かまきりりゅうじ
前の記事で、「りゅう」の話を書いたら、頭の中に「りゅうじ」くんが登場してしまいました。
『おれはかまきり』 かまきりりゅうじ
という工藤直子さんの詩をご存知の方は多いと思います。「のはらうた」という詩集ですね。
以前から、この詩は知っていて、楽しい詩だなとは思っていたのです。なにせカマキリ大ファンの家族ですから。
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おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
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おう あついぜ
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季節は夏だ、とすると、これは大人のカマキリだ、と思っていました。
東京でオオカマキリとかハラビロカマキリなどを飼育していると、卵から幼虫が孵化するのは、そう、5月の連休を挟んで、4月中頃から、5月中頃にかけてが多いようです。
とすると、「なつだぜ」「あついぜ」という季節ではないと思っていたのですね。
朝日新聞に「オーサー・ビジット」という企画があって、作家が教室へ行って、「授業」をするのですね。これが結構面白い。
2012.2.6の朝刊に掲載された中に
「工藤直子さん@鳥取市立西郷小」というのがありまして、一部引用します。
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最後はかまきりりゅうじの曲「でっかいこころ」を歌と踊りで披露した。♪おれ ちびだったときも/こころは でかかったぜ♪
「感動した!」と目を細める工藤さん。「お礼に、かまきりりゅうじがどんなふうに生まれたか教えちゃおうかな」
ある夏、朝顔のつるに5mmほどのカマキリを見つけ、葉っぱでちょかいを出した。チビなのに「おれはカマキリだぜ、強いんだぜ!」とカマを振り上げ、チャンバラになった。
「お前、かっこいいじゃんって感激してね。そんなチビカマキリの気分で詩を書いてみようと思った」
大好きなキャラクターの誕生秘話に、子どもたちは目を輝かせた。
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5mmのチビカマキリとちゃんばらをする工藤さんを想像して、もう、たまらなくうれしくなってしまいました。
妻にもこの文を読ませたら、大喜び。
わかりますよ~、チビカマキリの迫力。
小さいけど、いっちょ前のカマキリなんだもん。
飛んでくるショウジョウバエやアブラムシをカマでしっかり捕まえてむしゃむしゃ食べるんですよ~。「すご・かわい」いんですから。
季節は初夏、少し、ずらしたって、文句はない。
これからも、りゅうじくんは、子どもたちに愛されるんでしょうね。
★
最初は、空き瓶にバナナでも入れて外に出しておくと、ショウジョウバエがやってきて増えますから、ガーゼで蓋をして増やして、カマキリのいるケースの中でガーゼを外して下さい、飛び出したハエを子カマキリが捕まえて食べます。
アブラムシもエサになります。
オンブバッタの幼虫が孵化するようになったら、カマキリの幼虫にオンブバッタの幼虫はサイズがあってます。食べる側と食べられる側が。ちょうど良いサイズで成長していきます。
大人のカマキリには何でもいいですよ。屋外ではアブラゼミをつかまえることだってありますが、飼育にはセミはあまり向いてないですね。
6年も継代飼育をした家族ですので、カマキリは別格に好きです。
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