踏切にて:3
2012.1.26
電柱に車輪みたいなものがついてますね。
これはなんでしょう?
これ、電車に電力を送る「饋電線」がたるまないように張力を与える装置です。
変電所からの送電区間の切り替わる所で見られます。
電車へおくる電力が途切れちゃいけないので、うまくオーバーラップさせながら、次の変電所からの電線が入ってくるのですが、その端っこですね。
「輪軸」の原理で、車輪の直径の大きな外側に錘がぶら下がっています。
四角い板状の錘が何枚も重なっているのが写っていますね。これが車輪の外側を回そうとします。
で、電線の方は直径の小さな、軸近くのところに巻きつけてあって、おもりの引く力を大きく拡大して強く引くわけです。
力が大きくなると移動量が少なくなりますが、静的なバランスの問題ですので大丈夫。長く 引き込む必要はない。強く引っ張れればそれでいいのです。
線路のそばで暮す元理科教師は、こういうことの原理がわかっちゃうものですから、いろいろ楽しんでしまうわけです。
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