お寒うございます
正月三日。元旦からからっと快晴とはいかない2012年の出だしです(東京では)。
昨年、台風で崩れ落ちたオーシャンブルーです。
ロープを張り直したら、冬へ向かうさなか、それでも、上へ、上へ、と伸び、登り始めました。
葉を茂らせています。寒さのためか、葉の縁が縮れたりしていますが、でも、伸びることをやめようとはしません。
これがその最先端部です。
ふわふわとした毛に包まれた葉芽が、何もない、広い空間へ「私は伸びる」っと言っています。
これは植物の意志ですね。
陽射しは角度が低くエネルギーの密度が下がっていますが、それでも光合成をおこないます。
輝きながら、生き、伸びます。
生きるということは成長を続けるということですね。
成長とは、単に大きくなる長くなる重くなるということではない。
成長するとは変化することです。
生きる限り変化を続ける。
変化できなくなる時、変化に耐えられなくなる時、生命は終わるのでしょう。
それは人間も同じ。
変化に耐えられなくなったら、人生は御仕舞にした方がいいです。
どのような状況下でも、成長はできる、変化はできる。
それが生きているということです。
変な「こだわり」に凝り固まってしまったら、おしまいですよ。
しなやかに、伸び続けましょう。
御一緒に。
新年のごあいさつとさせていただきます。
★元日の新聞の新潮社の広告欄にドナルド・キーンさんが文章を寄せておられました。
(前略)・・・
私は今年六月で九十歳になります。「卒寿」です。震災を機に日本人になることを決意し、昨年、帰化の申請をしました。晴れて国籍がいただけたら、私も日本人の一員として、日本の心、日本の文化を守り育てていくことに微力を尽くします。新しい作品の執筆に向けて、毎日、勉強を続けています。
勁健(けいけん)なるみなさん、物事を再開する勇気をもち、自分や社会のありかたを良い方向に変えることを恐れず、勁(つよ)く歩を運び続けようではありませんか。
成長を続けていらっしゃいます。変化を遂げておられます。すごい迫力を感じます。
感服、としかいいようがありません。
今年64歳になる私など、ひよっこだよなぁ。見習わなくっちゃ。
「勁健」。佳い言葉ですね。
「強健」だと何だかパワフルですけど、繊細さに欠ける。
「勁健」だと「しなやかさ」を感じる。
剛直な強さではなく、しなやかな強さこそ、今、必要なのではないでしょうか。
そうそう簡単には折れないぞ、とニヤッとしましょうよ。
★中学生になって英語など習い始めた時に、「ナバロンの要塞」という映画を見ましたっけ。字幕付きで。
I’m not so easy to die.
という台詞が聞き取れて、嬉しかったなぁ。
そうそう簡単に死にはしないぜ。
中学生としてはかっこいいセリフに痺れましたっけね。
しぶとくってかっこよかった。
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