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2012年1月26日 (木)

ヒマワリ油

朝日新聞の記事です。(2012年1月25日)

ヒマワリ油、セシウム移らず 汚染農地で栽培可能 バイオ燃料に活用も
 農林水産省は24日、計画的避難区域の福島県飯舘村の実験農場で栽培したヒマワリの種から採った油に放射性セシウムが移行しないことを確認した、と発表した。この油は、軽油に代替できる「バイオ燃料」にできる。除染には効果がなかったヒマワリだが、汚染農地で栽培可能な作物として活用する道が見えてきた。
 土1キロあたり7700ベクレルの畑で栽培したヒマワリの種を使い、バイオ燃料の製造過程でセシウムが移行するかを検証した。種に圧力をかけて油を抽出。濾過(ろか)して測定した結果、セシウムは検出されなかった(検出限界1キロあたり1・1ベクレル)。ただ、油を絞った残りかすから1キロあたり117ベクレル検出された。残りかすは副産物として飼料や肥料に使われるが、農水省が設けた暫定基準値の半分以下だった。
 同省技術会議は「バイオ燃料として活用できるかを検討し、一定の結果を得た。産業化に向けた課題を整理したい」と話す。
 農水省によると、チェルノブイリ原発事故で汚染されたウクライナやベラルーシでは菜種の油をバイオ燃料として産業化する取り組みがある。夏のヒマワリに続き、同省は冬の菜種でも油が活用可能かを試験することを検討している。

例の計算式
Siki
これを使ってみます。
「放射性セシウム」というのがセシウム137かセシウム134か分からないのでセシウム137で計算してみます。

土1kgあたり7700Bq
→ 2.4^10(-9) g
0.0000000024g

油を絞ったカス1kgあたり117Bq
→ 3.6^10(-11) g
0.000000000036g

まったく、あるようなないような「埃」なんですが、放射性物質というのは始末が悪い。
放射線を出すという性質がなかったら、10^(-11)gなんて測れないほどの分量なんですがね。
pg(ピコグラム)の桁ですから。

★ところで、セシウムは化学的にはカリウムと行動を共にしていると思います。
カリウムはイオンとして存在するだけで、たんぱく質とか炭水化物の構造に組み込まれることはほとんどないはずです。
カリウムイオンは陽イオンですので、何かペアになる陰イオンと一緒になっている。
こういうイオン性の物質は水には溶けやすいけれど、油脂にはほとんど溶けません。
セシウムもほぼ同様でしょう。イオン性の物質として水に溶けているけれど、油脂には溶けない。
ですから、きちんと絞って、かすを取り除き、油に微量に残る水分を除去すれば、カリウムもセシウムも油には残らないと言っていいと思います。
そして、それが裏付けられる結果のようですね。

カスや水分に濃縮されたセシウムをどうするかが、また問題になりますね。
放射性物質を保存する場所をきちんと設けなければ、元も子もない。
原子炉を筆頭として、放射性物質を扱うことの、一番の問題点はこの「捨て場」の問題なのだと思っています。
捨て場もないのに、原子炉を作っちゃいけなかったのです。
このことは、また、考え続けて、かけるようになったらまた書きます。

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