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2012年1月18日 (水)

敷居

0104_10_6sikii 2012.1.4
東光院の門の「敷居」です。
高さは10cmくらいかな、低い方ですね、敷居としては。
で、敷居を見ていると、いろいろなことが頭に浮かびまして・・・・

★苦手なんだよなぁ、コレ。
私には「またぐ」という動作が存在しないんですね。ですから、雪の積もった道も歩けないし、蒲団の上も歩けないし、体育館のマットの上も歩けないし・・・

またげない人なんです。

ところがお寺の門には必ず敷居がある。
またがなきゃいけないんでしょ。右足で乗って越えるしかできないんですが、それは本当はいけないんでしょ。
まさしく、敷居が高いんだよなぁ。
元気盛りだった高校生の頃でも、奈良・京都の修学旅行での寺社めぐりには辟易しましたよ。古いお寺の敷居って高いんですよね、幅もあるし。

敷居って、「バリア」そのものですね。

ちったぁ、バリアフリーを考えたらどうなんでしょうね。
敷居のある門の脇に、平らな面で中へ入れる道も作ってほしいですよね。
私は強引に、乗って越えますが、車椅子なんかどうしろってんでしょうね。
敷居、玉砂利、飛び石など、車椅子じゃ進めません。
世の宗教家の方々は、そろそろ、そういうバリアフリーも考えなければいけませんな。(老人風に)。
バリアフリーに鈍感な宗教家というのは、自己矛盾をきたさないんですかね。
鈍感だから大丈夫、なのかな。

しき‐い【敷居】
①地上に敷いてすわる、むしろの類。
②(古くは「しきみ(閾)」) 部屋の境の戸・障子・襖フスマの下にあって、それをあけたてするための溝のついた横木。↔ 鴨居。
しきみ【閾】
門戸の内外の区画を設けるために敷く横木。蹴放(ケハナシ)。また、敷居。戸閾。古事記下「其の殿戸の―の上に坐しき」。〈和名抄10〉
[広辞苑第五版]

★広辞苑の「敷居」の②に「しきみ(閾)」というのがでてきますね。これが理科系としてはよく出会う言葉なんですね。

threshold {名詞}敷居;初め; 心理・生理 閾(いき); 理 しきい値.
           {形容詞}敷居の;限界の.
threshold amount 限界量.
threshold condition[state] 限界条件.
threshold level 限界レベル; (理)しきい値.
[学研パーソナル英和辞典]

いき‐ち【閾値】
①ある系に注目する反応をおこさせるとき必要な作用の大きさ・強度の最小値。
②生体では感覚受容器の興奮をおこさせるのに必要な最小の刺激量。しきいち。限界値。

理科屋としては「threshold value」というのはおなじみなのですが、日常用語ではないだろうなぁ。

all-or-none principle
all-or-none law

「全か無かの法則」っていうんですが、聞いたことありますか?
高校生物で出てきたと思うんですが。

高校生物の参考書をみると、「ニューロンとその興奮」というところに「全か無かの法則」というのが書いてあって

興奮は、刺激の大きさが一定値(限界値(閾値(いきち)ともいう))以下では起こらず、それ以上では刺激の大きさに関係なく同じ大きさの興奮が起こる。

こんなことが書いてありますね。
一定の高さの敷居があって、越えられなければ何も起こらず。越えてしまえばあとは一定の出来事が起こる、ということです。

生物以外でも、threshold value という言葉、あるいは概念はよく使われます。
化学や物理では「しきい値」という言い方もよくしますね。
デジタル回路というのは、全くもって all-or-none principle でしょ。allは「1」、noneは「0」ですね。

all-or-none ではないのですが、放射線の被曝線量とその影響との間の関係として、「LNT」という仮説がありますね。「Linear Non-Threshold 仮説」といいます。「しきい値無し直線仮説」と訳しますか。
「放射線の被曝線量とその害との間にはしきい値がなく直線的な関係が成り立つ」という考え方です。
一方、ある「しきい値」が存在して、それより被曝線量が低ければ害はない、しきい値をこえると被曝線量と害の間に比例関係がある、という考え方もあります。

こんな形で「しきい値」が身近になってしまったのは悲しむべきことですね。

★お寺の「敷居値(閾値)」
お寺の敷居も越えられなければどうしようもなく(none)、越えてしまえばまた平らな道がある(all)、といことになりますかね。

★バリアフリーにして下さい。
バリアを作り設けているのはどちらですか?
私たち障害者は、健常者の作ったバリアにさえぎられている側の人間です。
バリアを作り設けているのはいわゆる健常者たちです。バリアを低くする力を持っているのも、健常者たちです。
そういう意味で、いわゆる健常者たちこそ、「バリア(保持)者」であり、「障害になる者」であり、これを短縮すると「障害者」なんですね。

勝手をほざきました。気分を害されましたでしょうか。
ゆっくりかみしめてみてください。

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