってました。
こんなこともあるんですね。
後で、この実は水でさっと洗って、私が食しました。
目撃したのは私ですから、責任とって同じ味を味合わなくっちゃ、とね。

不安定

★午前中晴れていたと思ったら、午後から激しい雷雨がきたりして、「不安定」な天気が続いています。

気象予報で、「安定した晴天が続く」とか「不安定な天気」という言葉もよく聞かれます。
一方、大気の状態が「不安定」になって、という言葉遣いもよく聞きます。
気象予報士さん、大丈夫かいなぁ、と気をもむ案山子です。
何を気にしているかというと、「不安定」という言葉の意味をちゃんと理解しているかなぁ、という点なのです。

「不安定な天気」というときは、変化しやすい、という意味で「不安定」を使っていますね。
大気の状態が不安定、といったときに、同じように、大気の状態が変化しやすくなっている、というような把握をしてはいないだろうな、と少々疑うわけですね。

天気:東日本で大気非常に不安定に 関東では午後大雨も(朝日新聞 2012年05月29日)
 気象庁によると、日本の上空約5500メートルに氷点下18度以下の強い寒気が流れ込んでいる影響で、西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になっている。29日は、東日本を中心に大気の状態が非常に不安定となる見込みで、雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水への注意を呼びかけている。 
 関東甲信地方では、28日より広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、29日昼前から30日未明にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなどの安全確保を呼びかけている。また、29日昼過ぎから夜遅くにかけては、関東地方では1時間に40ミリの激しい雨の降る所があり、局地的には50ミリの非常に激しい雨が降るという。

こういう場合の「不安定」の意味は?
「自然災害や科学を取材してきた朝日新聞の黒沢編集委員が、独自の視点でざっくり読みときます」というブログがあります。
その中で

・・・
 今回の竜巻が発生したのは、新聞でも解説していますが、上空に寒気が入り込み、地上付近には津軽海峡付近の低気圧に向かって太平洋から暖かく湿った空気が流れ込んで「大気が不安定」になったことが原因です。
 つくば市付近では、上空5500メートルの気温がマイナス19.1度、地表では午後1時の気温が25.8度に達しました。この差、45度。暖かい空気は軽く、冷たい空気は重いので、冷たい空気が上にある状態は、非常に「不安定」です。こういう状態になると、暖かい空気は上昇、湿った空気ですから積乱雲が発達して、雷や雹、竜巻が起きるわけです。
・・・

こう解説してるんですが、そりゃないでしょ。黒沢さんともあろう方が。
上空はいつも地表より低温なんです。でも、いつでも冷たい空気が落ちてくるわけじゃないでしょ。
通常の状態でも、一定の割合で上空へ向かって気温は下がるんです。
こういう状態の時に、風か何かで地表の暖かい空気が上に持ち上げられても、空気の塊は膨張して温度が下がり、回りの気温より低くなってしまって、また下りてくるんですね。

外界からの擾乱に対して、元の状態に復帰できる、といいます。

こういう状態を「安定」といいます。
起き上がりこぼしや、ヤジロベエなど、ゆらゆら揺れて「不安定だ」と感じる方もいると思いますが、物理的には、外部から力をくわえて状態を変えても、元に戻りますので、これらは安定だ、といいます。
大気の状態が安定とは、そういう意味です。

ところが寒気が入り込んでいる時に、地表の暖かい空気が持ち上げられると、膨張して温度が下がってもまだ周囲の方が冷たい、だからまだ上昇を続ける、となって、いったん外界からの擾乱が起こると、それが拡大していって止まらなくなってしまうんですね。

このような状態を「大気の状態が不安定」というのです。

四角い箱を立てておいて少し傾けても戻る、という時は揺れるけれども安定。
で、細長い箱になると、ちょっと傾けると、傾きが増していって倒れてしまう。これが不安定。

暖かい空気が湿っていると、水蒸気が水滴に凝結する時に熱を出しますので、空気の塊は更に冷えにくくなり、外の空気との気温差が減らず、どんどん止まらずに上昇していってしまう。もくもくと積乱雲を作りながら。
で、雷雨や、突風、竜巻などの危険性が増すのです。

そういうところに気をつけて気象情報を聞いて下さい。老爺心でした。

★参考
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/37th/sci_37.htm
私の「理科おじさんの部屋」です。
弥次郎兵衛や起上り小法師の話をしています。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/62th/sci_62.htm
同じく「理科おじさんの部屋」
台風の話をして、そのなかで、大気の安定性の解説を少し書いています。

どうぞ。

2012年5月29日 (火)

ディジタリス:2

0514_3digitalis1 2012.5.14
前の記事から1週間後。
もう咲いただろう、一緒に見に行かないか、と妻を誘ってディジタリス見学会。
咲いてましたよ~。
なるほど、こういう風に咲くのか。
0514_3digitalis2
きれいですね。
0514_3digitalis3
横顔。
0514_3digitalis4
地面に座り込んで、花の中をのぞかせてもらいました。
オシベ・メシベの構造が見えますが、ここまで。
よそんちの花をあんまりこういう風に覗きこんでいては失礼ですから、さっと立ち上がって、何食わぬ風。

佳いものを見ました。
このお家の御主人に感謝申し上げます。
お言葉に甘えて鑑賞させていただきました。

★参考
季節の花300のサイトでは
http://www.hana300.com/jigita.html
「Digitalis, Fox glove」ですが、「ジギタリス」として紹介しています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9
ウィキぺディアでも「ジギタリス」としてこの花を紹介しています。

でもねぇ、「Digitalis」 はどう読んでも「ディジタリス」ですねぇ。
ジギタリスはドイツ語読みなのでしょうね。

ラテン語の digitus が語源で、「指折り数える」というのがデジタルの元々の意味。
キツネの手袋とはいえ、指サック、のようなイメージなんじゃないかなぁ。と思う私です。
あるいは、キツネの手がすっぽりこの花に納まってしまうというイメージかな。

ジギタリス【Digitalisラテン】
ジギタリス属の多年草。南ヨーロッパ原産の薬用・観賞用植物。高さ約1メートル、全体に短毛がある。下部の葉柄は長く、上部のものは無柄。夏、淡紫紅色の鐘形花を花穂の一側面に並べて開く。葉を陰干しにして強心剤とするが劇毒。別名、狐の手袋。また、広義にはゴマノハグサ科ジギタリス属植物(その学
名)。[広辞苑第五版]

ドイツ語で「指ぬき」と「ディジタリス」と同じだそうです。
   Fingerhut    指ぬき; ゆびぬき; 指貫き; 指貫; 指金; ゆびがね
   fingerhüte    ジギタリス
この花を「指ぬき」に見立てるのはナットクですね。

ディジタリス:1

0507_4digitaris1 2012.5.7
免許更新の帰り道、前の記事の白い花のそば。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-b149.html
4月4日に、まだ立ち上がっても来ていない状態を見ました。
それを4月23日付の記事で書きました↑

この日、5月7日。
立ち上がっていますね。
つぼみがいっぱい。
0507_4digitaris2
こんな感じ。
まだ花のイメージはつかめない。
でももうすぐですね。

きれいな白い花→ナニワイバラでした

0507_5humei1 2012.5.7
運転免許の更新に行った帰り道。桜坂をモンパルで下りてくると、きれいな花が咲いていました。
0507_5humei2
個人宅です。
0507_5humei3
なんだ、なんだ、これ、なんだ。
0507_5humei4
花びらが落ちた後もきれいですね。
豪華な雰囲気の花でした。
なんだろな。

★5月30日記:「ナニワイバラではないか」というコメントを頂き、検索してみたら、ご指摘の通りでした。

http://www.087087.net/rose/naniwaibara.html
ここから部分引用します。
・・・
ナニワイバラは野性味があり非常に丈夫で美しい花が咲く原種のバラです。園芸種でもとても人気のある花です。
・・・
ナニワイバラはもっとも枝枯れしにくいバラと言われるほど丈夫で・・・
・・・
江戸時代から知られたバラでいわゆる古典園芸植物だそうです。江戸時代に難波(なにわ)の商人によってもたらされこのような名前になったといわれています。
・・・

シンプルで力強くてタフな美しい花って、好きです。

自慢話

★先日、運転免許証の更新に行ってきました。
手続きは楽になりましたね。
私は障害者の限定免許なので、最初は府中の運転免許試験所へ行ったのです。
自動車整備士の従兄に手伝ってもらって、夜の教習所の貸しコースで練習を積みました。
当時は、持ち込んだ自動車の排気量までの限定になったので、知り合いからクラウンを借りて、試験を受けて免許を取ったのでした。
最初の免許証は、昭和44年7月31日交付です。
その日以来、今日まで無事故・無違反です!
教師の現役時代は、免許更新のたびに、SDカードを申請して、それを生徒に見せて、交通安全について、化学や物理・生物の授業で話をしたりもしました。すごい授業でしょ。有益な授業だなぁ。
退職後はもう、自分のためにSDカードを持っていても、どうということもないので請求せずに来ました。何か割引とかサービスがあるのですが、一切、旅行というものをしない人ですから、益もなし。

で、今回、久しぶりに請求して、ブログで自慢してやろう、と「慢心」したわけですね。

無事故無違反の証
あなたは昭和44年10月1日から
平成25年5月11日現在まで
無事故無違反であることを証明します。
自動車安全運転センター

SDカードの制度が出来たのが、私が免許を取った年の10月からなんですね。
そこまでの間にも事故なんかやってませんから、
実質、1969.7.31から2012.5まで、無事故・無違反です。
約43年間です。

自慢しちゃった。

現在、軽自動車に乗っています。
私の夢は、軽自動車を大型バスのように取り回す、ということだったのですね。
それがかなった。
発進時、左右を指差称呼して、左右から来るかもしれないバイクを確認し、横断歩道を遅れて渡ってくる歩行者がいないか確認し、青信号もちゃんと自分の向きが進行可であることを確認し、右折左折時も、対向車、歩行者確認をし・・・
かなり、「とろい」運転を心掛けております。

年とったものなぁ。反射神経も鈍ったし、白内障も始まっているし、判断の速さも落ちてるし、あと何年運転できるものか、よくわかりません。
5年後にもSDカードを請求できるように、{頑張らず}ゆっくりいきます。

▼変な癖:「右よ~し、左よ~し」と言えばいいものを、なぜか「右よ~し、左オ~ケ~」と称えていることが多いですね、ワタシ。なんでだろ。

的(まと)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-dce0.html
2012年4月 2日 (月)「エープリルフール」
↑ここで、「名づけて『小水』力発電」などというつまらないギャグを書きましたが。

0507_3benki 2012.5.7
とうとう、的付きの小便器を見つけてしまった。
二重丸の小さなステッカーのようですね。
こういう写真撮るのって、「キケン」。
見られたら、盗撮か、変態か、なんて疑われてしまいそう。
でも、敢えて撮ってきました。珍しいから。

やっぱ、「小水」力発電は可能なのではないか?

★私の個人的「新聞記事データベース」を検索したら、いくつか出てきましたよ。
下に引用しておきますが、下らないですから、以下は読まなくても結構です。

関空トイレ、美化的中 男心射抜いたダーツの「的」(2005年10月27日 朝日新聞)
 直径3センチの丸いシールが関西空港のトイレの美化に威力を発揮している。男性用小便器に張られた「ターゲットマーク」。的があると狙いたくなる人間心理に目をつけ、便器の外にこぼれるのを防ごうという試みだ。1年前に職員の提案で始めたところ、効果はてきめん。きれいなトイレは空港のイメージアップにもつながり、清掃員も「負担が減った」と歓迎している。
 関空には一般客向けだけで、143カ所の男性用トイレがある。関西国際空港会社は、清掃会社7社に年間約12億5000万円で、トイレを含む施設全体の清掃を委託している。1日に働く清掃員は延べ240人に及ぶ。
 開港10周年の04年9月、空港のイメージ向上策を話し合う中で、女性社員がマークの導入を提案した。家族旅行で韓国の仁川(インチョン)空港を利用した際、夫が小便器にテントウムシのマークがあるのに気づいたのがきっかけだった。
 関空の利用者は1日約5万人。清掃員が1~2時間おきに巡回しているが、小便器の外回りの汚れは悩みの種の一つになっていた。
 関空会社は「トイレの美しさは、施設全体の清潔度を測るバロメーター」と、導入を決定した。「ダーツ」のデザインは、提案した女性社員が自ら考えた。
 トイレ業界では、オランダの空港がハエのマークを使ったところ、清掃費が大幅に減ったことが知られている。ドイツ・ライプチヒの鉄道の駅でも、同様の試みがあるという。
 6万5000円の予算で3000枚を印刷した。すべての小便器にシールを張ったところ、「こぼれる量が目に見えて減った」と清掃員(62)。別の清掃員(64)も「モップを絞る回数が減った」と喜んでいる。
 トイレ業界大手のTOTO(本社・北九州市)によると、ハエや◎を焼き付けた小便器は、80年代後半から販売していたが、ここ2、3年、特に小中学校から引き合いが増えているという。顧客の要望に応じ、炎や小便小僧、サッカーのゴールを図柄にすることもあるという。
 マーク付きの便器を注文生産しているINAX(本社・愛知県常滑市)の広報担当者は「(美化につながる)効果は科学的には立証できていないが、あくまで楽しみ、遊び心です」と話している。

韓国の方が先だったんですね、このアイデア。

男性用便器の謎のシールは?(2007年2月19日 毎日新聞)
 関空10周年記念企画のシール。同空港ではこのシールの効果で、「世界一トイレが清潔な空港」として英調査会社のお墨付きをもらった テントウムシにハエ、お化けや怪獣……。トイレの男性用小便器の中にさまざまな絵柄のシールを見かけることが増えた。目標に向かって“発射”すれば、飛び散らずに掃除が楽になるという。単に目印になるだけでなく、色が変わったり、イラストが消えたり、と“的”としての面白さを演出しているものも多いようだ。
 シールに“動き”を加えたのが「たかアート」(大阪市中央区)の変色シリーズ。社内の飲み会で「トイレシールはおもろい。独自のものを発表しよう」と参入を即決、06年1月に命中すると黒から赤に色が変わる「テントウムシ」のシールを発売。テントウムシの背が黒と赤色ということで採用されたという。このほか飲み会の席にパチンコ好きの社員がいたことから「スリーセブン」の絵柄も取り入れるなど、軽いノリで次々と商品を発表。命中するとピンク色のイラストが消えるスケルトンタイプも投入している。
 イラストのお化けだけが消えて火の玉が残ったり、ゴルフボールのみが消えてティーだけが残る「一部消去」型のシールも。開発した「なかじま」(埼玉県狭山市)では、「飛んでいく」というイメージから生まれたといい、現在は怪獣の口から出た火を消すパターンを考案中だ。「イマージュ」(大阪市天王寺区)では、シール部分に気付いてもらうために目線のところに、「あたるかな?」などと呼び掛けるシールとセットで販売している。
 このトイレシールを、日本で初めて導入したのは関西国際空港という。空港関係者が韓国旅行で同様のシールを見つけ、04年9月の開港10周年記念クリーンエアポートキャンペンで採用したという。関空から依頼を受け、シールを製造した「岸和田双陽社」(大阪府岸和田市)では、とまどいながらも受注から約1カ月で製品を納入。水が流れる場所だけに「粘着率が高い」「防水効果の高いインク」「ビニールコーティング」などに品質に重点を置いて開発したという。ちなみにこの時作られたのは、ダーツの中央に星印の10が記されたものだ。
 トイレシールの製造に参入しているのは、複写・情報処理、ラベル・シールの印刷会社、マーケティング会社などなどさまざまだが、1カ月の販売数は平均600枚前後で、単価も30~300円という小さな市場で、「たかアート」では北京五輪を目指して、中国進出も検討しているが、残念ながら各社とも「あまりもうからない」と“こぼして”いる?

「的」をめがけて、清潔トイレ 中部空港が工夫(2007年09月01日 朝日新聞)
 中部空港(愛知県常滑市)でトイレに施されたちょっとした工夫が、「サービス世界一」の評価につながる大きな効果を上げている。男性用の小便器に張られた直径3センチほどの「こぼれ防止シール」。的を狙いたくなる人間心理の特性を応用したもので、公衆トイレにありがちな便器外へのこぼれが大幅に減った。美化効果をより高める新しい「的」の開発も進む。
 家族連れでにぎわう夏休み期間中、1日の利用者は約5万人。旅客ターミナルビル内のトイレ約50カ所は「フル稼働状態」(中部空港会社)だった。作業にあたる委託の清掃員も1日延べ約100人を数える。
 その一人が「これのお陰」と指さす小便器内に張られているのは、炎やゴルフのカップをあしらった小さなシール。昨年6月、15万円の予算で500枚を印刷。旅客が利用するすべての男子トイレの便器に張られた。
 きっかけは、清掃などを受け持つ空港施設サービス会社の職員のアイデア。開港した05年、旅行先のスキポール空港(オランダ)や仁川空港(韓国)のトイレで、ハエなどをあしらったシールに気づいた。帰国後、「ターゲットがあると、きれいなトイレになる」と提案した。
 「目に見えて、飛び散りの量が減った」「掃除の負担も」。ほとんどの清掃員が、その効果を認めているという。
 仕掛け付きのシールも開発中だ。跳び箱や三角形を組み合わせたような抽象的なデザインで、的に小便が当たると色が黒から赤へ。近くお目見えする。
 国際空港評議会の空港サービス調査では、中規模空港(年間旅客数500万~1500万人)のクラスで、中部空港が2年連続の「世界一」に輝く。特に「トイレの清潔さ」は評価が高い。空港施設サービスの幹部は「現状に満足せず、努力を続けたい」と話している。

最後までお付き合いくださって、ありがとうございます。
何せ、男の子などというものは、雪が降ると、誰も足跡を残していない雪面に「おしっこ」で字を書きたくなる、などというものなのです。大人になっても変わらない、ということです。

金環食:4

★前の記事で、影に構造が出来る話を書きました。二重の影、ですね。

直線的な部分の影が二重になっている。
「大きな丸い穴」を考えてください。
すると、その穴の縁の影も、二重になるんですよね。
で、その穴を縮めます。
すると、ピンホールカメラになります。
そうすると、二重の影が、小さな穴を通して投影された時に、真っ暗な本影部分の中に、少し明るい縁取りに囲まれた、先の二重影部分の重なりが一様に暗く投影されませんか?
それって、ピンホールカメラで日食の像を写して観察するということの原理になっているのではないか、と思うんですね。
Pinhole
あいまいな話ですみません。
上の図は、両側からの二重影が重なる図になっています。
これで、ピンホール画像の説明になっているかなぁ。
図を見て、「そうなんだ!」とはならないなぁ。

自信はないのですが、おそらく、二重影現象と、ピンホール画像は同じ根っこの現象だと思いますよ。

金環食:3

◆さて、私のブログの、日食関連の記事のすぐ前の記事にコメントを頂きました。

先ほど金環日食を見ることが出来ました!・・・7時34分ごろ完全に金環になりましたよ。驚いたのは自分の影でした。影が二重になっているのです。本体の影の周りに薄い影がありました、不思議ですね。

これなんですが、直観的には分かるんです。で、なんとか「一見してわかる図」というものを描けないものか、と考えていたのです。で、遅くなってしまった。

Kage
また、大きさの関係を完全に無視した概念図です。ご勘弁を。
太陽が赤い円板で示されています。
地面に物体が立っています{斜線を引いた長方形}

◆まずは、日食ではない時から考え始めましょう。
太陽からの光線を追跡すると。
   Aからaへ。
   Dからdへ。
Oaの部分が本影です。
adの部分が半影です。
半影の部分は一様に暗いのではなく、aの近くは暗くて、dの近くは明るくなります。
dに近づくに従って、見える太陽面が増えますから当然ですね。
明るさのグラデーションはあります。

◆では金環食の時はどうなるのでしょう。
太陽のBCの部分が隠されてしまったとします。
すると、対応するbcの部分にはBCからの光は来ませんから暗くなります。
入りこんでくる光がありますから真っ暗けではありませんが、通常の半影よりはこの部分は暗くなるはずです。
ところが、abの部分は通常の半影のままでしょう。
すると、

Oaは暗い、abは少し明るい、bcは暗い、cdのあたりは通常の明るい半影とほぼ同じ。

わずかですが、影に暗・明・暗という縞構造が生じるのではないかと考えられます。
それが、「影が二重」ということなのではないでしょうか。
この出来事を観察なさったのではないか、と思うのです。

◆早く書かなきゃとは思いつつ、これでいいのかなぁ、という若干の戸惑いがあって、遅くなりました。
そうしたら、こんな新聞記事が出ました。毎日新聞です。

金環日食:地面の影は濃淡二重に…米原の小中学生気付く(毎日新聞 2012年05月27日)
 金環日食で地面の影が濃淡二重に見える珍しい現象を、滋賀県米原市の小中学生13人が、21日の観測会で見つけていた。
 同県の共同観測実行委がこのほど発表した。参加した小中高8校約650人の感想文を集計すると、13人が「影が二重に見えた」と回答。石川、兵庫、京都でも同様の報告があるという。
 「太陽のリングの両端から出た光の角度の差が原因らしい」と同委。「空ばかり見上げていた大人にはとても気付かない」と、下も見ていた子どもの柔軟な視点に舌を巻いた。

記事のURLはこれ↓
http://mainichi.jp/select/news/20120527k0000e040100000c.html

Doubleshadow
本影の「フチが明るくなる」のではないか、という予想は明瞭には見えません。
でも、通常、本影から半影へでは輪郭線はこれほどくっきりしていないように思います。
本影の輪郭がこういうふうに、くっきりしているのは、私の図でのab部分の存在によるのではないでしょうか。
そして、その外側の、もう一段の影、これがおそらくbc部分に相当するのではないかと考えます。
もし間違っていたらご指摘ください。

「空ばかり見上げていた大人にはとても気付かない」と、下も見ていた子どもの柔軟な視点に舌を巻いた。

記事にはこう書いてありますが、私のブログの読者の方の「柔軟な視点」は素晴らしい。
もっと早く解説記事を書ければよかった、と少し残念。ごめんなさい。
柔軟な視点とともに、出来事の正確な記述、も大切なのです。
正確な記述があれば、それに拠って立って、議論を進めることができるのです。
ありがとうございました。

金環食:2

★次の話題は。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-27ae.html
↑ここで、日食の時、月の影が地表面を走っていくという動画をご紹介しました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-0e17.html
↑ここでは、気象衛星「ひまわり」や、準天頂衛星「みちびき」からの月の影の画像の話もご紹介しました。

今度は、国際宇宙ステーションから撮影した画像です↓
http://www.asahi.com/science/update/0524/TKY201205240166.html

金環日食、そのとき地球は… 宇宙飛行士が撮影(朝日新聞 2012年5月24日)
 月が太陽に重なり、地上からは天空に光るリングのように見えた21日の金環日食。その時の地球を宇宙から見ると、月が太陽からの光を遮って丸い影を落としていた――国際宇宙ステーションに長期滞在中の米航空宇宙局(NASA)のドン・ペティ宇宙飛行士がNASAのブログでそんな写真を発表した。「これまで影を見たことがない人が予想して描いた図とそっくりだった」と書いた。

こういう記事で、写真が掲載されていました。
「国際宇宙ステーションから撮影した月の影=NASAのドン・ペティ宇宙飛行士撮影」だそうです。
写真は朝日のサイトでご覧ください。あるいは、NASAのブログというのを直接読める方はそちらへ。私はダメです。英語のブログには歯が立たない。

図は「理屈」です。写真は「事実」「現象そのもの」です。
これが一致するところが科学の面白いところ。
日食という現象を見て感動するのはもちろんとても素敵なことですが、理屈と事実が一致して、「ストン」と「ああそうなんだ。aha!」と、「理解が心に落ちる」瞬間の快感が科学の楽しさ・醍醐味ですね。

金環日食:1

金環食に関して、頭の中でいろいろ浮かぶことを。

★基本的なことをもう一回
Eclipse
奥行きを無視して、太陽も月も板で表現してありますが、本質的には差支えはありません。
太陽光線によって月の影が出来ますが、影には、本影と半影の2種類が生じます。
  本影の中からは、太陽は全く見えません。
  半影の中からは、太陽が部分的に見えます。

・その時の位置関係によって、地表面に本影が落ちる時があります。図中「地表(1)」と表示してある位置関係です。
この時、本影の中からは太陽が全く見えませんので「皆既食」となります。
半影の部分からは「部分食」ですね。

・今回、2012年5月21日の日食では、「地表(2)」と表示した位置関係になりました。
本影そのものは地表面に届かず、その延長が地表面に届きました。
本影の延長部分を「擬本影」といいます。
本影を延長したのだから、擬本影のなかでは本影の中にいるのと同じだろう、というわけにはいかないのです。
図を見て頂ければ明らかですが、擬本影というのは半影が重なりあった部分ということになります。
半影が重なったのですから、部分食が重なったようなものなのですね。

図中、擬本影と書いた部分が地上に落ちた場所が「金環食」が見られた地域です。

距離関係によって、月の方が太陽より見かけの大きさが小さいと、太陽を完全に覆うことができなくて金環食になる、という説明で、完全に正しいのですが、私の描いた図では少し違う表現をしています。
擬本影の中から観測者が太陽を見る「視線」を考えると、赤で描いた線ですが、太陽面が見えてしまうのですね。煩雑になりますので片側しか描きませんでしたが、両側ともそうです。2次元的にはそれが金環という輪として太陽面が見えてしまいます。

これが金環食の原理です。

・こんな風に、光の限界線や視線を考えてみると、色々な現象がよく分かる場合があります。今回の私の図は、少々厄介だったかもしれませんが。

2012年5月28日 (月)

クレマチス

0507_2crematis 2012.5.7
用事があって、ちょっとモンパルで外出。
そうしたら、クレマチスが顔を出していました。
これを見て、初めて、私はクレマチスが蔓性なんだということを認識しました。
帰宅して妻に、クレマチスって蔓性なんだね、と話したら、あきれられました。
ご近所のクレマチス見て写真撮ってたじゃない、と。
いや、あれは、背が低くて、「草」の仲間かと思っていたんだよ、と、抜け作・私。
検索してみたら「蔓性植物の女王」ですって。
いやあ、知らないということは恐ろしい。
一つ賢くなったゾ。

チャコちゃん

0507_10chako 2012.5.7
丸ぁるいチャコちゃんを、四角くおさめまっせ。
{笑福亭仁鶴さん風に}

上の写真と併せて
0523_8chako
ネコは方円の器に随う。
なるほど。
立派なネコだ。

マユミ

0406_13_1mayumi1 2012.4.6
4月初めに撮影したマユミのつぼみです。
0406_13_1mayumi2
どんな花が咲くのかなぁ、と時々思い出して見に行っていましたが

0507_6mayumi 5.7
5月になって、やっと咲きました。
地味な花ですね。
一応、花を見た、ということで、ここまで足をのばすのはおしまい。
昼の散歩としてはちょっとばかり負担が大きくて。
歩けなくなったなぁ。昔はもっとひょこひょこ歩いたのになぁ。

アシダカグモ:4

0521_4asidakagumogenkan1 2012.5.21
玄関ルームの壁。
アシダカグモがいるよ、と妻に声をかけたら、ずっとそこにいるのよ、とのこと。
平然としている妻です。私も。
我が家においでいただきますと、アシダカグモが丁寧に、いらっしゃいませ、と御挨拶してくれます。いいでしょ。
0521_4asidakagumogenkan2
落ち着いていたので、横ショットを撮ってみました。
大きさの割に平べったい。
ネコの毛玉が風に飛ばされてす~っと動いて行くような、非常に滑らかな走り方をします。
その走り方だけでアシダカグモだな、と判定できるようになります。

★2,3日前、風呂に入ろうとしたら、上からアシダカグモが落ちてきました。
風呂場のドアを開けたのでびっくりして飛び降りてきたのでしょう。
そこを横切った私、頬に糸を感じました。なるほど、糸を引いて飛び降りたのだなと了解。結構太くて丈夫な糸でしたよ。
窓から外へ出てもらおうか、と考えていたら、妻が浴室の前を通ったので、声をかけてプラスチックケースを持ってきてもらい、タイル面でケースに追い込んで、ふたをして捕獲。
妻に、これ、家の裏にでも放してやって、と渡しましたが、平然と持っていきました。
きゃあ、ともいいません。
そういう夫婦です。
で、クモを放して戻りがけに、アオスジアゲハの幼虫がいたわ、と何匹か連れてきました。
う~む、なんという生活をしているんだろう。
野生的というか、虫的生活だなぁ。

アシダカグモ:3

0517_2asidakagumo1 2012.5.17
妻が、クモの脱け殻が落ちてたわよ、と拾ってきました。
やはり、DKの部屋に落ちていたそうです。
これ、アシダカグモだよ、と私。すでに見てましたので知ったかぶり。
今回はちゃんとスケールを置いて撮影。
0517_2asidakagumo2
単眼と顎がくっきり見えます。
細かい毛から単眼の表面から、何もかも脱皮するんですね。改めて感服。
それにしてもすごい顎だ。
0517_2asidakagumo3
もう一枚。
怖がらないでください。「益クモ」ですから。
じゃんじゃん大食いしてもらいましょう。

アシダカグモ:2

0510_3nukegara1 2012.5.10
食卓の隅に落ちていた脱け殻。
最初は何というクモだろうと思いましたが、すぐ、これアシダカグモじゃん、と分かりました。
先ずこの毛深さ。
毛の一本一本までちゃんと脱皮するんですね。律儀なもんだ。省略はしないんだ。
この写真で上になっている方が腹部のようです。
頭胸部は机の面の方になっている。
0510_3nukegara2
で、脱け殻をひっくり返したら、あの顎が見えました。
間違いなくアシダカグモですね。
これが、食卓の隅にあったということは、夜中にこの辺で脱皮したんですね。
ふ~ん。

0510_21asidakagumo
この日10日の夕方、2階の部屋で雨戸を閉めようとしたら、戸袋から飛び出してきたアシダカグモ。びっくりしたらしく、ちょっとの間「固まって」いましたので、なんとかカメラを取り、物差しを取って、一枚だけ撮影に成功。
大きさが大体分って頂けると思います。
もう少し大きくなると思いますよ。多分。

家の中、あちこちでゴキブリ狩りに精を出して下さい。

アシダカグモ:1

0506_1asidakagumo1 2012.5.6
大型のクモです。ゴキブリも食べるとか。
去年は、このアシダカグモの幼体をたくさん見ましたが、今年はもうすぐ成体という大きさの大きなクモが家の内外をいっぱい徘徊しています。
上の写真は、室内で見かけたのを、プラスチックケースに追い込んで捕獲したもの。
隙間へもぐりこまれないように、うまいこと追い立てると、目論見通り入ってくれました。
ふたをずらして隙間から撮影した背面全体の姿。
0506_1asidakagumo2
ケース越しの腹面。
0506_1asidakagumo3
頭部を上から。
3対6個の単眼はくっきり見えます。4対目は多分後ろ2個の横で外側をむいているのがそうだと思いますが。
0506_1asidakagumo4
この顎見てください。すごいですねえ。
でもよほどのことがなければヒトには噛みつかないと思うのですが。
{顎が開かないと思うんですよね、平面的な肌に噛みつこうとしても}
毒グモでもないし。
大型ですから、ゴキブリとかガとか、大きなものをつかまえるようです。
0506_1asidakagumo5
腹端部。
出糸突起が見えます。
腹の端、「お尻」という感じのところにあります。
他のクモでは、もっと腹の下面にあるのも多いのですが。
徘徊性のクモですから網は張りませんが、行動中の安全確保でしょうか、糸を引きながら歩いていますね。落ちても元のところに戻れるのでしょう。

エニシダ

0505_15enisida 2012.5.5
この時がエニシダの花の最盛期。
ダイニングから窓ガラ越しに黄色い明るい光が差します。
0507_12enisida 5.7
少しだけ凝った写真。
なに、ぼかしを使っただけですが。
0508_8enisida 5.8
花を見ていたら、中にハチが潜り込んでいるのが見えました。
残念賞!
ここに蜜があるよ、というガイドはあるのに、実際には蜜を出していない花だということです。エニシダのケチ。
花粉だけ運ばされることになったハチなのでした。

ネコハグモ

0505_11nekohagumo 2012.5.5
ネコハグモの巣。
餌食になったアブラムシが何匹か残っていて影が葉に写っています。
同時にはピントが合わせられませんでしたが、この瞬間にもクモは食事中のようですね。
ネコハグモの卵や子グモをあまり知りません。
見てみたいですね。

ネコハエトリ

0505_8nekohaetorim 2012.5.5
「虫」密度が高くなっていますので、いろんな「虫」が遊びに来ます。
「虫」は昆虫に限定せず、クモも含めて。
ジーンズにネコハエトリのオスがくっついてきました。

ホンチ遊びに出場させたりしないから安心しな。
アリガト。

といったかどうか。しばらく走りまわって、ひょいと飛び降りて去りました。
「虫」たちは、ここは本来の居場所ではない、ということが分かるんですね。どうやって知るのかは不明ですが。
焦って去るのもいれば、落ち着いて探りまわってから去るのもいます。

2012年5月25日 (金)

ハチ

0504_2kunsiran 2012.5.4
クンシランのオシベで花粉を食べているようなハチを見かけました。
これはこれとして。

0504_3hati1
1,2歩移動したら、葉の上にまたハチがいました。
さっきのクンシランで見かけたやつと同じかどうかは分かりません。
なんだか、脚をごそごそやっているなぁ、と思ったら
0504_3hati2
飛び立った後に黄色い花粉の塊りが残されていました。
なるほど、ミツバチのように花粉をもちかえるということはしないのですね。
現場で蜜や花粉を食べて、体についた分は掃除して置いて行ってしまったようです。

なんというハチなのか、もう同定はあきらめました。

ハチ

0504_20hati1 2012.5.4
一見、何をしているか分かりにくいと思います。
クンシランのオシベの葯を抱え込んでいるのです。
花粉を食べているんでしょうね。
たっぷり、ごちそうですね。
0504_20hati2
骨付きの肉にかぶりついているような感じもします。
うまい、うまい、っていってるんじゃないか。

オシベの葯ですよ。小さなハチだということがお分かり頂けると思います。

フックブックローという番組が非常に気に入っていますが、その中で題名は忘れましたが「角砂糖一個、アリさんには大きな幸せ、ゾウさんには小さな幸せ」というような内容の歌がありました。
なるほどねぇ。

クンシランのオシベの葯、ハチさんには大きな幸せですね。

ササグモ

0504_18sasagumo 2012.5.4
翅のあるアブラムシを捕獲したようです。
これまで気づいていませんでしたが、この写真を見ると、一番前の脚「第一脚」は上に掲げてますね。よく葉の上でじっとエサを待っている時の姿勢です。
第二脚でエサをとらえて固定しています。
第三、四脚は体を支えている。

第一脚を高く掲げていることに気づいて、面白く思いました。

ダンゴムシ

0504_17dangomusi 2012.5.4
ブロック塀の上をダンゴムシが歩いていました。
高さがちょうど身長程度で、真横ショットをものしました。
正式にはオカダンゴムシです。
最近、タマヤスデという動物を知ったのですが、外見的にはまるで区別できません。
でも、今回の写真では、脚の数などからして、オカダンゴムシです。

ふだん地面を歩いていますので、よほどのことがないと私はレンズを向けない。
タマヤスデというのが身近にいるのかどうか知らないままです。

スイートピー

0504_16sweetpea 2012.5.4
スイートピーの豆が育ち始めました。
今のところ、この辺りにアブラムシの姿はあまりないのですが、あれがつき始めたらさすがに要注意ですね。スイートピーの種は採取したいので、ちゃんと稔らせたい。
殺虫剤をまかず、丹念につぶすだけですので、甘いといえば甘いんだけど。
たくさん実がなりますように。

ネコハエトリ(オス)

0504_10nekohaetorim 2012.5.4
「ホンチ遊び」に使うのは、このネコハエトリのオスです。
子どもの頃に遊んだことのある方は、この写真を見るとうずうずするかもしれませんね。
まだ、ちょっと小さい気もしますが。

ホンチ遊びについては、何年か前にこのブログで書きましたので参照してください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-8d0c.html
この記事を書いた時よりは後になりますが、小学校の理科指導員をしたことがあって、その時にいろいろ虫の写真をプリントして学校に差し上げたところ、ネコハエトリの写真をみて、副校長先生が、ホンチ遊びをしたことがありますよ、とおっしゃっていました。

経験ないですか?

ネコハグモ

0504_9nekohagumo 2012.5.4
ネコハグモがアブかハチかを捕えて、食べているところです。
多分アブでしょう、とは思うんですけれど、確認するわけにはいきません。
ずいぶん腹部が大きいですね。
産卵期が近いのかな。

ササグモなど

0504_8sasagumo 2012.5.4
ハクチョウゲの葉の上です。
右にホオズキカメムシ。
左にササグモ。
下に翅があるタイプのアブラムシ。
写真中何カ所かにクモの糸のような光が写っています。
ササグモの糸ではないのではないか。別のクモの糸ではないでしょうか。
いろいろなものが一枚に写り込みました。
「濃い」場所ですね。

アカボシゴマダラ(かもしれません)

写真はありません。

5月24日、午前11時すぎですが、車に乗って妻と帰宅した時、「わ、ゴマダラチョウだ!」と二人同時に叫んでしまいました。
いくらなんでも、オオゴマダラが飛来するわけはないので、調べてみたら、アカボシゴマダラではないか、と思います。
ゴマダラチョウよりも、白い部分の面積が大きいような感じがしましたのでアカボシゴマダラではないかと推測します。
「アカボシ」は認識しませんでしたが、国立環境研究所のサイトで見ると、春型が該当しそうです。
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html

幼虫の食草はエノキです。
中国大陸が原産で、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている.」と書かれていました。
「オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなど,幼虫期にエノキを利用する蝶類(競合)」
食べものが競合するということは非常にシビアな戦いなんです。
ろくでもないことをするやつがいる。
要注意外来生物です。
喜んではいられないようです。

ご報告まで。

キベリクビボソハムシ

0504_6kiberikubibosohamusi 2012.5.4
これはこのハムシの標準形。
翅の黒い縞がないタイプもあるそうです。
ヤマノイモの葉を食べるということなので、我が家で見かけることに不思議はありません。

他にもヤマノイモの葉を食べるハムシには、ヤマイモハムシ(ヤマイモクビボソハムシ)がいまして、これも我が家で見かけます。今年はまだですが。

2012年5月24日 (木)

雨上がり

0503_2raindrop1 2012.5.3
雨上がり。コマツナのつぼみに雨滴が残っていました。
この写真は絞りをf2.5まで開いてフラッシュなし。
0503_2raindrop2
こちらはf11でフラッシュを発光させています。
花弁の細部が写って、私としてはこちらの方が好きですが、写真としてどちらがよいのかはよく分かりません。

ササグモ

0501_12sasagumo 2012.5.1
コマツナにて。
アブラムシを食べていたヒラタアブの幼虫をササグモが捕獲して食べたようです。
小さな激しい世界です。
以前、ササグモがシャクトリムシを捕獲して食べているのを見たことがありますが、体液を吸われたシャクトリムシは黒くなっていましたね。
同じようなことになっているようです。
ヒラタアブの幼虫は褐色ですが、体液を吸われて黒くなってしまいました。

ヒメナガカメムシ

0501_10himenagakamemusi 2012.5.1
ハハコグサの花にて。
個人的には、夏を過ぎて目立つカメムシだと思っていましたが、初夏にもよくお目にかかるのだと分かりました。
キク科の花によくくるということですから、場所的にはおかしくない。

この花、ハハコグサですからね。念の為。
被写界深度のごく浅い接写ですので、ちょっと幻想的になってしまいました。

オオイヌノフグリ

0501_6ooinunohuguri1 2012.5.1
オオイヌノフグリの実が熟してきました。
0501_6ooinunohuguri2
こうやって見ると、ヤエムグラの実だって、なんだか似たようなものですね。
完熟して茶色っぽくなるところまでは多分見られない、と思っています。
いろんな草が茂ってしまって、もう、何が何だかわからなくなってきましたから。
しゃがみ込んで探すことのできない私には、もう遠くなっていきます。

カナヘビ

0501_4kanahebi1 2012.5.1
カナヘビがチョロっと走ったのを見つけました。
0501_4kanahebi2
第三の眼も写ってるし、耳孔も写ってます。

一方、上陸していくカエルの子にとっては、カナヘビなんかは大敵でしょうね。
一口で飲みこめそう。
意外なところで、アリも強敵なのだと思いますよ。
多数のアリに噛みつかれたら、子カエルはひとたまりもないと思います。
いろいろ考えさせられます。
小さいけれど生態系を構成している庭ですから、私は覚悟して「目」になります。

ハハコグサにアリ

0430_16ari1 2012.4.30
アリの面白い行動を見てしまいました。
ハハコグサの花に口をつけていたアリが、物足りなくなったのか、頭から突っ込んでいく姿勢になって、逆立ちのようになりました。
この写真の右、逆立ちのちょっと前です。

0430_16ari2
他のところでも、同じような姿勢。
ぐんと前のめりになって突っ込んでいったので、後脚が浮き上がりそうです。

体勢の変化が分かりやすいように、ペイントに貼り付けて並べてみました。
もう、一生懸命に突っ込んでいく、という感じ。
へぇ、すごいものだなぁ、と感心しました。

アリの逆立ちなんて初めて見た。

テントウムシの幼虫

0430_15tentoumusi 2012.4.30
多分ナナホシテントウの幼虫だと思います。
今年初めてかな。
ヤエムグラの葉の間に発見。
すぐ葉の向こうに行ってしまったのでこれ以上の写真はありません。

いやあ、今年はテントウムシが少ないからなぁ。
幼虫に出会えてほっとしました。
少しずつでいいから、回復していってほしいものです。

去年なんか、あちこちテントウムシの蛹だらけになったのになぁ。さびしいのです。

ムラサキツユクサ

0430_12murasakituyukusa1 2012.4.30
嬉しいことに、ムラサキツユクサが広がりました。一時は株数が減少して、ダメになってしまうのかと心配もしましたが、大丈夫。株も増えました。花も長くあちこちで咲いて楽しませてくれます。
0430_12murasakituyukusa2
細胞というと小さなもの、と思うわけですが、このムラサキツユクサのオシベの毛の細胞は大きい。
こうやって、屋外で接写しても、粒々になって見えます。
この一つ一つが細胞です。
鶏卵は大きな一つの細胞だというようなことも言いますが、ちょっとねぇ。
原形質流動も面白いですが、可視レベルの細胞として観察するのもいい経験だと思いますよ。
根元に近いほど大きくなります。顕微鏡的には、液胞が発達して大きくなります。

ネコハグモ

0430_9nekohagumo1 2012.4.30
こちらは確実にネコハグモ。
ハムシのような昆虫がかかったようです。
0430_9nekohagumo2
この写真のイメージがネコハグモのすみかとしては典型的ですね。
葉を浅いV字型にして、網を張って生活します。
人工的なくぼみにもいます。
どこにでもいます。探してみてください。

ゴミグモ(の仲間でしょう)

0430_7gomigumo1 2012.4.30
大型のクモで、ゴミグモの仲間だろうと思うんですが、どうやっても背面に回り込めません。
0430_7gomigumo2
大きな獲物がかかったようで、糸で巻いて食事中。
背面を見るチャンスがないまま、雨・風にさらされて、今は移動してしまいました。残念です。


2012年5月23日 (水)

アオスジアゲハ

0429_7aosuji1 2012.4.29
電柱にとまっていました。
おそらく羽化して間もないのだと思います。
なんとなく体が湿って重たそう、と感じます。
0429_7aosuji2
翅を広げて乾かしているのではないかな。

家の前なんですが、目を放したくないので、家の中の妻に携帯電話をかけて、出ておいでよ。
0429_7aosuji3
やはり人の動きを察知したらしく、ふわっと舞い上がって、近くの木に移動。
妻と二人で、しばらく眺めていました。
かなり長い間、ここにいたようです。
寄生されたりせずに羽化までこられてよかったね。
楽しい季節が始まりましたね。

メスジロハエトリ

0429_5mesujirohaetori 2012.4.29
メスジロハエトリのメスと目が合った。
ハエトリグモの顔っていいですよね。
獰猛さがない。
何となく賢者風。
好きだなぁ。

トホシクビボソハムシ

0429_3tohosikubibosohamusi_mumon 2012.4.29
クビボソハムシだよなぁ、見たことある気がするんだが・・・。
なんだか、記憶としっくり合わないんですね。
調べてみたら、トホシクビボソハムシの無紋型のようです。
「トホシ」なんですから、本来は10の紋があるんです。
その無紋タイプ。
「ムモン」トホシクビボソハムシだね。

ヤツデとカメムシ

0429_2yatude1 2012.4.29
おお、ほぼ完熟だな。
0429_2yatude2
カメムシがいました。
実に栄養を送っている、そのあたりから吸汁しているのかな。さぞおいしいことでしょう。
このカメムシですが、正直なところ、ホソハリカメムシとハリカメムシの区別がつきません。
どっちかでしょう。
肩のところの張り具合が違うらしいのですけれど。
並べたらわかるんでしょうね。修業が不足しています。

カエデ

0428_26kaede 2012.4.28
門の内側のカエデの子。
順調に成長しています。
あとは、今年の秋あたりに、ここまで成長しましたよ、とお知らせすればいいでしょう。
どうなっていますかね。楽しみです。

モンシロチョウ

0428_24monsirotyou1 2012.4.28
モンシロチョウが落ち着いた気分でいました。
0428_24monsirotyou2
ここまで近づかせてくれました。
触角の先端がおもしろいでしょ。
偽瞳孔でこっちを見ているように感じます。
こういう瞬間になんとなく「交流」を感じてしまうんですよね。
で、ありがとね、いい写真が撮れたよ、などといって、そっとその場を離れるんですね。

タカラダニ

0428_22takaradani 2012.4.28
またこのダニの季節が来ました。
陽射しが強くなることに出現します。
よくこの強い日差しが大丈夫だな、という中を走っています。
そのこと自体は別に気にするわけではありません。
ただ、線路の柵などの表面もいっぱい走っているので、手をつくとつぶしそう、写真撮影のために体をもたれかけると、つぶしてしまいそう。さすがにそれはちょっとな。
で、手元や、体の固定や、気を使うことになるんです、しばらくの間。

ササグモ

0428_20sasagumo1 2012.4.28
ササグモがいっぱい。
で上の写真と下の写真を比べてください。
0428_20sasagumo2
多分雌雄の違いなんだと思います。
下の方が腹部がふっくら。多分メス。
たくさん栄養を摂って卵産んでください。
ササグモは網を作るクモではないですが、クモですから糸を自在に使います。
下の写真のクモは、腹端部から糸を出して葉の表面にくっつけてあります。
エサをとる時、あるいは危険を感じて飛び降りる時、糸を伸ばしながら跳びます。
その意図を利用してまた戻ってくることもあれば、切って去ることも。その時々の状況で。
じつにみごとな糸の利用なんですね。

ヒキガエル

0426_17otama1 2012.4.26
上陸先駆者の話はもうしましたが、付随する話の一つ。
0426_17otama2
この時点では、鰓呼吸ですよね。
肺は食道の一部が陥没して袋状になる、という発生過程をやっているはず。

0515hiki1 5.15
上陸する個体が増えてきまして、外へ出にくい構造の昔の火鉢を水槽にしているところからは、毎日、妻が掬いあげて放しています。
記念写真撮ってあげてよ、と連れてきました。
水滴の中に座り込んでいます。
0515hiki2
いくぞ~っというやつもいます。

さて、この時点では肺呼吸だと思うんですよね。
で、なんだか、妙な話ですが。
出来あがった肺に空気を吸い込む第一回目、ってやっぱりありますよね。
それって、子ガエルの「産声」かなぁ?
オタマジャクシが上陸する時に、産声を上げるってことはないのか、とふと思ってしまったんですよね。
思ってしまうと、想像が走りだして、どんな声だ?聞きたいな・・・と。
かわいいだろうなぁ・・・と。

カエルの産声、ねぇ。
聞いたことないですか?

0521_2kaeru 5.21
5月20日ごろ、池の子カエルたちが、一斉上陸しました。
ぞろぞろ、ぞろぞろ
いくぞ~っ。おぉ~っ。
足の踏み場がない。
うっかり行くと子カエル踏んじゃう。
これほどいっぺんに上陸したのは初めてです。
まいった。
昼の散歩は、しばらく庭の方へは行かず、家の前の道路や、線路沿いの花探索にします。

1%生き残れるかどうか、という厳しい「蛙生」へ踏み出した子どもたちに、なるべく多くの幸せあれと祈ります。

2012年5月22日 (火)

日食の衛星画像


http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-27ae.html
昨日の「金環食:2」で
1999年8月11日に、ヨーロッパで観測された皆既日食の時に、宇宙ステーションミールから撮影した画像の話をしました。
大陸に月の影が映り、移動していく様子が見られるのです。
その時に、
「今回の日食を宇宙から撮る、というようなことはしていないんでしょうかねぇ。」
とも書きました。

★6時半頃のN天で森田さんが、気象衛星ひまわりからの画像を紹介していました。
0522_tv1
昨日の日食中のひまわり画像に、月の影が地表の雲に写っている様子が映っていたんですね。
で、何枚かを並べて動画風に見せてくれました。
そのうちの一枚、8:30の画像です。点線の円内が月の影です。
{テレビ画面の写真を撮るなんて久しぶりだなぁ。}

同じことを、7時前のNHKの気象情報でもやっていました。
0522_tv2
ここでは、日本付近を拡大したままの状態で月の影の移動を見せていました。
範囲が狭くなった分、もともと薄い影がさらに希釈されてコントラストを失って、正直なところ、画面から影の移動はほとんど分かりませんでした。
画像提示方法に工夫が足りないんですね。

★「チーム森田の”天気で斬る!”」というブログを見つけました。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/column/moritablog/20120521112934.html
部分引用します。

・・・
では、雲の上、もっともっと空高く宇宙にまで行って、赤道上空約36,000kmにて。
ここにある、観測を毎日続けている気象衛星「ひまわり」からは、
太陽を見るのではなくて地球を見下ろすと、また別の視点から日食のようすがわかるんです。
太陽と地球の間に月が入った時、月の影に入った地球上の地点では、日食になります。
(地球から見て、月によって太陽の光がさえぎられている地域なのですから)
今回の日食も、ひまわりの雲画像(可視光)では、地球上に落ちた月の影が西から東へと移っていくようすがわかりました。
(イメージ 2)
この月の影の中で、私たちが大勢で空を見上げていた、ということですね。
・・・

この「イメージ 2」のところに、画像が挿入されていて、簡易動画で、月の影の移動がみられます。興味のある方はぜひご覧ください。

★JAXAのサイトにも、準天頂衛星「みちびき」が撮影した画像が載っています。
地球表面におちる月の影、の画像です。
すごくいい画像ですので是非ご覧ください。
http://www.jaxa.jp/projects/sat/qzss/index_j.html
ここです。
もし記事が更新されていたら

「プロジェクトトピックス」から
2012年5月21日 更新 「みちびき」が金環日食時の地球を撮影!

というのを探して下さい。

オニタビラコ

0428_19onitabirako 2012.4.28
上へ。天へ。登る。という意志を感じませんか。
これは一体どういう眺めなのか。

シャコバサボテンの鉢を門柱の上においてあるのですが、その鉢に同居しているオニタビラコなんです。草丈自体は通常なんですが、置かれた場所が門柱の上。
草のてっぺんまで2m50cmはゆうにあるかな。
見上げるようなオニタビラコになりました。
雄大ですね。

ジャックと豆の木、ではなく、かかしとオニタビラコ、という気分。
オニタビラコをかかしが登っていくと、天に届くんじゃないか。

あんな高いところから綿毛のついた実を飛ばしたら、風に乗ってずいぶん遠くまで行くでしょうね。オニタビラコにとっては、申し分のない場所で花を咲かせ実をつけています。

シャガ

0428_15syaga 2012.4.28
シャガ「畑」みたいになりました。
こんなにいっぱい花を咲かせるのも珍しい。
毎年ある程度は咲きますが。
ここに立つと、前がシャガ、後ろがエニシダで、花にうずもれた気分。
善哉、善哉。

アジサイ

0428_13ajisai1 2012.4.28
今年は墨田の花火という品種のアジサイが、たくさん咲きそうな予感。
0428_13ajisai2
幼いつぼみを幼い葉芽が包んでいます。
よい姿ですね。
0428_13ajisai3
手入れをしないで、ほったらかしですから、なかなかコンスタントに花をつけてくれません。
花を咲かせる目的だったらもっと切らないといけないのでしょうけど。
今年はきっと楽しませてくれるんだな。期待しています。

散歩道にて

0428_8mube2 2012.4.28
六郷用水跡の散策路のムベの葉の上です。
こういう場所で虫に出会うのは比較的まれ。
上の写真はヒラタアブの蛹ですね。
0428_8mube3
ササグモもいました。
0428_8mube4
アシブトハナアブ
0428_8mube5
この時、この場所では花はなかったのですが、休憩に来たのかな。

ムベの方は花が終わるところでした。
子房が残っているのかな、というのがわずかにありましたが、結局この後、結実することはありませんでした。

ツバキ

0428_7tubaki 2012.4.28
東光院のツバキ。
背景に自販機が入ってしまうことが気に入らなかったのですが、この花を、限られた姿勢の中で撮るには、このアングルしかなくって。
ゴージャスな雰囲気を楽しんでください。

この木の「子」は、現在元気に成長しています。まだ、花をつけるところにまでは至っていません。

4月も終わりに近づいて

0428_2sakura1 2012.4.28
あの喧騒はどこへいったやら。
桜坂の下。六郷用水の水車のあたり。
静かなたたずまい。
足元には、花の軸。
0428_2sakura2
木の根元は、こんな感じ。
なんだか、ふかふかしそうですね。
花の終わったころに、こういう雰囲気を楽しむのもまた格別。
みなさんGWでどこかへ行ってしまう頃。
地元のへそ曲がりかかしは、静かな花のあとを楽しむのでした。

雨の日

0427_1name_dango 2012.4.27
雨の日。ブロック塀の隅、内側。
上から適度に水がかかる場所。
ナメちゃんとダンゴちゃんが身を寄せ合っていました。

いやあ、よいお日和ですなぁ。
まったくです、この湿り具合がなんともいえず、よい加減です。

と、言ってるかどうかは知りませんが。
0427_1name_dango2
下の方でも、身を寄せ合ってますよ。
互いに捕食関係ではないとはいえ、こんなにくっついていていいんですかねぇ。

どちらもこの場所の湿った苔がおいしいとかいって、たまたまここに来たのでしょうけれど。
不思議な光景でした。

オニタビラコ

0426_16onitabirako 2012.4.26
タンポポのような大きめの花だと、こういう接写がやりやすいのですが。
オニタビラコでもできました。
光の中からメシベが、噴水のように、湧き出すように、現れてくる、というシーンです。
いいでしょ。
意図的には撮れないというところが素人なんですけどね。

スイートピー

0426_13sweetpea2 2012.4.26
コメントなし。
画像をお楽しみください。
0426_13sweetpea3
鮮烈

フサスグリ

0426_9husasuguri1 2012.4.26
フサスグリの花です。
地味です。
0426_9husasuguri2
花弁が落ちた、とかいうことではありません。
これが花。
0426_9husasuguri3
メシベ・オシベが完備しています。

そうして
0512_15husasuguri 5.12
この状態。
丸い実が熟してきました。
今年もこの何粒かを味わうことができそうです。

昔、秋田の親戚の家で、スグリを焼酎に漬け込んだ「スグリ酒」というものを頂戴したことがありますが、確か酸味のある、おいしい果実酒になっていたと記憶します。

数えるほどの実では果実酒はできませんが、サルの親戚としては果実はなんでも好きだなぁ。

2012年5月21日 (月)

メスアカケバエ

0426_7mesuakakebae1 2012.4.26
鉢の土に頭を突っ込んでいました。
初めて見る昆虫。
チュウレンジバチかなんかの仲間だろうと思いました。
色合いからして。
あるいは、土の中を探っているように見えたので、寄生バチかな、とも思いました。
0426_7mesuakakebae2
この時点では、まだ「ハチ」のつもりで見てました。
0426_7mesuakakebae3
ところがですね、頭が見えてきたら、これ、ハチの顔じゃないですね。
脚の感じも見慣れない。
0426_7mesuakakebae4
ほら、顔が全然違う。
名前だけ聞き及んでいて実物を見たことのない、ケバエとかいうやつかな、とこの辺りから考え始めています。
脚の先端部、ハート形のハエの脚ですね。
0426_7mesuakakebae5
たまたま飛び立つところが写りました。
腹部背面まできれいな赤い色です。
翅は一対2枚のようです。ハエ目だ。

調べてみて、メスアカケバエと判明しました。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kebae.html
大学のサイト。幼虫図鑑です。
幼虫はウジですね。

http://blog.livedoor.jp/hk10123/archives/50928315.html
個人ブログですが、写真が見事です。

メスアカケバエで確定。でいいと思います。
いやはや、ハエの世界は奥深い。
あんまり深入りしたくない、という感じもしますね。

ヤツデ

0426_4yatude 2012.4.26
ヤツデの実がここまで熟してくるのを見るのは久しぶりの感じです。
どうしてだろ。途中で落ちるんですかね。それとも熟し切らないうちでも鳥が食べるとか。
ヤツデの葉は、八つに裂けることはまずない、というのをご存知ですか。
大抵は7か9ですよ。
勘定してみてください。


ユキノシタの花

0426_1yukinosita2 2012.4.26
この花好きだなぁ。
ユキノシタ科>ユキノシタ属>ユキノシタ
という由緒正しい花です。{何が由緒正しいのか、よくわかんないけど。}
ほふく茎で増える栄養生殖で有名ですね、高校生物にも出てきます。
イチゴもランナーで増えます。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/saxifragaceae/yukinosita/yukinosita2.htm
上のサイトから引用します。

花は5弁の花弁からなっているが、上側の3枚は小さくて桃色に紅色の模様があり、下側の2枚は大きくて白色である。遠目には白色の花弁しか見えないが、ぜひとも近寄ってみていただきたい。花弁を注意してみると、基部に黄色い斑点がある。ユキノシタ属植物の花にはこの斑点がある種が多く、特徴の1つではないかと思われる。

ということで、「ぜひとも近寄ってみて」ください。
上の写真にも、黄色い斑点が写ってますよ。

★別件
こんな記事を見かけました。
朝日新聞  2012年5月17日14時42分

   イチゴの苗づくりは種から 害虫にも強く 三重
 イチゴの種から苗づくりをする「種子繁殖型品種」の研究が、三重県松阪市の県農業研究所などで進められている。春から夏にかけ、短期間で苗を飛躍的に増殖でき、生産効率が上がるほか、苗由来の害虫によるウイルスや病気も回避できるメリットがある。実証のめどが立ち、来春には新品種として登録出願する。
 イチゴ栽培は通常、親株から出るランナーと呼ばれるツルを植え付けて育苗する。国内では一部を除いてハウス栽培が主流だ。収穫時期は11月から翌年6月初めまでで、多くの栽培農家は保存した親株を4月に植え、出てくるランナーをポットに植えて育苗後、9月に定植して収穫を待つ。
 一方、種子繁殖型品種は5~6月に種をまいても7月ごろにはランナー苗の成長に追いつき、9月には同じように定植できる。増殖効率は従来の栽培法では40倍なのに対し、種子型は5千倍になるという。
 従来の栽培法では、ランナー苗は親株を前年から1年間越冬させ、保管する必要があった。また、親株に炭疽(たんそ)病やダニ、ウイルスなどの病虫害があると苗に伝染して繁殖効率が悪かった。これに対し、種子繁殖型だと病虫害ゼロからスタートできるという。
 国内でほとんど取り組まれてこなかった種子繁殖型の栽培方法を確立しようと、同研究所の呼びかけで、国の独立行政法人「九州沖縄農業研究センター」(福岡県久留米市)と、千葉、香川の県農業研究機関が共同で、2008年度から研究を続けている。
 4機関からそれぞれ2~3のイチゴの品種を出し合って最良の交配をめざし、千通りの組み合わせから絞り込んで候補に残った3通りの実証試験を続けている。同研究所が使う交配親の一つは、糖度が高く人気の「かおり野」のひ孫。来春、登録出願する品種を一つに絞るか、三つになるかどうかは未定という。
 同研究所の森・主幹研究員(52)は「種子型は歴史が浅く、完成度の高い従来の品種に追いつくには5~10年かかりそうだが、従来型にない特性が魅力。イチゴ栽培が劇的に変わる可能性がある」と話している。

イチゴの種まきってかなり楽しいので、お勧めします。
イチゴの表面の粒々を採りまして、果肉はあまりつかないように。かびたりしますから。
濡らしたガーゼの上に置いて下さい。発芽します。
適当に伸びたところで、(根が張りすぎると抜けなくなりますから、適当なところで)消毒した砂地に植え替えてください。あとは、適当に。
おいしいかどうかは保証しませんが、楽しいことは保証します。
遺伝子が混ざり合うことはやはり生物として大事なこと。
栄養生殖だけでは多様性が保てない。
ランナーによる栄養生殖も可能だけれど、植物の基本はやっぱり、花→実→種と遺伝子を撹拌していくことです。
動物だってもちろん同じ。
犬や猫のペットたちが、遺伝的な多様性を失って、遺伝病を抱えたものが増えていることは厳然たる事実です。

「人間の欲望」のせいです。

ヒラタアブ幼虫

0425_23hirataabu1 2012.4.25
今回はアブラムシを攻撃しているところを意図的に撮りました。
頭は下の方です。
0425_23hirataabu2
詳しくは知りませんが、口に半分吸いこんで捕獲し、「刺す」のでしょうかね。
成虫は舐めるタイプの口ですが、幼虫は刺して吸う、のだと思います。
0425_23hirataabu3
こういう風に、「巻き付いた」状態を見かけることも多々あります。
ある種の待ち伏せのような状態かもしれません。
あまり、歩き回って襲いかかる、というシーンは目にしないんですが、でも、やはりエサを求めて移動するのでしょうが。
0425_23hirataabu4
ここでも、アブラムシを襲っています。
目があるんだかないんだか、さっぱりわからない「蛆型」の幼虫ですが、エサはわかるんですね。やっぱりある種の「におい」のようなものをかぐのでしょうか。
不思議な能力です。

ツメクサ

0425_21tumekusa1 2012.4.25
これ、ツメクサの花です。小さいです。
0425_21tumekusa2
手前にボカシこんだ、トキワハゼの花をスケールにして下さい。
すっごく小さな花であることが分かります。

あれ?マメ科じゃないようですね、と思いませんか?
そう、このツメクサはナデシコ科。
雑草図鑑によると
   「葉は細い線形で、先がとがるので鳥の爪にたとえて爪草とした」とあります。
なるほど、ツメクサは「爪」草。

マメ科のシロツメクサと仲間じゃないの?と思われた方もおられると思うんです。
マメ科のシロツメクサは
「クローバと呼ばれ多くの品種がある。オランダからの輸入品にこの枯れ草を詰めてきたことから詰め草」と呼ばれたという。」
というわけで、シロツメクサは白い「詰め」草なんです。

なんだか紛らわしい。

気づき始めると、ツメクサの小さな花も結構よく見かけます。
観察して下さい。

オクラ

0425_20okra1 2012.4.25
なんだか擬人化したくなるような姿ですが、オクラの発芽です。
0425_20okra2
種皮を脱ぎ捨てようとしています。

0507_23okra1 5.7
まだ引っかかっているのもありました。
0507_23okra2
完全に双葉の状態のもの。
ずいぶんしっかりした双葉ですね。
0507_23okra3
本葉が出てきました。

0507_23okra4
ところで、去年この種を買った時のタグが挿してありました。
見れば「F1オクラ」
なるほど。
種苗会社としては、売った種から成長した植物の性質がバラバラでは商品価値が下がるというわけですね。

★メンデルの法則を学んだ方はお分かりですが、ある性質について「優性」「劣性」の遺伝子があるとき、その二つを交配した雑種第一代では全部が優性の形質を発現するという「優性の法則」というのがありましたね。あれです。
その着目されている性質が何なのか分かりませんが。
何か、オクラの実の「商品としての価値」に関わるような形質なんでしょうかね。

で、去年はこれをいっぱい食べたわけですが、今年はその種をまいて育てている。
雑種第二代。
さぁ、どんな実がなるのか、楽しみですねぇ。劣性形質がホモになった場合、どんな味がするのかな?
それとも何か別の点に劣性ホモが現れるのかな?
なにはともあれ、存分に育って下さい。
何でも食べちゃう夫婦ですから、心配せずに開花結実していいですよ~。

★「優性」「劣性」という言葉は嫌ですね。現役で教えていた時は「顕性」「不顕性」というような言葉も併せて提示しました。{中国で用いている用語だと聞いています。}
「優劣」ではないんです。
雑種第一代で「顕れる」性質。「顕れない」性質、なのですから。
そういう意味では「顕性」と「潜性」でもいいですね。現れる性質とひそむ性質、分かりやすくていいと思いますが。

「優生」という言葉と紛らわしい。忌わしい言葉です「優生」。
ファシズムにも利用された。
障害者にとっては忘れられない言葉。
こういうまぎらわしい言葉はやっぱりやめた方がいいと考えます。

★こんな記事もあったんですよ。

朝日新聞 2012年4月19日15時2分

   「劣性遺伝」なくなる? 偏見解消へ学会が用語改訂

 遺伝の法則の「優性」「劣性」という言葉が消えるかもしれない。日本遺伝学会が語感が偏見をうむとして用語の改訂をすすめている。学会の議論では代わる言葉として「顕性」「不顕性」が有力だが、なじみが薄い。そこで、学会はより良い案を公募している。
 人間の細胞には、父母から受け継いだ2対1組の染色体が入っており、染色体の中に人間の設計図である遺伝子がある。父母どちらの特徴が表れるかは、どちらの遺伝子が優性か劣性かで決まる。髪の色なら濃い色は薄い色に対して優性だ。一方が黒髪で、もう一方が金髪なら子どもは濃い色の髪になる。
 見た目などに表れやすいかどうかなのに、劣性は語感から「その特徴が劣っている」という誤解を与えかねない。遺伝子治療や遺伝子診断が注目されるなか、偏見を生みかねないと研究者たちが心配していた。
日本遺伝学会は2008年秋に委員会を立ち上げ、議論を始めた。優性、劣性の用語は1974年に文部省と日本遺伝学会がまとめた。今回さらに約100語も変える予定だ。突然変異も、元の英語は突然の意味はないので単に「変異」とする案が出ている。
よりなじみのある言葉にしようと、学会ではホームページで公募もしている。夏までに改定する予定だ。五條堀孝・学会長は「教科書の用語も改訂したい。ほかの学会と連携しながら日本学術会議、文部科学省と相談する」と話す。

★「対立遺伝子」というのもあまりいい言葉ではないですね。
授業では「たいりつ」というよりはむしろ「ついりつ」「ついになる」遺伝子、という意味だよ、と教えましたが。

「oppose」ではなくて「allele」なんですけどね。訳しにくいですね。
アレルギー、アレロパシー、などに登場する「アレル」と同根の言葉なんですが。

南殿桜

0425_3naden 2012.4.25
これ、実ですよね。
一つだけ実がついています。
これが成熟するかどうか、よく分かりませんが。

0519_nadenmi 5.19
ずいぶん大きく丸くなってきましたが、まだ色づいてはきません。
熟すかなぁ。
熟したら面白いんだがなぁ。
毎日見てます。

金環食:2

0521_1nissyoku7 2012.5.21
こんなフィルターも用意していました。
これをデジカメのレンズの前に手でくっつけて、マニュアル・フォーカスで無限大にセットして、撮影する気だったのですが、役に立ちませんでした。少し、これを使って肉眼で観察しましたが、芳しくなかったな。雲越しの日食をこのフィルターで見るとほとんど見えないんです。残念。
0521_1nissyoku10
こんなのも用意しておきました。
ノートを折って、ハサミで角を切って、大小の四角い穴が9つ空いています。
穴は丸くない方が面白い。
晴れていたら、この穴をピンホールにして、日食が9個並ぶ写真を撮ろうと思っていたのですが、陽射しが弱過ぎて、これもダメ。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/2nd/sci_2.htm
↑私の「理科おじさんの部屋」で、日食を扱いました。
1997年3月9日の日食の写真を載せてあります。
「日食がいっぱい」で、6個の日食像が写っています。
四角い穴から丸い像が出来るのが原理的に面白い。
Nissyoku
↑再掲(今日の日食じゃないですよ、1997年のです。)

0521_1nissyoku8
「子供の科学」2012.5月号の「とじ込み特別付録 金環日食用 ピンホールカメラ」というのを組み立てたものです。久しぶりに工作なんかやっちゃった。楽しかったですよ。
長い紙筒を作るんですね。3本を組んであって、長さが変えられます。
右下のところに三角形が立ってます。これの影が左上の赤い三角のあたりに落ちるようにすると、太陽の方向を正しく指すというわけです。照準器付き、ですよ、男の子が喜びそうですね。(じいさんも)。
0521_1nissyoku9
うまく照準が合うと、この斜め部分に太陽の像が写るわけです。
それを覗こう、という装置。スゴイ。さすがKOKA。
陽射しが弱くってねぇ。長いからふらふら安定しないし。なかなか、やっかい・ステキな装置です。
0521_1nissyoku4
これがその成果!です。
無限遠の太陽、の像を、カメラのマクロモードで撮影するという、不思議な撮影方法。
薄っすらと撮れました。

★ところで、上に引用した私のHPでも引用しているのですが、日食の時、月の影が地表面を走っていくという動画が見られます↓
http://www.ne.jp/asahi/star/kuro/tentai/corona/99a1.htm
1999年8月11日に、ヨーロッパで観測された皆既日食を宇宙ステーション「ミール」から撮影したものです。静止画像でもすごいし、動画もすごい。
日食って「そうなんだ!」というのが、一発でわかっちゃいます。
これはすぐれもの。理科教師なら絶対教材に使いたくなります。
ぜひご覧ください。

今回の日食を宇宙から撮る、というよなことはしていないんでしょうかねぇ。
で、学校で自由に利用できるようにするとか。
やってほしいなぁ。

金環食:1

0521_1nissyoku5 2012.5.21
東京の南、多摩川すぐそばの我が家では朝からどんよりと曇っていました。
ときおり、ぱらっと小雨が降ったりして。
こりゃだめだ、と思っていたのですが、雲を天然のフィルターにしてこんな写真が撮れました。
0521_1nissyoku6
すごいでしょ。くも~っ、という感じ。
こんな状態のもとで、なんとか日食が見えたことはラッキーですね。
上2枚はデジタル一眼レフ。
下はコンパクトデジカメ。
0521_1nissyoku1
結構よく撮れます。
0521_1nissyoku2
太陽光線が雲の水滴・氷粒で屈折されて、虹っぽい色の日暈のようのものが見えた瞬間がありました。
0521_1nissyoku3
用意していた減光フィルター越しの写真。もう金環食を過ぎて大分経ってからです。
晴れていれば、この撮影法で、と思っていたのですが。天然フィルターがかかってしまったというわけです。

小学生の頃ですかね、潮干狩りで日食を見た、学校の校庭で日食を見た、という記憶があります。毛利衛さんが見て感動したのと多分同じ日食です。
教師になってからは、部分日食をピンホールカメラ法で撮影して「日食がいっぱい」という教材を作りましたっけね。
その話は次の記事で。

2012年5月18日 (金)

シラン

0510_2siran 2012.5.10
用意してあった写真がもう一枚ありました。追加。
ほぼ伸びきった姿ですね。
写真がたまって、探し損ねました。

ハハコグサにて

0425_15sasagumo 2012.4.25
花としてはそう派手さはないのですが、小さな虫(含・クモ)に好かれます。
待ち伏せするササグモ。
いい場所をみつけたね。
0425_17ari
アリもよくやってきて、花に口をつけています。
ササグモはアリは狙わないな。
0425_18hati
小さなハチ。花に抱きついて口をつけています。甘いのでしょうね。
こういうハチが夢中になっていたりすると、ササグモは狙いますね。

本当に小さいけれど、生態系。
こういうシーンを見るところから、エコロジーを学ぶのがいと思います。

ダンダラテントウ

0425_14dandaratentou 2012.4.25
今年は本当にテントウムシが少ないんです。
越冬中をかっさらわれたのかなぁ。
例年ですと、4月末から5月にかけて、あちこちでテントウムシの蛹を見かけるのですが、今年は全然いません。
アブラムシはいっぱいいて、ヒラタアブの幼虫やアブラバチの寄生はたくさん見かけていますが、テントウムシの幼虫たちは全然見かけない。
さびしい。
なんとか回復してくれないでしょうかねえ。
待ち望んでいます。

クレマチス

0425_13clematis1 2012.4.25
クレマチスの花のオシベがどう開いて行くのか見たかったのです。
0425_13clematis2_2
少し緩んできて、中心のメシベが見えてきました。
0425_13clematis3
こうなるんですね。
どうも私の関心は花びらの美しさよりも、メシベ・オシベの姿の方に向かう。
それが花の生き方の中心部分ですもの。

シラン

0425_10siran 2012.4.25
線路際のシラン。
ぎりぎりのところなので、ちょっと手を添えて、こっちで咲いてね、と引きました。つぼみの先端で引っかかっています。
0430_10siran1 4.30
ずいぶん伸びあがってきましたね。
0501_5siran1 5.1
下から咲き始めました。
0505_5siran 5.5
横棒の上まで顔を出しました。
10日間でぐんぐん伸びました。
毎日成長が見えて楽しめました。

結実していく様子もちゃんと追跡したいですね。

ヒゴクサ

0425_8higokusa1 2012.4.25
ヒゴクサの花が咲き始めました。カヤツリグサ科です。
0425_8higokusa2
棒のような部分が「雄小穂」ですが、まだ「開花」してません。
下の白い毛で包まれたような部分が「雌小穂」です。

0428_18higokusa1 4.28
雄小穂が開きました。
0428_18higokusa2
鳥が播種したのだと思いますが、かなりタフな植物で、小さな池の周りを覆ってしまいそうになったので、適当に「制限」して咲かせています。
かわいいんですけどね。

鳥たちも本当にいろんな種を持ち込んでくるものです。

東京目黒の自然教育園なんかは、基本的に植生をコントロールしないで遷移に任せているはずです。すごいことになるんでしょうね。我が家のこの狭小な庭でも、どんどんいろんな植物が持ち込まれてくるのですから、あの広大な教育園はすごいだろうなぁ。
ものすごい「実験」が継続されています。
私はもう体力がなくて行くこともないですが、思い出すだけでも楽しくなります。

アブラムシ

0425_4aburamusi1 2012.4.25
ご存じない方は2種類のアブラムシがいるように見えることと思います。
茶色っぽくてほとんど球形をしているのは、アブラバチという寄生バチに卵を生みつけられたアブラムシです。
この状態を、ミイラの英語 mummy=マミーと呼んでいるようです。
ずいぶん膨らんでしまうものだということが分かりますね。
寄生されたものと寄生されていないものが一緒にごちゃごちゃになっているところが、なんだか不思議です。

0508_9aburabati 5.8
やがて、ハチはこの中で蛹になり、球形の外皮を丸く切りぬいて羽化してきます。
この写真で、丸く穴があいているのが、アブラバチが羽化して出ていった痕です。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-6a1c.html
ここに、アブラバチの成虫の写真を載せてあります。
よかったらご覧ください。
アブラバチの寄生を受けたアブラムシを、透明ケースに入れておいて、羽化してきたのを撮影したものです。

コデマリ

0425_2kodemari1 2012.4.25
花全体の姿はもういいとして。
花が開きかかった時の中の様子が見られました。
オシベが内側に畳み込まれていた様子が分かります。
0425_2kodemari2
開花すると、全体が開いてくるという経過が見てとれます。
なるほどね。

花びらが落ちるとまた花の構造が見えてきます
0510_18kodemari 5.10
メシベ、オシベが完備していて、子房がちゃんとありますから、結実するはずですね。
じつはちゃんと確認したことがないのです。うっかり者だなぁ。

ヒラタアブ幼虫

0424_27abu1 2012.4.24
これがヒラタアブの幼虫であることはまず間違いない。
ただし
0424_27abu2
これが上と同じ種のヒラタアブかどうかは分かりません。
最初のが滑らかな感じで、2番目とはずいぶん違いますから。
この2枚目の写真、幼虫の頭は下の方です。
で、ちょうどアブラムシを捕獲して、体液をすっている最中のようです。
0424_27abu3
なんだかもうぐちゃぐちゃですね。
アブラムシは逃げません。
そういうものなのかなぁ。
0424_27abu4
食べるものと食べられるものが一緒に並んでいます。
0424_27abu5
ここでもアブラムシが一匹捕獲されて食べられています。
0424_27abu6
うわぁ。ひしめきあってますね。アブの幼虫の背中にアブラムシが乗っているようでもあります。
で、アブの幼虫はアブラムシを捕食中。
なんてこった。襲われたら、敵が来た、危険!というような警報フェロモンでも出さないのですかね。

ニホンミツバチなんかはスズメバチに襲われると警報フェロモンを出して、臨戦態勢に入り、スズメバチを包み込んで「熱殺」したりするんですがねぇ。

アブラムシは社会性昆虫ではないですけど、少しは防御システムを作ったらどうなんだろうと、お節介にも考えてしまいます。

★兵隊がいるアブラムシの種類もあるそうですが。
日本応用動物昆虫学会のサイトの「虫コラ」というコラムから引用します。
http://column.odokon.org/2007/1221_235800.php

「社会性昆虫」というとすぐにアリやハチが思い浮かびますが、植物の害虫として悪名高いアブラムシ(アリマキ)に社会性の種類がいることは、あまり知られていないのではないでしょうか。アブラムシの社会には、子を産むことができる普通の虫と、子を産むことなく自分の仲間を守るために外敵と戦う兵隊幼虫という2種類の階級がコロニー内に存在します。このコラムでは、ハクウンボクハナフシアブラムシの兵隊幼虫から見つかった攻撃毒プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)について紹介します。

毒をもつアブラムシ
おとなしそうに見えるアブラムシに兵隊がいて、しかも毒を持っているなんて意外に思われる方もいるかもしれません。それもそのはずです。アブラムシは世界中に約4,400の記載種がいますが、その中で兵隊をもつのは、現在知られているだけでわずか50種程度です。
(後略)

面白いですから、続きはサイトの方で読んでください。

ノブドウのような

0424_26nobudou_n 2012.4.24
またよく分からないものが伸びてきましたよ。
線路際。
私がまいた記憶はないから、やはり鳥さんがまいて行ったのでしょう。
ノブドウの葉のような気もしますが。
線路の柵は低いから、十分に成長しきれるかどうか分かりませんが、展開を眺めることにしましょう。
0425_9nobudou_n 4.25
少し成長した葉です。これだとやはりノブドウかなぁ。
分かりません。

2012年5月17日 (木)

マルハナバチ

0424_23hati1 2012.4.24
レンゲソウの花にマルハナバチ。
クロマルハナバチかな。トラマルハナバチではないと思う。コマルハナバチの可能性は消せませんが。あまりじっくりは撮れませんでした。
0424_23hati2
花の中に頭から突っ込んでいきます。
体が大きいので、大変。
0424_23hati3
これは、オシベを引っ張り出してしまったのでしょうが。噛みつく口ではないので、口で引き出したというのではなく、頭を突っ込んだせいで、くっついて来たとか、なのでしょう。
0424_23hati4
とんがっているのが口ですね。
忙しく動き回って
0424_23hati5
たまたま飛び立った瞬間にシャッターが切れて、ぶれてますが写りました。
狙って写るシーンじゃないです。

クレマチス

お恥ずかしいことに、クレマチスという名前を耳にしたことはあるのですが、実物は今回が初めて。
0424_19clematis1 2012.4.24
なんだなんだ、きれいな花だな。
0424_19clematis4
おお、これがクレマチスというものか。
ミゼットブルーという品種だそうです。
こういうタグがあると助かります。ありがたいことです。
0424_19clematis2
蕊は順に開いていくようですね。
0424_19clematis3
どういう表現をしたらいいのか、艶というのか、真珠光沢というのか、そういう輝きのある花弁です。
で、鉢植えで、まだ背が低くて咲いていました。
そのため、私はこれが蔓性の植物だと認識していなくって、何かの時に、妻とクレマチスの話をしていて、話がかみ合わない。
妻はクレマチスが蔓性で、1mやそこらは立ち上がってくるということを知っていたのですね。私は、上の写真のような草丈の低い植物だと思い込んでしまったものですから、ちがうのよ、と教わりました。
いや、奥が深い。

アリグモの仲間

0424_15arigumo 2012.4.24
結構よく見るんですよ、アリグモの仲間を。
で、「日本のクモ」という図鑑では、ハエトリグモ科>アリグモ属は5種なんですけどね。
どうも、いっつも、同定しそこなう。
決定的にコレ、といえずにいます。
上の写真はメスでしょう。メスでこういう感じというと、ヤサアリグモかな。
なんだか、微妙に違う気もして。
今回も「仲間」にしておきます。

ハボタン

0424_14habotan2 2012.4.24
ハボタンの花をじっくり観察できてうれしい。
0424_14habotan3
完熟ではないですが、実もこの形。アブラナ科ですっ、という姿。
いいですね、これ。
種まきしたくなりますね。

種を見るとまきたくなるふうふだからなぁ、私共は。
生まれて育つ過程を愛でる、って、いいものですよ。

アメリカフウロ

0424_13americahuuro1 2012.4.24
ヒメツルソバから遠くない線路際。
いっぱい咲き始めました。
小さな花です。
0424_13americahuuro2
シンプルでいい花です。
葉が特徴的ですから、小さな花の姿とセットで記憶すると間違いありません。

去年は我が家のブロック塀のところにもあったのですが、今年は消えてしまったようです。
代わって、去年まではあまり見かけなかった線路際でたくさん咲いています。
そのブロック塀のところで撮影した写真で、去年も同じ時期に記事を書いています。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-e327.html
ここには実の写真もありますからぜひご覧ください。

ヒメツルソバ

0424_12himeturusoba 2012.4.24
個人宅の駐車場の側溝のようなところ。
ふと覗いたら中でヒメツルソバが咲いていました。
あんまりしつこく写真を撮っては失礼かな、と一枚撮って立ち去りました。
かなりタフな植物のようですね。
初めてこれを公園で見た時、これは何だろうとブログに書いたら、ヒメツルソバですよと教わったのでした。
花の特徴と、葉のV字型の模様で識別できるようになりました。

紅白合戦

0424_10sweetpea3 2012.4.24
戦ってるわけじゃないですが、競い合っています。
きれいですよ~
0424_10sweetpea2
この赤より紅っぽいのも咲くし、ピンクのも咲くし。
0424_10sweetpea4
紫も。

今年はあまりアブラムシは目立たない。
コマツナにはずいぶんアブラムシがつきましたが。
屋外でも、このそばに立つと芳香に包まれて深い呼吸をしたくなります。
きもちいいなぁ。

お仕事中

0424_8kitahimehirataabu 2012.4.24
キタヒメヒラタアブですかね。
イチゴの花で授粉作業中。
おかげで、5月中旬の今、かわいい実が食べられます。
小さな実なのですが、ちゃんとイチゴの香りと味はするんです。
結構濃い味だったりして。
満足感があります。

ハチ

0424_7tokiwahazahati 2012.4.24
小さな舞台での出来事。
トキワハゼの花に向かって接近していく小さなハチ。
完全な空中停止ではないのです。
微速前進中。
たまたま写った、ということなんです。
ヒラタアブの仲間だと完全な空中停止・ホバリングを見せてくれますが、ハチではそこまでは行きません。
偶然って、素敵ですね。

ハナミズキ

0424_1hanamizuki1 2012.4.24
そろそろハナミズキの花の季節。
目の高さでゆっくりと写真が撮れる場所がひとつありまして。
行ってみたら。あらま、こんな恰好してるんですね。
0424_1hanamizuki2
こうなってきて。
0424_1hanamizuki3
こんな、なって。
0424_1hanamizuki4
開く~。
なるほど。
0424_1hanamizuki5
今年はつぼみも見たし、開く過程もだいたい分かりました。
面白かった。
0424_1hanamizuki6
ちょっと凝った撮り方をしてみました。
他の色の花もあるのですが、今回は省略します。

★私の記憶では、昔は「アメリカハナミズキ」といっていたように思うんです。今は「ハナミズキ」です。どうしてかな、と思っていたら、アメリカから贈られたという経緯があるんですね。その他にもアメリカヤマボウシという似た花の木があったり、いろいろあったようです。

NHKのサイトから

桜100年 ハナミズキを寄贈(5月1日 4時57分)
 日本がアメリカの首都ワシントンに桜を贈ってからことしで100年となったことを踏まえ、オバマ大統領は、日米両国の永続的な友好の象徴として、ハナミズキの苗木3000本を東日本大震災の被災地などに寄贈することになりました。
 これは、野田総理大臣とオバマ大統領の日米首脳会談後に発表された共同声明の付属文書の中に盛り込まれたものです。
 それによりますと、オバマ大統領は、今から100年前の1912年、当時の尾崎行雄東京市長からアメリカに、3000本のソメイヨシノの苗木が贈られたことを踏まえ、ことし、日本に対して北アメリカ原産のハナミズキの苗木3000本を寄贈するとしています。これらのハナミズキは、日米両国の永続的な友好の象徴として、東京と、東日本大震災からの復興に取り組んでいる被災地など日本の各地に植樹されるとしています。ワシントンのポトマック河畔の桜は、毎年、満開となる春頃になると、全米から観光客が訪れ、日米親善の「桜祭り」も開かれるなど、ワシントンを代表する風物詩となっています。
 また、白や薄いピンクの花をつけるハナミズキは、アメリカ国民に広く親しまれ、「返礼」という花言葉から、1915年にも桜のお返しとして日本に贈られた経緯があります。

★このごろ、街路樹にハナミズキを植えることが増えてますね。
 連休中に、中原街道を環八あたりから環七の方へ車で走ったのですが、街路樹がみんなハナミズキになっていました。
きれいですけど、一種類というのも、なんだかなぁ、と思いながら走りました。

2012年5月16日 (水)

ウロコアシナガグモ

0421_16urokoasinagagumo1 2012.4.21
キョウチクトウの葉で見かけたウロコアシナガグモの幼体。
ときどき見かけるクモですが、どういうわけか、キョウチクトウの葉で見ることが多いような記憶。(あいまいですが)。
きれいな緑色。
好きなクモなんですが、ネコハエトリやササグモのようにフレンドリーに姿を見せてくれないのが残念です。
0421_16urokoasinagagumo2
体だけトリミング。
頭胸部が半透明ですね。
4対8個の単眼が、ほぼ全部均等な大きさで並んでいます。
逆にこういうのも珍しいかな。
ハエトリグモの正面の一対なんか、ホントに「目が合った」という気分にさせられますものね。
成体になってから、再びじっくり被写体になってくれると嬉しいのですが。
よろしくね。

ポピー

0421_14poppy1 2012.4.21
ハルジオンのつぼみは下を向く、という話をしましたが、ポピーのつぼみも下向きですね。
上向きに変わっていく経過を見たことはありません。
0421_14poppy3
花はおなじみですが
0421_14poppy4
花弁が落ちるとこうなって
この実が成長して長くなる => ナガミヒナゲシ というのがちゃんとした和名ですね。
アレロパシー・嫌地があるとい話も聞きますが、今のところ、我が家の周辺では増え過ぎです。

チュウレンジバチ

0421_12tyuurenjibati1 2012.4.21
チュウレンジバチがたくさん飛んでいます。
幼虫はバラ科の植物の葉を食べますので、園芸家には嫌われます。
0421_12tyuurenjibati2
今の季節にこの黄色い腹、黒い翅の虫は目立ちますね。
成虫は別に刺したりする針もありませんから、怖がることはないのですが、緑色の小さな幼虫を見かけたら、丹念に取り去って下さい。薬剤を使わなくても、ま、それなりに減らすことはできます。
全滅を企図しないこと。生き物と共に生きる時には大事な覚悟だと思います。

オニグルミ

0421_11kurumi1 2012.4.21
クルミの木に若葉と雄花穂が出始めました。
0421_11kurumi2
この後、眺め続けていましたが、雌花がほとんど見えませんでした。
どうしてかな。

毎年、トサカフトメイガというガがたくさん発生して葉を食べます。
殺虫剤をまく気にはならないので、クルミには申し訳ないことです。
去年はたくさん実はなったのですが、台風などの強風で熟しきらないうちに全部落ちてしまいました。
そんなこんなで、木として少し疲れているんでしょうか。
やすんでいいよ。

ツツジ

同じツツジの花を、絞りを変えて撮ってみました。
お好きな方をお楽しみください。

0421_8tutujif10
↑これは絞り10です。

0421_8tutujif35
↑こちらは絞りが3.5です。
背景のボケ方が違いますね。

玄関前に座り込んで、膝に肘を固定して撮影できる状態でしたので、のんびりと、撮影条件を変えてみるなどして遊べました。
腰をかがめていたらこんなことしません。写ってりゃいい、という撮り方をします。

プロってやっぱり隅々まで考えた上での「偶然」を見せてくれる技をもっているんですね。

ハルジオン

0421_6harujion1 2012.4.21
この季節にこのつぼみはハルジオンですね。
0421_6harujion2
草丈が比較的低く、つぼみが下向きなのが、ハルジオン。
もう少し季節が進んで、1m近くまで伸びる草丈が高くて、つぼみが垂れないのがヒメジョオン。
オーバーラップして咲き始めると、正直、よく分からなくなります。

ハルジオンは「春紫」。
ヒメジョオンは「姫女」。

まぎらわしくて、ダメです。季節の初めだけ、これはハルジオンだ、と言えます。

★全くの別件。
私が使っているMS-IMEでは「じょうおう」と入力して変換すると「女王」になります。
「じょおう」と入力して変換しても「女王」になります。
私の個人的な感覚ではどうも「じょうおう」のような気がしてしまいますが、広辞苑では「じょうおう」に「女王」はありません。
「エリザベス女王」って「エリザベスじょうおう」って言ってしまいますが、NHKでは「じょおう」と読むことになっているようでもあります。聞き取りづらいんですが。

「女」って難しいですね。アハ。

ヤドリヒメバチの仲間

0420_24yadorihimebati1 2012.4.20
鉢の土の上を忙しく歩き回るハチがいました。
0420_24yadorihimebati2
胸部、腹端部、脚などに黄色い模様があります。
0420_24yadorihimebati3
胸部の模様が白いハチを見たことがあると思います。シロスジヒメバチというやつです。
黄色いのは初めてだな。
で、土の上を歩きまわり、草の下をかいくぐり、という行動は土の中の「イモムシ」を探索する行動ではないかと想像されます。
というわけで、寄生性のヒメバチなのではないか。と思うわけです。

福光村昆虫記を見ると
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/hachi_.html
このページのかなり下の方にヒメバチ科が載っていまして
シロヨトウヤドリヒメバチというのが似ているんですけど・・・
私が見たのは、触角の途中にも黄色い模様がある。
サイトの写真ではそれがない。
というわけで、確定できません。
ヒメバチ科は大きな科のようですので、きっとその中の一つなのでしょう。

カエデ

0420_22kaede1 2012.4.20
門の内側のカエデの木から、実が飛んで、門の外のプランターで発芽して双葉を出したんですね。
それを、鉢に植え替えておいたのです。
10cm足らずの小さな木。新芽が出ましたよ。
0420_22kaede2
てっぺんですが、ちょっと硬く締まり過ぎていて、どうなるか分からない。
0420_22kaede3
「幹」の途中から出た葉芽。
これは伸びるでしょう。
楽しみですね。
門の内側の木というのは、本門寺の植木市で買ってきた小さな木を育てているものです。
その木に「子ども」が出来ましたね。
浮き浮きしています。

ササグモ

0420_18sasagumo 2012.4.20
ポピーのつぼみにて。
ポピーのつぼみは下向き。
そこに下向きにササグモの幼体が。
もう少し大きくなれると思うんですけど。
つぼみの毛が太く逞しく見えてしまいます。
花に移動した方が、獲物が来ると思うんだけどなぁ、じいちゃんは。

2012年5月15日 (火)

白いスイートピー

0420_16sweetpea 2012.4.20
白いスイートピーって、なかなかいいものですね。
0420_16sweetpea2
白い花を細かな描写力で撮影するのは難しいですねぇ。

0420_16sweetpea3
正面から。首をかしげたふうに。
芳香です。
でも、クチナシなんかの強く甘~い香りと違って、どこか落ち着いた感じがする芳香。
言葉で表現するのは無理ですね。香水の調香師さんとかだったら、香りに関する表現がいっぱいあるんでしょうけどね。

アオオビハエトリ

0420_10aoobihaetori 2012.4.20
珍しいというほどでもないですが、ササグモやネコハエトリ、ネコハグモなどと比べると見かけることの少ないクモです。
色がきれい。確かに青帯。
アリをとらえて食べます。
アリというのは、蟻酸という物質がアリから抽出されたというくらいで、身を守るために蟻酸を放出します。これ、臭いし、小さな虫たちの世界では、かなり強力な毒物として作用します。
人間には、臭い、くらいで済みますから気にするほどのこともないのですが。
で、アリを捕食するという昆虫やクモは比較的少ないですよね。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-d00e.html
2011年4月27日 (水)「アオオビハエトリ」

上の記事で、アリクイの話をちらっと書きましたが、そういえば、我々ヒトの進化的な兄弟であるチンパンジーもアリを食べますね。アリ釣りに小枝を道具として使うという話が有名ですが、素手でつまんで食べたり、舌を伸ばしてくっつけて食べたりもするはず。
私らヒトもきっと、アリに対する好みってあるんだろうなぁ。今は隠れちゃったけど。
刺激的な味で旨いかもしれないですよ。

カニクサ

0420_6kanikusa 2012.4.20
この状態を何と呼ぶのか、よくわかりません。
ゼンマイというのはゼンマイ科のほうだからな。
「芽」というのも、なんとなくなぁ。いいのかなぁ。
今年はこれをあまり茂らせるつもりはなく、フウセンカズラでも登らせるか、と思っていますが。
ごめんね。
昔から、この場所はグリーンカーテンを作っているのです。
流行る前から。
ヒョウタンを作った年もありました。
ルコウソウの時もありました。
アサガオの時もありました。
カニクサは勝手に生えてきてしまって、何年か続けて伸ばしてきましたが、少し趣向を変えたくなってきた。というわけです。

ホウセンカ

0420_3housenka 2012.4.20
以前ホウセンカがあったのですが、消えてしまったので、種を買ってきて蒔きました。
芽が出ました。
まさしく「双子葉植物」ですね。
双葉が出ました。

0501_2housenka 2012.5.1
本葉が出ました。
かわいいですね。
子葉(しよう)に対して本葉(ほんよう)というのか、双葉(ふたば)に対して本葉(ほんば)というのか、ま、どっちでもいいや。

幼きものはおしなべてかわいい。
植物もまた。

カタバミ

0419_27_2katabami 2012.4.19
カタバミの写真はもういいかぁ、と思いつつ、こう見事に群生していると撮りたくなりますね。
これがみんな結実して、実が熟し切ったところへ、手をわさっと突っ込んだら、すんごいことになるんだろうな、と想像して笑ってしまいます。
すごい勢いでパチパチ、パチパチ弾けるでしょう。
そういうのを、子どもにやらせたいよなぁ。
花を眺めるだけじゃなく、植物の「生きる工夫」をいっぱい見てほしいですね。

ササグモ

0419_22sasagumo1 2012.4.19
カエデの葉の上。
獲物はチュウレンジバチだと思いますが。
自分の体に比してずいぶん大きな獲物を仕留めます。
0419_22sasagumo2
このハチは死んでますね。虫は死ぬと大抵、脚を縮めます。
この時点ではもう抵抗はしていません。

0419_22sasagumo3
同じカエデの木のちょっと離れた葉の上。
じっと構えて待つササグモもいました。

今年はササグモがいっぱい。
場所にもよりますが、ひとめで、4,5匹が見えることもあります。
増えていいよ~。

ベニトキワマンサク

0419_12tokiwamansaku1 2012.4.19
先日、満開の真っ赤なトキワマンサクをお目にかけましたが、近所のマンションの植え込みでもやっと咲きました。
正式にはベニバナトキワマンサクのようですね。
0419_12tokiwamansaku2
マンサク目>マンサク科>トキワマンサク属
なんですね。
全く独特の花です。

モチノキ

0419_9hana1 2012.4.19
家を建てた時に、植木屋さんが植えていって、そのまま一緒に何十年も住んでいるというのに、この花をきちんと見ていない、という「大」うっかりもの。

ネズミモチ、とかベニカナメモチとか、なんだか、「モチ」がつく木だったよなぁ。
調べてみたら「モチ」という木じゃなくて、「モチノキ」という木なんですね。

郵便受けの上に一個、ころんと乗っていたのできづいたという、しょうもないじいさんだ。
4枚の花弁と4本のオシベはくっきりしています。花弁は派手さはないけれど、これ、萼じゃないです。
0419_9hana2
近づいてみると、中心部に、盛り上がりがあって、4つの部分が集まっているようです。
これがメシベの柱頭でしょう。

この後、ぱらぱらと落ちてしまいましたので、結実はしないように思えます。
不思議と気になるかわいい花でした。

南殿(なでん)

0419_7naden1 2012.4.19
南殿というサクラの花が終わりにかかって来た時の姿。
0419_7naden2
花弁が落ちました。
萼の中にはちゃんとメシベもオシベも備わっているように見えますが。
結局のところ、結実はしないようなんですね。
実のようなものが、一つ二つくらい見かけることはあっても、稔らない。

花を楽しませてもらった後は、美しい緑を楽しんでいます。
桜桃の葉につくハチらしき昆虫の幼虫も、この南殿にはあまりつかないようで、不思議に思っています。

0419_1ga 2012.4.19
窓の外の網戸にとまっていました。
翅の模様といい、頭のほうの形といい、特徴的なんですけど。
わからない。
ガとしか言えないなんて。悲しいけど。
ガの詳しいサイトは知っているんですが、詳しすぎて、端から全部見る気にはなれません。
ある程度絞り込めればなぁ。
メイガの仲間かなぁという気分はありますが、それとて確かじゃないので。
ガに詳しい方、教えてください。

2012年5月14日 (月)

ハハコグサにて

0418_15hati1 2012.4.18
昼の散歩の終わり、玄関前で腰を下ろし、そばの鉢を眺めてのんびり、というのが最高。
ハハコグサって、結構小さな虫たちに人気があります。
アブ、ハチ、アリなどよく潜り込んでいます。
0418_16himenagakamemusi
ヒメナガカメムシがハハコグサのつぼみのところにいました。
口の針を伸ばしているかどうかは見えません。
おそらくこの時は伸ばしていないと思いますが。

のどかな昼下がりの日向ぼっこ。
極楽、極楽。

ササグモ

0418_14sasagumo1 2012.4.18
ササグモがかなり大きな獲物をつかまえたようです。
チュウレンジバチでしょうか。
獲物はもう動けないようです。
0418_14sasagumo2
私の気配を感じて向きを変えよとしましたので、私はあわてて隠れました。
0418_14sasagumo3
葉の裏からシルエットが見えたので、一枚撮って、さっさと消えます。
せっかく捕まえた大型の獲物ですものね、ゆっくり召し上がれ。

ヤツデなど

0418_5yatude 2012.4.18
ヤツデです。
実が熟していく。
若い葉が出る。
かなりにぎやかな状況です。
ヤツデ、ナンテン、アジサイと並んでいますが、勝手に伸びてごちゃごちゃになっています。
園芸家が見たら腰を抜かしそう。
青臭いような、香ばしいような、強い匂いが漂います。
思わず深呼吸したくなります。
0418_7niwasiran
足元では、ジュウニヒトエが咲き、シランが花の準備をし、そこに有翅タイプのアブラムシでしょうか、がついていたり。

命が凝縮された庭なんですね。
一言。すごいことになってきています。

コクロヒメテントウ

0418_2kokurohimetentou 2012.4.18
ぼやけた写真でスミマセン。
小型のテントウムシです。
成虫も幼虫もアブラムシを食べます。
今年はヒラタアブの幼虫や、アブラバチの寄生、はよく見かけますが、ナナホシテントウとかナミテントウの姿が少ない。
去年、ちょっと意外な時期に電鉄会社が雑草や枯れ草を撤去しましたが、あの時にもう越冬状態に入っていた虫たちが、ごそっといなくなってしまったのかな、とも思っています。
早く、元の状態が回復出来るといいのですが。


アシブトハナアブ

0417_16asibutohanaabu 2012.4.17
今年はやけに目立つアシブトハナアブです。
この写真でアブは何にとまっているのでしょう?
車のヘッドライト。
日向ぼっこなんでしょうか。
反射光で腹まであったかい、とかいってますかね。

透明なプラスチックはアブにとって、どのように見えているのか。
鳥は透明なガラス窓を認識できなくて、衝突してしまうことがありますけど。
どうなんだろうなあ。

ワラジムシ

0417_7warajimusi1 2012.4.17
よくみるのですが、特に写真を撮りたいとも思わずいます。
この日は、どこから入ったか、洗面所の洗面器にいて、水に「つかまって」しまって、脱出できずにいました。
で、記念撮影をして、逃がしてやりました。
0417_7warajimusi2
昔馴染みのやつですが、こう、じっくりとそばによって眺めるのは初めてかなぁ。
0417_7warajimusi3
こうやって見ると、ダンゴムシより、顔や触覚など、くっきりしていて、なじみやすい気がします。
ダンゴムシは保育園児のアイドルで、ダンゴムシさんがいたぁ、とみんなで大騒ぎをして、つっついて団子にして遊んだりしてますが。
ワラジムシは、不潔がられたりしてね、損してますね。

ホソワラジムシ、というのが正しいかもしれません。
あまり詳しくないので、自信はないですが。

★ウィキペディアの「ワラジムシ亜目」から引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%82%B7%E4%BA%9C%E7%9B%AE

界     :     動物界 Animalia
門     :     節足動物門 Arthropoda
亜門     :     甲殻亜門 Crustacea
綱     :     軟甲綱 Malacostraca
亜綱     :     真軟甲亜綱 Eumalacostraca
上目     :     フクロエビ上目 Peracarida
目     :     ワラジムシ目(等脚目)Isopoda
亜目     :     ワラジムシ亜目 Oniscidea

ワラジムシ亜目(ワラジムシあもく、Oniscidea)とは、ダンゴムシやワラジムシ、フナムシなどの陸生の甲殻類の分類名である。すべて炭酸カルシウムを含む硬い外骨格を備えており、体節は頭部1節・胸部7節・腹部5節、胸部の7節に1対ずつ計14本の脚を持つ。

陸上で生活するが、鰓で呼吸をしていると共に乾燥に非常に弱いために湿気が必要で、石や木材などの下のじめじめした暗い場所で見つかる。デトリタス食(腐食性)であり、植物性の腐敗物がないと生きていけない。

捕食者に脅かされた場合、硬い外皮を外側にしてボール状に丸くなる種類もある。ワラジムシ亜目に属するダンゴムシなどの名前はこのような能力に由来する。オカダンゴムシの学名 Armadillidium vulgare も硬い外皮を外側にして体を丸める哺乳類のアルマジロに由来する。

鰓呼吸なんですね。
乾燥には弱いわけだ。
写真で、7対の脚は確認できます。勘定してみてください。

モンシロチョウ羽化

0417_3monsirotyou 2012.4.12
蛹で越冬していたモンシロチョウが羽化しました。
気づくのが少し遅れまして、早く出たいよ、とケースの中で暴れているのを発見。
ごめんごめん、とケースの外から記念写真を撮って、ふたを開けたら、一挙に高く舞い上がって飛び去りました。
悪いことをしてしまった。でもまぁ、体力がそがれるほどでもなかったようで、一安心です。

マメ科

0417_2mameka2 2017.4.17
あ、マメ科の白い花だ、きれいだなぁ。
いくらなんでも、これがスイートピーだとは分かるのですが。
0417_2mameka3
ここは大田区内のとある中学校前。
いろんな花がつぎつぎと咲きます。
でも、アブラムシがついたり、ということは見かけませんので、そういう防虫剤は使っておられると思います。
我が家だと、アブラムシもつくけど、捕食者のヒラタアブの幼虫やテントウムシの成虫・幼虫などもついて、昆虫と一緒の生態系になるんですけどね。

アヤメ科

0416_24ayame_1 2012.4.16
アヤメ科の花です。
もう、種の特定ははなから放棄。
アヤメ科、としか言わないことにしました。
0416_24ayame_2
「あ、アヤメ科の花だ、きれいだなぁ」
と、同じセリフを呟くばかりです。
0417_1ayameka
「わ、アヤメ科の白い花だ、きれいだなぁ」

というわけですね。
あ~あ、情けないなぁ。

オニタビラコにて

0416_22koonitabitrako 2012.4.16
オニタビラコのつぼみが開こうとしています。色が濃縮されていますが、特に先端部が濃い。
と思ってよく見ると。
何かが潜り込んでいますね。白い「↓」のところ。
ヒラタアブの幼虫ではないかと思うのですが、引っ張り出すわけにもいきません。
多分間違いないです。

黒い「↑」のところには、何かがある。
単なるごみのようなものなのかもしれませんが、何かの卵のような気がしないでもない。
これはわかりません。
産卵行動を見て、その場所を確認できればいいのですけどね。
なかなか、むずかしいです。

2012年5月11日 (金)

ヒメハナバチ(かなぁ)

0416_16hati 2012.4.16
四季なりイチゴにて。
0416_18hati
コマツナにて。
頭が花粉にまみれていますね。

小さな花にもそれなりの大きさのハチやアブがやってきます。
アリも結構潜り込んでいますね。
おかげで、花粉が運ばれて受粉。

花と虫が「共進化」してきたといいます。

人が勝手に花をいじくるようになったのは、進化的には「ついさっき」です。
花をいじくるのに、花に利益を与えているようには思えない。
人の身勝手と感じてしまいます。

ネコハグモ:2

0416_14nekoha3 2012.4.16
獲物の腹端部に噛みついたようです。
でも、また離れたり。
抵抗が激しいのです。
0416_14nekoha4
逃げようとしてますね。
0416_14nekoha5
激しくもがいています。
毒液を注入したかな。
ハチの抵抗が収まるのかな、と思って見ていましたが。
でも、ハチの抵抗がまさって、一応ハチは攻撃から脱出することに成功しました。
0416_14nekoha6
柵の横棒を、よろよろと逃げるハチ。
クモは追いません。
昆虫でもなくクモでもない、ヒトである私の目から判断するに、このハチ、多分この後間もなく死にます。
足元がおぼつかなくなっていましたから。

激しいものを見てしまいました。
生きるって、すごいことなんですね。
両者の「生きる力」の「際」を見てしまいました。

ネコハグモ:1

0416_14nekoha1 2012.4.16
線路の柵の横棒と縦の柱の直交する「くぼみ」にネコハグモが巣を作ったようです。
その糸に、ハチですか、が脚を引っ掛けた。
0416_14nekoha2
ネコハグモも気づいていて、捕まえたいのです。
ただ、かなり獲物が大きいので警戒しています。
糸でぐるぐる巻きにしたいのでしょうが、うっかり近づけない。
近寄っては離れ、くっついては離れして、様子を見ながら攻撃しています。

ゼニアオイ

0416_13zeniaoi1 2012.4.16
今年のゼニアオイは元気。
つぼみと、咲き始め。
初々しい。
0416_13zeniaoi3
なんとか正面から。低い位置で、つらい。
オシベの葯がかたく集まっています。
開花すると、花粉がこぼれてくるはず。丸い粒々です。
もうすぐですね。
0416_13zeniaoi2
この、ミニ・ソフトクリーム見たいな姿がまたかわいいんですよね。
これから長い期間楽しませてくれるはずです。

ポピー

0416_11poppy1 2012.4.16
ポピーがまだつぼみ。
0416_11poppy2
これはどういうタイプの虫かよく分からない。
わからないもの撮るなよな、とも思うんですが、虫の「魅力」には抗しがたい。

この後、ポピーはどんどん咲き始めて、いっぱいになってしまいました。
ちょっと増え過ぎの感がありますので、少し「迫害」しています。
花が終わった後、結実させず、摘んでしまっています。
徹底的に全部摘む、というわけでもなくて、思い出した時に、手の届くところでちょんちょん。
それじゃあ甘い、といわれそう。
ま、適当に静まってほしいと思っています。
増えすぎはよくないからなぁ。
でも、やっぱり増えるんだよなぁ。

ヤエザクラ:2

0416_8yae5 2012.4.16
上を向いて、逆光を利用して。
0416_8yae6
そうそう凄い写真が撮れる腕ではなし。
0416_8yae7
八重ですが、オシベ・メシベがそろっているようですね。萼が花弁化したのでしょうか。いや、枚数が多すぎるか。
実はならないようです。

ヤエザクラ:1

0416_8yae1 2012.4.16
密蔵院前、六郷用水跡の散策路の街路樹。
ソメイヨシノはとうに終わり、枝垂桜も終わり、人通りが少なくなりました。
地元の人の「独占的な」楽しみですね。
0416_8yae2_2
花自体がころんとしていて、それがまた、丸く集まって。楽しい雰囲気。
0416_8yae3_2
幹から直接出た葉とつぼみ。
0416_8yae4
ちゃんと枝として伸びてきたのもあります。
こういうの好きですね。
なんだか「懸命さ」というのを感じてしまう。
がんばれよ、と声をかけたくなります。
相手は花なのにね。

トキワハゼ

0416_2tokiwahaze1 2012.4.16
トキワハゼの花です。
イチョウの鉢植えも大分歳を経てきて、細いなりに根元近くから新しい芽を出したりして。
「大木」みたいだなぁ。
0416_2tokiwahaze2
これがトキワハゼの実ですね。
花が終わるとこの5枚の萼が目立ちます。星形模様のようです。
種まで確認したことはないのですが・・・。
きっとこまかいのでしょうね、すごく。

コマツナにて:2

0415_8kitahime1 2012.4.15
今度はキタヒメヒラタアブが2匹。
0415_8kitahime2
なんという姿勢でしょう。
オシベに脚をかけて、口を伸ばしています。
この口は舐める口。普通の意味でのハエと同じタイプの口です。
おいしい蜜をいっぱい舐めてください。

コマツナにて:1

0415_2komatuna1 2012.4.15
アシブトハナアブです。
ハチ的な外観です、でも刺しません。
0415_2komatuna2
キタヒメヒラタアブ。
花をスケールにして頂くと分かりますが、小型の細いアブです。
0415_2komatuna3
遠近感もありますが、大きさが比較できます。
両者かなり花に夢中でシャッターチャンスがあって、こんなアングルが狙えました。
0415_2komatuna4
これはハチですが、種は分かりません。というか同定しようという気力がありません。
よほど明瞭な特徴がないと、こうやって写真で見るだけでは私には種の同定ができないのです。
せっせと花粉を運んでくれる虫たちです。

今年はまだモンシロチョウが姿を見せませんね。
去年はずいぶん幼虫に食べられましたが。

2012年5月10日 (木)

ヒゲナガカメムシ

0413_21higenagakamemusi 2012.4.13
体長は1cm足らずの小さなカメムシなのです。
ですから、ヒゲが長いといっても、絶対値はそう大きなものではない。カミキリムシの触覚などはいかにも長いけれど。
でも、こうやって、横から全体をみると、確かにヒゲが長いですね。
もう一つの特徴は私がいつも言う「ポパイのような腕」ですね。
私的ネーミングは「ポパイカメムシ」ですから。
エノコログサなどのイネ科の植物でみかけることが多いのですが、今はあまりそういう植物が多くないので、我慢しているのでしょうか。

ササグモ

0413_19kaede4 2012.4.13
ササグモがあちこちいっぱい。
0413_23sasagumo
ハエトリグモが、像のぼけ具合で距離を測って、射程内に入ると飛びかかる、という話を前に書きましたが、ササグモではどうなのでしょうね。
ササグモはササグモ科。正面の一対の単眼もハエトリグモのように際立って大きくはない。
でも、獲物に、ぱっと飛びかかりますよ。
やっぱり何らかの方法で距離を測っているのだと思いますが。
不思議だらけですね。

カエデ

0413_19kaede1 2012.4.13
去年はいっぱい花を咲かせたカエデなのですが。
0413_19kaede2
今年の花はこれだけでした。
0413_19kaede3

0416_15kaede1 4.16
咲きましたね。
0416_15kaede3
これで今年の花はおしまい。

現在、強烈な緑の葉が茂っています。
まぶしいような、すごい緑です。
また、この木の「子」が育っています。その話はまた別建てで。

今年は花を休んで、成長に専念するのでしょう。
いろいろ植物の生き方にもリズムというか、変化があるものなのですね。

トカゲ

0413_18tokage1 2012.4.13
どういうわけか、かなり遠くから、自分が見つかったことを察知しますね。
で、逃げ出したところ。
0413_18tokage2
隙間に隠れて安心しました。
見られてるという状況は変わらないのに、狭いところに入ったので、危険度が低くなったのでしょうね。
0413_18tokage3
私が動かずに構えたままなので、そろりそろりと出てきて、元いた方へ戻ろうとしています。
0413_18tokage4
ぎりぎり我慢して、このショットをものにしたら、しまった、とまた走り去ってしまいました。
駆け引きがシビアだなぁ。
耳孔が見えてるんですが、わかります?

基本構造において、ヒトもトカゲも大差なし。なんていうと、嫌がる人も多いんだろうなぁ。

オランダミミナグサ

0413_12orandamiminagusa 2012.4.13
花弁の先端が割れていて、ハコベと間違いそうですが、切れ込みが深くありません。
明治の頃に渡来した帰化植物だそうです。
漢字だと「耳菜草」らしいです。
気がついてみると、結構繁殖してますよ。
探してみてください。

アカカタバミ

0413_11akakatabami 2012.4.13
赤みを帯びた葉で黄色い花のアカカタバミ。
先日カタバミの園芸種だろうという白い花をご紹介しましたが、私はこういう普通なのがいいな。
0416_11katabami
緑の葉で黄色い花のカタバミ。

0507_murasakikatabami
緑の葉で赤紫色の花のムラサキカタバミ。
みんな、可憐ですよね。
小さな花ですけれど、姿は暖かい。

シンプルなの、好き。
です。

ムラサキツユクサ

0413_10murasakituyukusa1 2012.4.13
ムラサキツユクサの紫があちこちに姿を現してきました。
今年は元気がよいようです。
0413_10murasakituyukusa2
高校生物で原形質流動の観察に使った方も多いでしょうね。
オシベの毛、というやつですね。
「極」私的には、循環系を持たない細い毛で、先端の方の細胞に栄養を送るための活動なのではないか、と想像するのですが、確証はありません。そんな論文どこかで読んだことないですか?

0413_10murasakituyukusa3
つぼみです。
結構ごつい感じなんですよ。
大好きな花です。

四季なりイチゴ

0413_7itigo1 2012.4.13
いくら「四季なり」といっても、冬の間はたまに開花してたまに結実するだけでしたが、ここへきてどんどん花が咲きます。
0413_7itigo2
食べではないけれど、楽しいです。

イチゴの本来の旬は東京でいえば5月ごろだったと思います。
いつの頃からか、クリスマス・ケーキにイチゴを乗せることが普通になってきて、冬場のイチゴの付加価値が高まって、なんだか、イチゴって冬の果物みたいになってしまいました。
冬に出荷するために、苗を寒い山の上に運んだり、大型の冷蔵庫に入れたり、そうして季節を錯覚させておいて、暖房したハウスで冬に結実させる。
まるっきり「エコ」じゃないんですよね。
電気代、暖房費。無駄だよなぁ。
旬に食べませんか。
今頃なんです、本当は。

こういうタイプの無駄なエネルギー消費はすごく多いと思うんですよ。
太陽のエネルギーを活用するというのは、太陽電池だけじゃないんです。
旬の食べ物を食べることも太陽の恵みを頂くことなんですけどね。

クモガタテントウ

0413_2kumogatatentou 2012.4.13
「大阪府のテントウムシ」のサイトから
http://www2.mus-nh.city.osaka.jp/learning/Ent/Ladybeetle-key/psyllobora-vigintimaculata.html

 北米原産の小型のテントウムシで,1984年に東京港付近で最初に見つかった帰化種です.現在では関西でも平地でふつうにみられる種類になっています.エノキ,セイタカアワダチソウなどのほか,フヨウでたくさん発生しているのが観察できます(山内周輔氏による).ウドンコ病菌を食べる食菌性のテントウムシのひとつです.
 分布:本州、北米
 生息環境:都市部,平地。北米原産の帰化種.
 生態:白渋病やすす病をおこさせる子のう菌を食べている。エノキ、セイタカアワダチソウ,フヨウなど。成虫越冬.

京都府 外来生物情報のサイトでは

具体的な被害は確認されていないが、同様にウドンコ病菌を摂食する甲虫類との競合などが考えられる。
拡大を防ぐとともに、生態系への影響を見守る必要がある。

「生存競争」とかいうと、強いやつが弱いやつをやっつけちゃう、という感じがしますでしょ。
どうもそれは「ヒト」的な感覚でして。ヒトの性格がそういう攻撃性をもっているのでしょうね。

実際にシビアなのは、食物が競合する、という出来事なのです。
今まで、ウドンコ病菌を食べていた甲虫類、私の知っている例ではキイロテントウがそうですね、そういうのと競合してどちらがエサの獲得能力が高いかで、劣勢なものは食べものを失って絶滅したり、食べ物を変えることに成功しない限り生き延びられなくなったりするんですね。

ウドンコ病菌を食べてくれるのですから、ヒト的には「益虫」みたいですが。
人間の身勝手で生物の世界を見てはいけないのです。

2012年5月 9日 (水)

アシブトハナアブ

0413_4asibutohanaabu1 2012.4.13
私、アシブトハナアブにつきまとわれています。
靴にちょんと止まってしまって、動かない。
パチリ。
もう撮ったからいいよ。
といっても動かない。
仕方ないから、足を動かして飛び立たせました。
0413_4asibutohanaabu2
そばのヒサカキの葉にとまりました。
かかしさんを拝んでくれていますね。
「かかし大明神」の御利益って、なんなんだろうな。
この庭にいる限り、殺虫剤とは無縁な「虫生」をおくることができる、ということかな。

サクラ

0412_41humikiri_sakura 2012.4.12
4月12日のお散歩のラスト。
近くの踏切を渡ったところ。
一本だけのサクラの木。
ですが、枝をすごく広く張っていて、道路で上を見上げて、こういう写真になるのです。
すごい木です。
サクラの名所、といっていろいろ騒ぎますが、へそ曲がりな夫婦は、こここそ日本一のサクラの名所だ、と笑い合っております。
どこでもいいんですよ。ある一本の木が、私のサクラの最高の名所であっていいのです。
浮かれすぎませんように。

ヤモちゃん

0412_40yamori 2012.4.12
ヤモリの幼体です。
頭でっかちで、おなかがぷっくり、ですね。
かわいいったらありゃしない。
わぁ、みつかっちゃったぁ、とちょろちょろっと落ち葉の下へかくれてしまいました。

手で捕まえようとすると、指の間から逃げますから、逃がさないようにすると強い力で拘束することになる。かわいそうですから、眺めるだけにしてあげてください。
ま、手に乗せたって噛みつくわけじゃなし、とってもかわいいんですけどね。
小さいくせして、恐竜の親戚だ、みたいな顔しますよ。

クロマルハナバチ

0412_30doudan4 2012.4.12
ドウダンツツジを眺めていましたら、ハチが飛んできました。
マルハナバチ、と普通に言ってしまいますが、クロマルハナバチだと思います。
トラマルハナバチとか、コマルハナバチとかもいますので、「クロ」マルハナバチでしょう。

ミツバチ科 > マルハナバチ亜科 > クロマルハナバチ

ミツバチ科なんですね。
親が花粉を集めていって、幼虫に食べさせます。
ずんぐりして少し大きめなので、怖がられたりしますが、ただ眺めている分にはなんということもない。クマバチだって、ミツバチ科で、ぶんぶん音を立てますけど、そう怖がることはない。
思い込みで怖がらないように。
逆に、思い込みでこちらの善意が伝わってフレンドリーに付き合ってくれるとも思わないように。
静かに、つかず離れず、見てあげてください。

顔の近くなんかに来た時に、こわがって手で払いのけたりすると、向こうも攻撃を受けたと思いますからね、攻撃してくることがあります。
じっとして眺めていれば大丈夫です。

ドウダンツツジ

0412_30doudan1 2012.4.12
わ、ドウダンツツジの花がいっぱい。
0412_30doudan2
すごいですね。
我が家では、ぽつんと一つ咲くだけなんだもんな。
やっぱりこれは日当たりの差でしょうね。
放棄されてひっくり返っていたドウダンツツジの鉢から救い出して、庭に植えたんですが。
我が家のドウダンツツジは新緑を楽しませてくれる素敵な木です。
0412_30doudan3
この日は、もう、わぁ、わぁ、と叫びっぱなしでした。
楽しいなぁ。{弥次喜多道中のような夫婦の散歩です。}

ひっかかったまんま

★「シャボン玉の色」の話です。
薄膜による光の干渉なんですけどね。
Kansyou2_2
こういう図をよく見るでしょ。

波の波面の一部が薄膜の上面で反射し、一部が薄膜の中に屈折しながら入射し、下面で反射し、薄膜の上面で2つの光波が干渉し合って観測者の目に届いている場面

こういう風に解説される。
図中にあるように、光の波があたかも水面波のようなものであるなら、これでもいいのですけれど。
でも、光子として考えた場合、上の図は、2光子の干渉になりますよね。
2つの光子が飛んできて、重なって、干渉する。

でもね、こだわりが解けないんですね。
電子も、光子も、1個ずつ空間を飛んで、ダブルスリットを「通る」と干渉してしまうんでしたよね。(大きなフラーレンC60でも。)
とすると、下の図の方が適切ではないでしょうか。
Kansyou1

これは私が自分のHP「案山子案雑記」のために自分で描いた図です。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-2/iro_maku.htm

LA上を1個の光子が飛んでくる。
この光子にとって、Aで反射する経路と、Bで反射してCから進む経路の二つが存在する。
これってダブルスリットに相当する状況ではないでしょうか?
結果として、干渉が起こって、それはヒトの色彩感覚に「色」として見えるのではないか。

薄膜に向かって、1個ずつ光子を送っても干渉は起こるのではないか、と思うのですが、いかがでしょうか。

ここのところが以前から引っかかって、ペンディングなままでいます。
「こうだ」といえるだけの「量子力学『力』」がないので、ペンディングな状態にぶらさがったまま。

量子力学に詳しい方のご指導を賜りたいのです。
よろしく。

分子の干渉

★前の記事で、電子の干渉の話を扱いました。
粒子として1個ずつ飛んでいく電子が、ダブルスリットを「通過」すると、波の性質である「干渉縞」を生じるのでした。

実は、同じ出来事が、電子よりはるかに大きい分子で観測されるのです。

★化学同人が出している「化学」という月刊誌があります。
2012年5月号(Vol.67)の42ページに
[連載 化学いまさら問答(9)] 実は誰もわかってないかもしれない簡単化学(Quantum Chemistry)
という4ページの記事があります。
{「簡単」は「kantan」で、「quantum」=クンタム=カンタム、に引っかけてあります。}

下で、その記事が読めます。{グラフも見られます。}
http://www.kagakudojin.co.jp/kagaku/web-kagaku03/c6705/c6705-bt/index.html

これを読んでいたら、フラーレンについてダブルスリット実験を行って干渉縞が現れた、という話が載っていました。なんとなく聞き知ってはいましたが、結果のグラフまで見たのは初めてでした。

光が干渉する。電子が干渉する。

これは、まあ、スケールがひどく小さいので、そんなもんか、と思いますが。
フラーレンはC60です。炭素原子が60個、サッカーボールと同じ形に結びついたものです。
直径にして、1nmはあるでしょう。でかいです(電子に比べて)。
「物体」です。
これが干渉するなんて。

電子の干渉のように、真空中にフラーレンを飛ばします。140m/sくらいの速さ。
ダブルスリットの間隔は100nm。
スリットから検出器までが1.2m。
これで、検出器のカウントを縦軸に、検出器の位置を横軸にとって、グラフ化すると、縞模様が出るんですね。

まいった。
記事では、C70でも干渉縞を確認。8原子の化合物、356原子、430原子の化合物でも同様の実験で干渉縞が確認されたとあります。

★ド・ブローイの物質波の概念はもちろん知ってますけど。
フラーレンが干渉するなんてなぁ。
なんだか、くらくらするような気分です。

「化学」の記事にこんな言葉が引用されていました。孫引きします。
Niels Bohr said, "If you are not confused by quantum physics then you haven't really understood it."


下のサイトで、フラーレンの干渉実験の概要が読めます。全文英語ですけど。
http://www.univie.ac.at/qfp/research/matterwave/c60/index.html Diffraction and Interference with Fullerenes: Wave-particle duality of C60

実験装置の写真や、結果のグラフなどもありますので、関心がありましたらどうぞ。

★読み物
日経サイエンス 2012.03
「光子の逆説」谷村省吾
歯応えあります。でも、面白いです。
35ページの図のキャプションを引用します。

光子は自分自身と干渉する:連続的に流れ出る光でなく光子1個で実験しても、干渉縞は生じる。1個の光子が波となり、右のスリットと左のスリットを同時に通って干渉する。スクリーンの画像は浜松ホトニクスが1981年に実際に観測したもの。

こうですよ。
日経サイエンス 2012.04 では「小澤の不等式」の話が載っており、谷村省吾氏の「不確定性原理で『光子の逆説』は解けるか」という記事もあります。
図書館などで読めるようでしたらどうぞ。

電子の干渉

★5月2日、外村彰さんが亡くなられました。70歳。

訃報記事では

 外村さんは78年、「電子線ホログラフィー」という技術を使った電子顕微鏡の実用化に成功。顕微鏡の解像度を飛躍的に高めた。86年、電磁場がない環境での電子の不思議な振る舞いにかかわる「アハラノフ・ボーム効果」を実証。量子力学の世界で二十数年も続いた論争を決着させた。

★私は専門家ではないですから、ことの詳細を理解していませんが、「アハラノフ・ボーム効果」の実証についての書籍は読んでみました。量子力学の不思議さを鑑賞して楽しむくらいの知識というか趣味はあるんです。
{わからなさを楽しむ、というのも、なかなかいいものなんですよ。}

Ab_effect
こんな写真をもし目にしたことがあったら、それがアハラノフ・ボーム効果についての外村さんの業績なのです。黒い輪の中と外で縞がずれてるでしょ、これが「AB効果の実証」というものなのです。

http://sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/1514
↑このサイトで、外村さん自身のお話しや実験が視聴できます。ぜひ見てください。

★実は私にとっては、アハラノフ・ボーム効果よりも、電子の干渉の方が衝撃的でした。

http://www.hitachi.co.jp/rd/research/em/doubleslit.html
↑ここに電子線に関する「二重スリットの実験」の解説、画像、動画があります。
物理好きな方、必見の動画です。是非ご覧ください。
衝撃的な結果が見られます。

・・・
電子顕微鏡の中の電子源から電子を一個づつ発射します。発射された電子は「電子線バイプリズム」という装置を通ります。
・・・
実験を開始すると、モニター上のあちこちに明るい輝点が現れます
・・・
ランダムな位置にやって来る電子を沢山積算すると、きっと一様な分布になると思われるかも知れません
・・・
実験が終わる20分後には、はっきりとした干渉縞が観察できます
・・・
  大変不思議な結果が得られました。一個一個の電子を送ったにもかかわらず、干渉縞が観測されたのです。この干渉縞は、電子の波が電子バイプリズムの両側を同時に通過して下で重なりあったときにだけ生ずるものです。電子は観察すると、常に一つ一つの粒子として検出されます。しかし、それが積算されると、干渉縞を生じるのです。電子顕微鏡の中には最大で一個の電子しか存在しなかったことを思い出してください。電子顕微鏡の中に2個の電子が同時に存在したとしたら、2個の電子による干渉縞が現れる可能性も否定できませんが、それも起こりえません。毎秒10個の電子しか発射されないので、電子顕微鏡の中には電子は一個だけしか存在しえないからです。常識では考えられない結果にたどり着いてしまいました。

★これは衝撃的でした。
電子は「粒」として、1個ずつ個別に空間を飛び、電子バイプリズムを通ってモニターに粒として観測されます。
それなのに、「波」で観測される干渉縞が現れるのです。
他の電子と干渉しているのではないのです。1個で飛びながら、電子バイプリズムを通ると、干渉が生じているのです。
頭が痛くなりますね。

★この話、実は、朝永振一郎氏の「光子の裁判」という有名な作品で高校生の頃に知っていたのです。
photon(光子(こうし))を「波乃光子」という人物に仕立てて、窓から侵入して壁際で捕まった、窓は二つあるがどちらの窓を通ったのか・・・というような筋書きで進行します。

・講談社 学術文庫「鏡の中の物理学」著者: 朝永振一郎
・岩波文庫 「量子力学と私」緑152-1
などで読めます。

今回、岩波文庫版がそばにあったので読み返してみたら
主人公の名前は、「波乃光子」で、「波乃」には「なみの」という振り仮名がついていましたが、「光子」には振り仮名はありませんでした。
で、文章中ところどころで、「波乃光子」について「彼」と参照していますので、「みつこ」ではなく、「光子」という名の男性とされているようです。

岩波文庫版は江沢洋さんが編者で、解説も書いておられます。

光子の弁護人がいう「Neither A nor B のカード上の点を次々にマークする」ことを実際に実験した結果が図Ⅰである。初め点の数が少ないうちはバラバラに不規則に見えるが、数が増すと第10図に示されたような縞模様が現れる

として、外村さんたちの1989年の論文から写真を引用しています。
Interference
朝永さんの時代には思考実験だったものが、現在は実際に見られるのです。
凄い時代に生きているなぁ、とつくづく実感します。

★高校の物理で、物質波を学び、ドブロイ波長も学んだし、原子を構成する電子の「在り方」についても学びましたが。
電子の波動性を、干渉実験でそのまま見られるとはねぇ。

外村さんの実験を知ったのは、工業高校で物理と化学を担当していたころだったと記憶します。
ビデオが発売になったのですが、ちょっと高くってね。
今はネット上で見られるので物理教材として使ったら生徒が喜ぶだろうなぁ。
なんだか、頭の中で授業を組み立ててしまいます。教師時代の癖が抜けませんねぇ。


http://www.jsap.or.jp/apsp/oralhistory/QOBU090812.pdf
「電子線ホログラフィーとそれが拓く量子の世界」
外村さんへのインタビューが読めます。

★朝日新聞の編集委員・尾関章氏が、追悼文を書いておられます。
部分引用します。

外村彰さん、物理の不思議「見せる」達人(2012年5月3日03時00分)

 

物質世界の不思議さを見せる達人だった。
 2日に死去した日立製作所フェローの外村彰さんのことだ。現代物理学の大きな柱である量子力学の不可解な現象を目に見える形で人々の前に示してくれた。
 それを象徴するのは1994年、ロンドンの王立研究所で開かれた「金曜講話」だ。講師役の外村さんはタキシード姿で波について語り、ヤマ場で聴衆をうならせる映像を映した。
 量子力学が描く世界が常識破りなのは、電子のような粒子が、波の性質を併せもっていることだ。それを裏づける映像だった。
 二つの道筋を用意して電子を飛ばす実験。電子が一つずつゴールの壁に積もっていくと、やがて、そこに美しい縞模様が浮かび上がった。こうした模様は波が干渉してできる。これは、電子が1個でも波として振る舞うことの証しだった。
 この場に居合わせた私は、会場で「ベリー・ナイス」というつぶやきが漏れるのを聞いた。この光景は、R・P・クリース著「世界でもっとも美しい10の科学実験」という本でも紹介されている。
 ・・・

もっといっぱい見たかった。
量子力学の世界をいっぱい「可視化」してほしかった。
と、悼みます。
合掌。

★参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%87%8D%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E5%AE%9F%E9%A8%93
「二重スリット実験」

ぜひ併せてお読みください。

2012年5月 8日 (火)

フリージアなど

0412_26freesia 2012.4.12
これ、フリージアですよね。
私の知っているのは黄色い花のタイプ。
色は違うけど、多分この姿はフリージア。
0412_27sakurasou
サクラソウがいっぱい。
一応、私の乏しい知識でぎりぎりカバーできたかな。

つくづく思うんですが、花に、なにか「タグ」のようなものをつけて頂けると助かります。
園芸店で買った時の袋とか。
そうすると、名前と一緒に花の姿を記憶できていいんだけどなぁ。
よろしく。
{アイスクリームの木の匙に油性ペンで名前を書いて土にさしておくというのはいかがでしょう?簡単にできるし。}

まるっきり分からない

0412_25humei1 2012.4.12
これ、つぼみ。
0412_25humei2
最初白っぽかったのが、開花へ向けて色づくようですね。
0412_25humei3
葉はこういう葉です。
さて、極めつけ。
花。ためいきがでるなぁ。
0412_25humei4
これなんという花ですか?
教えてください。

オキザリスなんとかかんとか

0412_24katabami 2012.4.12
これ、カタバミの園芸種ですよね。
カタバミの学名が「Oxalis corniculata」なのです。
で、オキザリス・バリアビリス/ホワイト
とかなんとかいうのかな。と思っています。
「バリアビリス」って「変種」とかいうような意味でしょ。variable と同根の。

カタバミ園芸種、でいいですね。
大型の葉と花、見ごたえがあります。
個人的な趣味では、普通の小さなカタバミやアカカタバミ、ムラサキカタバミの方が好みですが・・・。

カタバミから発見された酸=Oxalic acid = シュウ酸(蓚酸)なんですね。
「蓚」って確かカタバミという意味の漢字だったと思います。

トキワマンサク:2

0412_23tokiwamansaku3 2012.4.12
これです。
つぼみから、花へ、ほどけていく姿がなんともいえませんね。
0412_23tokiwamansaku4
つぼみや花や葉や、いろんなステージを一挙に詰め込んでみました。

いやあ、まったく堪能しましたね。
ため息が出るような散歩でした。

トキワマンサク:1

0412_23tokiwamansaku1 2012.4.12
ターザン公園を後に、帰り道にかかって、すぐ。
目の前が真っ赤になってしまった。
なんだ?あの赤いのは?
初め何だかわからなかったのです。
0412_23tokiwamansaku2
近寄ってみれば、トキワマンサクではないですか。
家の近くのマンションの植え込みにもトキワマンサクがあるのですが、そちらは花の気配はまだまだ。
そこは日当たりはあまりよい場所ではないし、冷たい風の吹きぬけ道になってますし。
ところがここはお日様いっぱい。さえぎるものなし。
お日さまの威力はすごい。

このリボン状の花、好きなんですよねぇ。
こうやって、伸びた姿もいいのですが、つぼみが開きかけた時のくるくる巻いた姿も最高。

ヤマブキ

0412_20yamabuki1 2012.4.12
ハナカイドウ、ヤエザクラと同じ一角に、ヤマブキも咲いていました。
0412_20yamabuki2
なんというか、色の乱舞、といいますか。
この辺り一帯、いろいろな色で埋め尽くされていました。
0412_20yamabuki3
こういうアングルで見ることって少ないでしょ。

ハナカイドウがどうなっているか、ふと気になって回り道してみてよかったぁ。
満足、満足。

実は、まだ、わぁ、が続くんです。
次の記事で。

ヤエザクラ:3

0412_21yae3 2012.4.12
薄紅と白のヤエザクラを重ねてみました。
電柱が見えているのが無粋だなぁ。
0412_21yae4
これで、どうだ!
わぁ。
でしょ。


ヤエザクラ:2

0412_21yae1 2012.4.12
大きな白のヤエザクラが並んでいるんですね。
0412_21yae2
白い花がこのくらいに写ればゴキゲンです。露出オーバーになって、とんでしまうことが多くって。

ツクシを摘んだ後、別行動をとっていた妻に携帯をかけてみたら、まだ近くにいましたので、ターザン公園にきてくれ、ものすごいことになってるぞ、と呼んで待つことしばし。
やってきた妻に

どうだ、ホントだろ
わぁ

というわけで、二人で、わいわい鑑賞したのでした。

ヤエザクラ:1

0412_19yae1 2012.4.12
ソメイヨシノは一気に咲いて、さっと去っていきます。
でも、いろんな種類のサクラがまだまだ咲き続きます。
0412_19yae2
なんともいえませんね。
うわぁ、ですね。

でもこれだけじゃないんです。
次の記事で。

ハナカイドウ

0412_18hanakaidou1 2012.4.12
ターザン公園にて。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-fb3a.html
↑ここで、2012年3月23日 (金)付で「ハナカイドウ」という記事を書きました。
あれどうなったかな、と気になっていたので、モンパルを回してみました。
花を見ただけではサクラと区別できません。
表示のおかげで、これがハナカイドウか、とわかります。

0412_18hanakaidou2
濃い色のつぼみ。
ちょうどよい時に見に来たようでした。よかったよかった。

で、ですね、ハナカイドウの木はそう大きくないんです。
その後ろがものすごいことになっていました。
次の記事で。

2012年5月 7日 (月)

ヒメリュウキンカ

0412_17himeryuukinka1 2012.4.12
散歩中に見る花を撮影してくると、名前を調べるのが大変。
園芸好きの方がそれぞれにお好きな花を見せて下さる。
物知らずの私には、きれいだけど、名前が分からない。
上の写真。とっても綺麗な花です。
0412_17himeryuukinka2
これはキク科ではないなぁ。
ガザニアの親戚かと思ったけど違うなぁ。
0412_17himeryuukinka3
花弁がてかてかと光るのが、非常に特徴的だ、と感じました。
で、その特徴を書いていろいろ検索してみたら
ヒメリュウキンカ」でした。
「リュウキン」といっても金魚の「琉金」じゃないんです、「立花」なんですね。

季節の花300から引用します。
http://www.hana300.com/ryukin.html

立金花 (りゅうきんか)(+「姫立金花(ひめりゅうきんか)」)
・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名  Caltha palustris
            var. membranacea(立金花)
          Caltha      : リュウキンカ属
          palustris   : 沼地を好む      
          membranacea : 膜質の         
  Caltha(カルサ)は、ラテン語で       
  「強い匂いのある黄色い花」という意味。

・春から夏にかけて咲く。               
・沼地や湿地に群生する。               
  水芭蕉の咲く頃、一緒に咲きそろう。   
・名前は、金色のような黄色の花が       
  立っているように見えるところから。   
・「流金花」とも書く。流れに沿って群生する黄金色の花のようすから。
・小型の花は「姫立金花(ひめりゅうきんか)」。ぴかぴかの花びらです

キンポウゲ科ですって。そういわれれば、なるほどなぁ。
やっぱり「ぴかぴかの花びら」というのは特徴的なんですね。
すてきなものを見ました。
覚えていられるかなぁ、自信がないけど。

イベリス

0412_16iberis1 2012.4.12
不思議な花です。
アブラナ科の花が輪になったような。
0412_16iberis2
四長オシベがあって、アブラナ科ですね。
初めて見た花です。
調べたら「イベリス」

季節の花300 のサイトによりますと
http://www.hana300.com/iberis.html

・油菜(あぶらな)科。 
・学名  Iberis sempervirens(イベリス・センペルビレンス)
          Iberis       : イベリス属
          sempervirens : 常緑の
・地中海沿岸地方原産。明治時代に渡来。名前は、スペインのある「イベリア半島」の名に由来する。

はぁ、結構古いんですね。
知りませんでした。
いろいろあるんだなぁ。

バス事故

★朝日新聞の読者投稿欄「声」に下のような投稿がありました。

[声]防音壁の設置方法に問題あり(5/2)
 1級建築士(61)
 関越道のバス衝突事故で、警察は運転手とバス会社の責任を追及する方針のようだ。だが私は事故の映像をテレビで見て、思わず「あっ」と叫んでしまった。明らかにガードレールと防音壁の設置方法に欠陥があると思ったからだ。
 リポーターも疑問に思って指さしていたが、テレビ映像で見る限り、ガードレールと防音壁の間に20~30cmほどの隙間があった。しかも、防音壁がガードレールより内側だった。これでは防音壁がないところでガードレールにぶつかり、車体をこすりながらガードレールに沿って走ったバスに、防音壁が引き裂くように食い込むのは当然だ。
 なぜこんな危険な設計をしたのだろう。ガードレールを内側にするか、ガードレールか防音壁を隙間を埋めるように斜めに設置していたら、こんな惨事にはならなかっただろう。全国の高速道路で、このような危険な箇所がないか、すぐに点検を望みたい。

★そうだったのか、とびっくりしました。

車の運転を覚えた頃に、先輩から教わった話。
万一、ブレーキが全く効かなくなってしまったら、ガードレールに車体をすりつけて停止させろ、と。
今回の事故の道路では、この方法は出来ない、やってはならない、ということですね。
すりつけていったら、突然防護壁に「刺さって」しまうんだ。
万一の場合にも、何とか停止することができる、というのはとんでもなく大事なことです。
「安全」という考えが、道路建設に関わる人の中に、浸透しきっていなかったということなのですね。
安全に停止する、ということが至上命題です。

★大昔、40年以上も前かな、新聞のコラムかなんかで読んだ記憶ですが。
確か、ロシアか、あるいはシベリアか。道がカーブしていくところに、直進する補助道路が作ってある。どういうことなのか、道路設計者に聞くと、万一ブレーキもハンドルも利かなくなって直進しかできなくなっても、真っ直ぐ山腹に登って行けば、やがて運動エネルギーを失って停止に至る。そういう安全のためだ、と話していた。という話です。安全という考え方と共に、そのスケールに圧倒された記憶があります。

★今回の事故。日本の道路設計の「甘さ」、「安全」への認識不足が露呈していますね。
この「声」への投書を読んだ夜、NHKの夜7時のニュース。

関越道バス事故 防音壁の間に隙間
5月2日 19時14分
 群馬県の関越自動車道で乗客7人が死亡した事故で、事故の現場は、防音壁とガードレールの間に数センチの隙間があったうえ、防音壁の土台のコンクリートが、ガードレールより僅かに道路側にせり出している場所でした。
 専門家は、ガードレールを防音壁より内側に設置したり、防音壁と一体にしたりしていれば被害を軽減できた可能性があると指摘しています。
 高速道路を走る車が道路の外や対向車線にはみ出すのを防ぐためのガードレールなどの防護柵は、平成10年に設置基準が見直され、今回の事故現場のようにガードレールと防音壁の「つなぎ目」は表面が連続するように設置することとされました。
 今回の事故現場では、例えば手前のガードレールを、それに続く防音壁にかぶせるなどして、ぶつかった車両をスムーズに誘導できるようにする対策が求められます。
 しかし、この設置基準は新しく作られる防護柵が対象で、すでにあったものは対象外とされています。
 事故現場に設けられていた防護柵は、道路が開通した昭和55年に設置されたもので、新しい基準は適用されておらず、東日本高速道路によりますと、防音壁とガードレールの間に数センチの隙間があったうえ、防音壁の土台のコンクリートがガードレールより道路側に僅かにせり出した形になっていました。
 今回の事故で、大型バスは、ガードレールに接触したあと、その先に続く防音壁に突っ込み、車体左側が切り裂かれるように激しく壊れました。
自動車工学が専門で、事故の防止策などを研究している芝浦工業大学の古川修教授は「対策としては、ガードレールを防音壁より内側に設置したり、防音壁と一体にしたりして、防音壁に車が正面からぶつからないような構造にすることが考えられるのではないか。今回の事故を機会に、道路全体を危険なリスク避ける構造に変更していくことが大事だ」と話しています。
こうした古い構造の場所がほかにどれだけあるかは分かっておらず、東日本高速道路は「事故の状況が詳しく分かりしだい、必要な対応を検討したい」と話しています。

「法は遡らず」というのは、大事な原則ですが、それは法律の事。
こういうのは違うでしょ。
遡って、すべての道路が安全になるようにするのが行政の仕事ですよ。

このような事故が繰り返されないように、道の構造そのものにも目を向けなければならないのですね。

ウンウンセプチウム

★別に「ウンウン」と唸っているわけではありません、ご安心を。

★現在、TOKYO ELECTRONという会社が朝日新聞のテレビ番組欄の下の方に「元素周期表」の広告を断続的に掲載しています。
4月20日に始まって、100あまりの元素を紹介する、という広告シリーズです。

私がコメントできることがあったらしようかな、と思いつつ、マメさに欠けておりまして、放置しているのですが。
4月30日の掲載分に
117番元素として「Uus ウンウンセプチウム」という元素が紹介されていました。

2010年に発見されたばかり。一番最近仲間入りした期待の新人元素。まだ仮の名前。

という内容。

★これは一言いっとこうかな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E7%B4%A0%E3%81%AE%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E5%90%8D

元素の系統名
正式な名称が定まっていない新しい元素を呼ぶために、IUPACは1978年に系統的な命名規則を定めた。一般に新しく発見された元素は確認を経て正式名称が決定されるまでに時間がかかる。中には104番元素のラザホージウムのように論争が長期化し、発見の報告から正式名の決定までおよそ30年もかかった例もある。以下に解説する元素の系統名(もしくは組織名)は、正式な名称が決まるまでの間、元素を呼ぶときに一時的に用いられる名称である。原子記号は1、2、ないしは3文字の英字と定められている。
この規則は、定められた1978年の時点で正式な名称の定まっていなかった104番以降の元素に適用されてきた。2010年2月19日に112番元素がコペルニシウムと命名されてからは113番元素以降に使用される。

こういう化学の世界での約束事があるんですね。

で、117番元素でいうと、
「117(ひゃくじゅうなな)」 という「自然数」ではないんです。
「117(いち・いち・なな)」 という仮の名の元素、なのです。

Uusは、2009年10月にドゥブナ合同原子核研究所のフレロフ核反応研究所で合成されて2010年4月に発表されたものです。

現在の規約は

原子番号の各位を、100の位、10の位、1の位の順番に、以下の表にしたがって綴る。

0   nil    ニル             nilium         ニリウム
1   un    ウン             unium         ウニウム
2   bi     ビ                bium             ビウム
3   tri     トリ             trium           トリウム
4   quad  クアド          quadium   クアジウム
5   pent   ペント         pentium    ペンチウム
6   hex     ヘキス        hexium    ヘキシウム
7   sept    セプト         septium   セプチウム
8   oct      オクト         octium    オクチウム
9   ennまたはen  エン  ennium      エンニウム

ちょっと省略したところもありますが、こんな感じ。

「117」ですから、ウン・ウン・セプチウム なんですね。表記はUus。

もし「120」なら、ウン・ビ・ニリウム ですね。Ubn。

こんな風に仮の名前をつけておくという約束なのです。
高校化学ではあまり詳しくやらないかもしれない。
となると、ご存じない方も多いかな、と老爺心です。

★独立行政法人 理化学研究所のプレスリリースです。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2004/040928_2/
「新発見の113番元素」 平成16年9月28日

日本に命名権が与えられるかもしれません。
命名されるまでは、ウンウントリウムですね。Uut。

ちょっとものしりになった気分でしょ。

★参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E7%99%BA%E8%A6%8B%E5%85%83%E7%B4%A0%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
未発見元素の一覧

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E7%B4%A0
元素

時間の圧縮

こんな記事がありました。

桜、朝咲き午後満開 2日連続夏日の北海道・旭川
 旭川地方気象台は2日、北海道旭川市で同日開花した桜が、その日のうちに満開になったと発表した。
 1953年の観測開始以来初めてで、全国でも例がないという。気象台は同日午前9時半ごろ、市内にある標本木のエゾヤマザクラで開花を確認。午後3時ごろ、満開になった。
 市内では4月下旬から暖かい日が続き、この日まで2日連続で夏日になったことから、一気に開花が進んだとみている。
朝日新聞 2012年5月3日

すごいですね。
時間の「濃度」が高くなるなんてことがあるんですね。
開花への強烈なパワーをためこんでいて、一挙に開放したのでしょう。
植物も激しい行動がとれるのですね。
認識を新たにしました。

民放の気象情報で、「気象予報士業界」の草分け・森田さんが、少々興奮気味に「6時間で満開になった」と話していました。
植物のパワーのすごさを見せつけられる出来事でした。

ローズマリー

前の記事で、ツタバウンランについて書きました。
そうしたら、また似た花を見てしまったのです。
これ↓
0419_27_5rosemary 2012.4.19
花は似てますよね。
でもなぁ、ツタバウンランはゴマノハグサ科なのですが、これはシソ科のローズマリー。

今年の2月に一度このブログに登場しています↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-ea61.html
2012年2月29日 (水)「ローズマリー」

違う科なのになんでこう似た姿の花なのでしょうねぇ。
混乱しました。
こういう場合は、葉が決め手なんですね。

ツタバウンラン

0412_14tutabaunran1 2012.4.12
この花にはまいりました。
花をぱっと見た時は、てっきりトキワハゼだと思った。
でも、背が高い、蔓性です。
トキワハゼはどう伸びても地面近くで咲いていて、こんなに高くなることはない。
0408_16tokiwahaze2
↑これはトキワハゼです。4.8撮影。比較のため。
0412_14tutabaunran2
ね、似てますでしょ。
よく見ると、花の後ろにウサギの耳のようなのが2本立ってますね。
0412_14tutabaunran3
でも、初めて見た私としては混乱しました。
0412_14tutabaunran4
葉も撮っておきました。これ、ひとつの決め手ですね。
家で調べたら、ツタバウンランでした。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/tutaba-unran.html

ゴマノハグサ科
ヨーロッパ原産の帰化植物です。
 初めて見た花で,名前が長い間わかりませんでした。花はムラサキサギゴケ(紫鷺苔)やトキワハゼ(常盤はぜ)などに似ていると思いましたが,葉がまるっきり違いますし,つる性の植物です。

やっぱりねぇ。
季節の花300というサイトでは
http://www.hana300.com/tutaba.html
「似ている花へのリンク」として「紫鷺苔、常盤はぜ」が挙げられていました。

トキワハゼもムラサキサギゴケもゴマノハグサ科です。
いやはや。

http://www.geocities.jp/mc7045/sub67.htm
↑このサイトでは、マツバウンラン、ウンラン、ムラサキウンラン、ツタバウンランなどの写真が見られます。どうぞ。
「ウンラン」といっても「蘭」ではありません。念の為。

シバザクラ

0412_13humei 2012.4.12
多摩川の土手へツクシ採りに行った時の一連の写真の一部です。
移動はモンパルですので、何かあると、モンパルに座ったままレンズを向けられる。
気軽にぱちぱちやってたら、ものすごい量の写真を撮ってしまった。やりすぎた。
これ、撮影時は何だか分かってなくって、ニュースなどで「シバザクラ」が報じられて、ああそうか、あれだ、と思い出したのでした。お恥ずかしい。こんな有名な花を。

枝垂桜:2

0416_10sidare4 2012.4.16
花と葉。
印象的な姿ですね。

0419_14sidare 4.19
花が仕事を終えつつあります。
こういう花の姿を愛でてあげませんか。
つまり、植物の生きる姿を鑑賞しましょう、ひいては自分の生き方をも「観照」しませんか?という問いかけです。

0424_17sidare2 4.24
生命力が弾けていく、という色彩ですね。
青空と日光をも感じて頂けたら幸甚です。


枝垂桜:1

0416_10sidare5 2012.4.16{パノラマ}
密蔵院の本堂側から境内を写したパノラマ写真。
かなり強引にくっつけましたから、食い違いが大きいのですが、我慢して下さい。
境内に枝垂桜が4、5本ありまして、その他にも、3、4種類くらいの桜があります。
ソメイヨシノではないので、開花時期がいわゆる「花見」の時期からずれます。
それがいいんですよね。
枝垂桜にしても、境内の外の六郷用水跡の水路にかぶさる枝垂桜の方が開花時期が早くて、境内のものは遅い。
さらに、散歩道に植えられた八重桜はもっと遅く咲きます。
ですから、3月末から5月にかけて、この辺りを散策すれば、いつも何か違う桜の姿を楽しむことができるのです。
わっときて、わっとさる、ソメイヨシノだけの花見よりもずっと楽しいですよ。
さて、上のパノラマ写真で一番左にある枝垂桜が、他のものから少し離れているので、単独での姿が見やすい。
0412_11sidare1
↑4月12日の姿。

0416_10sidare1
↑4月16日の姿。

冬の何もない時期よりも、花や葉の重みで枝が大きくたわんでいるように思えます。
そのおかげで、この木の幹近くに入ると、目の前が桜の滝になってしまうんですね。
圧倒的な眺めになります。

シジミバナ

0412_8sijimibana 2012.4.12
去年初めて知った花。
でもなぁ、名前の由来には納得してません。

シジミチョウがシジミ貝に似ている、と言われれば、そうだよなぁ、ですが。
「小さい」ということでも、シジミチョウは小さいし、シジミ貝も同じようなサイズ。

でも、この白い八重咲きの花が、シジミ汁の中の、殻を開いたシジミ貝の中身に似ているとは、やっぱり、納得できないなぁ。
「えくぼばな」の方がいいですよね。と、私は思います。

★参考
http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/tatuta/jumoku/kmt154.htm
備考: 花頭がくぼむことからエクボバナの名はこれによる。昔はこれをコゴメバナといった。今日コゴメバナというのはユキヤナギである。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sijimibana.html
名前の由来は,蜆(しじみ)に似ているからということです。この意味がちょっと分かりにくかったですが,花の様子が蜆汁などのとき,開いた貝の中にある身の様子に似ているということだと思います。

2012年5月 3日 (木)

先駆ける者

土日休日はブログはお休みするのが私の基本なのですが。
これは今日報告しないと(被写体に)申し訳ない。
昨日、5/2に「やがて『手が出た』」という記事を書いて。オタマジャクシに前脚が出始めたことをご報告しました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-9f23.html

そうしたらナント
0503_1hikigaeru 2012.5.3
上陸してきました。
朝、水槽を覗いたら、昨日入れた石の上に1匹、乗っていました。
先駆者ですね。上陸第一号だもん。

立派ですねぇ。
カエルですねぇ。(もちろんまだ尾があるけど)
後ろ脚の模様なんか、大人とおんなじだ。
肺呼吸に切り替わって、もう「陸上動物」なんだ。
お魚みたいだったのにね。
すごい。
うれしくってしかたないです。
飼育屋夫婦としてはこういう瞬間がたまらなくうれしい。

オタマジャクシがカエルになる。この当たり前のことのかげに、長い進化の歴史があるんですね。
ヒトとカエルと、脊椎動物仲間だもんな。親戚だ。
目耳鼻、手足、消化器、神経系・・・

生物としての「大綱」において同じ。
ですね。

たい‐こう【大綱】 カウ
根本的な事柄。おおもと。大要。「計画の―」
[広辞苑第五版]

2012年5月 2日 (水)

桜桃

5月2日。外は雨。
玄関から顔を出してみたら
0502_8outou 2012.5.2
あらまあ。色づいてきた。
雨に濡れています。

0412_4outou 4.12

0413_20outou 4.13
ここから先は、実が熟していく過程。
20日ほどへて、サクランボらしくなってきました。
今日明日、かなりの雨の予報です。
その先また、ぐんと初夏の陽射しが強まってくるはず。
光が栄養なんですものね。
きっとぐんぐん成熟してくることでしょう。

南殿桜

0412_3naden1 2012.4.12
この南殿という桜、不思議な咲き方をする。
上の写真、八重咲きですよね。
0412_3naden3
これも合わせて眺めるに。
オシベが花弁化してるんですかね。
0413_1naden 4.13
これもオシベの花弁化のようでもあり、後ろの萼の花弁化のようでもある。
0415_1naden1 4.15
左の花は八重のようですが、右の花は一重のようですね。
0415_1naden2
これは一重咲きですよね。

一本の木で、八重のような一重のような、入り乱れて咲いています。
淡い色の穏やかな花で、心休まります。
玄関先で日向ぼっこしながら一人静かに花見。
風流ですよ。
{アブに友達だと思われるのも、むべなるかな、でしょうか。}

ハラビロカマキリの卵のう

0412_2harabiro 2012.4.12
妻が樹の間に頭を突っ込んでいると、何か見つけてきます。
今回は、ハラビロカマキリの卵のう。
細々と生き継いでくれているようです。
このごろはオオカマキリもコカマキリもあまり見なくなってしまった。
多摩川の河川敷の手入れがよくなってしまって、昆虫相が貧弱になりました。
これじゃあ、鳥だって辛かろう。

愛鳥家の方々はすべからく虫を大事にすべきなんです。
虫は嫌いだ、鳥は好きだ、ではエコロジストとはいいがたいですね。

ムラサキカタバミなど

0410_27murasakikatabami 2012.4.10
これはムラサキカタバミなんでしょうかねえ。
なんだか園芸種的な感じもしますが。
0410_28sakurasou
これはサクラソウでいいのかな。
「無常識」なじいさんですから、名前を知らないものばかり。
0410_29muscari
きれいですね。

なんだ?
ムベ、かな。
ムベは六郷用水のところで見てきたでしょ、違うよ。
「む」なんとか、っていうのよ、絶対。

妻の記憶力はスゴイ。
「む」は正しい。
調べたら「ムスカリ」なんですね。
何か、花の種を買った時に、この花の写真を見て、ちらっと名前を記憶にとどめたらしいです。
「む」が合ってるからなぁ。
私は「無」だもんな。
ユリ科だそうです。
ムスク(麝香)のような香りをたてる種もあるのでこういう名前だとか。
撮影時、香りは嗅いでいません。

アブラナ科

0410_25nanohana 2012.4.10
これはアブラナの花。(菜の花)
0410_26komatuna1
↑これは?

花だけでは分からないでしょ。

↓葉を見れば分かります。
0410_26komatuna2
ね。コマツナですね。
ちょうど、上下が線路の柵の横棒で区切られていて、全体を一度に収めることができませんでした。
我が家と違って、殺虫剤をまいてますね。葉がきれいだもの。
我が家では、アブラムシがつき、それを食べようとヒラタアブの幼虫がつき。
わいわいやってます。

ヤマブキ+ボケ

0410_23yamabuki1 2012.4.10
沼部稲荷から、駅前へは戻らず、我が家とは多摩川線を挟んだ反対側を帰り道に選びました。
走ったことのない道。
お、ヤマブキがきれい。
0410_23yamabuki2
つぼみもきれい。

子どもの頃、ヤマブキの茎の芯を、空気鉄砲の弾にして遊んだ気がするのですが、記憶が定かではない。ぽくぽく折れやすいんですね。で、唾で湿らせて鉄砲に詰めて、後ろから押して発射する。
違ったかなぁ。記憶ってあいまいなものです。
よく幼い頃のことを事細かに話す方がいらっしゃいますが、私にはそういうのはまるっきりだめ。
遠い記憶はぼんやりです。

0410_24boke 2012.4.10
ヤマブキのすぐそば。
これはまた色の濃いきれいなボケ。
我が家のは、薄いピンクですが、これは、濃いですね。
見とれてしまいました。

★別件
山吹というと、太田道灌が思い出されますが、「太田道灌」と「大田区」は関係ないです。
大田区は「大森区」と「蒲田区」がくっついて「大田」になったものです。

沼部稲荷

0410_22numabeinari1 2012.4.10
モンパルでは駅のそばの踏切をあまり渡りたくない。
で、このお稲荷さんに行くのは初めて。
小さなお稲荷さんです。
鳥居をくぐるにも身をかがめなきゃいけない。
中に入ると、一人で「満員」。
上に白い八重のツバキが覆いかぶさっています。
0410_22numabeinari2
向かって左のお狐さん。
0410_22numabeinari3
向かって右のお狐さん。
子狐をおさえてますよ。
0410_22numabeinari4
いたずら子狐がおかあさんに、「おいたしちゃ、だめでしょ」と叱られているみたいな雰囲気でした。
にこにこしてしまった。

枝垂桜

0410_14sidare1 2012.4.10
掲載のタイミングがずれてますが、ご勘弁を。きれいなものはいつ見てもきれい、ということで。
0410_14sidare4
肉眼だと、目の前の花と向こうの花が同時に認識できるんですけどね。
カメラではぼかして表現するしかない。
花の中に立つ。というアングルです。
「花の中に立つ」というのは、感動的なものです。ためいきがでるほど。です。

おしゃべりしてるんやで

★朝日新聞に、幼い子の面白い言葉、を載せる小さなコーナー「あのね」があります。

[あのね](4/28)
 まだ赤ちゃんの弟が泣きやまず、オロオロしているママをなぐさめた。「涙が出てないから、泣いてるんとちゃうで。おしゃべりしてるんやで」(5歳)

この坊や、エライ。真実を突いている。

若い親が、泣きやまない赤ちゃんに苛立ってしまって起こした事件を耳にするたびに悲しくなります。
赤ちゃんはね、なくのが仕事なんだよ
というようなことを言って、若い親の心をほぐすのが、おばあちゃん、おじいちゃんの仕事。

赤ちゃんは、ないて育つ
泣かない子は、何か具合が悪いのだから注意深く見守らなくっちゃ。
力いっぱい泣くことで、筋肉が鍛えられ体力がつきます。
赤ちゃんにとって「なく」とは「表現」です。

5歳の坊やの「おしゃべりしてるんやで」は、赤ちゃんの真実です

赤ちゃんは、親の付属物・所有物じゃありません。
個性豊かな独立した「個人」です。
自分の力で生きてます。
親は環境を整えてあげることはできても、代わりに生きることなんかできようもない。
親の思い通りに「生きさせる」なんて決してできはしない。

そういう「継承」が失われているのかなぁ。
ばあちゃん、じいちゃん。きちんと老いて、きちんと継承しなくちゃよ。

ハエとアブ

★下はウィキペディアの「ハエ」という項目です。
分類系統樹などもありますので、詳しくお知りになりたい方はお読みください。
部分引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A8

 ハエ(蠅・蝿)は、ハエ目(双翅目:そうしもく)に属する昆虫のうち、ハエ亜目(短角亜目)・環縫短角群(かんぽうたんかくぐん)・ハエ下目(Muscomorpha)に属するものの総称である。日本だけで60ほどの科と、そこに属する3,000種近い種が存在する。
 成虫は一般にコンパクトな胴体、よく発達した前翅、後翅が変化した平均棍を持つ。飛翔能力は昆虫類の中でも非常に高い部類で、空間に完全に固定されたかのようなホバリングや、高速での急激な方向転換など、複雑で敏捷な飛翔をこなせるものが多い。「短角亜目」という名の通り触角は通常短い
 羽化の際にはさなぎの背中が縦に割れずに環状に開く。このためさなぎの縫い目が環状になっているとの意で「環縫短角群 」、あるいは単に「環縫群」「環縫類」とも呼ばれる。アブは通常ハエとは別の直縫短角群を指す呼称だが、「アブ」と名のつくもののうちハナアブ科やアタマアブ科などはハエの仲間であり、逆に「ハエ」と名のつくもののうち、アシナガバエ科やオドリバエ科などはアブの仲間である。

前の記事で、ホソヒラタアブが羽化していった後の蛹の殻をお目にかけましたが、「丸く、かぱっとふたが開いた」ようになっていましたね。あれが「環縫」ということなんです。
ホソヒラタアブが属するハナアブは「環縫短角群 」ですから、分類的には「ハエ」なんですね。
ややこしい。
{ちなみに短角ではなくって、「長角」というのは通常の意味では「蚊」が相当します。蚊もハエ目なんです。翅が1対2枚です。}

★下は、ウィキペディアの「アブ」の項目です。
部分引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96

広義のアブ(直縫短角群)
 広義には、ハエ目(双翅目)・短角亜目(ハエ亜目)・直縫短角群(直縫群、Orthorrhapha)に属する昆虫の総称。これをよりわかりやすく言えば、触角が比較的短い仲間(短角亜目)のうち、羽化の際に蛹の背中が縦に割れるグループのことである。蛹の"縫い目"が真っ直ぐであるとの意味で「直縫短角群」あるいは「直縫群」として、前方が円形に開く環縫短角群(ハエ)と区別される。アブ科のほか、ムシヒキアブ科、ツリアブ科、ナガレアブ科、ミズアブ科など多様な科が含まれる。また、名前に「アブ」と付かずに「~ハエ」と付くオドリバエ科やアシナガバエ科などもこのグループに入り、系統的にはこれらもアブの仲間である。

顔つきは似ているんです。「短角」ですから。ただ、羽化のときの「割れ方」が違うんですね。
まったくもって、ややこしい。
ウィキペディアからの引用を続けます。

ハエという名のアブ、アブという名のハエ

 上述のオドリバエ科などとは逆に、ハナアブ科やアタマアブ科など、「~アブ」と付きながらアブの仲間ではなく、ハエ(環縫短角群)の仲間に入るものがある。このようなわかりにくい「アブ」と「ハエ」の交錯は、そもそも虻や蝿という語には厳密な分類の概念などなく、単に見た目の感じで使い分けられてきたものであることと、そのような見た目の感じと実際の系統とが必ずしも一致しない場合があることに起因している。
 一般に「~アブ」と名の付くものを見れば、「どこかしらハチに似た風貌を持つハエ目の昆虫」を指して「アブ」と呼んでいるらしいことがわかる。そしてそれらの多くが直縫短角群に属しているため、この群のものをまとめて広義でアブと呼ぶのである。具体的には、ツリアブ科には丸々としたハナバチ類に非常によく似たものがあり、逆にほっそりとしてヒメバチにそっくりなものもある。やはり広義のアブであるムシヒキアブ科にも同様にハナバチやヒメバチの擬態と思われる例が見られる。
 ところが、これと同様の現象がハエ(環縫短角群)であるハナアブ科にも見られ、その多くがミツバチなどのハナバチ類に擬態すると同時に、一部の種群はヒメバチに似た細身となっている。ハエでありながら「ハナアブ」という名が付いたのは、このようなハチに似た(あるいは広義のアブに似たとも言えるが)外見からである。ハナアブが系統的にはハエの仲間であることを示すため、例えば「シマハナアブ」「オオハナアブ」を、「シマハナアブバエ」や「オオハナアブバエ」として、最後にやや強引に「ハエ」を付した図鑑も過去にあったが、結局はこれらの和名は定着しなかった。
 逆に、系統上では広義のアブであるにもかかわらず、オドリバエ科やアシナガバエ科に「ハエ」と名が付いたのは、彼らがあまりハチに似ておらず「ハエのような外見」だからである。「ハエのような外見」とは、それらの名が付いた昆虫を見れば、「体が比較的が短く、あまりハチに似ていないハエ目の昆虫」のことを言うらしいことがわかる。そのため細長いものが多いカやガガンボの仲間(ハエ目・長角亜目)であっても、あまり細くない体をしているものにはチョウバエなどの和名があり、これもカの仲間であることを示すため「〜チョウカ」の和名で掲載した図鑑もあったが、「~アブバエ」と同様に定着はしなかった。

「言語感覚」の違いをうまく説明していますね。
あんまり深刻に考えなくて結構です。
「ハエだぁ、アブだぁ、そんなもんだぁ」でいいですよ。

昆虫に親しむ第一歩は「目」のレベルで、仲間分けができることだと思っています。
トンボ目、バッタ目、カマキリ目、ナナフシ目、カメムシ目、チョウ目、ハエ目、ハチ目、コウチュウ目、カゲロウ目
こんなところが分かるようになると、虫を見るのがとっても楽しくなります。

ホソヒラタアブの羽化

0428_31hosohirataabu1 2012.4.28
10日後ですね。羽化しました。
箱を左手で持って、カメラを右手で持って、アングルを狙いましたので、手の色が背景に入ってしまいました。もうしわけない。
これはホソヒラタアブですね。
小さめです。
きれいに羽化してくれてうれしい。
0428_31hosohirataabu2
窓の外のコマツナのところで、そっとふたを開けてやったら、コマツナに飛び移りました。
口を伸ばして何かやってますね。
0428_31hosohirataabu3
別の葉に移動して、さぁ、旅だちの時。
何という偶然でしょう。右下にヒラタアブの幼虫がいます。
この幼虫から蛹を経て、成虫に至る。
「時」が自分から写り込んできました。
びっくりしました。
あたりに散らばるのは幼虫が食べたアブラムシの残骸。
生態系のごく小さな部分がここに凝縮されています。
成虫は繁殖のために旅立ち、食べるのは花の蜜。
不思議ですね。食性がまるっきり変わるんだ。

0428_31hosohirataabu4
羽化した成虫が去った後で、脱け殻の写真を撮影。
スケールでわかるように、7mmくらいの長さですね。
頭のところが、ふたのように開いて出てきたようです。
0428_31hosohirataabu5
接写してみるとこんな感じ。
「円くかぱっとふたが開いてます」。
これが実は大問題なのでして。
そうなんだ、ホソヒラタアブはハナアブ科で、ハエの仲間(ハエ目という意味ではなく)なんだよなぁ、とつくづく思い出したのでした。
詳しくは次の記事で。

ホソヒラタアブの蛹

0418_1hirataabu1 2012.4.18
ふと下を見ると、ボケの葉の上にヒラタアブの蛹らしきもの。
0418_1hirataabu2
見知った蛹とは色合いが違うな。
半透明。きれいですね。
0418_1hirataabu3
体内の組織が透けて見えています。

0419_3hirataabu1 4.19
翌日です。褐色に色づきました。
そうだったのか、多分、昨日、蛹になったばかりのところを見つけたんだ。
0419_3hirataabu2
この姿、色、模様は見知ったものです。
通常「ヒラタアブの蛹」といって済ませています。
では、何ヒラタアブが羽化してくるのか、実際には見たことがありません。
そこで、葉ごと切り取って、透明なプラスチックの箱に入れました。
毎日眺めておりました。

やがて「手が出た」

0502_1kaeru1 2012.5.2
手が出ました。

リパブリック讃歌(The Battle Hymn of the Republic)の替え歌では「やがて手が出る 足が出る」となっていますが、もちろん順序は逆で、後脚(足)が先、前脚(手)は後、です。

昨日あたりから、手が出始めました。
急遽、石を入れて「陸」をつくってやりました。
おぼれさせちゃいけない。

魚類の上陸という進化史的な出来事を、思い起こさせてくれるカエルたち。
つくづく凄い変化を遂げますね。

0502_1kaeru2
水槽の外からの接写はつらい。
鮮明にはなりません。
でも、目が印象的でしょ。
0502_1kaeru3
目・口・手足。立派なカエルですねぇ。
尻尾はやがて吸収されます。
尻尾を作っている細胞が、アポトーシスという自己消滅過程によって積極的に消え、栄養となります。
0502_1kaeru4
ん、強そうだなぁ。

カエル 好きです。

よもぎもち(くさもち)

4月30日、今年もよもぎもちを作りました。
ツクシとかヨモギとか、自分ちの周辺で調達できるのですから楽しい。

ゆでたヨモギの葉をすり鉢ですりつぶすのは私の仕事。
まぁ、すり鉢仕事は私の仕事なので。
イワシの「つみいれ」を作るときの、すり身をつくるのも私の仕事。
ちなみに、母が「すり身を、シャモジにとって、菜箸で、摘んで入れるから、つみいれ、なのよ」と大昔に息子の私に聞かせたので、私は「つみれ」ではなく「つみいれ」といっております。

で、話は戻って、ヨモギをすりつぶして。
今回は、白玉粉がありましたので、これをすり鉢に入れて、熱湯を適量注いで、こねます。
「こねる」のも私の仕事。
パン、ピザ、なんでもこねます。こねるという手技は40年もやってますから、様になっていると自賛しております。

できました。
0501_11kusamoti1
妙な皿ですね。
チョー小皿。

0501_11kusamoti2
あはは、猫小皿。

残っていた黄粉をつけたり、白砂糖をちょっとつけたりして、食べました。

草の香高く、歯応えしっかり。おいしいですよ~。
毎年、この時期に、ちょこっと作って食べて楽しんでおります。

2012年5月 1日 (火)

ゼニアオイ

0410_13zeniaoi 2012.4.10
1シーズンまるっきり御無沙汰になってしまっていましたので、久しぶりに咲いてくれてうれしい。
なにかタイミングがおかしくなってしまったのでしょうか。
発芽からこの開花までがずいぶん長かった。
心配していましたが、パワフルに咲き始めたので喜んでいます。

ところで、この端正な花に「銭」という名がついているのがどうも解せない。
お金のことを言うのはなんとなく品がない、という感覚が私のような年齢の者にはありまして、「かねのなるき」というのもいい名前じゃないという気がして「フチベニベンケイ」といっています。
もっと、いい名前にしてあげられたらよかったのにな、と思っています。

オオイヌノフグリ

0410_12ooinunohuguri 2012.4.10
早くから咲いて、春を告げてくれますが、結構遅くまで咲いていますね。
この花の姿にちなんだ名前をつけてあげればよかったのにね。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/scrophulariaceae/ooinunofuguri/ooinunofuguri.htm

 オオイヌノフグリは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、1890年頃に東京に帰化したことがわかっている。

そういう記載のある文献でもあるんでしょうね、きっと。

イヌノフグリというほうが在来種だそうです。
そちらの方で、果実の形から「ふぐり」という名がつきました。
ですから、「おお」は「イヌノフグリ」全体を形容する言葉です。
在来のイヌノフグリより大きな種類、ということですね。

私がふだん、手元に置いて参考にしているのは
形とくらしの 雑草図鑑 見分ける、身近な280種
岩瀬徹 著
全国農村教育協会、平成19年刊

です。

もう一冊、時々見る分厚い図鑑がありまして、こちらは
新版 日本原色雑草図鑑
企画 財団法人 日本植物調節剤協会
編集 沼田真 吉澤長人
全国農村教育協会、昭和52年刊

わぁ、古い。
この本をちょっと開いてみたら、
オオイヌノフグリの別名として
ヒョウタングサ、テンニンカラクサ
という名が掲載されていました。

インパクトはないけど、いい名前ですよね。
瓢箪草、天人唐草

ちょっと調べてしまいました。

フタモンアシナガバチ

0410_10hutamonasinagabati 2012.4.10
アブは翅は一対ですが、ハチは二対のはずです。
でも、標本にでもしないと、アシナガバチの翅が二対4枚あるようには見えませんね。

ハチとアブは翅の枚数の違いで見分けられる、なんて書いていたら、フィールドでの観察をしたことがない人ですよ。
触覚や複眼・単眼、口器などを含めた「顔つき」でわかります。
ハチの単眼は不思議と見えやすい。
眺めていたって襲ってくるわけじゃなし、じっくり観察して下さい。
手は出さないでください。

0428_21hutamon1 4.28
日当たりのよいビヨウヤナギの葉の上。
ハチもくつろいでいます。
体の掃除を丹念にやっていました。
このショットの直前は、前脚で複眼や触覚の掃除をしていました。ぴょこぴょこ、という感じで「動き」が見えます。なんだろうと、凝視すると、そうか触覚の掃除か、と分かるような具合ですね。
上は後ろ脚の掃除。
やれうつな、はちがてをする、あしをする。
というような状況。
0428_21hutamon2
精悍なハチにとっては、ちょっとみっともない「ゆるんだ」姿を撮られてしまいましたね。
なんか、「膝を崩して」というようになってしまった。

まぁ、くつろいでいる時はこんな風ですが、おそらく、子育てのためのエサを狩っている途中でしょう。
生活圏が重ならないでほしいと、願っています。

アシブトハナアブ:2

0428_29asibutohanaabu1 2012.4.28
心地良い昼下がり。
ぐるっと散歩してきて、玄関前に腰を下ろしたら・・・。
どういうわけか、アシブトハナアブが一匹遊びに来ました。
青いのは私のジーンズです。
前の記事で、ホバリングはせず、すぐ行ってしまう、とか書きましたが。
ホバリングはしてくれませんが、ジーンズにとまっては飛びあがり、またとまっては・・・
0428_29asibutohanaabu2
目の前から飛び去らないんですね。
いろいろポーズをとってくれる。
0428_29asibutohanaabu3
これ見てください。至近距離でこっちをむいてポーズをとっている。
去年気づいたことですが、1対2枚の翅の付け根のあたりの後方に、切れ込みがあって、切れ込んだ小さな部分が立っている。平均棍の運動とぶつからないためかなぁ、などと書きましたっけ。
その構造が見事に写りました。うれしい。
撮ってちょうだい、といわんばかりの「表情」。
0428_29asibutohanaabu4
顔の方にピントを少しだけ引いたのですが、ジャストピントじゃないですね。
「人懐っこい顔」ですね。
私にはそう見えてしまう。

この後もしばらく、私の周りを飛び回っては体にとまったりしていました。
楽しいひとときでした。
アブに好かれるようになったか。
まるっきり殺気を発していないじいさんに、なりましたことよ。
いや、ハナアブに好かれるということはきっと「花のようなじいさん」になったということでしょう。

アシブトハナアブ:1

0410_9asibutohanaabu1 2012.4.10
真っ白な花にアシブトハナアブ。いいコントラストですね。
0410_9asibutohanaabu2
ちょっと大きめのアブです。
刺したりはしませんから、騒がないように。
あちこちの花を訪ねて飛び回ります。
ハナアブたちが花粉を運ぶ仕事は相当に大きなものです。ミツバチの専売特許じゃありません。
で、「アブ」というと、刺すとか怖いとか嫌われて、ミツバチは実際に刺すことができるのに「かわいい」といわれるのは、なんだか変ですねぇ。

0410_9asibutohanaabu3
コマツナに来ました。
顔に花粉がついています。

長い時間のホバリングを見せてくれるのはヒラタアブの仲間。
このアシブトハナアブはあまりホバリングは見せてくれません。
花にとまったらすぐシャッターを切らないと、どこかへ行ってしまいます。
今年は結構よく見かけます。
年によって、いろいろ変化があるんですね。


ナズナ

0410_7nazuna 2012.4.10
今年はペンペングサが生えてこないわね、と妻が心配しておりましたが、無事、生えてきました。
ペンペングサが生える庭、です。すてきな庭でしょ。

0415_5nazuna 4.15
パッと見、上の写真と変わりないですが、よく見ると、アブラムシがたくさん集まっています。
アブラムシって、「おいしい場所」をよく知っています。
アブラムシのせいでペンペングサも生えない庭になるかというと、そうでもなくって。

0420_5nazuna 4.20
無事、三味線の撥(バチ)のような実が稔ってきました。
花の構造はアブラナ科の構造なのですが、子房の形がこの三角なんですね。
アブラナ、コマツナ、タネツケバナ・・・と大きさの違いはあれ似たような実をつけますが、ナズナは独特。面白いものですね。

植物として最初に全ゲノムの解析が行われたモデル植物「シロイヌナズナ」はアブラナ科ですし、名前も「・・ナズナ」ですし、花も典型的なアブラナ科の姿なのですが、ナズナとは違ってその実は細長くって、アブラナ・タイプなんですよ。
不思議だなぁ。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/penpengusa.html

春の七草の一つですが,ペンペングサといったほうが通りがよいかもしれませんね。ペンペンというのは擬音ではなく実の形が三味線のバチに似ているからでしょう。実がついた枝を取って振ると,実がぶつかりあって「シャラシャラ」という音がするので,子供達がおもしろがっていました。

この遊び、私もしました。
ただ振るんじゃなくって、手のひらを緩く握って、草を上の方から下へ、軽~くしごくんですね。そうすると、斜め上に向かっていた実のついた枝が、垂直に立つわけです。その状態で、コマでも回すように茎を回すと、いい音がします。「シャラシャラ」なのか「パチパチ」なのか。
よくやりましたっけね。

「ぺんぺん草が生える」「ぺんぺん草も生えない」
どっちにしても、あんまりよい喩えではない。ウィキペディアから。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%BA%E3%83%8A

ぺんぺん草が生える
    ナズナが荒廃した土壌であっても生育することから、荒れ果てた様子を指す。
ぺんぺん草も生えない
    荒廃した場所で育つナズナでさえも生育しない様子から、転じて何も残っていない状態、一切合財が残らない状態を揶揄した表現で、「○○が通った後はぺんぺん草も生えない」のように用いる。

ペンペングサが生え、ヤエムグラがしげる、庭です。
田舎じゃのう。


ルリマルノミハムシ

0410_5rurimarunomihamusi 2012.4.10
コマツナの花に黒い虫。
とても「ルリ色」とは見えませんが、肉眼でなら、少し青みがかっているのが分かります。
後脚が体の両側に張り出した形が特徴的なので、それを見れば判定できます。
花弁と比べて、体の大きさを推測して下さい。

http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/09kochu/hamushi/rurimaru/07.html
ここの写真が、典型的な姿と言えると思います。ご覧ください。

カラー:2

0416_1calla 2012.4.16
黄色い棒に白いぽやぽやが出てきました。
これ、オシベかな、花粉かな。
0421_calla1 4.21
カビでも生えてみたいですね。
0421_calla2
よく分からない構造ですが、ここまでくれば、「開花」でしょうか。
姿のシンプルさに比して、よく分からない構造の花ですね。


カラー:1

0410_1calla1 2012.4.10
カラーが咲きました。
{後で蒸し返しますが、この状態を「花が咲いた」といってよいのかどうか。う~む}
0410_1calla2
白いのは「仏炎苞」ですから、花弁じゃない。
中の黄色い棒が「肉穂花序」というのですね。
0410_1calla3
肉穂花序の基部にメシベが密生、という記述を見つけました。
どれがメシベかな。

0412_1calla 4.12
雨上がり。
フラッシュを光らせたら、水滴がきれいに輝きました。

クンシラン

0409_20kunsiran 2012.4.9
つぼみが目立ってきました。
0412_37kunsiran_2 4.12
もう咲くぞ。
0413_24kunsiran 4.13
咲いたぁ。
まだおちょぼ口
0416_21kunsiran 4.16
全開にはなっていません。
後ろにいっぱいつぼみも写っていますが
0425_16kunsiran 4.25
例年になく今年はたくさん咲いています。
他にもまだ咲いていますが、ワンショットでは入らないし、こんなところですね。

実が熟してくるのも楽しい、といって実をみのらせるのは、多分、園芸的にはいけないんでしょうね。花が終わったら切って、お礼肥えとかいって肥料をあげて。
でもなぁ、花が咲いたら実が熟すまで。というのが、私らの鑑賞だからなぁ。
がんばってね。

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