風花
2012.1.24
24日に「今ちょっと前に風花が舞った」と既に書きました。
写真も前の記事と同じものです。
東京で風花が舞うというのは、おそらく、冬型の気圧配置なのに、雪雲が強い北風によって山脈を越えて関東平野に流れ込んだという出来事でしょう。
東京型の雪は冬型の気圧配置が緩んで、南岸を低気圧が東から西へ進む時に降りますが、こういう時はさすがに、どんよりと雪雲が垂れこめて、日が射すことはまずありません。
とはいうものの、東京で風花を見たことはないのじゃないか、私は。
若い頃、まだ元気で、出張で神戸へ行き、帰りの神戸駅ホームで風花に出会いましたっけ。
きれいでした。仕事の終わった解放感、六甲からの厳しい北風で吹きっさらしのホーム、そして日に輝く風花。
忘れられません。2月上旬ではなかったでしょうか。
★ところで
かざ‐はな【風花】(カザバナとも)
①初冬の風が立って雪または雨のちらちらと降ること。<季語:冬> 。誹風柳多留7「―の内は居つづけ煮えきらず」
②晴天にちらつく雪。風上カザカミの降雪地から風に送られてまばらに飛来する雪。<季語:冬>
③「かざほろし」の異称。
[広辞苑第五版]
②の意味の風花について書いているわけですが、これは冬の季語。
そうすると、立春過ぎに風花を見てしまったら、俳句には詠めないのでしょうか?
と、いつものように、ムッとしているかかしなんですね。
頭の中でイメージをいじくりまわしてみました。
梅のつぼみが
風花のきらめきを
まとっている
梅のつぼみのふわふわ と
きらめく風花の閃光 と
からみあって
晩冬
敢えて春の季語の「梅」に風花をぶつけたら、どんなイメージになるのだろう?と。
こんなイメージを俳句にできたら面白いんですが。
やっぱ、実作者じゃないもんな。口先だけの「評論家」の私には力不足。
破壊的な俳句に出会いたいなぁ。
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