夕方の雲
2012.1.31
5時少し前の空。
高さの差のほとんどない、一つの雲が白かったり黒かったりするのが面白くて撮影しました。
向こう側から夕日を浴びています。
そうすると、雲の縁の部分では光が散乱されて観察者である私の方へやってきますので、「光がそこから来るその部分は『白い』」んですね。
ところが、雲の中央付近では、向こう側の表面では同じように散乱を起こしているはずなのですが、その散乱光が、雲の内部で更に散乱されて観察者まで届かない。
「光がその場所からは来ない場所は『黒く見える』」のです。
白雲といい、黒雲といい、そこからどれだけの光が観察者にやってくるかの違いでして、相対的なものです。
黒雲と思ったところも、もっと黒い部分と並んでしまうと白っぽく見えるものなのです。
この場合は、少し高度差がありますね。わずかですけど。
下の低い雲は光を散乱して白く輝いている。
で、上の雲に比して、大量の光を送ってくるので白く輝くのです。
夕方、雨戸を閉めようとしての観察です。
5時前でもこうやって明るいのですから、季節がずいぶん進みました。
日脚が伸びる、というのが実感されます。
★
「白と黒」の話は、理科おじさんの部屋でもやっています。
関心がおありでしたら、お読みください↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/39th/sci_39.htm
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/6th/sci_6.htm
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