シランの実
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「シランの実・種:1」という記事です。
ここから、2,3と続いています。
今回はまたその続編。
★実(じつ)は指で中を開いてみた実(み)のほかに、もう一つ実がありました。
いつもまでも変化がないなぁ、いつ中身の種をまき散らすんだろう?と思っておりましたら・・・
2012.1.27
あれま、既に弾けていました。
いつ弾けたのかなぁ、分かりませんでした。
割れて中身がすっからかんになっていて、向こうが透けています。
あの、小さな毛くずのような種はすっかりまき散らされた後でした。
おそらく、完全に熟した実は、乾燥によって縦方向に縮んで自発的に裂け、中身を放出したのでしょう。
面白いメカニズムですね。
★この割れた実が花材として面白い、と妻が切り取って、玄関の花瓶に挿しました。
2012.1.30
なんとなく見ていたのですが、ふと気づいてみると、あれま、面白い構造になってるんだ。
ものすごく大雑把にいうと、断面はこういう感じでしょうか。
正面から撮るとこうです。
庭で足元にあった時には考えられないアングルですね。
玄関に持ち込んだからこんな風に見ることができました。
三角形とは言い難いかもしれませんが、実の構造はお分かりになるでしょう。
ね。ある意味で二つのパーツで実が作られている。
ひょっとすると、このパーツ間で乾燥時の収縮の仕方に差があって、確実に割れることができるのかもしれないな、と感じます。
ただ一様に縮んだのでは、実は膨らんだけれど、割れずにおしまい、というようなことがあるかもしれません。
そんなことがなく、必ず割れて、そこから種を散布できる、ということを保証する構造なのではないか、と想像するわけです。
面白いものを見ました。
すごい仕組みですね。
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